JP7032925B2 - スライド式の多芯筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸筒内に複数の筆記体を収容したスライド式の多芯筆記具に関する。
多芯筆記具において、特開2003-11583号公報「スライド式の多芯筆記具」では、各筆記体の後部に操作部を設けた摺動体を連接し、操作部を軸筒の外方に突出させ、操作部を摺動体に着脱自在に装着したことにより、使用者の好みにあった筆記体に交換した際に、誤った筆記体の選択をすることなく、また操作部の形状や色柄も選択可能とした構成が開示されている。
また、特開2007-38635号公報「多芯筆記具」では、軸筒の後端に、摺動溝を後方に開口させる開口部を設け、前記開口部から、前記摺動体を、軸筒内から取り外し可能及び軸筒内に挿入可能に、蓋体を軸筒に設けたヒンジ部等の被係合部に、回動自在に装着した構成が開示されている。
前述したような、スライド式の多芯筆記具においては、ポケットなどへ挟着することを鑑みて、クリップを具備することが望まれており、更に、軸筒にスクリーン印刷やフィルム転写等により、色や図形、模様など軸筒に加飾を施すことが望まれている。しかしながら、軸筒後端部に、蓋体を係合する被係合部やクリップを一体に設けると、軸筒に加飾し難いという問題があった。
この問題を解決する技術として、特開2013-49193号公報「スライド式の多芯筆記具」では、クリップがクリップ片と当該クリップ片を装着するクリップ台を備え、軸筒に形成した摺動溝と周方向の異なる位置に、長手方向に沿って延びる装着溝が形成され、クリップ台を軸筒の装着溝に着脱自在に挿入し、頭冠(尾冠)を軸筒の後部に装着することでクリップを軸筒に装着する構成が開示されている。この特開2013-49193号公報の技術を用いることで、加飾を施した軸筒にクリップを後から装着できるため、軸筒に加飾を施すことが容易となる。
特開2003-11583号公報 特開2007-38635号公報 特開2013-49193号公報
しかしながら、特開2013-49193号公報「スライド式の多芯筆記具」では、クリップが軸筒から抜けないようにするためには、頭冠(尾冠)を軸筒の後部に装着して装着溝を塞ぐことでクリップ台の後退を阻止することなどが必要である。このため、クリップを軸筒に装着する際、クリップ台と頭冠(尾冠)とを別部品で構成していることで、クリップを挿入する動作と、クリップを固定するために頭冠を取り付ける動作の2動作が必要となり、装着に手間がかかるという課題があった。
一方、多芯筆記具は、軸筒の内部に複数の筆記体を収納しているため、軸筒の外径が太くなる傾向があるが、軸筒の外径が太くなり過ぎると筆記時に使用者が手で把持し難くなるため、軸筒の外径はなるべく細く形成する必要がある。しかしながら、軸筒内には複数の筆記体を収納するスペースが必要なため、軸径を細く形成するには各部品の肉厚を薄く形成する必要があった。このため、軸筒を細く形成しようとすると、各部品の耐久性が低下し、携帯時における他の物品との接触、又は、床への落下等による衝撃を受けた際、複雑な構造を備えた係止部や螺合するための螺子部などが破損する虞があり、特に軸筒後端に取り付けられる頭冠(尾冠)は、端部にあるため他の物品や床への落下時に接触箇所となり易く、破損して係止や螺合が外れると軸筒内部の部品が外部へ出てしまう可能性があるため、衝撃を受けても軸筒から外れ難くすることが望まれていた。
本発明は、前記問題を鑑みてなされたものであって、一度の動作でクリップを軸筒に装着でき、更に、携帯時における他の物品と接触、又は、床への落下等による衝撃を受けても、軸筒とクリップとの係止部が破損し難く、軸筒に対するクリップの装着力が低下することを抑制可能なスライド式の多芯筆記具を提供することを目的とした。
本発明は、
「1.軸筒内に配設したコイルスプリングにより、軸筒後端方向に弾発した複数の筆記体と、前記軸筒に設けた摺動溝に摺動自在に収納され、各筆記体の後部に連接した摺動体と、該摺動体に一体に形成又は付設し、前記摺動溝から外方に突出する操作部と、前記操作部を前記軸筒の前端方向にスライドすることにより、前記筆記体の筆記部の突出を維持する出没機構と、前記軸筒の後端部に付設したクリップと、を具備してなるスライド式の多芯筆記具において、
前記クリップが、軸方向に沿って延びるクリップ片と、該クリップ片を支持するクリップ台と、当該クリップ片と該クリップ台とを繋ぐ支持部と、当該クリップ台の後端部に連設され円環状に形成した尾冠と、を一体に備え、
前記クリップ台が、前記軸筒の外周面に、軸方向に沿って延び、前記摺動溝と軸周方向の異なる位置に形成された装着溝に挿入され、
前記軸筒の後端部に外方へ向って突出する係止部が形成され、
前記クリップの尾冠が、外筒部と、該外筒部の内方に後端部から前方へ向って延出する内延部と、を備え、前記外筒部と前記内延部とを離間して形成すると共に、前記内延部の内面に内方へ向って突出する被係止部が形成され、
前記軸筒の係止部に、前記尾冠の被係止部を係止することで、前記クリップを該軸筒に装着し、前記支持部が、前記尾冠の外周面に連設して形成されていることを特徴とするスライド式の多芯筆記具。
2. 前記クリップ台の横断面において、該クリップ台の両側端には軸方向に沿って延びるレール部が形成され、
前記クリップ台のレール部が、前記装着溝の内側面に軸方向に延びるように形成されたレール溝に挿入されたことを特徴とする前記1項に記載のスライド式の多芯筆記具。」である。
本発明によれば、クリップがクリップ片とクリップ台と尾冠とを備え、クリップ台を軸筒の装着溝に挿入しつつ尾冠の被係止部を軸筒の係止部に係止することで、一度の動作でクリップを軸筒に装着できる。更に、クリップの尾冠は、外筒部と、該外筒部の内方に後端部から前方へ向って延出する内延部と、を備え、内延部の被係止部と軸筒の係止部とを係止することで該軸筒に装着されるため、携帯時における他の物品と接触、又は、床への落下等による衝撃を受けても、その衝撃が内延部に設けた被係止部にまで伝わることを防止でき、安定した装着状態を維持することができる。
また、尾冠の外筒部と内延部とを離間して形成することで、外筒部に受けた衝撃が内延部に伝達されるのを防止すると共に、内延部に形成した被係止部と軸筒の係止部とを係止する際、外筒部と内延部との隙間分、内延部が外側に広がることができることから、被係止部を係止部に係止するこが容易になる。
更に、尾冠の後端部から前方へ延びる内延部は、周状に形成してもよく、切欠部によって複数に分断した状態で形成してもよい。尚、内延部を複数に分断する場合、尾冠の内延部が撓み易くなるため、内延部の被係止部と軸筒の係止部とを係止することが容易となる。
また、クリップのクリップ台の横断面形状を略三角形に形成し、略三角形の少なくとも2つの頂部にレール部を設け、クリップ台のレール部が軸筒の装着溝の内側面に軸方向に延びるように形成したレール溝に挿入されるよう構成することが好ましく、この場合、クリップ台の断面形状を略三角形にすることで当該クリップ台の曲げ強度が増大し、クリップのクリップ片と軸筒との間にノートやポケット等を挟んで狭持させた際、クリップ台が変形し難くなることでクリップによる狭持力が増加する効果を奏する。更に、レール部をレール溝に挿入することで、クリップ片に掛かった応力を、クリップ台を介して装着溝全体で支えると共に、クリップ台が装着溝から外れてしまうことを防止できる。
また、クリップ片とクリップ台とを繋ぐ支持部が、尾冠の外周面に連設した状態で形成することが好ましく、この場合、クリップ片と軸筒との間にノートやポケット等を挟んで狭持した際に、クリップ台に掛かる応力を尾冠にも振り分けることができる。このため、クリップの耐久性が向上する効果を奏する。
本発明により、一度の動作でクリップを軸筒に装着でき、更に、携帯時における他の物品と接触、又は、床への落下等による衝撃を受けても、軸筒とクリップとの係止部が破損し難く、軸筒に対するクリップの装着力が低下することを抑制可能なスライド式の多芯筆記具を提供することができた。
実施例1のスライド式の多芯筆記具の外観図である。 図1のA-A断面を示した断面図である。 図2のB-B断面を示した断面図である。 図2のC-C断面を示した拡大断面図である。 図2のD-D断面を示した拡大断面図である。 クリップの外観図である。 図6のE-E断面を示した拡大断面図である。 軸筒にクリップを装着する状態を説明するための説明図である。 図1の状態から、第一筆記体を前方へスライドさせ、前軸の前端開口部から第一ボールペンチップの前端を突出させた状態を示した縦断面図である。
次に図面を参照しながら、本発明のスライド式の多芯筆記具の実施例を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
また、本実施例では、軸筒の長手方向において、ボールペンチップがある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。更に、軸筒の軸径方向において、ボールペンレフィルがある方を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
実施例1
図1~図7に示すスライド式の多芯筆記具1は、前軸2の雄螺子部2aと、後軸3の雌螺子部3aと、を螺合により着脱自在に取り付けた軸筒4内に、複数本(3本)の筆記体(第一筆記体5、第二筆記体6、第三筆記体7)が前後方向に移動可能に収容されている。また、筆記体の後部には、当該筆記体をスライドさせるための操作部となり、各筆記体のインキ収容筒(第一インキ収容筒51、第二インキ収容筒61、第三インキ収容筒71)に収容した筆記具用油性インキと同色の摺動体(第一摺動体8、第二摺動体9、第三摺動体10)を配設してあり、各々の筆記体は、コイルスプリング(第一コイルスプリング11、第二コイルスプリング12、第三コイルスプリング13)により後方に弾発してある。そして、軸筒4の後部には、クリップ片14aと尾冠14bを備えたクリップ14が装着され、3本の筆記体を軸筒4内に配設した従来公知の出没機構を備えたスライド式の多芯筆記具1を形成してある。
筆記体(第一筆記体5、第二筆記体6、第三筆記体7)について詳述すると、図2及び図3に示すように、インキ収容筒(第一インキ収容筒51、第二インキ収容筒61、第三インキ収容筒71)の先端部に、φ0.7mmのボールを回転自在に抱持したボールペンチップ(第一ボールペンチップ52、第二ボールペンチップ62、第三ボールペンチップ72)からなる筆記部を装着してある。また、インキ収容筒(第一インキ収容筒51、第二インキ収容筒61、第三インキ収容筒71)の内部には、各々異なる筆記具用の油性インキを収容してある。
前軸2は、筒状に形成してあり、前部にはボールペンチップ(第一ボールペンチップ52、第二ボールペンチップ62、第三ボールペンチップ72)が出没可能な前部開口部2bを形成してある。また、前軸2の外周面には2色成形によって、常温でゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーを用いてグリップ部2cを形成してある。そして、グリップ部2cの表面には網目状の溝部2dが形成され、グリップ部2cを手で把持した際に、溝部2dにより滑り難くなるよう構成してある。
後軸3の後部には、前後方向に延び細長状に形成された3本の摺動溝3b(第一摺動溝3b1、第二摺動溝3b2、第三摺動溝3b3)を備えており、互いに、120度間隔に形成すると共に、摺動溝3bの後方は開口した状態で形成してある。また、後軸3の後端部は略円筒状に形成してあり、後軸3の外面には予めフィルム転写を施してある。
尚、後軸3にフィルム転写する際、後軸3の外周面3cには外方へ突出する突起がない為、フィルム転写を容易に行うことができた。
後軸3の内部には、略円筒状の基部15aを備えたスプリング支持部15を固着してある。このスプリング支持部15の基部15aには、3本の筆記体(第一筆記体5、第二筆記体6、第三筆記体7)が挿通される3個の内孔が軸方向に貫設され、スプリング支持部15の基部15aと、各々の摺動体(第一摺動体8、第二摺動体9、第三摺動体10)と、の間には、コイルプリング(第一コイルスプリング11、第二コイルスプリング12、第三コイルスプリング13)が配設され、各々の筆記体及び摺動体を後方へ弾発してある。
また、後軸3の後部、且つ後軸3の第二摺動溝3b2と第三摺動溝3b3との間には、軸方向(長手方向)に沿って延びる凹状の装着溝3dを形成してある。この装着溝3dは、図4に示すように、横断面形状が軸心方向に一つの頂部を備えた略3角形状で形成してあり、装着溝3dの2箇所の頂部には軸方向(長手方向)に延びるレール溝3eを形成してある。更に、後軸3の後部には後方へ向って突出する円柱状の突起部3fが形成してあり、突起部3fの後部には、軸周方向に沿って延び、外方へ向って突出する係止部3gを形成してある。
クリップ14は、図6及び図7に示すように、円筒状に形成された尾冠14bと、尾冠14bの前端から前方へ延びるように形成されたクリップ台14cと、クリップ台14cの外方側に、当該クリップ台14cに連設され、且つ軸方向に延びる舌片状に形成されたクリップ片14aと、により構成されている。
尾冠14bには、後端部14dから前方へ延びるように形成された外筒部14eと、外筒部14eの内方に、後端部14dから前方へ延びるように形成された内延部14fと、を形成してある。また、内延部14fは、図5のように、横断面形状が軸周方向に延びる周壁状に形成され、切欠部14gにより分断された状態で形成してある。そして、内延部14fの内周面の前端部には、内方へ向って突出するように被係止部14hを形成してある。尚、外筒部14eと内延部14fは離間した状態で形成してある。
また、クリップ片14aは支持部14iによってクリップ台14cに支持されると共に、支持部14iは尾冠14bの外筒部14e(外周面)から連設して形成してあり、クリップ片14aをクリップ台14cと尾冠14bの両方で支持することで、クリップ片14aの強度と耐久性を向上させてある。
更に、クリップ片14aの前部内面には内方へ向って突出する突起部14jが形成してあり、突起部14jの内端は後軸3(軸筒)の外周面3cに常に当接するように、クリップ片14aを若干撓ませた状態で取り付けてある。
クリップ台14cは、図4に示すように、横断面が略三角形状に形成してあり、両側端には軸方向に延びるように形成されたレール部14kを形成してある。このレール部14kを後軸3(軸筒4)の装着溝3dに形成されたレール溝3eに挿入し、後軸3とクリップ台14cとをしっかりと係着させることで、クリップ台14cに力が掛かっても装着溝3dのレール溝3eを介して装着溝3d全体で支持するよう構成してある。また、クリップ台14cの横断面を略三角形状に形成することで、クリップ台14c自体の曲げ強度を増加させてある。
ここで、図8を用いて、クリップ14を後軸3に装着する状態を説明する。図8に示すように、クリップ14のクリップ片14aを前方側にして、クリップ台14cのレール部14kと後軸3の装着溝3dのレール溝3eを合わせた状態でクリップ台14cを装着溝3dに挿入し、そのまま前方へ押し込むと、レール溝3eに沿ってクリップ台14cは引っ掛かることなく真っ直ぐに挿入され、更にクリップ14の尾冠14bの被係止部14hが後軸3の係止部3gへ自然に案内される。そして、被係止部14hが外方側に撓んで係止部3gを乗り越え、被係止部14hと係止部3gとが係止することで、クリップ14が後軸3に装着される。このため、一度の装着動作により、尾冠14bを備えたクリップ14を後軸3(軸筒4)に装着することができた。
また、クリップ14を後軸3に装着した図1及び図2の状態で、クリップ片14aを外方へ撓ませ、クリップ片14aの突起部14jと後軸3の外周面3hとの間で服のポケットやノート等を挟んで狭持させると、クリップ片14aに掛かった応力は、クリップ台14cのレール部14kと装着溝3dのレール溝3eを介して後軸3の装着溝3d全体で支持される。そして、クリップ14の支持部14iが尾冠14bの外周面から連設して形成され、更に、尾冠14bは被係止部14hにより後軸3の後部の係止部3gとも係止されているため、クリップ片14aに掛かった応力は、尾冠14bを介して後軸3の後部でも支持されることとなり、後軸3全体に分散される。このため、クリップ片14aと後軸3の外周面3cとで服のポケットやノート等をしっかり挟んで狭持できると共に、クリップ片14aで繰り返し狭持させた際の耐久性を向上させることができた。
尚、前述した出没機構により、各々の筆記体のボールペンチップからなる筆記部を前軸2の前端開口部2bから突出させるには、例えば第一筆記体5の場合は、図1の状態から、第一摺動体8の操作部8aを、第一摺動溝3b1に沿って、前方(前軸2の前端開口部2b方向)へスライドすることにより、第一摺動体8に形成した係合突起8bが後軸3内に形成した係止突部3hに係止される。これにより、第一筆記体5の筆記部である第一ボールペンチップ52の前端を前軸2の前端開口部2bから突出した状態を維持して、筆記することができる図9の状態となる。
更に、図9の第一筆記体5の第一ボールペンチップ52の前端が前軸2の前端開口部2bから突出を維持した状態で、第二摺動体9の操作部9aを前方(前軸2の前端開口部2b方向)にスライドすることで、第二摺動体9の解除突起9c(図3参照)が第一摺動体8の係合突起8bと後軸3の係止突部3hとの係止状態を解除し、第一コイルスプリング11の弾発力により第一筆記体5の第一ボールペンチップ52を前軸2内に没入させることができる。
尚、本発明では、前述したように、クリップ14の尾冠14bの外筒部14eの内方に、後端部14dから前方へ延びる内延部14fを形成し、内延部14fと外筒部14eとを離間して形成すると共に、内延部14fに被係止部14hを設け、後軸3(軸筒4)の係止部3gに被係止部14hを係止することでクリップを後軸3(軸筒4)に装着している。このため、携帯時における他の物品と接触、又は、床への落下等により尾冠14bに衝撃を受けても、外筒部と離間している内延部14fの被係止部14hには衝撃が伝わり難く、結果として、後軸3(軸筒4)の外径を細く形成しても、内延部14fの被係止部14hが破損することを防止でき、後軸3(軸筒4)からクリップ14が外れることを防ぐことができた。
また、本実施例では、便宜上、ボールペンを3本配設してあるが、筆記体には、例えば、ボールペン、マーキングペン、シャープペンシル等が挙げられる。また、筆記体の本数は、2本以上であればよく、具体的には、2本、3本、4本、5本、6本等が挙げることができる。
本発明の多芯筆記具は、インキの種類に限定されることなく、スライド式の多芯筆記具として広く実施可能である。
1…スライド式の多芯筆記具、
2…前軸、2a…雄螺子部、2b…前端開口部、2c…グリップ部、2d…溝部、
3…後軸、3a…雌螺子部、3b…摺動溝、3b1…第一摺動溝、
3b2…第二摺動溝、3b3…第三摺動溝、3c…外周面、3d…装着溝、
3e…レール溝、3f…突起部、3g…係止部、3h…係止突部、
4…軸筒、
5…第一筆記体、
51…第一インキ収容筒、
52…第一ボールペンチップ、
6…第二筆記体、
61…第二インキ収容筒、
62…第二ボールペンチップ、
7…第三筆記体、
71…第三インキ収容筒、
72…第三ボールペンチップ、
8…第一摺動体、8a…操作部、8b…係止突起、
9…第二摺動体、9a…操作部、9c…解除突起、
10…第三摺動体、10a…操作部、
11…第一コイルスプリング、
12…第二コイルスプリング、
13…第三コイルスプリング、
14…クリップ、14a…クリップ片、14b…尾冠、14c…クリップ台、
14d…後端部、14e…外筒部、14f…内延部、14g…切欠部、
14h…被係止部、14i…支持部、14j…突起部、14k…レール部、
15…スプリング支持部、15a…基部。

Claims (2)

  1. 軸筒内に配設したコイルスプリングにより、軸筒後端方向に弾発した複数の筆記体と、前記軸筒に設けた摺動溝に摺動自在に収納され、各筆記体の後部に連接した摺動体と、該摺動体に一体に形成又は付設し、前記摺動溝から外方に突出する操作部と、前記操作部を前記軸筒の前端方向にスライドすることにより、前記筆記体の筆記部の突出を維持する出没機構と、前記軸筒の後端部に付設したクリップと、を具備してなるスライド式の多芯筆記具において、
    前記クリップが、軸方向に沿って延びるクリップ片と、該クリップ片を支持するクリップ台と、当該クリップ片と該クリップ台とを繋ぐ支持部と、当該クリップ台の後端部に連設され円環状に形成した尾冠と、を一体に備え、
    前記クリップ台が、前記軸筒の外周面に、軸方向に沿って延び、前記摺動溝と軸周方向の異なる位置に形成された装着溝に挿入され、
    前記軸筒の後端部に外方へ向って突出する係止部が形成され、
    前記クリップの尾冠が、外筒部と、該外筒部の内方に後端部から前方へ向って延出する内延部と、を備え、前記外筒部と前記内延部とを離間して形成すると共に、前記内延部の内面に内方へ向って突出する被係止部が形成され、
    前記軸筒の係止部に、前記尾冠の被係止部を係止することで、前記クリップを該軸筒に装着し、前記支持部が、前記尾冠の外周面に連設して形成されていることを特徴とするスライド式の多芯筆記具。
  2. 前記クリップ台の横断面において、該クリップ台の両側端には軸方向に沿って延びるレール部が形成され、
    前記クリップ台のレール部が、前記装着溝の内側面に軸方向に延びるように形成されたレール溝に挿入されたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式の多芯筆記具。
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