JP6915682B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、打撃機構を移動させて止具を打撃する打込機、打撃機構及び移動機構に関する。
従来、打撃機構を移動させて止具を打撃する打込機が知られており、その打込機が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジング、ノーズ部、モータケース、蓄圧室、打撃機構、電動モータ、動力変換機構、減速機及びマガジンを有する。ノーズ部はハウジングに固定され、モータケースはハウジングに接続され、蓄圧室はハウジング内に設けられている。打撃機構はハウジングに設けられ、打撃機構はピストン及びビットを有する。減速機の出力軸に第1ベベルギヤが設けられている。
動力変換機構はハウジング内に設けられたカム板であり、カム板に第2ベベルギヤが設けられている。第1ベベルギヤは第2ベベルギヤに噛み合っている。カム板は、電動モータのトルクをビットの移動力に変換する。カム板は複数の突起を有する。ビットにラックが設けられている。マガジンはハウジングに取り付けられ、かつ、止具を収容している。マガジン内の止具はノーズ部に供給される。
電動モータが停止していると、ピストンは蓄圧室の圧力で下死点に停止している。電動モータが回転すると、そのトルクは減速機を介してカム板に伝達される。カム板の突起がラックに係合すると、打撃機構は蓄圧室の圧力に抗して上死点に向けて移動する。打撃機構が上死点に到達すると、カム板の突起がラックから解放され、打撃機構が下死点に向けて移動し、打撃機構は止具を打撃する。
特開2016−190277号公報
しかし、特許文献1に記載された打込機では、打撃機構を蓄圧室の圧力に抗して移動させるため、打撃機構を下死点から上死点に向けて移動する際、モータの負荷トルクが増加する。このため、打込機の設計においては、打撃機構が上死点近傍にある際のモータの負荷量に合わせて、モータのサイズや減速ギヤ等の駆動部が選択される。本願発明者は、モータの小型・軽量化のためには、打撃機構が上死点近傍にある際のモータの負荷を抑制し、打撃機構を移動させる際のモータの負荷を均一化することが好ましい、と認識した。
本発明の目的は、モータのトルクで打撃機構を第1移動機構の力に抗して移動させる際に、モータの負荷トルクが増加することを抑制可能な打込機、打撃機構及び移動機構を提供することにある。
一実施形態の打込機は、第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に移動可能な打撃機構と、前記打撃機構を前記第1方向に移動させて止具を打撃させる第1移動機構と、を備えた打込機であって、モータと、前記モータのトルクで回転され、かつ、前記打撃機構を前記第1移動機構の力に抗して前記第2方向に移動させる第2移動機構と、を有し、前記打撃機構は、本体部と、前記本体部から突出された第1係合部と、を有し、前記第2移動機構は、前記モータによって回転される第1回転要素と、前記第1回転要素に回転方向に間隔をおいて配置され、かつ、前記第1係合部に係合及び解放可能な複数の第2係合部と、を有し、前記複数の第2係合部は、前記第1回転要素の回転軸からの距離が互いに異なる少なくとも2つの第2係合部を含み、前記少なくとも2つの係合部のうち、前記第1回転要素の回転方向で後方に位置する後方第2係合部と前記回転軸との距離は、前記第1回転要素の回転方向で前方に位置し、かつ、前記後方第2係合部よりも先に前記第1係合部に係合する前方第2係合部と前記回転軸との距離よりも短い
一実施形態の打込機は、第1移動機構の力に抗して打撃機構を第2方向に移動させる際に、モータのトルクが増加することを抑制できる。
本発明の打込機の実施形態1を側面視した全体断面図である。 打込機を側面視した部分断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの具体例を示す断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの具体例を示す断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの具体例を示す断面図である。 打込機の制御系統を示すブロック図である。 電動モータの負荷トルクと、打撃機構の移動量との関係を示す線図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの他の具体例を示す断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの他の具体例を示す断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの他の具体例を示す断面図である。 打込機に設けたピンホイール及びドライバブレードの他の具体例を示す図である。 図11のドライバブレードを示す図である。 打込機の実施形態2を側面視した全体断面図である。 図13の打込機の部分断面図である。 図13の打込機のプランジャ及びウェイトの作動を示す模式図である。 図13の打込機のプランジャ及びウェイトが、図15の位置から更に作動した状態を示す模式図である。 図13の打込機のプランジャ及びウェイトが、図16の位置から更に作動した状態を示す模式図である。 打込機の実施形態2の他の例を示す断面図である。 打込機の実施形態3を示す模式図である。
打込機のいくつかの実施形態のうち、代表的な実施形態を、図面を参照して説明する。各図において、同一の構成は同一の符号を付してあり、その説明を省略する。
(実施形態1) 図1に示す打込機10は、ハウジング11、打撃機構12、圧力室13、動力変換機構14及び電動モータ15を有する。打撃機構12は、ハウジング11の内部から外部に亘って配置されている。圧力室13は、打撃機構12を上死点から下死点に向けて第1方向B1で移動させる。動力変換機構14は、打撃機構12を第1方向とは逆の第2方向B2で移動させる。電動モータ15のトルクは動力変換機構14に伝達される。
ハウジング11は、本体16、カバー17、ハンドル18、モータケース19及び接続部20を有する。カバー17は本体16の開口部を閉じている。ハンドル18及びモータケース19は、本体16に接続している。ハンドル18及びモータケース19は、接続部20に接続している。蓄圧容器21及びシリンダ22がハウジング11内に設けられ、環状の接続具23は、蓄圧容器21とシリンダ22とを接続している。圧力室13は蓄圧容器21内に形成されている。
打撃機構12は、ピストン24及びドライバブレード25を有する。ピストン24はシリンダ22内で、シリンダ22の中心線A1方向に移動可能である。ドライバブレード25はピストン24に固定されている。中心線A1方向は、第1方向B1及び第2方向B2に対して平行である。図2のように、ピストン24の外周にシール部材83が取り付けられており、シール部材83はシリンダ22の内面に接触してシール面を形成する。シール部材83は、図1に示す圧力室13を気密にシールする。
圧縮気体が圧力室13内に封入されている。圧力室13に封入される気体は、空気の他、不活性ガス、例えば、窒素ガス、希ガス等を封入することも可能である。本実施形態では、圧力室13に空気を封入する例を説明する。
ドライバブレード25は金属製である。ドライバブレード25は、図3、図4及び図5に示すように、板形状の本体部25Kと、本体部25Kに設けた複数個の凸部25A〜25Hと、を有する。ドライバブレード25は中心線A1方向に移動可能である。複数個の凸部25A〜25Hは、ドライバブレード25の移動方向に設けられている。複数の凸部25A〜25Hは、中心線A1方向に一定の間隔をおいて配置されている。本実施形態では、8個の凸部25A〜25Hがドライバブレード25に設けられている。凸部25A〜25Hはドライバブレード25の縁26から突出している。凸部25A〜25Hが縁26から突出する方向は、中心線A1に対して交差する方向である。
凸部25A〜25Hは、中心線A1方向に順次配置されている。中心線A1方向でピストン24からの距離が最も小さい箇所に凸部25Aが配置され、ピストン24からの距離が最も大きい箇所に凸部25Hが配置されている。縁26から凸部25A〜25Hのそれぞれの先端までの突出量H1は、凸部25A〜25H毎に異なっている。中心線A1方向でピストン24からの距離が最も小さい凸部25Aの突出量H1が最も小さく、ピストン24からの距離が大きくなることに伴い、凸部25A〜25Hの突出量H1が順次大きくなっている。
ホルダ27が、本体16の内部から外部に亘って配置されている。ホルダ27は、アルミ合金製、または、合成樹脂製である。ホルダ27は、筒形状の荷重受け部28と、荷重受け部28に連続した円弧形状のカバー29と、荷重受け部28に連続したノーズ部30と、を有する。ノーズ部30は射出路34を有する。ノーズ部30の一部は、ハウジング11の外に配置されている。
荷重受け部28は本体16内に配置されており、荷重受け部28は軸孔31を有する。荷重受け部28内にバンパ32が設けられている。バンパ32はゴム状弾性材で一体成形されている。バンパ32は軸孔33を有する。軸孔31,33はつながっており、ドライバブレード25は、軸孔31,33及び射出路34内で中心線A1方向に移動可能である。
図1のように、電動モータ15はモータケース19内に設けられている。電動モータ15は、ロータ15A及びステータ15Bを有し、ロータ15Aはモータ軸35に固定されている。モータ軸35は軸受36により回転可能に支持されている。モータ軸35は軸線A2を中心として回転可能である。接続部20に対して着脱可能な蓄電池37が設けられ、蓄電池37は、電動モータ15に電力を供給する。
蓄電池37は、収容ケース38と、収容ケース38内に収容した電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。蓄電池37は直流電源である。収容ケース38内に第1端子が設けられ、第1端子は電池セルに接続されている。接続部20に第2端子が固定され、蓄電池37を接続部20に取り付けると、第1端子と第2端子とが通電可能に接続される。
図2のように、ギヤケース39がハウジング11内に回転不可能に設けられている。減速機40はギヤケース39内に設けられている。減速機40は、入力部材41、出力部材42及び3組の遊星歯車機構を有する。入力部材41は、モータ軸35に固定されている。入力部材41は軸受43により回転可能に支持されている。入力部材41及び出力部材42は、軸線A2を中心として回転可能である。モータ軸35の回転力は、入力部材41を経由して出力部材42に伝達される。減速機40は、入力部材41に対する出力部材42の回転速度を低速とする。
図2に示すように、動力変換機構14はカバー29内に配置されている。動力変換機構14は、出力部材42の回転力を、打撃機構12の移動力に変換する。動力変換機構14は、出力部材42と共に一体回転するピンホイール軸44と、ピンホイール軸44に固定されたピンホイール45と、ピンホイール45に設けた複数個のピン45A〜45Hと、を有する。ピンホイール45は、プレート45J,45Kを有する。プレート45J,45Kは軸線A2方向に間隔をおいて互いに平行に配置されている。複数のピン45A〜45Hは、プレート45J,45K同士の間に配置されている。
ピン45Aは凸部25Aに係合及び解放可能であり、ピン45Bは凸部25Bに係合及び解放可能であり、ピン45Cは凸部25Cに係合及び解放可能である。ピン45Dは凸部25Dに係合及び解放可能であり、ピン45Eは凸部25Eに係合及び解放可能である。ピン45Fは凸部25Fに係合及び解放可能であり、ピン45Gは凸部25Gに係合及び解放可能である。ピン45Hは凸部25Hに係合及び解放可能である。
ピンホイール軸44は、軸受46,47により回転可能に支持されている。ピンホイール軸44は軸線A2を中心として回転可能である。図3乃至図5のように、軸線A2に対して垂直な平面視で軸線A2と中心線A1とは交差しない。
図3のように、複数個、つまり、8個のピン45A〜45Hは、ピンホイール45の回転方向に間隔をおいて配置されている。ピンホイール45の径方向で、8個のピン45A〜45Hのそれぞれの中心から、軸線A2までの半径R1は、それぞれ異なる。ピンホイール45の外周に、回転方向で異なる領域に配置された第1領域85及び第2領域86が設けられている。第1領域85は、ピンホイール45の回転方向で略270度の範囲に設けられ、第2領域86は、ピンホイール45の回転方向で略90度の範囲に設けられている。第1領域85は、一定の半径R5を有する。第2領域86の半径R6は不均一である。半径R5は半径R6よりも大きい。つまり、第2領域86は、ピンホイール45の回転方向の一部を切り欠いて形成されている。8個のピン45A〜45Hは、ピンホイール45の回転方向で第1領域85に対応する箇所に設けられている。
8個のピン45A〜45Hのうち、ピンホイール45の回転方向で先端に位置するピン45Aの中心から、軸線A2までの半径R1は最も大きい。ピンホイール45の回転方向で後端に位置するピン45Hに近づくことに伴い、半径R1が減少している。図3乃至図5に示す実施例は、ピン45A〜45Hのそれぞれの中心から軸線A2までの半径R1が全て異なる。ピンホイール45が回転した場合、軸線A2を中心とする8個のピン45A〜45Hの移動範囲は、ドライバブレード25の縁26の移動範囲外にある。
回転規制機構48がギヤケース39内に設けられている。回転規制機構48は、入力部材41と出力部材42との間の動力伝達経路に配置されている。回転規制機構48は、転動体、例えば、ローラまたはボールである。回転規制機構48は、遊星歯車機構の回転要素、例えば、キャリヤ49とギヤケース39との間に配置されている。
回転規制機構48は、電動モータ15からキャリヤ49に第1方向のトルクが伝達されると、そのトルクでピンホイール45が図3で反時計方向に回転することを許容する。回転規制機構48は、ドライバブレード25からピンホイール45に図3で時計回りのトルクが加わり、そのトルクがキャリヤ49に伝達されて第2方向のトルクが加わると、キャリヤ49とギヤケース39との間に食い込み、ピンホイール45が図3で時計方向に回転することを阻止する。
また、図1のように、マガジン50がノーズ部30及びハウジング11により支持されている。釘51がマガジン50内に収容されている。複数の釘51は、接続要素、例えば、針金、接着剤で連結されている。マガジン50は送り機構を有し、送り機構はマガジン50内の釘51を射出路34に供給する。
モータ基板52がモータケース19内に設けられ、図6に示すインバータ回路53がモータ基板52に設けられている。インバータ回路53は、複数のスイッチング素子を有し、複数のスイッチング素子は、それぞれ単独でオン及びオフが可能である。
図1のように、制御基板54がハウジング11内に設けられ、図6に示すコントローラ84が制御基板54に設けられている。コントローラ84は、入力ポート、出力ポート、中央演算処理装置及び記憶装置を有するマイクロコンピュータである。
図1に示すように、ハンドル18にトリガ55が設けられている。トリガ55はハンドル18に対して移動可能である。トリガスイッチ56がハンドル18内に設けられており、トリガスイッチ56は、トリガ55に操作力が加えられるとオンし、操作力が解除されるとオフする。
図2のように、プッシュレバー57がノーズ部30に取り付けられている。プッシュレバー57はノーズ部30に対して中心線A1方向に移動可能である。プッシュレバー57を中心線A1方向に付勢する弾性部材58が設けられている。弾性部材58は金属製の圧縮コイルスプリングであり、弾性部材58はプッシュレバー57をバンパ32から離れる向きで付勢する。ノーズ部30にプッシュレバーストッパ59が設けられ、弾性部材58で付勢されるプッシュレバー57はプッシュレバーストッパ59に接触して停止する。
図6に示すプッシュスイッチ60が設けられている。プッシュスイッチ60は、プッシュレバー57が被打込材W1に押し付けられて、プッシュレバー57がバンパ32に近づく向きで所定量移動するとオンする。プッシュスイッチ60は、プッシュレバー57を被打込材W1に押し付ける力が解除されるとオフする。ピンホイール45の回転角度、つまり、位相を検出する位相検出センサ61が設けられている。トリガスイッチ56の信号、プッシュスイッチ60の信号及び位相検出センサ61の信号は、コントローラ84に入力される。
作業者が打込機10を使用する作業例、コントローラ84が行う制御例は、次の通りである。コントローラ84は、釘51を打撃する条件が成立しているか否かを判断する。コントローラ84は、トリガスイッチ56のオフ、またはプッシュスイッチ60のオフの少なくとも一方を検出すると、釘51を打撃する条件が不成立であると判断し、インバータ回路53のスイッチング素子を全てオフする。このため、蓄電池37の電力は電動モータ15に供給されず、電動モータ15は停止している。
また、図3のように、ピン45Gと凸部25Gとが係合し、打撃機構12は待機位置で停止している。打撃機構12が待機位置にあると、ピストン24はバンパ32から離れている。打撃機構12が待機位置で停止していると、ドライバブレード25の先端は、中心線A1方向で、釘51の頭部とノーズ部30の先端との間に位置する。打撃機構12が待機位置で停止し、かつ、図1のようにプッシュレバー57が被打込材W1から離れていると、プッシュレバー57はプッシュレバーストッパ59に接触して停止している。
さらに、コントローラ84は、位相検出センサ61から出力される信号に基づいて、打撃機構12が待機位置にあることを検出し、コントローラ84は電動モータ15を停止している。回転規制機構48は、電動モータ15が停止している際に打撃機構12を待機位置に停止させる。打撃機構12は圧力室13の付勢力を受けており、打撃機構12が受けた付勢力は、ピンホイール45を介してピンホイール軸44に伝達される。このため、ピンホイール軸44は、図3で時計方向のトルクを受ける。ピンホイール軸44が受けたトルクはキャリヤ49に伝達され、回転規制機構48がキャリヤ49とギヤケース39との間に食い込む。このため、ピンホイール軸44が図3で時計方向に回転することが阻止され、打撃機構12は図3の待機位置で停止している。
コントローラ84は、トリガスイッチ56がオンされ、かつ、プッシュスイッチ60がオンされていることを検出すると、釘51を打撃する条件が成立していると判断し、インバータ回路53のスイッチング素子をオン及びオフする制御を繰り返し、蓄電池37の電力を電動モータ15に供給する。すると、電動モータ15のモータ軸35が回転する。モータ軸35のトルクは、減速機40を経由してピンホイール軸44に伝達される。
ピンホイール45は図3で反時計方向に回転し、打撃機構12は待機位置から圧力室13の力に抗して第2方向B2に移動し、圧力室13の空気圧が上昇する。打撃機構12が第2方向B2で移動することは、打撃機構12が図1で上昇するという意味である。さらに、ピン45Hが凸部25Hに係合した後、ピン45Gが凸部25Gから解放される。打撃機構12が図4のように上死点に到達すると、ドライバブレード25の先端は、釘51の頭部よりも上に位置する。また、打撃機構12が上死点に到達した後、ピン45Hが凸部25Hから解放される。すると、打撃機構12は圧力室13の空気圧で第1方向B1で移動する。打撃機構12が第1方向B1で移動するということは、打撃機構12が図1で下降することを意味する。ドライバブレード25は、射出路34にある釘51を打撃し、釘51は被打込材W1に打ち込まれる。
また、釘51の全体が被打込材W1に食い込んで釘51が停止すると、その反力でドライバブレード25の先端が釘51から離れる。また、ピストン24は、図5のようにバンパ32に衝突し、バンパ32が弾性変形することで、打撃機構12の運動エネルギを吸収する。ピストン24がバンパ32に衝突した時点における打撃機構12の位置は、下死点である。
また、電動モータ15のモータ軸35は、ドライバブレード25が釘51を打撃した後も回転する。そして、ピン45Aが凸部25Aに係合すると、打撃機構12は図1で再度上昇する。コントローラ84は、打撃機構12が図3の待機位置に到達したことを検出すると、電動モータ15を停止する。電動モータ15が停止すると、回転規制機構48が、打撃機構12を待機位置に保持する。
本実施形態では、打撃機構12が下死点にある状態から、ピン45Aが凸部25Aに係合し、ピン45Bが凸部25Bに係合し、ピン45Cが凸部25Cに係合し、ピン45Dが凸部25Dに係合し、ピン45Eが凸部25Eに係合し、ピン45Fが凸部25Fに係合し、ピン45Gが凸部25Gに係合し、ピン45Hが凸部25Hに係合することにより、打撃機構12が上死点に到達する。なお、2組のピンと凸部とが係合するため、次のピンと凸部とが係合すると、先に係合していたピンと凸部とは解放される。
本実施形態では、ピンホイール45のトルクを打撃機構12に伝達するピンが、ピンホイール45の回転によって切り替わることに伴い、半径R1が順次短くなる。このため、打撃機構12がピンホイール45のトルクで上昇する際、モーメントの腕に相当する半径R1は、打撃機構12が上死点に近づくことに伴い短くなる。このため、打撃機構12が上死点に近づくことに伴い、ピンホイール45の負荷トルク、つまり、電動モータ15の負荷トルクが増加することを抑制できる。負荷トルクは、打撃機構12を上昇させるために必要なトルクである。
本実施形態では、電動モータ15の負荷トルクの増加を抑制するように、打撃機構12を上死点に近づける方向に移動する際の負荷トルクの増加量に応じて、ピン45A〜45Hのそれぞれの中心から軸線A2までの半径R1を、それぞれ設定することも可能である。
本実施形態においては、軸線A2からピン45A〜45Hのそれぞれの中心までの半径R1を異ならせてある。ピンホイール45の第1領域85の半径R5は、第2領域86の半径R6よりも大きい。また、ピンホイール45は、樹脂やカーボン系の材料と比べて、高質量または高比重の金属材料で形成することが好ましい。特に、ピンホイール45の第1領域85の材料は、第2領域86の材料よりも、高質量材料を用いること、または、高質量材料、かつ、高比重材料であることが好ましい。
これは、次のような理由による。打撃機構12を上昇させるためにピンホイール45を回転させた場合、ピンホイール45には回転方向の慣性モーメントが働く。そこで、打撃機構12が下死点近傍にある等、電動モータ15が軽負荷である時にピンホイール45が高速で回転することで、ピンホイール45の第1領域85の高質量材料によってピンホイール45に慣性モーメントを蓄えることができる。
そして、打撃機構12が上死点近傍にあるために電動モータ15が高負荷となり、かつ、低回転となる領域、または電動モータ15が停止する領域においては、ピンホイール45に蓄えられている慣性モーメントを利用することで、電動モータ15の負荷トルクをより軽減させるためである。
すなわち、ピンホイール45の第1領域85の回転方向において、次第に径方向の内側向かってピン45A〜45Hが配置されているため、ピンホイール45の第1領域85を、あえて高質量材料で形成している。したがって、電動モータ15の負荷トルクを、フライホイール効果により更に軽減することが可能である。
また、ドライバブレード25に設けた8個の凸部25A〜25Hの突出量H1は、ピストン24に近づくことに伴い、徐々に短くなっている。このため、ピンと凸部との係合及び解放を円滑に行うことができる。
図7は、電動モータの負荷トルクと、打撃機構の移動量との関係を示す特性の一例である。打撃機構の移動量は、打撃機構が待機位置から上死点に至るまでの移動量である。実線の特性は実施例であり、破線の特性は比較例である。比較例のピンホイールは、軸線からピンの中心までの距離が一定であるものとする。実施例における負荷トルクの増加量は、比較例における負荷トルクの増加量よりも小さい。負荷トルクの増加量は、負荷トルクの増加割合い、または、負荷トルクの増加率を意味する。
ピンホイール45及びドライバブレード25の他の例を、図8乃至図10を参照して説明する。ピン45A〜45Eのそれぞれの中心から軸線A2までの半径R2は、全て同一である。ピン45F〜45Hのそれぞれの中心から軸線A2までの半径R3は、全て同一である。半径R3は半径R2よりも小さい。
ドライバブレード25に設けた凸部25A〜25Eのそれぞれの突出量H2は、全て同一である。凸部25F〜25Hのそれぞれの突出量H3は、全て同一である。突出量H2は突出量H3よりも小さい。図8、図9及び図10に示す例では、打撃機構12が待機位置から上死点に移動するまでの間、ピン45Fが凸部25Fに係合及び解放し、ピン45Gが凸部25Gに係合及び解放し、ピン45Hが凸部25Hに係合する。図8、図9及び図10に示す例では、打撃機構12が下死点から待機位置に移動する前までの間、ピン45A〜45Eが凸部25A〜25Eに係合及び解放する。
このため、打撃機構12が待機位置から上死点に移動するまでの間にトルクを伝達するピン45F〜45Hに対応する半径R3は、打撃機構12が下死点から待機位置に移動する前までの間にトルクを伝達するピン45A〜45Eに対応する半径R2よりも短い。したがって、打撃機構12が待機位置から上死点に移動するまでの間における負荷トルクが、打撃機構12が下死点から待機位置に移動する前までの間における負荷トルクに対して増加することを抑制できる。
ピンホイール45及びドライバブレード25の他の例を、図11を参照して説明する。図11に示すピンホイール45は、プレート45Jと、プレート45Jの回転方向に設けたピン45A〜45Hと、を有する。ピン45A〜45Hは、図3に示すピン45A〜45Hと同様に構成されている。図11のピンホイール45は、図2のプレート45Kを備えていない。ドライバブレード25とプレート45Jは、軸線A2方向で間隔をおいて配置されている。ドライバブレード25のうち、ピンホイール45に近い方の表面62に、凸部62A〜62Hが設けられている。凸部62A〜62Hは、中心線A1方向に一定の間隔で設けられている。図12のように、凸部62A〜62Hが表面62から突出した突出量H4は、全て同一である。
図11に示すドライバブレード25を、図2の打撃機構12として用いると、ピン45Gが凸部62Gに係合して打撃機構12が待機位置に停止する。そして、ピンホイール45が図11で反時計方向に回転すると、ピン45Hが凸部62Hに係合した後にピン45Gが凸部62Gから解放され、打撃機構12が上死点に到達する。さらに、ピン45Hが凸部62Hから解放されると、打撃機構12が下降して止具を打撃し、かつ、打撃機構12は下死点に到達する。
打撃機構12が下死点に到達した後、ピンホイール45が図11で反時計方向に回転すると、ピン45Aが凸部62Aに係合し、打撃機構12は下死点から上昇する。ピン45Bは凸部62Bに係合及び解放され、ピン45Cは凸部62Cに係合及び解放され、ピン45Dは凸部62Dに係合及び解放され、ピン45Eは凸部62Eに係合及び解放され、ピン45Fは凸部62Fに係合及び解放され、ピン45Gは凸部62Gに係合され、打撃機構12が待機位置に到達すると、ピンホイール45が停止する。図11に示すピンホイール45及びドライバブレード25においても、図3乃至図8の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態2) 図13に示す打込機110は、ハウジング111、打撃機構112、マガジン113、電動モータ114、変換機構115、制御基板116、電池パック117及び反動吸収機構208を有する。ハウジング111は、筒形状の胴部119と、胴部119に接続されたハンドル120と、胴部119に接続されたモータケース121と、を有する。装着部122がハンドル120及びモータケース121に接続されている。射出部123が胴部119の外に設けられ、射出部123が胴部119に固定されている。射出部123は射出路124を有する。ユーザは、ハンドル120を手で握り、射出部123の先端を被打込材W1に押し付けることが可能である。
マガジン113は、モータケース121及び射出部123により支持されている。モータケース121は、中心線E1方向でハンドル120とマガジン113との間に配置されている。マガジン113は、止具125を複数収容する。止具125は釘を含み、止具125の材質は、金属、非鉄金属、鋼を含む。止具125同士は接続要素で互いに接続されている。接続要素は、ワイヤ、接着剤、樹脂の何れでもよい。止具125は棒形状である。マガジン113はフィーダを有する。フィーダは、マガジン113に収容された止具125を射出路124に送る。
打撃機構112は、胴部119の内外に亘って設けられている。打撃機構112は、胴部119内に配置されたプランジャ126と、プランジャ126に固定されたドライバブレード127と、を有する。プランジャ126は、金属製または合成樹脂製である。
ドライバブレード127は金属製である。ガイドシャフト128が胴部119内に設けられている。中心線E1はガイドシャフト128の中心を通る。ガイドシャフト128の材質は、金属、非鉄金属、鋼の何れでもよい。図13及び図14のように、トップホルダ129及びボトムホルダ130が、ハウジング111内に固定して設けられている。トップホルダ129及びボトムホルダ130の材質は、金属、非鉄金属、鋼の何れでもよい。ガイドシャフト128は、トップホルダ129及びボトムホルダ130に固定されている。ガイドバーが胴部119内に設けられている。ガイドバーは2本設けられ、かつ、2本のガイドバーはトップホルダ129及びボトムホルダ130に固定されている。2本のガイドバーは、共にプレート状であり、かつ、中心線E1と平行に配置されている。
プランジャ126は、ガイドシャフト128の外周面に取り付けられており、プランジャ126は、ガイドシャフト128に沿って中心線E1方向に作動可能である。ガイドシャフト128は、プランジャ126を中心線E1を中心として径方向に位置決めする。ガイドバーは、プランジャ126を中心線E1を中心として円周方向に位置決めする。ドライバブレード127はプランジャ126と共に中心線E1に対して平行に作動可能である。ドライバブレード127は射出路124内で作動可能である。
反動吸収機構208は、ハウジング111が受ける反動を吸収する。反動吸収機構208は、図14及び図15のように、筒形状のウェイト118と、ウェイト118に設けた係合部200,201と、を有する。ウェイト118の材質は、金属、非鉄金属、鋼、セラミックの何れでもよい。ウェイト118はガイドシャフト128に取り付けられている。ウェイト118はガイドシャフト128に沿って中心線E1方向に作動可能である。ガイドシャフト128は、ウェイト118を中心線E1に対して径方向に位置決めする。ガイドバーは、ウェイト118を中心線E1を中心として円周方向に位置決めする。
スプリング136が胴部119内に配置され、スプリング136は、中心線E1方向でプランジャ126とウェイト118との間に配置されている。スプリング136は、一例として金属製の圧縮コイルスプリングを用いることが可能である。スプリング136は、中心線E1方向に伸縮可能である。スプリング136のうち、中心線E1方向における第1端部は、プランジャ126に直接または間接に接触する。スプリング136のうち、中心線E1方向における第2端部は、ウェイト118に直接または間接に接触する。スプリング136は、中心線E1方向の圧縮力を受けて弾性エネルギを蓄積する。スプリング136は、打撃機構112及びウェイト118を付勢する付勢機構の一例である。
プランジャ126は、中心線E1方向でボトムホルダ130に近づく第1方向D1の付勢力を、スプリング136から受ける。ウェイト118は、中心線E1方向でトップホルダ129に近づく第2方向D2の付勢力を、スプリング136から受ける。第1方向D1と第2方向D2とは互いに逆向きであり、第1方向D1及び第2方向D2は、中心線E1と平行である。プランジャ126及びウェイト118は、物理的に同一の要素であるスプリング136から付勢力を受ける。
ウェイトバンパ137及びプランジャバンパ138が、胴部119内に設けられている。ウェイトバンパ137はトップホルダ129とウェイト118との間に配置されている。プランジャバンパ138は、ボトムホルダ130とプランジャ126との間に配置されている。ウェイトバンパ137及びプランジャバンパ138は、共に合成ゴム製である。
図13及び図14に示す打込機110は、中心線E1が鉛直線と平行な状態である例を示す。打撃機構112またはプランジャ126またはウェイト118が、第1方向D1にそれぞれ作動することを下降と呼ぶ。打撃機構112またはウェイト118が、第2方向D2にそれぞれ作動することを上昇と呼ぶ。打撃機構112及びウェイト118は、中心線E1方向にそれぞれ往復作動可能である。
図13に示す電池パック117は、装着部122に対して取り付け及び取り外し可能である。電池パック117は、収容ケース139と、収容ケース139内に収容した複数の電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。電池パック117は直流電源であり、電池パック117の電力は電動モータ114に供給可能である。
図13に示す制御基板116は、装着部122内に設けられており、図6に示すコントローラ140及びインバータ回路141が、制御基板116に設けられている。コントローラ140は、入力ポート、出力ポート、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。インバータ回路141は、複数のスイッチング素子を有し、複数のスイッチング素子は、それぞれオン及びオフが可能である。コントローラ140は、インバータ回路141を制御する信号を出力する。電池パック117と電動モータ114との間に電気回路が形成されている。インバータ回路141は電気回路の一部であり、かつ、電気回路を接続及び遮断する。
図13のように、トリガ142及びトリガスイッチ143がハンドル120に設けられており、ユーザがトリガ142に操作力を加えるとトリガスイッチ143がオンする。ユーザがトリガ142に加えた操作力を解除すると、トリガスイッチ143がオフする。位置検出センサ144が、ハウジング111内に設けられている。位置検出センサ144は、例えば、電動モータ114の回転角度に基づいて、中心線E1方向におけるプランジャ126及びウェイト118の位置を推定して信号を出力する。図13に示す打込機110は、図6に示すプッシュスイッチ60を備えていない。コントローラ140は、トリガスイッチ143の信号、位置検出センサ144の信号を受信し、かつ、インバータ回路141を制御する信号を出力する。
図13に示す電動モータ114は、ロータ184及びステータ145を有し、モータ軸146がロータ184に取り付けられている。電動モータ114は、電池パック117から電力が供給されるとモータ軸146が回転する。減速機147がモータケース121内に配置されている。減速機147は、複数組の遊星歯車機構、入力要素148及び出力要素149を有する。入力要素148はモータ軸146に接続されている。電動モータ114及び減速機147は、中心線E1を中心として同心状に配置されている。図13に示す打込機10は、中心線E1と軸線E2とのなす角度が90度である例を示す。
変換機構115は、出力要素149の回転力を打撃機構112の作動力及びウェイト118の作動力に変換する。変換機構115は、第1ギヤ150、第2ギヤ151及び第3ギヤ152を有する。第1ギヤ150、第2ギヤ151及び第3ギヤ152の材質は、金属、非鉄金属、鋼の何れでもよい。ホルダ153がハウジング111内に設けられ、出力要素149はホルダ153により回転可能に支持されている。第1ギヤ150は出力要素149に固定されている。第2ギヤ151は支持軸154により回転可能に支持されている。第3ギヤ152は支持軸155により回転可能に支持されている。支持軸154,155はホルダ153に取り付けられている。第1ギヤ150は軸線E2を中心として回転可能であり、第2ギヤ151は軸線E3を中心として回転可能であり、第3ギヤ152は軸線E4を中心として回転可能である。
図14のように、軸線E2,E3,E4は、中心線E1方向に間隔をおいて配置されている。軸線E3は、軸線E2と軸線E4との間に配置されている。軸線E2,E3,E4は互いに平行である。第3ギヤ152は、中心線E1方向で第2ギヤ151とトップホルダ129との間に配置されている。第1ギヤ150は、中心線E1方向で第2ギヤ151とマガジン113との間に配置されている。
図15に示すように、第1ギヤ150の外径と第2ギヤ151の外径と第3ギヤ152の外径とは同一である。第2ギヤ151は、第1ギヤ150及び第3ギヤ152に噛み合っている。カムローラ157が第1ギヤ150に設けられ、2個のカムローラ158,202が第2ギヤ151に設けられ、2個のカムローラ159,203が第3ギヤ152に設けられている。カムローラ157は第1ギヤ150に対して自転可能である。2個のカムローラ158,202は軸線E3を中心として同一円周上に配置されている。2個のカムローラ158,202は、第2ギヤ151に対してそれぞれ自転可能である。カムローラ157の自転中心を通る仮想円G1は、半径R11を有する。カムローラ158,202の自転中心を通る仮想円G2は、半径R12を有する。仮想円G1は軸線E2を中心とし、仮想円G2は軸線E3を中心とする。半径R12は半径R11より小さい。
2個のカムローラ159,203は第3ギヤ152に対してそれぞれ自転可能である。カムローラ159を通る仮想円G3は、半径R13を有する。カムローラ203を通る仮想円G4は、半径R14を有する。仮想円G3,G4は、共に軸線E4を中心とする。半径R14は半径R13より小さい。半径R13,R14は、半径R12より小さい。このように、半径R11と半径R12とが互いに異なり、半径R13と半径R14とが互いに異なる。
カムローラ157,158,159,202,203の材質は、一例として、金属、非鉄金属及び鋼を含む。カムローラ157,158,159,202,203は、円筒形状であり、カムローラ157,158,159,202,203の外径は、全て同一であるものとする。
電池パック117の電力が電動モータ114に供給されてモータ軸146が正回転すると、モータ軸146の回転力が減速機147を介して第1ギヤ150に伝達される。第1ギヤ150が図15で時計回りに回転すると、第2ギヤ151は反時計回りに回転し、第3ギヤ152は時計回りに回転する。
図15のように、係合部204,205,206が、プランジャ126に設けられている。第1ギヤ150が図15で時計回りに回転すると、カムローラ157は係合部204に係合及び解放可能である。第2ギヤ151が反時計回りに回転すると、カムローラ158は係合部205に係合及び解放可能であり、カムローラ202は係合部206に係合及び解放可能である。第3ギヤ152が時計回りに回転すると、カムローラ159は、係合部200に係合及び解放可能であり、カムローラ203は、係合部201に係合及び解放可能である。
次に、打込機10の使用例を説明する。コントローラ140は、トリガスイッチ143のオフを検出していると、電動モータ114に電力を供給せず、モータ軸146を停止している。電動モータ114が停止していると、図14のように、プランジャ126はプランジャバンパ138に接触した位置、つまり、下死点で停止している。また、ウェイト118はスプリング136の弾性力で付勢され、ウェイトバンパ137に接触した位置、つまり、上死点で停止している。コントローラ140は、位置検出センサ144の信号を処理することにより、プランジャ126及びウェイト118の中心線E1方向の位置を推定している。
ユーザが射出部123の先端を被打込材W1に押し付け、かつ、コントローラ140がトリガスイッチ143をオンを検出すると、コントローラ140は電動モータ114に電力を供給し、モータ軸146を正回転させる。モータ軸146の回転力は、減速機147で増幅されて第1ギヤ150に伝達され、第1ギヤ150が図15で左側に示すように、時計回りに回転する。
第1ギヤ150が時計回りに回転すると、第2ギヤ151は反時計回りに回転し、第3ギヤ152は時計回りに回転する。第1ギヤ150が時計回りに回転し、カムローラ157が係合部204に係合していると、図15で右側に示すように、プランジャ126は、スプリング136の付勢力に抗して第2方向D2で作動する。つまり、打撃機構112は上昇する。また、第3ギヤ152は時計回りに回転し、カムローラ259が係合部200に係合していると、ウェイト118は第1方向D1で作動する。つまり、ウェイト118は、図15で右側に示すように下降する。
さらに、カムローラ157が係合部204に係合している状態で、カムローラ158が係合部205に係合する。その後、カムローラ157が係合部204から解放される。また、図16で左側に示すように、カムローラ158が係合部205に係合している状態で、カムローラ202が係合部206に係合する。このため、打撃機構12は更に上昇する。
また、図15で右側に示すように、カムローラ159が係合部200に係合している状態で、カムローラ203が係合部201に係合する。次いで、図16で左側に示すように、カムローラ159が係合部200から解放される。このため、ウェイト118は更に下降する。
そして、図16で右側に示すように、プランジャ126が上死点に到達し、カムローラ202が係合部206から解放されると、図17のように、プランジャ126はスプリング136の付勢力で下降する。また、図16で右側に示すように、ウェイト118が下死点に到達し、カムローラ203が係合部201から解放されると、図17に示すように、ウェイト118はスプリング136の付勢力で上昇する。
プランジャ126が下降、つまり、打撃機構112が下降すると、ドライバブレード127は射出路124に位置する止具125を打撃する。止具125は被打込材W1に打ち込まれる。ドライバブレード127が止具125を打撃した後、プランジャ126がプランジャバンパ138に衝突する。プランジャバンパ138は打撃機構112の運動エネルギの一部を吸収する。また、ウェイト118はウェイトバンパ137に衝突する。ウェイトバンパ137は反動吸収機構208の運動エネルギの一部を吸収する。
このように、打撃機構112が第1方向D1に作動して止具125を打撃する際、ウェイト118は第1方向D1とは逆の第2方向D2に作動する。このため、打撃機構112が止具125を打撃する際の反動を低減可能である。
コントローラ140は、プランジャ126の中心線E1方向における位置を推定しており、プランジャ126が下降を開始した時点からプランジャバンパ138に衝突するまでの間に、電動モータ114を停止する。このため、プランジャ126はプランジャバンパ138に接触した下死点で停止し、ウェイト118はウェイトバンパ137に接触した上死点で停止する。そして、ユーザがトリガ142に対する操作力を解除し、再度、トリガ142に操作力を加えると、コントローラ140は電動モータ114を回転し、打撃機構112及びウェイト118は、上記と同様に作動する。
プランジャ126がスプリング136の付勢力に抗して上昇する際、電動モータ114のトルクをプランジャ126に伝達する要素は、カムローラ157から、カムローラ158,202に切り替わる。ここで、半径R12は半径R11よりも小さい。このため、打撃機構112が電動モータ114のトルクで上昇する際、モーメントの腕は、打撃機構112が上死点に近づくことに伴い短くなる。したがって、打撃機構112が上死点に近づく際に、電動モータ114の負荷トルクが増加することを抑制できる。なお、打撃機構112から第1ギヤ150に加わるトルクは、図15及び図16において反時計回りである。
また、ウェイト118がスプリング136の付勢力に抗して下降する際、電動モータ114のトルクをウェイト118に伝達する要素は、カムローラ159から、カムローラ203に切り替わる。ここで、半径R14は半径R13よりも小さい。このため、ウェイト118が電動モータ114のトルクで下降する際、モーメントの腕は、ウェイト118が下死点に近づくことに伴い短くなる。したがって、ウェイト118が下死点に近づく際に、電動モータ114の負荷トルクが増加することを抑制できる。なお、反動吸収機構208から、第3ギヤ152、第2ギヤ151を経由して第1ギヤ150に加わるトルクは、図15及び図16において反時計回りである。
図18に示す打込機10は、図13及び図14に示す反動吸収機構208を備えていない例である。図18に示す打込機10は、反動吸収機構208の作動を除き、図13及び図14示す打込機10と同様の作用及び効果を得ることができる。
10,70,10…打込機、12,74,112…打撃機構、13…圧力室、15,72,114…電動モータ、25K…本体部、25A〜25H,62A〜62H…凸部、45…ピンホイール、45A〜45H…ピン、75…カム、75A…巻き掛け部、76,136…スプリング、79…ワイヤ、85…第1領域、86…第2領域、118…ウェイト、126…プランジャ、150…第1ギヤ、151…第2ギヤ、152…第3ギヤ、157,158,159,202,203…カムローラ、200,201,204,205,206…係合部、208…反動吸収機構、A2,A4,E2,E3,E4…軸線、B1,B3,D1…第1方向、B2,B4,D2…第2方向、H1,H2…突出量、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R11,R12,R13,R14…半径。
カム75は回転軸78に取り付けられており、回転軸78と電動モータ72との間の動力伝達経路を接続及び遮断するクラッチが設けられている。クラッチが接続されると、カム75は電動モータ72のトルクで反時計回りに回転する。カム75の外周面に巻き掛け部75Aが形成されている。軸線A4から巻き掛け部75Aまでの半径、つまり、半径R4は、カム75の回転方向で異なる。
ハウジング71内に一対のガイドローラ82が設けられている。ワイヤ79の第1端部がカム75に接続され、ワイヤ79の第2端部がピストン80に接続されている。ワイヤ79は一対のガイドローラ82の間に通されている。
カム75の回転方向の位相を検出する位相検出センサが、ハウジング71内に設けられている。電動モータ72の回転及び停止を制御するコントローラが、ハウジング71内に設けられている。位相検出センサの信号はコントローラに入力される。コントローラは、クラッチの接続及び遮断を制御する。
図19の打込機70は、電動モータ72が停止していると、打撃機構74はスプリング76の付勢力でバンパ77に押し付けられて下死点で停止している。電動モータ72が回転するとカム75が図19で反時計回りに回転し、ワイヤ79が巻き掛け部75Aに巻き取られて牽引される。ワイヤ79が牽引されると打撃機構74が第2方向B4で移動、つまり、上昇する。コントローラは、打撃機構74が上死点に到達するとクラッチを遮断する。すると、打撃機構74はスプリング76の力で下降して止具を打撃する。打撃機構74が下降すると、ワイヤ79は巻き掛け部75Aから繰り出される。その後、ピストン80がバンパ77に衝突すると、コントローラが電動モータ72を停止し、打撃機構74は下死点で停止する。
電動モータ72のトルクでカム75を回転させて打撃機構74を上昇する際、ワイヤ79が巻き掛け部75Aに巻き付く位置P1の半径R4は、打撃機構74の上昇に伴い小さくなる。このように、軸線A4から位置P1までの半径R4、つまり、モーメントの腕は、打撃機構74の上昇に伴い短くなり、カム75からワイヤ79に伝達される牽引力が増加する。したがって、打撃機構74を上昇する際、電動モータ72の負荷トルクが増加することを抑制できる。
打込機の実施形態1乃至3で説明した事項の意味を説明する。ピンホイール45及びカム75は第1回転要素の一例である。第1ギヤ150及び第2ギヤ151は、第2回転要素の一例であり、第3ギヤ152は、第3回転要素の一例である。圧力室13及びスプリング76,136は第1移動機構の例であり、電動モータ15,72,114はモータの例である。本体部25Kは、第1本体部の一例である。プランジャ126は、第2本体部の一例である。ピンホイール45、カム75、第1ギヤ150及び第2ギヤ151は、第2移動機構の例である。スプリング136は、第3移動機構の一例である。第3ギヤ152、カムローラ159,203は、第4移動機構の一例である。ピン45A〜45H、巻き掛け部75A、カムローラ157,158,159,202,203は、トルク抑制機構の例である。凸部25A〜25H及び凸部62A〜62Hは、複数の第1係合部の例である。ピン45A〜45Hは、複数の第2係合部の例である。係合部204,205,206は、第3係合部の一例である。カムローラ157,158,202は、第4係合部の一例である。係合部200,201は、第5係合部の一例である。カムローラ159,203は、第6係合部の一例である。ピン45F,45G,45Hは、高負荷係合部の例であり、ピン45A〜45Eは、低負荷係合部の例である。上死点は第1の位置の例であり、下死点は第2の位置の例である。ワイヤ79は線材の例であり、ピン45A〜45H及び巻き掛け部75Aは、伝達部の例である。軸線A2は、第1軸線の一例であり、軸線E2,E3は、第2軸線の一例である。軸線E4は、第3軸線の一例である。半径R1,R2,R3,R4,R5,R6,R11,R12,R13,R14は、距離の一例である。反動吸収機構208は、反動吸収機構の一例であり、ウェイト118は、ウェイトの一例である。
打込機は、上記実施形態1、2及び3に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、実施形態1、2及び3において、打撃機構を第2方向に移動させるモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。回転要素は、ピンホイール及びカムの他、ギヤ、プーリ、回転軸を含む。
実施形態1において、本体部に対する第1係合部の突出量は、本体部の縁からの距離、または、本体部の中心線からの距離、の何れでもよい。複数の第2係合部は、回転要素に設ける複数のピンの他、ギヤの外周面に設ける複数の歯であってもよい。軸線から第2係合部までの距離は、軸線から歯先までの距離に相当する。
実施形態1で図3、図4、図5、図8、図9、図10及び図11を参照する説明において、ピンホイール45が電動モータ15のトルクで反時計回りに回転することを記載している。これに対して、打撃機構12からピンホイール45に加わるトルクは、時計回りであるものとして説明している。
実施形態2において、打込機10の第1移動機構及び第3移動機構は、それぞれ別々に設けられていてもよいし、共用であってもよい。図14に示す打込機10では、スプリング136が、打撃機構112を第1方向D1に付勢する第1移動機構としての役割りと、反動吸収機構208を第2方向D2に付勢する第3移動機構としての役割りと、有する。これに対して、打撃機構を第1方向に付勢する第1移動機構としての金属スプリングと、反動吸収機構を第2方向に付勢する第3移動機構としての金属スプリングと、を別々に設けることも可能である。
実施形態2において、第2軸線を中心として回転される第2回転要素は、単数であってもよいし、複数であってもよい。回転要素が単数であると、複数の第4係合部は、単数の第2回転要素に全て設けられ、第2回転要素は、単数の第2軸線を中心として回転可能である。第2回転要素が複数であると、第4係合部は、複数の第2回転要素にそれぞれ設けられる。複数の第2回転要素は、それぞれ異なる第2軸線を中心として回転可能である。複数の第2回転要素に、第4係合部がそれぞれ1つ以上設けられている。複数の第2回転要素にそれぞれ設けられる第4係合部は、それぞれの第2回転要素の中心である第2軸線からの距離が互いに異なる。なお、単数の第2回転要素に複数の第4係合部が設けられている場合、その第2回転要素の中心である第2軸線から第4係合部までの距離は、同じであっても異なっていてもよい。
さらに、打込機の実施形態2においては、複数の第2回転要素の回転方向が同一となる構成を採用可能である。例えば、複数の第2回転要素にタイミングベルトを巻き掛けることにより実施可能である。この場合、各第2回転要素に設ける係合部の位置、各第2回転要素における係合部の配置半径、打撃機構に設ける係合部の位置を、任意に設計する。
実施形態2で図15、図16及び図17を参照する説明において、第1ギヤ150が電動モータ114のトルクで時計回りに回転する例を示している。これに対して、打撃機構112から第1ギヤ150に加わるトルクは、反時計回りである例を示している。
実施形態3において、線材は、ワイヤ、ケーブル及びロープを含む。実施形態3において、線材は、カムと打撃機構との間でプーリに巻き掛けられていてもよい。実施形態3で図19を参照する説明において、カム75が電動モータ72のトルクで反時計回りに回転する例を示している。これに対して、打撃機構74からカム75に加わるトルクは、時計回りである例を示している。
実施形態1、2及び3を説明する図において、回転要素の時計回り及び反時計回りは、便宜的に行った定義付けであり、互いに逆方向であればよい。
打撃機構を第1方向に移動させる第1移動機構は、ガススプリング、金属スプリング、非鉄金属スプリング、磁気スプリング及び合成ゴムを含む。実施形態1で説明した圧力室13は、ガススプリングの一例である。金属スプリング及び非鉄金属スプリングは、圧縮スプリングまたは引っ張りスプリングの何れでもよい。実施形態1、2及び3で説明した金属は、鉄、鋼を含む。実施形態1、2及び3で説明した非鉄金属は、アルミニウムを含む。
磁気スプリングは、磁石の同極同士の反発力により打撃機構を第1方向に移動させる。合成ゴムは、合成ゴムの反発力で打撃機構を第1方向に移動させる。磁気スプリングまたは合成ゴムは、ハウジング内に設ける。
さらに、第2移動機構は、プーリ、スプロケット、チェーン、ワイヤ、ケーブル等の動力伝達要素を組み合わせて構成することも可能である。第4移動機構は、プーリ、スプロケット、チェーン、ワイヤ、ケーブル等の動力伝達要素を組み合わせて構成することも可能である。さらにまた、第1移動機構は第1付勢機構と定義可能であり、第2移動機構は第2付勢機構と定義可能である。さらに、第3移動機構は第3付勢機構と定義可能であり、第4移動機構は第4付勢機構と定義可能である。打撃機構は待機位置で停止可能であり、打撃機構は、下死点を待機位置とすることも可能である。
さらに、被打込材は、床、壁、天井、柱及び屋根を含む。被打込材の材質は、木材、コンクリート及び石膏を含む。
10,70,100…打込機、12,74,112…打撃機構、13…圧力室、15,72,114…電動モータ、25K…本体部、25A〜25H,62A〜62H…凸部、45…ピンホイール、45A〜45H…ピン、75…カム、75A…巻き掛け部、76,136…スプリング、79…ワイヤ、85…第1領域、86…第2領域、118…ウェイト、126…プランジャ、150…第1ギヤ、151…第2ギヤ、152…第3ギヤ、157,158,159,202,203…カムローラ、200,201,204,205,206…係合部、208…反動吸収機構、A2,A4,E2,E3,E4…軸線、B1,B3,D1…第1方向、B2,B4,D2…第2方向、H1,H2…突出量、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R11,R12,R13,R14…半径。

Claims (8)

  1. 第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に移動可能な打撃機構と、
    前記打撃機構を前記第1方向に移動させて止具を打撃させる第1移動機構と、
    を備えた打込機であって、
    モータと、
    前記モータのトルクで回転され、かつ、前記打撃機構を前記第1移動機構の力に抗して前記第2方向に移動させる第2移動機構と、
    を有し、
    前記打撃機構は、
    本体部と、
    前記本体部から突出された第1係合部と、
    を有し、
    前記第2移動機構は、
    前記モータによって回転される第1回転要素と、
    前記第1回転要素に回転方向に間隔をおいて配置され、かつ、前記第1係合部に係合及び解放可能な複数の第2係合部と、
    を有し、
    前記複数の第2係合部は、前記第1回転要素の回転軸からの距離が互いに異なる少なくとも2つの第2係合部を含み、
    前記少なくとも2つの係合部のうち、前記第1回転要素の回転方向で後方に位置する後方第2係合部と前記回転軸との距離は、前記第1回転要素の回転方向で前方に位置し、かつ、前記後方第2係合部よりも先に前記第1係合部に係合する前方第2係合部と前記回転軸との距離よりも短い、打込機。
  2. 前記複数の第1係合部は、前記本体部から移動方向に対して交差する方向に突出し、かつ、前記移動方向に間隔をおいて配置され、
    前記複数の第1係合部は、前記本体部からの突出量が互いに異なる少なくとも2つの第1係合部を含む、請求項1記載の打込機。
  3. 前記第1方向は、前記打撃機構が第1の位置から第2の位置に向けて移動する方向であり、
    前記第2方向は、前記打撃機構が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて移動する方向であり、
    前記打撃機構は、前記第2の位置から前記第1の位置に向けて移動する際に待機位置で停止可能であり、
    前記複数の第2係合部は、
    前記打撃機構を前記待機位置から前記第2方向に移動させる際に前記複数の第1係合部に係合する高負荷係合部と、
    前記打撃機構を前記第2の位置から前記待機位置に移動させる際に前記複数の第1係合部に係合する低負荷係合部と、
    を含み、
    前記第1回転要素の回転中心である第1軸線から前記高負荷係合部までの距離と、前記第1軸線から前記低負荷係合部までの距離とが異なる、請求項1記載の打込機。
  4. 前記第1回転要素の外周に設けられ、かつ、前記第1回転要素の回転方向で異なる範囲に設けられた第1領域及び第2領域を有し、
    前記第1領域の半径は、前記第2領域の半径よりも大きく、
    前記第1領域を構成する材料は、前記第2領域を構成する材料よりも高質量であり、
    前記複数の第2係合部は、前記第1領域に対応する箇所に前記第1回転要素の回転方向に設けられている、請求項1記載の打込機。
  5. 前記第1移動機構は、気体の圧力で前記打撃機構を前記第1方向に移動させる圧力室を含む、請求項1乃至4の何れか1項記載の打込機。
  6. 第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に移動可能な打撃機構と、
    前記打撃機構を前記第1方向に移動させて止具を打撃させる第1移動機構と、
    を備えた打込機であって、
    モータと、
    前記モータのトルクで回転され、かつ、前記打撃機構を前記第1移動機構の力に抗して前記第2方向に移動させる第2移動機構と、
    を有し、
    前記打撃機構は、
    本体部と、
    前記本体部から突出された第1係合部と、
    を有し、
    前記第2移動機構は、
    前記モータのトルクで第1軸線を中心として回転される第1回転要素と、
    前記第1回転要素に対して回転方向に設けられ、かつ、前記第1係合部に対して係合及び解放可能な第2係合部と、
    前記モータのトルクで第2軸線を中心として回転される第2回転要素と、
    前記第2回転要素に対して回転方向に設けられ、かつ、前記第1係合部に対して係合及び解放可能な第3係合部と、
    を有し、
    前記第2移動機構は、前記第1係合部と前記第2係合部との係合及び解放の後、前記第1係合部と前記第3係合部との係合を行うことで、前記打撃機構を前記第2方向に移動させ、
    前記第2軸線から前記第3係合部までの距離は、前記第1軸線から前記第2係合部までの距離よりも短い、打込機。
  7. 前記第1移動機構は、弾性復元力で前記打撃機構を前記第1方向に移動させるスプリングを含む、請求項6記載の打込機。
  8. 前記第1方向及び前記第2方向に移動可能であり、かつ、前記打撃機構とは逆方向に移動する反動吸収機構と、
    前記反動吸収機構を前記第2方向に移動させる第3移動機構と、
    前記モータのトルクで回転され、かつ、前記反動吸収機構を前記第3移動機構の力に抗して前記第1方向に移動させる第4移動機構と、
    が設けられ、
    前記反動吸収機構は、
    前記第1方向及び前記第2方向に移動可能なウェイトと、
    前記ウェイトに設けられた第4係合部と、
    を有し、
    前記第4移動機構は、
    前記モータのトルクで第3軸線を中心として回転される第3回転要素と、
    前記第3回転要素に対して回転方向に設けられ、かつ、前記第4係合部に対して係合及び解放可能な複数の第5係合部と、
    を有し、
    前記複数の第5係合部は、前記第3軸線からの距離が互いに異なる少なくとも2つの第5係合部を含む、請求項6または7記載の打込機。
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