JP2018011579A - 収穫機 - Google Patents

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楢原 陽三郎
Yozaburo Narahara
陽三郎 楢原
山本 昇
Noboru Yamamoto
昇 山本
雅之 有田
Masayuki Arita
雅之 有田
美希 富田
Miki Tomita
美希 富田
稲垣 晴三
Seizo Inagaki
晴三 稲垣
俊 山根
Takashi Yamane
俊 山根
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Abstract

【課題】マルチシートの剥ぎ取り作業と収穫作業とを並行して行えるようにする。【解決手段】本発明の収穫機1は、機体2を支持する走行部4と、圃場の作物Aを拾い上げて搬送する搬送部7と、圃場の作物Aを搬送部7に向けて掻き込む掻き込み部6と、搬送部7で搬送した作物Aを収容する収容部8とを備える。搬送部7は後端側を支点として上下回動可能な構成であり、掻き込み部6は搬送部7の上方前側に位置し搬送部7に支持させる。圃場面を覆うマルチシートSを剥がして巻き取るシート回収装置10を掻き込み部6の前方に配置する。そして、シート回収装置10を掻き込み部6に支持させる。【選択図】図1

Description

本発明は、機体を走行させながら、玉葱、人参又は馬鈴薯等の作物を収穫する収穫機に関する。
従来、畝から掘り起こした又は引き抜いた玉葱や人参といった野菜を拾い上げて収穫する野菜収穫機は、「ピッカー」と呼ばれていてよく知られている(例えば特許文献1〜3等参照)。この種の野菜収穫機は、機体を支持する走行部と、圃場の野菜を拾い上げて搬送する搬送部と、圃場の野菜を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部と、搬送部で搬送した野菜を収容する収容部とを備えている。収穫作業の際は、畝を跨いだ状態で機体を走行させながら、掻き込み部で掻き込んだ野菜を畝から搬送部に拾い上げ搬送し収容部に集めている。
特開2007−61010号公報 特開2011−217613号公報 特開2013−202036号公報
ところで、地中の温度上昇や雑草の防除、地面の保湿等のために、マルチシートを用いて野菜を栽培(マルチ栽培)することも多い。マルチ栽培時の収穫作業では、野菜収穫機で野菜を拾い集める前にマルチシートを人手で全て剥ぎ取る作業が必要であり、当該剥ぎ取り作業に手間がかかって作業能率が悪いという問題があった。
この点、特開平11−56123号公報に記載のようなシート回収装置を野菜収穫機の前部に取り付ければ、マルチシートの剥ぎ取り作業と収穫作業とを並行して行えるものと考えられる。しかし、野菜収穫機の前部には、圃場の野菜を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部があるため、ただ単に野菜収穫機の前部にシート回収装置を取り付けたのでは、シート回収装置に回収中のマルチシートを掻き込み部に巻き込んでしまうおそれがあると解される。
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、マルチシートの剥ぎ取り作業と収穫作業とを並行して確実に実行できる収穫機を提供することを技術的課題としている。
本発明の第1局面は、機体を支持する走行部と、圃場の作物を拾い上げて搬送する搬送部と、圃場の作物を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部と、前記搬送部で搬送した作物を収容する収容部とを備え、前記走行部の駆動で前記機体を走行させながら圃場の作物を収穫する収穫機において、前記搬送部は後端側を支点として前記機体に上下回動可能に搭載し、前記掻き込み部は前記搬送部の上方前側に位置し前記搬送部に支持させ、圃場面を覆うマルチシートを剥がして巻き取るシート回収装置を前記掻き込み部の前方に配置し、前記シート回収装置を前記掻き込み部に支持させているというものである。
この場合、前記掻き込み部は、前記搬送部に取り付けた左右一対の掻き込みフレームの前端部間に回転可能に軸支した掻き込みリール体を備え、前記シート回収装置の巻き取り部が前記掻き込みリール体の回転軌跡から外れるように、前記掻き込み部と前記シート回収装置との位置関係を設定してもよい。
本発明の第2局面は、機体を支持する走行部と、圃場の作物を拾い上げて搬送する搬送部と、圃場の作物を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部と、前記搬送部で搬送した作物を収容する収容部とを備え、前記走行部の駆動で前記機体を走行させながら圃場の作物を収穫する収穫機において、前記搬送部は後端側を支点として前記機体に上下回動可能に搭載し、前記掻き込み部は前記搬送部の上方前側に位置し前記搬送部に支持させ、圃場面を覆うマルチシートを剥がして巻き取るシート回収装置を前記掻き込み部の上方に配置し、前記シート回収装置に向かうマルチシートの中途部に当接するガイド体を前記掻き込み部の前方に配置し、前記シート回収装置と前記ガイド体との両方を前記掻き込み部に支持させているというものである。
この場合、前記掻き込み部は、前記搬送部に取り付けた左右一対の掻き込みフレームの前端部間に回転可能に軸支した掻き込みリール体を備え、前記シート回収装置の巻き取り部と前記ガイド体の前端側とが前記掻き込みリール体の回転軌跡から外れるように、前記掻き込み部と前記シート回収装置と前記ガイド体との位置関係を設定してもよい。
また、前記ガイド体は、圃場の畝に跨って延びる棒状体にしても差し支えないし、圃場の畝に跨って延びるローラ体にしても構わない。
本発明によれば、圃場面を覆うマルチシートを剥がして巻き取るシート回収装置を、搬送部の上方前側に位置する掻き込み部に支持させるから、シート回収装置を掻き込み部の前方又は上方に配置して、マルチシートの剥ぎ取り作業と収穫作業とを並行して行えるものでありながら、搬送部の上下回動姿勢を調節した場合であっても、掻き込み部に対するシート回収装置の位置を常に一定に保持でき、シート回収装置に回収中のマルチシートを掻き込み部に巻き込むおそれを低減できる。
特に本発明の第2局面のように、シート回収装置を掻き込み部の上方に配置して、シート回収装置に向かうマルチシートの中途部に当接するガイド体を掻き込み部の前方に配置し、シート回収装置とガイド体との両方を掻き込み部に支持させた場合は、ガイド体によって、シート回収装置に回収中のマルチシートを掻き込み部に巻き込むおそれをより一層低減できる。その上、ガイド体によって、圃場面に張り付いたマルチシートを持ち上げる作用を発揮でき、シート回収装置でスムーズにマルチシートを回収できる。
第1実施形態における野菜収穫機の左側面図である。 野菜収穫機の平面図である。 野菜収穫機の動力伝達系統図である。 第2実施形態における野菜収穫機の左側面図である。 第3実施形態における野菜収穫機の左側面図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、機体2の進行方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく進行方向に向かって右側を単に右側と称する。
まず始めに、図1及び図2を参照しながら、収穫機の一例である野菜収穫機1の第1実施形態について説明する。以下の説明では、野菜収穫機1で収穫する作物(野菜)として玉葱を採用しているが、これに限定するものではない。本発明の野菜収穫機1で収穫可能な作物(野菜)は、例えば人参、馬鈴薯、甘藷等が挙げられる。
野菜収穫機1は、前進しながら畝で栽培した玉葱Aを収穫するものであり、主たる構造体であるフレーム構造の機体2と、機体2を走行可能に支持する走行部としての左右一対の走行クローラ4とを備えている。機体2の後部左側に操縦部5を配置している。操縦部5の下方には動力源としてのエンジン3を搭載している。エンジン3の動力によって左右の走行クローラ4が駆動し、野菜収穫機1が前後進(走行)する。なお、走行部は走行クローラ4に限らず、車輪(ホイール)等で構成してもよい。
機体2の後部左側に配置した操縦部5は、走行クラッチレバー51、作業クラッチレバー及び昇降レバー等を備えている。各種レバーの操作によって、走行クローラ4、掻き込みリール体6並びに搬送コンベヤ7が駆動する(掻き込みリール体6及び搬送コンベヤ7については後述する)。オペレータは、機体2の後方側から走行クラッチレバー51にて、機体2を操縦して圃場内を移動しながら、畝上の玉葱Aを拾い上げて収穫する収穫作業を実行する。
機体2の上部には、畝上の玉葱Aを拾い上げて搬送する搬送部としての搬送コンベヤ7を配置している。搬送コンベヤ7は、前端側が掻き込みリール体6の下方に位置するように前低後高の傾斜状に延びている。搬送コンベヤ7の左右幅寸法は、機体2の略全幅にわたっている。搬送コンベヤ7は、左右一対の搬送フレーム71を備えている。左右両搬送フレーム71は、後端側を支点にして、機体2の後部側に立設した支持台(図示省略)に上下回動可能に軸支している。機体2と左右両搬送フレーム71との間には、単動式の油圧シリンダ72を介装している。油圧シリンダ72の伸縮動によって、搬送コンベヤ7の傾斜角度ひいては掻き込みリール体6の上下高さ位置が変更される。
第1実施形態の搬送コンベヤ7はいわゆるチェンコンベヤである。左右一対の搬送フレーム71の前後両端部間には、左右横長のチェン駆動軸73とチェン従動軸74とを回転可能に軸支している。左右両搬送フレーム71の後端側にチェン駆動軸73を位置させ、前端側にチェン従動軸74を位置させている。チェン駆動軸73の左右両端側には、チェン駆動スプロケット75を固着し、チェン従動軸74の左右両端側には、チェン従動スプロケット76を固着している。
左右で対応するスプロケット75,76同士には、無端帯状の搬送チェン77をそれぞれ巻き掛けている。左右で相対向する搬送チェン77間には、複数の搬送杆78を架け渡している。搬送コンベヤ7において玉葱Aが載る搬送面(上面)側は、複数の搬送杆78によってすだれ状になっている。チェン駆動軸73には、搬送入力チェン39等を介してエンジン3の出力軸31を動力伝達可能に連結している(図3参照)。
エンジン3の駆動によって、搬送コンベヤ7の搬送面(上面)側は、前端側から後端側に向けて移動する。搬送コンベヤ7の前端側に拾い上げられた玉葱Aは、前端側から後端側に向けて搬送される。搬送コンベヤ7の後方には、収容部としての作業台8を設けている。搬送コンベヤ7上の玉葱Aは、搬送コンベヤ7の後端側から作業台8に載置したコンテナ81又は収容袋等に転落して収容される。
なお、左右両搬送フレーム71の前端側には、畝上の玉葱Aを搬送コンベヤ7の前端側に向けて案内するデバイダ91を取り付けている。また、左右両搬送フレーム71の上面側には、搬送コンベヤ7の後端側に近づくに連れて玉葱Aを作業台8側に寄せるガイド板79を取り付けている。なお、玉葱A根切り・掘り起こし用のサブソイラ体92を搬送コンベヤ7の前端側に設けている。
搬送コンベヤ7前部の上方には、畝上の玉葱Aを搬送コンベヤ7の前端側に向けて掻き込む掻き込みリール体6を配置している。この場合、左右の搬送フレーム71には、対応する左右の掻き込みフレーム61を固定している。左右両掻き込みフレーム61の前端部間に、掻き込みリール体6を回転可能に軸支している。掻き込みリール体6は、左右の掻き込みフレーム61を介して、左右の搬送フレーム71(搬送コンベヤ7)に支持している。従って、掻き込みリール体6は、油圧シリンダ72の伸縮動によって、搬送コンベヤ7の後端側を支点にして搬送コンベヤ7と共に上下回動して、上下高さ位置を変更可能になっている。左右両掻き込みフレーム61と掻き込みリール体6とによって、掻き込み部を構成している。
チェン駆動軸73の左右一方側に、リール駆動スプロケット63を固着している。掻き込みリール体6の回転軸62には、リール従動スプロケット64を固着している。リール駆動スプロケット63とリール従動スプロケット64とには、無端帯状のリール伝動チェン65を巻き掛けている。エンジン3の動力は、リール駆動スプロケット63、リール伝動チェン65及びリール従動スプロケット64を介して掻き込みリール体6の回転軸62に伝達される。その結果、掻き込みリール体6が回転駆動する。掻き込みリール体6は、図1の側面視で反時計回りに回転するように構成している。
掻き込みリール体6の前部上方に、圃場面を覆うマルチシートSを剥がして巻き取るシート回収装置10を配置している。この場合、左右の掻き込みフレーム61に、それぞれ対応する左右の支持フレーム101を固定している。左右の支持フレーム101は、左右の掻き込みフレーム61と平行状に延びている。左右の支持フレーム101の前端側は、掻き込みリール体6よりも更に前方に突出している。各支持フレーム101の前端側には、軸受ブラケット102を上向きに延びるように立設している。左右両軸受ブラケット102の上端部間に、シート回収装置10の巻き取り部を構成する巻き取りローラ103を回転可能に軸支している。
シート回収装置10は、掻き込み部を構成する左右両掻き込みフレーム61に支持している。このため、シート回収装置10も、油圧シリンダ72の伸縮動によって、搬送コンベヤ7の後端側を支点にして掻き込みリール体6及び搬送コンベヤ7と共に上下回動して、上下高さ位置を変更可能になっている。
巻き取りローラ103のローラ軸104の左右一方側に、巻き取りスプロケット106を固着している。左右一方側の掻き込みフレーム61の前端側には、掻き込みリール体6の回転軸62とは別に分岐軸110を設けている。分岐軸110には二連の中継スプロケット113,114を回転可能に軸支している。巻き取りスプロケット106と一方の中継スプロケット114とには、無端帯状の巻き取りチェン107を巻き掛けている。また、チェン駆動軸73の左右一方側には、リール駆動スプロケット63とは別に、巻き取り駆動スプロケット111を固着している。巻き取り駆動スプロケット111と他方の中継スプロケット113とには、無端帯状の巻き取り入力チェン112を巻き掛けている。チェン駆動軸73に伝わった回転動力は、巻き取り駆動スプロケット111、巻き取り入力チェン112、二連の中継スプロケット113,114、巻き取りチェン107及び巻き取りスプロケット106を介して、巻き取りローラ103のローラ軸104に伝達される。その結果、巻き取りローラ103が回転駆動する。巻き取りローラ103は、図1の側面視で時計回りに回転するように構成している。
第1実施形態では、回収中のマルチシートSが掻き込みリール体6に干渉して巻き込まれないように、掻き込みリール体6の前部上方に巻き取りローラ103を位置させている。巻き取りローラ103は、側面視で掻き込みリール体6の回転軌跡Lから外れた位置にあり、マルチシートSの移動軌跡と掻き込みリール体6の回転軌跡Lとが接触しない位置関係になっている。更に、軸受ブラケット102の下部で且つ掻き込みリール体6の前部に、シート回収装置10の強度メンバーとして支持フレーム115を配置している。当該支持フレーム115は、たるみや向かい風等でマルチシートSが掻き込みリール体6の回転軌跡L内に入るのを防止する役割も兼ねている。なお、掻き込みフレーム61及び軸受ブラケット102の左右外側には、リール伝動チェン65や巻き取りチェン107等を覆う側部カバー93を着脱可能に装着している。
マルチ栽培している玉葱Aを野菜収穫機1で収穫するにあたっては、まず始めに、機体2を走行させる畝の端でマルチシートSの端部を手作業で剥ぎ取り、当該マルチシートS端部を野菜収穫機1前部にあるシート回収装置10の巻き取りローラ103に巻き付ける。そして、畝を跨いだ状態で機体2を前進走行させながら、機体2(搬送コンベヤ7の前端側)よりも前方で、畝の表面からマルチシートSを捲り上げて浮かせ、回転駆動する巻き取りローラ103によってマルチシートSを巻き取って収容する。マルチシートSを剥がした後の畝上にある玉葱Aは、掻き込みリール体6で掻き込まれながら搬送コンベヤ7に拾い上げられて後方に向けて搬送される。搬送コンベヤ7上の玉葱Aは、搬送コンベヤ7の後端側から作業台8のコンテナ81等に送られて収集される。
従って、第1実施形態の野菜収穫機1によれば、マルチシートSの剥ぎ取り作業と玉葱Aの収穫作業とを並行して行える。その上、搬送コンベヤ7の上下回動姿勢を調節した場合であっても、掻き込みリール体6に対するシート回収装置10(巻き取りローラ103)の位置を常に一定に保持でき、シート回収装置10に回収中のマルチシートSを掻き込みリール体6に巻き込むおそれを低減できる。もちろん、シート回収装置10(巻き取りローラ103)よりも後方にサブソイラ体92を位置させているので、シート回収装置10に回収中のマルチシートSをサブソイラ体92で引き裂くおそれもないのである。
次に、図3を参照しながら、野菜収穫機1の動力伝達構造について説明する。エンジン3の出力軸31には、ポンプチェン32を介して油圧ポンプ33のポンプ軸34を動力伝達可能に連結すると共に、駆動入力チェン35を介して入力分配軸36を動力伝達可能に連結している。
入力分配軸36の一端側は、走行駆動ベルト41を介してミッションケース42に突設したミッション入力軸43に動力伝達可能に連結している。ミッションケース42から左右両側に突出したミッション出力軸44の突端側に、走行クローラ4を周回駆動させる駆動スプロケット45を固着している。エンジン3の動力の一部は、入力分配軸36及びミッションケース42を経て左右のミッション出力軸44に伝達され、駆動スプロケット45を介して左右の走行クローラ4を前進又は後進方向に駆動させる。
入力分配軸36の他端側は、搬送駆動ベルト37を介して搬送カウンタ軸38に動力伝達可能に連結している。搬送カウンタ軸38には、搬送入力チェン39を介して搬送コンベヤ7のチェン駆動軸73を動力伝達可能に連結している。チェン駆動軸73には、リール伝動チェン65を介して掻き込みリール体6の回転軸62を動力伝達可能に連結している。回転軸62には、巻き取りチェン107を介して巻き取りローラ103のローラ軸104に動力伝達可能に連結している。エンジン3の動力の一部は、入力分配軸36及び搬送駆動ベルト37等を経て搬送コンベヤ7、掻き込みリール体6並びにシート回収装置10の巻き取りローラ103に伝達され、これらを駆動させる。
第1実施形態において、二連の中継スプロケット113,114のうち他方のもの113は、トルクリミッタ108を介して分岐軸110に取り付けている。マルチシートSの巻き取り抵抗等によって分岐軸110に所定以上の負荷がかかると、噛み合いが外れて巻き取りローラ103への動力伝達が遮断される。分岐軸110にかかる過負荷をトルクリミッタ108によって逃がせる。従って、マルチシートSの巻き取り抵抗等に起因するマルチシートSの破損等を防止できる。トルクリミッタ108は、巻き取りローラ103のローラ軸104上に設けてもよいし、チェン駆動軸73側に設けてもよい。巻き取り入力チェン112には、動力伝達を入り切りするテンションクラッチ118を設けている。収穫にあたって、剥ぎ取ったマルチシートSを巻き取りローラ103に巻き付ける際は、テンションクラッチ118を切り状態とし、巻き取りローラ103が自由回転可能な状態にする。また、巻き取りローラ103とローラ軸104との間にワンウェイクラッチ116を設け、巻き取りローラ103に対して図1の側面視で時計回りの回転動力だけを伝達するように構成している。
なお、シート回収装置10の巻き取りローラ103は、エンジン3からの動力伝達を直接的に利用して駆動する構成に限らず、油圧モータや電動モータ等のアクチュエータを用いて駆動させる構成にしてもよい。
次に、図4及び図5を参照しながら、野菜収穫機1の第2並びに第3実施形態について説明する。図4に示す第2実施形態では、掻き込みリール体6の上方にシート回収装置10を配置している。この場合、左右の掻き込みフレーム61及び支持フレーム101の前端側に、軸受ブラケット102を上向きに延びるように立設し、左右両軸受ブラケット102の上端部間に巻き取りローラ103を回転可能に軸支している。
巻き取りローラ103のローラ軸104の左右一方側に、巻き取りスプロケット106を固着している。掻き込みリール体6の回転軸62には、リール従動スプロケット64とは別に、分岐スプロケット105を固着している。巻き取りスプロケット106と分岐スプロケット105とに巻き取りチェン107を巻き掛けている。掻き込みリール体6の回転軸62伝わった回転動力は、分岐スプロケット105、巻き取りチェン107及び巻き取りスプロケット106を介して、巻き取りローラ103のローラ軸104に伝達される。その結果、巻き取りローラ103が回転駆動する。巻き取りローラ103は、図4の側面視で時計回りに回転するように構成している。
掻き込みリール体6の前方には、シート回収装置10(巻き取りローラ103)に向かうマルチシートSの中途部に当接するガイド体95を配置している。第2実施形態のガイド体95は、圃場の畝に跨るように延びる平面視U字状(二股状)の棒状体である。ガイド体95の左右端部は、それぞれ対応する掻き込みフレーム61の前端側又は軸受ブラケット102に連結している。シート回収装置10とガイド体95との両方を掻き込みリール体6に支持させている。ガイド体95によって掻き込みリール体6の前部側を取り囲んでいる。
巻き取りローラ103でマルチシートSを巻き取る際は、回収中のマルチシートSの中途部がガイド体95の長手中途部に当接する。第2実施形態では、回収中のマルチシートSが掻き込みリール体6に干渉して巻き込まれないように、掻き込みリール体6の上方に巻き取りローラ103を位置させ、掻き込みリール体6の前方にガイド体95を位置させている。巻き取りローラ103及びガイド体95の両方が側面視で掻き込みリール体6の回転軌跡Lから外れた位置にあり、この場合も、マルチシートSの移動軌跡と掻き込みリール体6の回転軌跡Lとが接触し難い位置関係になっている。
図5に示す第3実施形態では、第2実施形態の棒状体の長手中途部に、回収中のマルチシートSの中途部に当接する当接ローラ96を被嵌することによって、ガイド体95をなしている。当接ローラ96は、回転可能に構成してもよいし回転不能に構成しても差し支えない。巻き取りローラ103の巻き取り抵抗を低減する観点では、当接ローラ96を回転可能に構成するのが好ましい。
第2及び第3実施形態の野菜収穫機1によれば、第1実施形態と同様に、マルチシートSの剥ぎ取り作業と玉葱Aの収穫作業とを並行して行える。その上、搬送コンベヤ7の上下回動姿勢を調節した場合であっても、掻き込みリール体6に対するシート回収装置10の位置を常に一定に保持でき、ガイド体95によって、シート回収装置10に回収中のマルチシートSを掻き込みリール体6に巻き込むおそれをより一層低減できる。また、ガイド体95によって、圃場面に張り付いたマルチシートSを持ち上げる作用を発揮でき、シート回収装置10でスムーズにマルチシートSを回収できる。もちろん、ガイド体95よりも後方にサブソイラ体92を位置させているので、シート回収装置10に回収中のマルチシートSをサブソイラ体92で引き裂くおそれもない。更に、シート回収装置10の巻き取りローラ103を掻き込みリール体6の上方に位置させるので、野菜収穫機1全体としての重量バランスを第1実施形態よりも良好なものにできる。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
A 玉葱
L 回転軌跡
S マルチシート
1 野菜収穫機
2 機体
3 エンジン
6 掻き込みリール体(掻き込み部)
7 搬送コンベヤ(搬送部)
10 シート回収装置
61 掻き込みフレーム
71 搬送フレーム
72 油圧シリンダ
95 ガイド体
101 支持フレーム
102 軸受ブラケット
103 巻き取りローラ
108 トルクリミッタ

Claims (6)

  1. 機体を支持する走行部と、圃場の作物を拾い上げて搬送する搬送部と、圃場の作物を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部と、前記搬送部で搬送した作物を収容する収容部とを備え、前記走行部の駆動で前記機体を走行させながら圃場の作物を収穫する収穫機において、
    前記搬送部は後端側を支点として前記機体に上下回動可能に搭載し、前記掻き込み部は前記搬送部の上方前側に位置し前記搬送部に支持させ、
    圃場面を覆うマルチシートを剥がして巻き取るシート回収装置を前記掻き込み部の前方に配置し、前記シート回収装置を前記掻き込み部に支持させている、
    収穫機。
  2. 前記掻き込み部は、前記搬送部に取り付けた左右一対の掻き込みフレームの前端部間に回転可能に軸支した掻き込みリール体を備え、
    前記シート回収装置の巻き取り部が前記掻き込みリール体の回転軌跡から外れるように、前記掻き込み部と前記シート回収装置との位置関係を設定している、
    請求項1に記載の収穫機。
  3. 機体を支持する走行部と、圃場の作物を拾い上げて搬送する搬送部と、圃場の作物を搬送部に向けて掻き込む掻き込み部と、前記搬送部で搬送した作物を収容する収容部とを備え、前記走行部の駆動で前記機体を走行させながら圃場の作物を収穫する収穫機において、
    前記搬送部は後端側を支点として前記機体に上下回動可能に搭載し、前記掻き込み部は前記搬送部の上方前側に位置し前記搬送部に支持させ、
    圃場面を覆うマルチシートを剥がして巻き取るシート回収装置を前記掻き込み部の上方に配置し、前記シート回収装置に向かうマルチシートの中途部に当接するガイド体を前記掻き込み部の前方に配置し、前記シート回収装置と前記ガイド体との両方を前記掻き込み部に支持させている、
    収穫機。
  4. 前記掻き込み部は、前記搬送部に取り付けた左右一対の掻き込みフレームの前端部間に回転可能に軸支した掻き込みリール体を備え、
    前記シート回収装置の巻き取り部と前記ガイド体の前端側とが前記掻き込みリール体の回転軌跡から外れるように、前記掻き込み部と前記シート回収装置と前記ガイド体との位置関係を設定している、
    請求項3に記載の収穫機。
  5. 前記ガイド体は、圃場の畝に跨って延びる棒状体である、
    請求項3又は4に記載の収穫機。
  6. 前記ガイド体は、圃場の畝に跨って延びるローラ体である、
    請求項3又は4に記載の収穫機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018168676A1 (ja) 2017-03-16 2018-09-20 東ソー株式会社 光架橋性重合体、絶縁膜、平坦化膜、親撥パターニング膜及びこれを含む有機電界効果トランジスタデバイス

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WO2018168676A1 (ja) 2017-03-16 2018-09-20 東ソー株式会社 光架橋性重合体、絶縁膜、平坦化膜、親撥パターニング膜及びこれを含む有機電界効果トランジスタデバイス

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