JP3499842B2 - 引戸連動機構 - Google Patents

引戸連動機構

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JP3499842B2
JP3499842B2 JP2001230629A JP2001230629A JP3499842B2 JP 3499842 B2 JP3499842 B2 JP 3499842B2 JP 2001230629 A JP2001230629 A JP 2001230629A JP 2001230629 A JP2001230629 A JP 2001230629A JP 3499842 B2 JP3499842 B2 JP 3499842B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引戸連動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】三連式の引戸連動機構として特開平10
−196222号公報記載のものが知られている。この
連動機構は、中間に位置する引戸扉の上端面の前端部お
よび後端部に縦軸回りで回転するギアローラを設け、こ
れらギアローラを無端ベルトで連結するとともに、両側
に位置する引戸扉の各々を固定具を介して無端ベルトに
止着した構成を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この連動機構を二連式
の引戸構造に適用しようとした場合、図1のように構成
することが考えられる。すなわち、一方の引戸扉A1の
上端面の前端部および後端部に縦軸回りで回転するギア
ローラ11,12を設け、これらギアローラを無端ベル
ト13で連結するとともに、他方の引戸扉A2を固定具
14を介して無端ベルト13に止着する。そして、その
止着地点に略対向する地点(三角印の頂点で示す)にお
いて無端ベルト13を上枠に固定する。
【0004】かかる構成において、図1(a)に示す閉
扉状態から引戸扉A2を図において右方向に移動させる
と、無端ベルト13が図において反時計方向に回転する
が、無端ベルト13の一点が上枠に固定されているの
で、この無端ベルト13の回転によって引戸扉A1も同
方向に移動する。このときの引戸扉A1,A2の移動距
離をL1,L2とすると常にL2=L1×2の関係にあ
る。このようにして図1(b)に示す移動中の状態を経
て、図1(c)に示す開扉状態が得られる。
【0005】この引戸連動機構による引戸扉の移動距離
は、固定具14の移動距離によって決まるが、引戸扉A
1の上端面の前後端部にはギアローラ11,12が設け
られており、且つ、これらギアローラとの干渉を避ける
必要があるため、固定具14の移動距離は引戸扉A1の
幅寸法W1よりもかなり短かいものとならざるを得な
い。そして、無端ベルト13を上枠に固定する地点も、
上記固定具14の位置に応じて、また、ギアローラ1
1,12との干渉を避けるため、閉扉状態における開き
側ギアローラ12と開扉状態における閉じ側ギアローラ
11との間、すなわち図2における領域Bの範囲内に設
定しなければならないことになる。
【0006】ところで、引戸扉の開閉時の状態を考える
と、閉扉時には引戸扉A1の閉じ側の縦框a11と引戸
扉A2の開き側の縦框a22同士が重なり合うととも
に、戸袋を形成する方立Cに隣接する引戸扉Aの開き側
縦框a12の大半が露出した状態(図3(a))とな
り、また、開扉時には引戸扉A1,A2がいずれも戸袋
内に収納されていわゆる引き残しを生じない(図3
(b))のが理想的である。
【0007】しかしながら、図3(a)の理想的閉扉状
態を得るためには図1(a)および図2に示すように、
無端ベルト13が固定される上枠側の固定位置が戸袋側
の縦枠よりも開口側に位置することとなるため、開扉状
態では図1(c)および図2に示すように引戸扉A1,
A2の縦框a11,a21が方立Cから開口部に向けて
突出した状態(図3(d))となっていわゆる引き残り
が生じ、見栄えが悪いとともに、開口幅を有効に使えな
いことになってしまう。
【0008】図3(b)の理想的開扉状態を得るために
は、図4に示すように戸袋を開口側に突出させた大きな
寸法に形成して、無端ベルト13が固定される上枠側の
固定位置を戸袋内に設ければよいが、このようにすると
閉扉状態が同図(a)のようになり、引戸扉A1の縦框
a12の大半が戸袋に隠れた状態(図3(c))となっ
てしまい、きわめて見栄えの悪いものとなる。これを回
避するためには、引戸扉A1の縦框a12の幅寸法を大
きく形成すればよいが、大量生産の規格から外れてしま
うためにコストアップを招くことになる。
【0009】また、上述のようなベルト式の連動機構は
引戸扉の走行がスムーズになる反面、連動する複数枚の
引戸扉の重量がかかるために止まりにくくなり、ストッ
パーを設けても、勢いよく開閉操作した場合にはストッ
パーの作用では不十分となって跳ね返りが生じたり、縦
枠Dへの衝突により縦枠内面を損傷させたりすることが
あった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題を解決し、引戸閉扉時には引戸扉の各一方の縦框同士
が重なり合うとともに戸袋に隣接する他方の引戸扉縦枠
の大半が露出した状態となり、また、開扉時には引戸扉
がいずれも戸袋内に収納されて引き残しを生じないよう
にするための新規な構成の連動機構を提供することを目
的とする。
【0011】また、引戸扉を勢いよく開閉操作した場合
であっても緩衝機能を発揮して、縦枠への衝突による損
傷や跳ね返りを防止することのできる連動機構を提供す
ることを目的とする。
【0012】すなわち、請求項1にかかる本発明は、一
方の引戸扉の上端面の前後端部に一対のギアローラを設
け、これらギアローラ間に無端ベルトを巻回し、無端ベ
ルトの一地点を第一の連結手段により他方の引戸扉に連
結するとともに、無端ベルトの該一地点と略対向する他
地点を第二の連結手段により上枠に連結し、該他方の引
戸扉を走行移動させたときに第一の連結手段を介して無
端ベルトを周回駆動させ、これにより第二の連結手段を
介して該一方の引戸扉を連動させるようにした引戸連動
機構において、第二の連結手段が、上枠に固定される取
付部材と、無端ベルトに固定されるスライド部材と、ス
ライド部材を取付部材に対してスライド移動可能にする
スライド手段と、スライド部材を取付部材から離れる方
向に移動させるように付勢する付勢手段とを有してなる
ことを特徴としている。
【0013】引戸扉の開放時には、スライド部材が取付
部材から離れる方向にスライド移動することになるた
め、これとは反対方向に移動付勢する付勢手段がストッ
パとして作用し、勢いよく開放操作した場合であっても
引戸扉が開口縦枠に衝突して縦枠を損傷させることがな
い。一方、引戸扉の閉止時には、付勢手段が引戸扉の閉
止方向への移動をアシストすることになるので、引戸扉
の縦框同士が重なり合った見栄えのよい完全閉扉状態が
得られる。
【0014】請求項2は、請求項1の引戸連動機構にお
いて、取付部材は嵌合部と、嵌合部を貫通して設けられ
る係止部材嵌入穴とを有し、スライド部材は長孔を有
し、嵌合部にスライド部材を遊嵌した状態で係止部材を
係止部材嵌入穴および長孔に挿通して上枠に固着し、こ
れら係止部材嵌入穴、長孔および係止部材が共働してス
ライド手段を構成していることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】図5および図6は本発明の一実施
形態による引戸連動機構を示し、上枠Eに沿って同図紙
面鉛直方向に走行する引戸扉A1,A2の一方(閉扉状
態で方立Cに近接する引戸扉A1)の上端面の前後端部
に一対のギアローラ11,12を設け、これらギアロー
ラ間に無端ベルト13を巻回し、無端ベルト13の一地
点を固定具14で他方の引戸扉A2に連結するととも
に、無端ベルト13の該一地点と略対向する他地点を連
結手段15で引戸扉A1に連結し、引戸扉A2を走行移
動させたときに固定具14を介して無端ベルト13を周
回駆動させ、これにより連結手段15を介して引戸扉A
1を連動させるように構成している。符号19はローラ
や戸車等の走行具であり、上枠Eの下面に設けたレール
や鴨居等の案内手段20に摺接して引戸扉A1,A2を
走行移動させるものである。
【0016】この基本構成は図1〜図4を参照して既述
したものと略同様であるが、図1〜図4に示す構成では
引戸扉A1と無端ベルト13との連結を固定位置におい
て行っていたのに対し、この実施形態ではこれらの連結
位置をスライド可能にした連結手段15で行っている点
で異なっている。
【0017】連結手段15は、上枠Eに固定される取付
部材16と、無端ベルト13に固定されるスライド部材
17と、スライド補助部材21とを有しており、スライ
ド部材17は取付部材16に対してスライド移動可能で
ある。
【0018】さらに図7を参照して、取付部材16は方
立Cを略中心として戸袋側および開口側に延長する所定
長さを有する長尺体であり、垂立面部16aと、その下
端部に略U字形断面を有するように形成される嵌合部1
6bと、垂立面部16aの上端から延長する水平面部1
6cとを一体に有している。水平面部16cの長手方向
両端には取付穴16d,16dが設けられている。ま
た、取付部材16の長手方向一端(取付状態において引
戸扉を開く方向の端部)には嵌合部16bを貫通する係
止部材嵌入穴16eが設けられている。
【0019】スライド部材17は、取付部材16と略同
一の長さを有する長尺体であって、取付部材16の嵌合
部16bに嵌合される下方垂立面部17aと、上方垂立
面部17cとが水平面部17bを介して一体に連結され
た形状を有している。下方垂立面部17aには、係止部
材嵌入穴16eに嵌入された係止部材18の挿通を許容
するための長孔17dが長手方向に沿って延長形成され
ている。また、上方垂立面部17cの長手方向両端には
取付穴17e,17eが設けられている。
【0020】この実施形態において、係止部材18は、
ネジのような固着具18aが円筒部材18b内に収容さ
れたものとして示されている。取付部材16の嵌合部1
6bに設けられる嵌入穴16eは、嵌入された円筒部材
18bの外径よりもわずかに大きな口径を有しており、
嵌入状態において円筒部材18bの回転を許容する。円
筒部材18bの回転をスムーズにさせるために、嵌入穴
16eの内面および/または円筒部材18bの外周面に
低摩擦材料を貼着または塗着してもよい。
【0021】さらに図8を参照して、スライド補助部材
21は、取付部材16とは離れた位置、すなわち方立C
内の上枠Eに固定される固定部21aと、固定部21a
の下面側に設けられた一対のキャッチ21b,21b’
により支持されて長手方向に移動可能な押棒21cと、
押棒21cの回りに巻回されたコイルバネ21dとを有
している。押棒21cは、その一端(図7において右
端)が常にスライド部材17の一端(図7において左
端)と当接しており、引戸扉A1,A2が完全に開放さ
れているときには図8(a)に示す位置にあり、引戸扉
を閉めるときにはこの位置から図において右方に移動
し、引戸扉が完全に閉止されたときには図8(b)に示
す位置となる。コイルバネ21dは、その一端が一方の
キャッチ21bに係止されるとともに、他端が押棒21
cの中間地点21fで係止されている。したがって、押
棒21cが図8(a)の位置から図8(b)の位置へと
移動するにつれて、コイルバネ21dは徐々に収縮して
該押棒21cの移動に対して抵抗を与える。固定部21
aの長手方向両端には取付穴21e,21eが設けられ
ている。
【0022】以上のように構成された連結部材15の取
付は以下のようにして行う。すなわち、まず、固定部2
1aの取付穴21e,21eにネジ等の固着具(図示せ
ず)を打ち込んでスライド補助部材21を戸袋内の上枠
Eに固定するとともに、取付部材16の水平面部16c
の取付穴16d,16dにネジ等の固着具(図示せず)
を打ち込んで取付部材16を上枠Eに固定する。このと
き、取付部材16の垂立面部16aが上枠Eの内側面に
沿うようにする。
【0023】次いで、固定された取付部材16の嵌合部
16bにスライド部材17の下方垂立面部17aを嵌入
させ、係止部材18を嵌合部16bの嵌入穴16eおよ
び下方垂立面部17aの長孔17dに挿通させて、ネジ
等の固着具18aを上枠Eの内側面に打ち込んで固定す
る。このとき、スライド補助部材21の押棒21cは取
付部材16の嵌合部16bに入り込み且つ固着具18a
の下方に位置している。さらに、スライド部材17の上
方垂立面部17cの両端の取付穴17e,17eにネジ
等の固着具(図示せず)を打ち込んで、スライド部材1
7を無端ベルト13の所定地点に連結させる。
【0024】図9は上記構成の引戸連動機構の作用を示
す。同図(a)は2枚の引戸扉A1,A2で開口を閉じ
た状態であり、このとき引戸扉A1の縦框a11と引戸
扉A2の縦框a22とが重なり合い、また、引戸扉A1
の縦框a12はその略全幅が方立Cに隠れることなく露
出しており、図3(a)に示した理想的な閉扉状態が得
られている。
【0025】この閉扉状態から引戸扉A2を矢印方向に
走行させると、図1を参照して既述したと同様の作用に
より、引戸扉A1も連動して同方向に移動するので、図
9(b)および図9(c)の移動途中の状態を経て、図
9(d)の状態が得られる。このとき、引戸扉A1とA
2とが完全に重なり合った状態となっているが、それら
の縦框a11,A21は方立Cよりも開口側に突出して
おり、戸袋内に完全に収納されてはいない。
【0026】この状態からさらに引戸扉A1,A2を開
扉方向に移動させる力が働くと、前述のように引戸扉A
1に固定されたスライド部材17が上枠Eに固定された
取付部材16に対してスライド可能であるため、2枚の
引戸扉A1,A2が完全に重なり合った状態のまま移動
して戸袋内に完全に収納され、図9(e)の開扉状態が
得られる。この状態では縦框a11,a21が方立Cか
ら開口側に突出することなく、引戸扉A1,A2が戸袋
内に完全に収納されているので、いわゆる引き残しのな
い理想的な開扉状態(図3(b))が得られている。な
お、図9(e)において取付部材16が方立Cから開口
側に突出しているように示されているが、前述のように
取付部材16は上枠Eの内側面に沿って固着されている
ので、実際には開口に露出するものではなく、何ら見栄
えを損なうものではない。
【0027】図9(d)から図9(e)への移動距離は
係止部材18の長孔17d内の移動距離に等しい。すな
わち、係止部材18が長孔17dの終端(図7における
右端)に到達したときに、図8(e)の開扉状態が得ら
れる。
【0028】この引戸連動機構によれば、引戸扉A1と
無端ベルト13との連結位置をスライド可能にした連結
手段15を用いることによって理想的な閉扉状態(図3
(a))と開扉状態(図3(b))を両立させることが
できるだけでなく、ストッパ作用を段階的に行うことに
よって引戸扉を勢いよく開閉操作した場合にも縦枠への
衝突による損傷や跳ね返りを防止することができるとい
う利点を発揮する。すなわち、図9(a)〜(c)の状
態を経て図9(d)の状態になると、固定具14が開き
側のギアローラ12と係合してこれ以上の移動が不可能
になるので、ここで第一段階のストッパ作用が発揮され
る。
【0029】図9(d)から図9(e)への状態変化は
スライド部材17が取付部材16に対して相対的に移動
して取付部材16内に入り込むことによって行われる
が、図7を参照して既述したように、また、図10に示
すように、この間のスライド部材17の移動に対してス
ライド補助部材21のコイルバネ21cが抵抗を与える
ことになるため、ここで第二段階のストッパ作用が発揮
される。
【0030】第三のストッパ作用は、図9(e)の状態
が得られるときに係止部材18が長孔17dの終端に衝
突することによって発揮される。係止部材18が長孔1
7dの終端に到達したときにちょうど引戸扉A1,A2
の縦框a12,a22が戸袋側の縦枠Fと当たるように
長孔17dの終端位置を設定すれば、引戸扉を勢いよく
開閉操作した場合であっても縦枠への衝突による損傷や
跳ね返りを防止することができる。長孔17dの終端に
緩衝材を設けることも有効な手段である。
【0031】反対に、図9(e)、図10(b)の完全
開扉状態から引戸扉A1,A2を閉めるときは、手前側
の引戸扉A2を図において左方向に走行移動させること
により、上記連動機構により奥側の引戸扉A1を連動し
て同方向に走行移動させて、図9(a)の完全閉扉状態
が得られる。前述のように、スライド補助部材21に
は、スライド部材17を取付部材16から離れる方向に
移動付勢する付勢手段として働くコイルバネ21dが設
けられているので、このコイルバネの付勢力によって引
戸扉A1の閉止方向への移動がスムーズに行われ、図1
0(a)に示すように引戸扉A1が戸袋から完全に引き
出された状態となるので、図9(a)に示すように引戸
扉A2の縦框a22と引戸扉A1の縦框a11とが完全
に重なり合って見栄えのよい状態が得られる。
【0032】図11はスライド補助部材についての変形
例を示す。このスライド補助部材21’は、固定部21
a’が屈曲して形成されており、その両端近くの垂直面
部において押棒21cを移動可能に挿通している構成を
有するため、キャッチ21b,21b’が不要となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ベルト式の引戸連動機
構において引戸扉と無端ベルトとの連結位置をスライド
可能にしたため、従来では両立が困難であった理想的な
閉扉状態(図3(a))と開扉状態(図3(b))を得
ることができ、見栄えのよい引戸構造を提供することが
できる。
【0034】また、本発明の引戸連動機構によれば、引
戸扉が重なり合った状態となったときに第一段階のスト
ッパ作用が発揮されるとともに、その後重なり合ったま
まで引戸扉が完全に戸袋内に収納された状態となるまで
の間にスライド補助部材のコイルバネ(付勢手段)によ
って第二段階のストッパ作用が発揮され、さらに完全に
戸袋内に収納されたときに第三段階のストッパ作用が発
揮され、このように段階的なストッパ作用を果たすこと
になるので、引戸扉を勢いよく開閉操作した場合にも縦
枠への衝突による損傷や跳ね返りを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のベルト式引戸連動機構を二連式の引戸構
造に適用した場合の構成および作用を示す説明図であ
る。
【図2】図1の引戸連動機構における無端ベルトと上枠
との固定位置を示す説明図である。
【図3】引戸扉を閉めた状態および開いた状態を示すも
のであり、(a)は理想的な閉扉状態、(b)は理想的
な開扉状態、(c)は引き残しを生じた見栄えの悪い開
扉状態、(d)は一方の引戸扉の縦框部分が戸袋内に隠
れてしまって見栄えの悪い閉扉状態を示す説明図であ
る。
【図4】図1の引戸連動機構を二連式の引戸構造に適用
した場合の変形例についてその構成および作用を示す説
明図である。
【図5】本発明の一実施形態による引戸連動機構を適用
した二連式引戸構造を示す上部縦断面図(係止部材の位
置で切断した断面図)である。
【図6】この二連式引戸構造の上部縦断面図(スライド
補助部材の押棒が存在する位置で切断した断面図)であ
る。
【図7】この引戸連動機構における連結手段の構成を示
す組立斜視図である。
【図8】この引戸連動機構の作用を示す説明図である。
【図9】この引戸連動機構におけるスライド補助手段の
作用を示す説明図である。
【図10】図9(a)および図9(e)の状態をそれぞ
れ拡大して示す説明図である。
【図11】スライド補助部材の変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A1,A2 引戸扉 a11,a12,a21,a22 引戸扉の縦框 B 無端ベルトを上枠に固定する地点の設定領域 C 方立 D 縦枠 E 上枠 F 戸袋側の縦枠 11,12 ギアローラ 13 無端ベルト 14 固定具 15 連結手段 16 取付部材 16a 垂立面部 16b 嵌合部 16c 水平面部 16d 取付穴 16e 係止部材嵌入穴 17 スライド部材 17a 下方垂立面部 17b 水平面部 17c 上方水立面部 17d 長孔 18 係止部材 18a 固着具 18b 円筒部材 21,21’ スライド補助部材 21a 固定部 21b,21b’ キャッチ 21c 押棒 21d コイルバネ(付勢手段) 21e 取付穴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の引戸扉の上端面の前後端部に一対の
    ギアローラを設け、これらギアローラ間に無端ベルトを
    巻回し、無端ベルトの一地点を第一の連結手段により他
    方の引戸扉に連結するとともに、無端ベルトの該一地点
    と略対向する他地点を第二の連結手段により上枠に連結
    し、該他方の引戸扉を走行移動させたときに第一の連結
    手段を介して無端ベルトを周回駆動させ、これにより第
    二の連結手段を介して該一方の引戸扉を連動させるよう
    にした引戸連動機構において、第二の連結手段が、上枠
    に固定される取付部材と、無端ベルトに固定されるスラ
    イド部材と、スライド部材を取付部材に対してスライド
    移動可能にするスライド手段と、スライド部材を取付部
    材から離れる方向に移動させるように付勢する付勢手段
    とを有してなることを特徴とする引戸連動機構。
  2. 【請求項2】取付部材は嵌合部と、嵌合部を貫通して設
    けられる係止部材嵌入穴とを有し、スライド部材は長孔
    を有し、嵌合部にスライド部材を遊嵌した状態で係止部
    材を係止部材嵌入穴および長孔に挿通して上枠に固着
    し、これら係止部材嵌入穴、長孔および係止部材が共働
    してスライド手段を構成していることを特徴とする請求
    項1記載の引戸連動機構。
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