JP6914979B2 - 枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法並びに燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法並びに燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。
電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)が構成されている。発電セルは、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
近年、比較的高価な固体高分子電解質膜の使用量を削減するとともに、薄膜状で強度が低い固体高分子電解質膜を保護するために、外周に樹脂枠部材を組み込んだ枠付きMEAが採用されている。
米国特許第8399150号公報 特表2013−515348号公報
特許文献1では、1層の樹脂枠部材の一方面に全周ではなく部分的にシムあるいはスペーサが設けられている。この構成の場合、樹脂枠部材に穴が開いたりクラックが発生したりした場合に、ガス遮断性や電気絶縁性を確保できなくなる。また、アノードとカソードの差圧に対して樹脂枠部材が変形しやすい。
特許文献2では、樹脂枠部材が2層のシートで構成されているが、シート間に電解質膜が挟まれる構造であるため、製造コストが嵩むという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、枠部材の穴あきやクラックに対する信頼性を向上させることができ、アノードとカソードの差圧に対して変形しにくい構造を実現でき、製造コストの低減を図ることができる枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法並びに燃料電池を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、電解質膜の一方の面に第1電極が設けられるとともに前記電解質膜の他方の面に平面寸法が前記第1電極よりも小さく設定された第2電極が設けられてなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の外周部に全周に亘って設けられた枠部材と、を備えた枠付き電解質膜・電極構造体であって、前記枠部材は、内周部が電解質膜・電極構造体の外周部に接合された第1枠状シートと、第2枠状シートとを有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが厚さ方向に互いに接合されており、前記第1枠状シートの内周部は、前記第1電極の外周部と前記第2電極の外周部との間に配置され、前記第2枠状シートの内周端は、前記第2電極の外周端との間に隙間を有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとは、全周に亘って接着層により直接接合されている。
前記第1枠状シートの内周部は、前記電解質膜・電極構造体の厚さ方向から見て、前記第1電極の外周部と重なる重なり部を有することが好ましい。
前記第1枠状シートの前記第2枠状シート側の面には、全面に亘って前記接着層が設けられ、前記接着層は、前記第1枠状シートの内周部と前記電解質膜の外周部とを接合することが好ましい。
前記第2枠状シートの内周部は、前記電解質膜・電極構造体の厚さ方向から見て、前記第1電極の外周部と重なる重なり部を有することが好ましい。
前記第2枠状シートの前記第1枠状シート側の面は、全面且つ全周に亘って、前記接着層を介して前記第1枠状シートに直接接合されていることが好ましい。
また、本発明は、電解質膜の一方の面に第1電極が設けられるとともに前記電解質膜の他方の面に平面寸法が前記第1電極よりも小さく設定された第2電極が設けられてなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の外周部に全周に亘って設けられた枠部材と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体と、前記枠付き電解質膜・電極構造体の両側にそれぞれ積層されたセパレータと、を備えた燃料電池であって、前記枠部材は、内周部が電解質膜・電極構造体の外周部に接合された第1枠状シートと、第2枠状シートとを有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが厚さ方向に互いに接合されており、前記第1枠状シートの内周部は、前記第1電極の外周部と前記第2電極の外周部との間に配置され、前記第2枠状シートの内周端は、前記第2電極の外周端との間に隙間を有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとは、全周に亘って接着層により直接接合されている。
前記第1電極と前記第1枠状シートと前記第2電極とが重なる重なり部は、一方の前記セパレータに設けられ前記第1電極に向かって突出した凸部と、他方の前記セパレータに設けられ前記第2電極に向かって突出した凸部とにより挟持されていることが好ましい。
各前記セパレータは、反応ガスの漏れを防止するために前記枠部材に向かって突出するビードシールを一体に有し、一方の前記セパレータの前記ビードシールと、他方の前記セパレータの前記ビードシールとが、前記枠部材の前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持することが好ましい。
各前記セパレータには、反応ガスの漏れを防止するための弾性体からなる凸状シール部が設けられ、一方の前記セパレータの前記凸状シール部と、他方の前記セパレータの前記凸状シール部とが、前記枠部材の前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持することが好ましい。
前記第1電極は、アノード電極であり、前記第2電極は、カソード電極であることが好ましい。
前記第1電極は、カソード電極であり、前記第2電極は、アノード電極であることが好ましい。
また、本発明は、電解質膜の一方の面に第1電極が設けられるとともに前記電解質膜の他方の面に平面寸法が前記第1電極よりも小さく設定された第2電極が設けられてなる電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体の外周部に全周に亘って設けられた枠部材と、を備え、前記枠部材は、内周部が電解質膜・電極構造体の外周部に接合された第1枠状シートと、第2枠状シートとを有し、前記第1枠状シートと前記第2枠状シートとが厚さ方向に互いに接合された枠付き電解質膜・電極構造体の製造方法であって、枠形状に成形される前の前記第1枠状シートである第1シートの一方面の全面に接着剤が塗布された接着剤付きシートを提供する第1シート提供工程と、前記第2枠状シートを提供する第2シート提供工程と、前記接着剤付きシートと前記第2枠状シートとを、前記第2枠状シートの全周に亘って前記接着剤を介して接合するラミネート工程と、を含む。
前記第2枠状シートの内周端よりも内側に前記接着剤付きシートに開口部を形成して、前記第1シートを枠形状に成形するトリム工程と、前記第2枠状シートの内周端と前記第2電極の外周端との間に隙間を設けた状態で、前記第1シートの内周部を、前記第1電極の外周部と前記第2電極の外周部との間に配置し、前記電解質膜・電極構造体と前記枠部材とを接合するMEA接合工程と、を含むことが好ましい。
前記第2枠状シートの厚さは、前記第1枠状シートの厚さと同じであることが好ましい。
前記第2枠状シートは、前記第1枠状シートよりも厚いことが好ましい。
本発明に係る枠付き電解質膜・電極構造体及びその製造方法並びに燃料電池によれば、枠部材の穴あきやクラックに対する信頼性を向上させることができ、アノードとカソードの差圧に対して変形しにくい構造を実現でき、製造コストの低減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る発電セルの要部分解斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 枠付き電解質膜・電極構造体の第1シート提供工程、第2シート提供工程及びラミネート工程の説明図である。 図4Aは、トリム工程の説明図である。図4Bは、MEA接合工程の説明図である。図4Cは、得られた枠付き電解質膜・電極構造体の斜視図である。
図1及び図2に示すように、発電セル(燃料電池)12は、枠付き電解質膜・電極構造体10(以下、「枠付きMEA10」という)と、枠付きMEA10の両側に配置された第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。発電セル12は、例えば、横長(又は縦長)の長方形状の固体高分子型燃料電池である。複数の発電セル12は、例えば、矢印A方向(水平方向)又は矢印C方向(重力方向)に積層されて燃料電池スタック11aが構成される。燃料電池スタック11aは、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
発電セル12では、枠付きMEA10が第1セパレータ14及び第2セパレータ16により挟持される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、横長(又は縦長)の長方形状を有する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成される。
長方形状の枠付きMEA10は、電解質膜・電極構造体10a(以下、「MEA10a」という)を備える。MEA10aは、電解質膜18と、電解質膜18の一方の面に設けられたアノード電極(第1電極)20と、電解質膜18の他方の面に設けられたカソード電極(第2電極)22とを有する。
電解質膜18は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜18は、アノード電極20及びカソード電極22に挟持される。電解質膜18は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
アノード電極20は、電解質膜18及びカソード電極22よりも大きな平面寸法(外形寸法)を有する。従って、アノード電極20の外周端20eは、全周に亘って、電解質膜18の外周端18e及びカソード電極22の外周端22eよりも外方に位置する。なお、上記の構成に代えて、アノード電極20は、電解質膜18及びカソード電極22よりも小さな平面寸法を有するように構成してもよい。
図2に示すように、アノード電極20は、電解質膜18の一方の面18aに接合される第1電極触媒層20aと、第1電極触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを有する。第1電極触媒層20a及び第1ガス拡散層20bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18及びカソード電極22よりも大きな平面寸法に設定される。
カソード電極22は、アノード電極20よりも小さい平面寸法に設定される。カソード電極22の外周端22e及び電解質膜18の外周端18eは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも内方に位置する。
なお、カソード電極22は、アノード電極20よりも大きな平面寸法に設定され、カソード電極22の外周端22eは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも外方に位置してもよい。
カソード電極22は、電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層22aと、第2電極触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを有する。第2電極触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18と同一の平面寸法に設定される。従って、MEA10aの厚さ方向(矢印A方向)から見て、カソード電極22の外周端22eは、全周に亘って電解質膜18の外周端18eと同じ位置にある。
第1電極触媒層20aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第1ガス拡散層20bの表面に一様に塗布されて形成される。第2電極触媒層22aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第2ガス拡散層22bの表面に一様に塗布されて形成される。
第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンペーパ又はカーボンクロス等から形成される。第2ガス拡散層22bの平面寸法は、第1ガス拡散層20bの平面寸法よりも小さく設定される。第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aは、各々電解質膜18の両面に形成される。
枠付きMEA10は、電解質膜18の外周を全周に亘って周回するとともに、アノード電極20及びカソード電極22に接合される矩形状の枠部材24をさらに備える。枠部材24は、2枚の枠状シートを有する。具体的には、枠部材24は、内周部24anがMEA10aの外周部に接合された第1枠状シート24aと、第1枠状シート24aに接合された第2枠状シート24bとを有する。
第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、接着剤24dからなる接着層24cにより全周(第2枠状シート24bの第1枠状シート24a側の面の全面)に亘って直接接合される。第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、第2枠状シート24bは、第1枠状シート24aの外周部に接合される。これにより、枠部材24の外周部24gは、枠部材24の内周部(第1枠状シート24aの内周部24an)よりも厚く構成される。
第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bは樹脂材料により構成される。第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bの構成材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、m−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィン等が挙げられる。
第1枠状シート24aの内周部24anは、アノード電極20の外周部20cとカソード電極22の外周部22cとの間に配置される。具体的に、第1枠状シート24aの内周部24anは、電解質膜18の外周部18cとアノード電極20の外周部20cとの間に挟持される。第1枠状シート24aの内周部24anと電解質膜18の外周部18cとは、接着層24cを介して接合される。
第1枠状シート24aの内周部24anは、MEA10aの厚さ方向から見て、アノード電極20の外周部20cと全周に亘って重なる重なり部24akを有する。なお、第1枠状シート24aの内周部24anは、接着層24cを電解質膜18の面18bに接合した状態で電解質膜18とカソード電極22との間に挟持されてもよい。
上述したアノード電極20には、第1枠状シート24aの内周端24aeに対応する位置に段差が設けられる。具体的に、アノード電極20は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域21aと電解質膜18に重なる領域21bとの間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域21cを有する。
一方、カソード電極22は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域23aから電解質膜18に重なる領域23bに亘って、平坦状に形成される。なお、このような構成に代えて、カソード電極22は、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域23aと電解質膜18に重なる領域23bとの間に、電解質膜18に対して傾斜した傾斜領域(傾斜領域21cとは逆方向に傾斜する領域)を有してもよい。
なお、上記構成と異なり、アノード電極20が、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域21aから電解質膜18に重なる領域21bに亘って平坦状に形成され、カソード電極22が、第1枠状シート24aの内周部24anに重なる領域23aと電解質膜18に重なる領域23bとの間に、電解質膜18に対して傾斜する傾斜領域を有してもよい。
第2枠状シート24bは、第1枠状シート24aの外周部に接合される。第2枠状シート24bの厚さT2は、第1枠状シート24aの厚さT1よりも厚い。なお、第2枠状シート24bの厚さは、第1枠状シート24aの厚さと同じでもよい。第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘って第1枠状シート24aの内周端24aeよりも外方(MEA10aから離れる方向)に位置する。第2枠状シート24bの内周端24beと、カソード電極22の外周端22eとの間には、全周に亘って隙間Gが形成される。
第2枠状シート24bの内周端24beは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも内方に位置する。第2枠状シート24bの内周部は、MEA10aの厚さ方向(矢印A方向)から見て、アノード電極20の外周部20cと全周に亘って重なる重なり部24bkを有する。第2枠状シート24bの内周端24beは、電解質膜18の外周端18eよりも外方に位置する。
接着層24cは、第1枠状シート24aの第2枠状シート24b側(カソード側)の面24asに、全面に亘って設けられる。接着層24cは、第1枠状シート24aの内周部24anと電解質膜18の外周部18cとを接合する。第1枠状シート24aは、上述した隙間Gの箇所で、接着層24cを介して隙間Gに露出する。接着層24cを構成する接着剤24dとしては、例えば、液状接着剤やホットメルトシートが設けられる。なお、接着剤24dは、液体や固体、熱可塑性や熱硬化性等に制限されない。
アノード電極20と第1枠状シート24aとカソード電極22とが重なる重なり部Kは、第1セパレータ14に設けられアノード電極20に向かって突出した凸部39と、第2セパレータ16に設けられカソード電極22に向かって突出した凸部37とにより挟持されている。
図1に示すように、発電セル12の矢印B方向(水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔30aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、冷却媒体入口連通孔32aは、冷却媒体を供給する。燃料ガス出口連通孔34bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bは、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給する燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出する冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体出口連通孔32b及び酸化剤ガス出口連通孔30bは、矢印C方向に配列して設けられる。
第1セパレータ14の枠付きMEA10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が設けられる。具体的に、燃料ガス流路38は、第1セパレータ14と枠付きMEA10との間に形成される。燃料ガス流路38は、矢印B方向に延在する複数本の直線状流路溝(又は波状流路溝)を有する。
第2セパレータ16の枠付きMEA10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。具体的に、酸化剤ガス流路36は、第2セパレータ16と枠付きMEA10との間に形成される。酸化剤ガス流路36は、矢印B方向に延在する複数本の直線状流路溝(又は波状流路溝)を有する。
互いに隣接する第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が、矢印B方向に延在して形成される。
図2に示すように、第1セパレータ14の面14a(枠付きMEA10と対向する面)には、燃料ガス流路38を形成する凸部39が複数設けられる。凸部39は、アノード電極20側に向かって膨出するとともにアノード電極20に当接する。第2セパレータ16の面16a(枠付きMEA10と対向する面)には、酸化剤ガス流路36を形成する凸部37が複数設けられる。凸部37は、カソード電極22側に向かって膨出するとともにカソード電極22に当接する。凸部37、39間に、MEA10aが挟持される。
第1セパレータ14の面14aには、燃料ガスの外部への漏れを防止するため、第1セパレータ14の外周部を周回する複数本のビードシール42が設けられる。ビードシール42は、プレス成形により、枠部材24に向かって膨出成形される。内側のビードシール42は、燃料ガス流路38、燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bを周回し且つこれらを連通させる。ビードシール42は、本実施形態では2本設けられているが、1本のみ設けられてもよい。
ビードシール42の凸部先端面には、樹脂材43(又はゴム材)が印刷又は塗布等により固着される。ビードシール42は、樹脂材43を介して、第1枠状シート24a(第2枠状シート24bと重なる領域)に気密及び液密に当接する。樹脂材43は、第1枠状シート24aに固着されてもよい。
第1セパレータ14には、ビードシール42に代えて、枠部材24に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部が設けられてもよい。
第2セパレータ16の面16aには、酸化剤ガスの外部への漏れを防止するため、第2セパレータ16の外周部を周回するビードシール44が設けられる。ビードシール44は、プレス成形により、枠部材24に向かって膨出成形される。内側のビードシール44は、酸化剤ガス流路36、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bを周回し且つこれらを連通させる。ビードシール44は、本実施形態では2本設けられているが、1本のみ設けられてもよい。
ビードシール44の凸部先端面には、樹脂材45(又はゴム材)が印刷又は塗布等により固着される。ビードシール44は、樹脂材45を介して、第2枠状シート24b(第1枠状シート24aと重なる領域)に気密及び液密に当接する。樹脂材45は、第2枠状シート24bに固着されてもよい。
第2セパレータ16には、ビードシール44に代えて、枠部材24に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部が設けられてもよい。
樹脂材43、45は、例えば、ポリエステル繊維、シリコーン、EPDM、FKM等が使用される。樹脂材43、45は、不可欠ではなく、なくてもよい(この場合、ビードシール42は第1枠状シート24aに直接当接し、ビードシール44は第2枠状シート24bに直接当接する)。
ビードシール42とビードシール44は枠部材24を介して対向する。枠部材24の外周部(第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとが重なった領域)は、第1セパレータ14のビードシール42と、第2セパレータ16のビードシール44との間に挟持される。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16に上記凸状シール部が設けられる場合、枠部材24の外周部(第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとが重なった領域)は、第1セパレータ14の凸状シール部と、第2セパレータ16の凸状シール部との間に挟持される。
このように構成される発電セル12を含む燃料電池スタック11aの動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の酸化剤ガス流路36に導入され、矢印B方向に移動してMEA10aのカソード電極22に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、MEA10aのアノード電極20に供給される。
従って、MEA10aでは、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層22a及び第1電極触媒層20a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、図1において、カソード電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極20に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA10aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
次に、本実施形態に係る枠付きMEA10の製造方法を説明する。
枠付きMEA10の製造方法は、第1シート提供工程と、第2シート提供工程と、ラミネート工程とを有する(図3)。また、枠付きMEA10の製造方法は、トリム工程(図4A)と、MEA接合工程(図4B)とを有する。
図3(左下)に示すように、第1シート提供工程では、第1シート50(枠形状に成形される前の第1枠状シート24a)の一方面50aの全面に接着剤24dが塗布された接着剤付きシート52を提供する。具体的には、第1ロール54から第1シート50を巻き出しつつ、巻き出された第1シート50の一方面50aに接着剤24dをシート幅方向全体に亘って塗布する。そして、接着剤24dが塗布された第1シート50をシート幅方向に切断して、所定寸法に切り出された矩形状の接着剤付きシート52を得る。
一方、図3(左上)に示すように、第2シート提供工程では、第2枠状シート24bを提供する。具体的には、第2ロール56から第2シート58(枠形状に成形される前の第2枠状シート24b)を巻き出しつつ、巻き出された第2シート58をシート幅方向に切断するとともに中央部に開口部59を形成するようにトリム(1次トリム)する。これにより、矩形状の第2枠状シート24bを得る。
そして、図3(右側)に示すように、ラミネート工程では、接着剤付きシート52と第2枠状シート24bとを、第2枠状シート24bの全面に亘って接着剤24dを介して接合する。この場合、接着剤付きシート52と第2枠状シート24bとを加熱するとともに荷重を付与すること(ホットプレス)により、接合を行う。これにより得られた中間部材60では、接着剤24dが第2枠状シート24bの開口部59を介して露出する。
次に、図4Aに示すように、トリム工程では、第2枠状シート24bの内周端24beよりも内側に接着剤付きシート52の中央部に開口部53を形成して(2次トリム)、第1シート50を枠形状に成形する。また、このトリム工程では、燃料ガス入口連通孔34a、燃料ガス出口連通孔34b、酸化剤ガス入口連通孔30a、酸化剤ガス出口連通孔30b、冷却媒体入口連通孔32a及び冷却媒体出口連通孔32bを形成する。
次に、図4Bに示すようにMEA接合工程では、第2枠状シート24bの内周端24beとカソード電極22(電解質膜18が接合されたもの)の外周端22eとの間に隙間G(図2参照)を設けた状態とする。そしてこの状態で、第1枠状シート24aの内周部24anを、アノード電極20の外周部20cとカソード電極22の外周部22cとの間に配置し、接合を行う。この場合、厚さ方向に重ねられたアノード電極20、第1枠状シート24a及び電解質膜18及びカソード電極22を加熱するとともに荷重を付与すること(ホットプレス)により、接合を行う。これにより、図4Cに示すように、MEA10aの外周部に枠部材24が接合された枠付きMEA10が得られる。
本実施形態に係る枠付きMEA10及び発電セル12は、以下の効果を奏する。
枠付きMEA10では、第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとは、第2枠状シート24bの全面に亘って接着層24cにより直接接合されているため、枠部材24の穴あきやクラックに対する信頼性が向上するとともに、アノードとカソードの差圧に対して変形しにくい構造を実現することができる。すなわち、枠部材24の1層目(第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bの一方)に穴あきやクラックが発生した場合でも、2層目(第1枠状シート24a及び第2枠状シート24bの他方)でガス遮断性と電気絶縁性を保持することが可能である。また、第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとの間に全面に亘って設けられた接着層24cにより、一方のシートに生じたクラックが他方のシートへ伸展することを防止することができる。さらに、第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとの間には電解質膜18が挟まれないため、製造コストの低減が図られる。
第1枠状シート24aの第2枠状シート24b側の面24asには、全面に亘って接着層24cが設けられ、接着層24cは、第1枠状シート24aの内周部24anと電解質膜18の外周部18cとを接合する。この構成により、第1枠状シート24aと第2枠状シート24bとを接着するとともに第1枠状シート24aと電解質膜18とを接着する接着層24cを、第1枠状シート24aの一方面の全面に塗布することが可能となり、製造コストの低減が図られる。
第1セパレータ14及び第2セパレータ16の各々は、反応ガスの漏れを防止するために枠部材24に向かって突出するビードシール42、42を一体に有する。第1セパレータ14のビードシール42と、第2セパレータ16のビードシール44とが、枠部材24を厚さ方向の両側から挟持する。この構成により、相対的に厚い枠部材24の外周部をビードシール42、44間で挟持するため、適切なシール面圧を得て、良好なシール性を確保することができる。また、相対的に薄い枠部材24の内周部24anをアノード電極20及びカソード電極22間に配置するため、枠部材24とMEA10aとの接合部の厚みを効果的に抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…枠付き電解質膜・電極構造体 10a…電解質膜・電極構造体
18…電解質膜 24…枠部材
24a…第1枠状シート 24b…第2枠状シート
24c…接着層

Claims (14)

  1. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され
    前記第2枠状シート(24b)の内周部は、前記電解質膜・電極構造体(10a)の厚さ方向から見て、前記第1電極(20)の外周部と重なる重なり部(24bk)を有する、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  2. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    前記第2枠状シート(24b)の前記第1枠状シート(24a)側の面は、全面且つ全周に亘って、前記接着層(24c)を介して前記第1枠状シート(24a)に直接接合されている、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  3. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、
    前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、
    を備えた枠付き電解質膜・電極構造体(10)であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    前記第2枠状シートの厚さは、前記第1枠状シートの厚さと同じである、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記電解質膜・電極構造体(10a)の厚さ方向から見て、前記第1電極(20)の外周部と重なる重なり部(24ak)を有する、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第1枠状シート(24a)の前記第2枠状シート(24b)側の面には、全面に亘って前記接着層(24c)が設けられ、
    前記接着層(24c)は、前記第1枠状シート(24a)の内周部と前記電解質膜(18)の外周部とを接合する、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)において、
    前記第2枠状シートは、前記第1枠状シートよりも厚い、枠付き電解質膜・電極構造体(10)。
  7. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され
    前記第1電極と前記第1枠状シートと前記第2電極とが重なる重なり部は、一方の前記セパレータに設けられ前記第1電極に向かって突出した凸部と、他方の前記セパレータに設けられ前記第2電極に向かって突出した凸部とにより挟持されている、燃料電池。
  8. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    各前記セパレータ(14、16)は、反応ガスの漏れを防止するために前記枠部材(24)に向かって突出するビードシール(42、44)を一体に有し、
    一方の前記セパレータ(14)の前記ビードシール(42)と、他方の前記セパレータ(16)の前記ビードシール(44)とが、前記枠部材(24)の前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持する、燃料電池。
  9. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    各前記セパレータ(14、16)には、反応ガスの漏れを防止するための弾性体からなる凸状シール部が設けられ、
    一方の前記セパレータ(14)の前記凸状シール部と、他方の前記セパレータ(16)の前記凸状シール部とが、前記枠部材(24)の前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが重なる領域を厚さ方向の両側から挟持する、燃料電池。
  10. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    前記第1電極(20)は、アノード電極であり、
    前記第2電極(22)は、カソード電極である、燃料電池。
  11. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を有する枠付き電解質膜・電極構造体(10)と、
    前記枠付き電解質膜・電極構造体(10)の両側にそれぞれ積層されたセパレータ(14、16)と、
    を備えた燃料電池であって、
    前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合されており、
    前記第1枠状シート(24a)の内周部は、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置され、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端は、前記第2電極(22)の外周端との間に隙間を有し、
    前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とは、全周に亘って接着層(24c)により直接接合され、
    前記第2枠状シートの厚さは、前記第1枠状シートの厚さと同じである、燃料電池。
  12. 電解質膜(18)の一方の面に第1電極(20)が設けられるとともに前記電解質膜(18)の他方の面に平面寸法が前記第1電極(20)よりも小さく設定された第2電極(22)が設けられてなる電解質膜・電極構造体(10a)と、前記電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に全周に亘って設けられた枠部材(24)と、を備え、前記枠部材(24)は、第1枠状シート(24a)と、第2枠状シート(24b)とを有し、前記第1枠状シート(24a)の内周部は、電解質膜・電極構造体(10a)の外周部に接合されており、前記第1枠状シート(24a)と前記第2枠状シート(24b)とが厚さ方向に互いに接合された枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法であって、
    枠形状に成形される前の前記第1枠状シート(24a)である第1シート(50)の一方面の全面に接着剤(24d)が塗布された接着剤付きシート(52)を提供する第1シート提供工程と、
    前記第2枠状シート(24b)を提供する第2シート提供工程と、
    前記接着剤付きシート(52)と前記第2枠状シート(24b)とを、前記第2枠状シート(24b)の全周に亘って前記接着剤(24d)を介して接合するラミネート工程と、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端よりも内側に前記接着剤付きシート(52)に開口部(53)を形成して、前記第1シート(50)を枠形状に成形するトリム工程と、
    前記第2枠状シート(24b)の内周端と前記第2電極(22)の外周端との間に隙間(G)を設けた状態で、前記第1シート(50)の内周部を、前記第1電極(20)の外周部と前記第2電極(22)の外周部との間に配置し、前記電解質膜・電極構造体(10a)と前記枠部材(24)とを接合するMEA接合工程と、を含む、枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法。
  13. 請求項12記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法において、
    前記第2枠状シートの厚さは、前記第1枠状シートの厚さと同じである、枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法。
  14. 請求項12記載の枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法において、
    前記第2枠状シートは、前記第1枠状シートよりも厚い、枠付き電解質膜・電極構造体(10)の製造方法。
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