〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における防犯システムの全体概要の一例を示す図である。図1に示されるように、防犯システム100は、据え置き型の装置として家屋内に配置されるテレビ(検出装置、テレビジョン受像機)1と、スマートフォン(他の検出装置)2と、移動体装置3と、家の玄関または門柱等の近傍に設けられるドアホン4とを含み、テレビ1、スマートフォン2およびドアホン4はネットワーク5に無線で接続されている。なお、テレビ1およびドアホン4は、ネットワーク5への接続形態が無線ではなく、有線であってもよい。
ここで、テレビ1とネットワーク5を介して互いに通信可能な1台のスマートフォン2が示されているが、これに限定するものではなく、スマートフォン2とは別ユーザのスマートフォンとも通信可能であってもよい。また、移動体装置3は、WiFi(登録商標)通信やBluetooth(登録商標)通信することが可能な1以上の携帯端末を含む。
本実施形態において、テレビ1およびスマートフォン2は、WiFi通信などをする際の電波を発する装置を検出し、その検出した電波に含まれる情報に基づいて防犯機能を実現することが可能である。また、テレビ1は、認証(許可)された装置と連携して、その装置が取得した情報に基づいて防犯機能を実現することも可能である。ここで、テレビ1およびスマートフォン2の防犯機能の概要について、図2を用いて説明する。
図2は、テレビおよびスマートフォンの防犯機能の概要を示す図である。ここで、移動体装置3は連携が許可されておらず、自身のスマートフォン2は連携が許可されているとする。図2(a)は、ユーザが家に居るときに移動体装置3が発する電波を検出する場合を示している。図2(a)に示されるように、テレビ1は、テレビ1から所定範囲内に移動体装置3の存在を検出すると、その検出した移動体装置3が監視対象である場合にユーザに通知する防犯機能を有している。ユーザへの通知については、テレビ1が警告を表示するようにしてもよいし、テレビ1がユーザのスマートフォン2に警告を表示させるようにしてもよい。なお、テレビ1に対してスマートフォン2が近くに存在する場合は、テレビ1だけで移動体装置3を検出してもよいし、テレビ1とともにスマートフォン2にて移動体装置3を検出するようになっていてもよい。
次に図2(b)は、ユーザが外出しているとき(テレビ1から離れたところにいるとき)に移動体装置3が発する電波を検出する場合を示している。図2(b)に示されるように、スマートフォン2から所定範囲内に移動体装置3が存在すると、その検出した移動体装置3が監視対象である場合にユーザのスマートフォン2に通知する防犯機能を有している。
さらに図2(c)は、スマートフォン2とテレビ1との連携を示しており、テレビ1はスマートフォン2と通信を行って、スマートフォン2に記憶されている検出情報をスマートフォン2から受信し、その情報とテレビ1が収集した情報とに基づいて、防犯機能を実現する。検出情報については、後述するが、スマートフォン2にて検出した移動体装置3に関する情報である。
図1に戻って、テレビ1は、テレビ1の全体を制御するための制御部10と、制御部10が実行するプログラム等を記憶するための記憶部11と、テレビ1から所定範囲に存在する装置と無線で通信する近距離無線通信部12と、テレビ1をネットワーク5に接続するための無線通信部13と、表示部(情報出力部)14と、ユーザの操作の入力を受け付ける操作部15とを含む。
制御部10は、装置情報取得部(検出部)20と、検出情報取得部(情報取得部)21と、装置特定部22と、通知部(第1通知部、第2通知部、第3通知部)23と、DB処理部(情報処理部)24とを含む。装置情報取得部20は、テレビ1から所定範囲内に存在する装置が発する電波を近距離無線通信部12が受信し、その電波に含まれる装置情報を取得する。ここで、装置情報取得部20により検出される装置は、スマートフォン2のような連携が許可されている装置と、移動体装置3のような連携が許可されていない装置とが含まれ得る。なお、テレビ1との連携の許可については、図5にて後述する。
具体的に、近距離無線通信部12は、テレビ1から所定距離内に存在する装置が発する電波、例えばWiFiの電波に含まれるビーコン信号を受信する。ビーコン信号には、SSIDおよび装置の装置識別情報などが含まれており、装置情報取得部20は、近距離無線通信部12が受信したビーコン信号に含まれるSSIDを検出し、その電波強度(RSSI)により装置との間の距離を推定することによって、テレビ1から所定距離内に装置が存在することを検出する。また、装置情報取得部20は、ビーコン信号に含まれる装置識別情報(例えばMACアドレス)と、装置を検出した日時を示す日時情報と、装置との距離とを装置情報として記憶部11の被検出装置DB30に記憶させる。
図3は、被検出装置DBの一例を示す図である。図3に示されるように、記憶部11は、検出日時の項目と、被検出装置IDの項目と、検出距離の項目とを含むテーブルを被検出装置DBとして記憶している。このテーブルには、装置情報取得部20により検出された装置についての装置情報が取得されるごとに、これら項目を含むレコードが生成され、検出日時の項目には、装置情報取得部20が取得した日時情報が検出日時として設定され、被検出装置IDの項目には、装置情報取得部20が取得した装置識別情報が被検出装置IDとして設定され、検出距離の項目には、装置情報取得部20が取得した距離(長距離、中距離、近距離、至近距離などに分類される。)が検出距離として設定される。
検出情報取得部21は、無線通信部13を介して、テレビ1との連携が許可された装置、ここではスマートフォン2から検出情報を取得する。具体的に、スマートフォン2は、スマートフォン2から所定距離内に存在する移動体装置3が発する電波、例えばWiFi通信の際に発する電波に含まれるビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれるSSIDを検出し、その電波強度(RSSI)により移動体装置3との間の距離を推定することによって、スマートフォン2から所定距離内に移動体装置3が存在することを検出する。
また、スマートフォン2は、ビーコン信号に含まれる装置識別情報(例えばMACアドレス)と、移動体装置3を検出した日時を示す日時情報と、移動体装置3との距離とを装置情報として記憶する。そして、スマートフォン2は、テレビ1から所定距離内に存在すると、ペアリングによりネットワーク5を介して、テレビ1に装置情報を送信するので、検出情報取得部21は、その装置情報を無線通信部13により検出情報として取得し、取得した検出情報を検出情報DB31に記憶する。なお、検出情報取得部21は、スマートフォン2以外にテレビ1との連携が許可されたスマートフォンが存在する場合、ペアリングにより、そのスマートフォンから装置情報を検出情報として受信すると、受信した検出情報を検出情報DB31に記憶することも可能である。
図4は、検出情報DBの一例を示す図である。図4に示されるように、記憶部11は、検出主体装置名の項目と、検出日時の項目と、被検出装置IDの項目と、検出距離の項目とを含むテーブルを検出情報DB31として記憶している。このテーブルには、検出情報取得部21により検出情報が取得されるごとに、これら項目を含むレコードが生成される。
検出主体装置名の項目には、検出情報を送信してきた装置、ここではテレビ1との連携が許可されたスマートフォン2を特定するための装置名が検出主体装置名として設定される。他にテレビ1との連携が許可されたスマートフォンから検出情報を受信している場合には、そのスマートフォンを特定するための装置名が検出主体装置名として設定される。ここで、検出情報を送信してきた装置の装置識別情報と検出主体装置名とは、後述する登録情報DB32において関連付けて記憶されている場合、検出情報取得部21は、登録情報DBを参照して、検出情報を送信してきた装置の装置識別情報に対応する装置名を検出主体装置名の項目に設定する。そして、検出日時の項目には、検出情報取得部21が取得した日時情報が検出日時として設定され、被検出装置IDの項目には、検出情報取得部21が取得した装置識別情報が被検出装置IDとして設定され、検出距離の項目には、検出情報取得部21が取得した距離が検出距離として設定される。
DB処理部24は、操作部15の指示に応じて、記憶部11の各種DBを処理する。具体的には、登録情報DB32に登録情報を記憶する登録処理、テレビ1の検出履歴とスマートフォン2の検出履歴とを統合して表示する統合履歴表示処理と、ユーザにより指定された装置についての検出履歴を表示する履歴表示処理とを含む。
DB処理部24は、初期画面において、操作部15により統合履歴表示処理が指示されると、被検知装置一覧画面(図11)を表示部14に表示する。被検知装置一覧画面は、DB処理部24により連携が有効に設定されている装置がないと登録情報DB32に基づいて判断された場合に、被検出装置DB30および登録情報DB32に基づいて生成され、DB処理部24により連携が有効に設定されている装置があると登録情報DB32に基づいて判断された場合に、被検出装置DB30、検出情報DB31および登録情報DB32に基づいて生成される。登録情報DB32は、後述するが、装置情報取得部20および検出情報取得部21により取得された装置識別情報(被検出装置ID)の装置(被検出の装置)について、その装置名、監視対象とするか否か、連携を有効とするか否か、監視除外とするか否かを定めたデータである。
連携が有効に設定されている装置がない場合には、被検出装置DB30のうち最新の検出日時の被検出装置IDと、その検出日時と、その被検出装置IDの装置の装置名と、検出主体の装置の装置名であるテレビ1と、監視対象と、監視除外と、連携とを、被検出の装置ごとに含む被検知装置一覧画面が生成される。
一方、連携が有効に設定されている装置がある場合には、被検出装置DB30と検出情報DB31とを統合した被検知装置一覧画面が生成される。すなわち、ここでの被検知装置一覧画面は、被検出の装置の名称と、その被検出の装置の装置識別情報(被検出装置ID)と、その被検出の装置についての最新の日時情報(最新検出日時)と、検出主体の装置の装置名と、監視対象と、監視除外と、連携とが、被検出の装置ごとに含まれる画面である。ここでの被検知装置一覧画面は、連携が有効に設定されている装置がない場合と異なり、検出主体の装置の装置名がテレビ1だけではなく、連携が有効に設定されている装置の装置名も含まれる。なお、この画面では、日時が最新のものほど上に表示されるよう並べられている。
DB処理部24は、被検知装置一覧画面において、操作部15により指定の装置についての履歴表示処理が指示されると、被検知装置設定画面(図12)を表示部14に表示する。被検知装置設定画面は、ユーザにより指定された装置について、装置識別情報(被検出装置ID)と、その装置を検出した最新の日時情報(最新検出日時)と、装置名と、監視対象の有効/無効と、監視対象除外の有効/無効と、連携の有効/無効とが含まれる画面である。装置名と、監視対象の有効/無効と、監視対象除外の有効/無効と、連携の有効/無効の登録および変更が、この画面における登録処理の指示により受け付けられる。
DB処理部24は、被検知装置設定画面において操作部15により登録処理が指示されると、被検出主体装置ID、装置名、監視除外の有効/無効、連携の有効/無効および監視対象の有効/無効を含む登録情報を生成し、登録情報DB32に記憶する。具体的に、被検出装置DB30に基づいて、被検出装置DB30のうち指定された被検出装置IDについて、その装置名、監視除外の有効/無効、連携の有効/無効および監視対象の有効/無効の入力を操作部15から受け付け、登録情報を生成する。
ただし、DB処理部24は、連携が許可されたスマートフォン2(または連携が許可された他のスマートフォン)が存在する場合には、そのスマートフォンが送信してきた検出情報を利用することが許可されるので、その検出情報のうち指定された被検出装置IDについて、被検出情報DB30および検出情報DB31を用いて、同様に登録情報を生成する。
装置名は、指定された被検出装置IDの装置の所有者を特定するための名称を示す。監視除外の有効/無効は、指定された被検出装置IDの装置を監視の対象とするか否かを示し、有効の場合に監視対象外とし、無効の場合に監視対象とする。
連携の有効/無効は、指定された被検出装置IDの装置との連携を許可するか否かを示し、有効の場合に連携を許可し、無効の場合に連携を許可しない。監視対象の有効/無効は、指定された被検出装置IDの装置を監視対象とするか否かを示し、有効の場合に監視対象とし、無効の場合に監視対象としない。
図5は、登録情報DBの一例を示す図である。図5に示されるように、記憶部11は、被検出装置IDの項目と、装置名の項目と、監視除外フラグの項目と、連携フラグの項目と、監視対象フラグの項目とを含むテーブルを登録情報DB32として記憶している。このテーブルには、ユーザにより登録処理が指示されるごとに、これら項目を含むレコードが被検出装置DB30に基づいて生成される。
被検出装置IDの項目には、被検出情報DB30からユーザにより指定された被検出装置IDが設定される。装置名の項目には、ユーザにより指定された被検出装置IDに対応する装置名が入力される。つまり、テレビ1およびスマートフォン2の所定範囲内に家族や友人が存在する場合は、被検出装置DBおよび検出情報DB31の検出日時と、その者とユーザが居た時間との関係で、ユーザはその者を特定できるので、その者の装置であることを特定する名称が入力され、設定される。監視対象除外フラグの項目には、ユーザにより指定された被検出装置IDの装置を監視対象除外とするか否かが設定される。監視対象除外とする場合に、有効を示す「1」が設定され、監視対象除外としない場合に、無効を示す「0」が設定される。
連携フラグの項目には、ユーザにより指定された被検出装置IDの装置との連携を許可するか否かが設定される。連携を許可する場合に、有効を示す「1」が設定され、連携を許可しない場合に、無効を示す「0」が設定される。この項目が有効に設定されている場合、連携が有効に設定されている被検出装置IDのスマートフォンから検出情報を受信することができる。
なお、ここでは、テレビ1と自身のスマートフォン2で検出した装置についての登録情報が生成されている場合を示しているが、スマートフォン2以外の連携が許可されたスマートフォンが存在する場合には、そのスマートフォンで検出した装置についての登録情報が追加で生成されてもよい。また、連携が無効に設定される以前に有効に設定にされていたことで、そのスマートフォンから検出情報を既に受信し、検出情報DB31に記憶している場合には、その検出情報の利用が許可されてもよい。
また、監視対象フラグの項目には、ユーザにより指定された被検出装置IDの装置を監視対象とするか否かが設定される。監視対象とする場合に、有効を示す「1」が設定され、監視対象としない場合に、無効を示す「0」が設定される。なお、「−」は割当なしを示す。
また、DB処理部24は、被検知装置設定画面において、操作部15により履歴表示処理が指示されると、指定された装置についての検出履歴の一覧を含む検出履歴画面(図13)を表示部14に表示する。検出履歴画面は、ユーザにより指定された装置について、指定の装置を検出した装置の装置名と、指定の装置を検出した日時とが含まれる。ここで、指定の装置の装置識別情報(被検出装置ID)が被検出装置DB30に含まれる場合には、検出履歴画面に含まれる装置名は、テレビ1(本機)であり、指定の装置の装置識別情報が検出情報DB31に含まれる場合には、その検出情報を送信してきた装置(ここではスマートフォン2)の装置名である。なお、この画面では、日時が最新のものから順に表示されるよう並べられる。
図9は、統合履歴表示処理が指示された場合に表示されるデータの生成の過程を説明するための図である。図9(a)はテレビ1にて検出した装置の装置情報である被検出装置DB30を示し、図9(b)はテレビ1との連携が許可された装置にて検出した装置の検出情報である検出情報DB31を示す。ここでは、自身のスマートフォン2との連携が許可され、スマートフォン2についての検出情報DB31が記憶されている場合が示されている。図9(c)は、図9(a)と図9(b)を統合したもので、テレビ1またはスマートフォン2のどちらで検出したかが検出主体装置名の項目に設定され、その検出日時が検出日時の項目に設定され、テレビ1またはスマートフォン2により検出した装置の装置識別情報が被検出装置IDとして被検出装置IDの項目に設定され、検出日時が最新のものから上にくるよう並べられている。
図9(d)は、図9(c)から、被検出装置IDが重複するもののうち最新の検出日時のレコードが抽出されたデータである。ただし、被検出装置IDが重複していても検出主体装置名が互いに異なっている場合には、それらすべてが抽出される。そして検出日時が最新のものから上にくるように並べられている。図9(e)は、図9(d)をさらに纏めたもので、検出主体装置名が異なり被検出装置IDが重複する場合に、レコードを1つにまとめたものである。この場合、そのレコードの被検出主体装置名の項目に、スマートフォン2の装置名とテレビ1とが設定され、検出日時の項目には、最新の検出日時が設定されるようにしたものである。
例えば、図9(d)では、上から2つ目のレコードと4つ目のレコードとでは、被検出装置IDは同じで、検出主体装置名が「自分のスマホ(スマートフォン2)」、「本機(テレビ1)」と異なるので、図9(e)の上から2つ目のレコードに示されるように、検出主体装置名の項目に、「自分のスマホ、本機」と併記したものが設定され、検出日時の項目には、上から2つ目のレコードと4つ目のレコードのうち最新の検出日時が設定され、被検出装置IDの項目には、上から2つ目のレコードと4つ目のレコードとで一致している被検出装置IDが設定される。
図10は、初期画面の一例を示す図である。図10に示されるように、テレビ1が表示する初期画面は、少なくとも被検知一覧ボタンを含む。被検知一覧ボタンは、統合履歴表示処理を指示するためのボタンであり、このボタンの押下により被検知一覧画面が表示される。この初期画面は、例えばテレビ1のリモコンに設けられた所定のボタンが押下されることにより表示される構成であればよい。
図11は、被検知一覧画面の一例を示す図である。ここでは、連携が許可されたスマートフォン2の検出情報DB31が記憶されている場合に生成される被検知一覧画面について説明する。この場合、被検知一覧画面は、被検出装置DB30と検出情報DB31を統合したデータとともに、登録情報DB32を含めることにより生成される。被検知一覧画面は、検出日時が最新のものから順に、見つかった装置の項目、装置名の項目、最終検出日時の項目、見つけた装置の項目、監視対象の項目、監視除外の項目および連携の項目を含む。
被検知一覧画面において、見つかった装置(被検知の装置)の項目は、被検出装置DB30および検出情報DB31の被検出装置IDの項目に対応し、その被検出装置IDが設定される。装置名の項目は、登録情報DB32に基づいて、被検出装置IDに関連付けられた装置名が設定される。最終検出日時の項目は、被検出装置DB30および検出情報DB31の検出日時の項目に対応し、被検出装置IDに対応する検出日時が最新検出日時として設定される。
見つけた装置(検出主体の装置)の項目は、被検出装置DB30が参照される場合、検出主体の装置名であるテレビ1が見つけた装置として設定され、検出情報DB31が参照される場合、自身のスマートフォン2の装置名が見つけた装置として設定される。被検出装置DB30と検出情報DB31の両方が参照される場合には、テレビ1と自身のスマートフォン2の両方が見つけた装置として設定される。
監視対象の項目は、登録情報DB32に基づいて、被検出装置IDに関連付けられた監視対象フラグの有効/無効が設定される。有効の場合にアイコンが設定され、無効の場合に空欄となる。監視除外の項目は、登録情報DB32に基づいて、被検出装置IDに関連付けられた監視除外フラグの有効/無効が設定される。有効の場合にアイコンが設定され、無効の場合に空欄となる。連携の項目は、登録情報DB32に基づいて、被検出装置IDに関連付けられた連携フラグの有効/無効が設定される。有効の場合に「○」が設定され、無効の場合に空欄となる。この被検知一覧画面において、いずれかのレコードがユーザにより指定されることにより、被検知装置設定画面が表示される。
図12は、被検知装置設定画面の一例を示す図である。図12に示されるように、被検知装置設定画面は、被検知装置一覧画面のうち1つのレコードが指定された場合に、表示され、そのレコードの各項目を含む。
この被検知装置設定画面では、被検知装置一覧画面と同様の情報が含まれており、装置名の項目、監視対象の項目、監視対象除外の項目、連携の項目については、設定を受け付けるようになっている。この画面において、例えば登録ボタンを設けて、その押下により登録処理が指示されることで、設定を受け付けた情報が登録情報DB32に記憶される。また、被検知装置設定画面は、「この装置の検出履歴を見る」と示されたボタンを含み、このボタンの押下により、履歴表示処理が指示され、検出履歴画面が表示部14に表示される。
図13は、検出履歴画面の一例を示す図である。ここでは、自分のスマートフォン2との連携が許可され、スマートフォン2についての検出情報が検出情報DB31に記憶されている場合を例に説明する。図13に示されるように、検出履歴画面は、被検出装置DB30と検出情報DB31とを統合したデータのうち、指定されたレコードの被検出装置IDの検出日時と、見つけた装置(検出主体の装置)の装置名とが、最新の検出日時の順に上から並べられた画面である。
具体的に、図11において「yy.yy.yy.yy.yy」のレコードが指定されたので、図9(c)の上から2,4,6,7,9,10番目のレコードが抽出され、それら抽出されたレコードそれぞれから検出主体装置名と検出日時とが取得され、検出日時の最新のものから検出主体装置名と検出日時とが並べられた検出履歴画面が表示される。
図1に戻り、装置特定部22は、被検出装置DB30、検出情報DB31および登録情報DB32を所定時間ごとに参照して、監視対象とすべき装置を特定する。具体的に、装置特定部22は、被検出装置DB30に含まれる被検出装置IDと一致するものが検出情報DB31に含まれているか否かを判断する。被検出装置DB30に含まれる被検出装置IDと一致するものが検出情報DB31に含まれている場合、その一致する被検出装置IDで特定される装置が監視対象除外であるか否かを登録情報DB32に基づいて判断する。監視対象除外でないと判断した場合、その被検出装置IDの装置を監視対象に設定する。具体的に、登録情報DB32において、監視対象と判断した被検出装置IDを含むレコードの監視対象フラグの項目に、有効を示す「1」を設定する。
通知部23は、テレビ1から所定距離内に侵入してきた装置が装置特定部22により監視対象の装置として特定されている場合、通知する。具体的には、テレビ1に通知するようにしてもよいし、ユーザのスマートフォン2に通知するようにしてもよい。また、テレビ1の表示部14、スマートフォン2の表示部に警告メッセージを表示することで通知するようにしてもよいし、それと共に、またはそれに代えて、警告音で通知するようにしてもよい。また、通知する対象は、テレビ1および自身のスマートフォン2に限らず、連携が許可されたスマートフォンが含まれてもよい。
図6は、監視対象特定処理の流れを示すフローチャートである。図6に示されるように、装置情報取得部20は、通信可能な装置が見つかったか否かを判断する(ステップS1)。具体的に、テレビ1から所定距離内に、例えばWiFi通信の際の電波を発する装置が存在するか否かを判断する。このWiFi通信の際の電波には、SSIDおよび当該装置の装置識別情報を含むビーコン信号が含まれる。装置情報取得部20は、通信可能な装置が見つかるまで待機し、見つかった場合に処理をステップS2に進める。
ステップS2において、装置情報取得部20は、ステップS1において検出された装置が連携が許可された装置であるか否かを判断する。具体的に、装置情報取得部20は、登録情報DBを参照し、ステップS1において検出された装置が発するビーコン信号に含まれる装置識別情報に対応する連携フラグが有効になっているか否かを判断する。連携フラグが有効になっているならば処理をステップS3に進めるが、そうでなければ処理をステップS1に戻す。
ステップS3において、装置情報取得部20は、ステップS1で検出された装置から検出情報を取得し、検出情報DB31に記憶する。検出情報には、スマートフォン2が検出した装置(検出主体の装置)の装置識別情報(被検出装置ID)と、ステップ1で検出された装置が検出した検出日時と、ステップS1で検出された装置(検出主体の装置)と被検出の装置との距離とが含まれる。なお、ステップS2において連携していない装置が検出された場合には、この装置の装置識別情報(被検出装置ID)と、この装置を検出した検出日時と、この装置とテレビ1との距離とを含む被検出情報が被検出情報DB30に記憶され、処理を終了する。
次のステップS4において、装置特定部22は、被検出装置DB30に含まれる被検出装置IDと、検出情報DB31に含まれる被検出装置IDとを比較する。そして、被検出装置DB30の中に、検出情報DB31に含まれている被検出装置IDが含まれているか否かを判断する(ステップS5)。被検出装置DB30の中に、検出情報DB31に含まれている被検出装置IDが含まれているならば処理をステップS6に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
ステップS6において、装置特定部22は、ステップS5において被検出装置DB30と検出情報DB31とで一致した被検出装置IDについて、登録情報DB32を参照して、監視対象除外として設定されているか否かを判断する。監視対象除外として設定されていないならば処理をステップS7に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
ステップS7において、装置特定部22は、テップS5において被検出装置DB30と検出情報DB31とで一致した被検出装置IDの装置を監視対象として特定する。そして、その被検出装置IDを、監視対象フラグを有効に設定したうえで登録情報DBに記憶する(ステップS8)。
図7は、通知処理の流れを示すフローチャートである。ここで図7の通知処理は、図6の処理が実行されたことにより、登録情報DB32において監視対象が有効に設定されている場合に実行される処理である。図7に示されるように、装置情報取得部20は、WiFi通信などの際の電波を発する装置を検出したか否かを判断する。そのような装置を検出するまで待機し、検出した場合に処理をステップS22に進める。
ステップS22において、装置情報取得部20は、ステップS21において検出された装置の装置識別情報を装置ID(被検出装置ID)として取得する。そして、ステップS21において検出されるWiFi通信の際の電波の電波強度(RSSI)に基づいて、ステップS21において検出された装置とテレビ1との距離を特定する(ステップS23)。また、ステップS21において装置が検出された日時を検出日時として取得し(ステップS24)、ステップS22〜S24における各情報を被検出装置DB30に記憶する。
次のステップ26において、装置特定部22は、ステップS21において検出された装置が監視対象の装置か否かを判断する。具体的には、登録情報DB32を参照して、ステップS21において検出された装置の装置識別情報(被検出装置ID)について、監視対象が有効に設定されているか否かを判断する。監視対象が有効に設定されているならば、ステップS21において検出された装置を監視対象と判断して、処理をステップS27に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
ステップS27において、通知部23は、ステップS26において監視対象と判断された装置が接近していることをユーザに通知し、処理を終了する。具体的には、テレビ1に通知するようにしてもよいし、ユーザのスマートフォン2に通知するようにしてもよい。また、テレビ1の表示部14、スマートフォン2の表示部に警告メッセージを表示することで通知するようにしてもよいし、それと共に、またはそれに代えて、警告音で通知するようにしてもよい。また、通知する対象は、テレビ1および自身のスマートフォン2に限らず、連携が許可されたスマートフォンが含まれてもよい。
図8は、被検知装置一覧画面を表示させるための統合履歴表示処理の流れを示すフローチャートである。この画面は、図6の処理により記憶された検出情報DB31(および被検出情報DB30)、図7の処理により記憶された被検出情報DB30に基づいて、生成される画面である。
図8に示されるように、DB処理部24は、被検知装置一覧画面の表示要求があったか否かを判断する(ステップS41)。すなわち、図10の初期画面における被検知装置一覧ボタンの押下により統合履歴表示処理が指示されたか否かを判断する。被検知装置一覧画面の表示要求があるまで待機し、表示要求があった場合に処理をステップS42に進める。
ステップS42において、DB処理部24は、全ての検出主体装置の検出情報を併せて、1つのテーブルを作成する。具体的に、連携が許可されている装置が存在する場合には、検出情報DB31が記憶部11に記憶されているので、被検出装置DB30と検出情報DB31とを統合させる。例えば、上述したように、被検出装置DB30を示す図9(a)のデータと検出情報DB31を示す図9(b)のデータとを統合して、図9(c)のデータを生成する。
次のステップS43において、DB処理部24は、検出主体装置ごと、かつ、被検出装置ごとに、検出日時が最新のレコードを抽出する。具体的に、被検出装置IDが重複するもののうち最新の検出日時のレコードが抽出される。ただし、被検出装置IDが重複していても検出主体装置名が互いに異なっている場合には、それらすべてが抽出される。
例えば、図9(c)のデータから、上から1番目と5番目のレコードの被検出装置IDは重複し、検出主体装置名は同一なので、検出日時が最新の1番目のレコードが抽出される。同様に、3,8番目のレコードのうち3番目のレコードが抽出される。また、検出装置IDが重複しない11番目のレコードも抽出される。さらに、2,4,10番目のレコードの被検出装置IDは重複し、検出装置名は同一なので、検出日時が最新の2番目のレコードが抽出される。同様に、6,7,9番目のレコードのうち6番目のレコードが抽出される。
次のステップS44において、DB処理部24は、後述の(1),(2)に基づいて、検出装置ごとに、レコードを生成する。(1)検出主体装置の情報を統合する。(2)検出日時が最新の情報を採用する。つまり、検出主体装置名が異なり被検出装置IDが重複する場合に、レコードを1つにまとめたものである。例えば、9(d)において、上から2,4番目のレコードの被検出装置IDが重複しているので、検出主体装置名を併記し、検出日時は最新のものを採用することで、2つのレコードを1つに纏める。
次のステップ45では、DB処理部24は、検出日時の降順でレコードをソートすることで、例えば図9(e)のテーブルが生成され、処理をステップS46に進める。ステップS46において、DB処理部24は、ステップS45において生成されたテーブル(例えば図9(e))を反映した被検知装置一覧画面(例えば図11)を表示部14に表示して、処理を終了する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2は、実施形態1の防犯システム100を空き巣対策に適用してもので、テレビ1は、さらにカメラと、カメラを制御する撮像処理部と、電源制御部を有している。なお、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については説明を繰り返さない。
テレビ1が連携が許可されたスマートフォン2とのペアリングが解除されているときに、装置特定部22は、装置情報取得部20により移動体装置3が至近距離(所定距離)で検出された場合に、空き巣通知指示を通知部23に出力する。図14に示されるように、通知部23は、装置特定部22から空き巣通知指示を受け取ると、登録情報DB32に基づいて、ペアリング対象のスマートフォン2に「空き巣侵入の疑いあり」という警告メッセージを送信する。なお、ペアリング対象のスマートフォン2に加えて、連携が許可されたスマートフォンにも通知してもよい。また、撮像処理部は、カメラを制御して、テレビ1の周囲を撮影し、動画像を記憶部11に記憶するようにしてもよい。また、通知部23は、在宅を装うために、テレビ1の電源をONにするよう電源制御部に指示してもよい。
〔実施形態3〕
実施形態3では、ドアホン4と連動した防犯システムについて説明する。図15は、ドアホン連動機能の一例を示す図である。図9(a)に示されるように、ドアホン4を押下して呼び鈴が鳴らされたときに、装置情報取得部20は、その直近で電波を発する装置を検出すると、装置特定部22は、その装置が登録情報DB32に宅配業者(装置名)として登録されていると判断すると、図9(b)に示されるように、通知部23は、「訪問者あり。××運輸です。」というメッセージを表示部14に表示させる。また、そのメッセージをスマートフォン2にも表示させる。
一方、装置特定部22は、ドアホン4押下時に検出された装置が登録情報DB32に登録されていないと判断すると、図9(c)に示されるように、通知部23は、「訪問者あり。未登録装置を検出しました。」という警告メッセージを表示部14に表示させる。また、そのメッセージをスマートフォン2にも表示させる。
なお、本実施形態における防犯機能については、利用するか否かが設定できるようになっていてもよい。具体的に、図10の初期画面に示される防犯システムボタンにより利用するか否かが設定できるようになっていてもよい。また、家屋内/外の判断のために家屋の範囲を設定するボタンと、未検出の装置が一定距離以上近づくと、自動でテレビ1の電源をONにする機能(実施形態2)を利用するか否かを設定するためのボタンと、未検出の装置が非常に近い位置に侵入してきた場合にユーザに通知する機能を利用するか否かを設定するためのボタンと、一定時間内に規定回数以上見つかった装置があった場合にユーザに通知する機能を利用するか否かを設定するためのボタンとがさらに含まれていてもよい。
また、実施形態1では、テレビ1が監視対象の装置を検出して、通知する場合を例に説明したが、テレビ1と同様の機能を有するスマートフォン2が、監視対象の装置を検出して、通知する構成であってもよい。
また、実施形態1〜3では、無線通信部13がWiFi通信の際の電波を検出する場合を例に説明したが、近距離無線通信部12がBluetooth通信の際の電波を検出するようにしてもよい。この場合であっても、その電波強度により距離の推定が可能であり、電波に含まれるビーコン信号から装置識別情報の取得が可能であるので、WiFi通信の際の電波を用いる場合と同様に被検出情報を取得することができる。
また、図11の被検知装置画面および図13の検出履歴画面では、上から順に最新の検出日時がくるように表示したが、上から古い検出日時から順にくるよう表示されてもよい。
また、実施形態1〜3の防犯機能では、検出装置としてテレビ1に防犯機能を実現させる場合を例に説明したが、レコーダー、セットトップボックス、ゲーム機、PC、ドアホン、スマートフォン、タブレット端末、携帯端末などに防犯機能を実現させるようにしてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
テレビ1の制御ブロック(特に制御部10)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、テレビ1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る検出装置(テレビ1)は、移動体装置3を検出する検出部(装置情報取得部20)を備えた検出装置であって、他の検出装置(スマートフォン2)が検出した、1または複数の移動体装置3を示す検出情報を取得する情報取得部(検出情報取得部21)と、前記検出部(装置情報取得部20)が検出した1または複数の移動体装置3の中で、前記検出情報にも含まれている移動体装置を特定する装置特定部22とを備える。
上記構成によれば、検出装置および他の検出装置を、あるユーザが所有する場合に、検出装置だけでなく、他の検出装置でも検出された移動体装置の所有者は不審者である可能性が高い。このため、この移動体装置を監視対象として特定しておくことで、防犯の目的で、この不審者の動きを監視しておくことで自身の危険を察知し、対策を取ることができる。また、検出装置および他の検出装置の両方で検出した移動体装置を監視対象とするため、許可された訪問者を登録するための管理サーバを設けて、その者にICカードを持たせて訪問時に認証させる従来のような構成よりも簡単な構成で防犯を実現することができる。したがって、簡単に防犯対策が可能な検出装置を提供することができる。
本発明の態様2に係る検出装置において、前記検出部が前記装置特定部によって特定された移動体装置を検出したことを、自装置の情報出力部(表示部14)または前記他の検出装置に通知する第1通知部(通知部23)を備えている。
上記構成によれば、上記構成によれば、不審者の検出を知ることができる。
本発明の態様3に係る検出装置において、前記検出情報は、前記他の検出装置が移動体装置を検出した場合(する度)に取得される、該移動体装置の識別情報を含み、前記検出装置は、前記検出部が移動体装置を検出した場合(する度)に取得される、該移動体装置の識別情報を含む被検出装置情報と、前記検出情報とを統合した識別情報一覧を作成し、当該検出装置の表示部に出力する情報処理部(DB処理部24)をさらに備え、前記情報処理部は、前記被検出装置情報および前記検出情報において、重複する識別情報を削除することにより、前記識別情報一覧を作成する。
上記構成によれば、検出装置と他の検出装置とで検出した共有の情報を見ることが可能となる。
本発明の態様4に係る検出装置において、前記検出情報は、前記他の検出装置が移動体装置を検出した検出日時を、前記識別情報に対応付けて含んでおり、前記情報処理部は、1つの識別情報につき、検出日時が最新のものを抽出することにより、重複する識別情報を削除する。
上記構成によれば、ユーザが気になる人物について、検出された履歴を見ることができるので、検出の頻度の把握により、不審者に付きまとわれているか否かをユーザは判断することができる。
本発明の態様5に係る検出装置は、前記情報処理部は、前記被検出装置情報および前記検出情報から、ユーザにより指定された識別情報を抽出し、検出日時の昇順または降順に並べた個別履歴情報を作成し、前記表示部に出力する。
上記構成によれば、監視対象として特定された装置について、監視対象外に設定変更することが可能となるので、監視対象となった移動体装置のユーザが身近な友人や近所の人であった場合には、監視対象外にすることができる。
本発明の態様6に係る検出装置は、前記他の検出装置は、携帯端末である。
本発明の態様7に係る検出装置において、当該検出装置は、据え置き型の装置であり、 前記検出部により以前検出されたことがない移動体装置が検出された場合に、当該検出装置の周囲を撮像部によって撮像する撮像処理部を備える。
上記構成によれば、周囲を撮影することで不審者が写り込めば、不審者の特定が簡単になり、また証拠にもなる。また、危険が迫っていることをユーザに通知することができる。
本発明の態様8に係る検出装置は、当該検出装置に対する電源のオンとオフを制御する電源制御部を備え、前記電源制御部は、前記検出部により以前検出されたことがない移動体装置が検出された場合に、前記電源をオンにするよう制御する。
上記構成によれば、検出装置を例えば家屋などに配置しておけば、電源のオンにより在宅を装うことができるので、不審者の侵入を防ぐことができる。
本発明の態様9に係る検出装置は、ドアホン装置4に対して呼出し操作が行われたことを検出したときに、前記検出部により以前検出されたことがない移動体装置が検出された場合に、未知の訪問者が訪問していることを上記検出装置のユーザ、または上記他の検出装置のユーザの少なくともいずれかに通知する第2通知部(通知部23)を備える。
上記構成によれば、許可済の訪問者であるか否かを簡単な構成で把握することができる。
本発明の態様10に係る検出方法は、移動体装置を検出する検出装置により実行される検出方法であって、前記移動体装置を検出する検出ステップと、他の検出装置が検出した、1または複数の移動体装置を示す検出情報を取得する情報取得ステップと、前記検出ステップにおいて検出した1または複数の移動体装置の中に、前記検出情報にも含まれている移動体装置を特定する装置特定ステップとを含む。
上記構成によれば、簡単に防犯対策が可能な検出方法を提供することができる。
本発明の態様11に係るテレビジョン受像機(テレビ1)は、移動体装置を検出する検出部を備えたテレビジョン受像機であって、他の検出装置が検出した、1または複数の移動体装置を示す検出情報を取得する情報取得部と、前記検出部が検出した1または複数の移動体装置の中で、前記検出情報にも含まれている移動体装置を特定する装置特定部とを備えている。
上記構成によれば、簡単に防犯対策が可能なテレビジョン受像機を提供することができる。
本発明の各態様に係る検出装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記検出装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記検出装置をコンピュータにて実現させる検出装置の検出プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。