JP2020158434A - 液体皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすい液体皮膚洗浄組成物の提供。【解決手段】(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(B)グリセリルエーテルと、(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドと、(D)高級脂肪酸塩と、を含有し、pHが9.0〜11.0であり、25℃における粘度が0.005Pa・s〜2Pa・sである液体皮膚洗浄剤組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、液体皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来から、ハンドソープ、ボディソープ等の液体皮膚洗浄剤組成物には、泡の量、立てた泡の弾力性等の泡性能が良好であること、タオルドライ後の肌のしっとり感等の仕上がり感触が良好であることに加え、大腸菌等の病原性細菌に対する高い殺菌効果を有することが望まれている。また、近年、ポンプディスペンサー付き容器に充填された液体皮膚洗浄剤組成物が多く用いられるようになってきており、ポンプが押しやすく、かつ、手からこぼれ落ちずに手に取ることができることも強く望まれている。
これまでに、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを含有することで、泡量が多い皮膚洗浄剤組成物が提供されている(特許文献1参照)。しかしながら、この提案の皮膚洗浄剤組成物は、pHが低く、殺菌性能が十分でないという課題があった。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩や、高級脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤の泡の量を改善するために、ポリオキシエチレン付加型脂肪酸モノエタノールアミドを配合した洗浄剤組成物が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、この提案の洗浄剤組成物は、ペースト状の組成物であり、使用性に課題があった。
したがって、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、液が手に取りやすく使用性の高い液体皮膚洗浄組成物は未だ提供されておらず、その速やかな開発が強く望まれているのが現状である。
特開2008−308492号公報 特開2006−183030号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすい液体皮膚洗浄組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(B)グリセリルエーテルと、(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドと、(D)高級脂肪酸塩と、を含有し、pHが9.0〜11.0であり、25℃における粘度が0.005Pa・s〜2Pa・sである液体皮膚洗浄剤組成物が、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすいことを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、
(B)グリセリルエーテルと、
(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドと、
(D)高級脂肪酸塩と、
を含有し、pHが9.0〜11.0であり、25℃における粘度が0.005Pa・s〜2Pa・sであることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
<2> (C)成分の含有量に対する、(B)成分の含有量の質量比[(B)成分/(C)成分]が0.1〜12である前記<1>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<3> (E)キレート剤を更に含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<4> (A)成分の含有量が2質量%〜10質量%であり、(B)成分の含有量が0.5質量%〜3質量%であり、(C)成分の含有量が0.5質量%〜5質量%であり、(D)成分の含有量が0.8質量%〜2質量%である前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<5> (F)両性界面活性剤を更に含有し、前記(F)成分の含有量が1質量%〜12質量%である前記<1>から<4>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<6> (F)成分の含有量に対する、(A)成分の含有量の質量比[(A)成分/(F)成分]が0.4〜1.7である前記<5>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすい液体皮膚洗浄組成物を提供することができる。
(液体皮膚洗浄剤組成物)
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、(B)グリセリルエーテルと、(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドと、(D)高級脂肪酸塩と、を含有し、(E)キレート剤や、(F)両性界面活性剤を更に含有することが好ましく、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
<(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩>
前記(A)成分のポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル硫酸塩は、泡の量、立てた泡の弾力性、及び液の手に取りやすさを向上させるために含有される。
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A1)で表される化合物などが挙げられる。前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−O(CH−CHO)n−SOX ・・・ 一般式(A1)
前記一般式(A1)中、Rはアルキル基を示し、前記アルキル基部分の炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、及び液の手に取りやすさの点から、12〜14が好ましい。
前記一般式(A1)中、nはエチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数を示し、前記EOの平均付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、及び液の手に取りやすさの点から、1〜3が好ましく、1〜2がより好ましい。
前記一般式(A1)中、Xは、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを示す。
前記アルカリ金属としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。
前記有機アンモニウムとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来の有機アンモニウムなどが挙げられる。
これらの中でも、前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、泡の量、立てた泡の弾力性、及び液の手に取りやすさの点から、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸アンモニウムが好ましい。
なお、前記( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数(n)を表す。
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の市販品としては、例えば、Texapon(テキサポン)(登録商標) N70(BASF社製)、エマール 270J(ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、花王株式会社製)、シノリンSPE−1250(ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、新日本理化株式会社製)、シノリンSPE−1150(ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、新日本理化株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、液の手に取りやすさ、及びタオルドライ後のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、1質量%〜20質量%が好ましく、2質量%〜10質量%がより好ましい。前記(A)成分の含有量が、1質量%以上であると、泡の量、立てた泡の弾力性、及び液の手に取りやすさが良好であり、20質量%以下であると、泡の量、及びタオルドライ後のしっとり感が良好である。
<(B)グリセリルエーテル>
前記(B)成分のグリセリルエーテルは、立てた泡の弾力性及び液の手に取りやすさを向上させるために含有される。
前記(B)成分のグリセリルエーテルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルキルグリセリルエーテルが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記(B)成分のグリセリルエーテルとしては、立てた泡の弾力性及び液の手に取りやすさの点から、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルがより好ましい。
前記(B)成分のグリセリルエーテルは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(B)成分のグリセリルエーテルの市販品としては、例えば、Lexgard(登録商標) OE 90(INOLEX社製)、Spectrastat E、Acacia Collagen BG(INOLEX社製)、euxyl PE 9010(Schulke&Mayr社製)、Sensiva PA20(成和化成株式会社製)、XPERTMOIST(登録商標)molecular film(Lipotec社製)、NIKKOL ニコガード 88(日光ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分のグリセリルエーテルの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、立てた泡の弾力性、液の手に取りやすさ、泡の量、ポンプの押しやすさ、及びタオルドライ後のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、0.5質量%〜3質量%がより好ましい。前記(B)成分のグリセリルエーテルの含有量が、0.1質量%以上であると、立てた泡の弾力性及び液の手に取りやすさが良好であり、5質量%以下であると、泡の量、ポンプの押しやすさ、タオルドライ後のしっとり感が良好である。
<(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド>
前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドは、泡の量、立てた泡の弾力性、及びポンプの押しやすさを向上させるために含有される。
前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(C1)で表される化合物などが挙げられる。前記(C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−CO−NH−(CH−CHO)n−H ・・・ 一般式(C1)
上記一般式(C1)中、Rはアルキル基又はアルケニル基を示す。前記アルキル基又はアルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。前記アルキル基又はアルケニル基部分の炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、及びポンプの押しやすさの点から、12〜18が好ましい。
前記一般式(C1)中、nはエチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数を示し、前記EOの平均付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、及びポンプの押しやすさの点から、2〜11が好ましく、2〜6がより好ましい。
これらの中でも、前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドとしては、泡立ちの早さ、立てた泡の弾力性、及びポンプの押しやすさの点から、ポリオキシエチレン(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−2コカミド)、ポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−3コカミド)、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−5コカミド)、ポリオキシエチレン(6)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−6コカミド)、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−10コカミド)、ポリオキシエチレン(11)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(PEG−11コカミド)、ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましく、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドがより好ましい。
なお、前記( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数(n)を表す。
前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドの市販品としては、例えば、アミゼット2C(PEG−3コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、アミゼット5C(PEG−6コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、アミゼット10C(PEG−11コカミド、川研ファインケミカル株式会社製)、プロファンME−20(PEG−3コカミド、三洋化成工業株式会社製)、ナイミッドMF−203(PEG−3コカミド、日油株式会社製)、ナイミッドMF−205(PEG−5コカミド、日油株式会社製)、ナイミッドMF−210(PEG−11コカミド、日油株式会社製)、マーポンC−5A(PEG−5コカミド、松本油脂製薬株式会社製)、マーポンC−10A(PEG−10コカミド、松本油脂製薬株式会社製)、アミゼット2L−Y(ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸モノエタノールアミド、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡の量、立てた泡の弾力性、ポンプの押しやすさ、及び液の手に取りやすさの点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.1質量%〜10質量%が好ましく、0.5質量%〜5質量%がより好ましい。前記(C)成分の含有量が、0.1質量%以上であると、泡の量、立てた泡の弾力性、及びポンプの押しやすさが良好であり、10質量%以下であると、液の手に取りやすさ、泡の量、及び立てた泡の弾力性が良好である。
<質量比[(B)成分/(C)成分]>
前記(C)成分の含有量に対する、前記(B)成分の含有量の質量比[(B)成分/(C)成分]としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液の手に取りやすさ、立てた泡の弾力性、ポンプの押しやすさ、及びタオルドライ後のしっとり感の点から、0.1〜12が好ましく、0.2〜10がより好ましく、0.2〜3が特に好ましい。前記質量比[(B)成分/(C)成分]が、0.1以上であると、液の手に取りやすさ及び立てた泡の弾力性が良好であり、12以下であると、タオルドライ後のしっとり感及びポンプの押しやすさが良好である。
<(D)高級脂肪酸塩>
前記(D)成分の高級脂肪酸塩は、殺菌力及び立てた泡の弾力性を向上させるために含有される。
前記(D)成分の高級脂肪酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、殺菌力及び立てた泡の弾力性の点から、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩が好ましい。
前記(D)成分の高級脂肪酸塩の対イオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸などが挙げられる。
前記アルカリ金属イオンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リジン、アルギニンなどが挙げられる。
これらの中でも、立てた泡の弾力性の点から、カリウムイオンが好ましい。
なお、前記(D)成分の高級脂肪酸塩の配合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、高級脂肪酸塩として配合してもよく、前記高級脂肪酸と、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の前記対イオンを形成し得る塩とを別々に、配合槽中に添加して中和反応させて高級脂肪酸塩としてもよい。
前記(D)成分の高級脂肪酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(D)成分の高級脂肪酸塩の市販品としては、例えば、NIKKOL ラウリン酸カリLK−120(ラウリン酸カリウム、日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL ミリスチン酸カリMK−140(ミリスチン酸カリウム、日光ケミカルズ株式会社製)、ノンサールLK−2(ラウリン酸カリウム、日油株式会社製)、ノンサールMK−1(ミリスチン酸カリウム、日油株式会社製)などが挙げられる。
また、NAA(登録商標)−122(ラウリン酸)、NAA(登録商標)−142(ミリスチン酸)、NAA(登録商標)−160(パルミチン酸)、NAA(登録商標)−180(ステアリン酸)(以上、日油株式会社製)等の市販品の高級脂肪酸を用い、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の塩で中和反応させて、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩などにしたものを使用してもよい。
前記(D)成分の高級脂肪酸塩の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、殺菌力、立てた泡の弾力性、及びタオルドライ後のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.5質量%〜5質量%が好ましく、0.8質量%〜2質量%がより好ましい。前記(D)成分の高級脂肪酸塩の含有量が、0.5質量%以上であると、殺菌力及び立てた泡の弾力性が良好であり、5質量%以下であると、タオルドライ後のしっとり感が良好である。
<(E)キレート剤>
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、殺菌力を向上させるために更に(E)成分のキレート剤を含有することが好ましい。
前記(E)成分のキレート剤としては、金属イオンをキレートする能力を有するものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アミノポリカルボン酸系キレート剤、芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレート剤、リン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤、ジメチルグリオキシム(DG)、その他のキレート剤などが挙げられる。これらのキレート剤は、それぞれフリーの酸型であってもよく、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩であってもよく、更に、加水分解可能なエステル誘導体であってもよい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミノポリカルボン酸系キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA、エデト酸)、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDTA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、イミノジ酢酸(IDA)、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸(HIMDA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ酢酸(EDTA−OH)、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸(GEDTA)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP、エチドロン酸)、又はこれらの塩などが挙げられる。
これらの中でも、前記(E)成分のキレート剤としては、殺菌力の点から、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDTA)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、シュウ酸、又はこれらの塩が好ましく、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDTA)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、又はこれらの塩がより好ましい。
前記(E)成分のキレート剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(E)成分のキレート剤の市販品としては、例えば、ディゾルビンZ(AkzoNobel)(エデト酸、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、キレスト2A−SD(エデト酸、キレスト株式会社製)、エデタBS(エデト酸、BASFジャパン株式会社製)、デイクエスト(登録商標)2010(1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、イタルマッチジャパン株式会社製)などが挙げられる。
前記(E)成分のキレート剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、殺菌力及びタオルドライ後のしっとり感の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、0.01質量%〜2質量%が好ましく、0.5質量%〜1.5質量%がより好ましい。前記(E)成分の含有量が、0.01質量%以上であると、殺菌力が良好であり、2質量%以下であると、タオルドライ後のしっとり感が良好である。
<(F)両性界面活性剤>
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、殺菌力を向上させるために更に(F)成分の両性界面活性剤を含有することが好ましい。
前記(F)成分の両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イミダゾリン型(アミドアミン型)両性界面活性剤、カルボベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアロイルアミドアミン、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カルボベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルキル鎖として炭素数12〜18の一価炭化水素基を有する両性界面活性剤が好ましく、炭素数12〜16の一価炭化水素基を有する両性界面活性剤がより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カルボベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルベタイン型両性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
これらの中でも、前記(F)成分の両性界面活性剤としては、泡持ちのよさの点から、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましく、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインがより好ましい。
前記(F)成分の両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(F)成分の両性界面活性剤の市販品としては、例えば、アモーゲン(登録商標)CB−H(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、第一工業製薬株式会社製)、ソフタゾリンCPB(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、川研ファインケミカル株式会社製)、ソフタゾリンLPB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、川研ファインケミカル株式会社製)、エナジコールL−30B(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ライオン・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製)、ニッサンアノン(登録商標)BDF−R(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、日油株式会社製)、ニッサンアノン(登録商標)BDF−SF(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、日油株式会社製)、アモーゲン(登録商標)K(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、第一工業製薬株式会社製)などが挙げられる。
前記(F)成分の両性界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡持ちのよさ及び立てた泡の弾力性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、1質量%〜12質量%が好ましく、2質量%〜8質量%がより好ましく、3質量%〜8質量%が特に好ましい。前記(F)成分の含有量が、1質量%以上であると、泡持ちのよさが良好であり、12質量%以下であると、立てた泡の弾力性が良好である。
<質量比[(A)成分/(F)成分]>
前記(F)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)成分/(F)成分]としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡持ちのよさの点から、0.4〜2が好ましく、0.4〜1.7がより好ましい。前記質量比[(A)成分/(F)成分]が、0.4〜2であると、泡持ちのよさが良好である。
<その他の成分>
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、前記(E)成分、及び前記(F)成分の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、溶媒(精製水など)、水溶性ポリマー、保湿剤、糖類、油分、低級、高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、前記(E)成分以外の金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記その他の成分は、適宜合成したものを使用してもよく、市販品を使用してもよい。
前記液体皮膚洗浄剤組成物における前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−pH−
前記液体皮膚洗浄剤組成物のpHは、9.0〜11.0であるが、殺菌力及びタオルドライ後のしっとり感の点から、9.8〜10.6が好ましい。前記液体皮膚洗浄剤組成物のpHが、9.0以上であると、殺菌力が良好であり、11.0以下であると、タオルドライ後のしっとり感が良好である。一方、前記液体皮膚洗浄剤組成物のpHが、9.0未満であると、殺菌力が不十分であり、11.0を超えると、タオルドライ後のしっとり感が不十分である。
前記pHは、例えば、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を使用して測定することができる。
−粘度−
前記液体皮膚洗浄剤組成物の粘度は、0.005Pa・s〜2Pa・sであるが、液の手に取りやすさ及びポンプの押しやすさの点から、0.2Pa・s〜0.5Pa・sが好ましい。前記液体皮膚洗浄剤組成物の粘度が、0.005Pa・s以上であると、液の手に取りやすさが良好であり、2Pa・s以下であると、ポンプの押しやすさが良好である。一方、前記液体皮膚洗浄剤組成物の粘度が、0.005Pa・s未満であると、液が手に取りにくくなり、2Pa・s以下であると、ポンプが押しにくくなる。
前記粘度は、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、前記液体皮膚洗浄剤組成物の温度を25℃とし、BMアダプター、回転数30回転/分間、No.3のローターにて1分間後の粘度を測定することにより得ることができる。
−製造方法−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分、更に必要に応じて、前記(E)成分、前記(F)成分、前記その他の成分などを混合し、溶解させることにより製造することができる。
具体的には、水を70℃〜80℃に加温した後、前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、前記(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、及び前記(D)成分の高級脂肪酸塩、更に必要に応じて、前記(F)成分の両性界面活性剤を溶解させ、前記その他の成分のpH調整剤を用いて中和し、40℃以下に冷却してから、前記(B)成分のグリセリルエーテル、更に必要に応じて、前記(E)成分のキレート剤を添加し、溶解させることにより製造することができる。
前記液体皮膚洗浄用組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
−容器−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、特に制限はなく、通常の容器に充填して使用される。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポンプディスペンサー容器、チューブ、フォーマー容器、袋状容器などが挙げられる。これらの中でも、ポンプディスペンサー容器が好ましい。前記ポンプディスペンサー容器としては、例えば、株式会社吉野工業所製のノズル口径(内径)3.5mm、吐出量3mLのポンプディスペンサー容器、キャニヨン株式会社製のノズル口径(内径)3.5mm、吐出量1mLのポンプディスペンサー付き容器などが挙げられる。
−用途−
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすいため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができ、特にハンドソープに好適に用いることができる。
以下に実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全て純分換算した値である。(C)成分の含有量に対する、(B)成分の含有量の質量比[(B)成分/(C)成分]、及び(F)成分の含有量に対する、(A)成分の含有量の質量比[(A)成分/(F)成分]は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。
(実施例1〜33及び比較例1〜10)
下記表1〜表7に示す組成及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
具体的には、最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の全体量の70質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温した。この精製水に、(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド又は前記(C)成分の比較成分、及び(D)成分の高級脂肪酸塩又は前記(D)成分の比較成分を添加し、溶解させた後、共通成分の水酸化カリウムを用いて中和した。次いで、40℃以下に冷却し、(B)成分のグリセリルエーテルを添加し、溶解させることにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加え、実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物を得た。得られた実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量1mL、ノズル口径(内径)3.5mm、キャニヨン株式会社製)に充填した。
なお、各成分の混合は、攪拌羽根としてプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌することにより行った。
−pHの測定−
得られた実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物のpHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃で値を測定した。結果は、下記表1〜表7に示した。
−粘度の測定−
得られた実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物の粘度は、各液体皮膚洗浄剤組成物を25℃に恒温した後、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、回転数30回転/分間で1分間の条件で測定した。測定した粘度(Pa・s)は、下記表1〜表7に示した。
得られた実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物について、以下のようにして、「泡の量」、「立てた泡の弾力性」、「液の手に取りやすさ」、「ポンプの押しやすさ」、「タオルドライ後のしっとり感」、及び「殺菌力」を評価した。結果を下記表1〜表7に示した。
<泡の量の評価>
ポンプディスペンサー付き容器に入った各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに1プッシュ(約1g)取って両手の手のひらを10往復こすった後、手のひらについた泡の量を目視にて観察し、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「泡の量」を下記判定基準に基づき判定した。結果は、10名の評点平均値を求め、下記評点平均値の判定基準に基づき判定した。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「泡の量」の評価基準−
5点:両手の手のひら全体を覆うように泡ができている
4点:両手の手のひら表面の面積の80%以上に泡ができている
3点:両手の手のひら表面の面積の50%以上80%未満に泡ができている
2点:両手の手のひら表面の面積の20%以上50%未満に泡ができている
1点:両手の手のひら表面の面積の20%未満しか泡ができていない
−「泡の量」の判定基準−
◎:平均評価点が4.0点以上5.0点以下
○:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
△:平均評価点が2.0点以上3.0点未満
×:平均評価点が2.0点未満
<立てた泡の弾力性の評価>
専門評価者10名が、ポンプディスペンサー付き容器に入った各液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに1プッシュ(約1g)取って両手の手のひらを10往復こすった後、集めた泡を両手の手のひらで挟んだときの泡の弾力について、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「立てた泡の弾力性」を下記判定基準に基づき判定した。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「立てた泡の弾力性」の評価基準−
5点:非常に弾力がある
4点:弾力がある
3点:やや弾力がある
2点:やや弾力がない
1点:弾力がない
−「立てた泡の弾力性」の判定基準−
◎:平均評価点が4.0点以上5.0点以下
○:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
△:平均評価点が2.0点以上3.0点未満
×:平均評価点が2.0点未満
<液の手に取りやすさの評価>
専門評価者10名が、各液体皮膚洗浄剤組成物が入ったポンプディスペンサー付き容器のディスペンサーを、1プッシュ/秒間の速さで押し、前記ディスペンサーの下に置いた手のひらに1プッシュ(約1g)取るときに、手からこぼれ落ちずに手に取ることができた量を目視にて観察し、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「液の手に取りやすさ」を下記判定基準に基づき判定した。ここで、前記「液」とは、実施例及び比較例の各液体皮膚洗浄剤組成物のことを示す。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「液の手に取りやすさ」の評価基準−
5点:液が手からこぼれ落ちることがなく、100質量%手に取ることができる
4点:液が手からわずかにこぼれ落ちるが、70質量%以上100質量%未満は手に取ることができる
3点:液が手からこぼれ落ちるが、50質量%以上70質量%未満は手に取ることができる
2点:液が手から多くこぼれ落ちるが、20質量%以上50質量%未満は手に取ることができる
1点:液が手からほとんどこぼれ落ち、20質量%未満しか手に取ることができない
−「液の手に取りやすさ」の判定基準−
◎:平均評価点が4.5点以上5.0点以下
○:平均評価点が4.0点以上4.5点未満
△:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
×:平均評価点が3.0点未満
<ポンプの押しやすさの評価>
専門評価者10名が、各液体皮膚洗浄剤組成物が入ったポンプディスペンサー付き容器のディスペンサーを、1プッシュ/秒間の速さで押したときのポンプの押しやすさを、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「ポンプの押しやすさ」を下記判定基準に基づき判定した。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「ポンプの押しやすさ」の評価基準−
5点:ポンプの重さをほとんど感じず、非常にスムーズに片手で押すことができる
4点:ポンプの重さを感じるが、スムーズに片手で押すことができる
3点:ポンプの重さを感じるが、少し力を入れればスムーズに片手で押すことができる
2点:ポンプの重さを感じ、かなり力を入れないと片手で押すことができない
1点:ポンプの重さを感じ、両手で力を入れないと押すことができない
−「ポンプの押しやすさ」の判定基準−
◎:平均評価点が4.0点以上5.0点以下
○:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
△:平均評価点が2.0点以上3.0点未満
×:平均評価点が2.0点未満
<タオルドライ後のしっとり感の評価>
専門評価者10名が、25℃の水道水で両手を濡らした後、各液体皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ(約1g)取り、手のひら及び手の甲を10往復ずつ擦って泡立てた後、25℃の水道水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流し、綿タオルで水滴を拭き取った後の肌のしっとり感を、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「タオルドライ後のしっとり感」を下記判定基準に基づき判定した。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「タオルドライ後のしっとり感」の評価基準−
5点:しっとり感を強く感じる
4点:しっとり感を感じる
3点:しっとり感をやや感じる
2点:しっとり感をあまり感じない
1点:しっとり感を全く感じない
−「タオルドライ後のしっとり感」の判定基準−
◎:平均評価点が4.0点以上5.0点以下
○:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
△:平均評価点が2.0点以上3.0点未満
×:平均評価点が2.0点未満
<殺菌力の評価>
(1)菌液の調製
大腸菌(Escherichia coli NBRC3972、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NBRC)より入手)を使用し、初発菌数が10個/mLとなるように菌液を調製した。
(2)試験液の調製
各液体皮膚洗浄剤組成物を純水で6倍に希釈したものを試験液とした。
(3)殺菌力試験
25℃にて、前記(2)で調製した試験液9mLに、前記(1)で調製した菌液1mLを添加して十分撹拌し、試験液への菌液の添加から30秒間後又は60秒間後に、4.5mLのSCDLP寒天培地(Soybean−Casein Digest Broth with Lectin & Polysorbate 80、和光純薬工業株式会社製)に加え、10倍希釈液とした。同様の方法を繰り返して各希釈液を得た。各希釈液から1.0mLをシャーレに採取し、SCDLP寒天培地15mLを加えて均一化し、1日間培養(寒天平板希釈法)後、コロニー数をカウントして生存菌数を測定した。前記初発菌数と、前記生存菌数とから、下記式(1)に基づき殺菌力を算出し、下記判定基準に基づき判定した。なお、下記式(1)より算出される数値が大きいほど殺菌力が高いことを表す。
殺菌力=−log10(生存菌数/初発菌数) ・・・式(1)
−「殺菌力」の判定基準−
◎:上記式(1)より算出される殺菌力が2以上
○:上記式(1)より算出される殺菌力が1以上2未満
△:上記式(1)より算出される殺菌力が0.5以上1未満
×:上記式(1)より算出される殺菌力が0.5未満
Figure 2020158434
Figure 2020158434
Figure 2020158434
Figure 2020158434
Figure 2020158434
Figure 2020158434
Figure 2020158434
(実施例34〜36)
下記表8に示す組成及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
具体的には、最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の全体量の70質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温した。この精製水に、(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、及び(D)成分の高級脂肪酸塩を添加し、溶解させた後、共通成分の水酸化カリウムを用いて中和した。次いで、40℃以下に冷却し、(B)成分のグリセリルエーテル、及び(E)成分のキレート剤を添加し、溶解させることにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加え、実施例34〜36の各液体皮膚洗浄剤組成物を得た。得られた実施例34〜36の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量1mL、ノズル口径(内径)3.5mm、キャニオン社製)に充填した。
なお、各成分の混合は、攪拌羽根としてプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌することにより行った。
また、実施例34〜36の各液体皮膚洗浄剤組成物のpH及び粘度は、上記実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物のpH及び粘度の測定と同様の方法で行い、結果を下記表8に示した。
得られた実施例34〜36の各液体皮膚洗浄剤組成物について、上記実施例1〜33及び比較例1〜10と同様にして、「泡の量」、「立てた泡の弾力性」、「液の手に取りやすさ」、「ポンプの押しやすさ」、「タオルドライ後のしっとり感」、及び「殺菌力」を評価した。結果を下記表8に示した。
Figure 2020158434
(実施例37〜40)
下記表9に示す組成及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
具体的には、最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の全体量の70質量%になる量の精製水を、70℃〜80℃に加温した。この精製水に、(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、(C)成分のポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミド、及び(D)成分の高級脂肪酸塩、及び(F)成分の両性界面活性剤を添加し、溶解させた後、共通成分の水酸化カリウムを用いて中和した。次いで、40℃以下に冷却し、(B)成分のグリセリルエーテル、及び(E)成分のキレート剤を添加し、溶解させることにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加え、実施例37〜40の各液体皮膚洗浄剤組成物を得た。得られた実施例37〜40の各液体皮膚洗浄剤組成物は、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量1mL、ノズル口径(内径)3.5mm、キャニオン社製)に充填した。
なお、各成分の混合は、攪拌羽根としてプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌することにより行った。
また、実施例37〜40の各液体皮膚洗浄剤組成物のpH及び粘度は、上記実施例1〜33及び比較例1〜10の各液体皮膚洗浄剤組成物のpH及び粘度の測定と同様の方法で行い、結果を下記表9に示した。
得られた実施例37〜40の各液体皮膚洗浄剤組成物について、上記実施例1〜33及び比較例1〜10と同様にして、「泡の量」、「立てた泡の弾力性」、「液の手に取りやすさ」、「ポンプの押しやすさ」、「タオルドライ後のしっとり感」、及び「殺菌力」を評価した。また、以下のようにして、「泡持ちのよさ」を評価した。結果を下記表9に示した。
<泡持ちのよさの評価>
専門評価者10名が、ポンプディスペンサー付き容器に入ったって両手を洗浄した後、手を広げた状態で静置し、10秒間後に、泡の量を目視にて観察し、下記評価基準に基づいて評価した。次に、前記専門評価者10名が評価した評価点の平均値(平均評価点)を求め、「泡持ちのよさ」を下記判定基準に基づき判定した。
なお、判定基準が「○」又は「◎」であった場合を合格レベルとした。
−「泡持ちのよさ」の評価基準−
5点:両手の手のひら全体を覆うように泡が残っている
4点:両手の手のひら表面の面積の80%以上に泡が残っている
3点:両手の手のひら表面の面積の50%以上80%未満に泡が残っている
2点:両手の手のひら表面の面積の20%以上50%未満に泡が残っている
1点:両手の手のひら表面の面積の20%未満しか泡が残っていない
−「泡持ちのよさ」判定基準−
◎:平均評価点が4.0点以上5.0点以下
○:平均評価点が3.0点以上4.0点未満
△:平均評価点が2.0点以上3.0点未満
×:平均評価点が2.0点未満
Figure 2020158434
前記実施例及び比較例で使用した各成分の詳細について、下記表10に示す。
Figure 2020158434
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、泡の量、立てた泡の弾力性、タオルドライ後の肌のしっとり感、及び殺菌力に優れ、ポンプが押しやすく、かつ、手に取りやすいため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができ、特にハンドソープに好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、
    (B)グリセリルエーテルと、
    (C)ポリオキシエチレン脂肪酸モノエタノールアミドと、
    (D)高級脂肪酸塩と、
    を含有し、pHが9.0〜11.0であり、25℃における粘度が0.005Pa・s〜2Pa・sであることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。
  2. (C)成分の含有量に対する、(B)成分の含有量の質量比[(B)成分/(C)成分]が0.1〜12である請求項1に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  3. (E)キレート剤を更に含有する請求項1から2のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  4. (A)成分の含有量が2質量%〜10質量%であり、(B)成分の含有量が0.5質量%〜3質量%であり、(C)成分の含有量が0.5質量%〜5質量%であり、(D)成分の含有量が0.8質量%〜2質量%である請求項1から3のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  5. (F)両性界面活性剤を更に含有し、前記(F)成分の含有量が1質量%〜12質量%である請求項1から4のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
  6. (F)成分の含有量に対する、(A)成分の含有量の質量比[(A)成分/(F)成分]が0.4〜1.7である請求項5に記載の液体皮膚洗浄剤組成物。

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