JP6654968B2 - 液体皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来から、ハンドソープ、ボディソープ等の液体皮膚洗浄剤組成物には、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性などの泡性能が良好であること、洗浄後の肌の状態を良好にすることが望まれている。特に、最近では、洗浄後の肌にしっとり感を付与できるほどの高い保湿性を有する液体皮膚洗浄剤組成物の提供が強く要望されている。
洗浄後の肌の状態を良好にするために、例えば、脂肪酸塩と塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位を有するカチオン性ポリマーとを含有する液体皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。しかし、前記提案は、前記カチオン性ポリマー以外のポリマーを含有しないため、製剤が手で取りにくくなる、製剤が白濁する、及び高温安定性が不十分になるという問題がある。
また、脂肪酸塩、カチオン性ポリマー、及びノニオン性界面活性剤を含有する化粧料が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、前記提案では、前記脂肪酸塩の含有量が少ないため、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となり、すすぎ終わり時にぬるつきが発生するという問題がある。
更に、脂肪酸塩、及び両性界面活性剤を含有する液体皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献4参照)。しかし、前記提案では、前記脂肪酸塩の含有量が少ないため、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となり、すすぎ終わり時にぬるつきが発生するという問題がある。
したがって、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性と、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の全てを満足することのできる液体皮膚洗浄剤組成物の提供が望まれている。
特開2006−56802号公報 特開2015−74621号公報 特開2004−231543号公報 特開2006−182698号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好な液体皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが、鋭意検討を重ねた結果、(A)高級脂肪酸塩、(B)カチオン性ポリマー、(C)(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び(E)多価アルコールを含有する液体皮膚洗浄剤組成物が、各成分の相乗効果により、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が優れることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩をいずれも含む高級脂肪酸塩10質量%〜32質量%、
(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマー0.2質量%〜3質量%、
(C)(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体0.2質量%〜1.5質量%、
(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.1質量%〜2質量%、並びに
(E)プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール5質量%〜20質量%を含有し、
前記(B)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
前記(C)成分の(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体における(メタ)アクリル酸アルキルに由来する構造単位のアルキル基の炭素数が1〜4であり、
前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルが、アルキル基の炭素数が12でありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が19〜50であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、又はアルキル基の炭素数が16と20〜40の混合とのいずれかでありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜40であるポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
<2> (F)両性界面活性剤、及びラウリルジメチルアミンオキシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤を更に含む前記<1>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好な液体皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
(液体皮膚洗浄剤組成物)
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸塩、(B)カチオン性ポリマー、(C)共重合体、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び(E)多価アルコールを含有し、(F)界面活性剤を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
<(A)高級脂肪酸塩>
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさを向上させるために含有されている。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩をいずれも含有し、更に必要に応じてステアリン酸塩などのその他の高級脂肪酸塩を含有してもよい。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸などが挙げられる。
前記アルカリ金属イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、例えば、リジン、アルギニンなどが挙げられる。
これらの中でも、泡の量の多さ、泡のクリーミー性の点から、カリウムイオンが好ましい。
なお、前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、特に制限はなく、高級脂肪酸塩として配合することも可能であるが、高級脂肪酸と、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の塩と、を別々に、配合槽中に添加して中和反応させて高級脂肪酸塩としてもよい。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩の含有量としては、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、10質量%〜32質量%であり、20質量%〜32質量%が好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分となることがあり、32質量%を超えると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記ラウリン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、3質量%〜12質量%が好ましく、7質量%〜12質量%がより好ましい。前記ミリスチン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、4質量%〜14質量%が好ましく、8質量%〜14質量%がより好ましい。前記パルミチン酸塩の含有量としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、1質量%〜9質量%が好ましく、3質量%〜9質量%がより好ましい。前記ラウリン酸塩、前記ミリスチン酸塩、及び前記パルミチン酸塩の含有量が、前記数値範囲外であると、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記その他の高級脂肪酸塩としては、本発明の効果を阻害しない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ステアリン酸塩が好ましい。
前記ステアリン酸塩の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量の多さの点で、前記高級脂肪酸塩の全量に対して、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。前記ステアリン酸塩の含有量の下限値としては、0質量%が好ましい。
<(B)カチオン性ポリマー>
前記(B)成分のカチオン性ポリマーは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種であり、タオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体は、下記一般式(1)で表される。
ただし、前記一般式(1)中、n、及びmは各構造単位のモル比を示し、n+m=100であり、前記mは65モル%以上である。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率は、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、65モル%以上であり、95モル%が好ましい。前記モル比率が、65モル%未満であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記(B)成分のうちの塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における構造単位のモル比率は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM−LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、10,000〜1,000,000が好ましく、15,000〜450,000がより好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC−MALLS−RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α−Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーにおける固形分30質量%〜44質量%の前記共重合体溶液の25℃での粘度は、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、10mPa・s〜15,000mPa・sが好ましく、20mPa・s〜12,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、以下のものなどが挙げられる。
マーコート100(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%〜44質量%の25℃での粘度:8,000mPa・s〜12,000mPa・s、重量平均分子量:150,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート106(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分30質量%〜36質量%の25℃での粘度:20mPa・s〜65mPa・s、重量平均分子量:15,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.1のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート295(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分35質量%〜40質量%の25℃での粘度:3,500mPa・s〜9,000mPa・s、重量平均分子量:190,000、前記一般式(1)におけるn:m=5:95(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が95モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート280(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%〜43質量%の25℃での粘度:3,000mPa・s〜6,000mPa・s、重量平均分子量:450,000、前記一般式(1)におけるn:m=35:65(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
これらの中でも、前記(B)成分のカチオン性ポリマーとしては、タオルドライ後の肌のしっとり感の点から、マーコート100、マーコート106、及びマーコート295が好ましく、マーコート100がより好ましい。
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの含有量としては、泡の量の多さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.2質量%〜3質量%であり、0.3質量%〜1質量%が好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがあり、3質量%を超えると、泡の量の多さが不十分となることがある。
<(C)共重合体>
前記(C)成分の共重合体は、(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体であり、製剤の手への取りやすさを向上させるために含有される。
前記(C)成分の共重合体における、(メタ)アクリル酸アルキルに由来する構造単位のアルキル基の炭素数は、1〜4であり、2〜4が好ましい。
前記(C)成分の共重合体としては、(メタ)アクリル酸アルキルに由来する構造単位を1種単独で有してもよいし、2種以上有してもよい。
前記(C)成分の共重合体の具体例としては、メタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸エチル−メタクリル酸エチル−アクリル酸共重合体、アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチル共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(C)成分の共重合体としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、以下のものなどが挙げられる。
・レオアールMS−200(成分名:メタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体、ライオンスペシャリティケミカルズ株式会社製、メタクリル酸:アクリル酸エチル:アクリル酸ブチル=33:63:4(モル比))
・ルビフレックスSoft(成分名:メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体、BASF社製)
これらの中でも、製剤の手への取りやすさの点から、レオアールMS−200が好ましい。
前記(C)成分の共重合体の含有量としては、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.2質量%〜1.5質量%であり、0.5質量%〜1.2質量%が好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、製剤の手への取りやすさが不十分となることがあり、1.5質量%を超えると、透明性、及び高温安定性が不十分となることがある。
<(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル>
前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、透明性、及び高温安定性などを向上させるために含有される。
前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、アルキル基の炭素数が12でありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が19〜50であるポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル(d1)」と称することもある)、又はアルキル基の炭素数が16と20〜40の混合のいずれかでありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜40であるポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル(d2)」と称することもある)である。
−ポリオキシエチレンアルキルエーテル(d1)−
前記(d1)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数としては、12である。
前記(d1)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキサイドの平均付加モル数としては、透明性、高温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、19〜50であり、20〜40が好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が19未満であると、透明性、及び高温安定性が不十分となることがあり、50を超えると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
−ポリオキシエチレンアルキルエーテル(d2)−
前記(d2)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数としては、16、と20〜40の混合のいずれかである。
前記(d2)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキサイドの平均付加モル数としては、炭素数が16のときは、透明性、高温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、20〜40であり、20〜30が好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が20未満であると、透明性、及び高温安定性が不十分となることがあり、40を超えると、タオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。炭素数が20〜40の混合のときは、透明性、高温安定性の点から、エチレンオキサイドの平均付加モル数は40が好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が40未満であると、透明性、及び高温安定性が不十分となることがあり、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40を超えるものは入手困難である。
前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、以下のものなどが挙げられる。
エマレックス120(POE(20)セチルエーテル)、エマレックス130(POE(30)セチルエーテル)、エマレックス720(POE(20)ラウリルエーテル)、エマレックス750(POE(50)ラウリルエーテル)(以上、日本エマルジョン株式会社製)、NIKKOL BC−40(POE(40)セチルエーテル、日光ケミカルズ株式会社製)、ブラウノンEL−1519P(POE(19)ラウリルエーテル)、ブラウノンEL−1521(POE(40)ラウリルエーテル)(以上、青木油脂工業株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、POEの後の( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量としては、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、透明性、及び高温安定性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%〜2質量%であり、0.2質量%〜1質量%が好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、透明性、及び高温安定性が不十分となることがあり、2質量%を超えると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがある。
<(E)多価アルコール>
前記(E)成分の多価アルコールは、透明性、高温安定性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有される。
前記(E)成分の多価アルコールとしては、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種である。これらの中でも、透明性の点から、プロピレングリコールが好ましい。また、前記(E)成分の多価アルコールを2種以上含有する場合は、プロピレングリコールとグリセリンを含有することが好ましい。
前記(E)成分の多価アルコールの含有量としては、泡の量の多さ、泡のクリーミー性、透明性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び高温安定性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、5質量%〜20質量%であり、8質量%〜15質量%が好ましい。前記含有量が、5質量%未満であると、透明性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び高温安定性が不十分となることがあり、20質量%を超えると、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性が不十分となることがある。
<(F)界面活性剤>
前記(F)成分の界面活性剤は、泡立ちの早さを向上させるために含有されている。
前記(F)成分の界面活性剤としては、両性界面活性剤、及びラウリルジメチルアミンオキシドから選択される少なくとも1種が好ましい。
前記ラウリルジメチルアミンオキシドは、ノニオン性界面活性剤の一種である。
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アミノ酸系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(F)成分としては、泡立ちの早さ、及びすすぎ終わり時のぬるつきのなさの点で、ベタイン系両性界面活性剤が好ましい。
前記ベタイン系両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらの中でも、泡立ちの早さの点で、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。
前記(F)成分の界面活性剤の含有量としては、泡立ちの早さ、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.5質量%〜5質量%が好ましく、0.7質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.5質量%未満であると、泡立ちの早さが不十分となることがあり、5質量%を超えると、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分となることがある。
<その他の成分>
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)〜前記(F)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、精製水、前記(B)成分のカチオン性ポリマー、前記(C)成分の共重合体以外の水溶性ポリマー、粘度調整剤、油分、低級、高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミンなどの薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−製造方法−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)〜(F)成分、必要に応じて、前記その他の成分、及び前記精製水(液体皮膚洗浄剤組成物全体が100質量%となるように残量配合)を混合して得ることができる。
具体的には、以下のようにして製造することができる。70℃〜80℃に加温した精製水に、前記(A)成分の高級脂肪酸塩、前記(C)成分の(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体、前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエ−テル、及び前記(E)成分の多価アルコールを溶解し、40℃以下に冷却してから、前記(B)成分のカチオン性ポリマー、及び必要に応じて前記(F)成分の界面活性剤を添加して製造できる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
−pH−
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、泡の量の点から、9.5〜11.0が好ましく、9.8〜10.6がより好ましい。前記pHの値が前記数値範囲であれば、泡の量の多さが良好となり、皮膚刺激がない。
前記pHは、例えば、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を使用して測定することができる。
−粘度−
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1mPa・s〜6,000mPa・sが好ましく、50mPa・s〜4,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、以下の条件で測定することができる。前記粘度が、1mPa・s〜3,000mPa・sであれば、BMアダプター、回転数30rpm、No.3のローターを用いて1分間後の粘度を測定し、3,000mPa・sを超える場合は、BMアダプター、回転数30rpm、No.4のローターにて1分間後の粘度を測定することにより測定できる。
−容器−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常の容器に充填して使用される。
前記容器としては、前記容器としては、特に制限はなく、例えば、ポンプディスペンサー容器、チューブ、フォーマー容器、袋状容器などが挙げられる。これらの中でも、ポンプディスペンサー容器が好ましい。前記ポンプディスペンサー容器としては、例えば、株式会社吉野工業所製のノズル口径(内径)3.5mm、吐出量3mLのポンプディスペンサー容器などが挙げられる。
−用途−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好であるため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いられ、特にボディソープに好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例、及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例、及び比較例の記載の各成分の含有量は、全て純分換算した値である。
(実施例1〜36、及び比較例1〜21)
下記表1〜表10に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(A)成分の高級脂肪酸塩、(C)成分の共重合体、(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル及び(E)成分の多価アルコールを溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマーを添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調製後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。
また、得られた実施例1〜36及び比較例1〜21の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、以下のようにして、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、「タオルドライ後の肌のしっとり感」、「製剤の手への取りやすさ」、「透明性」、及び「高温安定性」を評価した。結果を下記表1〜表10に併記した。
<泡の量の多さ、泡のクリーミー性>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜36、及び比較例1〜21の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、ナイロンタオルを10回擦って泡立てたときの、泡の量の多さ、及び泡のクリーミー性を観察し、下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「泡の量の多さ」、及び「泡のクリーミー性」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」は良好である。
−「泡の量の多さ」の評価基準−
5点:ナイロンタオルから泡があふれる
4点:ナイロンタオルの70%以上100%未満が泡で覆われている
3点:ナイロンタオルの50%以上70%未満が泡で覆われている
2点:ナイロンタオルの20%以上50%未満が泡で覆われている
1点:ナイロンタオルの20%未満が泡で覆われている、又はほとんど泡がない
−「泡のクリーミー性」の評価基準−
5点:ほとんどの泡が細かい泡で、非常にクリーミーである
4点:細かい泡の中の一部に大きな泡が混ざっているが、クリーミーである
3点:細かい泡の中に大きな泡が半分ぐらい混ざり、ややクリーミーである
2点:細かい泡よりも大きく粗い泡の方が多く、クリーミーではなかった
1点:大きく粗い泡しか立たず、全くクリーミーではなかった
<すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜36、及び比較例1〜21の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、10回擦って泡立て、前記ナイロンタオルで全身を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流した直後に「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を評価した。
なお、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」とは、すすぎ終わった際に、組成物が皮膚に残らず、ぬるぬるした感触がない状態を指す。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「すすぎ終わり時のぬるつきのなさ」は良好である。
−「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」の評価基準−
5点:ぬるつきが全くない
4点:ぬるつきがほとんどない
3点:ぬるつきをわずかに感じるが、不快感はない
2点:ぬるつきがあり、不快感がある
1点:ぬるつきが非常にあり、不快感がある
<タオルドライ後の肌のしっとり感>
専門評価者10名が、40℃の温水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例1〜36、及び比較例1〜21の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、10回擦って泡立て、前記ナイロンタオルで全身を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流し、タオルで水滴を拭き取った。その後、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「タオルドライ後の肌のしっとり感」は良好である。
−「タオルドライ後の肌のしっとり感」の評価基準−
5点:しっとり感を強く感じる
4点:しっとり感を感じる
3点:しっとり感をやや感じる
2点:しっとり感をあまり感じない
1点:しっとり感を全く感じない
<製剤の手への取りやすさ>
専門評価者10名が、手に、実施例1〜36、及び比較例1〜21の液体皮膚洗浄剤組成物を毎秒1プッシュの速さでディスペンサーを押して、ディスペンサーの下に置いた手に2プッシュ(約6g)取るときの、「製剤の手への取りやすさ」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、下記判定基準に従って「製剤の手への取りやすさ」を評価した。なお、ここでの「製剤」とは、液体皮膚洗浄剤組成物のことを指し、平均評価点が4.0点以上であれば、「製剤の手への取りやすさ」は良好である。
−評価基準−
5点:製剤は手からこぼれ落ちることがなく、100%手に取ることができる
4点:製剤は手からわずかにこぼれ落ちるが、70%以上100%未満は手に取ることができる
3点:製剤は手からこぼれ落ちるが、50%以上70%未満は手に取ることができる
2点:製剤は手から多くこぼれ落ちるが、20%以上50%未満は手に取ることができる
1点:製剤は手からほとんどこぼれ落ち、20%未満しか手に取ることができない
−判定基準−
◎:4.5点以上5.0点
○:4.0点以上4.5点未満
△:3.0点以上4.0点未満
×:3.0点未満
<透明性>
直径4cm、高さ7.5cmの円柱型の透明ガラス瓶に、実施例1〜36、及び比較例1〜21の各液体皮膚洗浄剤組成物をガラス瓶の口まで入れ、ガラス瓶の背面にポケットサイズ近見視力カード40cm(株式会社テイエムアイ製)を置き、前記カードの中のマークを観察し、「透明性」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、下記判定基準に従って「透明性」を評価した。なお、平均評価点が4.0点以上であれば、「透明性」は良好である。
−評価基準−
5点:透明であり、マークがはっきり確認できる
4点:わずかに濁っているが、マークが確認できる
3点:やや濁っており、マークが確認しづらい
2点:濁っており、マークがほぼ確認できない
1点:濁っており、マークが全く確認できない
−判定基準−
◎:5.0点
○:4.0点以上5.0点未満
△:3.0点以上4.0点未満
×:3.0点未満
<高温安定性>
実施例1〜36、及び比較例1〜21の各液体皮膚洗浄剤組成物を50mL容量の透明ガラス瓶(ねじ口びんSV−50A、日電理化硝子株式会社製)に50mL入れ、ガラス瓶の蓋を閉めて、密封して、50℃において、30日間保存した。保存後、専門評価者10名が、ガラス瓶の背面にポケットサイズ近見視力カード40cm(株式会社テイエムアイ製)を置き、前記カードの中のマークを観察し、下記評価基準に従って「高温安定性」を評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、下記判定基準に従って「高温安定性」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「高温安定性」は良好である。
−評価基準−
5点:マークがはっきり確認でき、分離はしていない
4点:わずかに微濁だがマークを確認でき、分離はしていない
3点:やや濁っており、マークが確認しづらく、分離はしていない
2点:濁っており、マークはほぼ確認できず、一部分離している
1点:非常に濁っておりマークを全く確認できず、分離している
−判定基準−
◎:4.0点以上
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
(実施例37〜80)
下記表11〜表18に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温し、(A)成分の高級脂肪酸塩、(C)成分の共重合体、及び(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び(E)成分の多価アルコールを溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、及び(F)成分の界面活性剤を添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で測定した。
また、得られた実施例37〜80の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製]に充填した。
次に、得られた各液体皮膚洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして、「泡の量の多さ」、「泡のクリーミー性」、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」、「タオルドライ後の肌のしっとり感」、「製剤の手への取りやすさ」、「透明性」、及び「高温安定性」を評価した。更に、上記の評価に加えて、以下のようにして「泡立ちの早さ」を評価した。結果を下記表11〜表18に併記した。
<泡立ちの早さ>
専門評価者10名が、水に濡らして、軽く水気をとったナイロンタオルに、実施例37〜80の液体皮膚洗浄剤組成物を2プッシュ(約6g)取り、ナイロンタオルを10回擦って泡立てる間の泡立ちについて観察し、下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「泡立ちの早さ」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「泡立ちの早さ」は良好である。
−「泡立ちの早さ」の評価基準−
5点:非常に早い
4点:早い
3点:やや早い
2点:やや遅い
1点:遅い
なお、前記実施例、及び前記比較例で使用した各種成分の詳細について、下記表19に示す。
※1:ラウリン酸カリウムは、ラウリン酸(NAA−122、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※2:ミリスチン酸カリウムは、ミリスチン酸(NAA−142、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※3:パルミチン酸カリウムは、パルミチン酸(NAA−160、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※4:ステアリン酸カリウムは、ステアリン酸(NAA−180、日油株式会社製)を、水酸化カリウム(液体苛性カリ、旭硝子株式会社製)を用いて100%中和したものである。
※5:ラウリン酸トリエタノールアミンは、ラウリン酸(NAA−122、日油株式会社製)を、トリエタノールアミン(トリエタノールアミン、株式会社日本触媒製)を用いて100%中和したものである。
※6:ミリスチン酸トリエタノールアミンは、ミリスチン酸(NAA−142、日油株式会社製)を、トリエタノールアミン(トリエタノールアミン、株式会社日本触媒製)を用いて100%中和したものである。
※7:パルミチン酸トリエタノールアミンは、パルミチン酸(NAA−160、日油株式会社製)を、トリエタノールアミン(トリエタノールアミン、株式会社日本触媒製)を用いて100%中和したものである。
※8:メタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体エマルションの固形分濃度は、30質量%である。
※9:メタクリル酸−アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル共重合体エマルションの固形分濃度は、25質量%である。
なお、表1〜表18中の(B)成分、(B)比較成分、及び(C)成分の含有量は、純分換算した値である。
−(B)成分及び(B)比較成分−
*1:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.3、6回転/分間、25℃
*2:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、30回転/分間、25℃
*3:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、60回転/分間、25℃
*4:ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)、スピンドルNo.4、10回転/分間、25℃
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、製剤の手への取りやすさ、透明性、及び高温安定性に優れ、泡の量が多く、泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が良好であるため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに好適に用いられ、特にボディソープに好適に用いられる。

Claims (2)

  1. (A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、及びパルミチン酸塩をいずれも含む高級脂肪酸塩10質量%〜32質量%、
    (B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマー0.2質量%〜3質量%、
    (C)(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体0.2質量%〜1.5質量%、
    (D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.1質量%〜2質量%、並びに
    (E)プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコール5質量%〜20質量%を含有し、
    前記(B)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
    前記(C)成分の(メタ)アクリル酸アルキル−(メタ)アクリル酸共重合体における(メタ)アクリル酸アルキルに由来する構造単位のアルキル基の炭素数が1〜4であり、
    前記(D)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルが、アルキル基の炭素数が12でありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が19〜50であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、又はアルキル基の炭素数が16と20〜40の混合とのいずれかでありかつエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜40であるポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。
  2. (F)両性界面活性剤、及びラウリルジメチルアミンオキシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤を更に含む請求項1に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
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