JP2007282642A - マルチフィルムの剥ぎ取り回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】いも類収穫機1の前部に、該いも類収穫機1が収穫作業を行うとき、圃場に敷設されているマルチフィルムを剥ぎ取り、巻き取って回収する装置28を着脱可能に設ける。マルチフィルム回収装置28は、いも類収穫機1本体から動力を受け、あるいは独立したモータ32により回動してマルチフィルムFを剥ぎ取り、巻き取って回収する巻き取りドラム30を有する。巻き取りドラム30と、剥ぎ取られたマルチフィルムFを巻き取りドラム30に案内するガイド棒38と、剥ぎ取られて巻き取りドラム30に巻き取られるマルチフィルムFを揺動するクランク揺動機構36を備える。巻き取りドラム30の回転部に、過負荷時に動力を遮断するクラッチ34を設ける。巻き取りドラム30に巻き取られたマルチフィルムFの外周部を結束する結束機構39を設ける。
【選択図】 図1
Description
あるいは、自走式のマルチフィルム回収装置は、回収されるマルチフィルムに土やつるが付着し、風が吹くなどの悪条件になると、巻き取りドラムにマルチフィルムを安定して巻き取ることができない場合があった。また従来のマルチフィルム回収装置は、巻き取りドラムの回転部に過負荷が作用すると、巻き取りドラムへのマルチフィルムの回収を安全に行うことができない虞があった。さらに、従来のマルチフィルム回収装置には、巻き取りドラムに巻き取られたマルチフィルムの外周部を結束する結束機構が設けられていないので、マルチフィルムをドラムから回収する際にマルチフィルムが崩れるとドラムから抜き取り難くなり、マルチフィルムの回収・処理作業がスムーズに行うことができない場合があった。
本発明は、上記の問題点を解決することを目的になされたものである。
A.動力により回転し、機体の移動と共に圃場に敷設されているマルチフィルムを剥ぎ取り、巻き取って回収する巻き取りドラムと、剥ぎ取られたマルチフィルムを巻き取りドラムに案内するガイド体と、剥ぎ取られて巻き取りドラムに巻き取られるマルチフィルムを揺動する揺動機構と、を備える。
B.上記巻き取りドラムの回転部に、過負荷時に動力を遮断するクラッチを設けた。
C.上記巻き取りドラムに巻き取られたマルチフィルムの外周部を結束する結束機構を設け、結束されたマルチフィルムを崩すことなく巻き取りドラムから抜き取る構成とした。
(1)動力により回転し、機体の移動と共に圃場に敷設されているマルチフィルムを剥ぎ取り、巻き取って回収する巻き取りドラムと、剥ぎ取られたマルチフィルムを巻き取りドラムに案内するガイド体と、剥ぎ取られて巻き取りドラムに巻き取られるマルチフィルムを揺動する揺動機構と、を備えているので、マルチフィルムに土やつるが付着し、風が吹くなど、マルチフィルム回収作業にとって悪条件であっても、マルチフィルムをスムーズに回収することができる。
(2)巻き取りドラムの回転部に、過負荷時に動力を遮断するクラッチを設けているので、巻き取りドラムの回転部に過負荷が生じたときには巻き取りドラムの回転を一時停止し、安全なマルチフィルム回収作業を行うことができる。
(3)巻き取りドラムに巻き取られたマルチフィルムの外周部を結束する結束機構を設け、結束されたマルチフィルムを崩すことなく巻き取りドラムから抜き取るので、マルチフィルムの回収・処理作業をスムーズに、かつ能率良く行うことができる。
図1及び図2において、符号1はいも類収穫機で、このいも類収穫機1は、前後方向に長い機体2に、左右対をなし信地旋回あるいは超信地旋回を可能にしたクローラ3,3を装備している。このクローラ3,3の前後中間部の一側寄りの機体2にエンジン4を搭載し、その近傍に、エンジン4により駆動される発電機、油圧ポンプなど(図示せず)を搭載している。クローラ3,3間で、機体2の前側下部位置にトランスミッション5を設けている。また、機体2の下部前方からトランスミッション5上を通り機体中央上部にかけて、圃場に植生している農産物(いも)を掘り取り、後方に向け搬送を行う,先端側が下降するように傾斜した掘取りコンベア装置6を設け、このコンベア装置6は前側部分が上下動可能に中間部を枢支している。エンジン4と反対側の機体2の他側には、操縦部7を設けている。
いも類収穫機1は、例えば、マルチフィルムを敷設して栽培された甘藷を圃場から収穫するとき、まず甘藷の茎葉(蔓)を処理し、畝追従装置12のホィール13,13を、収穫対象畝の傾斜両肩部に転接させ、人力によりマルチフィルムFを収穫対象畝端側から剥ぎ取ってその先端部分をマルチフィルム剥ぎ取り回収装置28の巻き取りドラム30に、その回転方向に沿って巻き付ける。掘取りコンベア装置6の掘取り刃9の掘取り深さを調節し、機体を前進させる。すると、マルチフィルムFは、ガイド棒38,38間を通って案内ローラ37に上下揺動されて、圃場から剥ぎ取られながら巻き取りドラム30に順次巻き取られる。巻き取りドラム30の回転速度と収穫機1の移動速度はほぼ同期させているが、巻き取りドラム30の回転部に過負荷が掛かったときには、トルクリミッタ34により動力を遮断する。マルチフィルムFは、ガイド棒38,38間を通ることで、図3に示すように風が後方側から追い風として吹いても、巻き取りドラム30に安定して巻き取られる。
2 機体
3 クローラ
4 エンジン
5 トランスミッション
6 掘取りコンベア装置
7 操縦部
8 側枠(フレーム)
9 掘取り刃
10 バーコンベア
11 ブラケット
12 畝追従装置
13 ホィール
14 上下調節機構
15 スライド機構
16 補助作業者用座席
17,23,25 ステップ
18 前部コンテナ載置台
19 選別コンベア
20 後部コンテナ載置台
21 予備コンテナ載置台
22 作業者用座席
24 選別作業者用座
26 クラッチレバー
27 中部コンテナ載置台
28 マルチフィルム剥ぎ取り回収装置
29 支持台 29a 支持脚 29b 支持枠
30 巻き取りドラム 30a 回転軸 30b 巻き取りシャフト 30c
側板
31,31a 支持フレーム
32 モータ
33,35 チェン伝動系
34 トルクリミッタ(クラッチ)
36 クランク揺動機構
37 案内ローラ
38 ガイド棒
39 マルチフィルム結束機構
F 圃場から剥ぎ取られたマルチフィルム
Claims (3)
- 動力により回転し、機体の移動と共に圃場に敷設されているマルチフィルムを剥ぎ取り、巻き取って回収する巻き取りドラムと、剥ぎ取られたマルチフィルムを巻き取りドラムに案内するガイド体と、剥ぎ取られて巻き取りドラムに巻き取られるマルチフィルムを揺動する揺動機構と、を備えることを特徴とするマルチフィルムの剥ぎ取り回収装置。
- 上記巻き取りドラムの回転部に、過負荷時に動力を遮断するクラッチを設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチフィルムの剥ぎ取り回
収装置。 - 上記巻き取りドラムに巻き取られたマルチフィルムの外周部を結束する結束機構を設け、結束されたマルチフィルムを崩すことなく巻き取りドラムから抜き取る構成としたことを特徴とする請求項1記載のマルチフィルムの剥ぎ取り回収装置。
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JP2007207907A JP2007282642A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | マルチフィルムの剥ぎ取り回収装置 |
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JP2007207907A JP2007282642A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | マルチフィルムの剥ぎ取り回収装置 |
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JP2002216485A Division JP2004057024A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | マルチフィルムの剥ぎ取り回収装置 |
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- 2007-08-09 JP JP2007207907A patent/JP2007282642A/ja active Pending
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