JP6912623B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
ら、火災、侵入、漏水等を検知する機能を統合するには装置が複雑となり敷設作業上、また管理上の点から困難とされ、これらの機能を統合した検知と、検知情報の移報に関するシステムはない。
光ファイバの機能を利用した検知手段として、例えば、後方散乱光を受光し、光ファイバに加わった熱により変化したラマン散乱光強度によって温度を測定し温度を検知するとともに、ラマン散乱光が入射端に戻ってくるまでの時間をOTDR(Optical Time Domain Reflect-meter)の手法で測定することにより熱が加わった光ファイバ中の位置を特定する光ファイバ式分布形温度センサが知られており(特開平7−167717号公報)、火災の熱を検知する機能により火災の検知が可能となる。
ついてはレイリー散乱をヘテロダイン受信して感度を向上させるC−OTDR(Coherent-Optical Time Domain Reflectometer)と光ファイバの歪によるブリルアン散乱現象によるB−OTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)が特開2011−17652号公報に開示されている。
第3の発明は、前記検知部は、前記分布型検知用光ファイバケーブルの被覆の一部に設けた吸水した高分子系吸水材の膨張又は収縮による歪みを検知し漏水を検知する漏水検知手段を備えることである。
第4の発明は、前記第1〜3のいずれかの発明に係る防災システムにおいて、前記監視カメラセキュリティーシステムが、監視領域内で監視する所定の箇所にネットワークを介して設置された少なくとも1台の監視カメラと、前記監視カメラから出力された画像信号を受信し、前記監視カメラで撮影された画像を表示するモニターと、前記監視カメラを制御する監視カメラ制御盤とを有し、前記監視カメラ制御盤で前記内部移報部から移報された異常信号に応じた火災情報と火災発生箇所情報により火災発生箇所を特定し、前記火災発生箇所に設置されている前記監視カメラを作動または特定し、前記監視カメラで撮影された火災発生箇所の画像が、前記表示部によりモニタリングされることである。
図1及び図2は、本発明に係る防災システムの第1例を示すものであり、図1は第1例の防災システムの概要構成説明図、図2は第1例の防災システムを監視箇所に敷設した一例を示す概略説明図である。
火災検知手段3による火災の判断は、例えば、40℃〜100℃の範囲で異常温度とする閾値温度を設定しておき、測定した温度が短時間で異常温度に上昇したら火災と判断する。
ブル2が敷設されている部屋内の各箇所で気温を検知して平均気温を算出し、平均気温に対する温度の差分から火災の熱の異常温度と誤作動を判断しても良い。また、検知用光ファイバケーブル1が敷設されている部屋内の気温を感知する箇所を設けその温度との差分から火災の熱の異常温度と誤作動を判断しても良い。これにより、徐々に温度が上昇するような火災の場合でも、速やかに火災を検知できる。
火災検知手段3における後方散乱光の検知方法では、ブリルアン散乱、ラマン散乱のアンチストークス光が利用される。
消火設備制御盤19にあっては、第1例では、内部移報部10から移報された異常信号に応じた火災情報と火災発生箇所情報により火災発生箇所を特定し、火災発生箇所に消火剤を放出させる機能を有している。
監視カメラ制御盤21にあっては、第1例では、内部移報部10から移報された異常信号に応じた火災情報と火災発生箇所情報により火災箇所を特定し、火災発生箇所に設置されている監視カメラ20の画像を表示させる機能を有している。画像のモニターは警備員室や防災センターに設置され、監視カメラが複数ある場合は画面分割して画像を表示している、または、各監視カメラの画像を順番に一定時間表示している。火災発生時は、特定された火災箇所の監視カメラの画像をモニターに表示させる。
続されている警報器13は建造物に設置してもよく、建造物から離れた場所、例えば警備員室や防災センターなどに設置してもよい。敷設した分布型検知用光ファイバケーブル2の先端には終端器23が取り付けられている。
また、消火システム8及び監視カメラセキュリティーシステム9にあっては所定の方法により、監視領域1内で監視する所定の箇所に施工される。
第2例の防災システムは、第1例と基本構成が同じであり、第1例と同一の構成については同一の符号を付しその説明を省略し、第1例と異なる構成についてのみ説明する。
そして、検知部4は検知した火災の発生と火災発生箇所や侵入の発生と侵入発生箇所の検知情報を異常信号として警報発生部6、表示部7、内部移報部10、外部移報部11へ伝送する。
第2例では、火災検知手段3と侵入検知手段24における後方散乱光の検知方法にブリルアン散乱を利用しているので、これらの検知は1本の分布型検知用光ファイバケーブル2で行っている。
他の構成は第1例と同一である。
このように構成された第2例の防災システムの施工にあっては、第1例と同様に施工される。また、分布型検知用光ファイバケーブル2は侵入検知の感度を良くするために床に敷設するのが好ましい。
監視カメラセキュリティーシステム9は、監視カメラ制御盤21で内部移報部10から移報された異常信号に応じた侵入情報と侵入発生箇所情報により侵入発生箇所を特定し、侵入発生箇所に設置されている監視カメラ20を作動または特定するので、監視カメラ20で撮影された侵入発生箇所の画像をモニタリングでき、早急に侵入に対する適切な行動が可能となる。
説明を省略する。また、分布型検知用光ファイバケーブル2は侵入検知の感度を良くするために床に敷設するのが好ましい。
第3例の防災システムは、第1例、第2例と基本構成が同じであり、第1例、第2例と同一の構成については同一の符号を付しその説明を省略し、第1例、第2例と異なる構成についてのみ説明する。
そして、検知部4は検知した火災の発生と火災発生箇所、侵入の発生と侵入発生箇所、漏水の発生と漏水発生箇所の検知情報を異常信号として警報発生部6、表示部7、内部移報部10、外部移報部11へ伝送する。
漏水検知手段25における後方散乱光の検知方法では、第3例ではブリルアン散乱光が利用される。
第3例では、火災検知手段3と侵入検知手段24と漏水検知手段25における後方散乱光の検知方法にブリルアン散乱を利用しているので、これらの検知は1本の分布型検知用光ファイバケーブル2で行っている。
この場合、分布型検知用光ファイバケーブル2を火災検知用光ファイバケーブル2aと侵入検知用光ファイバケーブル2bと漏水検知用光ファイバケーブル2cの3本の検知用光ファイバケーブルで構成し、火災検知手段3に火災検知用光ファイバケーブル2aを接続し、侵入検知手段24に侵入検知用光ファイバケーブル2bを接続し、漏水検知手段25に侵入検知用光ファイバケーブル2cを接続する。ここで、火災検知用光ファイバケーブル2aと侵入検知用光ファイバケーブル2bと漏水検知用光ファイバケーブル2cの3本の検知用光ファイバケーブルをバンドルして1本のワイヤーとしても良い。
他の構成は第1例、第2例と同一である。
このように構成された第3例の防災システムの施工にあっては、第1例と同様に施工される。また、分布型検知用光ファイバケーブル2は漏水検知の感度を良くするために床に敷設するのが好ましい。
監視カメラセキュリティーシステム9は、監視カメラ制御盤21で内部移報部10から移報された異常信号に応じた漏水情報と漏水発生箇所情報により漏水発生箇所を特定し、漏水発生箇所に設置されている監視カメラ20を作動または特定するので、監視カメラ20で撮影された漏水発生箇所の画像をモニタリングでき、早急に漏水に対する適切な行動が可能となる。
2 分布型検知用光ファイバケーブル
2a 火災検知用光ファイバケーブル
2b 侵入検知用光ファイバケーブル
2c 漏水検知用光ファイバケーブル
3 火災検知手段
4 検知部
5 防災受信機
6 警報発生部
7 表示部
8 消火システム
9 監視カメラセキュリティーシステム
10 内部移報部
11 外部移報部
12 信号線
13 警報器
14、15 信号線
16 消火剤貯蔵器
17 配管
18 噴射ヘッド
19 消火設備制御盤
20 監視カメラ
21 監視カメラ制御盤
22 通信線
23 終端器
24 侵入検知手段
25 漏水検知手段
Claims (4)
- 監視する所定の箇所に敷設される1本の分布型検知用光ファイバケーブルと、
前記分布型検知用光ファイバケーブルのブリルアン散乱光の周波数のシフトを利用して温度と歪を検知する検知部と、
前記検知部による火災による温度および歪による侵入の検知に基づいて異常を知らせる防災受信機を備え、
前記防災受信機は、前記検知部から発信された異常信号を受け、警報を発する警報発生部と、異常信号に応じた異常内容及び異常発生箇所を表示する表示部と、異常信号に応じた異常内容及び異常発生箇所を前記監視する、所定の箇所に設置されている消火システム、監視カメラセキュリティーシステムの関連設備に移報する内部移報部と、異常信号に応じた異常内容及び異常発生箇所を外部へ移報する外部移報部を有し、
前記検知部は、侵入者による歪により侵入を検知する侵入検知手段を有し、
前記消火システムは、前記内部移報部から移報された異常信号に応じた火災情報と火災発生箇所情報により火災箇所を特定し、火災発生箇所に消火剤を放出させる制御部を備え、
前記表示部は、表示盤に監視領域を図形化した地図が表示されており、前記地図には火災発生を表示する火災表示灯が取り付けられており、前記検知部から発信された火災発生及び火災発生箇所の情報の異常信号を受信したとき、前記火災表示灯を点灯する、
ことを特徴とする防災システム。 - 前記検知部は、火災の判断として、前記分布型検知用光ファイバケーブルが敷設されている部屋内の各箇所で気温を検知して平均気温を算出し、前記平均気温に対する温度の差分から火災の熱の異常温度と誤作動を判断することを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
- 前記検知部は、前記分布型検知用光ファイバケーブルの被覆の一部に設けた吸水した高分子系吸水材の膨張又は収縮による歪みを検知し漏水を検知する漏水検知手段を備えることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の防災システム。
- 前記監視カメラセキュリティーシステムが、監視領域内で監視する所定の箇所にネットワークを介して設置された少なくとも1台の監視カメラと、前記監視カメラから出力された画像信号を受信し、前記監視カメラで撮影された画像を表示するモニターと、前記監視カメラを制御する監視カメラ制御盤とを有し、前記監視カメラ制御盤で前記内部移報部から移報された異常信号に応じた火災情報と火災発生箇所情報により火災発生箇所を特定し、前記火災発生箇所に設置されている前記監視カメラを作動または特定し、前記監視カメラで撮影された火災発生箇所の画像が、前記表示部によりモニタリングされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防災システム。
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