JP3269327B2 - 巻取機 - Google Patents

巻取機

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JP3269327B2
JP3269327B2 JP11850995A JP11850995A JP3269327B2 JP 3269327 B2 JP3269327 B2 JP 3269327B2 JP 11850995 A JP11850995 A JP 11850995A JP 11850995 A JP11850995 A JP 11850995A JP 3269327 B2 JP3269327 B2 JP 3269327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取パッケージに所定
の接圧を与えるためのタッチローラを有した巻取機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に巻取機は、多数のボビンを挿着さ
せる二本のボビンホルダーを有し、これらをスピンドル
モータによって高速回転させることで糸を巻き取るよう
に構成されている。そして巻取側のボビンが満管になる
と、他方のボビンと交替すべく回転移動させて、巻取を
継続するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで図9に示すよ
うに、巻取側のボビン(巻取パッケージ1)には、その
糸層表面に接触して所定の接圧を与えるためのタッチロ
ーラ2が昇降自在に備えられている。従来は、この接圧
を点検・修正するために、ボビンの回転駆動を一旦停止
させてその接圧を実測し、タッチローラ2の調整を行う
ようにしていた。このため巻取工程における作業能率低
下につながるという問題があった。また巻径が増大する
に伴って接圧を変えようとする場合、例えば巻径が小さ
いときには接圧を大とし、巻径が大きくなったら接圧を
小にするといった制御を行おうとする場合に、巻取時間
など間接的な指標によって行わざるを得ないので、適切
な制御ができないという問題があった。さらに、ボビン
ホルダー3は機本体側に片持ちの支持構造になっている
ので、巻取パッケージ1の重量が大きくなると撓んで先
端側が下がり(図中二点鎖線a)、その分だけタッチロ
ーラ2による接圧が小さくなってしまう。このため基端
側のボビンとの接圧差が生じて、均一な品質の巻取パッ
ケージ1を成形することができないという問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は、タッチローラによる巻取
パッケージへの接圧の調整を容易に且つ適正に行うこと
のできる巻取機を提供すべく創案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻取パッケー
ジに接触するタッチローラの接圧を巻取中に検出する接
圧検出手段と、該接圧検出手段の検出値に基づいて上記
タッチローラの巻取パッケージに対する相対位置を調整
するローラ位置調整手段とを備え、上記接圧検出手段
が、上記タッチローラの軸方向に間隔を隔てて設けられ
たものであり、上記ローラ位置調整手段が、上記タッチ
ローラを上下方向に傾動させる傾動機構を有し、該傾動
機構が、タッチローラの基端側軸端部を連結支持するロ
ーラ支持部材に設けられ上記タッチローラの傾動支点を
形成する弾性体と、上記タッチローラを傾動させるアク
チュエータとを備えたものである。また、巻取パッケー
ジに接触するタッチローラの接圧を巻取中に検出する接
圧検出手段と、該接圧検出手段の検出値に基づいて上記
タッチローラの巻取パッケージに対する相対位置を調整
するローラ位置調整手段とを備え、上記接圧検出手段
が、上記タッチローラの軸方向に間隔を隔てて設けられ
たものであり、上記ローラ位置調整手段が、上記タッチ
ローラを上下方向に傾動させる傾動機構を有し、該傾動
機構が、タッチローラの基端側軸端部を連結支持するロ
ーラ支持部材に設けられ上記タッチローラの傾動支点を
形成するヒンジと、上記タッチローラを傾動させるアク
チュエータとを備えたものである。上記アクチュエータ
は、上記タッチローラの先端側に設けることが好まし
い。
【0006】
【作用】上記構成によって、接圧検出手段は、巻取中に
巻取パッケージに対するタッチローラの接圧を検出す
る。ローラ位置調整手段は、検出された接圧値に基づい
てタッチローラを微小移動させ、接圧を所定の値に制御
する。タッチローラの軸方向に間隔を隔てて設けられた
接圧検出手段は、タッチローラの先端側及び基端側にお
いてそれぞれ接圧を検出する。傾動機構は、タッチロー
ラを上下方向に傾動させることで軸方向の接圧を調整す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0008】図1乃至図3は、本発明の巻取機の一実施
例を示したものである。この巻取機は、ボビンホルダー
(図示せず)に挿着された複数のボビン(巻取パッケー
ジ1)に接触して所定の接圧を与えるタッチローラ2を
備えて構成されている。タッチローラ2は、ボビンホル
ダーと並行な状態でエアシリンダ等の昇降機構11によ
り上下移動する昇降ボックス12に設けられている。昇
降ボックス12は、タッチローラ2に相応する長さの略
直方体状に形成されたハウジング13と、ハウジング1
3にタッチローラ2の両軸端部14,15をそれぞれ連
結支持させるためのローラ支持部材16,17とを備え
ている。ハウジング13は、上面及び背面を区画する断
面L字状の枠板18と、枠板18の両端に取り付けられ
た軸側板19,20とで成り、一方の軸側板20が、ボ
ルト21にて機本体側(昇降機構11)に連結されてい
る。
【0009】基端側のローラ支持部材17は、枠板18
の背面部に取り付けられた第一ブラケット22と、タッ
チローラ2の基端側軸端部15を嵌合支持する第二ブラ
ケット23とを備え、これらブラケット22,23間
に、接圧検出手段たるロードセル24が介設されてい
る。ロードセル24は略直方体のブロック状を呈し、そ
の歪みをストレインゲージで感知して歪み量(荷重)を
電気信号の形で出力するものであり、タッチローラ2の
上方にてその軸方向と交差するように水平に設けられて
いる。ロードセル24の一端部25は、ボルト26にて
第一ブラケット22に取り付けられ、他端部27は第二
ブラケット23の上方に設けられた中間ブロック28に
ボルト29にて取り付けられている。そして中間ブロッ
ク28の下面と第二ブラケット23の上面との間に、所
定の弾性力を有した弾性体30が介設されている。この
弾性体30は、主として、タッチローラ2が基端側を中
心にして上下方向に傾動(俯仰)するのを許容するヒン
ジとして機能するように形成されている。第二ブラケッ
ト23は、下端側に軸穴31が形成され、その軸心の位
置で上下に分割されている。そして下部分割片32が一
対のボルト33にて上部に接合されることで、タッチロ
ーラ2の基端側軸端部15を軸穴31に嵌め合わせるよ
うになっている。
【0010】先端側のローラ支持部材16は、ボルト3
4にて軸側板19に取り付けられた第一ブラケット35
と、タッチローラ2の先端側軸端部14を嵌合支持する
第二ブラケット36とを備え、これらブラケット35,
36間に基端側と同様のロードセル37が設けられてい
る。ロードセル37の一端部38は、ボルト39にて第
一ブラケット35に取り付けられ、他端部40が第二ブ
ラケット36の上方に設けられた中間ブロック41にボ
ルト42にて取り付けられている。そして中間ブロック
41には、ロードセル37とタッチローラ2の先端側軸
端部14との間の距離を微小調整するための調整用シリ
ンダ43が設けられている。すなわち調整用シリンダ4
3及び弾性体30によって、タッチローラ2を適宜上下
方向に傾動させる傾動機構44が構成されている。第二
ブラケット36は、基端側と同様にタッチローラ2の先
端側軸端部14を嵌合支持すべく形成されていると共
に、タッチローラ2の回転を検出するための回転センサ
ー45が設けられている。回転センサー45は、タッチ
ローラ2の先端側軸端部14に取り付けられたギヤ46
の周面に臨むように、ブラケット板47を介して第二ブ
ラケット36に支持されている。
【0011】このほか両側の第二ブラケット23,36
の間には、断面長方形のボックスレール48が掛け渡さ
れてその間の距離が保持されている。ボックスレール4
7の上面は同様にブラケット23,36間に掛け渡され
た支持板49により支持されている。また機本体には図
7に示すように、昇降機構11たるエアシリンダ50と
傾動機構44とを適宜駆動させるためのコントローラ5
1が備えられている。すなわち傾動機構44と昇降機構
11とコントローラ51とにより、タッチローラ2の巻
取パッケージ1に対する相対位置を調整するローラ位置
調整手段が構成されていることになる。コントローラ5
1は、ロードセル24,37により検出した接圧値と予
め設定器52により入力された設定値とを比較して、こ
れらが一致するようにフィードバック制御するようにな
っている。
【0012】次に本実施例の作用を説明する。
【0013】ボビンホルダーの高速回転により糸の巻取
を行うに際して、図7に示したように、まずコントロー
ラ51に所望する接圧の設定値を入力しておく。この設
定値としては、一定の値としても、経時変化させるもの
としてもよい。例えば巻取パッケージ1の巻径が増大す
るに従って接圧を小さくさせるプログラムを設定入力し
てもよい。次にスピンドルモータの回転により巻取を開
始したなら、ロードセル24,37により接圧を検出
し、その検出値をそれぞれコントローラ51に入力させ
る。そして検出値と設定値とを比較して、これに有意な
差があったなら、エアシリンダ50のエア圧をその調圧
部材(電磁弁53)を作動することにより伸縮動作させ
る。これでタッチローラ2と巻取パッケージ2との相対
位置が変わり、荷重変化により接圧が調整される。
【0014】そして巻取が進行するに従って巻取パッケ
ージ1の重量が増加すると、ボビンホルダーの先端側が
下がり、先端側の接圧が基端側よりも小さくなるが、こ
の変化は両軸端部14,15における接圧値の差として
検出される。この検出差が生じたなら、その差を解消す
べく調整用シリンダ43を微小量だけ伸長あるいは縮退
させ、タッチローラ2を弾性体30を支点とするように
傾動させてボビンホルダーと並行な状態にし、接圧を互
いに等しいものにする。そしてその接圧が設定値となる
ようにエアシリンダ50を駆動させる。なおこの調整動
作を行うに際しては、両側の検出値の差の許容範囲を設
定しておいて、その許容範囲を越えたときに調整用シリ
ンダ43を動作させるものとしてもよい。
【0015】このように、タッチローラ2の接圧を巻取
中に連続的に検出するロードセル24,37を設けて、
その値に基づいて傾動機構44及び昇降機構11により
タッチローラ2を傾動或いは昇降させるようにしたの
で、巻取を停止させることなく接圧を実測することがで
き、所望する設定値になるように適正に制御することが
できる。すなわち巻取工程における作業能率向上が達成
されると共に、巻取パッケージ1の品質向上が達成され
る。またロードセル24,37をタッチローラ2の基端
側と先端側とに設けたので、接圧が軸方向に異なってき
た場合に直ちに対応できる。すなわち、ボビンホルダー
の撓みがない巻き始めから満巻きの状態まで常に設定値
になるように制御でき、製品毎の差がない均一で美しい
巻姿の巻取パッケージ1を生産することができる。
【0016】次に、図4は本発明の第二の実施例を示し
たもので、タッチローラ2の両軸端部14,15に第二
ブラケット23,36及びロードセル24,37が設け
られていると共に、傾動機構となるステッピングモータ
61が先端側に、ヒンジ部材62が基端側に設けられて
いる。ステッピングモータ61は、ブラケット板63を
介してタッチローラ2と並行に昇降ボックス12のハウ
ジング13に支持されていると共に、その出力軸64
が、上下動のための偏心円板65の偏心軸として連結さ
れている。図5にも示すように、第一ブラケット66と
ロードセル37との間には、上下方向の円筒状の本体6
7とこれに進退自在に挿着されたロッド68とで成るス
ライダー69が設けられている。そしてスライダー69
の本体67にはその径方向に張り出した軸受板70が取
り付けられ、その軸穴71に偏心円板65が周方向に摺
動自在に嵌め合わされている。すなわちステッピングモ
ータ61の回転により偏心円板65が回転して、軸穴7
1に対する偏心分だけスライダー本体67を上下方向に
移動させ、これに取り付けられたタッチローラ2の先端
側軸端部14を昇降するようになっている。なお傾動の
ための調整量は、エアシリンダ50による昇降量に比べ
て極めて小さい量であるので、偏心量は数mm程度のもの
でよい。また図6に示すように、ブラケット板63には
取付ボルト72を挿通させるための長穴73が形成され
ており、ステッピングモータ61が偏心円板65を駆動
させるのに伴って水平方向にずれるのを許容するように
なっている。一方ヒンジ部材62は、ハウジング13の
上面に取り付けられた第一ブラケット74と、第一ブラ
ケット74からタッチローラ2を横断する方向に延出さ
れて支持されたシャフト75と、シャフト75に一側が
軸支され他側がロードセル24の上部に取り付けられた
レバー板76とで成る。すなわちシャフト75が、タッ
チローラ2の傾動支点として機能するようになってい
る。この傾動機構により、エアシリンダ50と協動して
タッチローラ2を巻取パッケージ1に対して所定の相対
位置に保持し、接圧を制御することができる。この他の
構成及び作用効果は、前記第一の実施例と同様である。
【0017】次に図8によって本発明の具体的実施例を
説明する。この巻取機は、二本の並行なボビンホルダー
81,82を有し、これらを適宜回転移動させるための
ボビン移動手段80が備えられて構成されている。ボビ
ンホルダー81,82には複数のボビン83,84がそ
れぞれ挿着され、スピンドルモータによって回転駆動さ
れることで、図8中右側に位置しているボビン83に、
紡糸機(図示せず)から垂下された糸Yが巻き取られる
ようになっている。この巻取側ボビン83に、前記ロー
ドセル及び傾動機構(図示略)が備えられたタッチロー
ラ2が接触回転すべく設けられている。またその昇降ボ
ックス12には、トラバース装置85及び糸ガイド86
が備えられている。
【0018】ボビン移動手段80は、互いに重ね合わさ
れるように同軸に近接された二枚のタレット盤87と、
タレット盤87をそれぞれ軸回りに回転させるための回
転駆動機構(図示せず)とで構成されている。タレット
盤87は、同じ大きさの円板で成り、外周端が軸受を介
して機本体88の支持枠89にそれぞれ支持されてい
る。一方のタレット盤87はその外周面部においてボビ
ンホルダー81及びスピンドルモータを支持していると
共に、他方のタレット盤87のボビンホルダー82と干
渉しないようにこれを挿通させるための開口が形成され
ている。すなわち一方のボビンホルダー81は、他方の
ボビンホルダー82に対して所定の範囲で、例えば相対
角度で略90度から270 度の範囲で移動できるようになっ
ている。回転駆動機構は、例えばタレット盤87のシャ
フトをスプロケット及びチェーンによってそれぞれ回転
移動用モータで回転させるように構成されている。
【0019】そしてタレット盤87は、図7に示したコ
ントローラ51により適宜駆動されるようになってお
り、コントローラ51には回転センサー45によるタッ
チローラ2の回転数(ボビン回転数)が、またロータリ
エンコーダ(図示せず)により検出したタレット盤87
の回転角度が、それぞれ入力されるようになっている。
そして例えばボビン回転数と巻径との関係により巻取パ
ッケージ1の巻径を算出し、この算出値に基づいて、ボ
ビンホルダー81,82を回転移動させるようになって
いる。本実施例にあっては、巻取側ボビン83の巻取パ
ッケージ1の糸層の周面が、機本体88内で上下方向に
延びる基準線Lを越えないように、且つ他方の待機側ボ
ビン84に接触しないようにボビンホルダー81,82
を位置させるべく、タレット盤87の回転角度θ1 ,θ
2 を決めるようになっている。
【0020】次に本具体的実施例の作用を説明する。
【0021】図8に示したように、満管の巻取パッケー
ジ1を玉揚げする位置(P1 )は、機本体88の幅方向
中心で、且つ回転移動の経路である円軌道90の最下端
とする。また糸Yの巻き取りを本格的に開始する位置
(P2 )は、玉揚位置(P1 )から反時計回りに約55度
隔てられた位置とする。待機側ボビン84は、玉揚位置
(P1 )から時計回りに約95度だけ隔てられた位置(P
3 )に当初待機される。従って巻取側ボビン83から
は、時計回りに約150 度隔てられていることになる。ま
たそれぞれの回転角度θ1 ,θ2 としては、例えば図1
に示したように、巻取開始位置(P2 )からの角度とし
て設定する。
【0022】そしてスピンドルモータの回転により巻取
側のボビンホルダー81を高速回転させて、そのボビン
83にトラバース装置85及びタッチローラ2を経由し
て糸Yを巻き取らせる。スピンドルモータの回転は、周
速(糸速)が一定となるようにコントローラ51が制御
している。ここに、回転センサー45の検出値がボビン
回転数としてコントローラ51に入力されることで、コ
ントローラ51は巻取パッケージ1の巻径を算出し、こ
の算出値に基づいて回転駆動機構に作動信号を出力す
る。すなわち巻径で規定される回転角度θ1 ,θ2 とな
るように、タレット盤87を回転制御する。
【0023】これで巻取側ボビン83は、巻径が増大す
るに従って徐々に図中時計回りに回転移動し、糸層の外
周端が機本体88の側面よりも内側に位置するように、
すなわち巻取側ボビン83を基準線Lを越えないように
玉揚位置(P1 )まで移動させる。そしてこの巻取中に
は、巻取パッケージ1が円軌道90上を移動し、タッチ
ローラ2が鉛直方向に移動することで、巻取パッケージ
1とタッチローラ2との接触角(図中ψ1 ,ψ2 )が変
化し、その結果接圧も変化するが、ロードセルがこの変
化を読み取って、直ちに対応することができる。すなわ
ちリニアに接圧を検出すると共に、傾動機構及び昇降機
構がその検出値に基づいて駆動されることで、接圧は巻
き始めから巻き終りまで設定された値となるように制御
される。
【0024】なお、巻取側ボビン83が玉揚位置
(P1 )において満管になると、そのスピンドルモータ
の回転を停止させると共に、昇降ボックス12を上限位
置まで上昇させる。そして待機側ボビン84をタッチロ
ーラ2の位置まで、約75度時計回りに単独で回転移動さ
せて糸掛けを行うと共に、玉揚台車(図示せず)等にて
下方のボビン83の玉揚げを実行する。玉揚げが終了し
たなら、昇降ボックス12を下限位置まで一挙に下降さ
せると共に、新たに巻取側となったボビンを約95度回転
移動させ、巻取開始位置(P2 )にて本格的に巻き取り
を開始する。これと同時に或いはその前後に、空ボビン
は当初待機位置(P3 )まで回転移動する。
【0025】このように本具体的実施例にあっては、共
通の円軌道90において一方のボビンホルダー81を側
方の巻取開始位置(P2 )から徐々に下方に且つ内方に
移動させ、他方のボビンホルダー82を待機側ボビン8
4が巻取側ボビン83及び昇降ボックス12に接触しな
いように移動位置させるようにしたので、巻取開始から
玉揚げまでの過程で、巻取パッケージ1の糸層が機本体
88から幅方向に突出することがない。従って、ボビン
ホルダー同士が180 度の位相を保って移動する従来の巻
取機よりも、据付ピッチを縮小させることができ、設置
スペースの削減が達成される。そしてこの巻取機におい
て、巻取パッケージ1とタッチローラ2との接触角変化
(ψ1 →ψ2 )により生じる接圧変化は、ロードセルに
より直ちに検出され、ボビンホルダー81の撓みによる
接圧変化とともにコントローラ51に入力されて、この
検出値に基づいて傾動機構及び昇降機構がタッチローラ
2を微小移動させるので、巻き始めから巻き終りまで接
圧を所定の設定値に保つことができ、巻取パッケージ1
の品質向上が達成される。
【0026】なお以上の実施例において、接圧検出手段
としてはストレインゲージを有したロードセル24,3
7に限らず、圧電式など他の検出手段によりタッチロー
ラ2の荷重(反力)を計測するようにしてもよい。また
傾動機構としてタッチローラ2の先端側に調整用シリン
ダ43或いはステッピングモータ61を設けるものとし
たが、基端側に設けるようにしてもよく、さらにタッチ
ローラ2の両方の軸端部14,15にシリンダー等のア
クチュエータを設けて、傾動機構と昇降機構とを兼ねた
ローラ位置調整手段として構成しても構わない。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、タッチロ
ーラによる接圧の調整を容易に且つ適正に行うことがで
きる。特に、接圧検出手段がタッチローラの軸方向に間
隔を隔てて設けられた構成においては、巻取パッケージ
の重量増加に伴う巻取パッケージ毎の接圧変化に対して
設定値になるように制御でき、巻取パッケージの均質化
及び品質向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取機の第一の実施例を示した側面図
である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】本発明の巻取機の第二の実施例を示した斜視図
である。
【図5】図4の傾動機構の要部を示した正面図である。
【図6】図4の傾動機構の他の要部を示した正面図であ
る。
【図7】本発明の作用を説明するためのブロック図であ
る。
【図8】本発明の具体的実施例を示した正面図である。
【図9】従来の巻取機の課題を説明するための側面図で
ある。
【符号の説明】
1 巻取パッケージ 2 タッチローラ 11 昇降機構(ローラ位置調整手段) 24 ロードセル(接圧検出手段) 30 弾性体(傾動機構) 37 ロードセル(接圧検出手段) 43 調整用シリンダ(傾動機構) 44 傾動機構(ローラ位置調整手段) 50 エアシリンダ(昇降機構) 51 コントローラ(ローラ位置調整手段) 61 ステッピングモータ(傾動機構) 62 ヒンジ部材(傾動機構)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取パッケージに接触するタッチローラ
    の接圧を巻取中に検出する接圧検出手段と、該接圧検出
    手段の検出値に基づいて上記タッチローラの巻取パッケ
    ージに対する相対位置を調整するローラ位置調整手段と
    を備え、上記接圧検出手段が、上記タッチローラの軸方
    向に間隔を隔てて設けられたものであり、上記ローラ位
    置調整手段が、上記タッチローラを上下方向に傾動させ
    る傾動機構を有し、該傾動機構が、タッチローラの基端
    側軸端部を連結支持するローラ支持部材に設けられ上記
    タッチローラの傾動支点を形成する弾性体と、上記タッ
    チローラを傾動させるアクチュエータとを備えたことを
    特徴とする巻取機。
  2. 【請求項2】 巻取パッケージに接触するタッチローラ
    の接圧を巻取中に検出する接圧検出手段と、該接圧検出
    手段の検出値に基づいて上記タッチローラの巻取パッケ
    ージに対する相対位置を調整するローラ位置調整手段と
    を備え、上記接圧検出手段が、上記タッチローラの軸方
    向に間隔を隔てて設けられたものであり、上記ローラ位
    置調整手段が、上記タッチローラを上下方向に傾動させ
    る傾動機構を有し、該傾動機構が、タッチローラの基端
    側軸端部を連結支持するローラ支持部材に設けられ上記
    タッチローラの傾動支点を形成するヒンジと、上記タッ
    チローラを傾動させるアクチュエータとを備えたことを
    特徴とする巻取機。
  3. 【請求項3】 上記アクチュエータが、上記タッチロー
    ラの先端側に設けられる請求項1又は2に記載の巻取
    機。
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