JP2002104734A - 糸条巻取装置 - Google Patents
糸条巻取装置Info
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- JP2002104734A JP2002104734A JP2000295728A JP2000295728A JP2002104734A JP 2002104734 A JP2002104734 A JP 2002104734A JP 2000295728 A JP2000295728 A JP 2000295728A JP 2000295728 A JP2000295728 A JP 2000295728A JP 2002104734 A JP2002104734 A JP 2002104734A
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2515/00—Physical entities not provided for in groups B65H2511/00 or B65H2513/00
- B65H2515/30—Forces; Stresses
- B65H2515/34—Pressure, e.g. fluid pressure
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボビンホルダーの撓み発生にもかかわらず、
タッチローラの接圧を適正にして良好な巻取形状の糸条
パッケージを形成可能にする糸条巻取装置を提供する。 【解決手段】 ボビンホルダー3を機台2に片持支持す
ると共に、該機台2にタッチローラ5を支承する枠体6
を支持した糸条巻取装置において、枠体6を揺動可能に
機台2側で枢支すると共に、該枠体2の両端部にそれぞ
れ枠体6両端部を個別に昇降する昇降手段11A,11
Bとタッチローラ5と糸条パッケージ4a間の接圧を検
知する接圧検知手段12A,12Bとを設け、該接圧検
知手段12A,12Bの測定値に基づき接圧を適正にす
るように昇降手段11A,11Bを昇降させる。
タッチローラの接圧を適正にして良好な巻取形状の糸条
パッケージを形成可能にする糸条巻取装置を提供する。 【解決手段】 ボビンホルダー3を機台2に片持支持す
ると共に、該機台2にタッチローラ5を支承する枠体6
を支持した糸条巻取装置において、枠体6を揺動可能に
機台2側で枢支すると共に、該枠体2の両端部にそれぞ
れ枠体6両端部を個別に昇降する昇降手段11A,11
Bとタッチローラ5と糸条パッケージ4a間の接圧を検
知する接圧検知手段12A,12Bとを設け、該接圧検
知手段12A,12Bの測定値に基づき接圧を適正にす
るように昇降手段11A,11Bを昇降させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糸条巻取装置に関
し、さらに詳しくは、タッチローラの接圧を適正に制御
して良好な巻取形状の糸条パッケージを形成する糸条巻
取装置に関する。
し、さらに詳しくは、タッチローラの接圧を適正に制御
して良好な巻取形状の糸条パッケージを形成する糸条巻
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に糸条巻取装置は、ボビンの脱着を
容易にするため、ボビンホルダー(スピンドル)を機台
に対して片持支持するようになっている。また、糸条の
巻取り中に巻き崩れが生じないように、糸条パッケージ
の表面をタッチローラで接圧しながら巻取りを行うよう
にしたものが主流になっている。
容易にするため、ボビンホルダー(スピンドル)を機台
に対して片持支持するようになっている。また、糸条の
巻取り中に巻き崩れが生じないように、糸条パッケージ
の表面をタッチローラで接圧しながら巻取りを行うよう
にしたものが主流になっている。
【0003】しかし、ボビンホルダーは片持支持である
ため、糸条パッケージが成長して重量が大きくなるにつ
れ先端側が次第に撓んで行く現象があり、この現象は1
本のボビンホルダーに複数個のボビンを装着した多糸条
取りほど顕著に現れるようになる。
ため、糸条パッケージが成長して重量が大きくなるにつ
れ先端側が次第に撓んで行く現象があり、この現象は1
本のボビンホルダーに複数個のボビンを装着した多糸条
取りほど顕著に現れるようになる。
【0004】このようにボビンホルダーの先端側が撓む
現象が発生すると、先端側に装着された糸条パッケージ
とタッチローラとの間に隙間が生じ、タッチローラの接
圧が十分に与えられなくなる。その結果、接圧が与えら
れながら巻かれた糸条パッケージよりもパッケージ径が
大きくなり、その糸条パッケージの周速度及び巻取張力
が高くなり、巻取形状が悪化すると共に、糸品質も低下
するようになる。
現象が発生すると、先端側に装着された糸条パッケージ
とタッチローラとの間に隙間が生じ、タッチローラの接
圧が十分に与えられなくなる。その結果、接圧が与えら
れながら巻かれた糸条パッケージよりもパッケージ径が
大きくなり、その糸条パッケージの周速度及び巻取張力
が高くなり、巻取形状が悪化すると共に、糸品質も低下
するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ボビ
ンホルダーの撓みにもかかわらず、タッチローラの接圧
を適正にして良好な巻取形状の糸条パッケージを形成可
能にする糸条巻取装置を提供することにある。
ンホルダーの撓みにもかかわらず、タッチローラの接圧
を適正にして良好な巻取形状の糸条パッケージを形成可
能にする糸条巻取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、ボビンを支持するボビンホルダーを機台に片持支
持すると共に、該機台に前記ボビン上の糸条パッケージ
を接圧するタッチローラを支承する枠体を支持した糸条
巻取装置において、前記枠体を揺動可能に機台側で枢支
すると共に、該枠体の両端部にそれぞれ枠体両端部を個
別に昇降する昇降手段と前記タッチローラと糸条パッケ
ージ間の接圧を検知する接圧検知手段とを設け、該接圧
検知手段の測定値に基づき前記接圧を適正にするように
前記昇降手段を昇降させることを特徴とするものであ
る。
明は、ボビンを支持するボビンホルダーを機台に片持支
持すると共に、該機台に前記ボビン上の糸条パッケージ
を接圧するタッチローラを支承する枠体を支持した糸条
巻取装置において、前記枠体を揺動可能に機台側で枢支
すると共に、該枠体の両端部にそれぞれ枠体両端部を個
別に昇降する昇降手段と前記タッチローラと糸条パッケ
ージ間の接圧を検知する接圧検知手段とを設け、該接圧
検知手段の測定値に基づき前記接圧を適正にするように
前記昇降手段を昇降させることを特徴とするものであ
る。
【0007】このようにタッチローラを支承した枠体の
機台側を揺動可能に枢支したため、糸条パッケージの成
長に伴ってボビンホルダーの先端側が撓んでも、タッチ
ローラを機枠と共に揺動させてボビンホルダー先端側の
撓みに追従させるため、糸条パッケージに接圧を与える
ことができる。しかも、機枠の両端部にそれぞれ昇降手
段と接圧検知手段とを設け、この接圧検知手段の測定値
に基づき昇降手段を昇降させて、タッチローラの接圧を
適正に制御するため良好な巻取形状にすることができ
る。
機台側を揺動可能に枢支したため、糸条パッケージの成
長に伴ってボビンホルダーの先端側が撓んでも、タッチ
ローラを機枠と共に揺動させてボビンホルダー先端側の
撓みに追従させるため、糸条パッケージに接圧を与える
ことができる。しかも、機枠の両端部にそれぞれ昇降手
段と接圧検知手段とを設け、この接圧検知手段の測定値
に基づき昇降手段を昇降させて、タッチローラの接圧を
適正に制御するため良好な巻取形状にすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)は本発明の糸条
巻取装置を例示し、(A)は側面図、(B)は正面図で
ある。
巻取装置を例示し、(A)は側面図、(B)は正面図で
ある。
【0009】図1において、糸条巻取装置は、床面に固
定したベース1の端部に機台2を立設し、この機台2に
ボビンホルダー3を水平に片持支持している。そのボビ
ンホルダー3は、機台2内に設けたモータ(図示せず)
により回転駆動されるようになっている。ボビンホルダ
ー3には複数個のボビン4が直列に装着され、それぞれ
に糸条Yが巻き取られて糸条パッケージ4aを形成す
る。図の糸条巻取装置では、説明を容易にするため、ボ
ビンホルダー3を1本だけ設ける場合について例示した
が、ターレット式で2本以上のボビンホルダーを交替し
ながら使用するものであってもよい。
定したベース1の端部に機台2を立設し、この機台2に
ボビンホルダー3を水平に片持支持している。そのボビ
ンホルダー3は、機台2内に設けたモータ(図示せず)
により回転駆動されるようになっている。ボビンホルダ
ー3には複数個のボビン4が直列に装着され、それぞれ
に糸条Yが巻き取られて糸条パッケージ4aを形成す
る。図の糸条巻取装置では、説明を容易にするため、ボ
ビンホルダー3を1本だけ設ける場合について例示した
が、ターレット式で2本以上のボビンホルダーを交替し
ながら使用するものであってもよい。
【0010】ボビンホルダー3の上方には、両端部が枠
体6に支承されたタッチローラ5が設けられ、そのタッ
チローラ5が複数個のボビン4上に形成される糸条パッ
ケージ4aの表面を接圧を与えるようにしている。ま
た、枠体6には、各糸条パッケージ4aに対応して巻取
中の糸条Yを左右にトラバースする綾振機構7が設けら
れている。
体6に支承されたタッチローラ5が設けられ、そのタッ
チローラ5が複数個のボビン4上に形成される糸条パッ
ケージ4aの表面を接圧を与えるようにしている。ま
た、枠体6には、各糸条パッケージ4aに対応して巻取
中の糸条Yを左右にトラバースする綾振機構7が設けら
れている。
【0011】機台2の上面には上下方向のガイドレール
10が固定され、このガイドレール10にスライドベー
ス8が上下方向に摺動するようになっている。このスラ
イドベース8に、枠体6の端部がピン9を介して枢支さ
れ、他端側が上下に揺動するようになっている。スライ
ドベース8は機台2に流体シリンダ等の昇降手段11A
を介して支持され、また枠体6の他端部が、同じく流体
シリンダ等の昇降手段11Bを介してベース1に支持さ
れている。さらに接圧検知手段12A及び12Bが、昇
降手段11A及び11Bと直列に設けられている。
10が固定され、このガイドレール10にスライドベー
ス8が上下方向に摺動するようになっている。このスラ
イドベース8に、枠体6の端部がピン9を介して枢支さ
れ、他端側が上下に揺動するようになっている。スライ
ドベース8は機台2に流体シリンダ等の昇降手段11A
を介して支持され、また枠体6の他端部が、同じく流体
シリンダ等の昇降手段11Bを介してベース1に支持さ
れている。さらに接圧検知手段12A及び12Bが、昇
降手段11A及び11Bと直列に設けられている。
【0012】上記糸条巻取装置において、糸条Yがボビ
ン4に巻き取られて糸条パッケージ4aが成長するにつ
れ、ボビンホルダー3の自由端側が徐々に下方へ撓んで
行く。しかし、枠体6に支持されたタッチローラ5も、
ピン9を支点にしてボビンホルダー3の撓みと同じ方向
に傾動するので、いずれの糸条パッケージ4aにも接圧
を付与することができる。
ン4に巻き取られて糸条パッケージ4aが成長するにつ
れ、ボビンホルダー3の自由端側が徐々に下方へ撓んで
行く。しかし、枠体6に支持されたタッチローラ5も、
ピン9を支点にしてボビンホルダー3の撓みと同じ方向
に傾動するので、いずれの糸条パッケージ4aにも接圧
を付与することができる。
【0013】他方、昇降手段(流体シリンダ)11A及
び11Bは、実質的に枠体6の両端部を支持して、タッ
チローラ5を糸条パッケージ4aに接圧し、かつ糸条パ
ッケージ4aが径を拡大するに従ってタッチローラ5を
上昇させ、上記接圧を予め設定された設定値に制御する
ようにしている。この接圧の制御は、枠体6(タッチロ
ーラ5)の両側に設けた接圧検知手段12A及び12B
の検知信号に基づき、昇降手段(流体シリンダ)11A
及び11Bに所定量ずつの圧空を供給することにより行
われる。
び11Bは、実質的に枠体6の両端部を支持して、タッ
チローラ5を糸条パッケージ4aに接圧し、かつ糸条パ
ッケージ4aが径を拡大するに従ってタッチローラ5を
上昇させ、上記接圧を予め設定された設定値に制御する
ようにしている。この接圧の制御は、枠体6(タッチロ
ーラ5)の両側に設けた接圧検知手段12A及び12B
の検知信号に基づき、昇降手段(流体シリンダ)11A
及び11Bに所定量ずつの圧空を供給することにより行
われる。
【0014】したがって、本発明の糸条巻取装置によれ
ば、糸条パッケージが成長してボビンホルダーの先端側
が撓んでも、その撓みにタッチローラを追従させること
ができ、かつ接圧検知手段で接圧を検知して昇降手段を
昇降させて、タッチローラの接圧を適正に制御するため
巻取形状を良好にし、かつ糸品質を低減することがな
い。
ば、糸条パッケージが成長してボビンホルダーの先端側
が撓んでも、その撓みにタッチローラを追従させること
ができ、かつ接圧検知手段で接圧を検知して昇降手段を
昇降させて、タッチローラの接圧を適正に制御するため
巻取形状を良好にし、かつ糸品質を低減することがな
い。
【0015】巻取り開始から終了までの1工程でタッチ
ローラが行う接圧の設定値は、特に限定されるものでな
く、従来から採用されているものがいずれも使用可能で
ある。例えば、巻取り開始から終了までの工程中、接圧
を一定値に維持するもの、或いは徐々に低減するなど変
化させるものなどであってよい。また、トラバース速度
を変化させたり、張力を変化させる方法を併用してもよ
い。
ローラが行う接圧の設定値は、特に限定されるものでな
く、従来から採用されているものがいずれも使用可能で
ある。例えば、巻取り開始から終了までの工程中、接圧
を一定値に維持するもの、或いは徐々に低減するなど変
化させるものなどであってよい。また、トラバース速度
を変化させたり、張力を変化させる方法を併用してもよ
い。
【0016】昇降手段11A,11Bとしては、流体シ
リンダ、特に圧空シリンダが好ましいが、昇降作用を有
する手段であれば特に限定されない。例えば、ネジ機構
を使用して螺進作用で昇降させるようなものであっても
よい。
リンダ、特に圧空シリンダが好ましいが、昇降作用を有
する手段であれば特に限定されない。例えば、ネジ機構
を使用して螺進作用で昇降させるようなものであっても
よい。
【0017】図2(A)(B)は、本発明の他の実施形
態からなる糸条巻取装置であり、図2(A)は側面図、
図2(B)は正面図である。
態からなる糸条巻取装置であり、図2(A)は側面図、
図2(B)は正面図である。
【0018】この実施形態では、図1の場合に昇降手段
11A,11Bに直列に設けていた接圧検知手段12
A,12Bを、別の箇所に設けるようにしたものであ
る。他の構成については、図1の場合と略同様になって
いる。
11A,11Bに直列に設けていた接圧検知手段12
A,12Bを、別の箇所に設けるようにしたものであ
る。他の構成については、図1の場合と略同様になって
いる。
【0019】すなわち、タッチローラ5の両端部を支承
する軸受部13,13が、それぞれブラケット14,1
4を介して枠体6に支持されるように構成され、これら
ブラケット14,14にそれぞれ歪ゲージが貼り付けら
れて接圧検知手段12A,12Bを構成するようにした
ものである。
する軸受部13,13が、それぞれブラケット14,1
4を介して枠体6に支持されるように構成され、これら
ブラケット14,14にそれぞれ歪ゲージが貼り付けら
れて接圧検知手段12A,12Bを構成するようにした
ものである。
【0020】このようにブラケット14,14でタッチ
ローラ5を支持し、そのブラケット14,14に歪ゲー
ジを設けて接圧検知手段12A,12Bを構成するよう
にしたことにより、タッチローラ5は綾振機構7の重量
の影響を受けないため、タッチローラ5の接圧をもっと
精密に検出することができる。また、接圧を精密に検出
することで、昇降手段11A,11Bの接圧制御を更に
一層高い精度で行うことができる。
ローラ5を支持し、そのブラケット14,14に歪ゲー
ジを設けて接圧検知手段12A,12Bを構成するよう
にしたことにより、タッチローラ5は綾振機構7の重量
の影響を受けないため、タッチローラ5の接圧をもっと
精密に検出することができる。また、接圧を精密に検出
することで、昇降手段11A,11Bの接圧制御を更に
一層高い精度で行うことができる。
【0021】接圧検知手段12A,12Bを歪ゲージか
ら構成した場合には、ブラケット14,14の剛性が小
さいほど検出精度を上げることができる。しかし、ブラ
ケット14の剛性が小さいほど振動しやすくなるので、
軸受13と枠体6との間にダンパ15を介在させ、その
振動を吸収するようにすることが好ましい。
ら構成した場合には、ブラケット14,14の剛性が小
さいほど検出精度を上げることができる。しかし、ブラ
ケット14の剛性が小さいほど振動しやすくなるので、
軸受13と枠体6との間にダンパ15を介在させ、その
振動を吸収するようにすることが好ましい。
【0022】図3は、本発明の糸条巻取装置の更に他の
実施形態を示したものである。
実施形態を示したものである。
【0023】この実施形態は、図2の場合と同様に、接
圧検知手段12A,12Bを、タッチローラ5の両端部
を支持するブラケット14,14に歪ゲージを貼り付け
て構成した点が同じになっている。しかし、昇降手段1
1A,11Bとして、一対ずつの大径流体シリンダ11
A1 と小径流体シリンダ11A2 、大径流体シリンダ1
1B1 と小径流体シリンダ11B2 とを設けるようにし
た点が、図1や図2の場合と異なっている。
圧検知手段12A,12Bを、タッチローラ5の両端部
を支持するブラケット14,14に歪ゲージを貼り付け
て構成した点が同じになっている。しかし、昇降手段1
1A,11Bとして、一対ずつの大径流体シリンダ11
A1 と小径流体シリンダ11A2 、大径流体シリンダ1
1B1 と小径流体シリンダ11B2 とを設けるようにし
た点が、図1や図2の場合と異なっている。
【0024】このような糸条巻取装置において、タッチ
ローラ5が糸条パッケージ4aに与える接圧Pは、タッ
チローラ5及び枠体6等一体となって昇降する部材の総
重量Wと、昇降手段11A1 ,11A2 ,11B1 ,1
1B2 がタッチローラ5を支承する枠体6に対して上向
きに与える力Fとの差に相当する。前述したように、こ
の接圧は、巻始めから巻終わりまで一定に維持する場合
と、徐々に低減させていくなど変化させる場合とがあ
る。
ローラ5が糸条パッケージ4aに与える接圧Pは、タッ
チローラ5及び枠体6等一体となって昇降する部材の総
重量Wと、昇降手段11A1 ,11A2 ,11B1 ,1
1B2 がタッチローラ5を支承する枠体6に対して上向
きに与える力Fとの差に相当する。前述したように、こ
の接圧は、巻始めから巻終わりまで一定に維持する場合
と、徐々に低減させていくなど変化させる場合とがあ
る。
【0025】この実施形態では、枠体6に対して上向き
に与える力Fのうち、その大部分は一定の設定値Fa,
Fbとして、大径流体シリンダ11A1 と11B1 が負
担するようになっており、残りの小部分を制御値fa,
fbとして、小径流体シリンダ11A2 と11B2 が負
担するようにしている。このように接圧の制御を、主に
小径流体シリンダ11A2 と11B2 に与える流体の圧
力を制御し、それによりfa,fbを制御することによ
り行うことで、より精密な接圧制御を行うことができ
る。
に与える力Fのうち、その大部分は一定の設定値Fa,
Fbとして、大径流体シリンダ11A1 と11B1 が負
担するようになっており、残りの小部分を制御値fa,
fbとして、小径流体シリンダ11A2 と11B2 が負
担するようにしている。このように接圧の制御を、主に
小径流体シリンダ11A2 と11B2 に与える流体の圧
力を制御し、それによりfa,fbを制御することによ
り行うことで、より精密な接圧制御を行うことができ
る。
【0026】これらを換言し、関係式として示すと次の
ようになる。
ようになる。
【0027】 P=W−F=W−(Fa+Fb+fa+fb) ・・・・(1) 大径流体シリンダ11A1 ,11B1 が負担する設定値
FaとFbとの相互間、及び小径流体シリンダ11
A2 ,11B2 が負担する制御値faとfbとの相互間
は、必ずしも互いに同一であるとは限らない。例えば、
タッチローラ5の一方の端部に駆動用モータを連結して
いる場合は、両端部での重心位置が異なるため、Faと
Fbとの間、またfaとfbの間は、それぞれ互いに異
なった設定値が設定される。
FaとFbとの相互間、及び小径流体シリンダ11
A2 ,11B2 が負担する制御値faとfbとの相互間
は、必ずしも互いに同一であるとは限らない。例えば、
タッチローラ5の一方の端部に駆動用モータを連結して
いる場合は、両端部での重心位置が異なるため、Faと
Fbとの間、またfaとfbの間は、それぞれ互いに異
なった設定値が設定される。
【0028】図4は、図3の実施形態からなる糸条巻取
装置のタッチローラの接圧制御方法を示す。
装置のタッチローラの接圧制御方法を示す。
【0029】まず、糸条の巻取開始前に、上述した大径
流体シリンダ11A1 ,11B1 における設定値Fa,
Fbと、接圧検知手段12A,12Bにおける測定値の
和の目標値Ppcと差の目標値Pmcが、それぞれ制御値1
6の記憶部17に予め入力される。
流体シリンダ11A1 ,11B1 における設定値Fa,
Fbと、接圧検知手段12A,12Bにおける測定値の
和の目標値Ppcと差の目標値Pmcが、それぞれ制御値1
6の記憶部17に予め入力される。
【0030】さらに詳細に説明すると、上記Ppc及びP
mcは、それぞれ(Pa+Pb),(Pa−Pb)の制御
目標値であるが、前者はトータルとしての接圧そのもの
を示し、後者は全てのパッケージに均等に接圧を与える
ため、枠体6,タッチロール5を含めた昇降部の重心を
補正するための値を示している。
mcは、それぞれ(Pa+Pb),(Pa−Pb)の制御
目標値であるが、前者はトータルとしての接圧そのもの
を示し、後者は全てのパッケージに均等に接圧を与える
ため、枠体6,タッチロール5を含めた昇降部の重心を
補正するための値を示している。
【0031】Ppcは巻取りを行う糸品種により巻取り
中、任意の値に変化させることがあるが、通常の場合、
Pmcは常に一定の値となるように制御することが望まし
い。そのため、接圧検知手段12A及び12Bで検知す
る測定値Pa及びPbの制御目標値をPac,Pbcとして
個別に設定することも可能ではあるものの、簡便に制御
を行う上では、上記のようにPpc,Pmcの2値を採って
制御を行うことが望ましい。
中、任意の値に変化させることがあるが、通常の場合、
Pmcは常に一定の値となるように制御することが望まし
い。そのため、接圧検知手段12A及び12Bで検知す
る測定値Pa及びPbの制御目標値をPac,Pbcとして
個別に設定することも可能ではあるものの、簡便に制御
を行う上では、上記のようにPpc,Pmcの2値を採って
制御を行うことが望ましい。
【0032】巻取りが開始されると、ボビン4に糸条パ
ッケージ4aが形成され、その表面にタッチローラ5が
接圧しながら糸条が巻き取られる。巻取り工程中、接圧
検知手段12Aが検出した測定値Pa、接圧検知手段1
2Bが検出した測定値Pbが演算部18に入力され、演
算部内でPa,Pbの和Pp及び差Pmに換算される。
これらPp及びPmは、それぞれ上述の目標値Ppc及び
Pmcと対比され、それぞれの対比において差が生ずる
と、圧空源19から精密絞り弁20a,20bを介して
小径流体シリンダ11A2 ,11B2 内の流体圧を高
く、或いは低くすることで、その差を0にするようにタ
ッチローラの接圧が調整される。
ッケージ4aが形成され、その表面にタッチローラ5が
接圧しながら糸条が巻き取られる。巻取り工程中、接圧
検知手段12Aが検出した測定値Pa、接圧検知手段1
2Bが検出した測定値Pbが演算部18に入力され、演
算部内でPa,Pbの和Pp及び差Pmに換算される。
これらPp及びPmは、それぞれ上述の目標値Ppc及び
Pmcと対比され、それぞれの対比において差が生ずる
と、圧空源19から精密絞り弁20a,20bを介して
小径流体シリンダ11A2 ,11B2 内の流体圧を高
く、或いは低くすることで、その差を0にするようにタ
ッチローラの接圧が調整される。
【0033】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、タッチ
ローラを支承した枠体の機台側を揺動可能に枢支したた
め、糸条パッケージの成長に伴ってボビンホルダーの先
端側が撓んでも、タッチローラを機枠と共に揺動させて
ボビンホルダー先端側の撓みに追従させるため、糸条パ
ッケージに接圧を与えることができる。しかも、機枠の
両端部にそれぞれ昇降手段と接圧検知手段とを設け、こ
の接圧検知手段の測定値に基づき昇降手段を昇降させ
て、タッチローラの接圧を適正に制御するため良好な巻
取形状にすることができる。
ローラを支承した枠体の機台側を揺動可能に枢支したた
め、糸条パッケージの成長に伴ってボビンホルダーの先
端側が撓んでも、タッチローラを機枠と共に揺動させて
ボビンホルダー先端側の撓みに追従させるため、糸条パ
ッケージに接圧を与えることができる。しかも、機枠の
両端部にそれぞれ昇降手段と接圧検知手段とを設け、こ
の接圧検知手段の測定値に基づき昇降手段を昇降させ
て、タッチローラの接圧を適正に制御するため良好な巻
取形状にすることができる。
【図1】本発明の糸条巻取装置の一例を例示し、(A)
は側面図、(B)は正面図である。
は側面図、(B)は正面図である。
【図2】本発明の糸条巻取装置の他の例を例示し、
(A)は側面図、(B)は正面図である。
(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図3】本発明の糸条巻取装置の更に他の例を例示する
側面図である。
側面図である。
【図4】図3の糸条巻取装置におけるタッチローラの接
圧制御方法を示すブロック図である。
圧制御方法を示すブロック図である。
1 ベース 2 機台 3 ボビンホルダー 4 ボビン 4a 糸条パッケージ 5 タッチローラ 6 枠体 7 綾振機構 8 スライドベース 9 ピン 10 スライドレール 11a,11b 昇降手段 12A,12B 接圧検知手段
Claims (9)
- 【請求項1】 ボビンを支持するボビンホルダーを機台
に片持支持すると共に、該機台に前記ボビン上の糸条パ
ッケージを接圧するタッチローラを支承する枠体を支持
した糸条巻取装置において、前記枠体を揺動可能に機台
側で枢支すると共に、該枠体の両端部にそれぞれ枠体両
端部を個別に昇降する昇降手段と前記タッチローラと糸
条パッケージ間の接圧を検知する接圧検知手段とを設
け、該接圧検知手段の測定値に基づき前記接圧を適正に
するように前記昇降手段を昇降させる糸条巻取装置。 - 【請求項2】 前記機台に設けたガイドレールに沿って
スライドベースを上下動可能に設け、該スライドベース
に前記枠体の端部を枢支した請求項1に記載の糸条巻取
装置。 - 【請求項3】 前記昇降手段の一方で前記スライドベー
スを支承し、他方で前記枠体の他端を支承した請求項2
に記載の糸条巻取装置。 - 【請求項4】 前記接圧検知手段を前記昇降手段と直列
に配置した請求項1,2又は3に記載の糸条巻取装置。 - 【請求項5】 前記枠体に前記タッチローラの両端部を
それぞれブラケットを介して支承し、これらブラケット
にそれぞれ前記接圧検知手段を設けた請求項1,2,3
又は4に記載の糸条巻取装置。 - 【請求項6】 前記タッチローラを支承する軸受部と前
記枠体との間にダンパを介在した請求項5に記載の糸条
巻取装置。 - 【請求項7】 前記昇降手段が流体シリンダである請求
項1〜6のいずれかに記載の糸条巻取装置。 - 【請求項8】 前記昇降手段として対をなす大径流体シ
リンダと小径流体シリンダとを併設した請求項7に記載
の糸条巻取装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかの糸条巻取装置
を使用して糸条パッケージを形成する糸条パッケージの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000295728A JP2002104734A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 糸条巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000295728A JP2002104734A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 糸条巻取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002104734A true JP2002104734A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18778107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000295728A Pending JP2002104734A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 糸条巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002104734A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101928023B1 (ko) | 2017-05-23 | 2018-12-12 | 일진에이테크 주식회사 | 압력 제어를 통해 권취 무게 조정이 가능한 사 권취 장치 |
DE102023001454A1 (de) | 2023-04-14 | 2024-10-17 | Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zum Ausgleichen einer Belastungsbiegelinie einer Spulspindel |
-
2000
- 2000-09-28 JP JP2000295728A patent/JP2002104734A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101928023B1 (ko) | 2017-05-23 | 2018-12-12 | 일진에이테크 주식회사 | 압력 제어를 통해 권취 무게 조정이 가능한 사 권취 장치 |
DE102023001454A1 (de) | 2023-04-14 | 2024-10-17 | Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zum Ausgleichen einer Belastungsbiegelinie einer Spulspindel |
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