JPH0346969A

JPH0346969A - 紡糸巻取機

Info

Publication number: JPH0346969A
Application number: JP18349789A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Okimura; 沖村　浩
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1989-07-14
Filing date: 1989-07-14
Publication date: 1991-02-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、紡糸機から紡出された糸条を高速で巻取る紡
糸巻取機に関する。

〔従来の技術〕

従来の紡糸巻取機は、ボビンホルダーに保持された２以
上の多数のパッケージを接圧ローラに転接させて巻取る
ようになっており、又接圧ローラを支持する支持フレー
ムはスライドボックスによってバフケージの巻き太りに
応じて上昇するようになっている。ところで、ボビンホ
ルダーは片持ち支持されているため、パッケージが巻き
太る（重量が増える）につれてボビンホルダー先端側が
垂れ下がってくる。これに対し接圧ローラは平行に上昇
するのみの構造である。したがって、ボビンホルダー先
端側と終端側のパッケージに対する接圧値が異なってく
る。その結果、ボビンホルダー先端側と終端側のパッケ
ージの形状及び糸質に悪影響を及ぼすこととなる。特に
、近年のパッケージの大径化及びパッケージの多数化の
傾向に伴って上述した不具合が顕著となってくる。

このような不具合を解決する手段として、次のようなも
のが提案されている。すなわち、パッケージを支持する
支持フレームをスライドボックスに対して揺動自在に軸
支し、スライドボックスと支持フレーム間に配置された
流体シリンダによってボビンホルダー中央に所定の接圧
値が作用するようなモーメントを付与しておくものであ
る。そして、ボビンホルダーに保持されたパッケージと
接圧ローラの接触点が中央よりずれると反力によるモー
メントと前記モーメントとの差によって、支持フレーム
が揺動してボビンホルダーに保持されたパッケージの垂
れ下がりに追従するものである。

〔発明が解決しようとする！Ｉ題）従来の技術で述べた、支持フレームに接圧値相当のモー
メントを予め付与して揺動自在とするものは、支持フレ
ーム即ち接圧ローラが揺動可能な状態のままであり、そ
の状態でパッケージの巻き太りが進行するものである。

したがって、接圧ローラがパッケージの各々に接触する
ことにより発生する高速回転時のばたつき（振動）の影
響によって、支持フレームが揺動する。そこで、スライ
ドボックスと支持フレーム間に流体シリンダと共にダン
−パーを設けてこの振動を吸収するようにしているが、
フリーに揺動可能な構造上の制限から完全に振動を吸収
することができず、前記不具合の完全な解決策にならな
いという問題点を有していた。

本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、パッ
ケージの巻き太りによるボビンホルダーの垂れ下がりに
追従することができると共に高速巻取時の安定性も確保
できる紡糸巻取機を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するために、本発明における紡糸巻取機
は、２以上のパッケージを保持するボビンホルダーと、
該パッケージに転接する接圧ローラを支持する支持フレ
ームと、該支持フレームをパッケージの巻き太りに応じ
て上昇させるスライドボックスとを備えた紡糸巻取機に
おいて、前記支持フレームをスライドボックスに対して
揺動自在に軸支し、スライドボックスの上昇に従って傾
斜するガイド部材に案内され支持フレームをその先端が
下がるように揺動させる揺動部材が支持フレームとスラ
イドボックス間に設けられたものである。

〔作用〕

スライドボックスの上昇に従って傾斜するガイド部材は
揺動部材を案内して作動させる。この揺動部材の作動は
支持フレームをその先端が下がるように揺動させ、パッ
ケージの巻き太りによるボビンホルダーの垂れ下がりに
追従する。そして、支持フレームは揺動部材によってス
ライドボックスに固定される。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１及び２図は本発明の紡糸巻取機の正面図及び側面図
である。まず、第１及び２図に基づいて紡糸巻取機の全
体を説明する。

この紡糸巻取機１は、本体フレーム２に対して水平軸３
の回りで回転するタレット円板４と、該タレット円板４
から突設した２本のボビンホルダー５，６と、タレット
円板４の背面に固定され上記ボビンホルダー５．６を回
転駆動する誘導モータ７．８と、本体フレーム２内の支
柱９に案内されて垂直に上昇又は下降するスライドボッ
クスｌＯと、接圧ローラ１１やトラバース装置１２を支
持する支持フレーム１３とから主に構成されている。そ
して、支持フレーム１３とスライドボックス１０との間
には後に詳述する揺動機構２０が設けられている。また
、支持フレーム１３とスライドボックスＩＯの重量はス
ライドボックスｌＯに設けられた流体シリンダ１４によ
って支えられ、この重量と該流体シリンダ１４による持
ち上げ力との差が接圧ローラ１１のパンケージＰに対す
る接圧値となるようになっている。なお、Ｂはボビン、
Ｐは該ボビンに巻かれたパッケージ、Ｙは紡糸機からの
糸、２ａは本体フレーム２から突設しその先端に操作盤
が設けられている固定アーム部である。

つぎに、本発明の要部である揺動機構２０をその正面図
である第３図及びその上面図である第４図により説明す
る。

支持フレーム１３にはスペーサプレート１５がボルト締
めされている。そして、このスペーサプレート１５の上
部両サイドに軸１６が埋め込まれており、スライドボッ
クス１０の上部両サイドの突起１７がこの軸１６によっ
て軸支されている。

また、スペーサプレート１５の下部中程にブラケット１
８が突設されており、一方スライドボックス１０にはブ
ラケット１８を挟むようにボス１９゜１９が設けられて
いる。このブラケット１日とボス１９．１９は揺動アー
ム２１に一体化された偏心軸２２によって軸支されてい
る。したがって、この偏心軸２２と上述の軸１６により
て、支持フレーム１３はスペーサプレート１５を介して
スライドボックス１０に固定される。

ところで、偏心軸２２はボス１９に挿入される大径軸部
２２ａとブラケット１日に挿入された小径軸部２２ｂと
から成っており、この大径軸部２２ａと小径軸部２２ｂ
はεだけ偏心している。したがって、揺動アーム２１が
回転するとその回転量に応じ、て偏心位置が変わり、支
持フレーム１３はスライドボックス１０に対して揺動す
る（図示例では、揺動アーム２１即ち偏心軸２２が反時
計方向に回転するとブラケッ）１８が右方向に押されて
移動し、支持フレーム１３先端が下がる）。

そして、支持フレーム１３のスライドボックス１０に対
する揺動量を決めるために、揺動アーム２１先端のカム
フォロアー２３がガイド部材２４の案内溝２４ａに係合
しており、この案内溝２４ａはスライドボックス１０の
上昇方向に延在すると共に支持フレーム１３側に傾斜し
ている。したがって、スライドボックス１０が上昇する
と揺動アーム２１は反時計方向に角度α回転することと
なる。そして、揺動アーム２１の回転量を調整するため
に、ガイド部材２４の下端は本体フレーム２に固定され
ているが、上端は本体フレーム２に対して長孔２５で左
右方向移動可能に固定されている０以上説明したｔｇ動
機構２０では、支持フレーム１３の荷重を軸１６と偏心
軸２２が受け、揺動アーム２１には荷重が作用しないの
で、ガイド部材２４の強度設計が楽になる。なお、ボビ
ンホルダーの垂れ下がり量は１ｍ前後であるので、偏心
量も１■前後とし、揺動アーム２１の回転角度も数十度
程度と少ないものでよい、したがって、偏心軸２２の回
転に伴うこじれは偏心方向を揺動方向に対して略直角に
配置すること程度で防げる。

また、軸１６と偏心軸２２の配置は第３，４図示例に限
らず、上下反対の配置でもよい。

第５図は他の揺動機構２０′を示す、第３図及び第４図
のものと異なる点は揺動アーム３０の一端がスペーサプ
レート１５に軸受したリンク３２に軸支され、他端のカ
ムフォロアー２３がガイド部材２４の案内溝２４ａに係
合し、両端の間がスライドボックスＩＯに設けられた軸
３工によって回転自在となっている点である。この揺動
アーム３０においては、支持フレーム１３の荷重が揺動
アーム３０を介してガイド部材２４に及ぶ、しかし、レ
バー比Ｌ２／ＬＬを大きくすることでこの荷重を小さ（
することができる。そして、第３図及び第４図のものと
同様に、スライドボックス１０が上昇すると揺動アーム
３０が反時計方向に回転し、ブラケット１８が右方向に
押されて移動し、支持フレーム１３先端が下がる。

つぎに、第３図及び第４図の揺動機構の作動を第６図に
より説明する。

第６図（ａ）は巻き始めの状態を示す。ボビンＢには糸
が殆ど巻かれておらず、ボビンホルダー５は水平状態を
維持している。そして、スライドボックス１０も下限位
置にあり、揺動アーム２１も回転せず支持フレーム１３
も水平位置のままである。第６図（ｂ）は巻き終わりの
状態を示す。

パッケージＰが形成され、その重・みでボビンホルダー
５が垂れ下がる。そして、スライドボックス１０はパッ
ケージＰの厚み相当上昇しているので、揺動アーム２１
はガイド部材２４によって反時計方向に回転し、偏心軸
２２により支持フレーム１３が揺動してボビンホルダー
５の垂れ下がりに追従する。ところで、ボビンホルダー
５が垂れ下がり量は糸種（比重）等によって異なる。そ
こで、長孔２５の位置を変更してガイド部材の１頃斜を
調整することによって、巻き始めから巻き終わりまでボ
ビンホルダー５と接圧ローラを略平行に維持することが
できる。

なお、以上の説明はボビンホルダー５，６を誘環モータ
７．８で直接駆動するスピンドルドライブ型について説
明したが、積極駆動される接圧ローラで転接するパッケ
ージを間接駆動するフリクシゴンドライブ型にも本発明
が適用される。

〔発明の効果〕

本発明は、２以上のパッケージを保持するボビンホルダ
ーと、該パッケージに転接する接圧ローラを支持する支
持フレームと、該支持フレームをパッケージの巻き太り
に応じて上昇させるスライドボックスとを備えた紡糸巻
取機において、前記支持フレームをスライドボックスに
対して揺動自在に軸支し、スライドボックスの上昇に従
って傾斜するガイド部材に案内されて支持フレームをそ
の先端が下がるように揺動させる揺動部材を支持フレー
ムとスライドボックス間に設け、パッケージの巻き太り
によるボビンホルダーの垂れ下がりに追従して支持フレ
ームが１ヱ動するようにしたので、パッケージと接圧ロ
ーラの片当たりを防止できる。また、ガイド部材の傾斜
を調整すれば糸種等の変更があってもパッケージと接圧
ローラの当たりを均一にすることができる。さらに、支
持フレームは揺動部材によってスライドボックスに固定
されているので、高速巻取時の振動によっても支持フレ
ームが揺動して振動することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は紡糸巻取機の正面図、第２図は紡糸巻取機の側
面図、第３図は１！動機構の正面図、第４図は揺動機構
の上面図、第５図は他の揺動機構の正面図、第６図は揺
動機構の作動を示す図である。５．６・・・ボビンホルダー１０・・・スライドボックス、１１・・・接圧ローラ、１３−・・支持フレーム、２０．２０’−・・揺動機構、２１．３０−・・揺動アーム、２２・・・偏心軸。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）接圧ローラを支持する支持フレームをスライドボ
ックスに対して揺動自在に軸支し、スライドボックスの
上昇に従って傾斜するガイド部材に案内されて支持フレ
ームをその先端が下がるように揺動させる揺動部材が支
持フレームとスライドボックス間に設けられたことを特
徴とする紡糸巻取機。