JP6726030B2 - 液体皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来から、ハンドソープ、ボディソープ等の液体皮膚洗浄剤組成物には、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性などの泡性能が良好であること、洗浄後の肌の状態を良好にすることが望まれている。特に、最近では、洗浄後の肌にしっとり感を付与できるほどの高い保湿性を有する液体皮膚洗浄剤組成物の提供が強く要望されている。
洗浄後の肌の状態を良好にするために、例えば、脂肪酸塩と塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を有するカチオン性ポリマーとを含有する液体皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。しかし、前記提案では、洗浄後の肌へのしっとり感の付与と、低温における保存安定性である低温安定性との両立が不十分である。また、脂肪酸塩、カチオン性ポリマー、N−アシルアミノ酸塩、及びグリセリンを含有する液体皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献5参照)。しかし、前記提案では、前記脂肪酸塩の含有量が少ないため、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性などの泡性能や、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分であり、更に、タオルドライ後の肌のしっとり感も、満足できるものではない。
したがって、低温安定性と、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の全てを満足することのできる液体皮膚洗浄剤組成物の提供が望まれている。
特開2006−56802号公報 特開2015−74621号公報 特開2002−12538号公報 特開2015−74696号公報 特表2008−530152号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、低温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好な液体皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが、鋭意検討を重ねた結果、(A)高級脂肪酸塩、(B)カチオン性ポリマー、(C)フェノキシエタノール、及び(D)多価アルコールを含有する液体皮膚洗浄剤組成物が、各成分の相乗効果により、低温安定性に優れ、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が優れることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩をいずれも含む高級脂肪酸塩10質量%〜30質量%、
(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマー0.2質量%〜3質量%、
(C)フェノキシエタノール0.1質量%〜1.5質量%、並びに
(D)プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール5質量%〜20質量%を含有し、
前記(B)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
前記(A)成分のうちの前記パルミチン酸塩の含有量(質量%)と、前記(C)成分のフェノキシエタノールの含有量(質量%)との質量比(パルミチン酸塩/フェノキシエタノール)が2〜25であることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
<2> (E)モノエタノールアミンを更に含む前記<1>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<3> (F)下記一般式(2)で表される共重合体を更に含む前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
ただし、前記一般式(2)中、n、m、及びlは構造単位のモル比を示し、n+m+l=100であり、前記nは、0〜34、前記mは、26.5〜31、前記lは、35〜70である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、低温安定性に優れ、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好な液体皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
(液体皮膚洗浄剤組成物)
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸塩、(B)カチオン性ポリマー、(C)フェノキシエタノール、及び(D)多価アルコールを含有し、(E)モノエタノールアミン、(F)共重合体を含有することが好ましく、必要に応じて更にその他の成分を含有する。
<(A)高級脂肪酸塩>
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさを向上させるために含有されている。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩を含有し、更に必要に応じてステアリン酸塩などのその他の高級脂肪酸塩を含有してもよい。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸などが挙げられる。
前記アルカリ金属イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、例えば、リジン、アルギニンなどが挙げられる。
これらの中でも、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性の点から、カリウムイオンが好ましい。
なお、前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、特に制限はなく、高級脂肪酸塩として配合することも可能であるが、高級脂肪酸と、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の塩とを別々に、配合槽中に添加して中和反応させて高級脂肪酸塩としてもよい。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩の含有量としては、低温安定性、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、10質量%〜30質量%であり、20質量%〜30質量%が好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分となることがあり、30質量%を超えると、低温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記ラウリン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、3質量%〜12質量%が好ましく、7質量%〜12質量%がより好ましい。前記ミリスチン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、4質量%〜14質量%が好ましく、8質量%〜14質量%がより好ましい。前記パルミチン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、1質量%〜7質量%が好ましく、3質量%〜7質量%がより好ましい。前記ラウリン酸塩、前記ミリスチン酸塩、及び前記パルミチン酸塩の含有量が、前記数値範囲外であると、低温安定性、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記その他の高級脂肪酸塩としては、本発明の効果を阻害しない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ステアリン酸塩が好ましい。
前記ステアリン酸塩の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記高級脂肪酸塩の全量に対して、泡の量の多さ、及び低温安定性の点から、7質量%以下が好ましい。前記ステアリン酸塩の含有量の下限値としては、0質量%が好ましい。
<(B)カチオン性ポリマー>
前記(B)成分のカチオン性ポリマーは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種であり、タオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体は、下記一般式(1)で表される。
ただし、前記一般式(1)中、n、及びmは各構造単位のモル比率(モル%)を示し、n+m=100であり、前記mは65モル%以上である。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率は、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、65モル%以上であり、95モル%が好ましい。前記モル比率が、65モル%未満であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における構造単位のモル比率は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM−LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、10,000〜1,000,000が好ましく、15,000〜450,000がより好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC−MALLS−RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α−Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーにおける固形分30質量%〜44質量%の前記共重合体溶液の25℃での粘度は、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、10mPa・s〜15,000mPa・sが好ましく、20mPa・s〜12,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、以下のものなどが挙げられる。
マーコート100(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%〜44質量%の25℃での粘度:8,000mPa・s〜12,000mPa・s、重量平均分子量:150,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート106(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分30質量%〜36質量%の25℃での粘度:20mPa・s〜65mPa・s、重量平均分子量:15,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.1のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート295(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分35質量%〜40質量%の25℃での粘度:3,500mPa・s〜9,000mPa・s、重量平均分子量:190,000、前記一般式(1)におけるn:m=5:95(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が95モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート280(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%〜43質量%の25℃での粘度:3,000mPa・s〜6,000mPa・s、重量平均分子量:450,000、前記一般式(1)におけるn:m=35:65(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
これらの中でも、前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、マーコート100、マーコート106、マーコート295が好ましく、マーコート100がより好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの含有量としては、泡の量の多さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.2質量%〜3質量%であり、0.3質量%〜1質量%が好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがあり、3質量%を超えると、泡の量の多さが不十分となることがある。
<(C)フェノキシエタノール>
前記(C)成分のフェノキシエタノールは、低温安定性を向上させるために含有されている。
前記(C)成分のフェノキシエタノールの含有量としては、低温安定性、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%〜1.5質量%であり、0.3質量%〜1.2質量%が好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、低温安定性が不十分となることがあり、1.5質量%を超えると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがある。
[質量比(パルミチン酸塩/フェノキシエタノール)]
前記(A)成分のうちの前記パルミチン酸塩の含有量(質量%)と、前記(C)成分のフェノキシエタノールの含有量(質量%)との質量比(パルミチン酸塩/フェノキシエタノール)としては、低温安定性、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性の点から、2〜25であり、5〜15が好ましい。前記質量比(パルミチン酸塩/フェノキシエタノール)が、2未満であると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがあり、25を超えると、低温安定性が不十分となることがある。
<(D)多価アルコール>
前記(D)成分の多価アルコールは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種であり、低温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(D)成分の多価アルコールの含有量としては、低温安定性、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、5質量%〜20質量%であり、8質量%〜15質量%が好ましい。前記含有量が、5質量%未満であると、低温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがあり、20質量%を超えると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがある。
<(E)モノエタノールアミン>
前記(E)成分のモノエタノールアミンは、低温安定性を向上させるために含有されている。
前記(E)成分のモノエタノールアミンは、前記(A)成分の高級脂肪酸塩の含有量が、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、20質量%〜30質量%であるときに含有されることが好ましい。
前記(E)成分のモノエタノールアミンの含有量としては、低温安定性、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%〜1質量%が好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、低温安定性の向上効果が不十分となることがあり、1質量%を超えると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがある。
<(F)共重合体>
前記(F)成分の共重合体は、すすぎ時の肌のなめらかさを向上させるために下記一般式(2)で表される共重合体が用いられる。
ただし、前記一般式(2)中、n、m、及びlは各構造単位のモル比率(モル%)を示し、n+m+l=100である。
前記nは、0〜34が好ましく、前記mは、26.5〜31が好ましく、前記lは、35〜70が好ましい。
これらの中でも、すすぎ時の肌のなめらかさの点から、前記一般式(2)におけるモル比率(n:m:l)は(0:30:70)が好ましい。
前記(F)成分の共重合体における各モノマーのモル比率は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM−LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(F)成分の共重合体の重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100,000〜3,000,000が好ましく、150,000〜1,600,000がより好ましい。前記(F)成分の共重合体の重量平均分子量は、例えば、SEC−MALLS−RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α−Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記(F)成分の共重合体における固形分8質量%〜45質量%の前記共重合体溶液の25℃での粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1,500mPa・s〜16,000mPa・sが好ましく、7,500mPa・s〜15,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記(F)成分の共重合体としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、以下のものなどが挙げられる。
マーコート550PR(成分名:塩化ジメチルアリルアンモニウム−アクリルアミド共重合体、ルーブリゾール社製、固形分8.8質量%〜9.8質量%の25℃での粘度:7,500mPa・s〜15,000mPa・s、重量平均分子量:1,600,000、前記一般式(2)におけるn:m:l=0:30:70)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、10回転/分間の条件で測定することができる。
マーコート3330PR(成分名:アクリル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリルアミド共重合体、ルーブリゾール社製、固形分10.2質量%〜11.5質量%の25℃での粘度:1,000mPa・s〜6,000mPa・s、重量平均分子量:1,500,000、前記一般式(2)におけるn:m:l=34:31:35)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件で測定することができる。
マーコート3331PR(成分名:アクリル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリルアミド共重合体、ルーブリゾール社製、固形分9.7質量%〜10.7質量%の25℃での粘度:2,000mPa・s〜12,000mPa・s、重量平均分子量:1,600,000、前記一般式(2)におけるn:m:l=22.5:26.5:51)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.5のローターを使用し、30回転/分間の条件で測定することができる。
マーコート3940(成分名:アクリル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリルアミド共重合体、ルーブリゾール社製、固形分41質量%〜45質量%の25℃での粘度:1,500mPa・s〜4,500mPa・s、重量平均分子量:150,000、前記一般式(2)におけるn:m:l=31:29:40)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、10回転/分間の条件で測定することができる。
これらの中でも、前記(F)成分の共重合体としては、すすぎ時の肌のなめらかさの点から、マーコート550PRが好ましい。
前記(F)成分の共重合体の含有量としては、泡の量の多さ、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びすすぎ時の肌のなめらかさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.2質量%〜3質量%が好ましく、0.2質量%〜1質量%がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、すすぎ時の肌のなめらかさが不十分となることがあり、3質量%を超えると、泡の量の多さ、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分となることがある。
<その他の成分>
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)〜前記(F)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、精製水、前記(B)成分のカチオン性ポリマー、及び前記(F)成分の共重合体以外の水溶性ポリマー、油分、低級、高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミンなどの薬剤、殺菌剤、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−製造方法−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)〜(F)成分、必要に応じて、前記その他の成分、及び前記精製水(液体皮膚洗浄剤組成物全体が100質量%となるように残量配合)を混合して得ることができる。
具体的には、以下のようにして製造することができる。70℃〜80℃に加温した精製水に前記(D)成分の多価アルコール、前記(A)成分の高級脂肪酸塩を溶解し、40℃以下に冷却してから、前記(B)成分のカチオン性ポリマー、前記(C)成分のフェノキシエタノール、並びに必要に応じて前記(E)成分のモノエタノールアミン、及び前記(F)成分の共重合体を添加して製造できる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
−pH−
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、泡の量の多さの点から、9.5〜11.0が好ましく、9.8〜10.6がより好ましい。前記pHの値が前記数値範囲であれば、泡の量の多さが良好となり、皮膚刺激がない。
前記pHは、例えば、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を使用して測定することができる。
−粘度−
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1mPa・s〜6,000mPa・sが好ましく、50mPa・s〜4,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、以下の条件で測定することができる。前記粘度が、1mPa・s〜3000mPa・sであれば、BMアダプター、回転数30rpm、No.3のローターを用いて1分間後の粘度を測定し、3,000mPa・sを超える場合は、BMアダプター、回転数30rpm、No.4のローターにて1分間後の粘度を測定することにより測定できる。
−容器−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、特に制限はなく、通常の容器に充填して使用される。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポンプディスペンサー容器、チューブ、フォーマー容器、袋状容器などが挙げられる。これらの中でも、ポンプディスペンサー容器が好ましい。前記ポンプディスペンサー容器としては、例えば、株式会社吉野工業所製のノズル口径(内径)3.5mm、吐出量3mLのポンプディスペンサー容器などが挙げられる。
−用途−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、低温安定性、泡の量の多さ、泡のクリーミー性が良好であり、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が優れるため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いられ、特にボディソープに好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例、及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例、及び比較例の記載の各成分の含有量は、全て純分換算した値である。
(実施例1〜30、及び比較例1〜18)
下記表1〜表8に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(D)成分の多価アルコール、(A)成分の高級脂肪酸塩、及び共通成分のメタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、(C)成分のフェノキシエタノール、共通成分の香料を添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。また、得られた実施例1〜30及び比較例1〜18の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、以下のようにして、「低温安定性」、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、及び「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。結果を下記表1〜表8に併記した。
<低温安定性>
実施例1〜30、及び比較例1〜18の各液体皮膚洗浄剤組成物を50mL容量の透明ガラス瓶(ねじ口瓶SV−50A、日電理化硝子株式会社製)に50mL入れ、ガラス瓶の蓋を閉めて、−5℃において、30日間保存した。保存した前記液体皮膚洗浄剤組成物の外観を専門パネル1名が、目視にて観察し、下記評価基準に従って「低温安定性」を14日間保存後、及び30日間保存後に評価した。なお、14日間保存後に結晶や固体の析出を生じたものは、14日間で保存を終了し、評価した。また、評価が○以上であれば、「低温安定性」は良好である。
−「低温安定性」の評価基準−
◎ :30日間保存後でも結晶又は固体の析出が全くなかった
◎〜○:14日間保存後では結晶又は固体の析出は全くなく、15日目以降〜30日目の間に、ごくわずかに結晶又は固体の析出があったが、30日間保存後に25℃に戻すと5分間以内に均一に溶解するため、商品価値上は問題ない
○:14日間保存後ではごくわずかな結晶又は固体の析出はあったが、25℃に戻すと5分間以内に均一に溶解するため、商品価値上は問題ない
△:14日間保存後に少量の結晶又は固体の析出があり、25℃に戻しても5分間以内に均一に溶解せず、商品価値上、問題がある
×:14日間保存後に多量の結晶又は固体の析出があり、25℃に戻しても5分間以内に均一に溶解せず、商品価値上、問題がある
<泡の量の多さ、泡のクリーミー性>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜30、及び比較例1〜18の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、ナイロンタオルを10回擦って泡立てたときの、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性を観察し、下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「泡の量の多さ」、及び「泡のクリーミー性」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「泡の量の多さ」、及び「泡のクリーミー性」は良好である。
−「泡の量の多さ」の評価基準−
5点:ナイロンタオルから泡があふれる
4点:ナイロンタオルの70%以上100%が泡で覆われている
3点:ナイロンタオルの50%以上70%未満が泡で覆われている
2点:ナイロンタオルの20%以上50%未満が泡で覆われている
1点:ナイロンタオルの20%未満が泡で覆われている、又はほとんど泡がない
−「泡のクリーミー性」の評価基準−
5点:ほとんどの泡が細かい泡で、非常にクリーミーである
4点:細かい泡の中の一部に大きな泡が混ざっているが、クリーミーである
3点:細かい泡の中に大きな泡が半分ぐらい混ざり、ややクリーミーである
2点:細かい泡よりも大きく粗い泡の方が多く、クリーミーではなかった
1点:大きく粗い泡しか立たず、全くクリーミーではなかった
<すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜30、及び比較例1〜18の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、10回擦って泡立て、前記ナイロンタオルで全身擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流した。すすぎ流した直後に「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」は良好である。
また、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」とは、すすぎ終わった際に、組成物が皮膚に残らず、ぬるぬるした感触がない状態を指す。
−「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」の評価基準−
5点:ぬるつきが全くない
4点:ぬるつきがほとんどない
3点:ぬるつきをわずかに感じるが、不快感はない
2点:ぬるつきがあり、不快感がある
1点:ぬるつきが非常にあり、不快感がある
<タオルドライ後の肌のしっとり感>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜30、及び比較例1〜18の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、10回擦って泡立て、前記ナイロンタオルで全身を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流し、タオルで水滴を拭き取った。その後、「タオルドライ後の肌のしっとり感」をそれぞれ、下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「タオルドライ後の肌のしっとり感」は良好である。
−「タオルドライ後の肌のしっとり感」の評価基準−
5点:しっとり感を強く感じる
4点:しっとり感を感じる
3点:しっとり感をやや感じる
2点:しっとり感をあまり感じない
1点:しっとり感を全く感じない
(実施例31〜37)
下記表9に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(D)成分の多価アルコール、(A)成分の高級脂肪酸塩、及び共通成分のメタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、(C)成分のフェノキシエタノール、共通成分の香料、及び(E)成分のモノエタノールアミンを添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。また、得られた実施例31〜37の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして、「低温安定性」、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、及び「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。結果を下記表9に併記した。
(実施例38〜43)
下記表10に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(D)成分の多価アルコール、(A)成分の高級脂肪酸塩、及び共通成分のメタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、(C)成分のフェノキシエタノール、共通成分の香料、及び(F)成分の共重合体を添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。また、得られた実施例38〜43の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして、「低温安定性」、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、及び「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。更に、上記の評価に加えて、以下のようにして「すすぎ時の肌のなめらかさ」を評価した。結果を下記表10に併記した。
<すすぎ時の肌のなめらかさ>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例38〜43の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、10回擦って泡立て、前記ナイロンタオルで全身を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流した。すすぎ流した直後に「すすぎ時の肌のなめらかさ」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「すすぎ時の肌のなめらかさ」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「すすぎ時の肌のなめらかさ」は良好である。
−「すすぎ時の肌のなめらかさ」の評価基準−
5点:すすぎ時のなめらかさを強く感じる
4点:すすぎ時のなめらかさを感じる
3点:すすぎ時のなめらかさをやや感じる
2点:すすぎ時のなめらかさをあまり感じない
1点:すすぎ時のなめらかさを全く感じない
(実施例44〜45)
下記表11に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(D)成分の多価アルコール、(A)成分の高級脂肪酸塩、及び共通成分のメタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、(C)成分のフェノキシエタノール、共通成分の香料(E)成分のモノエタノールアミン、及び(F)成分の共重合体を添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。また、得られた実施例44〜45の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして「低温安定性」、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、及び「タオルドライ後の肌のしっとり感」を実施例38と同様にして「すすぎ時の肌のなめらかさ」を評価した。結果を下記表11に併記した。
なお、前記実施例、及び前記比較例で使用した各種成分の詳細について、下記表12に示す。
※1:ラウリン酸カリウムは、ラウリン酸(NAA−122、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※2:ミリスチン酸カリウムは、ミリスチン酸(NAA−142、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※3:パルミチン酸カリウムは、パルミチン酸(NAA−160、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※4:ステアリン酸カリウムは、ステアリン酸(NAA−180、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
−(B)成分及び(B)比較成分−
*1:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.3、6回転/分間、25℃
*2:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.1、60回転/分間、25℃
*3:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、30回転/分間、25℃
*4:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、60回転/分間、25℃
*5:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、10回転/分間、25℃
−(F)成分−
*1:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、10回転/分間、25℃
*2:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、30回転/分間、25℃
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、低温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好であるため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いられ、特にボディソープに好適に用いられる。

Claims (7)

  1. (A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩をいずれも含む高級脂肪酸塩10質量%〜30質量%、
    (B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマー0.2質量%〜3質量%、
    (C)フェノキシエタノール0.1質量%〜1.5質量%、並びに
    (D)プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール5質量%〜20質量%を含有し、
    前記(B)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
    前記(A)成分のうちの前記パルミチン酸塩の含有量(質量%)と、前記(C)成分のフェノキシエタノールの含有量(質量%)との質量比(パルミチン酸塩/フェノキシエタノール)が2〜25であることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。
  2. (E)モノエタノールアミンを更に含む請求項1に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  3. (F)下記一般式(2)で表される共重合体を更に含む請求項1から2のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
    ただし、前記一般式(2)中、n、m、及びlは構造単位のモル比率(モル%)を示し、n+m+l=100であり、前記nは、0〜34、前記mは、26.5〜31、前記lは、35〜70である。
  4. 前記ラウリン酸塩の含有量が3質量%〜12質量%、前記ミリスチン酸塩の含有量が4質量%〜14質量%、前記パルミチン酸塩の含有量が1質量%〜7質量%であり、
    7質量%以下のステアリン酸塩を更に含有する請求項1から3のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  5. 前記(E)成分の含有量が、0.1質量%〜1質量%である請求項2から4のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  6. 前記(F)成分の含有量が、0.2質量%〜3質量%である請求項3から5のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  7. 25℃におけるpHが、9.8〜10.6である請求項1から6のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
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