JP4983404B2 - 換気装置 - Google Patents

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本発明は、建物内外間の空気流量を調節すべく、気流に基づく羽根の開閉移動により建物の開口を自然に開閉させる換気装置に関する。
特開2001−221492号公報
例えば特許文献1においては、羽根には開口開放位置に向かって移動されるように重りが設けられた換気装置が提案されている。
ところで、斯かる換気装置では、重りを設けなければ羽根を開口開放位置に向かって移動させることが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、羽根に重りを設けずとも当該羽根に開口開放位置に向かって移動させることができ、羽根が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根に開口開閉移動させると共に、羽根が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の気流に基づく開閉移動によって好適に換気することができ、しかも、装置自体のコンパクト化が図れる換気装置を提供することにある。
本発明の換気装置は、建物に装着される枠体と、枠体により画成された開口に配されると共に開口を開閉する羽根と、気流に基づいて羽根に開口を開閉させる開閉手段とを具備しており、開閉手段は、羽根の一の部位を昇降自在に支持する第一の支持機構と、羽根の一の部位に対して下方に位置する羽根の他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する第二の支持機構とを具備しており、羽根の他の部位は、羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根の重心に対して上方に且つ建物内側及び建物外側のうちの一方側に位置するように配されており、第一の支持機構は、羽根の一の部位を昇降させる方向に伸びていると共に羽根の一の部位に接して当該一の部位を昇降自在に支持する支持面を具備しており、第二の支持機構は、建物内外方向に伸びていると共に羽根の他の部位に接して当該他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する支持面を具備しており、第一の支持機構及び第二の支持機構は、当該第一の支持機構及び第二の支持機構の夫々の支持面が形成された一つの支持部材を共有している。
本発明の換気装置によれば、特に、羽根の他の部位は、羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根の重心に対して上方に且つ建物内側及び建物外側のうちの一方側に位置するように配されており、第一の支持機構及び第二の支持機構は、当該第一の支持機構及び第二の支持機構の夫々の支持面が形成された一つの支持部材を共有しているために、羽根に重りを設けずとも当該羽根に開口開放位置に向かって移動させることができ、羽根が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根に開口開閉移動させると共に、羽根が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の気流に基づく開閉移動によって好適に換気することができ、しかも、装置自体のコンパクト化が図れる。
本発明の換気装置の好ましい例では、第二の支持機構の支持面の建物内側の部位は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜している。このような好ましい例によれば、第二の支持機構の支持面の建物内側の部位において、気流に基づく開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を羽根に与えることができて、急速な開口閉鎖や羽根の他の部位と支持部材との衝突を防止することができ、また、開口閉鎖位置にある羽根を移動させて開口を開放する際に、開口閉鎖位置にある羽根の開口開放方向への移動を勢い付けることができる。
本発明の換気装置の好ましい例では、第二の支持機構の支持面の建物内側の部位における接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している。このような好ましい例によれば、第二の支持機構の支持面の建物内側の部位において、羽根が建物外側から開口閉鎖位置に向かって開口閉鎖移動するに連れて、開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を漸増させることができて、急速な開口閉鎖や羽根の他の部位と支持部材との衝突をより好適に防止することができ、また、開口閉鎖位置にある羽根を移動させて開口を開放する際に、開口閉鎖位置にある羽根の前記建物内側の部位における開口開放方向への移動の勢い付けを、初期には強く、後期には弱くすることができる。
本発明の換気装置の好ましい例では、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位から羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位までにおける面は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜している。このような好ましい例によれば、開口閉鎖位置から開口開放位置に渡って気流に基づく開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を羽根に与えることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の気流に基づく開閉移動を好適に行わせ得る。
本発明の換気装置の好ましい例では、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位から羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位までにおける接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している。このような好ましい例によれば、羽根が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根に開口開閉移動させると共に、羽根が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の気流に基づく開閉移動によってより好適に換気することができる。
本発明の換気装置の好ましい例では、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって下方に傾斜している。このような好ましい例によれば、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位において、開口開放移動力に抗する抗移動力を羽根に与えることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の急速な開口開放移動や羽根の他の部位と支持部材との衝突を防止し得る。
本発明の換気装置の好ましい例では、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位における接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸減している。このような好ましい例によれば、羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位において、羽根が開口開放位置から建物外側に向かって遠ざかるに連れて、開口開放移動力に抗する抗移動力を漸増させることができて、開口開放位置又はその近傍にある羽根の急速な開口開放移動や羽根の他の部位と支持部材との衝突をより好適に防止し得る。
本発明の換気装置の好ましい例では、羽根の他の部位及び羽根の重心は、当該羽根が開口開放位置にある場合に鉛直方向に伸びる同一直線上に夫々位置する。このような好ましい例によれば、羽根に重錘等を装着することなく、開口開放位置において羽根を釣り合わせることができて、ストッパ等を用いずとも羽根の開口開放移動を停止させることができ、しかも、羽根が気流に基づく小さな力で開口開閉移動を生じ得るように当該羽根を開口開放位置に静止させることができる。
本発明によれば、羽根に重りを設けずとも当該羽根に開口開放位置に向かって移動させることができ、羽根が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根に開口開閉移動させると共に、羽根が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根の気流に基づく開閉移動によって好適に換気することができ、しかも、装置自体のコンパクト化が図れる換気装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明は、これら例に何等限定されないのである。
図1から図6において、本例の換気装置1は、建物(図示せず)に装着される枠体2と、枠体2により画成された開口3に配されると共に開口3を開閉する羽根4と、気流に基づいて羽根4に開口3を開閉させる開閉手段5とを具備している。換気装置1は、建物外7側に向かう羽根4の開口開放移動により図1に示すように開口3を開き、建物内8側に向かう羽根4の開口閉鎖移動により図2に示すように開口3を閉じるようになっている。図1は羽根4が開口閉鎖位置にある状態を、図2は羽根4が開口閉鎖位置にある状態を夫々示している。
枠体2は、例えば図3に示すように、上枠12、下枠13並びに一対の縦枠14及び15を有している。上枠12、下枠13並びに縦枠14及び15が羽根4に当接する部位には、開口開放位置にある羽根4に当接するシール部材が装着されている。
矩形状の羽根4は、開口3を開閉自在となるように開閉手段5を介して枠体2に装着される。羽根4は、開口開放位置において静止した状態となり、気流に基づく開口閉鎖移動により開口3を狭めたり、気流に基づく開口開放移動により開口3を拡げたりするようになっている。
縦枠14及び15並びに鉛直方向Vに伸びた側縁24及び25は短尺であり、上枠12及び下枠13並びに上縁22及び下縁23は長尺である。枠体2及び羽根4は横長である。
開閉手段5は、羽根4の上縁22側の一の部位31を昇降自在に支持する支持機構32と、部位31に対して下方に位置する羽根4の他の部位33を建物内外方向Xに移動自在に支持する支持機構34と、羽根4による開口閉鎖状態を維持すべく、開口閉鎖位置にある羽根4を枠体2に係合させる係合手段(図示せず)とを具備している。支持機構32及び34は、部位31及び33を夫々横方向Yに伸びた水平軸の回りで回動自在に支持している。部位31及び33は側縁24及び25に夫々設けられている。横方向Yは鉛直方向V及び建物内外方向Xに対して直交している。建物内外方向Xは、水平方向に対して平行であって横方向Yに対して直交する方向である。
支持機構32は、側縁24及び25の夫々の部位31に装着されていると共に縦枠14及び15に対して昇降する軸体41と、部位31を昇降させる方向に伸びていると共に部位31に接して当該部位31を昇降自在に支持する支持面42が形成された支持部材53とを具備している。支持機構32は、支持部材53を支持機構34と共有している。支持部材53は、縦枠14及び15の夫々に装着されている。軸体41には転動ローラが装着されていてもよい。軸体41は、斯かる転動ローラの装着によって支持面42に円滑に案内支持される。尚、支持機構32は、羽根4の開口開放移動若しくは開口閉鎖移動を調整すべく、部位31を枠体2に対して上方若しくは下方に向かって弾性的に付勢する付勢部材としてのばね(図示せず)を具備していてもよい。
支持部材53には、部位31を昇降させる方向に伸びた長孔又はスリット、本例では長孔43が形成されており、支持面42は、長孔43を画成している面からなる。支持面42は、鉛直方向Vに伸びた部位44と、当該部位44の上端に連接していると共に建物外7側から建物内8側に向かって上方に傾斜する方向に伸びた部位45とを具備している。部位44においては軸体41を鉛直方向Vに案内支持し、部位45においては軸体41を前記傾斜する方向に案内支持する。尚、支持面42は鉛直方向Vに伸びた部位44のみから形成されていてもよい。
支持機構34は、側縁24及び25の夫々の部位33に装着されている軸体51と、建物内外方向Xに伸びていると共に部位33に接して当該部位33を建物内外方向Xに移動自在に支持する支持面52が形成された支持部材53とを具備している。軸体51には転動ローラが装着されていてもよい。軸体51は、斯かる転動ローラの装着によって支持面52に円滑に案内支持される。支持機構32及び34は、支持面42及び52が形成された一つの支持部材53を共有している。
部位33に装着された軸体51は、羽根4が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根4の重心Gに対して上方に且つ建物内8側及び建物外7側のうちの一方側、本例では建物外7側に位置するように配されている。軸体51は、羽根4が開口開放位置にある場合に羽根4の重心Gと鉛直方向Vに伸びる同一直線上に夫々位置する。
支持面52は、支持部材53に建物内外方向Xに伸びて形成された長孔57を画成する面からなる。羽根4が開口開放位置から開口閉鎖位置に配される場合に当該羽根4の部位33に当接する支持面52の部位55は、建物内外方向Xに且つ水平方向に伸びており、軸体51を建物内外方向Xに直動自在に支持するようになっている。羽根4が開口開放位置にある場合に当該羽根4に当接する支持面52の部位P1に対して建物外7側に位置する当該支持面52の部位56は、水平線Hに対して建物外7側から建物内8側に向かって下方に傾斜している。部位56における接線の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側に向かって漸減している。部位56に当接する軸体51は、建物内8側から建物外7側への移動により上方に変位する一方、建物外7側から建物内8側への移動により下方に変位する。部位P1における接線の水平線Hに対する傾斜角は0度である。
羽根4が開口開放位置にある場合には、羽根4の重心Gと部位33とが鉛直方向Vに伸びる同一直線上に夫々位置するために、羽根4はその自重によりバランスを保って静止する。斯かる静止状態にある羽根4は、気流に基づく小さな力によって開口閉鎖移動が自在な状態にある。ここで、羽根4が気流に基づいて開口開放位置から開口閉鎖移動をすると、部位33が重心Gに対して建物外7側に位置するために、羽根4には開口閉鎖移動力に抗する抗移動力としての開口開放移動力が与えられる。開口閉鎖移動力が抗移動力としての開口開放移動力よりも上回っている場合には、羽根4は開口閉鎖移動をし、また、開口閉鎖移動力が抗移動力としての開口開放移動力よりも下回っている場合には、羽根4は開口開放移動をして開口開放位置に復帰する。
羽根4が開口閉鎖位置にある場合には、部位33と重心Gとを結ぶ線は、鉛直線(鉛直方向Vに伸びる線)に対して、建物外7側から建物内8側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜角は、羽根4が開口開放移動によって開口開放位置に近づくに連れて漸減し、羽根4が開口開放位置に配された際に0度となる。部位33と重心Gとを結ぶ線が鉛直線に対して建物外7側から建物内8側に向かって下方に傾斜している場合には、羽根4にはその自重に基づく開口開放移動力が付与され、部位33と重心Gとを結ぶ線の鉛直線に対する傾斜角が0度となった場合には、部位33の位置と重心Gの位置との関係における開口開放移動力は生じない。
係合手段は、下縁23に回転自在に装着されたL字状のレバーを具備しており、斯かるレバーは、羽根4が開口閉鎖位置にある場合に回転操作されることによって下枠13に係合するようになっている。係合手段は、レバーが下枠13に係合されることにより羽根4を枠体2に解除自在に係合させるようになっている。
以上の換気装置1による開口開閉動作について以下説明する。まず、開口閉鎖位置にある羽根4の開口開放移動を、係合手段による羽根4と枠体2との係合を解除することにより許容する。係合手段による係合の解除によって羽根4の開口開放移動が許容されると、部位33が建物内外方向Xにおいて重心Gに対して建物外7側に位置しているために、羽根4には開口開放位置に向かう回動モーメントが付与され、羽根4は開口開放移動を開始する。軸体41は、部位33の建物外7側に向かう移動に伴い、支持面42に沿って下降する。羽根4に付与される開口開放位置に向かう回動モーメントは、羽根4が開口開放位置に近づくに連れて、部位33と重心Gとを結ぶ線の鉛直線に対する傾斜角が漸減するために、次第に小さくなる。羽根4が開口開放移動により開口開放位置に到達すると、部位33と重心Gとが鉛直方向Vに伸びる同一直線上に位置し、これにより羽根4の自重に基づく開口開放移動力が生じなくなり、而して、羽根4は開口開放位置で静止する。このように羽根4に付与される開口開放位置に向かう回動モーメントが次第に小さくなるために羽根4による急速な開口開放を防止することができ、また逆に、羽根4が開口開放位置から開口閉鎖位置に向かって開口閉鎖移動する場合には、羽根4に付与される開口開放位置に向かう回動モーメントは次第に大きくなるために、前記開口閉鎖移動に抗する抗移動力としての開口開放移動力が漸増する結果、急速な開口閉鎖を防止することができる。
羽根4が開口開放位置に配された場合に、気流により羽根4に対して建物外7側が正圧に且つ建物内8側が負圧になると、羽根4には気流に基づく開口閉鎖移動力が付与され、この気流に基づく開口閉鎖移動力によって羽根4が開口閉鎖移動すると、建物外7及び建物内8間を流れる気体流量は減少する。逆に、気流により羽根4に対して建物外7側が負圧に且つ建物内8側が正圧になると、羽根4には気流に基づく開口開放移動力が付与され、この気流に基づく開口開放移動力によって羽根4が開口開放移動すると、建物外7及び建物内8間を流れる気体流量は増大する。気流に基づく開口開放移動力及び開口閉鎖移動力が生じなくなると、羽根4は、上述のように開口開放位置に復帰し、静止する。
羽根4が気流に基づいて開口開放位置から建物外7側に向かって移動された場合には、部位56が水平線Hに対して建物外7側から建物内8側に向かって下方に傾斜しているために、羽根4には、羽根4の建物外7側に向かう移動力に抗する開口開放位置に向かう抗移動力が与えられ、斯かる抗移動力が羽根4の建物外7側に向かう移動力を上回る場合には、羽根4は開口開放位置に向かって建物内8側に移動して、開口開放位置に復帰する。ここで、部位56における接線の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側に向かって漸減しているために、羽根4が開口開放位置から建物外7側に向かって移動されるに連れて、羽根4の建物外7側に向かう移動力に抗する開口開放位置に向かう抗移動力は漸増する。
換気装置1では、羽根4に装着された係合手段のレバーを手動操作により建物内8側から引っ張って羽根4を開口閉鎖位置に配し、当該レバーを下枠13に係合させることにより開口3を閉鎖した状態を維持する。
本例の換気装置1によれば、建物に装着される枠体2と、枠体2により画成された開口3に配されると共に開口3を開閉する羽根4と、気流に基づいて羽根4に開口3を開閉させる開閉手段5とを具備しており、開閉手段5は、羽根4の部位31を昇降自在に支持する支持機構32と、部位31に対して下方に位置する部位33を建物内外方向Xに移動自在に支持する支持機構34とを具備しており、部位33は、羽根4が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根4の重心Gに対して上方に且つ建物内8側及び建物外7側のうちの一方側、本例では建物外7側に位置するように配されており、支持機構32は、部位31を昇降させる方向に伸びていると共に部位31に接して当該部位31を昇降自在に支持する支持面42を具備しており、支持機構34は、建物内外方向Xに伸びていると共に部位33に接して当該部位33を建物内外方向Xに移動自在に支持する支持面52を具備しており、支持機構32及び34は、当該支持機構32及び34の夫々の支持面42及び52が形成された一つの支持部材53を共有しているために、羽根4に重りを設けずとも当該羽根4に開口開放位置に向かって移動させることができ、羽根4が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根4に開口開閉移動させると共に、羽根4が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根4に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根4の気流に基づく開閉移動によって好適に換気することができ、しかも、装置自体のコンパクト化が図れる。
換気装置1によれば、羽根4が開口開放位置にある場合に当該羽根4に当接する支持面52の部位P1に対して建物外7側に位置する当該支持面52の部位56は、水平線Hに対して建物外7側から建物内8側に向かって下方に傾斜しているために、部位56において、開口開放移動力に抗する抗移動力を羽根に与えることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根4の急速な開口開放移動や羽根4の部位33と支持部材53との衝突を防止し得る。
換気装置1によれば、部位56における接線の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側に向かって漸減しているために、部位56において、羽根4が開口開放位置から建物外7側に向かって遠ざかるに連れて、開口開放移動力に抗する抗移動力を漸増させることができて、開口開放位置又はその近傍にある羽根4の急速な開口開放移動や羽根4の部位33と支持部材53との衝突をより好適に防止し得る。
換気装置1によれば、羽根4の部位33及び羽根4の重心Gは、当該羽根4が開口開放位置にある場合に鉛直方向Vに伸びる同一直線上に夫々位置するために、羽根4に重錘等を装着することなく、開口開放位置において羽根4を釣り合わせることができて、ストッパ等を用いずとも羽根4の開口開放移動を停止させることができ、しかも、羽根4が気流に基づく小さな力で開口開閉移動を生じ得るように当該羽根4を開口開放位置に静止させることができる。
支持面52は、本例では、部位55において、建物内外方向Xに且つ水平方向に伸びており、軸体51を建物内外方向Xに直動自在に支持するようになっているが、例えば図7に示すように、支持面52の建物内8側の部位58が水平線Hに対して建物外7側から建物内8側に向かって上方に傾斜していてもよく、斯かる場合には、部位58における接線の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側に向かって漸増していてもよい。部位58が上述のように傾斜している場合には、部位58において、気流に基づく開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を羽根に与えることができて、急速な開口閉鎖や羽根4の部位33と支持部材53との衝突を防止することができ、また、開口閉鎖位置にある羽根4を移動させて開口3を開放する際に、開口閉鎖位置にある羽根4の開口開放方向への移動を勢い付けることができる。また、部位58における接線の水平線Hに対する傾斜角が建物外7側から建物内8側に向かって漸増している場合には、部位58において、羽根4が建物外7側から開口閉鎖位置に向かって開口閉鎖移動するに連れて、開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を漸増させることができて、急速な開口閉鎖や羽根4の部位33と支持部材53との衝突をより好適に防止することができ、また、開口閉鎖位置にある羽根4を移動させて開口3を開放する際に、部位58における開口開放方向への移動の勢い付けを、初期には強く、後期には弱くすることができる。
支持面52は、本例では、部位55において、建物内外方向Xに且つ水平方向に伸びており、軸体51を建物内外方向Xに直動自在に支持するようになっているが、例えば図8に示すように、部位P1から羽根4が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根4に当接する支持面52の部位P2までにおける面は、水平線Hに対して建物外7側から建物内8側に向かって上方に傾斜していてもよく、斯かる場合には、本発明の換気装置の好ましい例では、部位P1から部位P2までにおける接線の水平線Hに対する傾斜角は、建物外7側から建物内8側に向かって漸増していてもよい。部位P1から部位P2までにおける面が上述のように傾斜している場合には、開口閉鎖位置から開口開放位置に渡って気流に基づく開口閉鎖移動力に抗する抗移動力を羽根4に与えることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根4の気流に基づく開閉移動を好適に行わせ得る。また、部位P1から部位P2までにおける接線の水平線Hに対する傾斜角が建物外7側から建物内8側に向かって漸増している場合には、羽根4が開口開放位置又はその近傍に位置する場合に気流に基づく小さな力によって羽根4に開口開閉移動させると共に、羽根4が開口閉鎖位置の近傍にある場合には気流に基づく力によっては羽根4に開口閉鎖移動を生じさせないようにすることができ、而して、開口開放位置又はその近傍にある羽根4の気流に基づく開閉移動によってより好適に換気することができる。
支持面52の上記各部位における接線に対する水平線Hの傾斜に基づいて、部位33が支持面52に支持される羽根4に与えられる開口開放移動力をFとし、羽根4の自重に基づいて生じる鉛直方向Vへの力をmgとすると、Fは以下の数式によって求められる。この数式を用いて、支持面52の夫々の水平線Hに対する傾斜角はFとの関係において好適に設定される。
Figure 0004983404
本発明の実施の形態の例の羽根が開口開放位置にある場合における側面説明図である。 図1に示す例の羽根が開口閉鎖位置にある場合における側面説明図である。 図1に示す例の羽根が開口閉鎖位置にある場合における正面説明図である。 図1に示す例の羽根が開口閉鎖位置にある場合における平面説明図である。 図1に示す例の羽根が開口閉鎖位置にある場合における側面説明図である。 図1に示す例の羽根を省略した側面説明図である。 図1に示す例の主に支持部材の説明図である。 図1に示す例の主に支持部材の説明図である。
符号の説明
1 換気装置
2 枠体
3 開口
4 羽根
5 開閉手段
32 支持機構
34 支持機構
42、52 支持面
53 支持部材

Claims (8)

  1. 建物に装着される枠体と、枠体により画成された開口に配されると共に開口を開閉する羽根と、気流に基づいて羽根に開口を開閉させる開閉手段とを具備しており、開閉手段は、羽根の一の部位を昇降自在に支持する第一の支持機構と、羽根の一の部位に対して下方に位置する羽根の他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する第二の支持機構とを具備しており、羽根の他の部位は、羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根の重心に対して上方に且つ建物内側及び建物外側のうちの一方側に位置するように配されており、第一の支持機構は、羽根の一の部位を昇降させる方向に伸びていると共に羽根の一の部位に接して当該一の部位を昇降自在に支持する支持面を具備しており、第二の支持機構は、建物内外方向に伸びていると共に羽根の他の部位に接して当該他の部位を建物内外方向に移動自在に支持する支持面を具備しており、第一の支持機構及び第二の支持機構は、当該第一の支持機構及び第二の支持機構の夫々の支持面が形成された一つの支持部材を共有している換気装置。
  2. 第二の支持機構の支持面の建物内側の部位は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜している請求項1に記載の換気装置。
  3. 第二の支持機構の支持面の建物内側の部位における接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している請求項2に記載の換気装置。
  4. 羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位から羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位までにおける面は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって上方に傾斜している請求項1に記載の換気装置。
  5. 羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位から羽根が開口閉鎖位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位までにおける接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸増している請求項4に記載の換気装置。
  6. 羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位は、水平線に対して建物外側から建物内側に向かって下方に傾斜している請求項1から5のいずれか一項に記載の換気装置。
  7. 羽根が開口開放位置にある場合に当該羽根に当接する第二の支持機構の支持面の部位に対して建物外側に位置する当該支持面の部位における接線の水平線に対する傾斜角は、建物外側から建物内側に向かって漸減している請求項6に記載の換気装置。
  8. 羽根の他の部位及び羽根の重心は、当該羽根が開口開放位置にある場合に鉛直方向に伸びる同一直線上に夫々位置する請求項1から7のいずれか一項に記載の換気装置。
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