JP6920132B2 - シャープペンシル - Google Patents
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Description
なお特許文献1には、芯ケースの尾端部にノックカバーが着脱可能に取り付けられると共に、芯ケースの先端部に芯ガイド部材を介してチャックを取り付けたシャープペンシルが開示されている。
このノックカバーの引き抜きに際しては、ノックカバーに引きずられて芯ケースに後退させる力が働くために、芯ケースに直接もしくは他の部材を介して取り付けられたチャックに対しても、後退させる力が作用する。
したがって、特に機械的な強度に劣るカラー芯(色鉛筆芯)を用いる場合には、芯折れなどのダメージを受ける度合いが大きくなる。さらにノックカバーにクリップが形成されているタイプにおいては、前記クリップの存在によって指先におけるノックカバーの把持力を増加させることができるので、結果として前記したノックカバーの引き抜き操作において、チャックにより強い把持力を与えることになり、チャックによる筆記芯に与えるダメージは、より大きなものとなる。
したがって、芯ケースの尾端部にノックカバーを脱着させるに際して、芯ケースに形成された前記開口部が、ノックカバーの嵌合突起に対して効果的にベンディング(撓ませる)作用を与えることができる。
符号3は、前記軸筒1の先端部に取り付けられた口先部を示しており、この口先部3の後端部内周面に形成された雌ねじが、前記軸筒1の前端部外周面に形成された雄ねじに螺合されることで、口先部3は軸筒1に対して着脱可能に取り付けられている。
このチャック5は全体が弾性を有する樹脂素材により構成され、その軸心に沿って筆記芯Lを通す芯挿通孔が形成されている。またチャック5の先端部は2つに分割されて、分割された先端部がリング状に形成された金属製の締め具6内に遊嵌されるようにして装着されている。このリング状の前記締め具6は、前記チャック5の周囲を覆うようにして配置された円筒状に形成されたチャック収容体7の先端部内面に装着されている。
前記樹脂製の保持チャック9は、軸心部分に芯挿通孔が形成されると共に、この芯挿通孔の外側に軸方向に沿って環状の溝9aが施されている。この構成により保持チャック9は、軸心部分の芯挿通孔に位置する筆記芯Lに対して軽い摩擦を与えた状態で、筆記芯Lを一時的に保持する作用を果たす。
これにより、前記チャック5の先端部は、リング状の締め具6内に収容され、筆記芯Lは前記チャック5に把持された状態に保たれる。
また前記ノック操作の解除により、チャックスプリング11の作用によりチャック5、芯ケース4は軸筒1内において後退する。
すなわち、前記したノックカバー14へのノック操作の繰り返しによる前記チャック5の前進および後退運動により、チャック5は筆記芯Lの解除と把持を行い、これにより筆記芯Lは先端パイプ8から順次前方に繰り出されるように作用する。
この芯ケース4は、前記したとおり円筒状に形成されて、尾端部から前端部にわたって、外径が段状に細くなるように形成されている。その尾端部には芯補給口を兼ねた消しゴムの収容口4aが形成されており、その若干前方には鍔状に形成された受け部4bが外側に突出して形成されている。この受け部4bは、図1に示すように芯ケース4の尾端部にノックカバー14を装着した場合において、芯ケース4の前端部が当接して、ストッパとしての機能を果たすものとなる。
なお、前記したように開口部4dを形成することにより、開口部4dに隣接する嵌合突起4cの樹脂素材には、効果的にベンディング(撓ませる)作用を与えることができる。また、前記開口部4dは、軸方向に長く形成されることにより、前記ベンディング作用を、より大きく設定することができる。このベンディングによる作用効果については、図4に基づいて後で説明する。
この円弧状の突起4eは、図1に示すように軸筒1の内周面との間の隙間をなるべく少なくして、ノック操作時において、軸筒1に対して芯ケース4が軸に直交する方向にガタつくのを防止するように作用する。
すなわち、芯ケース4を射出成形するには、図示せぬ第1金型と第2金型(上下の割り型)、および芯ケース4の軸孔を形成するためのコアピンが用いられる。コアピンは、第1金型と第2金型との間に、正確に位置させる必要があり、このために第1金型と第2金型には、コアピンを中央に支持するために小径の支持ピンがそれぞれ対向するようにして形成される。
したがって、前記一対の小径孔4hは、第1金型と第2金型の離型の際に、それぞれの金型に形成された前記支持ピンの抜き孔として残されたものとなる。
図4に示されるように、芯ケース4の尾端部に装着されるノックカバー14の内面には、断面が円弧状に形成された環状の突部14aが内周面に沿って形成されている。
一方、芯ケース4の外周面には、前記したとおり、ノックカバー14に対する嵌合突起4cが形成されている。この芯ケース4側に形成された嵌合突起4cは、図4に示すように、芯ケース4の尾端部側から芯ケースの前方に向って径を大きくする傾斜部4c1と、前記傾斜部4c1に続いて芯ケース4の軸と平行な起立部4c2と、前記起立部4c2に対して、芯ケース4の軸に直交して径を小さくする立下がり部4c3が備えられている。
すなわち、図4に示す状態において、ノックカバー14の前端部が図1に示す鍔状の受け部4bに当接し、芯ケース4に対するノックカバー14の装着が終了する。
これによりユーザは、ノックカバー14が芯ケース4側に確実に装着されたことを、前記した軽い衝撃音と共に、クリックの感触として確かめることができる。
この時、前記したベンディング作用により、前記嵌合突起4cは若干軸心側に撓みつつ、そのまま環状の突部14aは傾斜部4c1に沿って移動し、ノックカバー14を芯ケース4から引き抜くことができる。
これにより、チャック5による芯折れなどの発生度合いを少なくさせたシャープペンシルが提供可能となる。
シャープペンシルに好適に利用可能な色鉛筆芯は、鉛筆芯体に染料を溶解または内包した樹脂を含むことを特徴とするものである。
この色鉛筆芯によると、強度および耐光性を損なうことなく、色相および消しゴム消去性に優れた特性を発揮できるものとなる。
そして、この色鉛筆芯を前記したこの発明に係るシャープペンシルにおいて利用することにより、この色鉛筆芯の特性を十分に発揮させることができる。
なお、色鉛筆芯で筆記した色調と同色の消しゴム13とは、人間の視覚を通して同色と認識できる範囲であると言うことができ、若干の色の濃淡の相異、明暗の相異、強弱の相異は同色と見做すことができる。具体的にはマンセル表示系の色相で、10色相以内、明度および彩度で3以内は、同色と見ることができる。
この開口部4dと嵌合突起4cは、樹脂成形による離型を考慮した場合には、図に示した構成が好ましいが、開口部4dと嵌合突起4cのそれぞれ数は、図示例に限られることなく、周方向に沿ってそれぞれ3つ以上形成されていても、同様の作用効果を得ることができる。
2 グリップ部材
3 口先部
4 芯ケース
4a 消しゴム収容口(芯補給口)
4b 受け部
4c 嵌合突起
4d 開口部
4e 円弧状突起
4f 突条
4g 段部
4h 小径孔
5 チャック
6 締め具
7 チャック収容体
8 先端パイプ
9 保持チャック
9a 環状溝
11 チャックスプリング
13 消しゴム
14 ノックカバー
14a 環状突部
15 クリップ
15a クリップ支持体
L 筆記芯
Claims (3)
- 芯ケースの尾端部に着脱可能に取り付けられたノックカバーのノック操作により、軸筒前端部の口先部より筆記芯が順次繰り出されるようにしたシャープペンシルであって、
前記ノックカバーは、筒状に形成された芯ケースの尾端部を外側から覆うようにして、芯ケースに嵌合により着脱可能に取り付けられ、かつ前記芯ケースの外周面には、前記ノックカバーの嵌合突起が形成されると共に、前記嵌合突起に周方向に隣接して、芯ケースの筒状の外周面を貫通する開口部が形成されていることを特徴とするシャープペンシル。 - 前記芯ケースの外周面に形成されたノックカバーの嵌合突起は、芯ケースの尾端部側から芯ケースの前方に向って径を大きくする傾斜部と、前記傾斜部に続いて芯ケースの軸と平行な起立部と、前記起立部に対して芯ケースの軸に直交して径を小さくする立下がり部とが備えられていることを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル。
- 前記芯ケースに収容された筆記芯が、鉛筆芯体に染料を溶解または内包した樹脂を含む色鉛筆芯であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシャープペンシル。
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Applications Claiming Priority (1)
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