JP6919313B2 - デフレクタ装置 - Google Patents
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- B60J7/00—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
- B60J7/22—Wind deflectors for open roofs
Description
特許文献1には、ルーフの開口を開閉するスライドパネルの開閉動作に伴い、当該ルーフの開口に沿って設けられたサンシェードレールに対して接近及び離間するように回動するデフレクタアームを備えるデフレクタ装置が記載されている。このデフレクタ装置では、スライドパネルが開動作する場合、デフレクタアームが解放されてサンシェードレールに対して離間するように回動し、これに連動してデフレクタブレードが展開されるように構成されている。また、スライドパネルが閉動作する場合、デフレクタアームが抑え込まれてサンシェードレールに対して接近するように回動し、これに連動してデフレクタブレードが格納されるように構成されている。そして、特許文献1のデフレクタ装置では、デフレクタアームをサンシェードレールから離間する方向に付勢する板ばねが設けられている。
上記構成によれば、付勢部材のうち、デフレクタアームに当接する部位は、U字状に折り曲げられた線材のうち、R状の部位である。つまり、付勢部材は、デフレクタアームが回動する際、当該デフレクタアームにR状の部位で点接触した状態で摺動する。なお、上記構成では、付勢部材として線材を採用しているので、両先端からそれぞれ延びる部位がデフレクタアームと接触する場合であっても面接触することはなく線接触で済む。この場合、例えば、付勢部材として板ばねを採用する場合と比較して、付勢部材と、デフレクタアームとの摺動面積を小さくすることができるようになる。したがって、デフレクタアームが回動する際の摺動抵抗を低減することができ、ひいてはデフレクタアームの回動に基づく摺動音を低減することができる。
上記構成によれば、デフレクタアームがデフレクタベースに組み付けられた状態で、回動部の内周面と、軸部の摺動面とは、当該摺動面に設けられた突出部を介して当接する。すなわち、デフレクタアームにおける回動部の内周面と、デフレクタベースにおける各側壁の軸部の一対の円弧部との間で、部材の製造公差や寸法公差に基づく隙間をガタ詰めすることができる。これにより、デフレクタアームが回動する際、ガタつきの発生を抑制することができ、スムーズな動きの実現が可能になる。
上記構成によれば、付勢部材のうち、デフレクタアームに当接する部位は、U字状に折り曲げられた線材のうち、R状の部位である。つまり、付勢部材は、デフレクタアームが回動する際、当該デフレクタアームにR状の部位で点接触した状態で摺動する。なお、上記構成では、付勢部材として線材を採用しているので、両先端からそれぞれ延びる部位がデフレクタアームと接触する場合であっても面接触することはなく線接触で済む。この場合、例えば、付勢部材として板ばねを採用する場合と比較して、付勢部材と、デフレクタアームとの摺動面積を小さくすることができるようになる。したがって、デフレクタアームが回動する際の摺動抵抗を低減することができ、ひいてはデフレクタアームの回動に基づく摺動音を低減することができる。
図2及び図3に示すように、デフレクタ装置20は、フロントハウジング15、すなわちルーフ開口部11の前縁部11aに沿って設けられるロアフレーム21を備えている。ロアフレーム21は、棒状の外郭を有し、例えば、ポリエチレン樹脂等の樹脂材からなる。
まずデフレクタベース29の構成について説明する。
本体部34には、付勢部材28の両先端28aを係止する第2の係止部(以下「係止溝」という)38が設けられている。係止溝38は、底部32側に開口し、各側壁33が立設する方向に深さを有している。係止溝38は、本体部34のうち収容部30側と反対側に配置されている。係止溝38は、底面32aに設けられた貫通孔37を通じて収容部30と連通している。
図4に示すように、デフレクタアーム27の回動部40には、一対の軸部39に挿入される軸穴41が設けられている。軸穴41は、デフレクタアーム27の幅方向の両側に開口42を有し、当該幅方向に深さを有している。軸穴41は、軸部39の一対の円弧部39cの表面である摺動面39eと摺動可能な内周面43aを有する周壁43に囲まれた筒状をなし、各開口42の間を通過不能に塞ぐ底壁44によってデフレクタアーム27の幅方向で、一対の軸穴41a,41bに分断されている。
(1)図5に示すように、付勢部材28のうち、デフレクタアーム27に当接する部位は、U字状に折り曲げられた線材のうち、R部28cである。つまり、付勢部材28は、デフレクタアーム27が上下動する際、当該デフレクタアーム27にR部28cで点接触した状態で摺動する。なお、本実施形態では、付勢部材28として線材を採用しているので、一対の延在部28bがデフレクタアーム27と接触する場合であっても面接触することはなく線接触で済む。この場合、例えば、付勢部材28として板ばねを採用する場合と比較して、付勢部材28と、デフレクタアーム27との摺動面積を小さくすることができるようになる。したがって、デフレクタアーム27が上下動する際の摺動抵抗を低減することができ、ひいてはデフレクタアーム27の回動に基づく摺動音を低減することができる。
・デフレクタベース29は、付勢部材28を固定可能に構成されていればよく、固定の方法は適宜変更可能である。例えば、付勢部材28の両先端28aは、係止片36と同様の構成で係止されるようにしてもよい。その他、一対の係止爪36aは、各側壁33の内壁面33aに対して対向する内壁面33aに向かって突出するように設けてもよい。
・設置溝60では、デフレクタアーム27の剛性に合わせて、低部62aと、高部62bとを設ける範囲を適宜変更可能である。例えば、当接部62の突出量は、全体で同一にしてもよい。また、当接部62は、溝底61が延びる方向に沿って延びる1本や、3本以上のリブとしてもよいし、設置溝60の幅方向にも延びるようにした格子状のリブとしてもよい。また、設置溝60では、デフレクタアーム27が上下動する際に付勢部材28のR部28cが摺動する範囲Ra1で少なくとも当接部62(低部62a)を設けていればよい。また、設置溝60では、デフレクタアーム27の剛性が十分確保されている場合には当接部62を設けない構成としてもよい。
Claims (6)
- 車両のルーフに設けられたルーフ開口部の両側縁部に対して固定されるデフレクタベースと、
前記ルーフ開口部の両側縁部に沿って延びるように前記デフレクタベースに組み付けられ、当該ルーフ開口部を開閉するパネルの開閉動作に応じて前記ルーフ開口部に対して接近及び離間するように回動可能に支持されるデフレクタアームと、
前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して離間する場合に展開されるとともに、前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して接近する場合に格納されるように構成されるデフレクタ部と、
一端側が前記デフレクタベースに組み付けられるとともに、他端側が前記デフレクタアームを前記ルーフ開口部に対して離間する方向に付勢するように当該デフレクタアームに当接する状態で設置される付勢部材と、を備え、
前記付勢部材は、両先端が互いに接近するように全体としてU字状に折り曲げられた線材であり、当該線材の両先端が前記一端側となり、当該両先端からそれぞれ延びる部位が合流するR状の部位が前記他端側となるように設置されているデフレクタ装置であって、
前記デフレクタアームには、前記付勢部材に対向する対向面に対して当該付勢部材側に突出する当接部が設けられており、
前記付勢部材の前記他端側は、前記当接部を介して前記デフレクタアームと当接するデフレクタ装置。 - 請求項1に記載のデフレクタ装置において、
前記当接部は、前記デフレクタアームが回動するなかで前記付勢部材と当接する当接部位と、当該付勢部材と当接しない非当接部位とを有し、
前記非当接部位は、前記当接部位と比較して前記付勢部材側への突出量が大きく構成されている、ことを特徴とするデフレクタ装置。 - 車両のルーフに設けられたルーフ開口部の両側縁部に対して固定されるデフレクタベースと、
前記ルーフ開口部の両側縁部に沿って延びるように前記デフレクタベースに組み付けられ、当該ルーフ開口部を開閉するパネルの開閉動作に応じて前記ルーフ開口部に対して接近及び離間するように回動可能に支持されるデフレクタアームと、
前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して離間する場合に展開されるとともに、前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して接近する場合に格納されるように構成されるデフレクタ部と、
一端側が前記デフレクタベースに組み付けられるとともに、他端側が前記デフレクタアームを前記ルーフ開口部に対して離間する方向に付勢するように当該デフレクタアームに当接する状態で設置される付勢部材と、を備え、
前記付勢部材は、両先端が互いに接近するように全体としてU字状に折り曲げられた線材であり、当該線材の両先端が前記一端側となり、当該両先端からそれぞれ延びる部位が合流するR状の部位が前記他端側となるように設置されているデフレクタ装置であって、
前記デフレクタベースは、前記デフレクタアームが延びる方向に直交する方向で対向する一対の側壁を有し、
各側壁には、対向する前記側壁に向かって延び、断面形状が、対向する一対の直線部と、各直線部の端同士をそれぞれ接続するように対向する一対の円弧部とを有する長円形の軸部がそれぞれ設けられており、
前記デフレクタアームは、前記各側壁の軸部に挿入されるように当該各側壁の間に配置される回動部を有し、
前記回動部には、対向する前記各側壁側の開口から当該各側壁が対向する方向に深さを有する軸穴が設けられており、
前記軸穴は、前記デフレクタアームが回動する範囲よりも大きい範囲で、前記軸部の一対の円弧部の表面である摺動面と摺動可能な内周面を有する筒状をなし、前記軸部に挿入される際に当該軸部の一対の直線部を通過させるべく、前記内周面のうち、前記デフレクタアームが回動する際に前記摺動面と摺動しない範囲で、当該内周面を径方向に貫通するように設けられる挿入口を有するとともに、対向する前記各側壁側の開口の間を通過不能に塞ぐように設けられる底壁を有するデフレクタ装置。 - 請求項3に記載のデフレクタ装置において、
前記デフレクタアームは、前記回動部と、前記デフレクタベースとの間に前記付勢部材を挟み込むように、前記回動部の軸穴に前記デフレクタベースの前記各側壁の軸部がそれぞれ挿入された状態で組み付けられており、
前記回動部のうち、前記付勢部材と対向する部位は、当該付勢部材を避けるべく他の部位と比較して薄肉である、ことを特徴とするデフレクタ装置。 - 請求項3又は請求項4に記載のデフレクタ装置において、
前記各側壁の軸部は、前記摺動面の対角線上の位置に対して径方向の外側に突出する一対の突出部を有する、ことを特徴とするデフレクタ装置。 - 車両のルーフに設けられたルーフ開口部の両側縁部に対して固定されるデフレクタベースと、
前記ルーフ開口部の両側縁部に沿って延びるように前記デフレクタベースに組み付けられ、当該ルーフ開口部を開閉するパネルの開閉動作に応じて前記ルーフ開口部に対して接近及び離間するように回動可能に支持されるデフレクタアームと、
前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して離間する場合に展開されるとともに、前記デフレクタアームが前記ルーフ開口部に対して接近する場合に格納されるように構成されるデフレクタ部と、
一端側が前記デフレクタベースに組み付けられるとともに、他端側が前記デフレクタアームを前記ルーフ開口部に対して離間する方向に付勢するように当該デフレクタアームに当接する状態で設置される付勢部材と、を備え、
前記付勢部材は、両先端が互いに接近するように全体としてU字状に折り曲げられた線材であり、当該線材の両先端が前記一端側となり、当該両先端からそれぞれ延びる部位が合流するR状の部位が前記他端側となるように設置されているデフレクタ装置であって、
前記デフレクタベースは、前記付勢部材の前記一端側が組み付けられる際に、前記付勢部材の前記両先端と、当該両先端とは異なる部位とをそれぞれ個別に係止するための第1の係止部と、第2の係止部とを有するデフレクタ装置。
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