JP6913518B2 - 糸巻取機 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージに接圧を付与するコンタクトローラを備えた糸巻取機に関する。
特許文献1には、糸を巻き取る巻取機が開示されている。詳細には、巻取機は、前後方向に沿って延び、複数のボビンが並んで装着されるボビンホルダと、ボビンホルダの軸方向に沿って延び、複数のボビンに糸等が巻き取られて形成されるパッケージに接圧を付与するコンタクトローラとを備える。ボビンホルダは片持ち支持されており、パッケージの巻き太りに伴って、パッケージの重量によって撓んでくる。これにより、ボビンホルダとコンタクトローラが平行に保たれなくなると、パッケージ間で接圧の強さが異なって、パッケージ間で品質が変わるおそれがある。
そこで、特許文献1には、ボビンホルダとコンタクトローラを平行に保つために、コンタクトローラの姿勢を強制的に変化させる機構が開示されている。具体的には、コンタクトローラを支持する昇降枠(支持部材)の両端部が、ピストンロッドを有する2つの接圧シリンダ(流体シリンダ)によってそれぞれ昇降可能に支持されている。一方の接圧シリンダの推力と他方の接圧シリンダの推力を異ならせることで、コンタクトローラの姿勢が変わり、ボビンホルダとコンタクトローラの平行状態の維持が図られる。
特許第3322235号公報
ボビンホルダの撓み量は、パッケージの巻き太りに伴って徐々に大きくなるため、それに合わせてコンタクトローラの姿勢を徐々に変化させる必要がある。しかしながら、流体シリンダの推力の調整によって変位を安定的に制御することは、一般的には非常に困難であり、流体シリンダの推力をわずかに変えるだけでコンタクトローラが大きく変位しうるという問題がある。
本発明の目的は、流体圧シリンダを用いた場合でも、コンタクトローラの変位を精度よく制御することである。
第1の発明の糸巻取機は、機台と、前記機台に片持ち支持されて水平方向に延び、且つ、複数の糸がそれぞれ巻き取られる複数のボビンがその軸方向に並べて装着されるボビンホルダと、前記軸方向に沿って延び、前記複数のボビンに前記複数の糸がそれぞれ巻き取られて形成される複数のパッケージに接圧を付与するコンタクトローラと、前記コンタクトローラを回転自在に支持するローラ支持部材と、前記ローラ支持部材の前記軸方向における一端部を少なくとも鉛直方向に変位させる流体圧シリンダと、前記ローラ支持部材の前記一端部と前記流体圧シリンダの間に介在し、前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記一端部の鉛直方向の変位量を大きくするほど、前記流体圧シリンダに作用する負荷を大きくする介在機構と、を備えることを特徴とするものである。
本発明では、コンタクトローラを支持するローラ支持部材の一端部を鉛直方向に変位させることで、水平方向に対するコンタクトローラのなす角度を変化させることができる。さらに、ローラ支持部材の一端部と流体圧シリンダの間に設けられた介在機構は、ローラ支持部材の一端部の変位量が大きくなるほど、流体圧シリンダに作用する負荷を大きくする。すなわち、上記変位量を大きくするためには、より大きな流体圧シリンダの推力が必要になる。したがって、流体圧シリンダの推力を調整することでコンタクトローラの変位を精度よく制御することができる。
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記流体圧シリンダは、ピストンロッドを有し、前記介在機構は、前記ピストンロッドに押圧される被押圧部と、前記ローラ支持部材の前記一端部を直接的に又は間接的に支持する支持部と、を有し、第1支点軸を介して前記機台に上下揺動可能に支持された第1介在部を備え、前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記変位量を大きくするほど、前記被押圧部の前記ピストンロッドに接触している箇所と、前記第1支点軸との水平距離が小さくなることを特徴とするものである。
本発明では、介在機構の第1介在部は、第1支点軸を支点、被押圧部のピストンロッドと接触する箇所を力点、支持部を作用点として、てこの原理で揺動する。上記構成において、上述した変位量が大きくなるほど、被押圧部のピストンロッドと接触する箇所(力点)と第1支点軸(支点)との水平距離、すなわち力点距離が小さくなる。力点距離が小さくなると、負荷を動かすために必要な力がさらに大きくなる。したがって、上記変位量が大きくなるほど、ローラ支持部材をさらに変位させるために必要な流体圧シリンダの推力を確実に大きくすることができる。
第3の発明の糸巻取機は、前記第2の発明において、前記被押圧部は、前記第1支点軸に平行な軸を回転軸として回転可能な第1ローラであることを特徴とするものである。
本発明では、第1支点軸に平行な軸を回転軸とする第1ローラがピストンロッドに押圧されるので、ピストンロッドの伸縮に対して被押圧部を滑らかに追従させ、第1介在部を安定的に揺動させることができる。
第4の発明の糸巻取機は、前記第2又は第3の発明において、前記介在機構は、前記支持部によって直接的に支持され、且つ、前記ローラ支持部材の前記一端部とともに少なくとも鉛直方向に変位可能な被支持部を備え、前記支持部は、前記被支持部に接触することで前記被支持部を支持する支持面を有し、前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記変位量を大きくするほど、前記支持面の前記被支持部と接触している接触箇所と前記第1支点軸との水平距離が大きくなることを特徴とするものである。
本発明では、上述した変位量が大きくなるほど、支持面の被支持部と接触している接触箇所(作用点)と第1支点軸(支点)との水平距離、すなわち作用点距離が大きくなる。作用点距離が大きくなると、負荷をさらに動かすために必要な力が大きくなる。これにより、ローラ支持部材の一端部の変位量が大きくなるほど、被支持部が第1介在部を押す力(すなわち、流体圧シリンダの推力に抗う力)のモーメントが大きくなる。したがって、上記変位量が大きくなるほど、ローラ支持部材をさらに変位させるために必要な流体圧シリンダの推力を、さらに大きくすることができる。詳細については、本発明の実施の形態において後述する。
第5の発明の糸巻取機は、前記第4の発明において、前記支持部は、前記第1介在部から着脱可能であることを特徴とするものである。
本発明では、支持部を、支持面の形状が異なる別部材と交換することで、第1介在部の揺動量と上記作用点距離の変化量との関係を変え、流体圧シリンダの推力とローラ支持部材の一端部の変位量との関係を変更することができる。つまり、流体圧シリンダの推力に対するローラ支持部材の変位量を調整等する場合に、第1介在部全体を別部材と交換する必要がない。このため、第1支点軸や被押圧部等の位置を変えることなく、支持面の形状の変更のみによって、流体圧シリンダの推力に対するローラ支持部材の変位量を調整することができる。したがって、流体圧シリンダの推力に対するローラ支持部材の変位量を微調整することができる。
第6の発明の糸巻取機は、前記第4又は第5の発明において、前記被支持部は、前記第1支点軸に平行な軸を回転軸として回転可能な第2ローラであることを特徴とするものである。
本発明では、第1介在部の揺動に対して被支持部を滑らかに追従させ、ローラ支持部材を安定的に変位させることができる。
第7の発明の糸巻取機は、前記第4〜第6のいずれかの発明において、前記支持面は、水平方向において前記被押圧部と前記第1支点軸との間に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、作用点が水平方向において支点と力点の間にあるため、第1介在部をコンパクトにすることができる。また、力点距離を作用点距離よりも大きくしやすくなり、第1介在部を揺動させるために必要な流体圧シリンダの推力を抑えることができるため、流体圧シリンダの大型化及び高コスト化を抑制できる。
第8の発明の糸巻取機は、前記第7の発明において、少なくとも、前記ローラ支持部材の前記変位量がゼロである状態で、前記支持面は、水平方向において前記第1支点軸から遠く離れるにつれて、鉛直方向において、前記第1支点軸よりも前記ピストンロッドが延出する一方側に延長している、湾曲面又は傾斜面であることを特徴とするものである。
支持面の形状等によっては、流体圧シリンダが第1介在部を揺動させても、被支持部が鉛直方向に変位しにくいおそれがある。この問題は、上述した変位量がゼロである場合、すなわち、接触箇所(作用点)が第1支点軸(支点)に近い場合に、力点の移動距離に対して作用点の移動距離が小さくなるため、特に顕著になる。本発明では、少なくとも変位量がゼロである状態で、支持面が、水平方向において第1支点軸から遠く離れるにつれて、鉛直方向において第1支点軸よりも一方側(ピストンロッドの延出側)に延長している。このため、第1介在部が一方側に変位することで接触箇所が第1支点軸から遠くなる(作用点距離が大きくなる)と、被支持部は、傾斜又は湾曲した支持面に沿って上記一方側に変位する。したがって、接触箇所が第1支点軸に近い場合でも、第1介在部を揺動させることで被支持部を鉛直方向に確実に変位させることができる。
第9の発明の糸巻取機は、前記第8の発明において、前記ローラ支持部材の前記変位量がゼロである状態で、前記支持面は、水平方向において前記第1支点軸に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなる湾曲面であることを特徴とするものである。
本発明では、前記第8の発明において、支持面が、第1支点軸に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなっている。このため、接触箇所が第1支点軸に近い場合(作用点距離が小さい場合)は、支持面の大きな傾きによって、第1介在部の変位に伴う被支持部の変位量が大きくなる。一方、接触箇所が第1支点軸から遠い場合(作用点距離が大きい場合)は、支持面の傾斜が緩やかでも、被支持部は第1介在部の変位によって鉛直方向に変位しやすい。したがって、作用点距離が小さい場合でも大きい場合でも、第1介在部が単位量だけ変位したときの被支持部の変位量を同程度にすることができる。
第10の発明の糸巻取機は、前記第4〜第9のいずれかの発明において、前記介在機構は、前記ローラ支持部材の前記一端部に接続され、且つ、少なくとも鉛直方向に移動可能な接続部を有する第2介在部を、さらに備え、前記被支持部は、前記第2介在部に設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、第2介在部がローラ支持部材の一端部と接続され、且つ、被支持部を有する。つまり、第1介在部は、第2介在部の被支持部を介してローラ支持部材の一端部を間接的に支持する。このため、第1介在部は、ローラ支持部材を直接支持する必要がなく、被支持部の設置位置に応じて第1介在部及び流体圧シリンダの設置位置等を決めることができる。したがって、第1介在部及び流体圧シリンダの設置位置等の自由度を上げることができる。
第11の発明の糸巻取機は、前記第10の発明において、前記第2介在部は、前記軸方向と直交する方向に延びる形状を有することを特徴とするものである。
本発明では、第2介在部は、軸方向と直交する方向に延びる形状を有する。したがって、介在機構によって糸巻取機が軸方向にさらに大型化することを抑制できる。
第12の発明の糸巻取機は、前記第10又は第11の発明において、前記第2介在部は、第2支点軸を介して前記機台に上下揺動可能に支持されていることを特徴とするものである。
本発明では、第2介在部は、機台に上下揺動可能に支持されている。つまり、第2介在部全体が上下移動する構成ではない。したがって、第2介在部全体を鉛直方向に移動させるためのスペースを確保する必要や、第2介在部を鉛直方向にガイドするためのガイド部材等を設ける必要がなく、装置の大型化を抑制できる。
第13の発明の糸巻取機は、前記第1〜第12のいずれかの発明において、前記介在機構及び前記流体圧シリンダは、前記機台の、前記軸方向における前記ボビンホルダの基端側の端部に設けられていることを特徴とするものである。
片持ちされたボビンホルダの先端側では、一般的に、ボビンホルダにボビンを装着する等の作業が行われる。このため、ボビンホルダの先端側の端部に介在機構等が配置されていると、作業側のスペースが狭くなるおそれがある。本発明では、介在機構及び流体圧シリンダが、機台の、ボビンホルダの基端側の端部に配置されているため、作業側のスペースが狭くなることを防止できる。
第14の発明の糸巻取機は、前記第1〜第13のいずれかの発明において、前記ローラ支持部材は、前記軸方向に沿った軸を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とするものである。
本発明では、ローラ支持部材は、揺動可能に支持されている。すなわち、ローラ支持部材及びコンタクトローラ全体が上下移動する構成ではない。したがって、ローラ支持部材等を鉛直方向に移動させるためのスペースを確保する必要や、ローラ支持部材を鉛直方向にガイドするためのガイド部材等を設ける必要がなく、装置の大型化を抑制できる。
本実施形態に係る糸巻取機を有する引取装置の側面図である。 糸巻取機の正面図である。 コンタクトローラの後部及び傾動機構の斜視図である。 傾動機構を後方から見た図である。 傾動機構の動作を示す説明図である。 コンタクトローラの姿勢の変化を示す説明図である。 図5(a)の補足説明図である。 コンタクトローラの後端部の変位量と、エアシリンダへの負荷との関係を示すグラフである。 変形例に係る第1介在部及びその周辺構成を示す図である。 別の変形例に係る介在機構を示す図である。 さらに別の変形例に係る介在機構を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。
(引取装置の概略構成)
図1は、本実施形態に係る糸巻取機4(詳細は後述)を有する引取装置1の側面図である。以下、図1の紙面左右方向を前後方向(本発明の軸方向)とする。また、重力が作用する方向を上下方向(鉛直方向)とし、前後方向及び上下方向と直交する方向(紙面垂直方向)を左右方向とする。
引取装置1は、紡糸装置3から紡出されてくる糸Yを引き取るための第1ゴデットローラ11、第2ゴデットローラ12及び糸規制ガイド16と、引き取られた糸Yを複数のボビンBに巻き取ってパッケージPを形成するための糸巻取機4とを備える。
第1ゴデットローラ11は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、糸巻取機4の前端部の上方に配置されている。第1ゴデットローラ11は、不図示のモータによって回転駆動される。第2ゴデットローラ12は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、第1ゴデットローラ11よりも上方且つ後方に配置されている。第2ゴデットローラ12は、不図示のモータによって回転駆動される。
第2ゴデットローラ12は、ガイドレール14に移動可能に支持されている。ガイドレール14は、上方且つ後方に向かって斜めに延びている。第2ゴデットローラ12は、不図示のプーリ対、ベルト、駆動モータ等によって、ガイドレール14に沿って移動可能に構成されている。これにより、第2ゴデットローラ12は、糸Yの巻取りを行うときの位置と、第1ゴデットローラ11に近接して配置される、糸掛け作業を行うときの位置との間で移動可能となっている。図2において、糸Yの巻取りを行うときの第2ゴデットローラ12の位置は実線で表されており、糸掛け作業を行うときの第2ゴデットローラ12の位置は一点鎖線で表されている。
糸規制ガイド16は、第1ゴデットローラ11の上方に配置されている。糸規制ガイド16は、例えば、公知の櫛歯状の糸ガイドであって、複数の糸Yが掛けられたときに、隣接する糸Y同士の間隔を所定の値に規定するためのものである。
(糸巻取機)
次に、糸巻取機4について、図1〜図3を用いて説明する。図2は、糸巻取機4の正面図である。図3は、後述するコンタクトローラ25の後部及び後述する傾動機構40の斜視図である。糸巻取機4は、機台20と、複数の振支点ガイド21と、複数のトラバースガイド22と、ターレット23と、2つのボビンホルダ24と、コンタクトローラ25と、制御部26等を有する。
機台20は、図1に示すように、糸巻取機4の後部に立設配置された機台本体部27と、機台本体部27の上部に固定されて前方へ延びた枠体28と、を有する。本実施形態においては、機台本体部27と枠体28の両方が、本発明の「機台」に相当する。機台本体部27には、ターレット23等が支持されている。枠体28は、中空の柱状部材である。枠体28には、前後方向に沿って延びたコンタクトローラ25が支持されている。枠体28の後端部の上部には、左右端部にそれぞれ形成された側面部28a、28b、及び、前後方向に直交する側面部28cによって切欠きが形成されている(図3参照)。枠体28の後端部には、後述する傾動機構40が設けられている。
複数の振支点ガイド21は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に配列されている。複数の振支点ガイド21は、枠体28に支持されたガイド支持部材29に取り付けられており、複数の糸Yがそれぞれ掛けられることで、複数の糸Yのそれぞれが綾振りされる際の支点となる。
複数のトラバースガイド22は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に配列されている。複数のトラバースガイド22は、トラバースモータ(不図示)によって駆動され、前後方向に往復移動する。これにより、トラバースガイド22に掛けられた糸Yが、振支点ガイド21を支点にして綾振りされる。
ターレット23は、軸方向が前後方向と略平行な円板状の部材であり、機台本体部27に回転可能に支持されている。ターレット23は、不図示のターレットモータによって回転駆動される。ターレット23は、2つのボビンホルダ24を片持ち支持するとともに、前後方向と略平行な回動軸を中心に回動することで、2つのボビンホルダ24を移動させる。これにより、糸巻取機4においては、2つのボビンホルダ24の位置を入れ換えることが可能になっており、一方のボビンホルダ24に装着されたボビンBに糸の巻取が行われている間に、他方のボビンホルダ24に対してボビンBの交換を行うことが可能になっている。また、ターレット23は、ボビンBへの糸巻取時に、巻き取られた糸Yの量の増加に伴って回動可能に構成されている(図2の実線矢印参照)。
2つのボビンホルダ24は、それぞれに複数のボビンBを装着するためのものである。
2つのボビンホルダ24は、それぞれが、機台本体部27に支持されたターレット23の上端部及び下端部に回転自在に支持され、ターレット23から前方に延びている。言い換えると、2つのボビンホルダ24は、後方側に配置された機台本体部27によって、片持ち支持されている。2つのボビンホルダ24の軸方向は、前後方向と略平行である。なお、ボビンホルダ24の先端側(前端部)は、一般に、ボビンホルダ24にボビンBを装着する等の作業が行われる作業側である。
各ボビンホルダ24には、複数の糸Yに対して個別に設けられた複数のボビンBが、前後方向に並んで装着されている。1つのボビンホルダ24に装着されるボビンBの数は、例えば16個である。また、2つのボビンホルダ24は、それぞれ、個別の巻取モータ(不図示)によって回転駆動される。
コンタクトローラ25は、その軸方向が前後方向と略平行なローラであり、上側のボビンホルダ24のすぐ上方に配置されている。コンタクトローラ25は、上側のボビンホルダ24に支持された複数のパッケージPの表面に接触することで、巻取中のパッケージPの表面に接圧を付与して、パッケージPの形状を整える。
本実施形態において、コンタクトローラ25は、ローラ支持部材30を介して枠体28に揺動可能に支持されている、いわゆるスイングアーム式のコンタクトローラである。図1〜図3に示すように、ローラ支持部材30は、例えば支持部分31と、アーム部分32と、揺動軸33とを有する。支持部分31は、コンタクトローラ25の前後方向の両端部においてコンタクトローラ25を回転自在に支持する。アーム部分32は、その一端部が支持部分31と接続され、前後方向と直交する方向において枠体28へ向かって延びている。揺動軸33は、アーム部分32の他端部と接続されて前後方向に延び、前端部及び後端部が枠体28に揺動可能に支持されている。揺動軸33の後端部(本発明の一端部)は、後述する傾動機構40によって支持されている。なお、コンタクトローラ25及びローラ支持部材30の総重量は、例えば約200kgである。
制御部26は、CPUと、ROMと、RAM等を備える。制御部26は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUにより各部を制御する。具体的には、制御部26は、ターレットモータ(不図示)、トラバースモータ(不図示)、及び、後述する電空レギュレータ47等を制御する。
以上のような構成を有する糸巻取機4において、上側のボビンホルダ24が回転駆動されると、トラバースガイド22によって綾振りされた糸YがボビンBに巻き取られて、パッケージPが形成される。パッケージPが形成されている間、コンタクトローラ25がパッケージPの表面に接触して接圧を付与することで、パッケージPの形状が整えられる。なお、ターレット23は、ボビンBに糸Yが巻き取られることでパッケージPの径が大きくなる(パッケージPが巻き太る)につれて、図2の実線矢印の方向に回動していく。これにより、糸Yが巻き取られているボビンBが装着されたボビンホルダ24とコンタクトローラ25との距離が大きくなる。コンタクトローラ25は、揺動軸33を中心に揺動可能であるため、ボビンホルダ24及びパッケージPの動きに追従して揺動する(図2の破線矢印参照)ことで、コンタクトローラ25とパッケージPとの接触が保たれる。
ここで、ボビンBに糸Yが巻き取られてパッケージPが巻き太ると、パッケージPの重量の影響で、片持ち支持されたボビンホルダ24が下方へ撓み、特に前方部分が大きく垂れ下がってくる。ボビンホルダ24とコンタクトローラ25が平行に保たれなくなると、複数のパッケージP間で接圧の強さが異なって、パッケージP間で品質が変わるおそれがある。このため、パッケージPの巻き太りに応じて、コンタクトローラ25を水平方向(前後方向)に対して徐々に傾かせ、糸Yの巻き取り始めから巻き取り完了まで、ボビンホルダ24とコンタクトローラ25との平行状態を保ち続ける必要がある。コンタクトローラ25を傾動させるための動力源としては、コスト等の観点から、エアシリンダ等を用いることが考えられる。但し、例えば揺動軸33の後端部をエアシリンダ等によって直接上方へ押すのでは、エアシリンダ等の推力がわずかに変化するだけでローラ支持部材30の傾きが大きく変わるおそれがあり、コンタクトローラの姿勢を細かく制御するのは困難である。
そこで、本実施形態では、ローラ支持部材30の後端部を精度よく変位させるための傾動機構40を備える。以下、図3及び図4を用いて説明する。図4は、傾動機構40を後方から見た図である。
(傾動機構)
図3及び図4に示すように、傾動機構40は、駆動源であるエアシリンダ41(本発明の流体圧シリンダ)と、ローラ支持部材30の後端部とエアシリンダ41の間に介在する介在機構42と、を備える。介在機構42及びエアシリンダ41は、枠体28の後端部(すなわち、前後方向におけるボビンホルダ24の基端側の端部)に設けられている。
エアシリンダ41は、介在機構42を介して、ローラ支持部材30の後端部を上下方向に変位させるためのものである。エアシリンダ41は、枠体28の後端部に収容されて、枠体28に支持されている。エアシリンダ41は、図4に示すように、圧縮空気が供給される作動室44が形成されたシリンダ本体43と、作動室44への圧縮空気の供給・排出によって伸縮するピストンロッド45を有する。作動室44は、圧縮空気の供給源につながる供給ポート(不図示)及び外部につながる排気ポート(不図示)に接続されている。エアシリンダ41と供給ポート及び排気ポートとの間には、例えば、作動室44に供給される圧縮空気の圧力を調整するための電空レギュレータ47が設けられている。電空レギュレータ47は、制御部26からの指示信号に基づいて、上記圧力を調整可能に構成されている。ピストンロッド45は、シリンダ本体43の上端部から突出しており、枠体28の後端部の上部に前述した切欠きが形成されていることで、上下方向に伸縮可能になっている。ピストンロッド45の先端部には、水平方向と略平行に配置された上端面46が形成されている。
介在機構42は、ローラ支持部材30の後端部とエアシリンダ41の間に介在して、エアシリンダ41の推力をローラ支持部材30の後端部に伝達するためのものである。介在機構42は、第1介在部50と第2介在部60とを備える。
第1介在部50は、ピストンロッド45によって直接的に押圧され、エアシリンダ41の推力を第2介在部60に伝達するためのものである。図4に示すように、第1介在部50は、前後方向に沿って延びた第1支点軸51を介して、枠体28に揺動可能に支持されている。第1介在部50は、第1本体部52と、第1ローラ53(本発明の被押圧部)と、支持部54とを有する。
第1本体部52は、後方から見て略矩形状の部材である。第1本体部52は、第1支点軸51を介して枠体28の側面部28cに揺動可能に支持され、且つ、第1ローラ53及び支持部54を支持可能に構成されている。第1ローラ53は、第1支点軸51から左方(図4の紙面右方)に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。第1ローラ53は、第1支点軸51に略平行な軸59を回転軸として、第1本体部52に回転可能に支持されたローラであり、ピストンロッド45の上端面46と接触している。支持部54は、第2介在部60を下方から支持するためのものである。支持部54は、後方から見て概ねT字状の部材である。支持部54の下部は、固定部材55によって、第1本体部52に着脱自在に取り付けられている。すなわち、支持部54は、第1介在部50から着脱可能である。支持部54には、第1ローラ53の下部以外の周面を覆うように、後方から見て略U字状の切欠きが形成されている。支持部54は、上面56を有する。上面56の一部は、後述する第2ローラ62(本発明の被支持部)に下方から接触することで第2介在部60を支持する、支持面57(太線で図示)になっている。言い換えると、支持面57は、上面56のうち、第2ローラ62と接触しうる部分である。支持面57の第2ローラ62と接触している箇所を、接触箇所58とする。
支持面57は、ローラ支持部材30が前後方向において水平である状態(後述する変位量がゼロである状態)で、左右方向において第1支点軸51から遠く離れるにつれて、第1支点軸51よりも上側(本発明の一方側)、すなわちピストンロッド45が延出する側に延長している。支持面57は、水平方向において第1支点軸51に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなる湾曲面である。支持面57は、左右方向において第1ローラ53と第1支点軸51との間に配置されている。
第2介在部60は、第1介在部50を介して伝達されたエアシリンダ41の推力を、ローラ支持部材30の後端部に伝達するためのものである。第2介在部60は、第2本体部61と、第2ローラ62とを有する。
第2本体部61は、後方から見て略矩形状の部材である。第2本体部61は、左右方向に延びている。第2本体部61は、左端部(図4の紙面右端部)において、第1支点軸51とは異なる位置に配置された第2支点軸63によって、枠体28に上下揺動可能に支持されている。第2本体部61の右端部(図4の紙面左端部)には、ローラ支持部材30の後端部に接続され、且つ、ローラ支持部材30を揺動可能に支持する接続部64が設けられている。言い換えると、第2本体部61には、ローラ支持部材30を介してコンタクトローラ25が接続されている。
第2ローラ62は、左右方向における第2支点軸63と接続部64の間の位置であり、且つ、第2本体部61の後方(図4の紙面手前側)の位置に配置されたローラである。第2ローラ62は、第2支点軸63に略平行な軸65を回転軸として、第2本体部61に回転可能に支持されており、第1介在部50の支持面57と接触することで、支持部54によって直接的に支持されている。言い換えると、ローラ支持部材30の後端部が、第2ローラ62を介して支持部54によって間接的に支持されている。第2ローラ62は、第2本体部61と一体的に上下揺動可能である。すなわち、第2ローラ62は、少なくとも上下方向に変位可能である。
(傾動機構の動作及びコンタクトローラの姿勢)
次に、傾動機構40の動作、及び、傾動機構40の動作によるコンタクトローラ25の姿勢の変化について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、傾動機構40の動作を示す説明図である。図6は、コンタクトローラ25の姿勢の変化を示す説明図である。
まず、傾動機構40の動作の概要について説明する。上述した制御部26が電空レギュレータ47を制御することで、エアシリンダ41の作動室44に所定の圧力の圧縮空気が供給される。上記圧縮空気によってピストンロッド45が伸び、第1介在部50の第1ローラ53を上方へ押圧する。第1ローラ53を介して、第1介在部50が上方へ押圧される。第1介在部50が上方へ押圧されると、支持面57と接触している第2介在部60の第2ローラ62が上方へ押圧される。第2ローラ62が上方へ押圧される力と、コンタクトローラ25等の重みによる下方への力が釣り合っていれば、第1介在部50及び第2介在部60の姿勢が定まり、ローラ支持部材30及びコンタクトローラ25の姿勢が定まる。一方、第2ローラ62が上方へ押圧される力が、上記下方への力を上回っていれば、第1介在部50及び第2介在部60は上方へ揺動し、第2介在部60の接続部64及びローラ支持部材30の後端部が上方へ変位する(図5(a)〜(c)参照)。ローラ支持部材30の後端部が上方へ変位すると、コンタクトローラ25が傾き、コンタクトローラ25の後端部が上方に、前端部が相対的に下方に位置するように、その姿勢が変化する(図6(a)〜(c)参照)。
次に、介在機構42に作用する具体的な力について、図5を用いて、第1介在部50を中心に説明する。第1介在部50には、第1支点軸51を支点として、エアシリンダ41による上方への力のモーメントと、コンタクトローラ25の重みによる下方への力のモーメントが作用している。これら2つの力のモーメントが釣り合っている状態では、第1介在部50は止まっており、上方への力のモーメントが下方への力のモーメントよりも大きい状態では、第1介在部50は上方へ揺動する。言い換えると、第1介在部50は、第1支点軸51を支点、第1ローラ53の上端面46と接触している箇所を力点、支持面57の接触箇所58を作用点として、てこの原理で動く。
図5(a)は、ボビンBに糸Yが巻き取られ始める前の傾動機構40の状態を示す図である。この状態では、第1介在部50を上方へ動かそうとする力のモーメントと、第1介在部を下方へ動かそうとする力のモーメントとが釣り合うことで、第2介在部60の第2本体部61が略水平な姿勢に保たれている。また、このときのローラ支持部材30の後端部の上方への変位量(以下、単にローラ支持部材30の変位量とも呼ぶ)はゼロである。以下、これら2つの力のモーメントについて、具体的に説明する。
まず、上方への力のモーメントについて説明する。上述したように、ピストンロッド45が第1ローラ53を上方へ押圧する。図5(a)に示すように、エアシリンダ41の推力F1aが第1ローラ53に作用することで、第1支点軸51を支点とする上方への力のモーメントが第1介在部50に作用している。第1ローラ53の、ピストンロッド45の上端面46に接触している箇所と、第1支点軸51との水平距離(すなわち、力点距離)を距離L1aとすると、上記力のモーメントの大きさは、F1a×L1aである。
次に、下方への力のモーメントについて説明する。第2介在部60には、コンタクトローラ25等の重みによる下方への力が作用している。これにより、第2ローラ62を介して、下方への力F2aが支持面57の接触箇所58aに作用している。これにより、第1介在部50を下方へ動かそうとする力のモーメントの大きさは、後述するように、接触箇所58と第1支点軸51との水平距離を距離L2aとすると、F2a×L2aとなる。
下方への力のモーメントの詳細について、図7を用いて説明する。力F2aのうち、第1介在部50を回転させる方向の力の成分は、第1支点軸51と接触箇所58aを結ぶ線分に直交する方向の成分、すなわち力F2aaである。力F2aaの向きは、力F2aの向き(鉛直方向)に対して角度θだけ傾いている。また、第1支点軸51と接触箇所58aを結ぶ線分の長さをLとすると、第1介在部50を下方へ動かそうとする力のモーメントの大きさは、F2aa×L、すなわちF2a×cosθ×Lである。一方、第1支点軸51と接触箇所58aを結ぶ線分は、水平方向に対して、上記角度θと同じ角度だけ傾いている。このため、上述した距離L2aの大きさは、L2a=L×cosθである。つまり、上記力のモーメントの大きさは、F2a×cosθ×L=F2a×L2aとなる。この距離L2aが、作用点距離となる。
図5(a)においては、上述した2つの力のモーメントの大きさが釣り合っている。すなわち、F1a×L1a=F2a×L2aである。言い換えると、F1a=F2a×L2a/L1aである。このF1aの大きさは、エアシリンダ41による上方への推力の大きさであり、同時に、エアシリンダ41に作用する下方への負荷の大きさである。L1a>L2aであることから、エアシリンダ41の推力F1aは、下方への力F2aと比べれば小さくなっている。
上記2つの力のモーメントの大きさが釣り合っているので、第1介在部50及び第2介在部60の姿勢が定まっており、第2介在部60の第2本体部61が略水平な姿勢に保たれている。これにより、コンタクトローラ25も略水平な姿勢に保たれている(図6(a)参照)。
次に、複数のボビンBに複数の糸Yがそれぞれ巻き取られている最中の、ローラ支持部材30の変位について説明する。図5(b)は、ローラ支持部材30の変位量が、ゼロと最大変位量のちょうど中間の大きさであるときの、傾動機構40の状態を示す図である。
エアシリンダ41の推力がF1a(図5(a)参照)よりも大きくなると、第1介在部50は、第1支点軸51を支点として上方へ揺動する。このとき、第1介在部50の水平方向に対する傾きが大きくなることにより、第1ローラ53と第1支点軸51との水平距離である距離L1bが、距離L1aよりも小さくなる。第1ローラ53は、ピストンロッド45の上端面46に接触して回転し、上記水平距離の変動に対して滑らかに追従する。つまり、上述した力点距離は、第1介在部50の揺動に伴い滑らかに変化する。図5(b)に示すように、エアシリンダ41の推力を推力F1b、力点距離を距離L1bとすると、上方への力のモーメントの大きさは、F1b×L1bである。距離L1bは、距離L1a(図5(a)参照)よりも小さい。
上記のように第1介在部50が揺動することで、支持面57も揺動し、支持面57に接触している第2ローラ62が、第2支点軸63を支点として上方に変位し始める。ここで、第2ローラ62の揺動する向きと支持面57の揺動する向きは互いに異なるため、支持面57が揺動したとき、第2ローラ62は支持面57に対して相対移動する。これにより、接触箇所58bは、図5(a)における接触箇所58aよりも第1支点軸51から遠く離れる(すなわち、作用点距離が大きくなる)。第2ローラ62は、支持面57に接触して回転するため、第1介在部50の揺動に対して滑らかに追従する。
ここで、上述したように、支持面57は、左右方向において第1支点軸51から遠く離れるにつれて、第1支点軸51よりも上側に延長している。このため、第1介在部50が上方に変位することで接触箇所58が第1支点軸51から遠く離れると、第2ローラ62は、支持面57に沿って上方に確実に変位する。また、支持面57の第1支点軸51に近い箇所ほど、水平方向に対する傾斜角度が大きくなっている。このため、作用点距離が比較的小さい場合でも、湾曲面の大きな傾きによって、第1介在部50の変位に伴う第2ローラ62の上下方向の変位量は大きくなる。なお、作用点距離が比較的大きい場合は、支持面57の傾斜角度が緩やかでも、第2ローラ62は第1介在部50の変位によって上下方向に変位しやすい。
接触箇所58bに作用する下方への力を力F2bとし、作用点距離を距離L2bとしたとき、下方への力のモーメントの大きさは、F2b×L2bである。図5(b)においては、F1b×L1b=F2b×L2bであり、第1介在部50及び第2介在部60の姿勢が定まっている。言い換えると、F1b=F2b×L2b/L1bである。このとき、ローラ支持部材30の後端部が上方に変位しており、コンタクトローラ25は水平方向に対して傾いている(図6(b)参照)。このとき、複数のボビンBには複数の糸Yがそれぞれ巻き取られている最中であり、複数のパッケージPの径は、最大径の約半分になっている。
ここで、ローラ支持部材30の変位量がゼロの状態(第2本体部61が略水平な状態)から、ローラ支持部材30の後端部が多少上方へ変位しても、力F2bの大きさは、力F2a(図5(a)参照)の大きさとほぼ変わらない。一方、距離L2b(作用点距離)は、距離L2a(図5(a)参照)よりも大きい。さらに、上述したように、距離L1b(力点距離)は、距離L1a(図5(a)参照)よりも小さい。つまり、ローラ支持部材30の変位量を大きくすると、作用点距離の増大及び力点距離の減少によって、エアシリンダ41に作用する負荷が大きくなる。すなわち、ローラ支持部材30の変位量をさらに大きくするためには、より大きなエアシリンダの推力が必要になる。
上記負荷は、ローラ支持部材30の変位量を大きくすればするほど大きくなる。図5(c)に示すように、ローラ支持部材30の変位量を最大にした状態では、力点距離である距離L1cはさらに小さくなり(L1c<L1b<L1a)、作用点距離である距離L2cはさらに大きくなっている(L2c>L2b>L2a)。このときのエアシリンダ41の推力を推力F1c、接触箇所58cに作用する下方への力を力F2cとしたとき、F1c×L1c=F2c×L2cの関係が成り立つ。このとき、ローラ支持部材30の後端部は上方にさらに変位しており、コンタクトローラ25は水平方向に対してさらに傾いている(図6(c)参照)。また、このとき、複数のパッケージPは満巻の状態になっている。
(変位量と負荷との関係)
上述したローラ支持部材30の変位量とエアシリンダ41に作用する負荷との関係を、図8のグラフを用いて説明する。グラフの横軸は、ローラ支持部材30の変位量を示す。グラフの縦軸は、エアシリンダ41に作用する負荷(すなわち、ローラ支持部材30の後端部をさらに変位させるために必要な推力)を示す。前述したように、上記変位量がゼロの場合、エアシリンダ41に作用する負荷の大きさはF1aである。
複数のボビンBに複数の糸Yがそれぞれ巻き取られているとき、制御部26は、パッケージPの巻き太りによるボビンホルダ24の傾きの変化に対してコンタクトローラ25の傾きを追随させるために、例えば以下の制御を行う。すなわち、制御部26は、電空レギュレータ47を制御して、エアシリンダ41に供給される圧縮空気の圧力を時間経過と共に徐々に大きくする。上記圧力の時間変化に関する情報は、例えばROM等に記憶されている。上記圧力が大きくなることで、エアシリンダ41の推力は、F1aから徐々に大きくなっていく。それに伴い、前述したように傾動機構40が動作し、ローラ支持部材30の後端部が徐々に上方へ変位していく。
仮に、糸巻取機4が介在機構42を備えておらず、例えばローラ支持部材30の後端部をエアシリンダ41によって直接押圧するような構成である場合、単に、コンタクトローラ25等の重みによる下方への力が、ピストンロッド45に直接作用することになる。この場合、ローラ支持部材30の後端部が変位しても、例えば図8の二点鎖線に示すように、エアシリンダ41に作用する負荷の大きさは、ほとんど変化しない。したがって、エアシリンダ41の推力をF1aからわずかに上げただけで、パッケージPの巻き太りによるボビンホルダ24の傾きの変化に対して必要とされる変位量以上に、ローラ支持部材30の後端部が大きく変位してしまい、コンタクトローラ25の変位を精度良く制御できないおそれがある。
一方、本実施形態においては、糸巻取機4が介在機構42を備えていることにより、ローラ支持部材30の変位量を大きくするほど、上記負荷が大きくなる。例えば、ローラ支持部材30の最大変位量をXとしたとき、ローラ支持部材30をその半分、すなわちX/2だけ変位させた場合、エアシリンダ41に作用する負荷の大きさは、前述したF1bになる。同様に、ローラ支持部材30をXだけ変位させた場合、エアシリンダ41に作用する負荷の大きさは、前述したF1cになる。言い換えると、コンタクトローラ25の重みによるエアシリンダ41への負荷が、介在機構42によって、上記変位量が大きくなるにしたがって増幅される。このため、上記変位量が大きくなるほど、ローラ支持部材30をさらに変位させるために必要なエアシリンダ41の推力が、確実に大きくなる。また、上記変位量と負荷との関係は、支持面57の形状や第1介在部50と第2介在部60との位置関係の調整等により、例えば、図8に示すように直線状にすることが可能である。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、上記変位量と負荷とが、確実に1対1で対応していれば良い。
以上のように、ローラ支持部材30の後端部とエアシリンダ41の間に設けられた介在機構42は、ローラ支持部材30の後端部の変位量が大きくなるほど、エアシリンダ41に作用する負荷を大きくする。すなわち、上記変位量を大きくするためには、より大きなエアシリンダ41の推力が必要になる。したがって、エアシリンダ41の推力を調整することでコンタクトローラ25の変位を精度よく制御することができる。
また、上記変位量が大きくなるほど、上述した力点距離が小さくなる。力点距離が小さくなると、負荷をさらに動かすために必要な力が大きくなる。したがって、上記変位量が大きくなるほど、ローラ支持部材30をさらに変位させるために必要なエアシリンダ41の推力を確実に大きくすることができる。
また、第1支点軸51に平行な軸を回転軸とする第1ローラ53がピストンロッド45に押圧されるので、ピストンロッド45の伸縮に対して第1ローラ53を滑らかに追従させ、第1介在部50を安定的に揺動させることができる。
また、上記変位量が大きくなるほど、上記作用点距離が大きくなる。作用点距離が大きくなると、負荷をさらに動かすために必要な力が大きくなる。これにより、ローラ支持部材30の後端部の変位量が大きくなるほど、第2介在部60の第2ローラ62が第1介在部50を押す力(すなわち、エアシリンダ41の推力に抗う力)のモーメントが大きくなる。したがって、上記変位量が大きくなるほど、ローラ支持部材30をさらに変位させるために必要なエアシリンダ41の推力を、さらに大きくすることができる。
また、支持部54が、第1介在部50から着脱可能である。このため、支持部54を、支持面57と異なる形状の支持面を有する別部材と交換することで、第1介在部50の揺動量と上述した作用点距離の変化量との関係を変え、エアシリンダ41の推力とローラ支持部材30の変位量(すなわち、コンタクトローラ25の変位量)との関係を変更することができる。つまり、エアシリンダ41の推力に対するローラ支持部材30の変位量を調整等する場合に、第1介在部50全体を別部材と交換する必要がない。このため、第1支点軸51や第1ローラ53等の位置を変えることなく、支持面57の形状の変更のみによって、エアシリンダ41の推力に対するローラ支持部材30変位量を調整することができる。したがって、エアシリンダ41の推力に対するローラ支持部材30の変位量を微調整することができる。
また、第1介在部50の揺動に対して第2ローラ62を滑らかに追従させ、ローラ支持部材30を安定的に変位させることができる。
また、支持面57が水平方向において上記支点と上記力点の間にあるため、第1介在部50をコンパクトにすることができる。また、上記力点距離を上記作用点距離よりも大きくしやすくなり、第1介在部50を揺動させるために必要なエアシリンダ41の推力を抑えることができるため、エアシリンダ41の大型化及び高コスト化を抑制できる。
また、少なくとも上記変位量がゼロである状態で、支持面57が、水平方向において第1支点軸51から遠く離れるにつれて、第1支点軸51から上方(ピストンロッド45の延出側)に延長している。これにより、第1介在部50が上方に変位することで接触箇所58が第1支点軸51から遠く離れると、第2ローラ62は、支持面57に沿って上方に変位する。したがって、接触箇所58が第1支点軸51に近い場合(すなわち、作用点距離が小さい場合)でも、第1介在部50を揺動させることで第2ローラ62を上下方向に確実に変位させることができる。
また、支持面57は、水平方向において第1支点軸51に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなっている。このため、作用点距離が小さい場合は、湾曲面の大きな傾きによって、第1介在部50の変位に伴う第2ローラ62の変位量は大きくなる。一方、作用点距離が大きい場合は、支持面57の傾斜角度が緩やかでも、第2ローラ62は第1介在部50の変位によって上下方向に変位しやすい。したがって、接触箇所58が第1支点軸51から近い場合でも遠い場合でも、第1介在部50が単位量だけ変位したときの第2ローラ62の変位量を同程度にすることができる。
また、第1介在部50は、第2介在部60の第2ローラ62を介してローラ支持部材30の後端部を間接的に支持する。このため、第1介在部50は、ローラ支持部材30を直接支持する必要がなく、第2ローラ62の設置位置に応じて第1介在部50及びエアシリンダ41の設置位置等を決めることができる。したがって、第1介在部50及びエアシリンダ41の設置位置等の自由度を上げることができる。
また、第2介在部60は、前後方向と直交する左右方向に延びる形状を有するため、介在機構42によって糸巻取機4が前後方向にさらに大型化することを抑制できる。
また、第2介在部60は、第2支点軸63を介して枠体28に上下揺動可能に支持されている。つまり、第2介在部60全体が上下移動する構成ではない。したがって、第2介在部60を上下移動させるためのスペースを確保する必要や、第2介在部60を上下方向にガイドするためのガイド部材等を設ける必要がなく、装置の大型化を抑制できる。
また、介在機構42及びエアシリンダ41がボビンホルダ24の後端部に配置されているため、作業側のスペースが狭くなることを防止できる。
また、ローラ支持部材30は、揺動軸33を中心に揺動可能に支持されている。すなわち、ローラ支持部材30及びコンタクトローラ25全体が上下移動する構成ではない。したがって、ローラ支持部材30等を上下移動させるためのスペースを確保する必要や、ローラ支持部材30を上下方向にガイドするためのガイド部材等を設ける必要がなく、装置の大型化を抑制できる。
次に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)前記実施形態においては、第1介在部50の支持面57が、水平方向において第1支点軸51に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなる湾曲面であるものとしたが、これには限られない。例えば、図9(a)に示すように、第1介在部50aの支持部54aの支持面57aが、湾曲面ではなく、傾斜面になっていても良い。或いは、図9(b)に示すように、第1介在部50bの支持部54bの、支持面57bの水平方向に対する傾斜が、水平方向において第1支点軸51から遠ざかるにつれて大きくなっていても良い。或いは、ローラ支持部材30の変位量がゼロである状態で、支持面が水平な平面等になっていても良い。
(2)前記までの実施形態においては、第1介在部50の支持面57が左右方向において第1ローラ53と第1支点軸51との間に配置されているものとしたが、これらの位置関係を変更しても良い。例えば、図9(c)に示すように、左右方向において、第1介在部50cの支持部54cの支持面57cと第1支点軸51との間に第1ローラ53が配置されていても良い。或いは、図9(d)に示すように、左右方向において、第1介在部50dの第1ローラ53と、支持部54dの支持面57dとの間に第1支点軸51が配置されていても良い。なお、図9(d)においては、実線矢印で示すように、第1ローラ53の上方に配置されたピストンロッド45が第1ローラ53を下方に押圧することで、支持面57d及び第2ローラ62が上方に変位する。
(3)前記までの実施形態においては、第1介在部50の支持部54が第1本体部52に着脱自在に取り付けられているものとしたが、例えば、第1本体部と支持部が一体的に形成されていても良い。
(4)前記までの実施形態においては、第1介在部50は第1ローラ53を備えているものとしたが、これには限られない。すなわち、第1介在部50が第1ローラ53を備えておらず、平坦な底面を有する支持部がピストンロッド45によって押圧される構成になっていても良い。
(5)前記までの実施形態においては、左右方向において、第2介在部60の第2支点軸63と接続部64との間に第2ローラ62が配置されているものとしたが、これには限られない。すなわち、図10に示すように、第2介在部60aの第2本体部61aにおいて、第2支点軸63が第2ローラ62と接続部64との間に配置されていても良い。なお、この場合、実線矢印で示すように、第1介在部50の上方に配置されたピストンロッド45が第1介在部50を下方に押圧することで、接続部64及びローラ支持部材30が上方に変位する。この変形例においては、下方が本発明の一方側に相当する。
(6)前記までの実施形態においては、第2介在部60は第2ローラ62を備えているものとしたが、これには限られない。すなわち、第2ローラ62の代わりに、単に第1介在部50の支持面に沿って摺動する摺動部等が設けられていても良い。この場合、摺動部が本発明の被支持部に相当する。
(7)前記までの実施形態においては、第2介在部60は前後方向と垂直な左右方向に延びた形状を有するものとしたが、これには限られない。例えば、前後方向に沿って延びていても良い。
(8)前記までの実施形態においては、第2介在部60が枠体28に揺動可能に支持されているものとしたが、これには限られない。例えば、図11に示すように、第2介在部60bの第2本体部61bが、ガイド部材70に沿って上下移動可能(実線矢印参照)に支持されている構成等でも良い。
(9)前記までの実施形態においては、介在機構42が第2介在部60を備えており、ローラ支持部材30が支持部54によって間接的に支持されているものとしたが、これには限られない。例えば、ローラ支持部材30の後端部に被支持部が設けられており、当該被支持部を第1介在部が直接支持する構成でも良い。
(10)前記までの実施形態においては、エアシリンダ41及び介在機構42が枠体28の後端部に配置されているものとしたが、枠体28の前端部、或いは両端部に配置されていても良い。
(11)介在機構は、前記までの実施形態において示したものに限られない。すなわち、ローラ支持部材30の上下方向の変位量が大きくなればなるほど、エアシリンダ41に作用する負荷を大きくする機構であれば、何でも良い。
(12)前記までの実施形態においては、エアシリンダ41によって第1介在部50を押圧するものとしたが、エアシリンダの代わりに、油圧シリンダ等の流体圧シリンダを用いても良い。
(13)前記までの実施形態においては、糸巻取機4において、コンタクトローラ25が機台20に揺動自在に支持されているものとしたが、これには限られない。例えば、コンタクトローラ25を支持する支持部材が、その姿勢を保ったまま上下に移動する、いわゆる直動式の移動機構を備える糸巻取機(例えば、特開2011−255979号公報等参照)に本発明を適用しても良い。
4 糸巻取機
20 機台
24 ボビンホルダ
25 コンタクトローラ
27 機台本体部(機台)
28 枠体(機台)
30 ローラ支持部材
41 エアシリンダ(流体圧シリンダ)
42 介在機構
45 ピストンロッド
50 第1介在部
51 第1支点軸
53 第1ローラ(被押圧部)
54 支持部
57 支持面
58 接触箇所
60 第2介在部
62 第2ローラ(被支持部)
63 第2支点軸
64 接続部
B ボビン
L1a 距離
L1b 距離
L1c 距離
L2a 距離
L2b 距離
L2c 距離
P パッケージ
Y 糸

Claims (13)

  1. 機台と、
    前記機台に片持ち支持されて水平方向に延び、且つ、複数の糸がそれぞれ巻き取られる複数のボビンがその軸方向に並べて装着されるボビンホルダと、
    前記軸方向に沿って延び、前記複数のボビンに前記複数の糸がそれぞれ巻き取られて形成される複数のパッケージに接圧を付与するコンタクトローラと、
    前記コンタクトローラを回転自在に支持するローラ支持部材と、
    前記ローラ支持部材の前記軸方向における一端部を少なくとも鉛直方向に変位させる流体圧シリンダと、
    前記ローラ支持部材の前記一端部と前記流体圧シリンダの間に介在し、前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記一端部の鉛直方向の変位量を大きくするほど、前記流体圧シリンダに作用する負荷を大きくする介在機構と、を備え
    前記流体圧シリンダは、ピストンロッドを有し、
    前記介在機構は、前記ピストンロッドに押圧される被押圧部と、前記ローラ支持部材の前記一端部を直接的に又は間接的に支持する支持部と、を有し、第1支点軸を介して前記機台に上下揺動可能に支持された第1介在部を備え、
    前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記変位量を大きくするほど、前記被押圧部の前記ピストンロッドに接触している箇所と、前記第1支点軸との水平距離が小さくなることを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記被押圧部は、前記第1支点軸に平行な軸を回転軸として回転可能な第1ローラであることを特徴とする請求項に記載の糸巻取機。
  3. 前記介在機構は、前記支持部によって直接的に支持され、且つ、前記ローラ支持部材の前記一端部とともに少なくとも鉛直方向に変位可能な被支持部を備え、
    前記支持部は、前記被支持部に接触することで前記被支持部を支持する支持面を有し、
    前記流体圧シリンダが前記ローラ支持部材の前記変位量を大きくするほど、前記支持面の前記被支持部と接触している接触箇所と前記第1支点軸との水平距離が大きくなることを特徴とする請求項又はに記載の糸巻取機。
  4. 前記支持部は、前記第1介在部から着脱可能であることを特徴とする請求項に記載の糸巻取機。
  5. 前記被支持部は、前記第1支点軸に平行な軸を回転軸として回転可能な第2ローラであることを特徴とする請求項又はに記載の糸巻取機。
  6. 前記支持面は、水平方向において前記被押圧部と前記第1支点軸との間に配置されていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の糸巻取機。
  7. 前記ローラ支持部材の前記変位量がゼロである状態で、
    前記支持面は、
    水平方向において前記第1支点軸から遠く離れるにつれて、
    鉛直方向において、前記第1支点軸よりも前記ピストンロッドが延出する一方側に延長している、湾曲面又は傾斜面であることを特徴とする請求項に記載の糸巻取機。
  8. 前記ローラ支持部材の前記変位量がゼロである状態で、
    前記支持面は、水平方向において前記第1支点軸に近づくにつれて、水平方向に対する傾斜が大きくなる湾曲面であることを特徴とする請求項に記載の糸巻取機。
  9. 前記介在機構は、前記ローラ支持部材の前記一端部に接続され、且つ、少なくとも鉛直方向に移動可能な接続部を有する第2介在部を、さらに備え、
    前記被支持部は、前記第2介在部に設けられていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の糸巻取機。
  10. 前記第2介在部は、前記軸方向と直交する方向に延びる形状を有することを特徴とする請求項に記載の糸巻取機。
  11. 前記第2介在部は、第2支点軸を介して前記機台に上下揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項又は10に記載の糸巻取機。
  12. 前記介在機構及び前記流体圧シリンダは、前記機台の、前記軸方向における前記ボビンホルダの基端側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の糸巻取機。
  13. 前記ローラ支持部材は、前記軸方向に沿った軸を中心として揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の糸巻取機。
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