JP7302661B2 - 無線端末検出システム、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、IDカードを所持している人物とIDカードを所持していない不審者とが混在している状況下において、IDカードを所持していない不審者を特定するために、アレーアンテナを用いてIDカードからの電波到来方向を推定する不審者監視特定方法が記載されている。
図1は、第1実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図1に示す構成で、携帯端末装置100は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部180と、制御部190とを備える。記憶部180は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182とを備える。制御部190は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198とを備える。
携帯端末装置100は、無線端末検出システムの例に該当する。ただし、実施形態にかかる無線端末検出システムの構成は、携帯端末装置による構成に限定されず、電波を受信可能ないろいろな構成とすることができる。例えば、無線端末検出システムが、無線端末検出専用の装置として構成されていてもよい。また、無線端末検出システムが、複数の装置の組み合わせにて構成されていてもよい。なお、無線端末検出システムは、無線端末検出装置と言い換えられてもよい。また、無線端末は、無線機、無線装置、携帯端末、携帯端末装置、携帯電話などと言い換えられてもよい。
ユーザが、ストーカー被害を受けたときなど要件が発生したときに、要件が発生したことを入力部120に入力すると、携帯端末装置100は、そのときの受信電波から抽出した識別情報を、不審端末の識別情報として登録する。
携帯端末装置100は、不審端末など他の携帯端末装置との距離を、その携帯端末装置からの電波の受信強度に基づいて推定する。
通知部130は、ユーザに対する各種通知を行う。特に、通知部130は、個々の携帯端末装置からの電波から抽出される識別情報に基づいて、次のように判定された場合に、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。すなわち、通知部130は、電波送信源の携帯端末装置が不審端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の携帯端末装置までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。
ただし、通知部130が通知を行う方法は、画面表示による方法に限定されない。例えば、通知部130がスピーカを備え、画面表示に加えて、あるいは代えて、音声出力にて通知を行うようにしてもよい。
例えば、ストーカー行為の場合、携帯端末装置100がその不審端末を検出した回数が多い場合、その不審端末が実際にストーカーの携帯端末装置である可能性が高く、かつ、付きまとい等のストーカー行為が頻繁に行われていると把握して、警戒を強めることができる。
受信端末情報記憶部181は、受信端末情報を記憶する。受信端末情報記憶部181が、受信端末情報として、電波から抽出される識別情報と、その電波の受信日時および受信位置の情報とを組み合わせた情報を記憶するようにしてもよい。
不審端末情報記憶部182は、不審端末情報を記憶する。不審端末情報は、不審端末に関する受信端末情報である。
電波検出部191は、送受信部110の受信電波から、携帯端末装置毎の電波を検出する。
例えば、Wi-Fi(登録商標)端末の場合、周囲のアクセスポイントを探索するためのProbe Request信号が定期的に送信される。そこで、Probe Request信号を、電波検出部191による検出対象の電波とすることができる。
また、いずれの端末でも、その端末がメール、Webブラウジング、SNS(Social Networking Service)、またはアプリ(Application Program)の実行時に送信する電波を、電波検出部191による検出対象の電波とすることができる。
位置測定部192が位置情報を取得する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、位置測定部192がGNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)端末装置を備え、GNSS端末装置(衛星)からの信号を用いて測位を行うようにしてもよい。あるいは、位置測定部192が、Wi-Fi(登録商標)アクセスポイントまたはBluetooth(登録商標)ビーコン等を用いた位置推定システムを利用するようにしてもよい。
時刻測定部193は、時計として構成され、現在時刻を算出する。
例えば、Wi-Fi(登録商標)通信の場合、送信信号の中には送信端末のMACアドレス(Media Access Control Address)が含まれる。電波識別部194が、このMACアドレスを識別情報として使用するようにしてもよい。
あるいは、電波識別部194が、個々の無線端末からの電波の時系列データそのものを識別情報として抽出するようにしてもよい。この場合、携帯端末装置100は、個々の無線端末からの電波の時系列データの相関を取得し、複数の電波の送信源の無線端末が同一か否かを判定するようにしてもよい。
距離推定部196は、電波強度測定部195が測定する電波強度に基づいて、送信源の携帯端末装置までの距離を推定する。特に、距離推定部196は、送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定する。そして、距離推定部196は、推定した減衰率を用いて、個々の電波送信源の携帯端末装置までの距離を推定する。送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数は、電波識別部194が個々の携帯端末装置からの電波から抽出する識別情報の個数によって示される。
ここで、電波の減衰率は、障害物および人などの電波吸収体が多くなると大きくなる。
線L11は、携帯端末装置100の周囲に位置する人が比較的少ない場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。線L12は、線L11の場合よりも携帯端末装置100の周囲に位置する人が多い場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。線L13は、線L12の場合よりもさらに携帯端末装置100の周囲に位置する人が多い場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。
したがって、図2の例で、携帯端末装置100の周囲に位置する人が多いほど、減衰率が大きくなっている。すなわち、携帯端末装置100の周囲に位置する人が多いほど、携帯端末装置100との距離の増加に対する損失の増加の割合が高くなる。
k1、k2、k3、k4は、何れも係数である。例えば、予め実験を行ってk1、k2、k3、および、k4の値を定めておくようにしてもよい。
式(3)における値h1、h2、h3、h4は、何れも係数である。例えば、予め実験を行ってh1、h2、h3、および、h4の値を定めておくようにしてもよい。
通知処理部198が、不審端末の検出の有無を判定する際、電波検出部191が検出した携帯端末装置からの電波から電波識別部194が抽出する識別情報と、不審端末情報に示される識別情報との類似度を算出するようにしてもよい。そして、類似度が所定のしきい値以上に高い場合に、通知処理部198が、不審端末が検出されたと判定するようにしてもよい。
あるいは、MACアドレス以外の電波の特徴量を識別情報として用いる場合、通知処理部198が、特徴量の類似度または相関値を数値で算出し、算出した数値が所定のしきい値よりも大きい場合に、不審端末が検出されたと判定するようにしてもよい。
通知処理部198が、ユーザからの要求に応じて、通知部130に行わせるユーザへの通知項目を切り替えるようにしてもよい。
図3の例で、送受信部110は、携帯端末装置901が送信した電波を受信する。送受信部110は、受信電波を示す受信信号を電波検出部191へ出力する。
電波検出部191は、送受信部110の受信電波から、個々の携帯端末装置901からの電波を検出する。電波検出部191は、検出した電波を示す受信信号を、電波識別部194および電波強度測定部195へ出力する。
電波強度測定部195は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波の電波強度(受信信号強度)を測定する。電波強度測定部195は、測定した電波強度を距離推定部196へ出力する。
電波識別部194は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波から識別情報を抽出する。電波識別部194は、電波から抽出した識別情報と、位置測定部192からの位置情報(携帯端末装置100の現在位置)と、時刻情報(現在時刻)とを組み合わせた情報を、端末情報管理部197および通知処理部198へ出力する。また、電波識別部194は、電波から抽出した識別情報を距離推定部196へも出力する。
電波識別部194が端末情報管理部197および通知処理部198へ出力する情報において、位置情報(携帯端末装置100の現在位置)は、電波の受信位置を示す。また、時刻情報(現在時刻)は、電波の受信時刻を示す。
端末情報管理部197は、電波識別部194からの識別情報、位置情報および時刻情報に、さらに識別情報で対応付けられる距離推定部196からの推定距離を加えた情報を、受信端末情報として受信端末情報記憶部181に記憶させる。
図4は、携帯端末装置100が電波発信元の携帯端末装置に関する情報を登録する処理の手順の例を示すフローチャートである。携帯端末装置100は、他の携帯端末装置からの電波を連続的に監視するために、図4の処理を繰り返し行う。
なお、図5を参照して後述するように、電波識別部194は、抽出した識別情報と、位置測定部192が測定する携帯端末装置100の位置と、時刻測定部193が測定する現在時刻とを組み合わせた情報を、通知処理部198へも出力する。
距離推定部196は、電波強度測定部195が測定した電波強度に基づいて、電波発信元の携帯端末装置までの距離を推定する(ステップS114)。距離推定部196は、得られた推定距離に、電波識別部194から出力された識別情報を紐づけて、端末情報管理部197へ出力する。
なお、図5を参照して後述するように、距離推定部196は、得られた推定距離に、電波識別部194から出力された識別情報が紐づけられた情報を、通知処理部198へも出力する。
また、端末情報管理部197は、要件発生の有無を判定する(ステップS121)。具体的には、端末情報管理部197は、入力部120が、要件が発生した旨のユーザからの通知を受け取ったか否かを判定する。
一方、要件が発生していると判定した場合(ステップS121:YES)、端末情報管理部197は、電波識別部194からの、識別情報と位置情報と時刻情報との組み合わせに、当該識別情報が紐づけられた距離推定部196から出力された推定距離をさらに組み合わせた情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。
ステップS122の後、携帯端末装置100は、図4の処理を終了する。
図5のステップS211~S214における処理は、図4のステップS111~S114における処理と同じである。図4のステップS111~S114における処理を、図5のステップS211~S214における処理としても用いる。
電波識別部194が電波から抽出した識別情報が、不審端末情報に登録されていないと通知処理部198が判定した場合(ステップS221:NO)、携帯端末装置100は、図5の処理を終了する。
一方、不審端末までの距離がしきい値以下であると判定した場合(ステップS222:YES)、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末を検出したことをユーザに通知させる(ステップS223)。
ステップS223の後、携帯端末装置100は、図5の処理を終了する。
これにより、携帯端末装置100は、携帯端末装置100の周囲にいる人の多さだけでなく、携帯端末装置100からのそれら周囲にいる人までの各距離を推定距離に反映させる。これにより、この点で、検出対象の携帯端末装置との距離をより高精度に推定することができる。
ユーザは、不審端末までの推定距離が近いほど警戒を強めることができる。例えば、不審端末までの推定距離が数メートルである場合、ユーザは、自らのすぐ近くにストーカー等の不審者がいる可能性が高いと把握して、直ちにその場を立ち去る等の対応を行うことができる。
ユーザは、履歴情報を参照して、検出された不審端末が実際に迷惑行為者の携帯端末装置である可能性、および、迷惑行為が行われた頻度を把握することができる。
例えば、ストーカー行為の場合、携帯端末装置100がその不審端末を検出した回数が多い場合、その不審端末が実際にストーカーの携帯端末装置である可能性が高く、かつ、付きまとい等のストーカー行為が頻繁に行われていると把握して、警戒を強めることができる。
ユーザは、不審端末の検出開始の位置および時刻を参照して不審者の行動パターンに関する情報を得ることができ、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最初に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅から電車に乗ったと考えられる。この場合、ユーザは、不審者が電車を利用する区間について、他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
ユーザは、不審端末が検出されなくなった位置および時刻を参照して不審者の行動パターンに関する情報を得ることができ、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最後に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅で電車を降りたと考えられる。この場合、ユーザは、不審者が電車を利用する区間について、他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
図6は、第2実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図6に示す構成で、携帯端末装置200は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部180と、制御部290とを備える。記憶部180は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182とを備える。制御部290は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198と、電波到来方向推定部291とを備える。
携帯端末装置200は、制御部290が電波到来方向推定部291を備える点で、携帯端末装置100(図1)と異なる。それ以外の点では、携帯端末装置200は携帯端末装置100と同様である。
電波到来方向推定部291が推定する方向に不審者がいると考えられる。ユーザは、電波到来方向推定部291が推定する方向を参照して、不審者に対する対応を行うことができる。例えば、ユーザが未だ不審者に遭遇していない場合、電波到来方向推定部291が推定する方向を避けることで、不審者に遭遇する可能性を低減させることができる。あるいは、ユーザが痴漢の犯人など迷惑行為者を追いかけている場合、電波到来方向推定部291が推定する方向へ迷惑行為者を追いかけることで、迷惑行為者を見つけられる可能性が高まる。
また、通知部130が、電波の到来方向を表示するようにしてもよい。あるいは、ユーザがアンテナを向ける方向に応じて、通知部130が、その方向における電波の受信強度に応じた大きさの音を出力するなど、電波の到来方向を音で示すようにしてもよい。
電波到来方向推定部291は、他の各部の機能を利用して処理を行う。具体的には、電波到来方向推定部291は、電波検出部191の機能を利用して、受信電波から個々の携帯端末装置からの電波を検出する。そして、電波到来方向推定部291は、電波強度測定部195の機能を利用して、個々の携帯端末装置からの電波の受信強度を測定する。また、電波到来方向推定部291は、電波識別部194の機能を利用して、個々の携帯端末装置からの電波から、送信源の携帯端末装置に応じた識別情報を抽出する。あるいは、電波到来方向推定部291が、これら各部の機能と同様の機能を有していてもよい。
電波到来方向推定部291は、検出した方向を不審端末からの電波の到来方向として通知処理部198へ出力する。通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末からの電波の到来方向をユーザに通知させる。
電波到来方向推定部291が推定する方向に不審者がいると考えられ、ユーザは、電波到来方向推定部291が推定する方向を参照して、不審者に対する対応を行うことができる。例えば、ユーザが未だ不審者に遭遇していない場合、電波到来方向推定部291が推定する方向を避けることで、不審者に遭遇する可能性を低減させることができる。あるいは、ユーザが痴漢の犯人など迷惑行為者を追いかけている場合、電波到来方向推定部291が推定する方向へ迷惑行為者を追いかけることで、迷惑行為者を見つけられる可能性が高まる。
図8は、第3実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図8に示す構成で、携帯端末装置300は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部380と、制御部390とを備える。記憶部380は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182と、地図情報記憶部381とを備える。制御部390は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198と、移動判定部391とを備える。
携帯端末装置300は、記憶部380が地図情報記憶部381を備える点、および、制御部390が移動判定部391を備える点で、携帯端末装置100(図1)と異なる。それ以外の点では、携帯端末装置300は携帯端末装置100と同様である。
移動判定部391は、位置測定部192が測定する自らの携帯端末装置300の位置、および、距離推定部196が推定する他の携帯端末装置との距離に基づいて、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定する。具体的には、移動判定部391は、自らの携帯端末装置300の移動の前後で、送受信部110が同一の携帯端末装置からの電波を受信したか否かを判定する。
あるいは、通知処理部198が、自らの携帯端末装置300の移動状況の情報を移動判定部391から取得して、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定するようにしてもよい。
そこで、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出した場合、通知部130は、通知処理部198の制御に従って、移動判定部391の判定結果をユーザに通知する。ここでいう移動判定部391の判定結果は、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かの判定結果である。
例えば、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したと判定した場合、通知部130は、不審端末が検出された旨をユーザに通知する。
そこで、移動判定部391は、自らの携帯端末装置300の位置の差分(変化量)と時刻の差分とから移動速度を計算し、移動手段を判定する。移動速度が閾値(例えば時速30km)以上である場合、移動判定部391は、ユーザが鉄道またはバス等で移動していると判定する。一方、移動速度が閾値以下である場合、移動判定部391は、ユーザが徒歩で移動していると判定する。そして、移動判定部391は、移動速度と地図情報とから、列車が駅に停車する間にユーザが徒歩で異なる車両に移動している場合を検出する。
例えば、通知処理部198が、地図情報を参照して、携帯端末装置300が駅以外の鉄道路線上に位置する場合は、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
一方、ユーザが乗っている電車等が駅で停止している場合、ユーザが別の車両へ移動したときに、一緒に移動する人物がいれば、その人物はストーカー等の迷惑行為者である可能性が高い。そこで、移動判定部391は、地図情報と移動手段の判定結果とを参照して、携帯端末装置300が駅に位置するか否かを判定する。携帯端末装置300が駅に位置すると移動判定部391が判定した場合、通知処理部198が、通知部130を制御して移動判定部391の判定結果をユーザへ通知させるようにしてもよい。
移動判定部391は、位置測定部192が測定する携帯端末装置300の位置の履歴情報を用いて、携帯端末装置300の移動を検出する。そして、移動判定部391は、電波識別部194が個々の携帯端末装置からの電波から抽出する識別情報、および、距離推定部196が推定する送信源の携帯端末装置までの推定距離を用いて、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定する。
移動判定部391または通知処理部198が、地図情報記憶部381の地図情報を参照して、携帯端末装置300が乗り物で移動中である場合に、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
携帯端末装置300は、不審端末の検出のためのより多くの条件を用いることで、次のことが可能になる。すなわち、上述したように、不審端末の絞り込み、ユーザに対する一層の注意喚起、要件が発生した旨のユーザからの通知を受けたタイミング以外での不審端末の検出といった多様な運用が可能になる。
つぎに、図10および図11を参照して、実施の形態の構成の例について説明する。図10は、実施形態に係る無線端末検出システムの構成の例を示す図である。図10に示す構成で、無線端末検出システム610は、電波識別部611と、電波強度測定部612と、距離推定部613と、通知部614とを備える。
図11の処理は、電波識別処理(ステップS11)では、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の無線端末に応じた識別情報を抽出する。電波強度測定処理(ステップS12)では、個々の無線端末からの電波の強度を測定する。距離推定処理(ステップS13)では、受信電波から検出される電波送信源の無線端末の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した減衰率に基づいて個々の無線端末までの距離を推定する。通知処理(ステップS14)では、識別情報に基づいて、電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する。
かかる構成で、電波検出部510は、ユーザ操作等の指示を受けると、アンテナなどを介して受信した電波から、個々の無線端末から発信された電波を検出する。
電波強度測定部522は、電波検出部510が検出した個々の無線端末からの電波の受信強度を測定する。
記憶部530は、距離推定部523が一定の距離以内にあると推定した無線端末の識別情報を記憶する。記憶部530が識別情報を記憶する無線端末は、不審端末の候補に該当する。
図13に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の携帯端末装置100、携帯端末装置200、携帯端末装置300、無線端末検出装置500、または、無線端末検出システム610のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部180およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部180およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部380およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部530およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、通知部614の動作は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110 送受信部
120 入力部
130、614 通知部
180、380、530 記憶部
181 受信端末情報記憶部
182 不審端末情報記憶部
190、290、390、520 制御部
191、510 電波検出部
192 位置測定部
193 時刻測定部
194、521、611 電波識別部
195、522、612 電波強度測定部
196、523、613 距離推定部
197 端末情報管理部
198 通知処理部
291 電波到来方向推定部
381 地図情報記憶部
391 移動判定部
500 無線端末検出装置
524 判定部
610 無線端末検出システム
Claims (12)
- 受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出する電波識別部と、
不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する端末情報管理部と、
受信電波から検出される個々の無線端末からの電波の電波強度を測定する電波強度測定部と、
前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて個々の無線端末までの距離を推定する距離推定部と、
前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する通知部と、
を備える無線端末検出システム。 - 前記端末情報管理部は、前記不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報のうち、電波送信源の無線端末までの推定距離が最も短い無線端末からの受信電波から抽出された識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する、
請求項1に記載の無線端末検出システム。 - 前記端末情報管理部は、前記不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報のうち、電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下の無線端末からの受信電波から抽出された識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する、
請求項1に記載の無線端末検出システム。 - 前記距離推定部は、前記受信電波から検出される前記電波送信源の無線端末の前記台数、および、前記個々の無線端末からの前記電波の前記電波強度に基づいて、前記減衰率を推定する、
請求項1から3の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 前記通知部は、前記不審無線端末が検出されたこと、および、当該不審無線端末までの前記推定距離をユーザに通知する、
請求項1から4の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 前記通知部は、前記不審無線端末が検出されたこと、および、当該不審無線端末が過去に検出された履歴情報をユーザに通知する、
請求項1から5の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 前記不審無線端末の検出開始の位置および時刻を記憶する不審無線端末情報記憶部を備える、
請求項1から6の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 前記不審無線端末情報記憶部は、前記不審無線端末が検出されなくなった位置および時刻をさらに記憶する
請求項7に記載の無線端末検出システム。 - 前記不審無線端末からの電波の到来方向を推定する電波到来方向推定部を備える
請求項1から8の何れか一項に記載の無線端末検出システム。 - 自らの無線端末の位置、および、他の無線端末との距離に基づいて、前記自らの無線端末の移動の前後で同一の前記無線端末が所定の距離内に検出されたか判定する移動判定部を備え、
前記通知部は、前記移動判定部が、前記自らの無線端末の移動の前後で前記同一の無線端末を検出したと判定した場合、判定結果をユーザに通知する、
請求項1から9の何れか1項に記載の無線端末検出システム。 - 不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、
受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、
前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、
前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、
前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する、
無線端末検出方法。 - コンピュータに、
不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、
受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、
前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、
前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、
前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する、
処理を実行させるためのプログラムを記憶する記憶媒体。
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