JP7302661B2 - 無線端末検出システム、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents

無線端末検出システム、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、無線端末検出システム、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
特許文献1には、迷惑行為を行うストーカーなど特定の人が自身から一定の距離に近付いたことを通知する、携帯電話機位置情報管理システムが記載されている。この携帯電話機位置情報管理システムでは、携帯電話機の使用者が自身から一定の距離に近づいて欲しくない人物の携帯電話機をアドレス帳に登録することで、サーバにその人物の携帯電話機の情報が登録される。登録された携帯電話機と登録を行った携帯電話機とが予め定めた一定の距離以内に近づくと、サーバから登録を行った携帯電話機に対して通知が行われる。
また、特許文献2には、基地局が存在しない無線アドホックネットワークにおいて他の無線通信端末との間の距離を算出する無線通信端末が示されている。この無線通信端末は、無線通信端末間での電波強度を無線通信端末間の距離に換算する。
また、特許文献3には、IDカードを所持している人物とIDカードを所持していない不審者とが混在している状況下において、IDカードを所持していない不審者を特定するために、アレーアンテナを用いてIDカードからの電波到来方向を推定する不審者監視特定方法が記載されている。
特開2006-093786号公報 特開2004-015147号公報 特開2008-067291号公報
しかしながら、多数の無線端末(電波源、送信源)からの電波が混在して検出される状況下では、検出対象とする無線端末(電波源、送信源)との距離を正確に推定することは困難であった。
本発明は、上述の課題を解決することのできる無線端末検出システム、無線端末検出方法およびプログラムを記憶する記憶媒体を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、無線端末検出システムは、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出する電波識別手段と、不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する端末情報管理手段と、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波の電波強度を測定する電波強度測定手段と、前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定する距離推定手段と、前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する通知手段と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、無線端末検出方法は、不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する。
本発明の第3の態様によれば、記憶媒体に記憶されたプログラムは、コンピュータに、不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する、処理を実行させる。
この発明によれば、検出対象とする無線端末との距離を推定する際、その距離を推定している周囲の状況を反映させることにより、検出対象とする無線端末との距離を、より正確に推定することができる。
第1実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 電波の減衰の例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末装置の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末装置が電波発信元の携帯端末装置に関する情報を登録する処理の手順の例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る携帯端末装置が、不審端末を検出したことをユーザに通知する処理の手順の例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 第2実施形態に係る携帯端末装置の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。 第3実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 第3実施形態に係る携帯端末装置の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。 実施形態に係る無線端末検出システムの構成の例を示す図である。 実施形態に係る無線端末検出方法における処理手順の例を示す図である。 実施形態に係る無線端末検出装置の構成の例を示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図1に示す構成で、携帯端末装置100は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部180と、制御部190とを備える。記憶部180は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182とを備える。制御部190は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198とを備える。
ここでいう携帯端末装置は、スマートフォンなどの携帯電話機(携帯電話会社が提供する携帯電話網に通信接続する通信機器)である。
携帯端末装置100は、無線端末検出システムの例に該当する。ただし、実施形態にかかる無線端末検出システムの構成は、携帯端末装置による構成に限定されず、電波を受信可能ないろいろな構成とすることができる。例えば、無線端末検出システムが、無線端末検出専用の装置として構成されていてもよい。また、無線端末検出システムが、複数の装置の組み合わせにて構成されていてもよい。なお、無線端末検出システムは、無線端末検出装置と言い換えられてもよい。また、無線端末は、無線機、無線装置、携帯端末、携帯端末装置、携帯電話などと言い換えられてもよい。
また、以下では携帯端末装置100が、無線端末の例として携帯端末装置を検出する場合を説明する。ただし、無線端末検出装置または無線端末検出システムが検出対象とする無線端末は、携帯端末装置に限定されない。電波を発信する各種装置(例えば、発信機能付きの盗聴器や盗撮器などの送信源)を、検出対象とすることができる。
携帯端末装置100は、通知対象の携帯端末装置を所定の距離内に検出すると、通知対象を検出した旨をユーザに通知する。例えば、ストーカー行為の被害者が所持する携帯端末装置100が、ストーカーが所持する携帯端末装置の可能性がある不審な(怪しい)携帯端末装置(以下、不審端末と略称する)を検出した場合にユーザ(ストーカー行為の被害者)に通知する。通知を受けたユーザは、ストーカーに対する警戒を強め、必要に応じてその場から立ち去る等の対応を行うことができる。痴漢行為など、ストーカー行為以外の再発可能性のある被害に対しても、同様に携帯端末装置100を用いることができる。ストーカーが所持する携帯端末装置を、ストーカーの携帯端末装置とも称する。
携帯端末装置100は、受信される電波(以下、受信電波と略称する)から、個々の送信機(電波送信源の携帯端末装置)からの電波を検出する。そして、携帯端末装置100は、検出した個々の送信機からの電波から、送信機を識別可能な識別情報を抽出する。後述するように、ここでの識別情報として、送信機のハードウェアのアナログ的な特性等によって電波に生じる特徴を示す特徴量を用いるようにしてもよい。特に、携帯端末装置100が受信信号を解読できない場合でも、識別情報を抽出することは可能である。なお、電波送信源を単に送信源とも称する。
ユーザが、ストーカー被害を受けたときなど要件が発生したときに、要件が発生したことを入力部120に入力すると、携帯端末装置100は、そのときの受信電波から抽出した識別情報を、不審端末の識別情報として登録する。
以下では、ストーカーの携帯端末装置など、ユーザへの通知対象の可能性がある携帯端末装置を不審端末として扱う。また、ここでいう要件は、携帯端末装置100が不審端末からの電波を受信していると考えられる状況となる要件である。例えば、ユーザがストーカーに付きまとわれているという要件が発生している場合、ストーカーがユーザの近くに位置することで、携帯端末装置100がストーカーの携帯端末装置からの電波を受信していると考えられる。
不審端末の識別情報を登録した後、携帯端末装置100は、識別情報を登録済みの不審端末が、携帯端末装置100から所定の距離以内に位置することを検出すると、不審端末を検出した旨をユーザに通知する。
携帯端末装置100は、不審端末など他の携帯端末装置との距離を、その携帯端末装置からの電波の受信強度に基づいて推定する。
送受信部110は、アンテナ、増幅器および復調器を含んで構成され、他の装置と通信を行う。特に、送受信部110は、検出対象である他の携帯端末装置が送信する信号を受信する。
通知部130は、ユーザに対する各種通知を行う。特に、通知部130は、個々の携帯端末装置からの電波から抽出される識別情報に基づいて、次のように判定された場合に、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。すなわち、通知部130は、電波送信源の携帯端末装置が不審端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の携帯端末装置までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。
例えば、通知部130が液晶パネルまたはLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネルなどの表示画面を備え、メッセージの表示など画面表示にてユーザへの通知を行うようにしてもよい。
ただし、通知部130が通知を行う方法は、画面表示による方法に限定されない。例えば、通知部130がスピーカを備え、画面表示に加えて、あるいは代えて、音声出力にて通知を行うようにしてもよい。
通知部130が、不審端末が検出されたことに加えて、その不審端末までの推定距離をユーザに通知するようにしてもよい。ユーザは、不審端末までの推定距離が近いほど警戒を強めることができる。例えば、不審端末までの推定距離が数メートルである場合、ユーザは、自らのすぐ近くにストーカー等の不審者がいる可能性が高いと把握して、直ちにその場を立ち去る等の対応を行うことができる。
また、通知部130が、不審端末が検出されたことに加えて、その不審端末が過去に検出された履歴情報をユーザに通知するようにしてもよい。ユーザは、履歴情報を参照して、検出された不審端末が実際に迷惑行為者の携帯端末装置である可能性、および、迷惑行為が行われた頻度を把握することができる。
例えば、ストーカー行為の場合、携帯端末装置100がその不審端末を検出した回数が多い場合、その不審端末が実際にストーカーの携帯端末装置である可能性が高く、かつ、付きまとい等のストーカー行為が頻繁に行われていると把握して、警戒を強めることができる。
入力部120は、ユーザからの通知を受け付ける。特に、入力部120は、要件が発生したことを知らせる通知を受け付ける。入力部120は、例えば、通知部130の表示画面に設けられてタッチパネルを構成するタッチセンサなどの入力デバイスを備え、ユーザからの通知をユーザ操作にて受け付ける。
記憶部180は、各種データを記憶する。記憶部180は、携帯端末装置100が備える記憶デバイスを用いて構成される。
受信端末情報記憶部181は、受信端末情報を記憶する。受信端末情報記憶部181が、受信端末情報として、電波から抽出される識別情報と、その電波の受信日時および受信位置の情報とを組み合わせた情報を記憶するようにしてもよい。
受信端末情報記憶部181による受信端末情報の記憶は、例えば登録から1時間など一次的なものであってもよい。受信端末情報記憶部181が受信端末情報を記憶しておくことで、ユーザから通知があった場合に、通知のタイミングよりも過去にさかのぼって不審端末を探すことができる。
不審端末情報記憶部182は、不審端末情報を記憶する。不審端末情報は、不審端末に関する受信端末情報である。
制御部190は、携帯端末装置100の各部を制御して各種処理を行う。制御部190の機能は、携帯端末装置100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部180からプログラムを読み出して実行することで実行される。
電波検出部191は、送受信部110の受信電波から、携帯端末装置毎の電波を検出する。
例えば、Wi-Fi(登録商標)端末の場合、周囲のアクセスポイントを探索するためのProbe Request信号が定期的に送信される。そこで、Probe Request信号を、電波検出部191による検出対象の電波とすることができる。
また、3G(第3世代移動通信システム)またはLTE(登録商標、Long Term Evolution)などの携帯通信回線の端末の場合も同様に、基地局を探索するための信号を、電波検出部191による検出対象の電波とすることができる。
また、いずれの端末でも、その端末がメール、Webブラウジング、SNS(Social Networking Service)、またはアプリ(Application Program)の実行時に送信する電波を、電波検出部191による検出対象の電波とすることができる。
位置測定部192は、自らの携帯端末装置100の現在位置を測定し、位置情報を取得する。ここでいう自らの携帯端末装置100とは、現在の位置を測定した測定部自らを備える携帯端末装置100である。位置測定部192の場合、自らの携帯端末装置100とは、その位置測定部192自らを備える携帯端末装置100である。
位置測定部192が位置情報を取得する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、位置測定部192がGNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)端末装置を備え、GNSS端末装置(衛星)からの信号を用いて測位を行うようにしてもよい。あるいは、位置測定部192が、Wi-Fi(登録商標)アクセスポイントまたはBluetooth(登録商標)ビーコン等を用いた位置推定システムを利用するようにしてもよい。
時刻測定部193は、時計として構成され、現在時刻を算出する。
電波識別部194は、送受信部110の受信電波から電波検出部191が検出する、個々の携帯端末装置からの電波から、送信源の携帯端末情報に応じた識別情報を抽出する。
例えば、Wi-Fi(登録商標)通信の場合、送信信号の中には送信端末のMACアドレス(Media Access Control Address)が含まれる。電波識別部194が、このMACアドレスを識別情報として使用するようにしてもよい。
また、任意の無線端末について、ハードウェアのアナログ的な特性等によって、送信信号に無線端末毎の特徴が生じる。そこで、電波識別部194が、個々の無線端末からの電波の時系列データを測定および保存し、無線端末毎の特徴を示す特徴量を識別情報として抽出するようにしてもよい。そして、携帯端末装置100が、抽出した特徴量を用いて、複数の電波の送信源の無線端末が同一か否かを判定するようにしてもよい。
あるいは、電波識別部194が、個々の無線端末からの電波の時系列データそのものを識別情報として抽出するようにしてもよい。この場合、携帯端末装置100は、個々の無線端末からの電波の時系列データの相関を取得し、複数の電波の送信源の無線端末が同一か否かを判定するようにしてもよい。
電波強度測定部195は、送受信部110の受信電波から電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波の強度を測定する。
距離推定部196は、電波強度測定部195が測定する電波強度に基づいて、送信源の携帯端末装置までの距離を推定する。特に、距離推定部196は、送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定する。そして、距離推定部196は、推定した減衰率を用いて、個々の電波送信源の携帯端末装置までの距離を推定する。送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数は、電波識別部194が個々の携帯端末装置からの電波から抽出する識別情報の個数によって示される。
一般に、電波発信源から受信端末までの伝搬距離が長くなると、伝搬損失により受信電力が小さくなる。伝播距離dと受信電力PRXとの関係は、式(1)のように示される。
Figure 0007302661000001
式(1)における値「a」は、距離の増加に対する損失の増加の割合(減衰率)を示す。式(1)における値「b」は、電波発信源からある距離(例えば、1メートル(m))における受信電力を表す。
ここで、電波の減衰率は、障害物および人などの電波吸収体が多くなると大きくなる。
図2は、電波の減衰の例を示す図である。図2のグラフの横軸は伝播距離dを示す。縦軸は、受信電力PRXを示す。
線L11は、携帯端末装置100の周囲に位置する人が比較的少ない場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。線L12は、線L11の場合よりも携帯端末装置100の周囲に位置する人が多い場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。線L13は、線L12の場合よりもさらに携帯端末装置100の周囲に位置する人が多い場合の、伝播距離dと受信電力PRXとの関係の例を示す。
線L11と線L12とを比較すると、線L12の方が、伝播距離dの増加に対する受信電力PRXの減少の度合いが大きい。さらに、線L12と線L13とを比較すると、線L13の方が、伝播距離dの増加に対する受信電力PRXの減少の度合いが大きい。
したがって、図2の例で、携帯端末装置100の周囲に位置する人が多いほど、減衰率が大きくなっている。すなわち、携帯端末装置100の周囲に位置する人が多いほど、携帯端末装置100との距離の増加に対する損失の増加の割合が高くなる。
電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波の個数が多いほど、携帯端末装置100の周囲の人に位置する人の数が多いと推測される。したがって、電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波の個数が多いほど、電波の減衰率が大きいと推測される。そこで、距離推定部196が、式(2)を用いて減衰率aを算出するようにしてもよい。
Figure 0007302661000002
式(2)における値「n」は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置からの電波の個数を示す。
、k、k、kは、何れも係数である。例えば、予め実験を行ってk、k、k、および、kの値を定めておくようにしてもよい。
あるいは、距離推定部196が、さらに電波の強度に基づいて減衰率を算出するようにしてもよい。電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波のうち、強度の強い電波が多いほど、携帯端末装置100の近くに位置する人が多いと推測される。一方、電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波のうち、強度の弱い電波が多い場合、携帯端末装置100から比較的遠くに位置する人が多いと推測される。
電波の吸収、減衰は、電波送信源の携帯端末装置から携帯端末装置100までの伝播経路上の人および障害物による。携帯端末装置100の近くに位置する人が多い場合、これらの人のうち少なくとも一部の人が伝播経路上に位置し、距離測定対象の電波を吸収し減衰させる可能性が比較的高い。一方、携帯端末装置100から比較的遠くに位置する人が多い場合、これらの人は伝播経路上には位置せず、電波の吸収、減衰に影響しない可能性が比較的高い。
そこで、距離推定部196が、強度の強い電波の個数が多いほど減衰率を大きく算出するようにしてもよい。例えば、距離推定部196が、式(3)を用いて減衰率aを算出するようにしてもよい。
Figure 0007302661000003
ここで、n個の電波(n個の電波送信源からの電波)が検出され、それぞれの電波強度がP、P、・・・、Pであるものとする。また、Nは、電波強度P(i=1、2、・・・、n)のうち、式(4)の区間に含まれる電波強度の個数を示す。
Figure 0007302661000004
式(3)(4)における値「P」は電波強度を示し、式(3)に示されるように積分される。例えば、式(4)でΔPを小さい値として電波強度を小さい区間幅毎に分割しておく。式(3)では、電波強度の区間毎にg(P)Nを計算して足し合わせることで、近似的に積分の計算を行うことができる。
式(3)における値h、h、h、hは、何れも係数である。例えば、予め実験を行ってh、h、h、および、hの値を定めておくようにしてもよい。
端末情報管理部197は、受信端末情報記憶部181、不審端末情報記憶部182の各々に対するデータの書込および読出を行う。特に、端末情報管理部197は、送受信部110の受信電波から電波検出部191が検出する、個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を、受信端末情報として受信端末情報記憶部181に記憶させる。例えば、端末情報管理部197は、個々の携帯端末装置からの電波について、その電波から電波識別部194が抽出する識別情報、受信日時、受信位置、および、送信源の携帯端末装置までの推定距離を、受信端末情報として受信端末情報記憶部181に記憶させる。
また、端末情報管理部197は、要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を入力部120が受け取った際の、送受信部110の受信電波から電波検出部191が検出する、個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を取得する。端末情報管理部197は、取得した当該個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。例えば、端末情報管理部197は、受信端末情報の場合と同様、その電波から電波識別部194が抽出する識別情報、受信日時、受信位置、および、送信源の携帯端末装置までの推定距離を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。
ここで、ユーザが、要件が発生したことを知らせる通知を行うタイミングと、ストーカー等の不審者の携帯端末装置が定期的に電波を送信するタイミングとは、必ずしも一致しない。そこで、端末情報管理部197は、要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を入力部120が受け取った前後の所定の時間内に送受信部110が受信した電波について、その受信電波から電波検出部191が検出する個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を取得する。端末情報管理部197は、取得した当該個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。
例えば、端末情報管理部197が、要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を入力部120が受け取ってから1時間後までの間に送受信部110が受信した電波について、その受信電波から電波検出部191が検出する、個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を取得してもよい。端末情報管理部197は、取得した当該個々の携帯端末装置からの電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。あるいは、端末情報管理部197が、要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を入力部120が受け取った後その日のうちに、送受信部110が受信した電波について、その受信電波から電波検出部191が検出する携帯端末装置毎の電波に関する情報を取得してもよい。端末情報管理部197は、取得した当該携帯端末装置毎の電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。
あるいは、要件が発生したときにはユーザが直ちに通知を行えない場合は、ユーザが、要件の発生後に携帯端末装置100への通知として、要件が発生した時刻、あるいは、通知から何分前に要件が発生したかなど、要件が発生したタイミングを知らせるようにしてもよい。この場合、端末情報管理部197は、ユーザが指定する要件発生タイミングを基準として、不審端末情報を取得し、不審端末情報記憶部182に記憶させる。
端末情報管理部197が、ある期間内に検出された全ての携帯端末装置毎の電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。この場合、携帯端末装置100が、要件発生時刻またはその直近の時刻における推定距離が短い携帯端末装置ほど、不審者の携帯端末装置である尤度が高いものとして扱うようにしてもよい。例えば、不審端末情報として登録済みの携帯端末装置からの電波を電波識別部194が再度識別した場合、当該携帯端末装置の尤度が所定の値以上であるときのみ、通知部130は不審端末を検出したことをユーザに通知するようにしてもよい。
あるいは、端末情報管理部197が、携帯端末装置毎の電波のうち、推定距離が最も短いもの(したがって、ユーザに最も近いと推定されるもの)に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。あるいは、端末情報管理部197が、携帯端末装置毎の電波のうち、推定距離が所定の距離以下の携帯端末装置全てについて、その電波に関する情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。
端末情報管理部197が、不審端末の検出開始の位置および時刻を不審端末情報に含めて、不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。具体的には、同一の携帯端末装置からの電波が繰り返し検出される場合に、端末情報管理部197が、その繰り返しのうち最初に電波が検出された時刻および位置の情報を、不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。
例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最初に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅から電車に乗ったと考えられる。ユーザは、不審者の行動パターンに関する情報を得ることで、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、不審者が電車を利用する区間について、ユーザが他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
また、端末情報管理部197が、不審端末が検出されなくなった位置および時刻を不審端末情報に含めて不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。具体的には、同一の携帯端末装置からの電波が繰り返し検出され、その後検出されなくなった場合に、端末情報管理部197が、その繰り返しのうち最後に電波が検出された時刻および位置の情報を、不審端末情報記憶部182に記憶させるようにしてもよい。
例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最後に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅で電車を降りたと考えられる。ユーザは、不審者の行動パターンに関する情報を得ることで、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、不審者が電車を利用する区間について、ユーザが他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
通知処理部198は、通知部130を制御してユーザに対する通知を行わせる。例えば、不審端末情報記憶部182に登録済みの不審端末からの電波を電波識別部194が検出した場合、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末が検出されたことの通知を行わせる。
通知処理部198が、不審端末の検出の有無を判定する際、電波検出部191が検出した携帯端末装置からの電波から電波識別部194が抽出する識別情報と、不審端末情報に示される識別情報との類似度を算出するようにしてもよい。そして、類似度が所定のしきい値以上に高い場合に、通知処理部198が、不審端末が検出されたと判定するようにしてもよい。
例えば、MACアドレスを識別情報として用いる場合、12桁のMACアドレスが完全に一致した場合に、通知処理部198が、不審端末が検出されたと判定するようにしてもよい。
あるいは、MACアドレス以外の電波の特徴量を識別情報として用いる場合、通知処理部198が、特徴量の類似度または相関値を数値で算出し、算出した数値が所定のしきい値よりも大きい場合に、不審端末が検出されたと判定するようにしてもよい。
不審端末が検出されたと判定した場合、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末が検出された旨をユーザに通知させる。加えて、通知処理部198が通知部130を制御して、その不審端末までの推定距離をユーザに通知させるようにしてもよい。あるいは、通知処理部198が通知部130を制御して、推定距離に加えて、あるいは代えて、不審端末の近さの段階表示をユーザに通知させるようにしてもよい。この場合の、不審端末の近さの段階表示は、特定数の段階のものに限定されない。不審端末の近さの段階表示は、例えば、「近い」、「中」、「遠い」といった3段階であってもよい。不審端末の近さの段階表示は、例えば、「非常に近い」、「近い」、「中」、「遠い」、「非常に遠い」といった5段階であってもよい。
通知処理部198が、通知部130を制御して、不審端末が検出された旨の通知に加えて、その不審端末の検出の履歴情報をユーザに通知させるようにしてもよい。例えば、通知処理部198が、その不審端末の携帯端末情報を、端末情報管理部197を介して受信端末情報記憶部181から取得し、通知部130からユーザに通知させる(例えば、通知部130に表示させる)ようにしてもよい。
また、通知処理部198が、通知部130を制御して、不審端末が検出された旨の通知に加えて、その不審端末の検出開始の位置および時刻をユーザに通知させるようにしてもよい。また、通知処理部198が、通知部130を制御して、不審端末が検出された旨の通知に加えて、その不審端末が検出されなくなった位置および時刻をユーザに通知させるようにしてもよい。
通知処理部198が、ユーザからの要求に応じて、通知部130に行わせるユーザへの通知項目を切り替えるようにしてもよい。
図3は、携帯端末装置100の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。
図3の例で、送受信部110は、携帯端末装置901が送信した電波を受信する。送受信部110は、受信電波を示す受信信号を電波検出部191へ出力する。
電波検出部191は、送受信部110の受信電波から、個々の携帯端末装置901からの電波を検出する。電波検出部191は、検出した電波を示す受信信号を、電波識別部194および電波強度測定部195へ出力する。
電波強度測定部195は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波の電波強度(受信信号強度)を測定する。電波強度測定部195は、測定した電波強度を距離推定部196へ出力する。
また、位置測定部192は、自らの携帯端末装置100の現在位置を測定し、得られた位置情報を電波識別部194へ出力する。時刻測定部193は、現在時刻を算出し、算出した現在時刻を電波識別部194へ出力する。
電波識別部194は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波から識別情報を抽出する。電波識別部194は、電波から抽出した識別情報と、位置測定部192からの位置情報(携帯端末装置100の現在位置)と、時刻情報(現在時刻)とを組み合わせた情報を、端末情報管理部197および通知処理部198へ出力する。また、電波識別部194は、電波から抽出した識別情報を距離推定部196へも出力する。
電波識別部194が端末情報管理部197および通知処理部198へ出力する情報において、位置情報(携帯端末装置100の現在位置)は、電波の受信位置を示す。また、時刻情報(現在時刻)は、電波の受信時刻を示す。
距離推定部196は、電波強度測定部195からの電波強度に基づいて、電波送信源の携帯端末装置901までの距離を推定する。距離推定部196は、推定した距離に電波識別部194からの識別情報を紐づけて、端末情報管理部197および通知処理部198へ出力する。
端末情報管理部197は、電波識別部194からの識別情報、位置情報および時刻情報に、さらに識別情報で対応付けられる距離推定部196からの推定距離を加えた情報を、受信端末情報として受信端末情報記憶部181に記憶させる。
また、入力部120がユーザからの要件発生の通知を受け取った場合、端末情報管理部197は、要件発生の前後所定の時間の間については、電波識別部194からの識別情報、位置情報および時刻情報に、さらに識別情報で対応付けられる距離推定部196からの推定距離を加えた情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182にも記憶させる。
通知処理部198は、端末情報管理部197を介して不審端末情報記憶部182から不審端末情報を取得し、電波識別部194からの識別情報と不審端末情報の識別情報とを比較する。これにより、通知処理部198は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波が不審端末からの電波か否かを判定する。電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置901からの電波が不審端末からの電波と判定した場合、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末を検出した旨をユーザに通知させる。その際、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末を検出した旨に加えて、その不審端末までの推定距離をユーザに通知させる。
さらに、通知処理部198が、通知部130を制御して、その不審端末の検出の履歴情報をユーザに通知させるようにしてもよい。また、通知処理部198が、通知部130を制御して、不審端末の検出開始の位置および時刻をユーザに通知させるようにしてもよい。また、通知処理部198が、通知部130を制御して、不審端末が検出されなくなった位置および時刻をユーザに通知させるようにしてもよい。
次に、図4および図5を参照して携帯端末装置100の動作について説明する。
図4は、携帯端末装置100が電波発信元の携帯端末装置に関する情報を登録する処理の手順の例を示すフローチャートである。携帯端末装置100は、他の携帯端末装置からの電波を連続的に監視するために、図4の処理を繰り返し行う。
図4の処理で、電波検出部191は、送受信部110の受信電波から、個々の携帯端末装置からの電波を検出する(ステップS111)。電波検出部191は、検出した個々の携帯端末装置からの電波を示す受信信号を、電波識別部194および電波強度測定部195へ出力する。
電波識別部194は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置からの電波から識別情報を抽出する(ステップS112)。電波識別部194は、抽出した識別情報と、位置測定部192が測定する携帯端末装置100の位置と、時刻測定部193が測定する現在時刻とを組み合わせた情報を、端末情報管理部197へ出力する。また、電波識別部194は、抽出した識別情報を、距離推定部196へ出力する。
なお、図5を参照して後述するように、電波識別部194は、抽出した識別情報と、位置測定部192が測定する携帯端末装置100の位置と、時刻測定部193が測定する現在時刻とを組み合わせた情報を、通知処理部198へも出力する。
また、電波強度測定部195は、電波検出部191が検出した個々の携帯端末装置からの電波の強度を測定する(ステップS113)。電波強度測定部195は、測定した電波強度を距離推定部196へ出力する。
距離推定部196は、電波強度測定部195が測定した電波強度に基づいて、電波発信元の携帯端末装置までの距離を推定する(ステップS114)。距離推定部196は、得られた推定距離に、電波識別部194から出力された識別情報を紐づけて、端末情報管理部197へ出力する。
なお、図5を参照して後述するように、距離推定部196は、得られた推定距離に、電波識別部194から出力された識別情報が紐づけられた情報を、通知処理部198へも出力する。
端末情報管理部197は、電波識別部194からの、識別情報と位置情報と時刻情報との組み合わせに、識別情報に紐づけられた距離推定部196から出力された推定距離をさらに組み合わせ、受信端末情報として受信端末情報記憶部181に記憶させる。
また、端末情報管理部197は、要件発生の有無を判定する(ステップS121)。具体的には、端末情報管理部197は、入力部120が、要件が発生した旨のユーザからの通知を受け取ったか否かを判定する。
要件が発生していないと判定した場合(ステップS121:NO)、携帯端末装置100は、図4の処理を終了する。
一方、要件が発生していると判定した場合(ステップS121:YES)、端末情報管理部197は、電波識別部194からの、識別情報と位置情報と時刻情報との組み合わせに、当該識別情報が紐づけられた距離推定部196から出力された推定距離をさらに組み合わせた情報を、不審端末情報として不審端末情報記憶部182に記憶させる。
ステップS122の後、携帯端末装置100は、図4の処理を終了する。
図5は、携帯端末装置100が、不審端末を検出したことをユーザに通知する処理の手順の例を示すフローチャートである。携帯端末装置100は、他の携帯端末装置からの電波を連続的に監視するために、図5の処理を繰り返し行う。
図5のステップS211~S214における処理は、図4のステップS111~S114における処理と同じである。図4のステップS111~S114における処理を、図5のステップS211~S214における処理としても用いる。
なお、ステップS212の処理で、電波識別部194は、抽出した識別情報と、位置測定部192が測定する自らの携帯端末装置100の位置と、時刻測定部193が測定する現在時刻とを組み合わせた情報を、通知処理部198へ出力する。また、ステップS214の処理で、距離推定部196は、得られた推定距離に電波識別部194から出力された識別情報を紐づけた情報を、通知処理部198へ出力する。
ステップS214の後、通知処理部198は、電波識別部194が電波から抽出した識別情報が、不審端末情報に登録されているか否かを判定する(ステップS221)。
電波識別部194が電波から抽出した識別情報が、不審端末情報に登録されていないと通知処理部198が判定した場合(ステップS221:NO)、携帯端末装置100は、図5の処理を終了する。
一方、電波識別部194が電波から抽出した識別情報が、不審端末情報に登録されていると判定した場合(ステップS221:YES)、通知処理部198は、その不審端末までの距離が所定のしきい値以下か否かを判定する(ステップS222)。通知処理部198が、上述した不審端末の尤度が所定のしきい値より高いなど、不審端末の検出をユーザに通知するか決定するための判定をさらに行うようにしてもよい。
不審端末までの距離がしきい値より大きいと通知処理部198が判定した場合(ステップS222:NO)、携帯端末装置100は、図5の処理を終了する。
一方、不審端末までの距離がしきい値以下であると判定した場合(ステップS222:YES)、通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末を検出したことをユーザに通知させる(ステップS223)。
ステップS223の後、携帯端末装置100は、図5の処理を終了する。
以上のように、電波識別部194は、送受信部110の受信電波から検出される個々の携帯端末装置からの電波から、送信源の携帯端末装置に応じた識別情報を抽出する。電波強度測定部195は、個々の携帯端末装置からの電波の強度を測定する。距離推定部196は、送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した減衰率に基づいて個々の携帯端末装置までの距離を推定する。通知部130は、前記の識別情報に基づいて、電波送信源の携帯端末装置が不審端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の携帯端末装置までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審端末が検出されたことをユーザに通知する。
これにより、携帯端末装置100は、検出対象の携帯端末装置との距離を推定する際、周囲の状況を推定距離に反映させることができる。特に、携帯端末装置100によれば、携帯端末装置100の周囲にいる人による電波の減衰の状況を推定距離に反映させることができ、この点で、検出対象の携帯端末装置との距離をより高精度に推定することができる。
また、距離推定部196は、送受信部110の受信電波から検出される電波送信源の携帯端末装置の台数、および、電波送信源の個々の携帯端末装置からの電波の電波強度に基づいて、減衰率を推定する。
これにより、携帯端末装置100は、携帯端末装置100の周囲にいる人の多さだけでなく、携帯端末装置100からのそれら周囲にいる人までの各距離を推定距離に反映させる。これにより、この点で、検出対象の携帯端末装置との距離をより高精度に推定することができる。
また、通知部130は、不審端末が検出されたこと、および、その不審端末までの推定距離をユーザに通知する。
ユーザは、不審端末までの推定距離が近いほど警戒を強めることができる。例えば、不審端末までの推定距離が数メートルである場合、ユーザは、自らのすぐ近くにストーカー等の不審者がいる可能性が高いと把握して、直ちにその場を立ち去る等の対応を行うことができる。
また、通知部130は、不審端末が検出されたこと、および、その不審端末が過去に検出された履歴情報をユーザに通知する。
ユーザは、履歴情報を参照して、検出された不審端末が実際に迷惑行為者の携帯端末装置である可能性、および、迷惑行為が行われた頻度を把握することができる。
例えば、ストーカー行為の場合、携帯端末装置100がその不審端末を検出した回数が多い場合、その不審端末が実際にストーカーの携帯端末装置である可能性が高く、かつ、付きまとい等のストーカー行為が頻繁に行われていると把握して、警戒を強めることができる。
また、不審端末情報記憶部182は、不審端末の検出開始の位置および時刻を記憶する。
ユーザは、不審端末の検出開始の位置および時刻を参照して不審者の行動パターンに関する情報を得ることができ、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最初に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅から電車に乗ったと考えられる。この場合、ユーザは、不審者が電車を利用する区間について、他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
また、不審端末情報記憶部182は、不審端末が検出されなくなった位置および時刻をさらに記憶する。
ユーザは、不審端末が検出されなくなった位置および時刻を参照して不審者の行動パターンに関する情報を得ることができ、不審者に対する対応を検討することができる。例えば、ユーザが電車に乗っている状態で、最後に電波が検出された位置が駅に該当する場合、不審者が、その駅で電車を降りたと考えられる。この場合、ユーザは、不審者が電車を利用する区間について、他の路線の電車を利用するといった対応を行うことができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図6に示す構成で、携帯端末装置200は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部180と、制御部290とを備える。記憶部180は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182とを備える。制御部290は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198と、電波到来方向推定部291とを備える。
図6の各部のうち図1の各部に対応して同様の機能を有する部分に同一の符号(110、120、130、180、181、182、191、192、193、194、195、196、197、198)を付して説明を省略する。
携帯端末装置200は、制御部290が電波到来方向推定部291を備える点で、携帯端末装置100(図1)と異なる。それ以外の点では、携帯端末装置200は携帯端末装置100と同様である。
電波到来方向推定部291は、個々の携帯端末装置からの電波の到来方向を推定する。特に、電波到来方向推定部291は、不審端末からの電波の到来方向を推定する。
電波到来方向推定部291が推定する方向に不審者がいると考えられる。ユーザは、電波到来方向推定部291が推定する方向を参照して、不審者に対する対応を行うことができる。例えば、ユーザが未だ不審者に遭遇していない場合、電波到来方向推定部291が推定する方向を避けることで、不審者に遭遇する可能性を低減させることができる。あるいは、ユーザが痴漢の犯人など迷惑行為者を追いかけている場合、電波到来方向推定部291が推定する方向へ迷惑行為者を追いかけることで、迷惑行為者を見つけられる可能性が高まる。
電波到来方向推定部291が、アレーアンテナを用いて、電波の到来方向を推定するようにしてもよい。あるいは、電波到来方向推定部291が、単体の指向性アンテナを用いて、ユーザがアンテナを向けた方向からの電波の到来状況を検出するようにしてもよい。ユーザが、いろいろな方向にアンテナを向けることで、電波到来方向推定部291は、例えば電波の受信強度が最も強い方向を、電波の到来方向と推定することができる。この場合、電波到来方向推定部291がジャイロ・コンパスを備える等によりアンテナが向いている方向を測定し、電波の受信強度が最も強い方向を検出するようにしてもよい。
送受信部110が、アレーアンテナまたは単体の指向性アンテナを備え、電波到来方向推定部291が、送受信部110のアンテナを使用するようしてもよい。あるいは、送受信部110のアンテナとは別に、電波到来方向推定部291がアンテナを備えるようにしてもよい。
また、通知部130が、電波の到来方向を表示するようにしてもよい。あるいは、ユーザがアンテナを向ける方向に応じて、通知部130が、その方向における電波の受信強度に応じた大きさの音を出力するなど、電波の到来方向を音で示すようにしてもよい。
図7は、携帯端末装置200の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。図7では、電波到来方向推定部291が示されている点で、図3の場合と異なる。それ以外の点では、図7の例は、図3の場合と同様である。
電波到来方向推定部291は、他の各部の機能を利用して処理を行う。具体的には、電波到来方向推定部291は、電波検出部191の機能を利用して、受信電波から個々の携帯端末装置からの電波を検出する。そして、電波到来方向推定部291は、電波強度測定部195の機能を利用して、個々の携帯端末装置からの電波の受信強度を測定する。また、電波到来方向推定部291は、電波識別部194の機能を利用して、個々の携帯端末装置からの電波から、送信源の携帯端末装置に応じた識別情報を抽出する。あるいは、電波到来方向推定部291が、これら各部の機能と同様の機能を有していてもよい。
さらに、電波到来方向推定部291は、端末情報管理部197を介して不審端末情報を参照し、個々の携帯端末装置からの電波のうち不審端末からの電波を検出する。電波到来方向推定部291は、検出した電波の強度と、その電波から抽出した識別情報とを紐づけることで、不審端末からの電波の強度を示す情報を生成する。
電波到来方向推定部291は、電波の到来方向毎に処理を繰り返すことで、各方向について、不審端末からの電波の強度を示す情報を取得する。電波到来方向推定部291は、取得した情報に基づいて、不審端末からの電波が最も強い方向を検出する。
電波到来方向推定部291は、検出した方向を不審端末からの電波の到来方向として通知処理部198へ出力する。通知処理部198は、通知部130を制御して、不審端末からの電波の到来方向をユーザに通知させる。
以上のように、電波到来方向推定部291は、不審端末からの電波の到来方向を推定する。
電波到来方向推定部291が推定する方向に不審者がいると考えられ、ユーザは、電波到来方向推定部291が推定する方向を参照して、不審者に対する対応を行うことができる。例えば、ユーザが未だ不審者に遭遇していない場合、電波到来方向推定部291が推定する方向を避けることで、不審者に遭遇する可能性を低減させることができる。あるいは、ユーザが痴漢の犯人など迷惑行為者を追いかけている場合、電波到来方向推定部291が推定する方向へ迷惑行為者を追いかけることで、迷惑行為者を見つけられる可能性が高まる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態に係る携帯端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図8に示す構成で、携帯端末装置300は、送受信部110と、入力部120と、通知部130と、記憶部380と、制御部390とを備える。記憶部380は、受信端末情報記憶部181と、不審端末情報記憶部182と、地図情報記憶部381とを備える。制御部390は、電波検出部191と、位置測定部192と、時刻測定部193と、電波識別部194と、電波強度測定部195と、距離推定部196と、端末情報管理部197と、通知処理部198と、移動判定部391とを備える。
図8の各部のうち図1の各部に対応して同様の機能を有する部分に同一の符号(110、120、130、181、182、191、192、193、194、195、196、197、198)を付して説明を省略する。
携帯端末装置300は、記憶部380が地図情報記憶部381を備える点、および、制御部390が移動判定部391を備える点で、携帯端末装置100(図1)と異なる。それ以外の点では、携帯端末装置300は携帯端末装置100と同様である。
地図情報記憶部381は、地図情報を記憶する。ここでいう地図情報は、携帯端末装置300が駅に位置しているというように、携帯端末装置300の現在位置がどのような位置かを示す情報である。
移動判定部391は、位置測定部192が測定する自らの携帯端末装置300の位置、および、距離推定部196が推定する他の携帯端末装置との距離に基づいて、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定する。具体的には、移動判定部391は、自らの携帯端末装置300の移動の前後で、送受信部110が同一の携帯端末装置からの電波を受信したか否かを判定する。
あるいは、通知処理部198が、自らの携帯端末装置300の移動状況の情報を移動判定部391から取得して、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定するようにしてもよい。
移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動を検出するために、記憶部380が、位置測定部192が測定する携帯端末装置300の位置の履歴情報を記憶しておくようにしてもよい。移動判定部391は、履歴情報で携帯端末装置300の位置の変化を検出することで、携帯端末装置300の移動を検出することができる。
移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出した場合、その携帯端末装置は、自らの携帯端末装置300と一緒に移動していると考えられる。この携帯端末装置は、ユーザに付きまとうストーカーの携帯端末装置など、迷惑行為者の携帯端末装置である可能性が高い。
そこで、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出した場合、通知部130は、通知処理部198の制御に従って、移動判定部391の判定結果をユーザに通知する。ここでいう移動判定部391の判定結果は、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かの判定結果である。
例えば、移動判定部391が、自らの携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したと判定した場合、通知部130は、不審端末が検出された旨をユーザに通知する。
ただし、ユーザが電車などの乗り物に乗っている場合、同乗している乗客の携帯端末装置は、携帯端末装置300(ユーザの携帯端末装置)と同様に移動する。この場合、移動判定部391が、同乗している乗客の携帯端末装置を不審端末と誤検出してしまうことが考えらえる。
そこで、移動判定部391は、自らの携帯端末装置300の位置の差分(変化量)と時刻の差分とから移動速度を計算し、移動手段を判定する。移動速度が閾値(例えば時速30km)以上である場合、移動判定部391は、ユーザが鉄道またはバス等で移動していると判定する。一方、移動速度が閾値以下である場合、移動判定部391は、ユーザが徒歩で移動していると判定する。そして、移動判定部391は、移動速度と地図情報とから、列車が駅に停車する間にユーザが徒歩で異なる車両に移動している場合を検出する。
ユーザが、乗り物に乗って移動している間は、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
例えば、通知処理部198が、地図情報を参照して、携帯端末装置300が駅以外の鉄道路線上に位置する場合は、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
一方、ユーザが乗っている電車等が駅で停止している場合、ユーザが別の車両へ移動したときに、一緒に移動する人物がいれば、その人物はストーカー等の迷惑行為者である可能性が高い。そこで、移動判定部391は、地図情報と移動手段の判定結果とを参照して、携帯端末装置300が駅に位置するか否かを判定する。携帯端末装置300が駅に位置すると移動判定部391が判定した場合、通知処理部198が、通知部130を制御して移動判定部391の判定結果をユーザへ通知させるようにしてもよい。
ただし、通知処理部198が、移動判定部391の判定結果をユーザに通知するか否かを決定する方法は、地図情報を参照する方法に限定されない。例えば、携帯端末装置300が速度センサを備え、携帯端末装置300が所定の速度以上の速度で移動しているときは、通知処理部198が、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
例えば、要件が発生した旨のユーザからの通知を受けて携帯端末装置300が不審端末を検出したときに、不審端末として検出された携帯端末装置が多数ある場合、移動判定部391をフィルタとして用いて不審端末の絞り込みを行うようにしてもよい。具体的には、携帯端末装置300が不審端末として検出した携帯端末装置のうち、移動判定部391は、携帯端末装置300の移動の前後のいずれでも検出した携帯端末装置を不審端末として残し、他の携帯端末装置を不審端末から除外するようにしてもよい。
あるいは、携帯端末装置300が不審端末として検出した携帯端末装置が、移動判定部391が携帯端末装置300の移動を検出した後でもなお検出される場合、ユーザが迷惑行為者に付きまとわれていると考えられる。この場合、通知処理部198が通知部130を制御して、ユーザに対して特に注意を促す通知を行わせるようにしてもよい。
あるいは、要件が発生した旨のユーザからの通知を入力部120が受ける前の状態で、移動判定部391が、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出した場合に、通知部130が、通知処理部198の制御に従って、不審端末が検出された旨をユーザに通知するようにしてもよい。この場合、移動判定部391は、不審端末として不審端末情報記憶部182に登録されている携帯端末装置以外の携帯端末装置でも、不審端末として検出することができる。
図9は、携帯端末装置300の各部におけるデータの入出力の例を示す図である。図9では、移動判定部391および地図情報記憶部381が示されている点で、図3の場合と異なる。それ以外の点では、図7の例は、図3の場合と同様である。
移動判定部391は、位置測定部192が測定する携帯端末装置300の位置の履歴情報を用いて、携帯端末装置300の移動を検出する。そして、移動判定部391は、電波識別部194が個々の携帯端末装置からの電波から抽出する識別情報、および、距離推定部196が推定する送信源の携帯端末装置までの推定距離を用いて、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出したか否かを判定する。
移動判定部391が、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置を検出した場合、通知処理部198が通知部130を制御して、不審端末が検出された旨をユーザに通知させる。
移動判定部391または通知処理部198が、地図情報記憶部381の地図情報を参照して、携帯端末装置300が乗り物で移動中である場合に、移動判定部391の判定結果のユーザへの通知を中止するようにしてもよい。
以上のように、移動判定部391は、携帯端末装置300の位置、および、他の携帯端末装置との距離に基づいて、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置が所定の距離内に検出されたか判定する。通知部130は、移動判定部391が携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置が所定の距離内に検出されたと判定した場合、その判定結果をユーザに通知する。
これにより、携帯端末装置300は、要件が発生した旨のユーザからの通知を受けたときに、送受信部110が電波を受信しているという条件以外に、携帯端末装置300の移動の前後で同一の携帯端末装置が所定の距離内に検出されたという条件も用いて、不審端末を検出することができる。
携帯端末装置300は、不審端末の検出のためのより多くの条件を用いることで、次のことが可能になる。すなわち、上述したように、不審端末の絞り込み、ユーザに対する一層の注意喚起、要件が発生した旨のユーザからの通知を受けたタイミング以外での不審端末の検出といった多様な運用が可能になる。
<実施形態の構成の例>
つぎに、図10および図11を参照して、実施の形態の構成の例について説明する。図10は、実施形態に係る無線端末検出システムの構成の例を示す図である。図10に示す構成で、無線端末検出システム610は、電波識別部611と、電波強度測定部612と、距離推定部613と、通知部614とを備える。
かかる構成にて、電波識別部611は、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の無線端末に応じた識別情報を抽出する。電波強度測定部612は、個々の無線端末からの電波の強度を測定する。距離推定部613は、受信電波から検出される電波送信源の無線端末の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した減衰率に基づいて個々の無線端末までの距離を推定する。通知部614は、前記の識別情報に基づいて、電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する。
これにより、無線端末検出システム610は、検出対象の無線端末との距離を推定する際、周囲の状況を推定距離に反映させることができる。特に、無線端末検出システム610によれば、無線端末検出システム610の周囲にいる人による電波の減衰の状況を推定距離に反映させることができ、この点で、検出対象の無線端末との距離をより高精度に推定することができる。
図11は、実施形態に係る無線端末検出方法における処理手順の例を示す図である。
図11の処理は、電波識別処理(ステップS11)では、受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の無線端末に応じた識別情報を抽出する。電波強度測定処理(ステップS12)では、個々の無線端末からの電波の強度を測定する。距離推定処理(ステップS13)では、受信電波から検出される電波送信源の無線端末の台数に基づいて、電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した減衰率に基づいて個々の無線端末までの距離を推定する。通知処理(ステップS14)では、識別情報に基づいて、電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、その電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する。
図11の処理によれば、検出対象の無線端末との距離を推定する際、周囲の状況を推定距離に反映させることができる。特に、図11の処理によれば、周囲にいる人による電波の減衰の状況を推定距離に反映させることができ、この点で、検出対象の無線端末との距離をより高精度に推定することができる。
図12は、実施形態に係る無線端末検出装置の構成の例を示す図である。図12に示す構成で、無線端末検出装置500は、電波検出部510と、制御部520と、記憶部530とを備える。制御部520は、電波識別部521と、電波強度測定部522と、距離推定部523と、判定部524とを備える。
かかる構成で、電波検出部510は、ユーザ操作等の指示を受けると、アンテナなどを介して受信した電波から、個々の無線端末から発信された電波を検出する。
電波識別部521は、電波検出部510が検出した個々の無線端末からの電波から、個々の無線端末を識別する。具体的には、電波識別部521は、電波検出部510が検出した個々の無線端末から、無線端末を識別する識別情報を抽出する。
電波強度測定部522は、電波検出部510が検出した個々の無線端末からの電波の受信強度を測定する。
距離推定部523は、電波識別部521が識別した個々の無線端末の識別情報と、電波強度測定部522が測定した個々の無線端末からの電波の受信強度とから、無線端末毎の識別情報と対応付けられた、個々の無線端末までの距離を推定する。
記憶部530は、距離推定部523が一定の距離以内にあると推定した無線端末の識別情報を記憶する。記憶部530が識別情報を記憶する無線端末は、不審端末の候補に該当する。
判定部524は、距離推定部523が、新たに一定の距離以内にあると推定した無線端末の識別情報と、記憶部530が既に記憶している無線端末の識別情報とを照合し、一致する識別情報の有無を判定する。そして、判定部524は、その判定結果を出力(通知)する。判定部524が、識別情報が一致すると判定した無線端末は、不審端末の候補として扱われる。なお、出力は、画面表示やランプの点灯や音声出力などで行われる。
無線端末検出装置500によれば、検出対象の無線端末との距離を推定する際、周囲の状況を推定距離に反映させることができる。特に、無線端末検出装置500によれば無線端末検出装置500の周囲にいる人による電波の減衰の状況を推定距離に反映させることができ、この点で、検出対象の無線端末との距離をより高精度に推定することができる。
図13は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
図13に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の携帯端末装置100、携帯端末装置200、携帯端末装置300、無線端末検出装置500、または、無線端末検出システム610のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
携帯端末装置100がコンピュータ700に実装される場合、制御部190およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部180およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
送受信部110が行う通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。入力部120の処理は、インタフェース740が入力デバイス有し、ユーザ操作による通知を受け付けることで実行される。通知部130の動作は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
携帯端末装置200がコンピュータ700に実装される場合、制御部290およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部180およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
送受信部110が行う通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。入力部120の処理は、インタフェース740が入力デバイス有し、ユーザ操作による通知を受け付けることで実行される。通知部130の動作は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
携帯端末装置300がコンピュータ700に実装される場合、制御部390およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部380およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
送受信部110が行う通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。入力部120の処理は、インタフェース740が入力デバイス有し、ユーザ操作による通知を受け付けることで実行される。通知部130の動作は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
無線端末検出装置500がコンピュータ700に実装される場合、制御部520およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、記憶部530およびその各部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
電波検出部510による電波の受信は、インタフェース740が電波受信機能を有し、CPU710の制御に従って電波を受信し処理することで実行される。電波検出部510による入力の受け付けは、インタフェース740が入力デバイス有し、ユーザ操作による通知を受け付けることで実行される。判定部524による出力は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
無線端末検出システム610がコンピュータ700に実装される場合、電波識別部611、電波強度測定部612、および、距離推定部613の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、通知部614の動作は、インタフェース740が、例えば表示機能等の通知機能を有し、CPU710の制御に従って通知を行うことで実行される。
なお、携帯端末装置100、携帯端末装置200、携帯端末装置300、または、無線端末検出システム610の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(オペレーティングシステム)や周辺機器等のハードウェアを含む。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この出願は、2019年7月12日に日本出願された特願2019-130410号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
この発明によれば、検出対象とする無線端末との距離を推定する際、その距離を推定している周囲の状況を反映させることにより、検出対象とする無線端末との距離を、より正確に推定することができる。
100、200、300 携帯端末装置
110 送受信部
120 入力部
130、614 通知部
180、380、530 記憶部
181 受信端末情報記憶部
182 不審端末情報記憶部
190、290、390、520 制御部
191、510 電波検出部
192 位置測定部
193 時刻測定部
194、521、611 電波識別部
195、522、612 電波強度測定部
196、523、613 距離推定部
197 端末情報管理部
198 通知処理部
291 電波到来方向推定部
381 地図情報記憶部
391 移動判定部
500 無線端末検出装置
524 判定部
610 無線端末検出システム

Claims (12)

  1. 受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出する電波識別部と、
    不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する端末情報管理部と、
    受信電波から検出される個々の無線端末からの電波の電波強度を測定する電波強度測定部と、
    前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて個々の無線端末までの距離を推定する距離推定部と、
    前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する通知部と、
    を備える無線端末検出システム。
  2. 前記端末情報管理部は、前記不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報のうち、電波送信源の無線端末までの推定距離が最も短い無線端末からの受信電波から抽出された識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する、
    請求項1に記載の無線端末検出システム。
  3. 前記端末情報管理部は、前記不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から前記電波識別部が抽出した識別情報のうち、電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下の無線端末からの受信電波から抽出された識別情報を、不審無線端末の識別情報として登録する、
    請求項1に記載の無線端末検出システム。
  4. 前記距離推定部は、前記受信電波から検出される前記電波送信源の無線端末の前記台数、および、前記個々の無線端末からの前記電波の前記電波強度に基づいて、前記減衰率を推定する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の無線端末検出システム。
  5. 前記通知部は、前記不審無線端末が検出されたこと、および、当該不審無線端末までの前記推定距離をユーザに通知する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の無線端末検出システム。
  6. 前記通知部は、前記不審無線端末が検出されたこと、および、当該不審無線端末が過去に検出された履歴情報をユーザに通知する、
    請求項1からの何れか一項に記載の無線端末検出システム。
  7. 前記不審無線端末の検出開始の位置および時刻を記憶する不審無線端末情報記憶部を備える、
    請求項1からの何れか一項に記載の無線端末検出システム。
  8. 前記不審無線端末情報記憶部は、前記不審無線端末が検出されなくなった位置および時刻をさらに記憶する
    請求項に記載の無線端末検出システム。
  9. 前記不審無線端末からの電波の到来方向を推定する電波到来方向推定部を備える
    請求項1からの何れか一項に記載の無線端末検出システム。
  10. らの無線端末の位置、および、他の無線端末との距離に基づいて、前記自らの無線端末の移動の前後で同一の前記無線端末が所定の距離内に検出されたか判定する移動判定部を備え、
    前記通知部は、前記移動判定部が、前記自らの無線端末の移動の前後で前記同一の無線端末を検出したと判定した場合、判定結果をユーザに通知する、
    請求項1からの何れか1項に記載の無線端末検出システム。
  11. 不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、
    受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、
    前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、
    前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、
    前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する、
    無線端末検出方法。
  12. コンピュータに、
    不審無線端末に関連する要件が発生したことを知らせるユーザからの通知を受け取った前後の所定の時間内における受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出して、不審無線端末の識別情報として登録し、
    受信電波から検出される個々の無線端末からの電波から、送信源の前記無線端末に応じた識別情報を抽出し、
    前記個々の無線端末からの電波の電波強度を測定し、
    前記受信電波から検出される電波送信源の前記無線端末の台数に基づいて、前記電波強度の距離に対する減衰率を推定し、推定した前記減衰率に基づいて前記個々の無線端末までの距離を推定し、
    前記識別情報に基づいて、前記電波送信源の無線端末が不審無線端末として登録されていると判定され、かつ、前記電波送信源の無線端末までの推定距離が所定の距離以下であると判定された場合、前記不審無線端末が検出されたことをユーザに通知する、
    処理を実行させるためのプログラムを記憶する記憶媒体。
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