JP6923872B2 - 葉菜類の収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、ほうれん草、小松菜等の葉菜類の収穫機に関する。
ほうれん草や小松菜等の葉菜類の収穫作業を効率化することを目的として種々の収穫機が提案されている。例えば、機体の前側で起立させて整えた葉部を両側から挟んで引き上げる搬送装置を設け、機体の前端に設けたカッタにより土の中で根を切断し、搬送装置でほうれん草を引き上げながら機体の後方に搬送しコンテナに収納する構成としたもの(特許文献1)、ほうれん草を起立させた状態でコンテナに収納できるように搬送機構を構成したもの(特許文献2)、収穫したほうれん草を機体の側方に排出する構成としたもの(特許文献3)がある。また、地中で前後に揺動駆動する切断刃を設け、機体を手押ししながらほうれん草の根切りができるようにしたもの(特許文献4)、機体の前部に葉菜の茎部をカットする刈刃を設け、搬送コンベアとブラシロールとで、カットされた葉菜をそのまま機体の後方へ搬送する機構と、雑草を取り込まない機構とを備えたもの(特許文献5)等がある。
特開平7−135831号公報 特開平9−107765号公報 特開2001−346429号公報 特開2005−304446号公報 特開2009−142227号公報 特開2014−166175号公報
ほうれん草等の葉菜類の収穫機に関しては、効率的に収穫できることや、やわらかな葉を傷めずに収穫することが求められる。しかし、従来の根切りした葉菜類をコンベアで挟むようにして引き上げて収穫する収穫機は、葉菜類を挟むときに葉を傷めるという課題、収穫する葉菜類が圃場で整列して生育していない場合には使いにくいという課題、収穫可能な品種が直立性に限定され、地表面に垂れた品種は収穫できないという課題があった。
そこで、上記の課題を解決すべく、ほうれん草等の葉菜類を土の中で根切りして収穫する際に、効率的に且つ葉を傷めずに確実に収穫することができる葉菜類の収穫機が開発された(特許文献6)。
しかしながら、さらなる研究により、上記の特許文献6に開示される収穫機において以下の課題が生じ得ることが明らかになった。具体的には、図6に示すように、搬送を行う際に、根切りした葉菜類が順に高速移動するコンベアに載置され、一つずつ搬送されて、コンテナに収納される構成であった。このとき、葉菜類はコンベア上に横たわる状態で載置されるため、コンベア上に存在する土が葉に付着してしまう原因となっていた。葉菜類は収穫後に商品として出荷する際に水洗いを行う必要があるが、葉に付着する土の量が多いほど、水洗いに時間がかかり、多量の水を使用することによってコストが増加し、さらに、水洗いによる葉の傷みを招く課題が生じ得る。
また、落下して積み重なるようにコンテナに収納されるため、葉が折れ曲がる等の傷みが生じ易く、バラバラの状態でコンテナ内に積み重ねられるため、取り出しの際に向きを揃える作業が必要となり、出荷作業の時間が増加するといった課題が生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、根切りした葉菜類を搬送する際に、葉に土が付着することの防止が可能で、且つ、整列した状態で取り込むことが可能な葉菜類の収穫機を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る葉菜類の収穫機は、動力源を備えて走行可能な機体に、圃場の地中に進入させて葉菜類を根切りする根切り刃が設けられた葉菜類の収穫機であって、前記根切り刃に対して走行方向の直後に配設され、根切りされた葉菜類を載置して搬送する無端状の搬送部を有すると共に、前記搬送部の移動速度が前記機体の走行速度よりも低い速度に設定されたコンベアを備え、前記コンベアとして、前記根切り刃の後方に設けられる第1コンベアと、前記第1コンベアの後方に設けられる第2コンベアと、を有し、前記搬送部は、移動方向と直交方向に架け渡され、且つ、移動方向に所定間隔で配設された第1支持部材を有する構造、または、前記第1支持部材に加えて隣接する前記第1支持部材間に架け渡され、且つ、移動方向と直交方向に所定間隔で配設された第2支持部材を有する構造を備えると共に、前記第1支持部材が配設される所定間隔は、前記圃場の葉菜類の植栽間隔よりも小さい長さに設定されていることを要件とする。
本発明によれば、根切りした葉菜類を搬送する際に、葉に土が付着することの防止が可能で、且つ、整列した状態で取り込むことが可能な葉菜類の収穫機が実現できる。したがって、従来装置において生じ得た、葉菜類がコンベア上に横たわる状態で載置されて搬送される際に葉に土が付着してしまう課題や、搬送後にコンテナ等へ収納される際にバラバラになってしまう課題の解決が可能となる。
本発明の実施形態に係る葉菜類の収穫機の例を示す概略図(斜視図)である。 図1の収穫機の平面図(部分拡大図)である。 図1の収穫機の側面図(部分拡大図)である。 図1の収穫機のコンベアの例を示す概略図(斜視図)である。 図1の収穫機により葉菜類を収穫する動作を示す説明図である。 従来の葉菜類の収穫機により葉菜類を収穫する動作を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る葉菜類の収穫機1の例を示す斜視図(概略図)である。また、図2は、収穫機1における平面視の部分拡大図(概略図)であり、図3は、収穫機1における側面視の部分拡大図(概略図)である。また、図4は、収穫機1におけるコンベア22の例を示す斜視図(概略図)である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
この葉菜類の収穫機1は、クローラ10a、10bと、クローラ10a、10bを駆動するエンジン34を備える自走式の機体12と、圃場で栽培される葉菜類を根切りして収穫する収穫機構部とを備える。機体12の上部には、収穫機構部の動作等を制御する制御部30、および電気モータ等の駆動用のバッテリボックス32が設けられている。機体12の後部には操作ハンドル13が設けられ、操作ハンドル13により、機体12の走行方向、走行速度、収穫機構部の操作等がなされる。エンジン34は操作ハンドル13の下方の機体12の後部位置に配設されている。
収穫機構部は、機体12から前方に延設された機枠14と、機枠14に支持された傾動駆動部16と、機枠14の前部に鉛直面内において傾動可能に支持された傾動フレーム18と、傾動フレーム18の下端部に取り付けられた根切り刃20と、根切り刃20の後方に配置されたコンベア22とを備える。
図1〜図3に示すように、傾動駆動部16は、伸縮駆動される駆動ロッド16aを備える駆動部本体16bが、軸16cを介して機枠14の上部に軸支され、駆動ロッド16aはその前端が傾動フレーム18の上部に軸支されている。
また、傾動フレーム18は、軸18cを介して機枠14の前端に軸支される支持フレーム18aと、支持フレーム18aに移動可能に支持された昇降フレーム18bとを備える。支持フレーム18aは軸18cを支点として機体12の走行方向に対して傾動し、昇降フレーム18bは、支持フレーム18aと共に傾動する。支持フレーム18aには昇降フレーム18bの高さ位置を調節する調節部19が設けられ、昇降フレーム18bは支持フレーム18aによる支持位置が調節されて昇降する。
上記の構成によれば、駆動ロッド16aを伸縮駆動させることによって、傾動フレーム18を走行方向に対して傾動(揺動)させる作用が得られる。なお、駆動ロッド16aを伸縮駆動させるために駆動部本体16bに設けられる駆動源としては、電気モータ、または油圧機構(油圧ポンプおよび油圧シリンダ)等を用いることができる(不図示)。
また、根切り刃20は、傾動フレーム18(昇降フレーム18b)の下端間に架け渡すようにして固定されている。本実施形態の収穫機に使用している根切り刃20は、一例として走行方向の幅10[cm]、全幅(走行方向と直交方向の幅)100[cm]、厚さ10[mm]程度の炭素工具鋼鋼材の板からなり、クローラ10a、10bの配置幅よりも外側の範囲までが収穫幅となっている。
本実施形態においては、根切り刃20の前縁部(約5[cm]幅)を、前側が徐々に低位となるように傾斜させて、圃場の地中に進入し易い構造としている。根切り刃20は地中を進みながら、葉菜類の根を切る作用と、根を切った葉菜類を地中から地表側へ持ち上げる作用をなす。根切り刃20の前縁は、葉菜類の根を切断できるように鋭利に形成されている。
根切り刃20の後縁に近い位置に、根切り刃20の上面から若干離間させ(間隔5[cm])、根切り刃20と平行に根押し棒24が配設されている。この根押し棒24は傾動フレーム18b間に、架け渡すように固定されている。これによれば、根切り刃20により根切りされて地表側に持ち上げられる葉菜類をさらに地表側へ持ち上げつつ、持ち上げられた葉菜類の根の付近に根押し棒24が当たって葉の上側がコンベア22側に向くように葉菜類が倒される作用が得られる。
図1〜図3に示すように、コンベア22は、根切り刃20の後方(機体12の走行方向に対して後方)に、根切り刃20よりも高さ方向においてやや高位の地表上に前端縁が位置するように配設される。これによれば、地中を進む根切り刃20および根押し棒24によって地表側へ持ち上げられた葉菜類を、地表上に配設されるコンベア22によって持ち上げて搬送する作用が得られる。
ここで、コンベア22について詳しく説明する。本実施形態に係るコンベア22は、第1コンベア22Aと第2コンベア22Bの2段構成となっている。ただし、この構成に限定されるものではなく、1段構成もしくは3段以上の構成としてもよい(不図示)。
第1コンベア22Aと第2コンベア22Bは、いずれもローラ(もしくは、プーリ、ギア等でもよい)に無端状の搬送部22Aa、22Baがそれぞれ掛け回されるように装着されており、駆動源からの動力でローラを回転駆動させることにより、無端状の搬送部22Aa、22Baを循環移動させて、順次、葉菜類を載置して搬送する作用をなす。
第1コンベア22Aは、根切り刃20の後方(機体12の走行方向に対して後方)であって、根切り刃20よりも高さ方向においてやや高位となる位置に設けられており、根切りされた葉菜類を移載し易くするため、第1コンベア22Aの前端縁(根切り刃20側)が低位となるように搬送部22Aaを傾斜させた配置となっている。コンベア22の前側を地表に近くすることで、葉菜類の拾い落としを防ぐことができる。
第2コンベア22Bは、第1コンベア22Aの後方(機体12の走行方向に対して後方)に設けられており、第2コンベア22Bの前端縁(第1コンベア22A側)が低位となるように搬送部22Baを傾斜させた配置となっている。さらに、第2コンベア22Bの前端縁が第1コンベア22Aの後端縁よりも低位となる配置で、且つ第2コンベア22Bの前端縁と第1コンベア22Aの後端縁との間が離間する配置となっている(一例として、離間距離20[mm]程度)。つまり、第1コンベア22Aの後端縁と第2コンベア22Bの前端縁とは高さ方向に離間すると同時に、走行方向の前後方向にも離間する構成となっている。
第1コンベア22Aの後端縁と第2コンベア22Bの前端縁とを離間させた配置としている理由は、回収された葉菜類が第1コンベア22Aから第2コンベア22Bに移載される際に、葉菜類に付着していた土を落とすためである。
ここで、本実施形態に特徴的な構成として、第1コンベア22Aおよび第2コンベア22Bの搬送部22Aa、22Baの移動速度が機体12の走行速度(クローラ10a、10bの移動速度)よりも低い速度に設定されている。
これによれば、機体12が走行しながら、順次、葉菜類の根切りがなされて、第1コンベア22Aの搬送部22Aa上へと持ち上げられる。このとき、機体12の走行速度(クローラ10a、10bの移動速度)が相対的に速く、第1コンベア22Aの搬送部22Aaの移動速度が相対的に遅いため、最初に持ち上げられた一列目を除いて二列目からの葉菜類は、前列の搬送が滞留した状態となっているところへ持ち上げられて押し付けられる状態となる。さらに、その後列が持ち上げられて押し付けられる状態となる。すなわち、収穫対象となる一列に着目するとその前列および後列によって相互に押し付けられて、圃場における植栽間隔(走行方向における植栽間隔)よりも密の状態に圧縮され、立ったまま整列した状態で搬送することが可能となる。したがって、従来装置における、搬送時にコンベア上に横たわる状態で載置されて葉に土が付着してしまう課題や、バラバラの状態でコンテナ内に収納されることにより葉の傷みが生じ、取出し作業に手間がかかるという課題の解決が可能となる。
なお、本実施形態において、第2コンベア22Bの搬送部22Baの移動速度は、第1コンベア22Aの搬送部22Aaの移動速度と同じ速度に設定している。ただし、これに限定されるものではない。他の一例として、第2コンベア22Bの搬送部22Baの移動速度を、第1コンベア22Aの搬送部22Aaの移動速度よりもさらに低速に設定する構成とした場合、根切りされた葉菜類が第1コンベア22Aの搬送部22Aa上へ持ち上げられた段階で上記の作用効果が得られると共に、当該葉菜類が第1コンベア22Aの搬送部22Aa上から第2コンベア22Bの搬送部22Ba上へと移載される段階で、整列間隔がさらに密の状態に圧縮される作用効果が得られる。
ここで、第1コンベア22Aの搬送部22Aaおよび第2コンベア22Bの搬送部22Baの構成について説明する。本実施形態に係る搬送部22Aa、22Baは、それぞれ、移動方向と直交方向に架け渡され、且つ、移動方向に所定間隔で配設された第1支持部材22Ab、22Bbを有する構造(平行棒構造)に形成されている。一例として、第1支持部材22Ab、22Bbは、断面円形の棒状部材を用いて形成されている。ただし、この構成に限定されるものではなく、断面が多角形の棒状部材あるいは板状部材等を用いて構成してもよい。
これによれば、第1支持部材22Ab、22Bbが移動方向に所定間隔で配設されることによって、隣接する第1支持部材22Ab同士の間、および22Bb同士の間に、それぞれ溝部22Ac、22Bcが形成される。したがって、根切りされた葉菜類を持ち上げる際に、溝部22Ac、22Bcに根を引っ掛けて持ち上げを確実に行うと共に、溝部22Ac、22Bcに根を落とし込んで載置するため整列させた状態とすることができ、且つ、傾斜角度がついても下方へ向かってずれ落ちないように搬送を行うことが可能となる。
このとき、隣接する第1支持部材22Abと第1支持部材22Abとの配設間隔L1、および隣接する第1支持部材22Bbと第1支持部材22Bbとの配設間隔L2は、いずれも圃場の葉菜類の植栽間隔(走行方向における植栽間隔)L3よりも小さい長さに設定されていることが好適である。
これによれば、第1コンベア22Aの搬送部22Aaおよび第2コンベア22Bの搬送部22Ba上において、圃場における植栽間隔(走行方向における植栽間隔)よりも密の状態に圧縮されて、相互の整列間隔(走行方向における整列間隔)が狭くなった状態の葉菜類に対して、根の部分をより多く且つより確実に溝部22Ac、22Bcに落とし込んで支持することが可能となる。
なお、第1コンベア22Aの搬送部22Aaおよび第2コンベア22Bの搬送部22Baの変形例として、第1支持部材22Ab、22Bbに加えて、隣接する第1支持部材22Ab、22Ab間および22Bb、22Bb間に架け渡され、且つ、移動方向と直交方向に所定間隔で配設された第2支持部材(不図示)をそれぞれ有する構造、つまり、格子状構造あるいはメッシュ状構造に形成してもよい。当該構成によっても上記構成(平行棒構造)と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、第1コンベア22A、第2コンベア22Bの搬送部22Aa、22Baを移動させる動力源として、電気モータ36を用いる構成としている。一例として、制御部30が電気モータ36の出力を変化させることによって、当該搬送部22Aa、22Baの移動速度を可変に制御する構成とすればよい。
あるいは、変形例として、第1コンベア22A、第2コンベア22Bの搬送部22Aa、22Baを移動させる動力源として、油圧モータ(不図示)を用いる構成としてもよい。一例として、制御部30が油圧モータに通流させる油量を変化させることによって、当該搬送部22Aa、22Baの移動速度を可変に制御する構成とすればよい。なお、上記油量を変化させる方法としては、油圧ポンプ(不図示)の出力を制御する方法、あるいは、油圧ポンプから油圧モータに至る配管経路に設けた制御弁(不図示)の開閉量を制御する方法、等を用いることができる。
あるいは、別の変形例として、第1コンベア22A、第2コンベア22Bの搬送部22Aa、22Baを移動させる動力源として、機体12を走行させる動力源である内燃機(エンジン34)を共通に用いる構成としてもよい。一例として、制御部30がエンジン34の回転数に対応して、すなわちクローラ10a、10bの走行速度に対応してあらかじめ設定されている所定速度となるように制御する構成とすればよい。
ちなみに、第1コンベア22Aの搬送部22Aaにおける搬送面の地面に対する傾斜角度、および第2コンベア22Bの搬送部22Baにおける搬送面の地面に対する傾斜角度は、いずれも適宜設定すればよい。角度固定式として構成する場合には、一例として、第1コンベア22Aの傾斜角度を15[°]程度、第2コンベア22Bの傾斜角度を30[°]程度となるように異なる角度設定としてもよく、他の例として、第1コンベア22Aおよび第2コンベア22Bの傾斜角度をいずれも30[°]程度となるように同一の角度設定としてもよい。
あるいは、角度変動式として構成する場合には、傾動動作を行う傾動フレーム18の傾動角度に応じて第1コンベア22Aの傾斜角度を10〜15[°]程度のように変動させる設定としてもよい。なお、角度を変動させる機構は、傾動フレーム18の下端に第1コンベア22Aの前端部を連結して機械的な連動動作により角度変動させる構成、あるいは、傾動フレーム18とは機械的な連結を行わず、第1コンベア22Aの角度を変動させる機構を別途設け、傾動フレーム18の傾動角度をセンシングして、制御部30によって角度変動させる構成等により実現することができる(いずれも不図示)。
さらに、本実施形態に特徴的な構成として、根切り刃20の両端部の上方位置に一対のガイドプレート38a、38bが立設されている。このとき、根切り刃20の全幅(走行方向と直交方向の幅)が相対的に長く、第1コンベア22Aの搬送部22Aaの全幅(移動方向と直交方向の幅)が相対的に短く形成されていると共に、当該ガイドプレート38a、38bは、走行方向における前端部が根切り刃20の側端部と同一もしくは外方の位置となり、走行方向における後端部が第1コンベア22Aの搬送部22Aaの側端部と同一もしくは内方の位置となるように配設されている。
これによれば、順次、根切りがなされて第1コンベア22Aの搬送部22Aa上へと持ち上げられる葉菜類は、一対のガイドプレート38a、38bの間を通過することによって、機体12の走行方向(搬送部22Aaの移動方向)と直交方向において根切り刃20の全幅の幅から搬送部22Aaの全幅の幅となるように相互に押し付けられて、圃場における植栽間隔(走行方向と直交方向における植栽間隔)よりも密の状態に圧縮され、立ったまま整列した状態で搬送することが可能となる。したがって、前述の構成と相まって、搬送部22Aa、22Baの移動方向および直交方向のいずれの方向においても、密の状態に圧縮されて立ったまま整列した状態での搬送が実現できるため、従来装置の課題解決をより一層確実に行うことが可能となる。
一方、第2コンベア22Bの後方の機体12の上部に、第2コンベア22Bにより搬送された葉菜類を収容する収容部40が設けられる。これによれば、葉菜類を収容部40に収容して、順次回収することができる。なお、変形例として、収容部40にコンテナ等を配置する構成としてもよい(不図示)。
続いて、本実施形態に係る収穫機1により葉菜類を収穫する作用について説明する。
収穫機1は、クローラ10a、10bを駆動して機体12を走行(前進)させながら、地中に進入させた根切り刃20によって葉菜類の根切りを行い、コンベア22に上に持ち上げて搬送し、収容部40に収容する動作をなす。図5に、収穫機1による葉菜類の根切りから搬送にかけての収穫動作を模式的に示す。
先ず、クローラ10a、10bを駆動して機体12を前進させることによって、順次、根切り刃20が葉菜類の根切りを行う。このとき、傾動駆動部16の駆動ロッド16aを伸縮駆動させることによって、傾動フレーム18を傾動(揺動)させながら、機体12を前進させることが好適である。
つまり、傾動フレーム18に固定された根切り刃20が傾動(揺動)する作用が得られる。これによれば、地中に石等の障害物が存在した場合に、単に根切り刃20を水平に移動させる方法では、障害物を前方に押し出すばかりで、障害物を避けることができず根切りに支障をきたす結果になるのに対して、障害物を上下に押し出すように作用し、障害物の影響を受けにくくすることができる。したがって、根切り刃20の前進にともなう土の堆積が抑えられ、葉菜類の根切り動作をスムーズに行うことができる。
次いで、根切り刃20で根切りされた葉菜類は、根押し棒24によって地表側に持ち上げられる。さらに、循環移動している第1コンベア22Aの搬送部22Aaによって持ち上げられて、当該搬送部22Aa上に載置されて搬送が開始される。
このとき、機体12の走行速度(クローラ10a、10bの移動速度)が相対的に速く、第1コンベア22Aの搬送部22Aaの移動速度が相対的に遅いため、最初に持ち上げられた一列目を除いて二列目からの葉菜類は、前列の搬送が滞留した状態となっているところへ持ち上げられて押し付けられる状態となる。さらに、その後列が持ち上げられて押し付けられる状態となる。したがって、走行方向において、圃場における植栽間隔よりも密の状態に圧縮され、立ったまま整列した状態で搬送することが可能となる。
併せて、葉菜類は、走行方向における前端部が根切り刃20の側端部と同一もしくは外方の位置となり、走行方向における後端部が第1コンベア22Aの搬送部22Aaの側端部と同一もしくは内方の位置となるように配設された一対のガイドプレート38a、38bの間を通過することによって、根切り刃20の全幅の幅から搬送部22Aaの全幅の幅となるように相互に押し付けられる状態となる。したがって、走行方向と直交方向において、圃場における植栽間隔よりも密の状態に圧縮され、立ったまま整列した状態で搬送することが可能となる。
搬送過程においては、第1コンベア22Aの後端縁と第2コンベア22Bの前端縁とが所定距離(20[mm]程度)で離間させて配置されているため、第1コンベア22Aの搬送部22Aa上から第2コンベア22Bの搬送部22Ba上へと葉菜類が移載される際に、葉菜類を落下させることなく、特に根の近傍に付着した土を落下させる作用を得ることができる。
また、第1コンベア22Aの搬送部22Aaおよび第2コンベア22Bの搬送部22Ba自体においても前述の溝部22Ac、22Bcを有する構成であるため、搬送途中で葉菜類に付着した土を落下させる作用を得ることができる。さらに、溝部22Ac、22Bcに根を引っ掛けて持ち上げを確実に行うと共に、溝部22Ac、22Bcに根を落とし込んで載置するため整列させた状態とすることができ、且つ、傾斜角度がついても下方へ向かってずれ落ちないように搬送を行うことができる。
第2コンベア22Bの搬送部22Baにより搬送された葉菜類は、第2コンベア22Bの後方の機体12の上部に設けられた収容部40まで到達する。このとき、葉菜類は、密に圧縮されて立ったまま整列した状態となっているため、コンテナ等に回収する作業を極めて容易に且つ葉を傷めることなく行うことが可能となる。
このように、根切りされてから収容部40まで到達する間、葉菜類はコンベア上に横たわる状態で載置されることが一切ないため、コンベア上に存在する土が葉に付着してしまう問題を解消することができる。したがって、収穫後に商品として出荷するための水洗いを行う際に、水洗いの時間を短縮することができるため、コストの低減と、水洗いによる葉の傷みを防止することが可能となる。
以上、説明した通り、本発明に係る葉菜類の収穫機によれば、根切りした葉菜類を搬送する際に、葉に土が付着することの防止が可能で、且つ、整列した状態で取り込むことが可能となる。したがって、従来の収穫機において生じ得た、葉菜類がコンベア上に横たわる状態で載置されて土が葉に付着してしまうことに起因する課題、すなわち、出荷する際の水洗いに時間がかかり、多量の水を使用することによってコストが増加し、さらに、水洗いによる葉の傷みを招くという課題の解決が可能となる。
また、根切りした葉菜類をコンベアで挟み込んで引き上げるといった回収操作を行わないため、やわらかな葉菜類を損傷させることなく収穫することができるのはもちろんのこと、従来の収穫機において生じ得た、落下して積み重なるようにコンテナに収納されるため、葉が折れ曲がる等の傷みが生じ易く、バラバラの状態でコンテナ内に積み重ねられるため、取り出しの際に向きを揃える作業が必要となり、出荷作業の時間が増加するといった課題の解決が可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、葉菜類としてほうれん草、小松菜等のいわゆる葉物野菜を想定しているが、葉物野菜以外の野菜あるいは草花類等であって根切りして収穫するものに対しても同様に適用が可能である。
1 葉菜類の収穫機
10a、10b クローラ
12 機体
13 操作ハンドル
14 機枠
16 傾動駆動部
16a 駆動ロッド
16b 駆動部本体
16c 軸
18 傾動フレーム
18a 支持フレーム
18c 軸
18b 昇降フレーム
19 調節部
20 根切り刃
22 コンベア
22A 第1コンベア
22B 第2コンベア
22Aa、22Ba 搬送部
22Ab、22Bb 第1支持部材
22Ac、22Bc 溝部
24 根押し棒
30 制御部
32 バッテリボックス
34 エンジン
36 電気モータ
38a、38b ガイドプレート
40 収容部

Claims (5)

  1. 動力源を備えて走行可能な機体に、圃場の地中に進入させて葉菜類を根切りする根切り刃が設けられた葉菜類の収穫機であって、
    前記根切り刃に対して走行方向の直後に配設され、根切りされた葉菜類を載置して搬送する無端状の搬送部を有すると共に、前記搬送部の移動速度が前記機体の走行速度よりも低い速度に設定されたコンベアを備え、
    前記コンベアとして、前記根切り刃の後方に設けられる第1コンベアと、前記第1コンベアの後方に設けられる第2コンベアと、を有し、
    前記搬送部は、移動方向と直交方向に架け渡され、且つ、移動方向に所定間隔で配設された第1支持部材を有する構造、または、前記第1支持部材に加えて隣接する前記第1支持部材間に架け渡され、且つ、移動方向と直交方向に所定間隔で配設された第2支持部材を有する構造を備えると共に、前記第1支持部材が配設される所定間隔は、前記圃場の葉菜類の植栽間隔よりも小さい長さに設定されていること
    を特徴とする葉菜類の収穫機。
  2. 前記根切り刃の全幅が相対的に長く、前記搬送部の全幅が相対的に短く形成されており、
    前記根切り刃の両端部の上方位置に立設された一対のガイドプレートをさらに備え、
    前記ガイドプレートは、前端部が前記根切り刃の側端部と同一もしくは外方の位置となり、後端部が前記搬送部の側端部と同一もしくは内方の位置となるように配設されていること
    を特徴とする請求項1記載の葉菜類の収穫機。
  3. 前記コンベアの前記搬送部を移動させる動力源としての電気モータと、
    前記搬送部の移動速度を、前記電気モータの出力を変化させることにより可変に制御する制御部と、をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の葉菜類の収穫機。
  4. 前記コンベアの前記搬送部を移動させる動力源としての油圧モータと、
    前記搬送部の移動速度を、前記油圧モータに通流させる油量を変化させることにより可変に制御する制御部と、をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の葉菜類の収穫機。
  5. 前記機体を走行させる動力源、および前記コンベアの前記搬送部を移動させる動力源としての内燃機と、
    前記搬送部の移動速度を、前記内燃機の回転数に対応して設定されている所定速度となるように制御する制御部と、をさらに備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の葉菜類の収穫機。
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