JP6913387B2 - 作業ロボットおよびエッジ検出器 - Google Patents

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    • G05D1/02Control of position or course in two dimensions

Description

本発明は、作業ロボットおよびエッジ検出器に関する。さらに詳しくは、太陽光発電に使用する太陽電池アレイや太陽熱発電に使用する集光ミラーなどの表面を自走して掃除等の作業を行う作業ロボットおよび、かかる作業ロボットに設けられるエッジ検出器に関する。
近年、再生可能エネルギを利用した発電の要求が高まっており、とくに太陽光を利用した太陽光発電や太陽熱発電には大きな注目が集まっている。
例えば、太陽光発電設備には、一般住宅に設けられる3〜4キロワット程度の発電容量の設備から、商業用の1メガワットを超える発電容量を有する大規模な発電設備まである。また、太陽熱発電設備においても、1メガワットを超える発電容量を有する大規模な設備が多く、火力発電や原子力発電の代替発電施設として期待されている。
一方、太陽光発電や太陽熱発電などの太陽光を利用した発電では、太陽からの日射光を受けて発電する。このため、太陽電池アレイ(つまり太陽電池モジュール)や集光ミラーの受光面が汚れると、汚れの程度に応じて、太陽光発電においては太陽電池モジュールの受光面を構成するカバーガラスの光透過率が低下することによって、発電される電力量が減少する。また、太陽熱発電においては、集光ミラーの反射率が低下することによって、発電される電力量が減少する。つまり、太陽光発電や太陽熱発電では、太陽電池モジュールや集光ミラーの受光面が汚れていると、発電性能が大幅に低下する。
このため、太陽電池アレイ等の受光面の汚れを除去するために、太陽電池アレイ等を適宜掃除することが重要になる。
一般住宅に設けられている設備であれば、定期的に人が掃除することも可能である。一方、大規模な太陽光発電設備の場合、その表面積は非常に大きくなるため、人が掃除して太陽電池アレイ表面の汚れを除去することは実質的に困難である。例えば、1メガワットの太陽光発電設備の場合、1枚あたり100ワットの発電出力の太陽電池モジュールから構成されているとする。この場合、太陽光発電設備全体では、太陽電池モジュールは1万枚に及ぶ。1枚の太陽電池モジュールの面積が1平方メートルの場合、掃除すべき面積は1万平方メートルに達する。そして、太陽光発電設備の場合、複数枚の太陽電池モジュールを1セットとする太陽電池アレイが複数設けられるのであるが、この太陽電池アレイの面積は、現場の種々の条件によって異なるが、概ね50平方メートルから1000平方メートルになる。したがって、大規模な太陽光発電設備では、自動または遠隔操作で太陽電池アレイ等の表面を走行させることができる作業ロボットが有効な掃除手段になる。
ところで、自走式掃除ロボットとして、最近では、建物の床などを自動で掃除するものが種々開発されており(例えば特許文献1)、かかる自走式掃除ロボットを、太陽電池アレイ等を掃除するためのロボットとして採用することも考えられる。
しかるに、特許文献1の自走式掃除ロボットは、建物の床などのように屋内での掃除を行うものである。床の端縁は壁などによって仕切られており、自走式掃除ロボットは壁などの障害物に接触するなどの方法で障害物を検出して、床などの掃除する領域を判断している。しかし、太陽電池アレイ等の表面等の場合、その表面の境界に障害物などは存在しないので、境界を判断することができない。そして、境界を判断できなければ、自走式掃除ロボットは表面等から落下して損傷してしまう可能性がある。
そこで、エッジ検出センサによってエッジの位置を検出し、自走式掃除ロボットが表面等から落下することを防止する技術も開発されている。例えば、特許文献2の技術では、エッジ検出センサとして光学的センサを使用している。かかる光学的センサは、表面等における光の反射を検出することによってエッジ検出を行っている。他にも種々の非接触センサがエッジ検出に使用されている。
特開2004−166968号公報 WO2011/113555号公報
ところで、太陽電池アレイ等の表面等には、アレイ同士の間に溝が存在する場合がある。かかる溝は自走式掃除ロボットの障害になるので、その溝を検出することが必要になる。
従来、かかる溝は、特許文献2の技術のように光の反射を使用する方法以外では検出が難しかったが、その反面、光の反射を使用する方法には以下のような問題がある。
まず、自走式掃除ロボットが作業を行う表面等の色の影響を受けてしまうので、表面等の色によっては正確に光の反射を検出できない可能性がある。
また、表面等で反射した太陽光などの外乱光の影響を受けてしまう可能性がある。
そして、埃や砂などのように、光を反射する物体がセンサと表面等の間に入った場合には、物体での反射と表面等での反射とを区別できない。
上述したような問題は、屋外に設置される太陽光発電設備では避けることが困難な問題であり、かかる問題を解消できる、溝を検出できるエッジ検出センサを備えたロボットが求められている。
本発明は上記事情に鑑み、外乱があっても溝を精度よく検出できる作業ロボットおよび、かかる作業ロボットに設けられるエッジ検出器を提供することを目的とする。
第1発明の作業ロボットは、平面を有する構造物上を走行して該構造物の平面上で作業を行うロボットであって、構造物上を走行するための移動手段が設けられたロボット本体と、該ロボット本体の移動を制御する制御部と、平面の作業を行う作業部と、を備えており、前記制御部は、前記ロボット本体に設けられた、超音波の発信と受信が可能な複数の超音波送受信器を備えた前記平面の端縁および/または溝を検出するエッジ検出部を備えており、前記制御部は、超音波を発信する2つの超音波送受信器と、この2つの超音波送受信器よりも前記ロボット本体に対して外方に配置される超音波送受信器を受信部として選択し該受信部として選択された超音波送受信器の受信部が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、2つの超音波送受信器から同一周波数であって位相の異なる超音波を発信するように制御していることを特徴とする。
第2発明の作業ロボットは、第1発明において、前記複数の超音波送受信器が、該作業ロボットの進行方向と交差する幅方向に沿って並ぶように配列されていることを特徴とする。
第3発明の作業ロボットは、第1発明において、前記複数の超音波送受信器が、該作業ロボットの進行方向に沿って並ぶように配列されていることを特徴とする。
第4発明の作業ロボットは、平面を有する構造物上を走行して該構造物の平面上で作業を行うロボットであって、構造物上を走行するための移動手段が設けられたロボット本体と、該ロボット本体の移動を制御する制御部と、平面の作業を行う作業部と、を備えており、前記制御部は、前記ロボット本体に設けられた、前記平面の端縁および/または溝を検出するエッジ検出部を備えており、該エッジ検出部は、同一周波数であって位相の異なる超音波を発信する2つの超音波発信器を有する発信部と、該発信部に対して前記ロボット本体に対して外方に位置するように配設され、該発信部が発信した超音波の平面における反射波を受信する超音波受信器を有する受信部と、を備えており、前記エッジ検出部から平面までの距離および前記受信部の超音波受信器の相対的な位置に基づいて、該受信部の超音波受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記発信部の2つの超音波発信器が発信する超音波の位相を制御していることを特徴とする。
第5発明の作業ロボットは、第4発明において、前記発信部の2つの超音波発信器のうち、1つの超音波発信器が超音波を受信する機能を有しており、前記受信部の超音波受信器が超音波を発信する機能を有していることを特徴とする。
第6発明の作業ロボットは、第4または第5発明において、前記エッジ検出部は、前記受信部を複数備えており、該複数の受信部は、該複数の受信部と前記発信部の2つの超音波発信器とが一列に並ぶように配設されていることを特徴とする。
第7発明の作業ロボットは、第4、第5または第6発明において、前記エッジ検出部は、前記発信部を挟むように配設された前記受信部を備えており、前記発信部および前記受信部が、該作業ロボットの進行方向と交差する幅方向に沿って並ぶように配列されていることを特徴とする。
第8発明の作業ロボットは、第4、第5または第6発明において、前記エッジ検出部は、前記発信部を挟むように配設された前記受信部を備えており、前記発信部および前記受信部が、該作業ロボットの進行方向に沿って並ぶように配列されていることを特徴とする。
第9発明の作業ロボットは、第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記エッジ検出部は、前記構造物の平面までの距離を測定する距離測定機能を有していることを特徴とする。
(エッジ検出器)
第10発明のエッジ検出器は、対象とする平面の欠陥を検出するエッジ検出器であって、超音波の発信と受信が可能な複数の超音波送受信器を備えており、前記複数の超音波送受信器のうち、2つの超音波送受信器から同一周波数であって位相の異なる超音波を発信する機能を有しており、超音波を発信する2つの超音波送受信器間に位置しない超音波送受信器を受信器として選択し、該受信器として選択された超音波送受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記超音波を発信する2つの超音波送受信器が発信する超音波の位相を制御していることを特徴とする。
第11発明のエッジ検出器は、第10発明において、前記複数の超音波送受信器が一列に並んで配設されていることを特徴とする。
第12発明のエッジ検出器は、対象とする平面の欠陥を検出するエッジ検出器であって、同一周波数であって位相の異なる超音波を発信し得る2つの超音波発信器を有する発信部と、該発信部が発信した超音波の平面における反射波を受信する、前記発信部の2つの超音波発信器間に位置しない超音波受信器を備えた受信部と、を備えており、該受信部の超音波受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記発信部の2つの超音波発信器が発信する超音波の位相を制御していることを特徴とする。
第13発明のエッジ検出器は、第12発明において、前記発信部の2つの超音波発信器のうち、1つの超音波発信器が超音波を受信する機能を有しており、前記受信部の超音波受信器が超音波を発信する機能を有していることを特徴とする。
第14発明のエッジ検出器は、第12または第13発明において、前記受信部を複数備えており、該複数の受信部は、該複数の受信部と前記発信部の2つの超音波発信器とが一列に並ぶように配設されていることを特徴とする。
第15発明のエッジ検出器は、第12、第13または第14発明において、前記発信部を挟むように配設された前記受信部を備えていることを特徴とする。
第16発明のエッジ検出器は、第10乃至第15発明のいずれかにおいて、前記エッジ検出部は、対象とする平面までの距離を測定する距離測定機能を有していることを特徴とする。
(作業ロボット)
第1発明によれば、超音波送受信器が発した超音波が構造物の平面で反射した場合、その反射をいずれかの超音波送受信器で検出することができる。そして、2つの超音波送受信器から同一周波数であって異なる位相の超音波を発信すれば、超音波送受信器が受信する反射波の強度を強くできる。したがって、超音波送受信器が受信した信号を解析した際に、平面の端縁や溝などの検出精度を高くすることができる。しかも、超音波を発信する2つの超音波送受信器よりもロボット本体に対して外方に配置される受信部が平面で反射した強度の強い反射波を受信するように制御されているので、溝やエッジの検出漏れが生じることを防ぐことができる。
第2、第3発明によれば、平面の端縁や溝などを検出する精度を向上させることができる。
第4発明によれば、発信部の超音波発信器が発した超音波が構造物の平面で反射した場合、その反射を受信部の超音波受信器で検出することができる。そして、2つの超音波発信器から同一周波数であって異なる位相の超音波を発信すれば、超音波受信器が受信する反射波の強度を強くできる。したがって、超音波受信器が受信した信号を解析した際に、平面の端縁や溝などの検出精度を高くすることができる。しかも、超音波を発信する2つの超音波発信器よりもロボット本体に対して外方に配置される受信部が平面で反射した強度の強い反射波を受信するように制御されているので、ロボット本体の脱輪をより確実に防止することができる。
第5発明によれば、エッジ検出部を小型化できるので、装置をコンパクトにできる。
第6、第7、第8発明によれば、平面の端縁や溝などを検出する精度を向上させることができる。
第9発明によれば、超音波発信器から発信する超音波を、対象平面に適したものとすることができるので、平面の端縁や溝などの検出精度を高くすることができる。
(エッジ検出器)
第10発明によれば、超音波送受信器から発信する超音波を対象とする平面に照射した際に、対象とする平面で反射した反射波を超音波送受信器で検出することができる。そして、2つの超音波送受信器から同一周波数であって異なる位相の超音波を発信すれば、超音波送受信器で受信する反射波の強度を強くできる。したがって、超音波送受信器が受信した信号を解析した際に、対象とする平面の端縁や溝などの検出精度を高くすることができる。
第11発明によれば、平面の端縁や溝などを検出する精度を向上させることができる。
第12発明によれば、発信部の超音波発信器から発信する超音波を構造物に照射した際に、構造物で反射した反射波を受信部の超音波受信器で検出することができる。そして、2つの超音波発信器から同一周波数であって異なる位相の超音波を発信すれば、超音波受信器が受信する反射波の強度を強くできる。したがって、超音波受信器が受信した信号を解析した際に、平面の端縁や溝などの検出精度を高くすることができる。
第13発明によれば、エッジ検出部を小型化できるので、装置をコンパクトにできる。
第14、第15発明によれば、平面の端縁や溝などを検出する精度を向上させることができる。
第16発明によれば、超音波発信器から発信する超音波を溝などの端縁を検出する対象物に適したものとすることができるので、対象物の平面の端縁や溝などを検出する精度を高くすることができる。
(A)は本実施形態の作業ロボット1の概略平面図であり、(B)はエッジ検出部31の概略説明図である。 (A)はエッジ検出部31による溝検出の説明図であり、(B)は一対の受信部31bを備えたエッジ検出部31の概略説明図である。 エッジ検出部31を備えた、掃除作業を行う本実施形態の作業ロボット1の概略説明図である。 エッジ検出部31を備えた、掃除作業を行う本実施形態の作業ロボット1の概略正面図である。 一対の超音波送受信器s1、s2を有する発信部31aを備えたエッジ検出部31による溝検出の説明図である。 一対の超音波送受信器s1、s2を有する発信部31aを備えたエッジ検出部31を備えた作業ロボット1の概略平面図である。 一対の超音波送受信器s1、s2を有する発信部31aと超音波送受信器r1を有する受信部31bを備えたエッジ検出部31による溝検出の説明図である。 複数の受信部31bを有するエッジ検出部31の概略説明図である。 本実施形態の作業ロボット1が掃除などの作業を行う構造物SPの概略説明図である。
本発明の作業ロボットは、平面状に形成された部分において作業をするロボットであって、平面状の部分を移動ながら作業を効率良く行うことができるようにしたことに特徴を有している。
なお、本明細書における平面とは、ある程度の曲率を有する面も含む概念である。例えば、作業ロボットの移動手段の接地点間の距離(例えばホイルベースやトレッド等)に比べて曲率半径が十分に大きい面等のように、作業ロボットの走行に影響を与えない程度の曲率を有する曲面も含む概念である。
本発明の作業ロボットが実施する作業はとくに限定されない。例えば、作業ロボットが走行する平面の掃除やその平面の欠陥検査、表面形状や部材の厚さ測定、温度の測定、表面粗さの測定、表面における光反射率や光沢度の測定、その他の物理量の測定が本発明の作業ロボットが実施する作業に該当する。また、収集や観察、表面の付着物や塗装等の剥離、塗装及びその前の下地処理、コーティング作業も本発明の作業ロボットが実施する作業に該当する。さらに、フィルム等の貼付、研磨、マーキング、情報提示によるコミュニケーション等も本発明の作業ロボットが実施する作業として挙げることができる。
(構造物SPの対象平面SF)
まず、作業ロボット1を説明する前に、本実施形態の作業ロボット1が掃除等の作業を実施する構造物SPおよび、掃除する対象となる平面(対象平面SF)について簡単に説明する。
図9に示すように、本実施形態の作業ロボット1によって掃除等の作業を実施する構造物SPは、例えば、大規模な太陽光発電設備の太陽電池アレイや、太陽熱発電施設における集光ミラー、太陽熱温水器などである。これらの構造物SPでは、アレイ間に溝が存在する場合がある。このような溝を有する対象平面SFを走行した場合、溝に車輪などがはまってしまい、走行ができなくなる可能性がある。本実施形態の作業ロボット1は、このような溝を有する構造物SPの対象平面SFを掃除等の作業を行う対象とする。
つまり、本実施形態の自走式掃除ロボット1は、複数の平面から構成され、各平面間に隙間などを有する対象平面SFの掃除に適している。例えば、大規模な太陽光発電設備の太陽電池アレイであれば、複数の太陽電池モジュールを並べて対象平面SFが形成されているが、隣接する太陽電池モジュール間にはある程度の隙間を有している。また、太陽熱発電施設における集光ミラーでも、複数のミラーを並べて対象平面SFが形成されているが、ミラー間にはある程度の隙間を有している。このような対象平面SF、つまり、複数の平面間に隙間を有するような対象平面SFの掃除に本実施形態の自走式掃除ロボット1は適している。
なお、本実施形態の作業ロボット1における掃除等の作業を行う構造物SPおよび対象平面SFは、太陽光発電設備の太陽電池アレイや、太陽熱発電施設における集光ミラー、太陽熱温水器などに限定されない。上述したような対象平面SFを有する構造物SPであれば、掃除等の作業を行うことが可能である。
以下では、作業ロボットによって、太陽電池アレイや、太陽熱発電施設における集光ミラー、太陽熱温水器などの構造物SPの表面(つまり上記各受光面、以下、対象平面SFという)を掃除する場合を説明する。
なお、作業ロボット1が掃除以外の作業を実施する場合には、後述する一対の掃除部10,10(または一方の掃除部10)が設けられている位置に、作業用の装置やセンサ、器具などが設けられる。例えば、本発明の自走式ロボットが実施する作業が平面の欠陥検査、表面形状や部材の厚さ測定、温度の測定、表面粗さの測定、表面における光反射率や光沢度の測定、その他の物理量の測定の場合には、各測定に使用される種々のセンサが設けられる。また、本発明の自走式ロボットが実施する作業がコーティング作業や塗装作業の場合には、スプレーノズル等の器具が設けられる。さらに、表面の付着物や塗装等の剥離処理や研磨処理、コーティング等の前の下地処理であれば、ショットブラストや回転式や振動式の研磨装置が設けられる。本発明の自走式ロボットがフィルム等の貼付を行う場合にはローラ等が設けられる。本発明の自走式ロボットによって情報提示によるコミュニケーション等を行う場合には、ディスプレイやLED、スピーカー等が設けられる。
(作業ロボット1)
つぎに、本実施形態の作業ロボット1を説明する。
本実施形態の作業ロボット1は、構造物SPの対象平面SF上を自走して構造物SPの対象平面SFにおける掃除等の作業を行うものである。
図3および図4に示すように、作業ロボット1は、構造物SPの対象平面SF(図9参照)上を走行するための移動手段4を備えたロボット本体部2と、このロボット本体部2に設けられた一対の掃除部10,10と、移動手段4や一対の掃除部10,10の作動を制御する制御部30と、を備えている。
(一対の掃除部10,10)
図3および図4に示すように、一対の掃除部10,10は、ロボット本体部2の前後にそれぞれ設けられている。この掃除部10は、回転するブラシ12を備えており、このブラシ12を回転させることによって、平面SF上を掃いて掃除することができるようになっている。
なお、掃除部10の構造、つまり、掃除部10がどのように構造物SPの対象平面SF上を掃除するかは、とくに限定されない。例えば、ブラシ12として、回転軸に刷毛が設けられたものだけでなく、回転軸の表面に板状のブレードが立設されたもの、回転軸の表面全面または一部がスポンジ状の部材によって覆われたものや回転軸の表面全面または一部に布を取り付けたもの等を使用してもよい。また、ブラシ12に代えて散水装置(スプレーノズル等)とワイパーブレード(スクイジー)を設けて掃除部10としてもよい。また、ブラシ12に代えてまたはブラシ12に加えてバキュームクリーナー(吸引式掃除機)を設けて掃除部10としてもよい。さらに、気体を噴き出すエアノズルを設けて掃除部10としてもよい。
また、ロボット本体部2の前後に一対の掃除部10,10を設けた場合を説明したが、掃除部10は、ロボット本体部2の前方だけまたは後方だけに設けてもよい。
さらに、掃除部10を設ける位置はとくに限定されず、ロボット本体部2の下面や対象平面SFと対向する位置に設けてもよい。
(移動手段4)
図3および図4に示すように、ロボット本体部2には、移動手段4が設けられている。この移動手段4は、ロボット本体部2を前後方向に移動させたり旋回移動させたりすることができるように設けられている。例えば、図3および図4に示すように、移動手段4を、一対の側方駆動輪4a,4aと、一つの中間駆動輪4bによって構成してもよい。この場合、一対の側方駆動輪4a,4aと中間駆動輪4bとによって、平面視で三角形を形成するように配置すれば、作業ロボット1を対象平面SF上に安定した状態で配置することができる。この場合、移動手段4の全ての駆動輪4a,4bにそれぞれ駆動モータを設け、各駆動モータが独立して各駆動輪4a,4bを駆動させることができるようになっていることが望ましい。すると、制御部30によって各駆動モータの作動状態を制御すれば、作業ロボット1を直線的に移動させたり、旋回移動させたりすることができる。とくに、中間駆動輪4bにオムニホイール(全方向移動車輪)を採用すれば、作業ロボット1の旋回移動等がスムースになり、また、作業ロボット1の移動の自由度を高めることができる。
なお、移動手段4は上記のごとき構成に限られず、作業ロボット1を直線的に移動させたり、旋回移動させたりすることができるように構成されていればよい。例えば、中間駆動輪4bであるオムニホイールを駆動輪とせず、一対の駆動輪4a,4aだけを駆動輪としてもよい。
また、オムニホイールに代えて、中間駆動輪4bに受動車輪(キャスター)を採用してもよい。この場合でも、一対の駆動輪4a,4aの回転数を調整すれば、作業ロボット1の移動方向を自在に変更することができる。
さらに、乗用車等の車両と同様の構造としてもよい。例えば図6に示すように、車輪4cを4輪設けて、その前方(または後方)の2輪を操舵輪として他の車輪を駆動輪としたり、4輪駆動や4輪操舵としたりしてもよい。
また、移動手段4は、車輪に代えてクローラを設けてもよい。この場合、ロボット本体部2の中心(重心)を挟むように一対のクローラを設ければ、一対のクローラを駆動する駆動モータの作動を制御することによって、作業ロボット1を直線的に移動させたり、旋回移動させたりすることができる。
(制御部30)
制御部30は、移動手段4の作動を制御して、作業ロボット1の移動を制御する機能を有している。例えば、上述したように、各駆動輪4に駆動モータが設けられている場合には、各駆動輪4に設けられている駆動モータの作動を制御して、ロボット本体2の移動方向や移動速度、つまり、作業ロボット1の移動方向や移動速度を制御するものである。例えば、全ての駆動輪4による移動速度(具体的には、回転数(回転速度)×駆動輪の周長)が同じとなるように各駆動モータ4mを作動させた場合には作業ロボット1を直進移動させることができる。一方、一対の側方駆動輪4a,4a間で移動速度の差が生じるように各駆動モータ4mを作動させた場合には作業ロボット1を旋回するように移動させることができる。
本実施形態の作業ロボット1は、以上のような構成を有しているので、作業ロボット1を構造物SPの対象平面SF上に載せれば、作業ロボット1によって構造物SPの対象平面SFを掃除することができる(図9参照)。つまり、移動手段4によって作業ロボット1に対象平面SF上を移動させることができるので、一対の掃除部10,10によって対象平面SFを掃除することができるのである。
(エッジ検出)
図1、図3、図4に示すように、作業ロボット1は、対象平面SFのエッジ(端縁)や溝を検出する複数のエッジ検出部31を備えている。そして、エッジ検出部31が検出した信号に基づいて、制御部30が移動手段4の作動を制御して、作業ロボット1が対象平面SFのエッジから落下したり、溝にはまったりすることを防止している。
なお、以下では、構成を分かりやすくするために、構造を簡素化した図1に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、エッジ検出部31は、一対の掃除部10,10の側端縁近傍に設けられている。このエッジ検出部31は、図1および図2に示すように、発信部31aと受信部31bとを、備えている。
受信部31bは、発信部31aから発信された超音波のうち、対象平面SFで反射された反射波を検出するものである(図1(B)参照)。この受信部31bは、超音波を受信する超音波受信器rを備えており、超音波受信器rが受信した反射波に対応する信号を制御部30に送信するようになっている。制御部30は、受信したタイミングや強度、周波数等に基づいて、発信部31aから発信された信号であるか否か、また、対象平面SFに溝などが無いかを推定する機能を有している。なお、この受信部31bの超音波受信器rには、超音波を受信できる公知のセンサを使用することができる。
つぎに、発信部31aは、対象表面SFに向かって発信できる超音波発信器sを2つ備えている。この2つの超音波発信器s,sは、実質的に同じ構造を有しており、同じ周波数の超音波を発信できる機能を有している。
この2つの超音波発信器s,sは、制御部30によって、発信する超音波の位相が調整されている。具体的には、そして、制御部30は、種々の情報に基づいて、発信部31aの2つの超音波発信器s,sから発信する超音波の位相を調整している。より詳しく説明すると、2つの超音波発信器s,sが発信する超音波が対象平面SF上で反射された反射波を受信部31bの超音波受信器rが受信するが、制御部30は、受信する反射波の強度が強くなるように(言い換えれば、受信部31bの超音波受信器rにおいて最も効率よく超音波を受信できるように)、2つの超音波発信器s,sが発信する超音波を制御している。
具体的には、制御部30は、以下の状態となるように、2つの超音波発信器s,sから発信する超音波を調整している。
まず、制御部30には、発信部31aの2つの超音波発信器s,sと受信部31bの超音波受信器rの相対的な位置と、発信部31aの2つの超音波発信器s,sおよび受信部31bの超音波受信器rから対象表面SFまでの距離(通常の距離)などが記憶されている。通常の距離とは、作業ロボット1を平坦な対象表面SFに載せた状態における発信部31aの2つの超音波発信器s,sおよび受信部31bの超音波受信器rから対象表面SFまでの距離を意味している。
図1(B)に示すように、2つの超音波発信器s,sが同じ周波数の超音波を発信すると、発信する超音波同士が干渉して振幅が大きくなるライン(干渉ラインL)が形成される。この干渉ラインLが形成される位置は、2つの超音波発信器s,sの位相のズレに応じて変化する。ここで、干渉ラインLと対象平面SFを交点Pとして、この交点Pを通り対象平面SFと直交するラインを対象線CLとする。すると、対象線CLに対して干渉ラインLと対称な反射ラインRLも振幅が大きくなるラインとなる。したがって、反射ラインRLが受信部31bの超音波受信器rを通過するように2つの超音波発信器s,sが発信する超音波の位相を制御すれば、受信部31bの超音波受信器rが受信する反射波の強度を強くすることができる。
以上のごとき構成であるので、作業ロボット1が対象平面SF上を作業しながら走行している際に、2つの超音波発信器s,sから超音波を発信すれば、上述した交点Pに溝などが無ければ、超音波は対象平面SFで反射して受信部31bの超音波受信器rに受信される(図1(B)参照)。すると、制御部30は、溝などが無いと判断することができる。
一方、上述した交点Pとなるべき部分に溝などがある場合には、超音波は対象平面SFで反射しないので、受信部31bは超音波を受信できない(図2(A)参照)。すると、制御部30は、対象平面SFに溝などがある、または、エッジである、と判断をすることができる。
ここで、超音波は、本来、広がりがある状態で伝播するため、溝などがあっても、その近傍の平面で反射が生じ、その反射を受信部31bが検出してしまう可能性がある。
しかし、本願のエッジ検出部31では、2つの超音波発信器s,sから超音波を発信しており、しかも、上述したように2つの超音波発信器s,sが発信する超音波の位相を調整している。このため、溝の周辺(交点Pとなるべき部分の周辺)からの反射波を受信しても、その強度は、交点Pとなるべき部分において超音波が反射する場合に比べて、大幅に弱くなる。
したがって、制御部30は、反射波が交点Pとなるべき部分以外の場所で反射した超音波であると認識できるので、対象平面SFにおいて交点Pとなるべき部分には溝がある、または、エッジが存在する、との判断をすることができる。つまり、溝やエッジの検出漏れが生じることを防ぐことができる。
(発信部31aの超音波発信器s)
発信部31aの2つの超音波発信器sを配設する際に、両者の間隔はできるだけ狭い方が望ましい。すると、受信部31bの超音波受信器rが受信する反射波の強度を強くしやすくなるので、溝などの検出精度を高くすることができる。なぜなら、超音波発信器sから発信される超音波は、超音波発信器sの中心上で最も強く、中心から離れるほど弱くなるからである。したがって、2つの超音波発信器sを近づけて設置しておけば、受信部31bの超音波受信器rが受信する反射波が強くなる領域を広くできるので、受信部31bの超音波受信器r等のレイアウトの自由度が高くなるし、幅の狭い溝でも検出しやすくなる。
(複数の受信部31b)
エッジ検出部31は、受信部31bを複数の設けてもよい(図2(B))。その場合には、2つの超音波発信器s,sを制御して、各受信部31bの超音波受信器rに適した位相の超音波を発信させれば、溝の幅が狭い場合でも、その検出精度を向上することができる。
例えば、2つの超音波発信器s,sから、各受信部31bの超音波受信器rに適した位相の超音波を交互に発信すれば、各受信部31bの超音波受信器rに適した反射位置の間隔よりも広い溝であれば確実に検出することが可能となる。「各受信部31bの超音波受信器rに適した位相の超音波」とは、上述したように反射ラインRLが受信部31bの超音波受信器rを通過する超音波を意味している。また、「各受信部31bの超音波受信器rに適した反射位置」とは、反射ラインRLが受信部31bの超音波受信器rを通過する交点Pの位置を意味している。
この場合、作業ロボット1の進行方向に沿って伸びる溝を検出する場合には、発信部31aおよび2つの受信部31b,31bは作業ロボット1の進行方向と交差する幅方向に沿って配列することが望ましい。かかる配置とすれば、作業ロボット1の進行方向に並行延びる溝の幅が狭くても、溝を精度よく検出することができる。
また、作業ロボット1の進行方向と交差する溝を検出する場合には、発信部31aおよび2つの受信部31b,31bは作業ロボット1の進行方向に沿って配列することが望ましい。かかる配置とすれば、進行方向と交差する溝の幅が狭くても、溝を精度よく検出することができる。
さらに、発信部31aおよび2つの受信部31b,31bは、作業ロボット1の進行方向に対して斜めに配置してもよい。この場合、作業ロボット1の進行方向と交差する溝と作業ロボット1の進行方向に沿って伸びる溝の両方を一つのエッジ検出部31で検出することも可能になる。
また、受信部31bを設ける数はとくに限定されず、上記のように、1つでも2つでもよい。しかし、受信部31bの数を多くすれば、溝などの検出漏れを防止することができる。例えば、発信部31aの2つの超音波発信器s,sと複数の受信部31bが一列に並ぶように設ける。すると、発信部31aの2つの超音波発信器s,sと複数の受信部31bが一列に並ぶ方向(以下では単に配列方向という)と交差する溝等の溝などの検出漏れを防止することができる。
上述したように、エッジ検出部31では、上述した交点Pの位置における溝などを検出することができる。一方、2つの超音波発信器s,sから発信する超音波の位相を変化させれば、配列方向に沿って上述した交点Pが変化する。つまり、2つの超音波発信器s,sから発信する超音波の位相を変化させれば、溝等を検出する位置を変化させることができる。したがって、受信部31bを多く設ければ、多数の異なる交点Pで反射した反射波を効率よく検出できるので、配列方向において溝を検出できる可能性が高くなる。とくに、受信部31bを多く設けて、2つの超音波発信器s,sから発信する超音波の位相を連続的に変化させれば、配列方向に沿って連続的に溝の有無を調査できるので、配列方向において溝を検出できる可能性が高くなり、溝などの検出漏れを防止することができる。
発信部31aの2つの超音波発信器s,sと複数の受信部31bとを一列に並ぶように設ける場合、発信部31aの2つの超音波発信器s,sと複数の受信部31bの相対的な位置はとくに限定されない。例えば、図8(A)、(B)に示すように、2つの超音波発信器s,sの内側、外側に複数の受信部31bを配置してもよい。また、図8(C)に示すように、2つの超音波発信器s,sを挟む両側にそれぞれ受信部31bを配置してもよい。さらに、図8(D)に示すように、2つの超音波発信器s,sを挟む両側および、2つの超音波発信器s,sの間にそれぞれ受信部31bを配置してもよい。
(距離測定機能)
また、エッジ検出部31は、対象平面SFまでの距離を測定する距離測定機能を有していてもよい。かかる距離測定機能を設けておけば、対象平面SFやその状態が変化しても、2つの超音波発信器sから発信する超音波の状態を適切な状態に調整できる。したがって、対象平面SFやその状態が変化しても、溝などの検出精度を高く維持することができる。
例えば、新しい対象平面SFで作業をする際に、まず、距離測定機能によって、エッジ検出部31から対象平面SFまでの距離を測定するようにすれば、新しい対象平面SFでも適切に溝などを検出することができる。また、作業ロボット1が対象平面SF上を移動している間でも、距離測定機能によって適宜距離を測定すれば、溝などの検出精度を高く維持することができる。
(超音波発信器sと超音波受信器sを共通化する場合)
上記例では、超音波を発信する超音波発信器sと、超音波を受信する超音波受信器rをそれぞれ別々に設けた場合を説明した。しかし、超音波発信器sや超音波受信器rとして、超音波の発信と受信の両方の機能を有するもの、つまり、超音波送受信器を使用してもよい。この場合、発信部31aの超音波発信器sに代えて超音波送受信器を使用すれば、超音波送受信器を超音波発信器として機能させることができるし、受信部31bの超音波受信器rに代えて超音波送受信器を使用すれば、超音波送受信器を超音波受信器や超音波発信器として機能させることもできる。
例えば、図7に示すように、発信部31aが2つの超音波送受信器s1,s2を有し、受信部31bが一つの超音波送受信器r1を有するとする。すると、2つの超音波送受信器s1,s2から超音波を発信した場合には、受信部31bの超音波送受信器r1に対象平面SFで反射した超音波を受信させることができる(図7(B))。一方、受信部31bの超音波送受信器r1と、この受信部31bの超音波送受信器r1と隣接する超音波送受信器s2とから超音波を発信した場合には、超音波送受信器s1に対象平面SFで反射した超音波を受信させることができる(図7(A))。すると、図2(B)に示した受信部31bを2つ設ける場合と同様に、溝やエッジの検出漏れが生じることを防ぐことができる。しかも、図2(B)の構造よりも、超音波受信器rの数を少なくできるので、エッジ検出部31を小型化できる。すると、エッジ検出部31を設けた作業ロボット1も小型化できる。
発信部31aに2つの超音波送受信器s1,s2設けた場合には、受信部31bを設けなくてもよい。つまり、2つの超音波送受信器s1,s2のいずれかについて、超音波発信器と超音波受信器の両方の機能を発揮させればよい(図5)。この場合でも、2つの超音波送受信器s1,s2から発信する超音波の位相を調整すれば、各超音波送受信器s1,s2をそれぞれ超音波受信器として機能させることができる。つまり、対象線CLに対して干渉ラインLと対称な反射ラインRLがいずれかの超音波送受信器s1,s2を通過するように超音波送受信器s1,s2から発信する超音波の位相を調整する。すると、超音波発信器s1,s2だけでも、溝やエッジを検出することができる(図5(A)、(B))。
(エッジ検出器31の用途)
エッジ検出器31は、対象平面SF上を移動する作業ロボット1等に設ければ、上述したように作業ロボット1が溝などにはまったりすることを防止できるという利点がある。
しかし、エッジ検出器31は、作業ロボット1以外に使用してもよく、その用途はとくに限定されない。例えば、建物などの構造物や道路等の表面に形成された溝やエッジを検出するセンサとして使用することができる。つまり、様々な装置や設備に取り付けて、対象とする構造物の表面に形成された溝などを検出するセンサとして使用できる。この場合、エッジ検出器31の制御は、エッジ検出器31が取り付けられる装置や設備の制御装置によって作動を制御してもよいし、エッジ検出器31自体に制御部を設けて、検出した情報だけを外部に供給できるようにしてもよい。
(作業ロボット1の作動)
上述した作業ロボット1は、制御部30によって移動手段4の作動や掃除等の作業を制御している。このため、制御部30に記憶されたルート等を自動で走行するように作業ロボット1の作動が制御されていれば、ほぼ自動で対象平面SF上を移動させながら掃除等の作業を実施させることができる。
一方、作業ロボット1は、外部から作業者が操作してその走行や掃除等の作業を制御するようにしてもよい。例えば、無線や赤外線等を利用した無線通信を利用して、作業ロボット1を遠隔操作するようにしてもよい。つまり、無線通信用コントローラを作業者が操作して作業ロボット1を遠隔操作するようにしてもよい。また、作業ロボット1と信号線等によって接続されたコントローラを用いて、作業者が作業ロボット1を操作するようにしてもよい。無線通信用のコントローラや信号線で接続されたコントローラを用いて作業者が作業ロボット1を操作するようにすれば、作業者が掃除等の作業状況を確認しながら作業を実施できる。すると、周囲の状況の変化等に合わせて、作業ロボット1に適切な作業を実施させることができる。
このように、作業者が作業ロボット1の作動を制御する場合でも、上述したようなエッジ検出機能や後述するような脱輪防止機能を有していることが望ましい。かかる機能を有していれば、作業者の操作ミスがあっても、作業ロボット1を適切に走行させて作業を実施できる。また、作業者の操作ミスがあっても、作業ロボット1が対象平面SFから落下することを防止することができる。
作業ロボット1は、作業者による操作と自動走行(作業)の両方を併用したものでもよい。つまり、通常は自動(つまり制御部30のみの制御)で作業や走行をしているが、コントローラなどから作業者による操作が入力されると、自動走行(作業)の状態から作業者の操作による作動に切り替わるようにしてもよい。この場合、コントローラ等からの入力が一定以上ない場合には、自動走行(作業)の状態に切り替わるようにしておく。すると、作業者の操作ミスや自動走行(作業)の状態への切り替えを忘れても、作業を継続して実施できるので好ましい。
本発明の作業ロボットは、大規模な太陽光発電施設の太陽電池アレイや、太陽熱発電施設の集光ミラー、太陽熱温水器における受光面などの平面の掃除やその平面の欠陥検査、表面形状や部材の厚さ測定、温度の測定、表面粗さの測定、表面における光反射率や光沢度の測定、その他の物理量の測定、収集や観察、表面の付着物や塗装等の剥離、塗装及びその前の下地処理、コーティング作業、フィルム等の貼付、研磨、マーキング、情報提示によるコミュニケーション等に使用することができる。
1 作業ロボット
2 ロボット本体部
4 移動手段
10 掃除部
12 ブラシ
30 制御部
31 エッジ検出部
31a 発信部
31b 受信部
s 超音波発信器
r 超音波受信器
s1,s2 超音波送受信器
r1 超音波送受信器
SP 構造物
SF 対象平面

Claims (16)

  1. 平面を有する構造物上を走行して該構造物の平面上で作業を行うロボットであって、
    構造物上を走行するための移動手段が設けられたロボット本体と、
    該ロボット本体の移動を制御する制御部と、
    平面の作業を行う作業部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記ロボット本体に設けられた、超音波の発信と受信が可能な複数の超音波送受信器を備えた前記平面の端縁および/または溝を検出するエッジ検出部を備えており、
    前記制御部は
    音波を発信する2つの超音波送受信器と、この2つの超音波送受信器よりも前記ロボット本体に対して外方に配置される超音波送受信器を受信部として選択し
    該受信部として選択された超音波送受信器の受信部が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、2つの超音波送受信器から同一周波数であって位相の異なる超音波を発信するように制御している
    ことを特徴とする作業ロボット。
  2. 前記複数の超音波送受信器が、該作業ロボットの進行方向と交差する幅方向に沿って並ぶように配列されている
    ことを特徴とする請求項1記載の作業ロボット。
  3. 前記複数の超音波送受信器が、該作業ロボットの進行方向に沿って並ぶように配列されている
    ことを特徴とする請求項1記載の作業ロボット。
  4. 平面を有する構造物上を走行して該構造物の平面上で作業を行うロボットであって、
    構造物上を走行するための移動手段が設けられたロボット本体と、
    該ロボット本体の移動を制御する制御部と、
    平面の作業を行う作業部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記ロボット本体に設けられた、前記平面の端縁および/または溝を検出するエッジ検出部を備えており、
    該エッジ検出部は、
    同一周波数であって位相の異なる超音波を発信する2つの超音波発信器を有する発信部と、
    該発信部に対して前記ロボット本体に対して外方に位置するように配設され、該発信部が発信した超音波の平面における反射波を受信する超音波受信器を有する受信部と、を備えており、
    前記エッジ検出部から平面までの距離および前記受信部の複数の超音波送受信器の相対的な位置に基づいて、該受信部の超音波受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記発信部の2つの超音波発信器が発信する超音波の位相を制御している
    ことを特徴とする作業ロボット。
  5. 前記発信部の2つの超音波発信器のうち、1つの超音波発信器が超音波を受信する機能を有しており、
    前記受信部の超音波受信器が超音波を発信する機能を有している
    ことを特徴とする請求項4記載の作業ロボット。
  6. 前記エッジ検出部は、
    前記受信部を複数備えており、
    該複数の受信部は、
    該複数の受信部と前記発信部の2つの超音波発信器とが一列に並ぶように配設されている
    ことを特徴とする請求項4または5記載の作業ロボット。
  7. 前記エッジ検出部は、
    前記発信部を挟むように配設された前記受信部を備えており、
    前記発信部および前記受信部が、
    該作業ロボットの進行方向と交差する幅方向に沿って並ぶように配列されている
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載の作業ロボット。
  8. 前記エッジ検出部は、
    前記発信部を挟むように配設されたた前記受信部を備えており、
    前記発信部および前記受信部が、
    該作業ロボットの進行方向に沿って並ぶように配列されている
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載の作業ロボット。
  9. 前記エッジ検出部は、
    前記構造物の平面までの距離を測定する距離測定機能を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の作業ロボット。
  10. 対象とする平面の欠陥を検出するエッジ検出器であって、
    超音波の発信と受信が可能な複数の超音波送受信器を備えており、
    前記複数の超音波送受信器のうち、2つの超音波送受信器から同一周波数であって位相の異なる超音波を発信する機能を有しており
    超音波を発信する2つの超音波送受信器間に位置しない超音波送受信器を受信器として選択し、該受信器として選択された超音波送受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記超音波を発信する2つの超音波送受信器が発信する超音波の位相を制御している
    ことを特徴とするエッジ検出器。
  11. 前記複数の超音波送受信器が一列に並んで配設されている
    ことを特徴とする請求項10記載のエッジ検出器。
  12. 対象とする平面の欠陥を検出するエッジ検出器であって、
    同一周波数であって位相の異なる超音波を発信し得る2つの超音波発信器を有する発信部と、
    該発信部が発信した超音波の平面における反射波を受信する、前記発信部の2つの超音波発信器間に位置しない超音波受信器を有する受信部と、を備えており
    受信部の超音波受信器が受信する平面で反射した反射波の強度が強くなるように、前記発信部の2つの超音波発信器が発信する超音波の位相を制御している
    ことを特徴とするエッジ検出器。
  13. 前記発信部の2つの超音波発信器のうち、1つの超音波発信器が超音波を受信する機能を有しており、
    前記受信部の超音波受信器が超音波を発信する機能を有している
    ことを特徴とする請求項12記載のエッジ検出器。
  14. 前記受信部を複数備えており、
    該複数の受信部は、
    該複数の受信部と前記発信部の2つの超音波発信器とが一列に並ぶように配設されている
    ことを特徴とする請求項12または13記載のエッジ検出器。
  15. 前記発信部を挟むように配設された前記受信部を備えている
    ことを特徴とする請求項12、13または14記載のエッジ検出器。
  16. 前記エッジ検出部は、
    対象とする平面までの距離を測定する距離測定機能を有している
    ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記載のエッジ検出器。
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