JP2006067805A - ニンニク等の地下茎作物の収穫装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ニンニク等の地下茎作物の収穫装置において、後行程の作業がやりやすく効率よく作業ができるように、機体内に収穫収納した作物を機体外に排出できる。
【解決手段】 地下茎作物の収穫装置の収納部は、一定量の収穫作物を貯留可能で、貯留した収穫作物を作物植付畝と直交する方向の機体外側に排出できるようにした。また、排出装置はコンベア装置を正転と逆転が可能に設け、進行方向の希望する左右どちらでも排出可能に設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 地下茎作物の収穫装置の収納部は、一定量の収穫作物を貯留可能で、貯留した収穫作物を作物植付畝と直交する方向の機体外側に排出できるようにした。また、排出装置はコンベア装置を正転と逆転が可能に設け、進行方向の希望する左右どちらでも排出可能に設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、搬送コンベアで茎葉部を挟持して地下茎作物を抜取って収穫する収穫装置の構成に関する。
この種の従来技術として、同一出願人による特開2004−41159号公報に記載されるニンニク等の収穫装置が知られている。これは、地下茎作物の根切り部と茎葉を挟持して抜取る搬送コンベア部と、地下茎作物の茎葉を切断する切断部と、地下茎作物を収納するコンテナ部とからなるニンニク等の収穫装置において、コンテナ部に一定量の地下茎作物を貯留し排出する排出手段を設け、実施例によると「コンテナユニットに備えた排出コンベアが駆動し、収穫作物を後方へ移動させ排出扉を開き排出する。」の記載のように、作物収穫後の畝上に収穫作物を排出していた。
特開2004−41159号公報
前記従来技術におけるニンニク等の収穫装置の収納部は、貯留した収穫作物を後方の収穫後の畝上に排出していたが、畝をマルチフイルムで被覆して栽培している場合は、マルチフイルムの上に収穫作物を排出することになり、収穫作物を取り除かないとマルチフイルムを除去できないという不都合があった。また収穫部の大きさは引抜き搬送コンベア部の下方のスペースに位置する為制限があり、あるいは収納部を大きくして大量に収穫作物を収納すると収穫装置を装着する走行車の重量バランスが悪くなる等の理由により、大きくすることに制限があり、一ヶ所に排出する収穫作物の量は制限され排出後の後作業の効率を悪くする不都合を招くことがあった。このため本発明の目的は、上記不都合を改善し効率の良い収穫作業ができるニンニク等の収穫装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、地下茎作物の根切り部と、茎葉を挟持して抜き取る引抜き搬送コンベア部と、地下茎作物の茎葉を切断する切断部と、地下茎作物を収納する収納部とからなるニンニク等の収穫装置において、収納部は一定量の地下茎作物が貯留可能で、貯留した収穫作物を作物植付畝と直交する方向の機体外側に排出できる排出装置を設けたことを特徴とするニンニク等の収穫装置。
また、前記ニンニク等の収穫装置において、排出装置は進行方向と直交する方向に作動するコンベア装置を設け、このコンベア装置は正転と逆転が可能で、機体の進行方向の希望した左右いずれかに貯留収穫作物を排出可能に設けたことを特徴とするニンニク等の収穫装置を提供するものである。
以上のような構成にしたことにより、貯留収穫作物をコンベアで隣接する畝間のマルチフイルムの被覆していない部分や、隣接した収穫後のマルチフイルムを取除いた畝に排出できるため、収穫後の畝に残されたマルチフイルムは排出された収穫作物に影響されないで除去することができる。また、排出用コンベアは正転と逆転が可能で、貯留収穫作物を左右の希望する方向に排出できるため、圃場条件による畝の往復作業や一方向作業に影響されることなく畝の希望する方向に排出することができ、隣接する一方の畝で排出された所に他方の畝の収穫作物を再度排出して、一ヶ所の排出蓄積量を多くすることも可能である。これらの作用によりニンニク等の収穫作業の効率が大幅に改善される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した収穫装置の側面図、図2は同収穫装置の平面図、図3は同収穫装置の収納部後面図、図4は同収穫装置の収納部平面図、図5は同収穫装置の駆動系統図を示したものである。
図1,図2において、本発明を実施した収穫装置の構成を説明する。前方部のマストフレーム1およびロアリンクピン2は、図示していないがトラクタ3点リンクに連結される。22は入力軸で、図示していないがトラクタPTO軸とユニバーサルジョイントにて連結され、ミッション21に伝動される。
31は根切りフレームで、マストフレーム1と支点ピン32にて回動自在に軸支され、ミッション21より後方に配置されたクランク装置33と連結される。クランク装置33は偏心軸を有しており、根切りフレーム31を前後に揺動振動させ、根切りフレーム31に固定される根切刃34も同時に前後に揺動振動させる。
マストフレーム1と一体に構成された第1コンベアフレーム41に、進行方向と直交する方向にスライド可能に、また後方を支点に前方部を揺動可能に吊設した第2コンベアフレーム42を設け、これの下面には複数のプーリとこの複数のプーリで回転自在に支持された搬送コンベア47が巻装され収穫作物条に合わせて複数列設けたこれらコンベアユニット4を設けている。
第1コンベアフレーム41から左右下方に延設したシューフレーム43が設けられ、下端にはシュー44が圃場面に平行に接するように角度調整可能に配設されている。シュー44は作物抜取位置を安定させるためのもので、作物植付畝間溝部位置の左右に配置されている。
第1コンベアフレーム41と第2コンベアフレーム42をシリンダ装置45にて架装することにより、抜き取り位置の左右方向の条合わせを容易に行えるように構成してある。また、第2コンベアフレーム42の後方側の上下回動支軸8cを中心に、前方を上下に揺動可能として設け、一方端を第1コンベアフレームに、他方端を上下回動アーム8bにそれぞれ上下回動自在に取付けた上下調節シリンダ8を伸縮することにより、L形状の上下回動アーム8bが上下回動リンクシャフト8aを支点にして回動し、これの一方端に連結された第2コンベアフレーム42の前方端が上下に揺動する。これにより第2コンベアフレーム42に一体に固定されたコンベアユニット4の前方端の上下高さを調節することができる。
トラクタより入力軸22に入力された動力の一部は、ミッション21を介してミッション21の上方より後方に突設させた出力軸と、第2コンベアフレーム42の上面に配置されたコンベアミッション24から前方に突設した入力軸をユニバーサルジョイント25で連結し伝達される。さらにコンベアミッション24の下方より延設された出力軸の端部には搬送コンベア47を駆動するプーリ46aが設けられ、入力された動力は搬送コンベア47を駆動する。
搬送コンベア47が駆動されると、これに連動してプーリ46bが回転し、これと同軸で設けられ搬送コンベア47の下面に配置されたカッタ48が回転する。カッタ48は搬送コンベア47で引抜かれ搬送されてくる作物の茎葉部を切断し、球根部を分離するためのものである。
プーリ46bの上方部には排葉コンベアプーリ49aが設けてあり、切断された茎葉を支えて排出する排葉コンベア49を駆動する。排葉コンベア49は、各搬送コンベア47ごとに一対設けられ茎葉を挟持し支えて排出する。
5は茎葉排出ユニットでコンベアユニット4の後方部に配置され、切断されて排出された茎葉を植付畝の側方に排出するためのもので、進行方向に対して直交する方向に作動する茎葉排出コンベア52を茎葉排出モータ51で駆動し排出するように構成されている。茎葉排出コンベア52は正転と逆転が可能で進行方向の左右どちらにも排出可能に設けてある。
コンベアユニット4の前方下方部には、進行方向に対し直交して水平方向に伸びるマルチシート押えローラ4bが、左右のシューフレーム43に上下回動自在にしたアーム4cに回転自在に軸支されている。マルチシート押えローラ4bは、引抜かれた作物によってマルチシートが剥がれてコンベアユニット4部に巻き付く等の不具合を生じないようにするためのものである。
6はコンテナユニットでカッタ48の下方に配置され、茎葉部を切断された地下茎作物の球根部が落下収納される。コンテナユニット6の下面には落下収納された地下茎作物の球根部、すなわち収穫作物を搬送落下させる収穫作物排出コンベア62が設けられ、収穫作物排出モータ61にて駆動されるよう構成されている。
図3と図4において、コンテナユニット6について説明する。茎葉部がカットされ落下した球根部はコンテナユニット6へ貯留される。貯留された球根部すなわち収穫作物Hは、一定量貯留された後、コンテナユニット6の底部に設けた収穫作物排出コンベア62を収穫作物排出モータ61で駆動し排出する。収穫作物排出コンベア62が作動すると、収穫作物Hに排出扉63が押されて扉が開き収穫作物Hをまとめて排出することができる。また、収穫作物排出モータ61を正転と逆転させることにより収穫作物Hを進行方向の左右に排出することができる。
収穫作物排出コンベア62は、コンベアフレーム62cの両端にベアリングで支持されたコンベアローラ62a,62aに巻着されて、一方のコンベアローラ62aに連結された収穫作物排出モータ61により駆動され作動する。収穫作物排出モータ61は油圧ホース62bでトラクタの油圧装置と連結されて油圧で駆動され、正転と逆転駆動される。
抜取動作を簡単に説明すると、図示されていないがトラクタに装着され矢印F方向へ前進し、収穫作業が行われる。根切刃32が前後に揺動振動しながら地下茎作物Nの根を切りながら、回転する搬送コンベア47により茎葉を挟持して斜め後方へ引抜きながら搬送される。引抜き時マルチシートSが地下茎作物Nの球根部とともに上方へ持ち上げ引き込まれる。これを防止するため抜取部直後でシューフレーム43に支持されるマルチシート押えローラ4bがマルチシートSを押さえるため引き込みを抑制できる。
斜め後方へ搬送される地下茎作物Nはカッタ48にて茎葉部がカットされ、球根部は落下しコンテナユニット6へ貯留される。茎葉処理された球根部、すなわち収穫作物がコンテナユニット6へ一定量貯留すると、コンテナユニット6に備えた収穫作物排出コンベア62を駆動し、収穫作物を横方向へ移動させ排出扉63を開き排出する。球根部をカットし落下させた後の茎葉は、搬送コンベア47によりさらに斜め後方に搬送される。この時排葉コンベア49が茎葉を後方に押し出す補助作用をするため、前方への落下を防止し抜取り部の視界を良好にする。そして、後方へ押し出された茎葉は茎葉排出ユニット5へ落下し、茎葉排出コンベア52が駆動し排出される。茎葉排出コンベア52は茎葉排出モータ51の回転方向を変えることにより、左右どちらでも排出可能としてある。
図5は本発明を実施した収穫装置の駆動伝達を示す駆動系統図であり、図示していないがトラクタPTO軸の駆動力をユニバーサルジョイントを介し、ミッション21より前方へ突設する入力軸22へ伝動する。ミッション21内にはスプロケット26a,26bが内設され、チェーン26cを介して伝動される。入力軸22はミッション21を貫通し、中間部にスプロケット26aが設けられ、後方端にはクランク装置が設けられる。クランク装置33はマストフレームの下方に備えた根切フレーム31と連結され、根切刃34を前後に揺動振動させる。
ミッション21より後方に突設する出力軸と、第2コンベアフレーム42に設置されたコンベアミッション24の前方に突設する駆動軸とをユニバーサルジョイント25を架装し駆動伝達する。コンベアミッション24はベベルギヤ24b,24cを内設し、水平方向から垂直方向に動力は変換される。方向を変換された動力は、ベベルギヤ24cの下方のプーリ27aを駆動し、これと複数列設けられる搬送コンベア47を駆動させるためのスプロケット27bが複数設けられ、チェーン27cによりそれぞれ巻装され回転駆動する。スプロケット27bの下端部にはプーリ46aが固定され、前方部のプーリ46dと巻装させた搬送コンベア47を駆動回転させる。搬送コンベア47が回転することによりプーリ46bが回転し、下面に固定したカッタ48を回転させ切断動作を行う。
プーリ46bの上方部には排葉コンベアプーリ49aが固定され、これによりカッタ48で切断された茎葉を支持して排出する排葉コンベア49が駆動される。茎葉排出ユニット5は、電動で駆動する茎葉排出モータ51で茎葉排出コンベア52を駆動し作動する。
コンテナユニット6は、収穫作物排出コンベア62を収穫作物排出モータ61で駆動し、収穫作物排出モータ61は油圧ホース62bでトラクタの油圧装置と連結され油圧で駆動されるものである。油圧ホース62bの一方にはコンベア速度調節バルブ61aが設けてあり、これにより収穫作物排出コンベア62の排出速度を調節する。
1 マストフレーム
2 ロアリンクピン
21 ミッション
22 入力軸
24 コンベアミッション
24b,24c ベベルギヤ
25 ユニバーサルジョイント
26a,26b スプロケット
26c チェーン
27a,27b スプロケット
27c チェーン
31 根切りフレーム
32 支点ピン
33 クランク装置
34 根切刃
4 コンベアユニット
41 第1コンベアフレーム
42 第2コンベアフレーム
43 シューフレーム
44 シュー
45 シリンダ装置
46a,46b,46d プーリ
47 搬送コンベア
47a 排葉ガイド
48 カッタ
49 排葉コンベア
49a 排葉コンベアプーリ
4b マルチシート押えローラ
4c アーム
5 茎葉排出ユニット
51 茎葉排出モータ
52 茎葉排出コンベア
6 コンテナユニット
61 収穫作物排出モータ
61a コンベア速度調節バルブ
62 収穫作物排出コンベア
62a コンベアローラ
62b 油圧ホース
62c コンベアフレーム
63 排出扉
71a,71b 摺動軸
8 上下調節シリンダ装置
8a 上下回動支点
8b 上下回動アーム
F 進行方向
S マルチシート
N 地下茎作物
H 収穫作物
2 ロアリンクピン
21 ミッション
22 入力軸
24 コンベアミッション
24b,24c ベベルギヤ
25 ユニバーサルジョイント
26a,26b スプロケット
26c チェーン
27a,27b スプロケット
27c チェーン
31 根切りフレーム
32 支点ピン
33 クランク装置
34 根切刃
4 コンベアユニット
41 第1コンベアフレーム
42 第2コンベアフレーム
43 シューフレーム
44 シュー
45 シリンダ装置
46a,46b,46d プーリ
47 搬送コンベア
47a 排葉ガイド
48 カッタ
49 排葉コンベア
49a 排葉コンベアプーリ
4b マルチシート押えローラ
4c アーム
5 茎葉排出ユニット
51 茎葉排出モータ
52 茎葉排出コンベア
6 コンテナユニット
61 収穫作物排出モータ
61a コンベア速度調節バルブ
62 収穫作物排出コンベア
62a コンベアローラ
62b 油圧ホース
62c コンベアフレーム
63 排出扉
71a,71b 摺動軸
8 上下調節シリンダ装置
8a 上下回動支点
8b 上下回動アーム
F 進行方向
S マルチシート
N 地下茎作物
H 収穫作物
Claims (2)
- 地下茎作物の根切り部と、茎葉を挟持して抜き取る引抜き搬送コンベア部と、地下茎作物の茎葉を切断する切断部と、地下茎作物を収納する収納部とからなるニンニク等の収穫装置において、収納部は一定量の地下茎作物が貯留可能で、貯留した収穫作物を作物植付畝と直交する方向の機体外側に排出できる排出装置を設けたことを特徴とするニンニク等の収穫装置。
- 請求項1記載のニンニク等の収穫装置において、排出装置は進行方向と直交する方向に作動するコンベア装置を設け、このコンベア装置は正転と逆転が可能で、機体の進行方向の希望した左右いずれかに貯留収穫作物を排出可能に設けたことを特徴とするニンニク等の収穫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004251319A JP2006067805A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | ニンニク等の地下茎作物の収穫装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004251319A JP2006067805A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | ニンニク等の地下茎作物の収穫装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006067805A true JP2006067805A (ja) | 2006-03-16 |
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ID=36149073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004251319A Pending JP2006067805A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | ニンニク等の地下茎作物の収穫装置 |
Country Status (1)
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-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004251319A patent/JP2006067805A/ja active Pending
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