本実施形態に係る集合住宅用インターホンシステム(以下、単に“インターホンシステム”と呼ぶ)200について、図1〜図9を参照して説明する。
インターホンシステム200は、図1に示すように、例えばマンション等の集合住宅100に用いられる。集合住宅100は、共用スペースと、複数の専有スペースと、を含む。共用スペースは、例えば、共用玄関101、エレベータホール、通路、ごみ集積所を含む。複数の専有スペースは、例えば、住戸102、管理人室103を含む。
インターホンシステム200は、複数(図示例では2つ)の住戸親機(通話装置)1A,1Bと、管理室親機(通話装置)2と、ロビーインターホン(受付装置、画像取得装置)3と、カメラアダプタ(画像取得装置)4と、制御装置8と、を備えている。本実施形態では、通話装置は、インターホンシステム200のインターホン親機に相当する。また、インターホンシステム200は、少なくとも一つ(図示例では4つ)の撮像装置5A〜5Dと、中継装置6と、錠装置7と、を更に備えている。以下の説明において、住戸親機1A,1Bをとくに区別しない場合には、住戸親機1A,1Bの各々を「住戸親機1」ともいう。また、撮像装置5A〜5Dをとくに区別しない場合には、撮像装置5A〜5Dの各々を「撮像装置5」ともいう。
複数の住戸親機1A,1Bは、集合住宅100の複数(図示例では2つ)の住戸(専有スペース)102A,102Bに、それぞれ設けられている。本実施形態では、図1に示すように、住戸親機1Aが住戸102Aに設けられ、住戸親機1Bが住戸102Bに設けられている。以下の説明において、住戸102A,102Bをとくに区別しない場合には、住戸102A,102Bの各々を「住戸102」ともいう。
管理室親機2は、集合住宅100の管理人室(専有スペース)103に設けられている。
ロビーインターホン3は、集合住宅100の共用スペースにおける共用玄関101に設けられている。
撮像装置5A〜5Dは、共用スペースの複数箇所に個別に設置されており、設置箇所の映像を撮影する。
図1及び図2に示すように、制御装置8は、伝送線91を介して複数の住戸親機1に接続されている。伝送線91は、幹線911と、複数の分岐線912とを含む。幹線911は、制御装置8に接続されている。複数の分岐線912は、複数の住戸親機1にそれぞれ接続されている。複数の分岐線912は、幹線911から分岐している。複数の分岐線912の幹線911からの分岐点には、それぞれ分岐器913が設けられている。
また、制御装置8は、伝送線92を介して管理室親機2に接続されている。制御装置8は、伝送線93を介してロビーインターホン3に接続されている。制御装置8は、伝送線94を介してカメラアダプタ4に接続されている。
ロビーインターホン3は、伝送線95を介して撮像装置5Aに接続されている。また、ロビーインターホン3は、伝送線96を介して錠装置7に接続されている。錠装置7は、共用玄関101(ロビーインターホン3と同じ空間)に設けられた扉に取り付けられており、扉を解錠又は施錠する。
カメラアダプタ4は、伝送線97を介して中継装置6に接続されている。中継装置6には、撮像装置5B,5C,5Dが接続されている。
伝送線91〜97は、例えばツイストペア線である。つまり、実際には、伝送線91〜97は二線式であるが、図面上では1本の線として表す。
以下、集合住宅用インターホンシステム200が備える各構成について説明する。
住戸親機1は、図2に示すように、第1制御部11と、第1通信部12と、第1通話部13と、第1表示部14と、第1操作部15と、を備えている。
第1制御部11は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、住戸親機1の種々の機能を実現する。CPUが実行するプログラムは、予めマイクロコンピュータのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
第1通信部12は、伝送線91(幹線911及び分岐線912)を介して制御装置8に接続されている。第1通信部12は、第1制御部11からの制御指令に応じて、画像(映像)データ、音声データ、制御データの少なくともいずれかを含む通信信号を生成する。第1通信部12は、生成した通信信号を伝送線91を介して制御装置8へ送信する。通信信号には、例えば通信相手(例えばロビーインターホン3)の端末情報(アドレス)が含まれている。また、第1通信部12は、制御装置8から送信された通信信号を受信し、受信した通信信号を第1制御部11に出力する。なお、端末情報は、住戸親機1、管理室親機2、ロビーインターホン3、カメラアダプタ4などを識別するための情報である。
第1通話部13には、マイクロホンとスピーカとが接続されており、管理室親機2又はロビーインターホン3との間の通話機能を実現する。
第1表示部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示デバイスを備え、第1制御部11からの制御指令に応じた表示内容を表示デバイスに表示させる。
第1操作部15は、住戸親機1を使用する人物(例えば住戸102の住人)の操作を受け付ける。本実施形態では、第1操作部15は、住戸親機1に設けられた操作ボタン、第1表示部14に設けられたタッチパネルなどを含む。第1操作部15は、操作内容に応じた操作信号を第1制御部11に出力する。
住戸親機1は、第1操作部15への操作に応じて、種々の通信信号を生成し、伝送線91を介して制御装置8へ送信する。また住戸親機1は、伝送線91を介して制御装置8から種々の通信信号を受信する。
例えば、住戸親機1は、制御装置8から、呼出要求を含む通信信号を受信する。
また、住戸親機1は、第1操作部15への操作に応じて、錠装置7の解錠要求及びこの住戸親機1の端末情報を含む通信信号を、制御装置8に送信する。
住戸親機1は、第1操作部15への操作に応じて、何れかの撮像装置5で撮影された画像を要求する画像要求及びこの住戸親機1の端末情報を含む通信信号を、制御装置8に送信する。
住戸親機1は、画像データを含む通信信号を制御装置8から受信して、この画像データに基づく画像を第1表示部14に表示させる。例えば、住戸親機1は、制御装置8から、第1画像P1(後述する)及び第2画像P2(後述する)の画像データを含む通信信号を受信する。住戸親機1は、受信した通信信号に、この住戸親機1に第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報が含まれていれば、第1画像P1を第1表示部14に表示させる。一方、住戸親機1は、通信信号に、この住戸親機1に第1画像P1の表示を禁止するパーミッション情報が含まれていれば、第2画像P2を第1表示部14に表示させる。
管理室親機2は、図2に示すように、第2制御部21と、第2通信部22と、第2通話部23と、第2表示部24と、第2操作部25とを備えている。
なお、第2制御部21、第2通信部22、第2通話部23、第2表示部24、及び第2操作部25の機能は、住戸親機1の第1制御部11、第1通信部12、第1通話部13、第1表示部14、及び第1操作部15とそれぞれ同様なので、詳しい説明は省略する。
ロビーインターホン3は、図2に示すように、第3制御部31と、第3通信部32と、第3通話部33と、第3表示部34と、第3操作部35と、を備えている。
第3制御部31は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPUで実行することにより、ロビーインターホン3の種々の機能を実現する。
第3通信部32は、伝送線93を介して制御装置8に接続されている。第3通信部32は、第3制御部31からの制御指令に応じて、画像(映像)データ、音声データ、制御データの少なくともいずれかを含む通信信号を生成する。第3通信部32は、生成した通信信号を伝送線92を介して制御装置8へ送信する。通信信号には、例えば通信相手(例えば住戸親機1)の端末情報が含まれている。また、第3通信部32は、制御装置8から送信された通信信号を受信し、受信した通信信号を第3制御部31に出力する。
また、第3通信部32は、伝送線95を介して撮像装置5Aに接続されている。第3通信部32は、撮像装置5Aから、伝送線95を介して画像(映像)データを含む通信信号を受信し、受信した通信信号を第3制御部31に出力する。
また第3通信部32は、伝送線96を介して錠装置7に接続されている。第3通信部32は、第3制御部31からの制御指令に応じて、制御データ(例えば解錠指令)を含む通信信号を生成し、生成した通信信号を伝送線96を介して錠装置7へ送信する。また、第3通信部32は、錠装置7から送信された通信信号を受信し、受信した通信信号を第3制御部31に出力する。
第3通話部33には、マイクロホンとスピーカとが接続されており、住戸親機1又は管理室親機2との間の通話機能を実現する。
第3表示部34は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスを備え、第3制御部31からの制御指令に応じた表示内容を表示デバイスに表示させる。
第3操作部35は、ロビーインターホン3を使用する人物(例えば、住戸102への来客)の操作を受け付ける。本実施形態では、第3操作部35は、ロビーインターホン3に設けられた操作ボタン、第3表示部34に設けられたタッチパネルなどを含む。第3操作部35は、操作内容に応じた操作信号を第3制御部31に出力する。
図2に示すように、第3制御部31は、人検知処理部311と、画像生成部312と、を備える。
人検知処理部311は、第3通信部32を介して撮像装置5Aから受信した画像(第1画像P1)を基に、第1画像P1内の人の存否(第1画像に、人が写っているか否か)を判定する。
人検知処理部311は、例えば、現在画像と背景画像との差分である差分画像に基づいて、第1画像P1内の人の存否を判定する。人検知処理部311は、撮像装置5Aで撮像された現在の画像データに基づく現在画像と、人が撮像装置5Aの撮像範囲に侵入する前に予め撮像装置5Aで撮像された背景データに基づく背景画像とを比較し、画素ごとの差分を取った差分画像を生成する。また人検知処理部311は、差分画像内の画素において、画素値の絶対値が所定の閾値以上である画素(差分画素と呼ぶ)の抽出処理を行う。すなわち、差分画像の各画素の画素値の絶対値と所定の閾値とが比較される。その結果、現在画像と背景画像との間で変化のない画素の画素値の絶対値は閾値を下回り、現在画像と背景画像との間で変化のある画素の画素値の絶対値は閾値以上となる。これにより、現在画像と背景画像との間で画素値に変化のある画素が、差分画素として抽出される。
人検知処理部311は、差分画素の抽出処理を行った後、差分画素に対する認識処理を行う。例えば、人検知処理部311は、抽出された差分画素の集団の輪郭の形状に対し、予め記憶された人の輪郭の形状データとどれくらい一致するかを判断する形状のパターン認識による画像識別の処理を行う。人検知処理部311は、抽出した輪郭の形状と、予め記憶させた人の輪郭の形状データとの一致率を判断することで、抽出された輪郭の形状が人か、人に該当しないのかを判断することができる。人検知処理部311では、たとえば、差分画素に対する認識処理として、SobelフィルタやPrewitフィルタなどを用いて輪郭の形状を抽出することができる。
人検知処理部311は、認識処理により第1画像P1内に人が存在すると判断すると、抽出した差分画素に基づいて、第1画像P1内において人が存在する領域を第1領域と設定し、人が存在しない領域を第2領域と設定する。オプションとして、人検知処理部311は、第1画像P1内に人が存在すると判断した場合に、第1画像P1内に存在する人の数を計数する。
画像生成部312は、第1画像P1に基づいて第2画像P2を生成する。第2画像P2は、人検知処理部311で判定された第1画像P1内の人の存否を示す情報を含み、かつ、第1画像P1内の個人を特定できない状態にした画像である。第2画像P2は、例えば、第1画像P1内の人の個人情報(個人を示す特徴)の少なくとも一部を無効化した画像である。図3Aに、第1画像P1の一例を示し、図3Bに、この第1画像P1に基づいて生成された第2画像P2の一例(シルエット画像)を示す。
画像生成部312は、例えば、第1画像P1において人が存在する領域(第1領域)の画素の画素値を変更することで、第2画像P2を生成する。例えば、画像生成部312は、第1領域内の画素の画素値を、第1領域内に存在する画素の画素値を用いて変更することで、第2画像P2を生成する。
一例において、画像生成部312は、第1画像P1における第1領域内の画素の画素値を単色化又は2値化することによって、第2画像P2としてシルエット画像を生成する。例えば、シルエット画像は、第1領域の輪郭を第1色(例えば灰色)で示し、第1領域の内部を第2色(例えば白色)で示した画像である。すなわち、第1画像P1において人が存在すると判定された第1領域が、シルエット化される。これにより、第2画像P2から人の存否を判定可能である一方、第2画像P2から個人が特定されにくくなる。
別例において、画像生成部312は、第1画像P1における第1領域内の隣接する所定数の複数画素の画素値を、これらの画素の画素値の平均値に置き換えることによって、第2画像P2としてモザイク画像を生成する。すなわち、第1画像P1において人が存在すると判定された第1領域が、モザイク化される。これにより、第2画像P2から人の存否を判定可能である一方、第2画像P2から個人が特定されにくくなる。
なお、第2画像P2は、第1画像P1内の個人を特定できない状態にした画像であるから、必ずしも、第1画像P1における第1領域全体をシルエット化あるいはモザイク化した画像である必要はない。すなわち、画像生成部312は、第1画像P1において人が存在する領域(第1領域)の少なくとも一部の画素の画素値を変更することで、第2画像P2を生成してもよい。例えば、画像生成部312は、第1領域内において人の顔が存在する領域のみを、シルエット化あるいはモザイク化してもよい。また、画像生成部312は、第2領域についても、適宜シルエット化やモザイク化の処理を行ってもよい。
また、画像生成部312は、第2画像P2に、第1画像P1内に存在する人の数を示す人数情報(例えば文字情報)を含めてもよい。すなわち、人が存在する領域がシルエット化又はモザイク化されると、第2画像P2内に存在する人の数の判別がしにくくなる可能性がある。そこで、第2画像P2内に、画像中に存在する人の数を示す人数情報を含めることで、第2画像P2内に存在する人の数を確認しやすくできる。
ロビーインターホン3は、第3操作部35への操作や、錠装置7から送信される通信信号に応じて、種々の通信信号を生成し、伝送線93,95,96を介して制御装置8、撮像装置5A、及び錠装置7へ送信する。またロビーインターホン3は、伝送線93,95,96を介して、制御装置8、撮像装置5A、及び錠装置7から種々の通信信号を受信する。
例えばロビーインターホン3は、来客などから、住戸102(に対応する住戸親機1)を特定する操作を第3操作部35で受け付けると、この住戸102の住戸親機1を呼び出すための呼出要求を含む通信信号を制御装置8に送信する。
また、ロビーインターホン3は、制御装置8から画像要求を含む通信信号を受信すると、画像の撮影を開始させる撮影開始指示を含む通信信号を、撮像装置5Aに送信する。またロビーインターホン3は、撮像装置5Aで撮影された画像(第1画像P1)を受信し、受信した画像を第3表示部34に表示させる。またロビーインターホン3は、第1画像P1を基に第2画像P2を生成し、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を制御装置8へ送信する。なお、第3通信部32は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを、所定の形式で圧縮して制御装置8に送信してもよい。
ロビーインターホン3は、住戸親機1から、制御装置8を介して錠装置7の解錠要求を含む通信信号を受信すると、解錠指令を含む通信信号を錠装置7に送信して、共用玄関101の扉を解錠させる。また、ロビーインターホン3は、錠装置7から、扉を解錠したことを示す解錠情報と住戸親機1の端末情報とを含む通信信号を受信すると、受け取った解錠情報と端末情報とを制御装置8に転送する。
カメラアダプタ4は、図2に示すように、第4制御部41と、第4通信部42と、を備えている。
第4制御部41は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPUで実行することにより、カメラアダプタ4の種々の機能を実現する。
第4通信部42は、伝送線94を介して制御装置8に接続されている。第4通信部42は、第4制御部41からの制御指令に応じて、画像(映像)データを含む通信信号を生成する。第4通信部42は、生成した通信信号を、伝送線93を介して制御装置8へ送信する。また、第4通信部42は、制御装置8から送信された通信信号を受信し、受信した通信信号を第4制御部41に出力する。
また、第4通信部42は、伝送線97を介して中継装置6に接続されており、中継装置6を介して撮像装置5B,5C,5Dと通信を行う。第4通信部42は、第4制御部41からの制御指令に応じて、制御データ(例えば、撮影開始指示)を含む通信信号を生成する。第4通信部42は、生成した通信信号を、伝送線97及び中継装置6を介して撮像装置5B,5C,5Dへ送信する。また、第4通信部42は、中継装置6から送信された、画像(映像)データを含む通信信号を受信し、受信した通信信号を第4制御部41に出力する。第4通信部42は、例えばEthernet(登録商標)規格に準拠した通信方式で通信を行う機能を有する。つまり、第4通信部42は、撮像装置5B,5C,5Dとの間で、LAN(Local Area Network)配線を用いたネットワーク通信を行う。
第4制御部41は、人検知処理部411と、画像生成部412と、を備える。なお、人検知処理部411及び画像生成部412の機能は、第3制御部31の人検知処理部311及び画像生成部312とそれぞれ同様なので、詳しい説明は省略する。
カメラアダプタ4は、制御装置8から送信される通信信号に応じて、種々の通信信号を生成して中継装置6を介して撮像装置5B,5C,5Dへ送信する。また、カメラアダプタ4は、画像データを含む通信信号を生成して、制御装置8へ送信する。また、カメラアダプタ4は、制御装置8、撮像装置5B,5C,5Dから種々の通信信号を受信する。
例えばカメラアダプタ4は、制御装置8から撮像装置5B,5C,5Dの何れかで撮影された画像を要求する画像要求を含む通信信号を受信すると、画像の撮影を開始させる撮影開始指示を含む通信信号を撮像装置5B,5C,5Dに送信する。また、カメラアダプタ4は、撮像装置5B,5C,5Dから画像(第1画像P1)の画像データを含む通信信号を受信すると、第1画像P1を基に第2画像P2を生成し、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を制御装置8に送信する。なお、第4通信部42は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを、所定の形式で圧縮して制御装置8に送信してもよい。
中継装置6は、例えばネットワークの集線装置(ハブ)である。中継装置6は、伝送線97を介してカメラアダプタ4の第4通信部42に接続されている。また、中継装置6には、複数(図示例では3つ)の撮像装置5B,5C,5Dが接続されている。
撮像装置5(5A,5B,5C,5D)は、固体撮像素子と、レンズとを備えている。固体撮像素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。撮像装置5は、例えばディジタルの画像(映像)データを出力するディジタル方式のカメラである。
撮像装置5Aは、共用玄関101(ロビーインターホン3と同じ空間)に設置されている。撮像装置5Aは、共用玄関101に居る来訪者の映像を撮影できるように画角が設定されている。例えば、撮像装置5Aは、共用玄関101において、ロビーインターホン3を操作する操作者を撮影可能な位置に設置されている。撮像装置5Aからの画像(映像)データは、ロビーインターホン3に送信される。
撮像装置5B,5C,5Dは、集合住宅100の共用スペースにおいて、共用玄関101とは別の箇所に設置されている。撮像装置5Bは、例えばエレベータホールに設置されており、エレベータホールの映像を撮影する。撮像装置5Cは、例えば共用スペースの通路に設置されており、通路の映像を撮影する。撮像装置5Dは、例えばキッズルームに設置されており、キッズルームの映像を撮影する。撮像装置5B,5C,5Dからの画像(映像)データは、中継装置6を介してカメラアダプタ4に送信される。
撮像装置5Aは、ロビーインターホン3から、撮影開始指示を含む通信信号を受信すると、画像の撮影を開始し、撮影した画像の画像データを含む通信信号を、ロビーインターホン3へ送信する。撮像装置5B,5C,5Dは、カメラアダプタ4(中継装置6)から、撮影開始指示を含む通信信号を受信すると、画像の撮影を開始し、撮影した画像の画像データを含む通信信号を、カメラアダプタ4(中継装置6)へ送信する。
なお、撮像装置5A〜5Dのうち、少なくとも一つの撮像装置(以下、“特定撮像装置”と呼ぶ)は、住戸親機1の第1表示部14への第1画像P1の表示を、常時許可する構成であってもよい。例えば、キッズルームの映像を撮影する撮像装置5Dは、住戸親機1の第1表示部14での第1画像P1の表示が常時許可される、特定撮像装置であることが好ましい。ただし、特定撮像装置で撮影された画像は、すべての住戸親機1の第1表示部14で表示が許可されていなくてもよく、例えば予め登録された住戸親機1にのみ、画像の表示が許可されていてもよい。ある撮像装置5を特定撮像装置とするか否か、また、特定撮像装置で撮像された画像をどの住戸親機1で表示可能とするかは、管理室親機2によって設定されることが好ましい。
錠装置7は、共用玄関101に設けられた扉を解錠又は施錠する。図2に示すように、錠装置7は、第5制御部71と、第5通信部72と、鍵受付部73と、認証部74と、を備える。
第5制御部71は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPUで実行することにより、錠装置7の種々の機能を実現する。
第5通信部72は、伝送線96を介してロビーインターホン3の第3通信部32に接続されている。第5通信部72は、第5制御部71からの制御指令に応じて、制御データを含む通信信号を生成し、生成した通信信号を伝送線96を介してロビーインターホン3へ送信する。また、第5通信部72は、ロビーインターホン3から送信された通信信号を受信し、受信した通信信号を第5制御部71に出力する。
鍵受付部73は、例えば、カードキー形式の鍵装置を受け付けるためのカードリーダーを備える。鍵装置に内蔵されたICチップには、鍵装置を識別するためのID情報(識別情報)が記録されている。
認証部74は、複数の住戸親機1の端末情報と、複数の鍵装置のID情報(登録ID情報)とを、一対一に(或いは、一対多に)対応付けて記憶している。認証部74は、記憶している鍵装置のID情報を基に、鍵受付部73で受け付けた鍵装置が正規の鍵であるか否かを判定する。
錠装置7は、鍵受付部73で鍵装置を受け付けると、鍵装置からID情報を読み取り、読み取ったID情報を認証部74で登録ID情報と比較し、両者が一致すれば、鍵装置が正規の鍵であると判定する。錠装置7は、鍵装置を正規の鍵と判定すると、共用玄関101の扉を解錠する。また、錠装置7は、鍵装置から読み取ったID情報に対応する住戸親機1の端末情報と、扉を解錠したことを示す解錠情報と、を含む通信信号を、伝送線96を介してロビーインターホン3に送信する。
また、錠装置7は、ロビーインターホン3から解錠指令を含む通信信号を受信すると、共用玄関101の扉を解錠する。
制御装置8は、図2に示すように、第6制御部81と、第6通信部82と、記憶部83と、を備えている。
第6制御部81は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPUで実行することにより、制御装置8の種々の機能を実現する。
第6通信部82は、伝送線91を介して複数の住戸親機1に接続されている。第6通信部82は、伝送線92を介して管理室親機2に接続されている。第6通信部82は、伝送線93を介してロビーインターホン3に接続されている。第6通信部82は、伝送線94を介してカメラアダプタ4に接続されている。
記憶部83は、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリなど)である。記憶部83は、複数の住戸親機1にそれぞれ割り当てられた端末情報を記憶する。また、記憶部83は、複数の人の顔情報を、複数の住戸親機1(の端末情報)に個別に対応付けて記憶する。
第6制御部81は、顔認証部811と、滞在時間計測部812と、滞在時間表示部(出力部)813と、警報部(出力部)814と、を備える。
顔認証部811は、第1画像P1を基に、第1画像P1内に含まれている人の顔を判別する。また顔認証部811は、第1画像P1内に含まれている人のうちで、記憶部83に記憶された顔情報に一致する人を検知する。
滞在時間計測部812は、顔認証部811で判別された人の顔を基に、第1画像P1内に同じ人物が存在し続けている時間(一つの撮像装置5の撮影領域内に、同じ人物が継続して存在している時間)である滞在時間を計測する。
滞在時間表示部813は、第1画像P1及び/又は第2画像P2に、滞在時間計測部812で計測された滞在時間を含める。例えば、第1画像P1及び/又は第2画像P2において、滞在時間を示す文字情報が、対応する人物に重ねて表示される。これにより、例えば管理人室103に駐在する管理人等が、不審者等を判別しやすくなる。
警報部814は、滞在時間計測部812で計測された滞在時間が所定の閾値を超えたときに、管理室親機2、ロビーインターホン3、又は外部の出力装置(音声出力装置)から、警報音(音声)を出力させる。これにより、不審者等に警告を行うことができる。
制御装置8は、住戸親機1、管理室親機2、ロビーインターホン3、及びカメラアダプタ4の間で行われる通信を制御する。
また、制御装置8は、通話装置(住戸親機1及び管理室親機2)に、対応する表示部(第1表示部14及び第2表示部24)へ、撮像装置5で撮影された第1画像P1を表示させるか第1画像P1を基に生成された第2画像P2を表示させるかを、制御する。
制御装置8は、管理室親機2には、第1画像P1を表示させる。すなわち、制御装置8は、予め決められた通話装置(管理室親機2)には、常時、個人の特定が可能な画像(第1画像P1)の表示を許可する。
また制御装置8は、複数の住戸親機1のうち所定の条件を満たす住戸親機1には、第1画像P1を表示させ(第1画像P1の表示を許可し)、所定の条件を満たさない住戸親機1には、第2画像P2を表示させる(第1画像P1の表示を禁止する)。具体的には、制御装置8は、インターホンシステムのいずれかの構成要素で、ある住戸親機1を特定する操作が行われると、この住戸親機1には第1画像P1を表示させ、その他の住戸親機1には第2画像P2を表示させる。
例えば、制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、ある住戸親機1で第1画像P1の表示を許可するか禁止するかを指定するパーミッション情報と、を含む通信信号を生成する。すなわち、パーミッション情報で第1画像P1の表示を許可するか禁止するかで、各住戸親機1に第1画像P1を表示させるか表示させないかを制御する。第1画像P1の表示が許可された住戸親機1Aは、この通信信号を受信すると、第1表示部14に第1画像P1を表示させる。また、第1画像P1の表示が禁止された住戸親機1Bは、この通信信号を受信すると、第1表示部14に第2画像P2を表示させる。ただし、第1画像P1の表示が許可された住戸親機1Aも、第2画像P2の表示が禁止されているわけではないため、例えば第1操作部15への所定の操作に応じて、第1表示部14に第2画像P2を表示させてもよい。
例えば、制御装置8は、錠装置7が鍵装置を用いて解錠されたときに、この鍵装置のID情報に対応付けられた住戸親機1については、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(第1画像P1の表示を許可する)。また、制御装置8は、ロビーインターホン3の第3操作部35で指定された住戸102の住戸親機1については、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(第1画像P1の表示を許可する)。また、制御装置8は、ある住戸親機1の第1操作部15で錠装置7を解錠する解錠操作が行われると、この住戸親機1には第1画像P1を表示させる(第1画像P1の表示を許可する)。また、制御装置8は、顔認証部811によって、記憶部83に記憶された顔情報に一致する人が第1画像P1内に含まれていると判定された場合、この人に対応付けられた住戸親機1については、第1画像P1を表示させる(第1画像P1の表示を許可する)。
なお、制御装置8は、ある住戸親機1を特定する操作が行われた時点からの経過時間を計測し、計測した経過時間が所定の第1時間T1に達すると、この住戸親機1に第1画像P1の表示を禁止することが好ましい。第1時間T1の長さは、例えば管理室親機2で設定される。
(動作例)
次に、本実施形態のインターホンシステム200の動作例について、図4〜図8を参照して説明する。
まず、住戸102Aの住人が帰宅する際の、インターホンシステム200の動作(動作例1)について、図4、図5を参照して説明する。
住戸102Aの住人は、鍵装置により、錠装置7を操作して共用玄関101の扉を解錠する(S101)。このとき、錠装置7は、扉を解錠したことを示す解錠情報UI10と、解錠操作に使用された鍵装置のID情報に対応する住戸親機1Aの端末情報ID1Aとを含む通信信号を、伝送線96を介してロビーインターホン3に送信する(S102)。ロビーインターホン3は、伝送線96を介してこの通信信号を受信し、受信した通信信号を、伝送線93を介して制御装置8に転送する(S103)。制御装置8は、伝送線93を介してこの通信信号を受信すると、経過時間のカウントを開始する(S104)。また制御装置8は、撮像装置5Aで撮影された画像を要求する画像要求PR5Aを含む通信信号を、伝送線93を介してロビーインターホン3に送信する(S105)。ロビーインターホン3は、伝送線93を介してこの通信信号を受信すると、画像の撮影を開始させる撮影開始指示SC5Aを含む通信信号を、伝送線95を介して撮像装置5Aに送信する(S106)。そしてロビーインターホン3は、撮像装置5Aから、第1画像P1の画像データを含む通信信号を受信する(S107)。またロビーインターホン3の第3制御部31は、画像生成部312によって、受け取った第1画像P1を基に第2画像P2を生成する(S108)。ロビーインターホン3は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を、伝送線93を介して制御装置8に送信する(S109)。制御装置8は、伝送線93を介してこの通信信号を受信する。制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報PI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S110)。住戸親機1Aは、伝送線91を介してこの通信信号を受信する。住戸親機1Aは、パーミッション情報PI1Aで第1画像P1の表示が許可されていることに基づいて、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(S111)。すなわち、制御装置8は、共用玄関101の扉の解錠に使用された鍵装置のID情報に対応付けられた住戸親機1A(所定の条件を満たす住戸親機1A)には、第1画像P1を第1表示部14に表示させる。
また、他の撮像装置5(例えば5B)で撮影された画像を確認したい場合、住戸102Aの住人は、住戸親機1Aの第1操作部15を操作する。住戸親機1Aは、この操作に応じて、撮像装置5Bで撮影された画像を要求する画像要求PR5Bを含む通信信号を、伝送線91から制御装置8へ送信する(S121)。制御装置8は、第1時間T1が経過する前に、伝送線91を介して住戸親機1Aから画像要求PR5Bを含む通信信号を受信すると、伝送線94を介して、カメラアダプタ4に画像要求PR5Bを含む通信信号を送信する(S122)。カメラアダプタ4は、伝送線94を介してこの通信信号を受信すると、画像の撮影を開始させる撮影開始指示SC5B送信を含む通信信号を撮像装置5Bに送信し(S123)、撮像装置5Bから、第1画像P1の画像データを含む通信信号を受信する(S124)。カメラアダプタ4の第4制御部41は、画像生成部412によって、受け取った第1画像P1から第2画像P2を生成する(S125)。カメラアダプタ4は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を、伝送線94を介して制御装置8に送信する(S126)。制御装置8は、カメラアダプタ4から受信した第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報PI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S127)。住戸親機1Aは、伝送線91を介してこの通信信号を受信すると、パーミッション情報PI1Aで第1画像P1の表示が許可されていることに基づいて、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(S128)。
ここで、上記のように、制御装置8は、解錠情報UI10と端末情報ID1Aとを受信した時点からの経過時間をカウントし、カウントの開始から第1時間T1が経過したか否かを判定している。第1時間T1が経過するまでは、制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報PI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する。第1時間T1が経過すると(S131)、制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を禁止するパーミッション情報FI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S132)。その後、住戸親機1Aでは、パーミッション情報で第1画像P1の表示が禁止されていることに基づいて、第2画像P2を第1表示部14に表示させる(S133)。
ここで、住戸102Bの住人が、住戸親機1Bの第1操作部15を操作して、撮像装置5(例えば5A)で撮影された画像の表示を要求したとする。このとき、住戸親機1Bは、第1操作部15への操作に応じて、伝送線91を介して制御装置8に、撮像装置5Aで撮影した画像を要求する画像要求PR5Aを含む通信信号を送信する(S141)。制御装置8は、撮像装置5Aで撮影された第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Bに第1画像P1の表示を禁止するパーミッション情報FI1Bと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Bに送信する(S142)。住戸親機1Bは、この通信信号を受信すると、パーミッション情報FI1Bで第1画像P1の表示が禁止されていることに基づいて、第2画像P2を第1表示部14に表示させる(S143)。すなわち、制御装置8は、錠装置7の解錠に使用された鍵装置のID情報に対応しない住戸親機1B(所定の条件を満たさない住戸親機1B)には、対応する第1表示部14に第1画像P1を表示させない。
このように、錠装置7を解錠操作した鍵装置のID情報に対応する住戸親機1Aでは、第1表示部14に、個人の特定が可能な画像(第1画像P1;未加工の画像)の表示が許可される。その一方、他の住戸親機1Bでは、個人の特定が可能な画像の表示が禁止され、第1表示部14に、個人を特定できない状態にした画像(第2画像P2)が表示される。したがって、錠装置7を解錠操作した住人の住戸102Aでは、住戸親機1Aの第1表示部14の表示内容を確認することで、錠装置7を解錠した人の集合住宅100内での動向を把握することができる。一方、住戸102Bの住人は、住戸親機1Bの第1表示部14の表示内容を確認することで、撮像装置5の撮影場所に人がいるかどうかを確認することができる。また、住戸102Bの住戸親機1Bの第1表示部14に表示される画像は、個人を特定できない状態にした画像なので、住戸102Bの住人は、第1表示部14の画像からは、錠装置7を解錠した人(住戸102Aの住人)を特定できない。このため、不用意に住戸102Aの住人のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
なお、ステップS110及びステップS127において、制御装置8が送信する通信信号は、第2画像P2の画像データを含まなくてもよい。また、ステップS132及びステップS142において、制御装置8が送信する通信信号は、第1画像P1の画像データを含まなくてもよい。
次に、住戸102Aに来客があり、ロビーインターホン3で住戸102Aが呼び出された場合のインターホンシステム200の動作(動作例2)について、図6を参照して説明する。
住戸102Aへの来客は、共用玄関101に設けられたロビーインターホン3の第3操作部35を操作して、住戸102Aの部屋番号を入力する(S201)。ロビーインターホン3は、部屋番号を受け付けると、住戸102Aの住戸親機1Aを呼び出す呼出要求CR1Aを含む通信信号を、伝送線93を介して制御装置8に送信する(S202)。制御装置8は、伝送線93を介してこの通信信号を受信すると、撮像装置5Aで撮影された画像を要求する画像要求PR5Aを含む通信信号を、伝送線93を介してロビーインターホン3に送信する(S203)。ロビーインターホン3は、伝送線93を介してこの通信信号を受信すると、伝送線95を介して、画像の撮影を開始させる撮影開始指示SC5Aを含む通信信号を撮像装置5Aに送信する(S204)。そしてロビーインターホン3は、撮像装置5Aから、第1画像P1の画像データを含む通信信号を受信する(S205)。ロビーインターホン3の第3制御部31は、画像生成部312によって、受け取った第1画像P1から第2画像P2を生成する(S206)。ロビーインターホン3は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を、伝送線93を介して制御装置8に送信する(S207)。制御装置8は、伝送線93を介してこの通信信号を受信する。制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報PI1Aと、呼出要求CR1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S208)。住戸親機1Aは、伝送線91を介してこの通信信号を受信する。住戸親機1Aは、パーミッション情報PI1Aで第1画像P1の表示が許可されていることに基づいて、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(S209)。また、住戸102Aの住人は、呼出要求CR1Aに応答して、住戸親機1Aの第1操作部15を解錠操作する(S210)。住戸親機1Aはこの操作を受けて、錠装置7の解錠要求UR10と、この住戸親機1の端末情報ID1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して制御装置8に送信する(S211)。制御装置8は、伝送線91を介してこの通信信号を受信すると、経過時間のカウントを開始する(S212)。また、制御装置8は、伝送線93を介してロビーインターホン3に、撮像装置5Aの画像を要求する画像要求PR5Aと、解錠要求UR10と、を含む通信信号を送信する(S213)。ロビーインターホン3は、解錠指令UC10を含む通信信号を、伝送線96を介して錠装置7に送信し(S214)、錠装置7に共用玄関101の扉を解錠させる(S215)。
なお、以降の動作は、動作例1のステップS121以降の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
このように、ロビーインターホン3の第3操作部35の操作により指定された住戸親機1Aの第1表示部14では、個人の特定が可能な画像の表示が許可される。したがって、住戸102Aの住人は、撮像装置5Aで撮影された第1画像を確認しながら、ロビーインターホン3からの呼び出しに応えることができる。
次に、撮像装置5Aで撮影された画像内に、住戸102の住人が存在する場合(住人が写っている場合)の、インターホンシステム200の動作(動作例3)ついて、図7を参照して説明する。
例えば、撮像装置5Aは、常時画像を撮影する常時撮影モードに設定されている。ロビーインターホン3は、伝送線95を介して撮像装置5Aから、撮影した画像(第1画像P1)の画像データを含む通信信号を受信し(S301)、第1画像P1を基に第2画像P2を生成する(S302)。またロビーインターホン3は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を、伝送線93を介して制御装置8に送信する(S303)。制御装置8の顔認証部811は、受け取った第1画像P1内に、記憶部83に記憶された顔情報に一致する人が存在しているか(写っているか)否かを判定する(S304)。例えば、第1画像P1内に住戸102Aの住人の顔情報と一致する人がいる場合、制御装置8は、住戸102Aの住人が撮像装置5で撮影されていると判定する。
ここで、住戸102Aの住人は、撮像装置5Aで撮影された画像を確認したい場合、住戸親機1Aの第1操作部15を操作し、撮像装置5Aで撮影された画像を要求する画像要求PR5Aを含む通信信号を、住戸親機1Aから伝送線91へ送信させる(S305)。制御装置8は、伝送線91を介してこの通信信号を受信する。そして制御装置8は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を許可するパーミッション情報PI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S306)。住戸親機1Aは、伝送線91を介してこの通信信号を受信する。住戸親機1Aは、パーミッション情報PI1Aで第1画像P1の表示が許可されていることに基づいて、第1表示部14に第1画像P1を表示させる(S307)。
なお、以降の動作は、動作例1のステップS121以降の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
このように、撮像装置5で撮影された画像の中に、記憶部83に記憶された顔情報と一致する人がいる(写っている)場合、この人と対応付けられた住戸親機1Aでは、個人の特定が可能な画像の表示が許可される。
次に、住戸102Aの住人が、撮像装置5(例えば5C)で撮影された画像を用いて、共用スペースの人の存否を確認する場合のインターホンシステム200の動作(動作例4)について、図8を参照して説明する。
例えば、住戸102Aの住人は、外出等の際に、共用スペースに人(不審者等)がいないか確認するため、住戸親機1Aの第1操作部15を操作して、撮像装置5Cで撮影された画像の表示を要求する。住戸親機1Aは、この操作に応じて、伝送線91を介して制御装置8に、撮像装置5Cで撮影した画像を要求する画像要求PR5Cを含む通信信号を送信する(S401)。制御装置8は、伝送線91を介してこの通信信号を受信すると、カメラアダプタ4に伝送線94を介して、撮像装置5Cで撮影された画像を要求する画像要求PR5Cを含む通信信号を送信する(S402)。カメラアダプタ4は、伝送線94を介してこの通信信号を受信すると、撮像装置5Cに撮影開始指示SC5Cを含む通信信号を送信し(S403)、撮像装置5Cから第1画像P1の画像データを含む通信信号を受信する(S404)。カメラアダプタ4の第4制御部41は、画像生成部412によって、受け取った第1画像P1から第2画像P2を生成する(S405)。カメラアダプタ4は、第1画像P1及び第2画像P2の画像データを含む通信信号を、伝送線94を介して制御装置8に送信する(S406)。制御装置8は、カメラアダプタ4から受信した第1画像P1及び第2画像P2の画像データと、住戸親機1Aに第1画像P1の表示を禁止したパーミッション情報FI1Aと、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1Aに送信する(S407)。住戸親機1Aは、伝送線91を介してこの通信信号を受信すると、パーミッション情報FI1Aで第1画像P1の表示が禁止されていることに基づいて、第2画像P2を第1表示部14に表示させる(S408)。
これにより、住戸102Aの住人は、住戸親機1Aの第1表示部14の表示内容を確認することで、撮像装置5の撮影場所に人がいるかどうかを確認することができる。また、住戸102Aの住戸親機1Aの第1表示部14に表示される画像は、個人を特定できない状態にした画像なので、住戸102Aの住人は、第1表示部14の画像からは、写っている人を特定できない。このため、不用意に他者のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
(変形例1)
変形例1のインターホンシステム200Aについて、図10を参照して説明する。本変形例のインターホンシステム200Aでは、ロビーインターホン3及びカメラアダプタ4ではなく住戸親機1に、人検知処理部111及び画像生成部112が設けられている。なお、人検知処理部111及び画像生成部112の構成は、インターホンシステム200のロビーインターホン3又はカメラアダプタ4が備える人検知処理部311,411及び画像生成部312,412と同様なので、詳しい説明は省略する。
本変形例では、ロビーインターホン3及びカメラアダプタ4は、撮像装置5から第1画像P1を受信すると、第1画像P1の画像データを含む通信信号を制御装置8に送信する。そして、制御装置8は、受け取った第1画像P1の画像データと、住戸親機1で第1画像P1の表示を許可するか禁止するかを指定するパーミッション情報と、を含む通信信号を、伝送線91を介して住戸親機1に送信する。住戸親機1では、受け取った通信信号のパーミッション情報で第1画像P1の表示が許可されている場合、第1表示部14に第1画像P1を表示させる。一方、住戸親機1では、受け取った通信信号のパーミッション情報で第1画像P1の表示が禁止されている場合、人検知処理部111で人の存否を検知する。人検知処理部111によって、第1画像P1内に人が存在していると判定されると、住戸親機1は、画像生成部112によって第2画像P2を生成し、生成した第2画像P2を第1表示部14に表示させる。
変形例1のインターホンシステム200Aでは、伝送線91に送信される通信信号に含まれる画像データは、第1画像P1の画像データだけである。従って、伝送線91上に伝送されるデータ量を低減することができる。一方、上記の実施形態のように、ロビーインターホン3又はカメラアダプタ4で第2画像P2を生成する場合、ロビーインターホン3又はカメラアダプタ4は、撮像装置5から取得した画像データ(圧縮処理などを行う前のデータ)を直接加工することができる。
(その他の変形例)
本発明の実施形態は、上記の実施形態及び変形例1に限定されず、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第2画像P2は、シルエット画像又はモザイク画像に限られない。第2画像P2は、例えば、第1画像P1において人が存在する領域(第1領域)の一部(例えば、顔が存在する領域)の画素の画素値を、背景画像の画素の画素値で置き換えた画像であってもよい。
また、画像生成部(112,212,312)は、第1画像P1が撮影された撮像装置5の設置箇所及び第1画像P1内の人の存否の情報を示す文字のみを含む画像を、第2画像P2として生成してもよい。或いは、第2画像P2は、例えば撮像装置5の設置箇所を概略的に示す背景画像と、人の形状をしたデフォルメ画像を含む画像などであってもよい。
制御装置8に、人検知処理部及び画像生成部が備えられていてもよい。
所定の条件を満たす住戸親機1(インターホンシステムのいずれかの構成要素への操作で、特定された住戸親機1)の第1表示部14に、常に第1画像P1を表示させなくてもよい。例えば、撮像装置5で撮影された画像に複数の人が存在する場合に、住戸親機1Aの第1表示部14では、この住戸親機1Aに対応する人以外の人が存在する領域がシルエット化又はモザイク化された画像が表示されてもよい。例えば、制御装置8は、ロビーインターホン3の第3操作部35が操作されて住戸親機1Aが指定されると、(顔認証部811での判別結果に基づいて)その時に撮像装置5Aで撮影された画像内に存在する人を、操作者として記憶する。そして制御装置8は、住戸親機1Aに、第1表示部14に第1画像P1を表示させる。その後、撮像装置5Aの撮影領域内に操作者以外の人が入ってきた場合には、操作者以外の人が存在する領域が第1領域と設定され、操作者が存在する領域が第2領域と設定される。住戸親機1Aでは、第1領域(操作者以外の人が写っている領域)にはシルエット化等の処理を行い第2領域(操作者が写っている領域及び人が写っていない領域)にはシルエット化等の処理を行わない画像を、第1表示部14に表示させる。したがって、所定の条件を満たす住戸親機1Aであっても、操作者以外の人のみが写っている画像を第1表示部14に表示させる場合には、実質的に第2画像P2を第1表示部14に表示させることになる。
錠装置7は、カードキーの情報を読み取るカードリーダー方式に限られない。例えば、錠装置7は、顔認証機能に基づいて共用玄関101の扉を解錠する構成でもよいし、鍵穴を有してアナログの鍵を受け付ける構成でもよい。
第1表示部14、及び第2表示部24は、住戸親機1及び管理室親機2に含まれていなくてもよい。例えば、第1表示部14、及び第2表示部24は、住戸親機1及び管理室親機2と通信可能なタブレット式の端末装置等であってもよい。
記憶部及び顔認証部は、制御装置8以外の場所、例えばロビーインターホン3及びカメラアダプタ4に設けられていてもよい。
(態様)
以上説明したように、第1の態様に係る集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、画像取得装置(ロビーインターホン3,カメラアダプタ4)と通話装置(住戸親機1,管理室親機2)と受付装置(ロビーインターホン3)と制御装置8とを備える。また集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、人検知処理部(111,211,311)と、画像生成部(112,212,312)と、をさらに備える。画像取得装置は、集合住宅100の共用スペースに設けられた少なくとも一つの撮像装置5から、撮像装置5で撮影された第1画像P1を取得する。通話装置は、集合住宅100における共用スペースとは別の専有スペース(住戸102,管理人室103)に設けられており、表示部(第1表示部14,第2表示部24)に画像を表示させる。受付装置は、集合住宅100の共用スペース(共用玄関101)に設けられており、操作者からの操作を受け付けて通話装置を呼び出す。制御装置8は、画像取得装置、通話装置、及び受付装置の間の通信を制御する。人検知処理部(111,211,311)は、第1画像P1内の人の存否を判定する。画像生成部(112,212,312)は、第1画像P1に基づいて第2画像P2を生成する。第2画像P2は、人検知処理部(111,211,311)で判定された第1画像P1内の人の存否を示す情報を含み、かつ、第1画像P1内の個人を特定できない状態にした画像である。集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、表示部へ第2画像P2を表示させる機能を有する。
この構成によれば、通話装置は表示部に、撮像装置5で撮影された第1画像P1に基づいて個人を特定できない状態にした第2画像P2を表示させることができる。これにより、プライバシーの侵害の可能性を抑えながら、使用者に共用スペースでの人の存否を確認させることができる。
第2の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第1の態様において、通話装置及び表示部を複数備える。複数の表示部は、複数の通話装置にそれぞれ対応する。制御装置8は複数の通話装置のうち所定の条件を満たす通話装置には、対応する表示部へ第1画像P1を表示させる。制御装置8は、複数の通話装置のうち所定の条件を満たさない通話装置には、対応する表示部へ第2画像P2を表示させる。
この構成によれば、所定の条件を満たさない通話装置には、個人を特定できない状態にした画像が表示されるので、この通話装置の使用者が、不用意に他者のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
第3の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第2の態様において、複数の通話装置のうちの一つを特定する操作を受け付ける操作部(第1操作部15、第2操作部25、第3操作部35)を、更に備える。所定の条件は、操作部への操作で特定されることを含む。
この構成によれば、操作部への操作で特定されていない通話装置には、個人を特定できない状態にした画像が表示されるので、この通話装置の使用者が、不用意に他者のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
第4の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第3の態様において、共用スペースにおける受付装置と同じ空間に設けられた扉を解錠又は施錠する錠装置7を、更に備える。操作部(第1操作部15、第2操作部25)は、複数の通話装置の各々に設けられている。複数の通話装置の各々は、対応する操作部への解錠操作を受けて、錠装置7に扉を解錠させるよう構成される。所定の条件は、解錠操作を受けることを含む。
この構成によれば、解錠操作を受けた(錠装置7を解錠させた)通話装置では、個人を特定可能な画像が表示される。したがって、住戸102の住人は、来客があったときに、来客の様子を確認できる形で撮像装置5を利用することができる。また、解錠操作を受けていない(錠装置7を解錠させたのではない)通話装置には、個人を特定できない状態にした画像が表示されるので、この通話装置の使用者が、不用意に他者のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
第5の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第2〜第4の何れかの態様において、共用スペースにおける受付装置と同じ空間に設けられた扉を解錠又は施錠する錠装置7を、更に備える。錠装置7は、複数の通話装置にそれぞれ対応付けられた複数の鍵装置を受け付ける鍵受付部73を備える。錠装置7は、複数の鍵装置のうちの一つを鍵受付部73で受け付けたときに、扉を解錠するよう構成される。所定の条件は、鍵受付部73が受け付けた鍵装置と対応付けられていることを含む。
この構成によれば、錠装置7を解錠した鍵装置に対応付けられた通話装置では、個人を特定可能な画像が表示される。したがって、住戸102の住人は、例えば家族の帰宅時に、家族の様子を確認できる形で撮像装置5を利用することができる。また、その他の通話装置には、個人を特定できない状態にした画像が表示されるので、この通話装置の使用者が、不用意に他者のプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
第6の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第2〜第5の何れかの態様において、記憶部83と、顔認証部811と、を更に備える。記憶部83は、複数の人の顔情報を複数の通話装置に個別に対応付けて記憶する。顔認証部811は、第1画像P1を基に、第1画像P1内に含まれている人のうちで、記憶部83に記憶された顔情報に一致する人を検知する。所定の条件は、記憶部83において、顔認証部811で第1画像P1内に含まれていると検知された人の顔情報に対応付けられていることを含む。
この構成によれば、撮像装置5で撮影された第1画像P1内に存在する(写っている)と判定された人に対応付けられた通話装置では、個人を特定可能な画像が表示される。したがって、例えば住戸102の住人は、家族などの集合住宅100内での様子を確認できる形で、撮像装置5を利用することができる。また、その他の通話装置には、個人を特定できない状態にした画像が表示されるので、この通話装置の使用者が、不用意にプライバシーを侵害してしまう可能性を低減することができる。
第7の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第2〜第6の何れかの態様において、以下の構成を更に備える。すなわち、制御装置8は、所定の条件を満たすか満たさないかにかかわらず、複数の通話装置のうちの特定の通話装置(管理室親機2)には、対応する表示部(第2表示部24)へ第1画像P1を表示させる。
この構成によれば、特定の通話装置で、個人を特定可能な画像を常時表示させることができる。例えば、防犯などの目的のために、常時個人を特定可能な画像を表示させたい通話装置(例えば、管理室親機2)に、第1画像P1を表示させることができる。
第8の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第2〜第7の何れかの態様において、少なくとも一つの撮像装置5は、特定撮像装置5Dを含む。制御装置8は、所定の条件を満たすか満たさないかにかかわらず、特定撮像装置5Dについては、複数の通話装置に、対応する表示部へ第1画像P1を表示させる。
この構成によれば、キッズルーム等、個人を特定できない状態にしたくない場所に設置された撮像装置については、常時、個人を特定可能な画像とすることができる。
第9の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第1〜第8の何れかの態様において、人検知処理部(111,211,311)は、更に、第1画像P1内に存在する人の数を計数する。画像生成部(112,212,312)は、第2画像P2に、第1画像P1内に存在する人の数を示す人数情報を含める。
この構成によれば、使用者は、表示部に第2画像P2が表示される通話装置でも、第2画像P2中に存在する(写っている)人の数を確認することができる。
第10の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第1〜第9の何れかの態様において、滞在時間計測部812と、出力部(滞在時間表示部813、警報部814)と、を更に備える。滞在時間計測部812は、第1画像P1内に同じ人物が続けて存在している時間である滞在時間を計測する。出力部は、滞在時間に応じて所定の結果を出力する。
この構成によれば、滞在時間計測部812で計測された滞在時間に基づいて、同じ場所に長時間滞在している人を確認したり、不審者と思われる人物に対して所定の結果として警報を出力したりできる。
第11の態様の集合住宅用インターホンシステム(200,200A)は、第1〜第10の何れかの態様において、以下の構成をさらに備える。すなわち、画像生成部(112,212,312)は、第1画像P1において人が存在する領域の少なくとも一部の画素の画素値を変更することで、第2画像P2を生成する。
この構成によれば、第2画像P2では、第1画像P1において人が存在する領域の少なくとも一部の画素の画素値が変更されるので、個人を特定できない状態にすることができる。また、人が存在する領域でない領域の画素の画素値を、第1画像P1のまま維持すれば、第2画像P2を見ることで、撮像装置5で撮影された場所を把握することができる。