JP6915449B2 - 静電潜像現像用トナー及び二成分現像剤 - Google Patents
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Description
中でも、トナーのクリーニング性や転写性を確保するために、例えば、シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカを含有する粒子(以下、単に「シリカ粒子」ともいう。)が用いられている(例えば、特許文献3、特許文献4等参照。)。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
前記シリカ粒子が、個数平均一次粒径が30〜90nmの範囲内のシリカ粒子と、個数平均一次粒径が70〜250nmの大径シリカ粒子を含有し、
前記個数平均一次粒径が30〜90nmの範囲内のシリカ粒子の一部又は全部が、シリコーンオイルで表面が修飾されており、
かつ、下記関係式(1)を満たすことを特徴とする静電潜像現像用トナー。
0.30≦Si(B)/Si(A)≦0.65・・・関係式(1)
[関係式(1)において、Si(A)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。Si(B)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、水中で超音波分散処理された前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。]
0.35≦Si(B)/Si(A)≦0.60・・・関係式(2)
少なくとも脂環式メタクリル酸エステルモノマーが重合してなる樹脂によって、被覆されたキャリアと、を含有することを特徴とする二成分現像剤。
本発明の効果の発現機構又は作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように考えている。
本発明者は、上記Si(B)/Si(A)が0.30以上(付着強度が低すぎない)であれば、シリカ粒子はトナー母体粒子表面で動きづらくなるため、ストレスによるトナー母体粒子表面のシリカ粒子の移動又は衝突が抑制されることを突き止めた。さらには、Si(B)/Si(A)が0.30以上であれば、シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子に存在する遊離シリコーンオイルが、シリコーンオイルで表面が修飾されていないシリカ粒子など他のシリカ粒子やトナー母体粒子の表面に、移行することによるトナー粒子同士の凝集を低減させ、低印字率で印刷し続けても印刷画像は良好な粒状性となることを見いだした。また、Si(B)/Si(A)が0.65以下(付着強度が高すぎない)であれば、シリカ粒子がトナー母体粒子表面に埋没していない状態で存在しているため、シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子を含めたシリカ粒子としての機能を発揮することができ、この結果、クリーニングブレードの摩耗が抑制され、ひいては、長期にわたってクリーニング不良が起こることを抑制できることも見いだした。
また、本発明において、「トナー」とは、「トナー粒子」の集合体のことをいう。
また、トナー粒子とは、「トナー母体粒子の表面に外添剤を有するもの」である。
本発明の静電潜像現像用トナーは、トナー母体粒子表面に外添剤としてシリカ粒子を有するトナー粒子を含有する静電潜像現像用トナーであって、
前記シリカ粒子の一部又は全部が、シリコーンオイルで表面が修飾されており、
かつ、下記関係式(1)を満たすことを特徴とする。
[関係式(1)において、Si(A)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。Si(B)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、水中で超音波分散処理された前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。]
0.35≦Si(B)/Si(A)≦0.60・・・関係式(2)
本発明に係るSi(A)及びSi(B)は、トナーボトル内のトナーについて、水中で超音波分散処理した前後の波長分散型蛍光X線分析法(WDXRF:Wavelength Dispersive X−ray fluorescence spectroscopy)によるSiのNET強度比率より算出する。
トナー3gを100mLのプラスチックカップ中で、ポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2質量%水溶液40gに湿潤し、超音波式ホモジナイザー「US−1200」(日本製機社製)にて、超音波エネルギーを本体装置に附属の振動指示値を示す電流計の値が60μA(50W)を示すように調整し3分間印加した後、トナーを分散した水溶液を遠心分離機にかけ、292G、10分の条件で分離する。
使用遠心分離機:Model H−900 コクサン製(Kokusan Co.Ltd)
ロータ :PC−400(半径18.1cm)
回転数 :1200rpm(292G)
時間 :15分
「本発明のトナー」(水中で超音波分散処理されていない。)及び「水中で超音波分散処理された本発明のトナー」が含有するNET強度の測定方法は下記のとおりである。
トナーが含有する金属元素SiのNET強度は、公知の波長分散型蛍光X線分析装置(以下、単に「蛍光X線分析装置」ともいう。)を使用して測定でき、例えば、XRF−1700(島津製作所社製)を用いて行うことができる。具体的には、加圧してペレット化した3gのサンプルを上記蛍光X線分析装置にセットし、測定条件を管電圧40kV、管電流90mA、スキャン速度8deg./min、ステップ角0.1deg.として測定を行う。測定には、2θテーブルより測定したい金属元素のKαピーク角度を決定して用いる。
本発明に係るトナー粒子は、トナー母体粒子の表面に外添剤としてシリカ粒子を有する。
本発明に係るシリカ粒子の一部又は全部は、シリコーンオイルで表面が修飾されている。
ここで、「シリカ粒子の一部が、シリコーンオイルで表面が修飾されている」とは、トナーに含有されるシリカ粒子が、シリコーンオイルで表面が修飾されているシリカ粒子群とシリコーンオイルで表面が修飾されていないシリカ粒子(例えば、後述の大径シリカ。)群との2種類の粒子群を構成する場合をいう。また、「シリカ粒子の全部がシリコーンオイルで表面が修飾されている」とは、トナー中に含有されるシリカ粒子の全てが、シリコーンオイルで表面が修飾されている場合をいう。
なお、シリコーンオイルによるシリカ粒子の表面を修飾する態様は、シリカ粒子の表面全体を覆うように修飾するものであってもよいが、本発明の効果発現を阻害しない範囲で、シリカ粒子の表面の一部を覆うように修飾されているものであってもよい。
シリコーンオイルで表面が修飾される前のシリカ粒子は公知の方法により製造することができる。シリカ粒子を製造する方法としては、アルコキシシランを加水分解する方法(ゾル・ゲル法)、ケイ素塩化物を気化し、高温の水素炎中において気相反応によってシリカ粒子を合成する方法(気相法、ガス燃焼法)、微粉砕されたケイ石シリカと、金属シリコーン粉末や炭素粉末などの還元剤と、スラリー状にするための水とからなる混合原料を、還元雰囲気下、高温で熱処理してSiOガスを発生させ、当該SiOガスを、酸素を含む雰囲気下で冷却する方法(溶融法)等が挙げられる。粒径分布が狭いものが得られやすく、トナー母体粒子に対する外添剤の付着強度のバラツキを抑制することができるという点では、シリカの製造方法はゾル・ゲル法であることが好ましい。
具体的には、まず、純水にテトラメトキシシラン(TMOS)を加えたTMOS加水分解液を調製する。次に、このTMOS加水分解液を、アルカリ触媒との混合液に所定の速度で添加する。その後、pHを調整しながらアルカリ触媒を適宜添加し、一定時間ごとにTMOS加水分解液を前記所定の速度で添加し、これを継続する。その後、加水分解及び縮合を行うことにより、親水性の球状シリカ粒子の混合媒体分散液を得ることができる。ここで、得られるシリカ粒子の粒径(個数平均一次粒径)及び平均円形度は、上記アルカリ触媒の添加量(TMOSに対する添加量)又はTMOS加水分解液の添加速度を変更することによって制御することができる。TMOS加水分解液の添加速度を速くすると、シリカ粒子の粒径は大きくなる方向に進む。
シリコーンオイルで表面が修飾される前のシリカ粒子の個数平均一次粒径は、5〜300nmであることが好ましい。なお、上記個数平均一次粒径は、実施例に記載の方法により測定される値を採用する。なお、表面に修飾したシリコーンオイルの厚さはシリカ粒子の粒径に対して無視できる程度に薄いため、シリコーンオイルで表面が修飾される前のシリカの個数平均一次粒径と、シリコーンオイルで表面が修飾された後のシリカ粒子の個数平均一次粒径はほぼ同じとなる。
シリカを表面修飾するシリコーンオイルは、公知のシリコーンオイルを用いることができる。シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、メタクリル酸変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、メチルスチリル変性シリコーンオイルなどが使用できる。
なお、シリコーンオイルで表面を修飾する前にシリカ粒子を有機化合物やシランカップリング剤などで疎水化処理してもよい。
シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカゾルから溶媒を除去、乾燥することにより、シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子を得ることができる。このようにして得られたシリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子に、100℃から数百度で熱処理を施すことにより、シリカ粒子表面のヒドロキシ基を用いてシリカ粒子とシリコーンオイルとのシロキサン結合を形成させたり、シリコーンオイル自身をさらに高分子化、架橋したりすることができる。あらかじめシリコーンオイル中に酸やアルカリ、金属塩、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート等の触媒を含ませて反応を促進させても良い。また、エタノールなどの溶剤に再度浸漬することより、過剰に処理したシリコーンオイルを取り除いてもよい。
なお、シリカ粒子の表面に修飾したシリコーンオイルの厚さは、シリカ粒子の粒径に対して極めて小さいため、シリコーンオイルで表面が処理されたシリカ粒子の粒径は、シリカ粒子の粒径を変化させることで制御することができる。
シリカ粒子からの前記シリコーンオイルの遊離率が、20〜95質量%の範囲内、さらには30〜70質量%の範囲内であることが好ましい。
これは、20質量%以上であれば、感光体上に蓄積したシリコーンオイルだけをより適切に研磨することができるため、長期間印刷した場合であっても、クリーニング性を良好に維持でき、95質量%以下であればシリコーンオイルが感光体に適宜に供給されるため転写性をより良好にできるためである。
このような観点から、シリコーンオイルの遊離率は、30〜70質量%の範囲内であることが更に好ましい。
シリコーンオイルの遊離率は、以下の(1)〜(3)の定量方法によって測定することができる。
遊離したシリコーンオイルを抽出する試料(すなわち、トナー)をクロロホルムに浸漬し、撹拌した後、放置する。
次に、遠心分離により上澄み液を除去した後の固形分に、新たにクロロホルムを加え、撹拌した後、放置する。
この操作を繰り返し、遊離したシリコーンオイルを取り除く。
抽出操作前の試料及び抽出操作後の試料中の炭素量を、CHN元素分析装置(例えば、CHNコーダー MT−5型(ヤナコ製))により測定する。
シリコーンオイル遊離率は、下記の式により求めた。
シリコーンオイル遊離率=(C0−C1)/C0×100(%)
[なお、上記式において、
C0:抽出操作前の試料中の炭素量
C1:抽出操作後の試料中の炭素量
である。]
本発明に係るトナー母体粒子は、特に限定されず、例えば、公知のものを使用できる。
具体的には、例えば、本発明に係るトナー母体粒子としては、結着樹脂を含有し、そのほか必要に応じて、着色剤、離型剤(ワックス)、荷電制御剤などのほかの構成成分を含有してもよい。
以下に、本発明に係るトナー母体粒子が含有できる、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤及び離型剤の具体例について説明する。
本発明に係るトナー母体粒子に含まれる結着樹脂は、結晶性樹脂とともに非晶性樹を含んでいると好ましい。
本発明で用いられる結着樹脂は、特に限定されるものではなく、詳細は後述するが、例えば、特開2017−021192号公報の段落0065〜0106に記載の非晶性樹脂や結晶性樹脂、また、例えば、特開2016−161780号公報の段落0027〜0075に記載のようなスチレン・アクリル樹脂をユニットとして含有するハイブリッド結晶性ポリエステル樹脂などを好適に使用できる。
本発明に係る非晶性樹脂とは、当該樹脂について示差走査熱量測定(DSC)を行った時に、融点を有さず、比較的高いガラス転移温度(Tg)を有する樹脂である。非晶性樹脂のガラス転移温度(Tg)は、特に制限されないが、低温定着性などの定着性、並びに、耐熱保管性及び耐ブロッキング性などの耐熱性を確実に得る観点から、25〜60℃であることが好ましい。
ガラス転移温度Tgは、示差走査熱量計「ダイヤモンドDSC」(パーキンエルマー社製)を用いて求めることができる。測定条件としては、測定温度0〜150℃、昇温速度10℃/分、降温速度10℃/分で、Heat−cool−Heatの温度制御で行い、その2nd.Heatにおけるデータを基に解析を行い、第1の吸熱ピークの立ち上がり前のベースラインの延長線と、第1のピークの立ち上がり部分からピーク頂点までの間で最大傾斜を示す接線を引き、その交点の温度とすることができる。
さらに、スチレン・(メタ)アクリル樹脂は、上記スチレンモノマー及び(メタ)アクリル酸エステルモノマーに加え、以下のモノマー化合物を含んでいてもよい。
スチレン・(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、10000〜100000であることが好ましい。スチレン・(メタ)アクリル樹脂の製造方法は、特に制限されず、上記モノマーの重合に通常用いられる過酸化物、過硫化物、過硫酸塩、アゾ化合物などの任意の重合開始剤を用い、塊状重合、溶液重合、乳化重合法、ミニエマルション法、分散重合法など公知の重合手法により重合を行う方法が挙げられる。また、分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては特に限定されるものではなく、例えばn−オクチルメルカプタン等のアルキルメルカプタン、メルカプト脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
非晶性樹脂は、乳化重合法で製造されることが好ましい。乳化重合は、後述の水系媒体中に重合性モノマー(例えば、スチレン、アクリル酸エステルなど。)を分散し重合することによって得ることができる。水系媒体に重合性モノマーを分散するためには界面活性剤を用いることが好ましく、重合には公知の重合開始剤、連鎖移動剤を用いることができる。
重合開始剤としては、公知の種々の重合開始剤が好適に用いられる。具体的には、例えば、過酸化水素、過酸化アセチル、過酸化クミル、過酸化−tert−ブチル、過酸化プロピオニル、過酸化ベンゾイル、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、ペルオキシ炭酸ジイソプロピル、ジ−t−ブチルペルオキシド、テトラリンヒドロペルオキシド、1−フェニル−2−メチルプロピル−1−ヒドロペルオキシド、過トリフェニル酢酸−tert−ヒドロペルオキシド、過ギ酸−tert−ブチル、過酢酸−tert−ブチル、過安息香酸−tert−ブチル、過フェニル酢酸−tert−ブチル、過メトキシ酢酸−tert−ブチル、過N−(3−トルイル)パルミチン酸−tert−ブチルなどの過酸化物類;2,2′−アゾビス(2−アミノジプロパン)塩酸塩、2,2′−アゾビス−(2−アミノジプロパン)硝酸塩、1,1′−アゾビス(1−メチルブチロニトリル−3−スルホン酸ナトリウム)、4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸、ポリ(テトラエチレングリコール−2,2′−アゾビスイソブチレート)などのアゾ化合物などが挙げられる。
連鎖移動剤としては特に限定されるものではなく、例えば、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、アルキルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン;n−オクチル−3−メルカプトプロピオネート、ステアリル−3−メルカプトプロピオネートなどのメルカプトプロピオン酸、メルカプト脂肪酸エステル及びスチレンダイマーなどを用いることができる。これらは1種単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
結晶性樹脂としては、結晶性ポリエステル樹脂、結晶性ポリウレタン樹脂、結晶性ポリウレア樹脂、結晶性ポリアミド樹脂、結晶性ポリエーテル樹脂などが挙げられ、特に、結晶性ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
本発明において、結晶性樹脂とは、上記の示差走査熱量計「ダイヤモンドDSC」(パーキンエルマー社製)を用いて測定されるDSC曲線において、明確な吸熱ピークを有するものをいう。
結晶性ポリエステル樹脂は、2価以上のカルボン酸(多価カルボン酸)モノマーと、2価以上のアルコール(多価アルコール)モノマーとの重合反応によって得られるポリエステル樹脂のうち、結晶性を示す樹脂をいう。
結晶性ポリエステル樹脂は、上述した非晶性ポリエステル樹脂と同様にして形成することができる。
これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
結晶性樹脂の製造方法は、特に限定されず、例えば、重合性モノマー(例えば、結晶性ポリエステル樹脂を製造するのであれば、多価アルコールモノマーや多価カルボン酸モノマーなど。)を混合し、オクチル酸スズなど公知の触媒を用いて重合させるなど、公知の方法で製造できる。
本発明のトナーには着色剤を添加することができる。着色剤としては公知の着色剤が使用できる。
また、マゼンタトナーに含有される着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜8質量部である。
また、シアントナーに含有される着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜8質量部である。
また、ブラックトナーに含有される着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは2〜8質量部である。
荷電制御剤粒子を構成する荷電制御剤としては種々の公知のもので、かつ水系媒体中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸又は高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩又はその金属錯体などが挙げられる。
離型剤としては、公知の種々のワックスを用いることができる。ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの分枝鎖状炭化水素ワックス、パラフィンワックス、サゾールワックスなどの長鎖炭化水素系ワックス、ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス、カルナバワックス、モンタンワックス、ベヘン酸ベヘニル、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス、エチレンジアミンベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックスなどが挙げられる。離型剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して0.1〜30質量部であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量部である。これらは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、離型剤の融点は、電子写真におけるトナーの低温定着性及び離型性の観点から、50〜95℃であることが好ましい。
本発明のトナーは、外添剤として、公知の他の外添剤をさらに含んでもよい。外添剤としては、例えば、酸化アルミニウム粒子、酸化チタン粒子などの無機酸化物粒子や、ステアリン酸アルミニウム粒子、ステアリン酸亜鉛粒子などの無機ステアリン酸化合物粒子又はチタン酸ストロンチウム、チタン酸亜鉛などの無機チタン酸化合物粒子などが挙げられる。これら無機粒子は、耐熱保管性の向上、環境安定性の向上等のために、シランカップリング剤やチタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコーンオイル等によって、光沢処理、疎水化処理等が行われていてもよい。
本発明においては、シリコーンオイルで表面が修飾された上記シリカ粒子のほか、個数平均一次粒径が70〜250nmの範囲内であり、かつ、平均円形度が0.850〜0.950の範囲内である大径のシリカ粒子(以下、単に「大径シリカ」ともいう。)を、外添剤として、更に含有していることが好ましい。この大径シリカは、シリコーンオイルで表面が修飾されていても、されていなくてもよい。
また、大径シリカの粒径が、250nm以下である場合は、ストレスによって大径シリカがトナー母体粒子の表面を移動することが抑制でき、シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子との衝突を回避できる。
本発明のトナーを製造する方法としては、特に限定されず、混練粉砕法、懸濁重合法、乳化凝集法、溶解懸濁法、ポリエステル伸長法、分散重合法など公知の方法が挙げられる。
これらの中でも、粒径の均一性、形状の制御性観点からは、乳化凝集法を採用することが好ましい。
乳化凝集法とは、界面活性剤や分散安定剤によって分散された結着樹脂の粒子(以下、「結着樹脂粒子」ともいう)の分散液を、必要に応じて、着色剤の粒子(以下、「着色剤粒子」ともいう)の分散液と混合し、所望のトナー粒径となるまで凝集させ、さらに結着樹脂粒子間の融着を行うことにより形状制御を行って、トナー粒子を製造する方法である。ここで、結着樹脂の粒子は、任意に離型剤、荷電制御剤などを含有していてもよい。
(1)水系媒体中に着色剤粒子が分散されてなる着色剤粒子分散液を調製する工程
(2)水系媒体中に、必要に応じて内添剤を含有した結着樹脂粒子が分散されてなる樹脂粒子分散液(コア用/シェル用樹脂粒子分散液)を調製する工程
(3)着色剤粒子分散液とコア用樹脂粒子分散液とを混合して凝集用樹脂粒子分散液を得て、凝集剤の存在下で着色剤粒子及び結着樹脂粒子を凝集、融着させてコア粒子としての凝集粒子を形成する工程(凝集・融着工程)
(4)コア粒子を含む分散液中に、シェル層用の結着樹脂粒子を含むシェル用樹脂粒子分散液を添加して、コア粒子表面にシェル層用の粒子を凝集、融着させてコア・シェル構造のトナー母体粒子を形成する工程(凝集・融着工程)
(5)トナー母体粒子の分散液(トナー母体粒子分散液)からトナー母体粒子を濾別し、界面活性剤などを除去する工程(洗浄工程)
(6)トナー母体粒子を乾燥する工程(乾燥工程)
(7)トナー母体粒子に外添剤を添加する工程(外添剤処理工程)。
コア・シェル構造を有するトナー粒子は、先ず、コア粒子用の結着樹脂粒子と着色剤粒子とを凝集、融着させてコア粒子を製造し、次いで、コア粒子の分散液中にシェル層用の結着樹脂粒子を添加してコア粒子表面にシェル層用の結着樹脂粒子を凝集、融着させてコア粒子表面を被覆するシェル層を形成することにより得ることができる。しかしながら、例えば、上記(4)の工程において、シェル用樹脂粒子分散液を添加せずに、単層の粒子から形成されるトナー粒子も同様に製造することができる。
また、非晶性樹脂粒子の粒径は、トナー性能及び製造適合性の観点から、体積基準のメジアン径が50〜300nmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは80〜300nmの範囲内である。
また、結晶性ポリエステル樹脂の粒子の粒径は、例えば体積基準のメジアン径で30〜500nmの範囲内にあることが好ましい。
上記着色剤の粒子、非晶性樹脂粒子、結晶性樹脂粒子の粒径は、例えば、粒度分布測定器「Nanotrac Wave(マイクロトラック・ベル社製)」を用いて動的光散乱法によって測定されるものである。
トナー母体粒子に対する外添剤の外添混合処理は、機械式混合装置を用いることができる。機械式混合装置としては、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、タービュラーミキサー等が使用できる。これらの中で、ヘンシェルミキサーのように処理される粒子に剪断力を付与できる混合装置を用いて、混合時間を長くする又は撹拌羽根の回転周速を上げる等の混合処理を行えばよい。また、複数種類の外添剤を使用する場合、トナー粒子に対して全ての外添剤を一括で混合処理するか又は外添剤に応じて複数回に分けて分割して混合処理してもよい。
本発明に係るトナーと、下記キャリア粒子とを混合することにより、二成分現像剤を得ることができる。混合の際に用いられる混合装置としては特に制限されないが、例えば、ナウターミキサー、Wコーン及びV型混合機等が挙げられる。
二成分現像剤中のトナーの含有量(トナー濃度)は、特に制限されないが、4.0〜8.0質量%の範囲内であることが好ましい。
キャリア粒子は、磁性体により構成されるが、当該磁性体からなる芯材粒子の表面に被覆用樹脂を含有する被覆層により被覆されてなる樹脂被覆型のキャリア粒子、又は、樹脂中に磁性体微粉末が分散されてなる樹脂分散型のキャリア粒子などにより構成することもできる。真比重を4.25から5g/cm3、空隙率を8%以下に制御する観点から樹脂被覆型のキャリア粒子により構成されることが好ましい。
キャリア粒子には、必要に応じて抵抗調整剤などの、キャリア粒子用内添剤が含有されていてもよい。
キャリア粒子を構成する芯材粒子は、例えば、鉄粉などの金属粉のほか、各種フェライトなどから構成される。これらの中では、フェライトが好ましい。
フェライトとしては、銅、亜鉛、ニッケル、マンガンなどの重金属を含有するフェライトやアルカリ金属又はアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましい。
飽和磁化が30〜75Am2/kgの範囲内、残留磁化が5.0Am2/kg以下であることが好ましい。
このような磁気特性を有する芯材粒子を用いることにより、キャリア粒子が部分的に凝集することを防止でき、現像剤搬送部材の表面に二成分現像剤が均一分散されて、濃度むらがなく、均一で高精細のトナー像を形成することが可能になる。
被覆用樹脂としては、疎水性の高い脂環式メタクリル酸エステルモノマーを重合してなる樹脂を用いることが好ましい。これにより、キャリア粒子の水分吸着量が低減され、帯電性の環境差が低減され、特に高温高湿環境下における帯電量の低下が抑制される。
また、脂環式メタクリル酸エステルモノマーを重合してなる樹脂は、適度な機械的強度を有するため、被覆用樹脂として使用した場合、適度に膜摩耗される。このため、被覆用樹脂として、脂環式メタクリル酸エステルモノマーを重合させて得られる樹脂を採用した場合、キャリア粒子の表面が好適にリフレッシュされ好ましい。
キャリア粒子における被覆層の平均厚さは、キャリアの耐久性と低電気抵抗化の両立の観点より0.05〜4.0μmの範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは、0.2〜3.0μmの範囲内である。
被覆層の平均厚さが上記範囲内であることにより、帯電性と耐久性を好ましい範囲に設定することができる。
本発明の静電潜像現像用トナーを用いて行う好適な画像形成方法の一例を、図1に示す画像形成装置を用いて説明する。
本発明の電子写真画像形成方法は、本発明に係る静電潜像現像用トナーを使用して、少なくとも帯電工程、露光工程、現像工程及び転写工程を有する電子写真画像形成方法であって、前記転写工程では、静電潜像担持体(感光体ドラム413)上から中間転写体(中間転写ベルト421)上にトナー像を転写する一次転写工程と、当該中間転写体上の前記トナー像を転写材(用紙S)上に転写する二次転写工程を有する。
感光体ドラム413は、例えば負帯電型の有機感光体である。感光体ドラム413の表面は、光導電性を有する。感光体ドラム413は、感光体に相当する。帯電装置414は、例えばコロナ帯電器である。帯電装置414は、帯電ローラーや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を感光体ドラム413に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光装置411は、例えば、光源としての半導体レーザーと、形成すべき画像に応じたレーザー光を感光体ドラム413に向けて照射する光偏向装置(ポリゴンモーター)とを含む。
スキャナー112は、コンタクトガラス上の原稿Dを光学的に走査して読み取る。原稿Dからの反射光がCCDセンサー112aにより読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、画像処理部30において所定の画像処理が施され、露光装置411に送られる。
三角フラスコに純水347.4gを計りとり、撹拌下でテトラメトキシシラン(TMOS)110gを加え、そのまま1時間撹拌し、TMOS加水分解液457.4gを製造した。
次に、撹拌機と、滴下ロートと、温度計とを備えた3リットルの反応容器に、水2250gと、エチレンジアミン112gとを入れて混合した。この溶液を35℃となるように調整し、撹拌しながら上記TMOS加水分解液を2.5mL/分で添加した。
TMOS加水分解液の添加が終了したら、その状態で30分間保持した後、1mmol/gエチレンジアミン水溶液4.5gを加え、pHを8〜9に調整した。
以後、pH8を保持するようにアルカリ触媒(1mmol/gエチレンジアミン水溶液)を適宜添加しながら、3時間ごとに残りのTMOS加水分解液を2.5mL/分で添加し、これを継続し、合計で457.4g添加した。
TMOS加水分解液の滴下が終了した後も、さらに0.5時間撹拌を継続して加水分解、縮合を行うことにより、親水性の球状シリカ粒子の混合媒体分散液を得た。得られたシリカ粒子の粒径(個数平均一次粒径)は40nm、平均円形度は0.930であった。
なお、上記シリカ粒子及び下記シリコーンオイルで表面が修飾されたシリカ粒子の個数平均一次粒径及び平均円形度は、以下の方法で測定した。
走査型電子顕微鏡像を撮影し、この写真画像をスキャナーにより取り込んだ。画像処理解析装置LUZEX AP(株式会社ニレコ製)を用いて、シリカ粒子について2値化処理し、1種類のシリカ粒子につき100個の粒子の水平方向フェレ径を算出し、その平均値を個数平均一次粒径とした。
走査型電子顕微鏡像を撮影し、1種類のシリカ粒子につき100個の粒子の平面画像解析を行い、撮影された各々のシリカ粒子に対して以下の式(3)により円形度を求め、それらを平均することにより得た値を平均円形度とした。
式(3):円形度=円形相当周囲長/周囲長=[2×(Aπ)1/2]/PM
式(3)中、PMは画像上におけるシリカ粒子の周囲長を示し、Aはシリカ粒子の投影面積を表す。πは円周率を表す。シリカ粒子の平均円形度は、上記平面画像解析によって得られたシリカ粒子100個の円形度の累積頻度における50%円形度として得られる。
エタノール50質量部にジメチルシリコーンオイル(信越化学社製KF−96−30cs)15質量部(ジメチルシリコーンオイル処理量)を混合した溶液を調製し、上記で得られた個数平均一次粒径50nmのシリカ粒子にスプレードライにより噴霧し、シリカ粒子の表面修飾(疎水化処理)を行った。80℃でエタノールを乾燥除去した後に、250℃2時間撹拌しながらシリコーンオイルで表面修飾(以下、「シリコーンオイル処理」ともいう。)を行った。再びシリコーンオイル処理されたシリカ粒子をエタノールに加え撹拌し、遊離オイルを分離し、その後乾燥させ、シリカ粒子1を得た。
得られたシリカ粒子1の粒径(個数平均一次粒径)は40nm、平均円形度は0.83であった。
シリカ粒子1の製造において、ジメチルシリコーンオイル処理量を表Iに記載のとおりに変更したほかは同様にして、シリカ粒子2〜5を製造した。
なお、シリカ粒子2〜5の粒径(個数平均一次粒径)及び平均円形度はシリカ粒子1と同様のものであった。
シリカ粒子1の製造において、ジメチルシリコーンオイルに代えてヘキサメチルジシラザン(HMDS)に変更したこと以外は、シリカ粒子1の製造と同様にしてシリカ粒子6を製造した。
なお、シリカ粒子6の粒径(個数平均一次粒径)及び平均円形度はシリカ粒子1と同様のものであった。
(i)撹拌機、滴下ロート、温度計を備えた3リットルの反応容器にメタノール630質量部、水90質量部を添加して混合した。この溶液を、撹拌しながらテトラメトキシシラン950質量部の加水分解を行い大径シリカの懸濁液を得た。次いで60〜70℃に加熱しメタノール390質量部を留去し、大径シリカの水性懸濁液を得た。
(ii)この水性懸濁液に室温でメチルトリメトキシシラン11.6質量部(テトラメトキシシランに対してモル比で0.1相当量)を滴下して大径シリカ表面の疎水化処理を行った。
(iii)こうして得られた分散液にメチルイソブチルケトン1400質量部を添加した後、80℃に加熱しメタノール水を留去した。得られた分散液に室温でヘキサメチルジシラザン280質量部を添加し120℃に加熱し3時間反応させ、大径シリカをトリメチルシリル化した。その後溶媒を減圧下で留去して大径シリカを調製した。
上記の方法により得られた大径シリカの個数平均一次粒径は120nm、平均円形度が0.920であった。
本実施例では、特開2004−315356号公報に記載の針状酸化チタン粒子の製造方法を参考にして、以下のようにして酸化チタン粒子1の製造を行った。
撹拌機、滴下ロート、温度計を備えた3L反応容器にメタノール700質量部を撹拌させ、チタンイソプロポキシドを450質量部滴下し、3分間撹拌を継続した。その後、生じた酸化チタン粒子を遠心分離機にかけて分離・回収後、減圧乾燥を経てアモルファス酸化チタンを得た。
得られたアモルファス酸化チタンを、大気中、800℃で5時間、高温電気炉にて加熱し、ルチル型酸化チタン粒子を得た。
前述の撹拌機、滴下ロート、温度計を備えた3L反応容器に、得られたルチル型酸化チタン粒子500gと、オクチルトリメトキシシラン15質量部を加え、トルエン2L中で10時間撹拌させ、疎水化処理を行った。その後、反応生成物を遠心分離して反応溶媒の洗浄を行った後、再度遠心分離して回収し、減圧乾燥を経て、酸化チタン粒子1を得た。チタン粒子の個数平均長径は50nm、個数平均短径は10nmであった。
疎水化処理工程はシリカ粒子1と同様に行った。
〔スチレン・アクリル(St−Ac)樹脂粒子分散液〕
(第1段重合)
撹拌装置、温度センサー、冷却管及び窒素導入装置を取り付けた反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム(C10H21(OCH2CH2)2SO3Na)よりなるアニオン系界面活性剤4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤水溶液を仕込んだ。さらに、過硫酸カリウム(KPS)10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、液温を75℃に昇温させた。
次に、スチレン532質量部、n−ブチルアクリル酸200質量部、メタクリル酸68質量部及びn−オクチルメルカプタン16.4質量部よりなる重合性モノマー溶液を1時間かけて滴下した。滴下後、75℃にて2時間加熱、撹拌することにより重合(第1段重合)を行い、スチレン・アクリル樹脂粒子の分散液を調製した。
分散液中のスチレン・アクリル樹脂粒子の重量平均分子量(Mw)は、16500であった。
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に、スチレン101.1質量部、n−ブチルアクリル酸62.2質量部、メタクリル酸12.3質量部及びn−オクチルメルカプタン1.75質量部からなる重合性モノマー溶液を仕込んだ。さらに、離型剤としてパラフィンワックスHNP−57(日本製蝋社製)93.8質量部を添加し、内温を90℃に加温して溶解させることによって、モノマー溶液を調製した。
分散液中のスチレン・アクリル樹脂粒子の重量平均分子量(Mw)は、23000であった。
第2段重合において得られたスチレン・アクリル樹脂粒子の分散液に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加した。この分散液に、80℃の温度条件下で、スチレン293.8質量部、n−ブチルアクリル酸154.1質量部及びn−オクチルメルカプタン7.08質量部からなる重合性モノマー溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたって加熱撹拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却し、スチレン・アクリル樹脂粒子の分散液を得た。
分散液中のスチレン・アクリル樹脂粒子の重量平均分子量(Mw)は、26800であった。
加熱乾燥した3口フラスコに、多価カルボン酸モノマーとしてドデカン二酸355.8質量部、多価アルコールモノマーとして1,9−ノナンジオール254.3質量部及び触媒としてオクチル酸スズ3.21質量部を添加した。減圧操作により容器内の空気を抜いた後、窒素ガスにより置換して不活性雰囲気とし、機械撹拌にて180℃で5時間還流処理を行った。不活性雰囲気のまま徐々に昇温し、200℃で3時間撹拌を行って粘稠な液体状の生成物を得た。さらに空冷しながら、この生成物の分子量をGPCで測定し、重量平均分子量(Mw)が15000に至ったところで減圧を解除して重縮合反応を停止させ、結晶性ポリエステル樹脂を得た。得られた結晶性ポリエステル樹脂は、融点が69℃であった。
分散液中の結晶性ポリエステル樹脂粒子の体積基準のメジアン径を粒度分布測定器「Nanotrac Wave(マイクロトラック・ベル社製)」を用いて測定したところ、173nmであった。
撹拌装置、窒素導入管、温度センサー及び精留塔を備えた反応容器に、多価カルボン酸モノマーとして、テレフタル酸139.5質量部、イソフタル酸15.5質量部を、多価アルコールモノマーとして、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンプロピレンオキサイド2モル付加物(分子量=460)290.4質量部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンエチレンオキサイド2モル付加物(分子量404)60.2質量部を仕込んだ。反応系の温度を1時間かけて190℃に上昇させ、反応系内が均一に撹拌されていることを確認した後、触媒として3.21質量部のオクチル酸スズを投入した。生成される水を留去しながら、反応系の温度を同温度から6時間かけて240℃に上昇させ、240℃に維持した状態で脱水縮合反応を6時間継続して行い、非晶性ポリエステル樹脂を得た。得られた非晶性ポリエステル樹脂は、ピーク分子量(Mp)が12000、重量平均分子量(Mw)が15000であった。
得られた非晶性ポリエステル樹脂に対し、結晶性ポリエステル樹脂粒子の分散液の調製と同様の操作を行うことによって、固形分が20質量%である非晶性ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製した。
分散液中の非晶性ポリエステル樹脂粒子の体積基準のメジアン径を粒度分布測定器「Nanotrac Wave(マイクロトラック・ベル社製)」を用いて測定したところ、216nmであった。
ドデシル硫酸ナトリウム90質量部をイオン交換水1600質量部に撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、カーボンブラックリーガル330R(キャボット社製)420質量部を徐々に添加した。次いで、撹拌装置クレアミックス(エム・テクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液を調製した。
分散液中の着色剤粒子の粒径を、粒度分布測定器「Nanotrac Wave(マイクロトラック・ベル社製)」を用いて測定したところ、117nmであった。トナー母体粒子の製造方法は、以下に示す工程を含む。
撹拌装置、冷却管及び温度センサーを備えた5リットルのステンレス製反応容器に、一段目投入分散液として、上記スチレン・アクリル樹脂粒子分散液を270質量部(固形分換算)、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液を270質量部(固形分換算)、結晶性ポリエステル樹脂粒子分散液を60質量部(固形分換算)、着色剤粒子分散液を48質量部(固形分換算)投入した。さらに、イオン交換水380質量部を投入して、撹拌しながら5(モル/リットル)の水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを10に調整した。
撹拌下、10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液5.0質量部を10分間かけて滴下し、内温を75℃まで昇温させた。マルチサイザー3(ベックマン・コールター社製、アパーチャー径;50μm)を用いて粒径を測定し、平均粒径が5.8μmに到達した時点で、塩化ナトリウム160質量部をイオン交換水640質量部に溶解させた塩化ナトリウム水溶液を加えた。加熱撹拌を続けてフロー式粒子像測定装置FPIA−2100(シスメックス社製)を用い、平均円形度が0.960になった時点で内温を20℃/minの速度で25℃まで冷却した。
冷却後、バスケット型遠心分離機を用いて固液分離した。得られたウェットケーキを、同じバスケット型遠心分離機で、濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで35℃のイオン交換水で洗浄した。その後、フラッシュジェットドライヤー(セイシン企業社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥した。
上記のようにして製造した「トナー母体粒子1」に、
・シリカ粒子1 0.5質量%
・大径シリカ 0.5質量%
を添加し、ヘンシェルミキサー型式「FM20C/I」(日本コークス工業(株)製)に添加し、羽根先端周速が50m/sとなるようにして回転数を設定して20分間撹拌し、トナー粒子1からなる「トナー1」を製造した。
Si(A)及びSi(B)は、トナーボトル内の試料(トナー1〜16)について、下記のようにして、水中で超音波分散処理した前後の波長分散型蛍光X線分析法によるSiのNET強度比率より算出した。結果は表IIに示すとおりであった。
試料(トナー)3gを100mLのプラスチックカップ中で、ポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2質量%水溶液40gに湿潤し、超音波式ホモジナイザー「US−1200」(日本製機社製)にて、超音波エネルギーを本体装置に附属の振動指示値を示す電流計の値が60μA(50W)を示すように調整し3分間印加した後、トナーを分散した水溶液を遠心分離機にかけ、292G、10分の条件で分離した。
使用遠心分離機:Model H−900 コクサン製(Kokusan Co.Ltd)
ロータ :PC−400(半径18.1cm)
回転数 :1200rpm(292G)
時間 :15分
「本発明のトナー」(水中で超音波分散処理されていない。)及び「水中で超音波分散処理された本発明のトナー」が含有するNET強度の測定方法は下記のとおりであった。
トナーが含有する金属元素SiのNET強度は、波長分散型蛍光X線分析装置XRF−1700(島津製作所社製)を用いて、下記のようにして行った。
加圧してペレット化した3gのトナーをXRF−1700にセットし、測定条件を管電圧40kV、管電流90mA、スキャン速度8deg./min、ステップ角0.1deg.として測定をした。測定には、2θテーブルより測定したい金属元素のKαピーク角度を決定して用いた。
(キャリア芯材粒子1の製造)
MnO:35mol%、MgO:14.5mol%、Fe2O3:50mol%及びSrO:0.5mol%になるように原料を秤量し、水と混合した後、湿式のメディアミルで5時間粉砕してスラリーを得た。
得られたスラリーをスプレードライヤーにて乾燥し、真球状の粒子を得た。この粒子を粒度調整した後、950℃で2時間加熱し、仮焼成を行った。直径0.3cmのステンレスビーズを用いて湿式ボールミルで1時間粉砕したのち、さらに直径0.5cmのジルコニアビーズを用いて4時間粉砕した。バインダーとしてPVAを固形分に対して0.8質量%添加し、次いでスプレードライヤーにより造粒、乾燥し、電気炉にて、温度1350℃、5時間保持し、本焼成を行った。
その後、解砕し、さらに分級して粒度調整し、その後磁力選鉱により低磁力品を分別し、キャリア芯材粒子1を得た。キャリア芯材粒子1の粒径は35μmであった。
0.3質量%のベンゼンスルホン酸ナトリウムの水溶液中に、メタクリル酸シクロヘキシル及びメタクリル酸メチルを「質量比=50:50」(共重合比)で添加し、モノマー総量の0.5質量%にあたる量の過硫酸カリウムを添加して乳化重合を行い、スプレードライで乾燥することで、芯材被覆用樹脂(以下、「被覆材」ともいう。)1を製造した。得られた被覆材1における重量平均分子量は50万であった。
被覆材1の製造において、メタクリル酸シクロヘキシルを使用せず、メタクリル酸メチルのみを用いたほかは同様にして被覆材2を製造した。
水平撹拌羽根付き高速撹拌混合機に、芯材粒子として上記で準備した「キャリア芯材粒子1」100質量部と、「被覆材1」を4.5質量部投入し、水平回転翼の周速が8m/secとなる条件で、22℃で15分間混合撹拌した後、120℃で50分混合して機械的衝撃力(メカノケミカル法)の作用で芯材粒子の表面に被覆材を被覆させて、「キャリア1」を製造した。
キャリア1の製法において、被覆材1の代わりに被覆材2を用いてキャリア2を製造した。
(現像剤1の作製)
上記のようにして作製したトナー1、キャリア1を、トナー濃度が5質量%となるようにして混合し現像剤1を作製し以下の評価を行った。混合機は、V型混合機を用いて30分間混合した。
現像剤1の作製において、トナーとキャリアの組み合わせを表のようにして現像剤2〜17を得た。
得られた現像剤1〜17について、下記のようにして、現像剤1〜17及びトナー1〜16の粒状性、CL性を評価した。
(印刷初期:通常の印字率で出力した場合)
市販のカラー複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタ株式会社製)を用いて、低温低湿環境(温度10℃、湿度15%RH)で、A4版の上質紙(65g/m2)上にテスト画像として印字率が5%の帯状ベタ画像を形成する印刷を1000枚行い、階調率32段階の階調パターンを出力し、この階調パターンにCCDによる読み取り値にMTF(Modulation Transfer Function)補正を考慮したフーリエ変換処理を施し、人間の比視感度に合わせたGI値(Graininess Index)を測定し、最大の粒状性を求めた。GI値は、小さいほど良く、小さいほど画像の粒状感が少ないことを表している。なお、このGI値は、日本画像学会誌39(2)、84・93(2000)に掲載されている値である。下記評価基準に従って、上記画像における階調パターンの粒状性を評価した。
初期に出力した階調パターンの画像については、当該画像における最大GI値(GIi)に基づいて、以下の基準により判定した。
なお、GIiの評価は、10001枚目の画像に対して行った。
◎:GIiが0.170未満(合格)
○:GIiが0.170以上0.180未満(合格)
×:GIiが0.180以上(不合格)
なお、上記評価基準は、以下の「通常の印字率で長期連続した場合」及び「低印字率で長期連続印刷した場合」にも同様に適用した。
上記の条件からテスト画像として印字率が5%の帯状ベタ画像を形成する印刷を10万枚行う。
なお、GIiの評価は、10万1枚目の画像に対して行った。
上記の条件からテスト画像として印字率が3%の帯状ベタ画像を形成する印刷を10万枚行う。
なお、GIiの評価は、10万1枚目の画像に対して行った。
評価装置として、市販のデジタルフルカラー複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタ株式会社製、「bizhub」は同社の登録商標)を用いた。現像剤1〜17をそれぞれ装填し、高温高湿(30℃・80%RH)環境で、評価を実施した。
A4の上質紙(65g/m2)上に幅3cmの縦帯状ベタ画像が5本あるテスト画像を10万枚連続印刷した。次に、当該連続印刷後に全面ベタ画像を出力し、当該連続印刷後の帯部に相当する部分5点と非帯部に相当する6点の濃度を計測し、最大濃度差にて評価を実施し、以下の基準により判定した。0.09以下を実用可能と判断した。
◎:最大濃度差が0.03以下(合格)
○:最大濃度差が0.03より大きく0.06以下(合格)
△:最大濃度差が0.06より大きく0.09以下(合格)
×:最大濃度差が0.09より大きい(不合格)
30 画像処理部
40 画像形成部
60 定着装置
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト(中間転写体)
D 原稿
S 用紙
Claims (5)
- トナー母体粒子表面に外添剤としてシリカ粒子のみを有するトナー粒子を含有する静電潜像現像用トナーであって、
前記シリカ粒子が、個数平均一次粒径が30〜90nmの範囲内のシリカ粒子と、個数平均一次粒径が70〜250nmの大径シリカ粒子を含有し、
前記個数平均一次粒径が30〜90nmの範囲内のシリカ粒子の一部又は全部が、シリコーンオイルで表面が修飾されており、
かつ、下記関係式(1)を満たすことを特徴とする静電潜像現像用トナー。
0.30≦Si(B)/Si(A)≦0.65・・・関係式(1)
[関係式(1)において、Si(A)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。Si(B)は、波長分散型蛍光X線分析装置によって測定される、水中で超音波分散処理された前記静電潜像現像用トナーが含有するSi元素のNET強度を表す。] - 前記Si(A)及び前記Si(B)が、下記関係式(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
0.35≦Si(B)/Si(A)≦0.60・・・関係式(2) - 前記静電潜像現像用トナーを100質量%とした場合における、前記シリコーンオイルで表面が修飾されている前記シリカ粒子の含有量が、0.3〜1.0質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記シリコーンオイルで表面修飾して得られた前記シリカ粒子から、遊離する前記シリコーンオイルの遊離率が、30〜70質量%の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナーと、
少なくとも脂環式メタクリル酸エステルモノマーが重合してなる樹脂によって、被覆されたキャリアと、を含有することを特徴とする二成分現像剤。
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