JP6914980B2 - 枠付き電解質膜・電極構造体及び燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、枠付き電解質膜・電極構造体及び燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。
電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)が構成されている。発電セルは、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
近年、比較的高価な固体高分子電解質膜の使用量を削減するとともに、薄膜状で強度が低い固体高分子電解質膜を保護するために、外周にフィルム状の樹脂枠部材を組み込んだ枠付きMEAが採用されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
米国特許第8399150号明細書
アノードに供給される反応ガスとカソードに供給される反応ガスとの差圧が大きい場合、当該差圧が樹脂枠部材に印加されることにより薄肉の樹脂枠部材が過剰に変形し、樹脂枠部材が損傷を受ける可能性がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、アノードに供給される反応ガスとカソードに供給される反応ガスの差圧による枠部材の変形を抑止し、枠部材の耐久性を向上させることができる枠付き電解質膜・電極構造体及び燃料電池を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、電解質膜の一方の面に第1電極が設けられるとともに前記電解質膜の他方の面に第2電極が設けられてなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の外周部に全周に亘って設けられた枠部材と、を備えた枠付き電解質膜・電極構造体であって、前記第2電極の平面寸法は、前記第1電極の平面寸法よりも大きく設定され、前記枠部材は、内周部が電解質膜・電極構造体の外周部に接合された第1枠状シートと、第2枠状シートとを有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが厚さ方向に互いに接合されており、前記第1枠状シートの内周部は、前記第1電極の外周部と前記第2電極の外周部との間に配置され、前記第2枠状シートの内周端は、全周に亘って前記第1電極の外周端よりも外方に位置しており、前記第2電極の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シートの内周端よりも外方に位置している。
前記第1枠状シートの内周部は、前記電解質膜の外周部の前記第1電極側の面に接合されていることが好ましい。
前記電解質膜の外周端は、前記第1電極の外周端よりも外方に位置することが好ましい。
前記第1枠状シートの一方面の全面に接着層が設けられ、前記第1枠状シートの外周部は、前記接着層により、前記第2枠状シートの一方面の全面に接合され、前記第1枠状シートの内周部は、前記接着層により、前記電解質膜の外周部に接合されていることが好ましい。
前記第2電極の外周部は、前記第1枠状シートの一方面と前記第2枠状シートの内周端とにより形成される段差部を覆って、前記第2枠状シートの内周端よりも外方に延びることが好ましい。
前記第1電極は、前記第1枠状シートの内周端に対応する部位に段差部を有し、前記第2電極は、前記第2枠状シートの内周端に対応する部位に段差部を有することが好ましい。
前記第1電極は、アノード電極であり、前記第2電極は、カソード電極であることが好ましい。
前記第1枠状シートの内周部は、前記電解質膜の外周部の前記第2電極側の面に接合されていることが好ましい。
前記電解質膜の外周端は、前記電解質膜・電極構造体の厚さ方向から見て、前記第1電極の外周端と同じ位置にあることが好ましい。
前記第1枠状シートの一方面の全面に接着層が設けられ、前記第1枠状シートの外周部は、前記接着層により、前記第2枠状シートの一方面の全面に接合され、前記第1枠状シートの内周部は、前記接着層により、前記電解質膜の外周部に接合されていることが好ましい。
前記第1電極との外周端と前記第2枠状シートの内周端との間には、全周に亘って隙間が形成されていることが好ましい。
前記第1電極は、アノード電極であり、前記第2電極は、カソード電極であることが好ましい。
前記第1枠状シートの内周部は、前記第2枠状シートとは反対側の面において、前記電解質膜の外周部の前記第1電極側の面に接合されていることが好ましい。
前記電解質膜の外周端は、前記電解質膜・電極構造体の厚さ方向から見て、前記第2電極の外周端と同じ位置にあることが好ましい。
前記第1枠状シートの外周部は、前記第1枠状シートの一方面に設けられた第1の接着層により、前記第2枠状シートの一方面の全面に接合され、前記第1枠状シートの内周部は、前記第1枠状シートの他方面に設けられた第2の接着層により、前記電解質膜の外周部に接合されていることが好ましい。
前記第1電極との外周端と前記第2枠状シートの内周端との間には、全周に亘って隙間が形成されていることが好ましい。
前記第1電極は、アノード電極であり、前記第2電極は、カソード電極であることが好ましい。
また、本発明は、電解質膜の一方の面に第1電極が設けられるとともに前記電解質膜の他方の面に第2電極が設けられてなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の外周部に全周に亘って設けられた枠部材と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体と、前記枠付き電解質膜・電極構造体の両側にそれぞれ積層されたセパレータと、を備えた燃料電池であって、前記第2電極の平面寸法は、前記第1電極の平面寸法よりも大きく設定され、前記枠部材は、内周部が電解質膜・電極構造体の外周部に接合された第1枠状シートと、第2枠状シートとを有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが厚さ方向に互いに接合されており、前記第1枠状シートの内周部は、前記第1電極の外周部と前記第2電極の外周部との間に配置され、前記第2枠状シートの内周端は、全周に亘って前記第1電極の外周端及び前記第1枠状シートの内周端よりも外方に位置しており、前記第2電極の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シートの内周端よりも外方に位置している。
各前記セパレータは、反応ガスの漏れを防止するために前記枠部材に向かって突出するビードシールを一体に有し、一方の前記セパレータの前記ビードシールと、他方の前記セパレータの前記ビードシールとが、前記枠部材の前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持することが好ましい。
本発明に係る枠付き電解質膜・電極構造体及び燃料電池によれば、大きい方の電極である第2電極の外周端は、全周に亘って、薄い方の枠状シートである第2枠状シートの内周端よりも外方に位置している。このため、第2電極の外周部により、第1電極の外周端と第2枠状シートの内周端との間に対応する第1枠状シートの部位が支持される。これにより、第1電極側から付与される反応ガスの圧力が第2電極側から付与される反応ガスの圧力よりも高い場合に、第1電極側から付加される差圧に対して枠部材の変形を抑制し、枠部材の耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る発電セルの要部分解斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った発電セルの断面図である。 燃料電池システムの全体概略図である。 本発明の第2実施形態に係る発電セルの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る発電セルの断面図である。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る発電セル(燃料電池)12は、枠付き電解質膜・電極構造体10(以下、「枠付きMEA10」という)と、枠付きMEA10の両側に配置された第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。発電セル12は、例えば、横長(又は縦長)の長方形状の固体高分子型燃料電池である。複数の発電セル12は、例えば、矢印A方向(水平方向)又は矢印C方向(重力方向)に積層されて燃料電池スタック11aが構成される。燃料電池スタック11aは、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
発電セル12では、枠付きMEA10が第1セパレータ14及び第2セパレータ16により挟持される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、横長(又は縦長)の長方形状を有する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成される。
長方形状の枠付きMEA10は、電解質膜・電極構造体10a(以下、「MEA10a」という)を備える。MEA10aは、電解質膜18と、電解質膜18の一方の面18aに設けられたアノード電極20と、電解質膜18の他方の面18bに設けられたカソード電極22とを有する。第1実施形態では、アノード電極20が本発明の「第1電極」を構成し、カソード電極22が本発明の「第2電極」を構成する。
電解質膜18は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜18は、アノード電極20及びカソード電極22に挟持される。電解質膜18は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。電解質膜18の外周端18eは、アノード電極20の外周端20eよりも外方に位置する。
アノード電極20は、電解質膜18及びカソード電極22よりも小さい平面寸法(外形寸法)を有する。従って、アノード電極20の外周端20eは、全周に亘って、電解質膜18の外周端18e及びカソード電極22の外周端22eよりも内方に位置する。
図2に示すように、アノード電極20は、電解質膜18の一方の面18aに接合される第1電極触媒層20aと、第1電極触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを有する。第1電極触媒層20a及び第1ガス拡散層20bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18及びカソード電極22よりも小さい平面寸法に設定される。
カソード電極22は、アノード電極20よりも大きい平面寸法に設定される。カソード電極22の外周端22eは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも外方に位置する。
カソード電極22は、電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層22aと、第2電極触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを有する。第2電極触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18と同じ平面寸法に設定される。なお、第2電極触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、電解質膜18よりも大きい平面寸法に設定されてもよい。
第1電極触媒層20aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第1ガス拡散層20bの表面に一様に塗布されて形成される。第2電極触媒層22aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第2ガス拡散層22bの表面に一様に塗布されて形成される。
第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンペーパ又はカーボンクロス等から形成される。第2ガス拡散層22bの平面寸法は、第1ガス拡散層20bの平面寸法よりも大きく設定される。第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aは、各々電解質膜18の両面に形成される。
枠付きMEA10は、電解質膜18の外周を全周に亘って周回するとともに、アノード電極20及びカソード電極22に接合される矩形状の枠部材24をさらに備える。枠部材24は、2枚の枠状シートを有する。具体的には、枠部材24は、内周部24anがMEA10aの外周部に接合された第1枠状シート24aと、第1枠状シート24aに接合された第2枠状シート24bとを有する。
第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、接着剤24dからなる接着層24cにより、全周(第2枠状シート24bの第1枠状シート24a側の面の全面)に亘って直接接合される。第2枠状シート24bは、第1枠状シート24aの外周部に接合される。これにより、枠部材24の外周部24gは、枠部材24の内周部(第1枠状シート24aの内周部24an)よりも厚く構成される。
第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bは樹脂材料により構成される。第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bの構成材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、m−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィン等が挙げられる。
第1枠状シート24aの内周部24anは、アノード電極20の外周部20cとカソード電極22の外周部22cとの間に配置される。具体的に、第1枠状シート24aの内周部24anは、電解質膜18の外周部18cとアノード電極20の外周部20cとの間に挟持される。第1枠状シート24aの内周部24anは、電解質膜18のアノード電極20側の面18aに接合される。第1枠状シート24aの内周部24anと電解質膜18の外周部18cとは、接着層24cを介して接合される。第1枠状シート24aの内周部24anは、MEA10aの厚さ方向から見て、アノード電極20の外周部20cと全周に亘って重なる重なり部24akを有する。なお、第1枠状シート24aの内周部24anは、接着層24cを電解質膜18の面18bに接合した状態で電解質膜18とカソード電極22との間に挟持されてもよい。
アノード電極20には、第1枠状シート24aの内周端24aeに対応する位置に段差部が設けられる。具体的に、アノード電極20は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域21aと電解質膜18に重なる領域21bとの間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域21cを有する。従って、傾斜領域21cでは、第1電極触媒層20a及び第1ガス拡散層20bは、電解質膜18に対して傾斜する。
アノード電極20において、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域21aの第1セパレータ14側の面は、電解質膜18に重なる領域21bの第1セパレータ14側の面よりも、電解質膜18から離間した位置にある。
カソード電極22には、第2枠状シート24bの内周端24beに対応する位置に段差部が設けられる。具体的に、カソード電極22は、第2枠状シート24bの内周部に重なる領域23aと電解質膜18の外周部18cに重なる領域23bとの間に、第1枠状シート24aに対して傾斜した傾斜領域23cを有する。従って、傾斜領域23cでは、第2電極触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、電解質膜18に対して傾斜する。カソード電極22の外周部22cは、第1枠状シート24aの一方面(面24as)と第2枠状シート24bの内周端24beとにより形成される段差部を覆って、第2枠状シート24bの内周端24beよりも外方に延びる。カソード電極22において、第2枠状シート24bの内周部に重なる領域23aの第2セパレータ16側の面は、電解質膜18に重なる領域23bの第2セパレータ16側の面よりも、第1枠状シート24aから離間した位置にある。
アノード電極20の傾斜領域21cに対応する位置に、カソード電極22にも傾斜領域が設けられてもよい。すなわち、カソード電極22は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域と電解質膜18に重なる領域との間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域(傾斜領域21cとは逆方向に傾斜する領域)を有してもよい。
なお、上記構成と異なり、アノード電極20が、電解質膜18に重なる領域21bから第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域21aに亘って平坦状に形成され、カソード電極22が、電解質膜18に重なる領域23bと第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域23aとの間に、電解質膜18に対して傾斜する傾斜領域を有してもよい。
第2枠状シート24bは、第1枠状シート24aの外周部に接合される。第2枠状シート24bの厚さT2は、第1枠状シート24aの厚さT1よりも厚い。なお、第2枠状シート24bの厚さは、第1枠状シート24aの厚さと同じでもよい。第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘って第1枠状シート24aの内周端24aeよりも外方(MEA10aから離れる方向)に位置する。
第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘って、アノード電極20の外周端20eよりも外方に位置するとともに、第1枠状シート24aの内周端24aeよりも外方に位置する。第2枠状シート24bの内周端24beは、電解質膜18の外周端18eよりも内方に位置する。第2枠状シート24bの内周端24beは、電解質膜18の外周端18eよりも外方に位置してもよい。カソード電極22の外周端22eは、全周に亘って第2枠状シート24bの内周端24beよりも外方に位置する。従って、カソード電極22の外周部22cは、MEA10aの厚さ方向からみて、全周に亘って第2枠状シート24bの内周部と重なる重なり部22kを有する。
接着層24cは、第1枠状シート24aの第2枠状シート24b側(カソード側)の面24asに、全面に亘って設けられる。第1枠状シート24aの外周部は、接着層24cにより、第2枠状シート24bの一方面の全面に接合される。第1枠状シート24aの内周部24anは、接着層24cにより、電解質膜18の外周部18cに接合される。接着層24cを構成する接着剤24dとしては、例えば、液状接着剤やホットメルトシートが設けられる。なお、接着剤24dは、液体や固体、熱可塑性や熱硬化性等に制限されない。
アノード電極20と第1枠状シート24aとカソード電極22とが重なる重なり部Kは、第1セパレータ14に設けられアノード電極20に向かって突出した凸部39と、第2セパレータ16に設けられカソード電極22に向かって突出した凸部37とにより挟持されている。重なり部Kは、第1セパレータ14に設けられたビードシールと、第2セパレータ16に設けられたビードシールとにより挟持されてもよい。
図1に示すように、発電セル12の矢印B方向(水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔30aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、冷却媒体入口連通孔32aは、冷却媒体を供給する。燃料ガス出口連通孔34bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bは、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給する燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出する冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体出口連通孔32b及び酸化剤ガス出口連通孔30bは、矢印C方向に配列して設けられる。
第1セパレータ14の枠付きMEA10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が設けられる。具体的に、燃料ガス流路38は、第1セパレータ14と枠付きMEA10との間に形成される。燃料ガス流路38は、矢印B方向に延在する複数本の直線状流路溝(又は波状流路溝)を有する。
第2セパレータ16の枠付きMEA10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。具体的に、酸化剤ガス流路36は、第2セパレータ16と枠付きMEA10との間に形成される。酸化剤ガス流路36は、矢印B方向に延在する複数本の直線状流路溝(又は波状流路溝)を有する。
互いに隣接する第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が、矢印B方向に延在して形成される。
図2に示すように、第1セパレータ14の面14a(枠付きMEA10と対向する面)には、燃料ガス流路38を形成する凸部39が複数設けられる。凸部39は、アノード電極20側に向かって膨出するとともにアノード電極20に当接する。第2セパレータ16の面16a(枠付きMEA10と対向する面)には、酸化剤ガス流路36を形成する凸部37が複数設けられる。凸部37は、カソード電極22側に向かって膨出するとともにカソード電極22に当接する。凸部37、39間に、MEA10aが挟持される。
第1セパレータ14の面14aには、燃料ガスの外部への漏れを防止するため、第1セパレータ14の外周部を周回する複数本のビードシール42が設けられる。ビードシール42は、プレス成形により、枠部材24に向かって膨出成形される。内側のビードシール42は、燃料ガス流路38、燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bを周回し且つこれらを連通させる。ビードシール42は本実施形態では2本設けられているが、1本のみ設けられてもよい。
ビードシール42の凸部先端面には、樹脂材43(又はゴム材)が印刷又は塗布等により固着される。ビードシール42は、樹脂材43を介して、第1枠状シート24a(第2枠状シート24bと重なる領域)に気密及び液密に当接する。樹脂材43は、第1枠状シート24aに固着されてもよい。
第1セパレータ14には、ビードシール42に代えて、枠部材24に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部が設けられてもよい。
ビードシール42よりも内方(MEA10a側)で、第1セパレータ14と枠部材24との間に形成された流路38aは、燃料ガス流路38と連通する。従って、当該流路38aには、燃料ガスが供給される。
第2セパレータ16の面16aには、酸化剤ガスの外部への漏れを防止するため、第2セパレータ16の外周部を周回するビードシール44が設けられる。ビードシール44は、プレス成形により、枠部材24に向かって膨出成形される。内側のビードシール44は、酸化剤ガス流路36、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bを周回し且つこれらを連通させる。ビードシール44は、本実施形態では2本設けられているが、1本のみ設けられてもよい。
ビードシール44の凸部先端面には、樹脂材45(又はゴム材)が印刷又は塗布等により固着される。ビードシール44は、樹脂材45を介して、第2枠状シート24b(第1枠状シート24aと重なる領域)に気密及び液密に当接する。樹脂材45は、第2枠状シート24bに固着されてもよい。
第2セパレータ16には、ビードシール44に代えて、枠部材24に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部が設けられてもよい。
樹脂材43、45は、例えば、ポリエステル繊維、シリコーン、EPDM、FKM等が使用される。樹脂材43、45は、不可欠ではなく、なくてもよい(この場合、ビードシール42は第1枠状シート24aに直接当接し、ビードシール44は第2枠状シート24bに直接当接する)。
ビードシール42とビードシール44は枠部材24を介して対向する。枠部材24の外周部(第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとが重なった領域)は、第1セパレータ14のビードシール42と、第2セパレータ16のビードシール44との間に挟持される。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16に上記凸状シール部が設けられる場合、枠部材24の外周部(第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとが重なった領域)は、第1セパレータ14の凸状シール部と、第2セパレータ16の凸状シール部との間に挟持される。
ビードシール44よりも内方(MEA10a側)で、第2セパレータ16と枠部材24との間に形成された流路36aは、酸化剤ガス流路36と連通する。従って、当該流路36aには、酸化剤ガスが供給される。
図3において、燃料電池システム11は、上述した燃料電池スタック11aと、燃料電池スタック11aに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置50と、燃料電池スタック11aに燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置52と、燃料電池スタック11aに冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置54とを備える。
酸化剤ガス供給装置50は、燃料電池スタック11aに設けられた酸化剤ガス供給マニホールド58aを介して酸化剤ガス入口連通孔30a(図1参照)に連通する酸化剤ガス供給配管64aと、燃料電池スタック11aに設けられた酸化剤ガス排出マニホールド58bを介して酸化剤ガス出口連通孔30b(図1参照)に連通する酸化剤ガス排出配管64bとを有する。酸化剤ガス供給配管64aには、エアポンプ66が配設される。酸化剤ガス排出配管64bには、圧力調整背圧弁68が配設される。
酸化剤ガス供給配管64a及び酸化剤ガス排出配管64bには、加湿器67が配設される。加湿器67としては、供給する空気を加湿できればよく、構造は特に限定されない。酸化剤ガス供給配管64aにおいて、エアポンプ66は加湿器67よりも上流側に配設される。酸化剤ガス排出配管64bにおいて、加湿器67よりも下流側には、圧力調整背圧弁68が配設される。燃料電池システム11の制御部70は、例えば、エアポンプ66の動作速度と圧力調整背圧弁68の弁開度の少なくとも一方を制御することにより、酸化剤ガス流路36を流通する酸化剤ガスの圧力と流量を制御する。
燃料ガス供給装置52は、燃料電池スタック11aに設けられた燃料ガス供給マニホールド60aを介して燃料ガス入口連通孔34a(図1参照)に連通する燃料ガス供給配管72aと、燃料電池スタック11aに設けられた燃料ガス排出マニホールド60bを介して燃料ガス出口連通孔34b(図1参照)に連通する燃料ガス排出配管72bとを有する。
燃料ガス供給配管72aの上流には、高圧水素を貯留する水素タンク74が配置される。燃料ガス供給配管72aにおいて、燃料ガス供給マニホールド60aと水素タンク74との間には、封止弁76、圧力調整弁77及びエゼクタ78が配設される。エゼクタ78と燃料ガス排出配管72bには、水素循環路80が接続される。水素循環路80には、水素循環用の水素ポンプ82が配設される。制御部70は、水素ポンプ82の駆動速度を制御することにより、燃料ガス流路38を流通する燃料ガスの流量を制御する。
冷却媒体供給装置54は、燃料電池スタック11aに冷却媒体を循環供給する冷却媒体循環路84を備える。冷却媒体循環路84は、燃料電池スタック11aに設けられた冷却媒体供給マニホールド62aを介して冷却媒体入口連通孔32a(図1参照)に連通するとともに、冷却媒体排出マニホールド62bを介して冷却媒体出口連通孔32b(図1参照)に連通する。冷却媒体循環路84には、ラジエータ86及び冷却ポンプ88が配置される。
このように構成される発電セル12(燃料電池スタック11a)を含む燃料電池システム11の動作を説明する。
図3に示すように、酸化剤ガス供給装置50では、エアポンプ66の駆動作用下に、酸化剤ガス供給配管64aに空気が送られる。この空気は、加湿器67を通って加湿された後、酸化剤ガス供給マニホールド58aを介して酸化剤ガス入口連通孔30a(図1参照)に供給される。加湿器67は、酸化剤ガス排出マニホールド58bから排出された水分と熱を、供給される空気に添加する。一方、燃料ガス供給装置52では、封止弁76の開放作用下に、水素タンク74から燃料ガス供給配管72aに燃料ガスが供給される。この際、圧力調整弁77で圧力調整(減圧)された燃料ガスと、水素ポンプ82からの燃料ガスとが、エゼクタ78で合流し、燃料ガス供給マニホールド60aへと導かれる。この燃料ガスは、燃料ガス供給マニホールド60aを介して燃料ガス入口連通孔34a(図1参照)に供給される。また、冷却媒体供給装置54では、冷却ポンプ88の作用下に、冷却媒体循環路84から冷却媒体入口連通孔32a(図1参照)に冷却媒体が供給される。その際、冷却媒体は、冷却媒体供給マニホールド62aから燃料電池スタック11a内に設けられた冷却媒体流路40に供給される。冷却媒体流路40を通った冷却媒体は、冷却媒体排出マニホールド62bから燃料電池スタック11a外の冷却媒体循環路84へと排出され、ラジエータ86にて冷却された後、冷却ポンプ88にて再び冷却媒体供給マニホールド62aへと送給される。
従って、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の酸化剤ガス流路36に導入され、矢印B方向に移動してMEA10aのカソード電極22に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、MEA10aのアノード電極20に供給される。
従って、MEA10aでは、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層22a及び第1電極触媒層20a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
この場合、燃料ガス流路38に供給される第1反応ガス(燃料ガス)の圧力は、酸化剤ガス流路36に供給される第2反応ガス(酸化剤ガス)の圧力よりも高く設定される。従って、図2において、第1セパレータ14と枠部材24の間に形成された流路38aは、第2反応ガスよりも高い圧力に設定された第1反応ガスを流通させる。このため、流路36aと流路38aとの間に配置された枠部材24には、第1枠状シート24a側から第2枠状シート24b側(すなわち、第1セパレータ14側から第2セパレータ16側)に向かって、差圧Pが作用する。差圧Pは、例えば、5〜300kPaであり、好ましくは10〜200kpaである。
次いで、図1において、カソード電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極20に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。燃料ガス出口連通孔34bを通った燃料ガスは、燃料ガス排出マニホールド60bから排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA10aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
第1実施形態に係る枠付きMEA10及び発電セル12は、以下の効果を奏する。
枠付きMEA10では、大きい方の電極(カソード電極22)の外周端22eは、全周に亘って、内周が大きい方の枠状シート(第2枠状シート24b)の内周端よりも外方に位置している。このため、カソード電極22の外周部22cにより、アノード電極20の外周端20eと第2枠状シート24bの内周端24beとの間に対応する第1枠状シート24aの部位(第1枠状シート24aのうち、第2枠状シート24bに重ならない部位)が支持される。これにより、アノード側から付加される差圧Pに対して枠部材24の変形を抑制し、枠部材24の耐久性を向上させることができる。
発電セル12において、第1及び第2セパレータ14、16は、反応ガスの漏れを防止するために枠部材24に向かって突出するビードシール42、44をそれぞれ一体に有し、第1セパレータ14のビードシール42と、第2セパレータ16のビードシール44とが、枠部材24の第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持する。この構成により、相対的に厚い枠部材24の外周部をビードシール42、44間で挟持するため適切なシール面圧を得ることができるとともに、相対的に薄い枠部材24の内周部をアノード電極20及びカソード電極22間に配置するため枠部材24とMEA10aとの接合部の厚みを抑制することができる。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態に係る発電セル(燃料電池)112は、枠付き電解質膜・電極構造体110(以下、「枠付きMEA110」という)と、枠付きMEA110の両側に配置された第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。なお、以下の説明において、第2実施形態の構成要素のうち特に言及しないものについては、第1実施形態の同一名称を付した構成要素と同様に構成されているものとする。
長方形状の枠付きMEA110は、電解質膜・電極構造体110a(以下、「MEA110a」という)と、MEA110aの外周部に接合された枠部材24とを備える。MEA110aは、電解質膜18と、電解質膜18の一方の面18aに設けられたアノード電極120と、電解質膜18の他方の面18bに設けられたカソード電極122とを有する。第2実施形態では、アノード電極120が本発明の「第1電極」を構成し、カソード電極122が本発明の「第2電極」を構成する。電解質膜18の外周端18eは、MEA110aの厚さ方向から見て、アノード電極120の外周端120eと同じ位置にある。
アノード電極120は、電解質膜18の一方の面18aに接合される第1電極触媒層120aと、第1電極触媒層120aに積層される第1ガス拡散層120bとを有する。アノード電極120は、全面に亘って電解質膜18と平行である。
カソード電極122は、電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層122aと、第2電極触媒層122aに積層される第2ガス拡散層122bとを有する。カソード電極122は、電解質膜18及びアノード電極120よりも大きい平面寸法に設定される。従って、カソード電極122の外周端122eは、全周に亘ってアノード電極120の外周端120eよりも外方に位置する。
カソード電極122には、第1枠状シート24aの内周端24aeに対応する位置に段差部が設けられる。具体的に、カソード電極122は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域123aと電解質膜18の外周部18cに重なる領域123bとの間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域123cを有する。カソード電極122において、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域123aの第2セパレータ16側の面は、電解質膜18に重なる領域123bの第2セパレータ16側の面よりも、電解質膜18から離間した位置にある。
カソード電極122の外周端122eは、全周に亘って第2枠状シート24bの内周端24beよりも外方に位置する。従って、カソード電極122の外周部122cは、MEA110aの厚さ方向からみて、全周に亘って第2枠状シート24bの内周部と重なる重なり部122kを有する。
第2実施形態において、厚さが同じ又は薄い方(内周が小さい方)の枠状シートである第1枠状シート24aは、カソード側(第2セパレータ16側)に配置され、厚い方の枠状シートである第2枠状シート24bは、アノード側(第1セパレータ14側)に配置される。第1枠状シート24aの内周部24anは、アノード電極120の外周部120cとカソード電極122の外周部122cとの間に配置される。
第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、全周(第2枠状シート24bの第1枠状シート24a側の面の全面)に亘って接着層24cにより直接接合される。第1枠状シート24aの内周部24anは、接着層24cにより電解質膜18の外周部18cのカソード電極122側の面に接合される。第1枠状シート24aの内周部24anは、接着層24cにより電解質膜18の外周部18cに接合される。
第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘ってアノード電極120の外周端120eよりも外方に位置する。従って、アノード電極120との外周端120eと第2枠状シート24bの内周端24beとの間には、全周に亘って隙間Gが形成される。
上記のように、第2実施形態に係る枠付きMEA110及び発電セル112では、大きい方の電極(カソード電極122)の外周端122eは、全周に亘って、薄い方の枠状シート(第1枠状シート24a)の内周端よりも外方に位置している。このため、カソード電極122の外周部122cにより、アノード電極120の外周端120eと第2枠状シート24bの内周端24beとの間に対応する第1枠状シート24aの部位(第1枠状シート24aのうち、第2枠状シート24bに重ならない部位)が支持される。これにより、第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、アノード側から付加される差圧Pに対して枠部材24の変形を抑制し、枠部材24の耐久性を向上させることができる。その他、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図5に示すように、第3実施形態に係る発電セル(燃料電池)212は、枠付き電解質膜・電極構造体210(以下、「枠付きMEA210」という)と、枠付きMEA210の両側に配置された第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。なお、以下の説明において、第3実施形態の構成要素のうち特に言及しないものについては、第1実施形態の同一名称を付した構成要素と同様に構成されているものとする。
長方形状の枠付きMEA210は、電解質膜・電極構造体210a(以下、「MEA210a」という)と、MEA210aの外周部に接合された枠部材224とを備える。MEA210aは、電解質膜18と、電解質膜18の一方の面18aに設けられたアノード電極220と、電解質膜18の他方の面18bに設けられたカソード電極222とを有する。第3実施形態では、アノード電極220が本発明の「第1電極」を構成し、カソード電極222が本発明の「第2電極」を構成する。電解質膜18の外周端18eは、MEA210aの厚さ方向から見て、カソード電極222の外周端222eと同じ位置にある。
アノード電極220は、電解質膜18の一方の面18aに接合される第1電極触媒層220aと、第1電極触媒層220aに積層される第1ガス拡散層220bとを有する。アノード電極220には、第1枠状シート24aの内周端24aeに対応する位置に段差部が設けられる。具体的に、アノード電極220は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域221aと電解質膜18に重なる領域221bとの間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域221cを有する。従って、傾斜領域221cでは、第1電極触媒層220a及び第1ガス拡散層220bは、電解質膜18に対して傾斜する。
アノード電極220において、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域221aの第1セパレータ14側の面は、電解質膜18に重なる領域221bの第1セパレータ14側の面よりも、電解質膜18から離間した位置にある。
カソード電極222は、電解質膜18の他方の面18bに接合される第2電極触媒層222aと、第2電極触媒層222aに積層される第2ガス拡散層222bとを有する。カソード電極222は、アノード電極220よりも大きい平面寸法に設定される。従って、カソード電極222の外周端222eは、全周に亘ってアノード電極220の外周端220eよりも外方に位置する。電解質膜18は、カソード電極222と同じ平面寸法を有する。
カソード電極222は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域223aから電解質膜18の内方(領域223b)に亘って、平坦状に形成される。
カソード電極222の外周端222eは、全周に亘って第2枠状シート24bの内周端24beよりも外方に位置する。従って、カソード電極222の外周部222cは、MEA210aの厚さ方向からみて、全周に亘って第2枠状シート24bの内周部と重なる重なり部222kを有する。
第3実施形態において、厚さが同じ又は薄い方(内周が小さい方)の枠状シートである第1枠状シート24aは、カソード側(第2セパレータ16側)に配置され、厚い方の枠状シートである第2枠状シート24bは、アノード側(第1セパレータ14側)に配置される。第1枠状シート24aの内周部24anは、アノード電極220の外周部220cとカソード電極222の外周部222cとの間に配置される。
第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、全周に亘って第1の接着層24eにより直接接合される。具体的に、第1枠状シート24aの外周部は、第1枠状シート24aの一方面に設けられた第1の接着層24eにより、第2枠状シート24bの一方面の全面に接合される。第1の接着層24eは、第1枠状シート24aの一方面の外周部を周回する枠状に設けられる。第1の接着層24eの内端24enは、アノード電極220の外周端220eよりも外方且つ第2枠状シート24bの内周端24beよりも内方に位置する。
第1枠状シート24aの内周部24anは、第2の接着層24fにより電解質膜18の外周部18cのアノード電極220側の面18aに接合される。第1枠状シート24aの内周部24anは、第1枠状シート24aの他方面(第2枠状シート24bとは反対側の面)に設けられた第2の接着層24fにより、電解質膜18の外周部18cのアノード電極220側の面に接合される。
第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘ってアノード電極220の外周端220eよりも外方に位置する。従って、アノード電極220との外周端220eと第2枠状シート24bの内周端24beとの間には、全周に亘って隙間Gが形成される。
上記のように、第3実施形態に係る枠付きMEA210及び発電セル212では、大きい方の電極(カソード電極222)の外周端222eは、全周に亘って、薄い方の枠状シート(第1枠状シート24a)の内周端24aeよりも外方に位置している。このため、カソード電極222の外周部222cにより、アノード電極220の外周端220eと第2枠状シート24bの内周端24beとの間に対応する第1枠状シート24aの部位(第1枠状シート24aのうち、第2枠状シート24bに重ならない部位)が支持される。これにより、第3実施形態によっても、第1実施形態と同様に、アノード側から付加される反応ガスの差圧Pに対して枠部材224の変形を抑制し、枠部材224の耐久性を向上させることができる。その他、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10a、110a、210a…電解質膜・電極構造体
10、110、210…枠付き電解質膜・電極構造体
24、224…枠部材 24a…第1枠状シート
24b…第2枠状シート 24c…接着層
G…隙間

Claims (23)

  1. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20、120、220)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22、122、222)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24、224)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)であって、
    前記第2電極(22、122、222)の平面寸法は、前記第1電極(20、120、220)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24、224)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20、120、220)の外周部と前記第2電極(22、122、222)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20、120、220)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22、122、222)の外周端は、全周に亘って前記第1枠状シート(24a)の内周端(24ae)及び前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており
    前記第1枠状シート(24a)の前記内周端(24ae)は、前記第1電極(20、120、220)の外周端及び前記第2電極(22、122、222)の外周端よりも内方に位置している、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)。
  2. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記第2電極(22)の平面寸法は、前記第1電極(20)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記電解質膜(18)の外周部の前記第1電極(20)側の面に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  3. 請求項2記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記電解質膜(18)の外周端は、前記第1電極(20)の外周端よりも外方に位置する、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  4. 請求項2記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第1枠状シート(24a)の一方面の全面に接着層(24c)が設けられ、
    前記第1枠状シート(24a)の外周部は、前記接着層(24c)により、前記第2枠状シート(24b)の一方面の全面に接合され、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記接着層(24c)により、前記電解質膜(18)の外周部に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  5. 請求項2記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第2電極(22)の外周部は、前記第1枠状シート(24a)の一方面と前記第2枠状シート(24b)の内周端とにより形成される段差部を覆って、前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に延びる、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  6. 請求項2記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第1電極(20)は、前記第1枠状シート(24a)の内周端に対応する部位に段差部を有し、
    前記第2電極(22)は、前記第2枠状シート(24b)の内周端に対応する部位に段差部を有する、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  7. 請求項2記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第1電極(20)は、アノード電極であり、
    前記第2電極(22)は、カソード電極である、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  8. 請求項1記載の枠付き電解質膜・電極構造体(110)において、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記電解質膜(18)の外周部の前記第2電極(122)側の面に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(110)。
  9. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(120)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(122)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(110a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(110a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(110)であって、
    前記第2電極(122)の平面寸法は、前記第1電極(120)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24)は、内周部が電解質膜・電極構造体(110a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(120)の外周部と前記第2電極(122)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(120)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(122)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記電解質膜(18)の外周部の前記第2電極(122)側の面に接合されており、
    前記電解質膜(18)の外周端は、前記電解質膜・電極構造体(110a)の厚さ方向から見て、前記第1電極(120)の外周端と同じ位置にある、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(110)。
  10. 請求項8記載の枠付き電解質膜・電極構造体(110)において、
    前記第1枠状シート(24a)の一方面の全面に接着層(24c)が設けられ、
    前記第1枠状シート(24a)の外周部は、前記接着層(24c)により、前記第2枠状シート(24b)の一方面の全面に接合され、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記接着層(24c)により、前記電解質膜(18)の外周部に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(110)。
  11. 請求項8記載の枠付き電解質膜・電極構造体(110)において、
    前記第1電極(120)との外周端と前記第2枠状シート(24b)の内周端との間には、全周に亘って隙間(G)が形成されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(110)。
  12. 請求項8記載の枠付き電解質膜・電極構造体(110)において、
    前記第1電極(120)は、アノード電極であり、
    前記第2電極(122)は、カソード電極である、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(110)。
  13. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(220)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(222)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(210a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(210a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(224)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(210)であって、
    前記第2電極(222)の平面寸法は、前記第1電極(220)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(224)は、内周部が電解質膜・電極構造体(210a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(220)の外周部と前記第2電極(222)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20、120、220)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(222)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第2枠状シート(24b)とは反対側の面において、前記電解質膜(18)の外周部の前記第1電極(220)側の面に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  14. 請求項13記載の枠付き電解質膜・電極構造体(210)において、
    前記電解質膜(18)の外周端は、前記電解質膜・電極構造体(210a)の厚さ方向から見て、前記第2電極(222)の外周端と同じ位置にある、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  15. 請求項13記載の枠付き電解質膜・電極構造体(210)において、
    前記第1枠状シート(24a)の外周部は、前記第1枠状シート(24a)の一方面に設けられた第1の接着層(24e)により、前記第2枠状シート(24b)の一方面の全面に接合され、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1枠状シート(24a)の他方面に設けられた第2の接着層(24f)により、前記電解質膜(18)の外周部に接合されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  16. 請求項13記載の枠付き電解質膜・電極構造体(210)において、
    前記第1電極(220)との外周端と前記第2枠状シート(24b)の内周端との間には、全周に亘って隙間が形成されている、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  17. 請求項13記載の枠付き電解質膜・電極構造体(210)において、
    前記第1電極(220)は、アノード電極であり、
    前記第2電極(222)は、カソード電極である、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  18. 請求項13記載の枠付き電解質膜・電極構造体(210)において、
    前記第1電極(220)は、カソード電極であり、
    前記第2電極(222)は、アノード電極である、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(210)。
  19. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記第2電極(22)の平面寸法は、前記第1電極(20)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第2枠状シートの厚さは、前記第1枠状シートの厚さと同じである、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  20. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記第2電極(22)の平面寸法は、前記第1電極(20)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20)の外周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第2枠状シートは、前記第1枠状シートよりも厚い、
    ことを特徴とする枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  21. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20、120、220)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22、122、222)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24、224)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池(12、112、212)であって、
    前記第2電極(22、122、222)の平面寸法は、前記第1電極(20、120、220)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24、224)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20、120、220)の外周部と前記第2電極(22、122、222)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20、120、220)の外周端及び前記第1枠状シート(24a)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22、122、222)の外周端は、全周に亘って前記第1枠状シート(24a)の内周端(24ae)及び前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており
    前記第1枠状シート(24a)の前記内周端(24ae)は、前記第1電極(20、120、220)の外周端及び前記第2電極(22、122、222)の外周端よりも内方に位置している、
    ことを特徴とする燃料電池(12、112、212)。
  22. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20、120、220)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22、122、222)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24、224)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池(12、112、212)であって、
    前記第2電極(22、122、222)の平面寸法は、前記第1電極(20、120、220)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24、224)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20、120、220)の外周部と前記第2電極(22、122、222)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20、120、220)の外周端及び前記第1枠状シート(24a)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22、122、222)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    各前記セパレータ(14、16)は、反応ガスの漏れを防止するために前記枠部材(24、224)に向かって突出するビードシール(42、44)を一体に有し、
    一方の前記セパレータ(14)の前記ビードシール(42)と、他方の前記セパレータ(16)の前記ビードシール(44)とが、前記枠部材(24、224)の前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持する、
    ことを特徴とする燃料電池(12、112、212)。
  23. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20、120、220)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に第2電極(22、122、222)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24、224)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10、110、210)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池(12、112、212)であって、
    前記第2電極(22、122、222)の平面寸法は、前記第1電極(20、120、220)の平面寸法よりも大きく設定され、
    前記枠部材(24、224)は、内周部が電解質膜・電極構造体(10a、110a、210a)の外周部に接合された第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20、120、220)の外周部と前記第2電極(22、122、222)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、全周に亘って前記第1電極(20、120、220)の外周端及び前記第1枠状シート(24a)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第2電極(22、122、222)の外周端は、全周に亘って前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも外方に位置しており、
    前記第1電極の外周部と前記第1枠状シートの内周部と前記第2電極の外周部とが重なる重なり部は、一方の前記セパレータに設けられ前記第1電極に向かって突出した凸部と、他方の前記セパレータに設けられ前記第2電極に向かって突出した凸部とにより挟持されている、
    ことを特徴とする燃料電池(12、112、212)。
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