JP3680589B2 - 合成繊維の巻取装置および巻取方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続的に供給される糸条を一対のスピンドルで交互に巻き取るターレット切替式合成繊維巻取装置および巻取方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のターレット切替式合成繊維巻取装置において、仕切部材は、満管ボビンから新しい空ボビンに糸条の切替が完了した後に、満管ボビンの回転を停止せしめた時に、該満管ボビンの糸端が巻き始めたパッケージに接触、巻き込まれることを防ぐ。また、切替時の走糸のガイドのため必要である。しかし、この仕切部材はスピンドル軸間中央に設置されているため、必然的にパッケージの巻径はスピンドル軸間距離の1/2以下に限定される。
【0003】
また、このようなターレット切替式合成繊維巻取装置において、例えば、特開昭60−61470号公報に開示されるように、ターレットの回動により巻取位置の満管パッケージが待機位置側に停止した際、端糸やフライ糸が巻取り位置で巻き取りを開始した空ボビンに巻き込まれないようにするため、2本のスピンドルの間に仕切機構を備えるようにした巻取装置が提案されている。この仕切機構における仕切板は、巻取位置のスピンドルで巻き上げられているパッケージの成長に支障にならないように、移動手段により2本のスピンドル軸間を往復移動可能に設けられ、糸条の巻取り中は待機位置側のスピンドルの近傍に移動して停止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの仕切機構を従来の巻取装置に適用する場合、設備的に大きな変更が必要であり、仕切部材の厚み分だけパッケージの大径化が不可能になるという問題があった。
【0005】
本発明は、ターレット切替式合成繊維巻取装置において、従来の端糸やフライの侵入防止機能を損なうことなく、巻取装置のコンパクト性を保持しつつ、パッケージの巻径を一層大きくとれるとともに、仕切部材の切替後の移動を容易にする合成繊維の巻取装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の合成繊維巻取装置は次の構成を有する。すなわち、
2本のスピンドル軸と該スピンドル軸間を仕切る仕切部材を有するターレット切替式合成繊維用巻取装置において、該仕切部材が曲面形状の仕切板であり、該仕切板が待機スピンドル軸側に凸面を形成するよう湾曲反転可能であることを特徴とする合成繊維の巻取装置である。
【0007】
また、本発明の合成繊維巻取装置は次の構成を有する。すなわち、
上記記載の合成繊維の巻取装置を用いて合成繊維を巻取るに際し、合成繊維パッケージの自動切替の一連の工程中、ターレットの回転、フルパッケージまたは切替完了パッケージの抜き取りおよびターレット用待機紙管の装着のいずれかの工程に連動して仕切板を待機スピンドル軸側に凸面を形成するよう湾曲反転させることを特徴とする合成繊維の巻取方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施態様を説明する。
【0009】
図1は本発明の合成繊維巻取装置の構成の一実施例を示す概略正面図である。図1において、合成繊維巻取装置のターレット2は機台1の前面に水平方向の軸を介して回転自在に設置されている。ターレット2には、その回転中心を挟んで2本のスピンドル3,4が180度の間隔に回転自在に水平方向に延長するように突設されている。この2本のスピンドル3,4には各々ボビンが装着され、一方のスピンドル4は空ボビン6を装着して斜め上の待機位置に位置し、また他方のスピンドル3はボビン5を装着して斜め下方の巻取位置に位置している。巻取位置のスピンドル3は、そのボビン5に図示しない紡糸機から連続供給される糸条Yをトラバース機構8およびローラーベイル9を介して巻取り、パッケージ13を形成するようにしている。
【0010】
さらに、ターレット2上には、上記スピンドル3,4の間にある仕切板7を支持するブラケット11がスピンドル3,4間の軸線の中間点から垂直な位置で設置されていて、そのブラケット11の間に仕切板7が蝶番15によって固定支持されている。
【0011】
蝶番15の16の部位がブラケット11との固定部位、17の部位が仕切板7との固定部位である。仕切板7は板材から構成されるが、材質や厚さとしては特に限定されるものではなく、繰り返してが容易にできるものであればよい。また、寸法は少なくともパッケージを覆うサイズであればよい。 この実施態様においては、仕切板7のアーム12を、機台1に設置したエアーシリンダー14のロッド10が押すことにより蝶番15を支点にして仕切板7が湾曲反転するようになっている。
【0012】
上述した合成繊維巻取装置において、満巻ボビンから空ボビンへの糸条切替操作は次のとおりである。まず予め設定された量の糸条Yがボビン5に巻取られてパッケージ13が形成されると、制御装置からの糸条切替動作開始信号に基づいて、待機位置側のスピンドル4が回転を開始する。次いで、糸切替機構が作動して、糸条Yがトラバース装置8のトラバース域から外され、ボビン側部の糸把持機構位置に対応する位置まで移動させられると、ターレット2が回転を始める。ターレット2が回転を続けることにより、ローラーベイル9とパッケージ13との間を走行する糸条が仕切板7を支持する両端ブラケット11の端縁に設けられた糸道規制ガイドによりパッケージ幅内に規制される。次いでターレット2が規定位置まで回転して停止すると、糸掛け手段が作動して、糸条Yを空ボビン6の糸把持位置まで移動する。糸条Yが糸把持位置に把持されると、ボビン6に対しての糸条Yの巻取りが開始される。上記のようにボビン6に糸条Yの巻取りが開始した後、待機位置側のスピンドル3が回転を停止し満巻パッケージ13が取り出された後、機台1に設置されたエアーシリンダー14のロッド10が仕切板7のアーム12を押すことにより仕切板7が湾曲反転して、待機位置のスピンドル側に凸面を形成する。
【0013】
本発明に用いる仕切板の反転作動は、上記の実施態様ではエアーシリンダーで行ったが、このほか、油圧やカム機構でも反転作動ができれば適用可能である。
【0014】
上述の動作を満巻毎に繰り返すことによって、糸条Yを連続して巻取ることができる。また、上述した仕切板の湾曲反転は、満巻によるターレット切替の度に行わなければならないので、満巻パッケージ抜き取り後の空ボビン装着操作に連動する制御機構により糸条を巻取るのが好ましい。
【0015】
【発明の効果】
本発明の合成繊維巻取装置は、従来のスピンドル軸間中央に仕切部材が設置されているタイプの合成繊維巻取装置の有する、満巻パッケージの糸端が巻取り中のパッケージに巻き込まれるのを防ぐ糸端巻き込み防止機能を損なうことなく、仕切部材を板状とし、待機スピンドル側に凸面を形成するように湾曲反転可能とすることで、巻取りパッケージを大径化することが可能となる。また装置機構が簡易であるため作製が簡単であり、従来の巻取り装置からの変更も簡単に実施でき、巻取り装置全体の構成をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成繊維巻取装置の一例を示す概略正面図。
【図2】図1の巻取装置の要部の斜視図。
【図3】図1の巻取装置に用いる仕切板の支持部と反転機構を示す概略図。
【図4】本発明の巻取装置を用いて繊維糸条を巻取るに際し、ターレット後の仕切板の状態を示す概略図。
【符号の説明】
1:機台
2,ターレット
3,4:スピンドル
5,6:ボビン
7:仕切板
8:トラバース機構
9:ローラーベイル
10,10’:ロッド
11:ブラケット
12,12’:アーム
13,13’:パッケージ
14:エアーシリンダー
15:蝶番
16:蝶番のブラケットとの固定部位
17,17’:蝶番の仕切板との固定部位
Claims (2)
- 2本のスピンドル軸と該スピンドル軸間を仕切る仕切部材を有するターレット切替式合成繊維用巻取装置において、該仕切部材が曲面形状の仕切板であり、該仕切板が待機スピンドル軸側に凸面を形成するよう湾曲反転可能であることを特徴とする合成繊維の巻取装置。
- 請求項1記載の合成繊維の巻取装置を用いて合成繊維を巻取るに際し、合成繊維パッケージの自動切替の一連の工程中、ターレットの回転、フルパッケージまたは切替完了パッケージの抜き取りおよびターレット用待機紙管の装着のいずれかの工程に連動して仕切板を待機スピンドル軸側に凸面を形成するよう湾曲反転させることを特徴とする合成繊維の巻取方法。
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