JP4280191B2 - ウインドディフレクタ構造 - Google Patents
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Description
この発明では、第1の可動パネルの後縁部に固定したライナに空気撹拌部を形成している。このような第1の可動パネルの構成は、本願発明のウインドディフレクタ構造に相当するものである。
また、本発明は、前記整流部の風受け面に、車両の後方へ気流が抜けるように貫通孔を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記アームの前端部の風受け面の前記固定ルーフからの突出量D2を、前記整流部の風受け面の同突出量D1よりも大きく設定したことを特徴とする。
参照する図1は、本発明の一実施の形態に係るウインドディフレクタ構造が適用された車両について、サンルーフ(以下、スライドルーフと称す)の全開時における開口部の斜視図である。
なお、図中矢印にて、車両前方および車両後方が示されている。
なお、風受け面とは、起立角度θ1,θ2から形成されるウインドディフレクタ1の表面を言う。
また、図2に示すように、整流部2は、アーム3の前端部3aに支持されるとともに、側部フレーム11に設けられた前部支持部材18に、リンク19を介して支持されている。そして、アーム3は、その後端が側部フレーム11に設けられた後部支持部材20に枢着され、さらに、後部支持部材20に一端を固着した板ばね21により、常時上向きに弾発付勢されている。
なお、整流部2の突出量D1が大きくなるにつれ、風切り音が増大するので、風切り音が顕著にならない程度に整流部2の突出量D1を調節するのが好ましい。
図2に示すように、ウインドスロッブの発生を抑えるために、開口部6の前縁6aに沿って昇降する整流部2を備えたウインドディフレクタ1が使用されている。
整流部2は、その一端が固定ルーフ5と回動自在に係合されたアーム3の他端で支持され、さらに、アーム3は板ばね21により、常時上向きに弾発付勢されている。これにより、スライドルーフ7(図1参照)が全閉時、すなわち、開口部6にスライドルーフ7(図1参照)が装着された状態にあっては、アーム3がスライドルーフ7(図1参照)で下向きに押されることによって、整流部2がスライドルーフ7(図1参照)の下方に収納され、スライドルーフ7(図1参照)が後方に移動すると、スライドルーフ7(図1参照)の下面による規制が解除されたアーム3が、板ばね21の弾発力によって起き上がり、整流部2が開口部6の前縁6aに沿って起立する。
なお、図2には、ウインドディフレクタ1が、開口部6の前縁6aに沿って起立した状態を示している。
これにより、図3に示すように、開口部6を開放して走行すると、開口部6に向かって、車両の前方からの気流33a,33bは、整流部2の風受け面に沿って上方へ押し上げられ、上向きの気流に変わるので、開口部6を越えたところで固定ルーフ5の上面と接触する。
一方、車両の前方からの気流33bは、コーナー部8及びアーム3の前端部3aの風受け面に当る。このとき、コーナー部8の起立角度θ2が整流部2の起立角度θ1より大きいため気流33bは気流33aよりも大きく減衰され、気流33bの車両後方への流速は気流33aよりも小さくなる。この結果、コーナー部8と整流部2の起立角度が等しい場合と比較すると、車両の前方から開口部6の後方の室内両コーナー部へ向かう気流が弱くなる。このように気流が変化することによって、開口部6の後方の室内両コーナー部におけるウインドスロッブが抑制される。
同様に、側方から入る気流34もコーナー部8およびアーム3の前端部3aの風受け面に沿って、上方へ押し上げられ、開口部6を越えたところで、固定ルーフ5の上面と接触するとともに、室内から吸い出される気流35との干渉を防止することができ、ウインドスロッブが抑制される。
また、車両の前方から貫通孔4を抜けて来た気流36は、開口部6の上面を流動するが、予め風量が設定されているため、貫通孔4の形状を調節することによって不快な音が発生しないように調節することができる。
なお、整流部2の突出量D1が大きくなるにつれ、風切り音が増大するので、風切り音が顕著にならない程度に整流部2の突出量D1を調節するのが好ましい。
2 整流部(フロントブレード)
3 アーム
3a アームの前端部
3b アームの後端部
4 貫通孔
5 固定ルーフ
6 開口部
6a 開口部の前縁
7 スライドルーフ
8 コーナー部
9 排水溝
11 側部フレーム
18 前部支持部材
19 リンク
20 後部支持部材
21 板ばね
30 サンルーフ装置付き車両
33a,33b,34,35,36 気流
θ1 起立角度(整流部)
θ2 起立角度(コーナー部およびコーナー部近傍)
D1 突出量(整流部)
D2 突出量(アームの前端部)
Claims (3)
- 車両の前方に対して左右方向に起立して設けられた整流部と、
端部において車両の固定ルーフに支点を設けて回動自在に係合されたアームと、
前記整流部に前記アームを連結するコーナー部と
を備え、前記整流部が車両の固定ルーフに形成された開口部の前縁に沿って昇降するように取り付けられたウインドディフレクタ構造であって、
前記コーナー部および前記コーナー部近傍の風受け面の車両前後方向に対する起立角度θ 2 を、前記整流部の風受け面の同起立角度θ 1 より大きく設定したことを特徴とするウインドディフレクタ構造。 - 前記整流部の風受け面に、車両の後方へ気流が抜けるように貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載のウインドディフレクタ構造。
- 前記アームの前端部の風受け面の前記固定ルーフからの突出量D2を、前記整流部の風受け面の同突出量D1よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウインドディフレクタ構造。
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