JP6684100B2 - 防災システム - Google Patents

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Description

本発明は、ホテルや商業施設が入ったビルや工場などの建造物における火災を検知して警報を発するとともに避難者を避難口へ誘導する防災システムに関する。
ホテルや商業施設が入ったビルや工場など人が多く集合する建造物においては、火災の発生時に、火災の発生を速やかに検知し、直ちに建造物内にいる避難者に火災の発生を知らせる警報を発するとともに、安全な避難口へ誘導することが求められ、これに対応するものとして、火災を検知する火災検知手段、火災を検知して警報を発する火災警報手段、火災発生時に避難者を安全な避難口に誘導する避難誘導手段等が開発されている。
火災検知手段として、センサ部として光ファイバを用い、光ファイバを監視エリア毎に配置し、光ファイバの温度情報により火災の発生を検知し、温度情報を得た光ファイバの配置箇所により火災発生位置を検出して表示出力部へ伝送し、表示出力部に表示させるようにした光ファイバ式火災感知システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、火災警報手段として、光ファイバケーブルを具備する光ファイバ温度センサを用い、温度検出手段により、光ファイバ温度センサで得られた情報から温度を検出し、火災判断手段により温度検出手段で検出された温度から火災発生を判別し、火災発生を判別したら、表示器に火災表示を行わせるとともに警報鳴動を行わせるようにした火災警報装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
また、避難誘導手段として、緊急避難経路にLED等の光源を順次配置し、火災検出器による火災検出信号により、火災エリアから離れる方向に光源を照明させるようにした信号伝達、誘導及び警報システムがある(例えば、特許文献3参照。)。
また、火災警報手段と避難誘導手段を備えたものとして、火災情報を収集し、火災警報を出力するとともにベルの鳴動制御を行うR型受信機と、避難方向を可変表示可能な複数の誘導表示手段と、R型受信機からの火災信号を受信して避難方向を誘導表示手段に表示させる誘導制御手段を備えた避難誘導システムがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開平8−249563号公報 特開平11−283137号公報 特表2011−525021号公報 特開2013−242687号公報
上記した特許文献1に記載されている光ファイバ式火災感知システムや、特許文献2に記載されている火災警報装置は、いずれも火災の発生を検知し、必要な火災情報を発信するものとなっているが、火災の発生した建造物内にいる避難者に火災の発生を知らせ、避難口へ誘導する手段については一切開示されておらず、避難者を安全に避難させることができない。
また、特許文献3に記載されている信号伝達、誘導及び警報システムは、火災検出器による火災検出信号により、火災エリアから離れる方向に光源を照明させるものとなっているが、火災発生時に必要な火災情報を外部に発信する手段について一切開示されておらず、火災に対し消火活動等の適切な行動を促すことができない。
また、特許文献4に記載されている避難誘導システムは、火災が派生した場合、火災情報を収集して警報を発するとともに避難方向を誘導表示手段に表示して避難者を誘導するものとなっているが、火災警報の内容について一切開示されておらず、火災に対し消火活動等の適切な行動を促すことができない。
本発明の目的は、火災の発生と火災発生位置を検知し、詳しい火災情報を外部へ報知して早急に火災に対する適切な行動を促すとともに、建造物内に居る避難者を迅速かつ安全に避難誘導できる防災システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、防護区画に配置される温度感知用光ファイバケーブルと、防護区画の避難経路に沿って配置される発光誘導用光ファイバケーブルと、前記温度感知用光ファイバケーブル及び前記発光誘導用光ファイバケーブルと接続される防災受信機とを備え、前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルと接続され、散乱光の強度と散乱光が入射端に戻るまでの時間により温度と位置を特定し火災信号を発する少なくともひとつの火災検知手段を有する検知部と、この検知部からの火災信号を受け警報を発する警報発生部と、火災発生を外部へ報知する火災報知部と、前記検知部からの火災信号を受け、前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させる避難経路誘導部と、前記検知部からの火災信号を受け、前記防護区画の火災発生位置を明示させる表示部とを備えており、前記発光誘導用光ファイバケーブルには外被覆が設けられており、前記外被覆には、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向に沿って複数の開口部または複数の透明部が設けられており、前記複数の開口部または前記複数の透明部から光を漏洩させることで、複数の前記誘導灯としており、前記発光誘導用光ファイバケーブルは、複数本設けられており、複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルは、お互いの長さが異なっているとともに、バンドルされていることでお互いの長手方向が一致しており、前記誘導灯は、複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルのそれぞれの先端部に、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向で所定の間隔をあけて複数設けられており、複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルのそれぞれに設けられている複数の前記誘導灯は、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向で所定の間隔をあけてつながっている防災システムである。
請求項2に記載の発明は、前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルの前記温度が所定の温度に所定の時間で上昇することによって前記火災信号を発する請求項1に記載の防災システムである。
請求項3に記載の発明は、前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルにて複数の箇所の気温を検知し、これらの平均気温を算出し、前記平均気温に対する前記温度の差分から異常温度を判断し前記火災信号を発する請求項1に記載の防災システムである。
請求項1に記載の発明によれば、火災発生時に、前記火災検知手段が温度と位置を特定して前記検知部が火災信号を発し、検知部からの火災信号を受けた前記警報発生部が警報を発するとともに、前記火災報知部が火災発生を外部へ報知するので、早急に火災に対する適切な行動を促すことができ、そして、検知部からの火災信号を受けた避難経路誘導部が前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させるので、建造物内に居る避難者を誘導灯により迅速かつ安全に避難誘導でき、また、検知部からの火災信号を受けた前記表示部が防護区画の火災発生位置を明示させるので、外部からの消火指示や避難指示といった対応を容易に行わせることができる。
また、温度感知手段として前記温度感知用光ファイバケーブルを使用し、また、誘導灯を点灯させる手段として前記発光誘導用光ファイバケーブルを使用したので、システムの簡素化、小型化、省スペース化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、前記検知部に有する前記火災検知手段は、予め防護区画に検知ポイントを複数設定しておき、各検知ポイント上に敷設された温度感知用光ファイバケーブルの温度感知用光ファイバに生じた散乱光が入射端に戻るまでの時間と距離との関係に基づき、前記検知ポイントまでの散乱光の時間を求めておき、測定された散乱光の時間に最も近い検知ポイントを火災発生位置として特定するものである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防災システムである。
請求項4に記載の発明によれば、火災発生時に火災発生位置を容易に且つ正確に検知できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の、防護区画の避難経路に配置される前記発光誘導用光ファイバケーブルは避難口に向かって避難通路沿いに配置され、前記防災受信機の前記避難経路誘導部は、前記検知ポイント毎に予め設定された最適な避難経路を記憶する記憶手段と、前記検知部から送信された火災発生位置として特定された検知ポイントから最適な避難経路を判断し選択する判断手段を有し、最適な避難経路に配置されている前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させる機能を有する制御部を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、火災発生時に、前記避難経路誘導部は、制御部に制御されて最適な避難経路に配置されている前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させるので、建造物内に居る避難者を誘導灯により一層迅速かつ安全に避難誘導できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の、前記防護区画の少なくとも一つの監視エリアに対応した少なくとも1台の発信器が備えられ、前記発信器は前記防災受信機の前記検知部に接続され、前記検知部は、前記発信器からの信号を受け、火災の発生位置を特定し火災信号を発する前記火災検知手段を有する前記検知部であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、火災発生時に、前記防護区画内にいる者が、火災の発生した監視エリアに対応して備えられている前記発信器を操作することにより、前記温度感知用光ファイバケーブルによる火災の検知とは別に前記発信器からの信号により火災を検知できることから、火災の早期発見と適切な対応をいち早く取ることができる。
また、火災の検知に、前記温度感知用光ファイバケーブルによる火災の検知と、前記発信器による検知を併設しているので、火災の発生により温度が十分に上昇しない初期の段階であっても目視の確認により火災の発生を確実に検知し、速やかに適切な対応を執ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の、前記温度感知用光ファイバケーブルと前記発光誘導用光ファイバケーブルを、温度感知用光ファイバと発光誘導用光ファイバとをバンドルし1本のワイヤーとしたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、前記温度感知用光ファイバケーブルと前記発光誘導用光ファイバケーブルを、温度感知用光ファイバと発光誘導用光ファイバとをバンドルし1本のワイヤーとしたので、建造物への配線などの敷設作業を容易にするとともに、システムの簡素化、小型化、省スペース化を図ることができる。
本発明に係る防災システムは、火災発生時に、検知部が火災信号を発し、検知部からの火災信号を受けた警報発生部が警報を発するとともに火災報知部が火災発生を外部へ報知するので、早急に火災に対する適切な行動を促すことができ、そして、避難経路誘導部が発光誘導用光ファイバケーブルの誘導灯を点灯させるので、建造物内に居る避難者を誘導灯により迅速かつ安全に避難誘導でき、また、表示部が防護区画の火災発生位置を明示させるので、外部からの消火指示や避難指示といった対応を容易に行わせることができる。
また、温度感知手段として温度感知用光ファイバケーブルを使用し、また、誘導灯を点灯させる手段として発光誘導用光ファイバケーブルを使用したので、システムの簡素化、小型化、省スペース化を図ることができる。
本発明に係る防災システムの実施の形態の一例を示す概要構成説明図である。 図1に示す防災システムの発光誘導用光ファイバケーブルの一例を示す説明図である。 図1に示す防災システムの発光誘導用光ファイバケーブルの他例を示す説明図である。 図1に示す防災システムの発光誘導用光ファイバケーブルの他例を示す説明図である。
以下、本発明に係る防災システムの実施の形態の一例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防災システムの実施の形態の一例を示す概要構成説明図、図2は図1に示す防災システムの発光誘導用光ファイバケーブルの一例を示す説明図、図3は図1に示す防災システムの発光誘導用光ファイバケーブルの一例を示す説明図、図4は図1に示す防災システムにおいて、温度感知用光ファイバケーブルと発光誘導用光ファイバケーブルを、温度感知用光ファイバと発光誘導用光ファイバとをバンドルして1本のワイヤーとした場合の防護区画へ敷設した状態の一例を示す構成説明図である。
本例の防災システムは、防護区画1に配置される温度感知用光ファイバケーブル10と、防護区画1の避難経路に沿って配置される発光誘導用光ファイバケーブル11と、温度感知用光ファイバケーブル10及び発光誘導用光ファイバケーブル11と接続される防災受信機12とを備えている。
温度感知用光ファイバケーブル10は、ビルや工場などの建造物内の防護区画1に、たとえば通路など所定の箇所に一筆書き状に敷設される。
発光誘導用光ファイバケーブル11は、発光誘導用光ファイバケーブル11の長さ方向に沿って多数の誘導灯13を備えている。本例では、発光誘導用光ファイバケーブル11の一部に開口部または透明部を有し光ファイバケーブルを伝送する光を漏洩させることによって誘導灯13とする複数本の発光誘導用光ファイバ11aの束で構成されており、出入り口または避難口5に向かう通路を含む避難経路に敷設されている。
防災受信機12は、温度感知用光ファイバケーブル10と接続され、温度感知用光ファイバに発生する散乱光の強度と散乱光が入射端に戻るまでの時間により温度と位置を特定し火災信号を発する第1火災検知手段16を有する検知部17と、検知部17からの火災信号を受け警報を発する警報発生部18と、火災発生を外部へ報知する火災報知部19と、検知部17からの火災信号を受け、発光誘導用光ファイバケーブル11に備えた誘導灯13を点灯させる避難経路誘導部20と、検知部17からの火災信号を受け、防護区画1の火災発生位置を明示させる表示部21とを備えている。
検知部17に有する第1火災検出手段16は、温度感知用光ファイバケーブル10の温度感知用光ファイバに入射する光源部と、温度感知用光ファイバからの後方散乱光を受光する受光部とを有し、受光部で受光した後方散乱光の強度によって温度を測定し熱を感知して火災判断し、そして、後方散乱光が入射端に戻るまでの時間を測定することにより熱が加わった温度感知用光ファイバの箇所から火災発生位置を特定する機能を有している。
第1火災検出手段16による火災の判断は、例えば40℃〜100℃の範囲で異常温度とする閾値温度を設定しておき、測定した温度が短時間で異常温度に上昇したら火災と判断する。
また、火災の判断としては、温度の上昇する時間ではなく、温度感知用光ファイバケーブル10が敷設されている領域の各箇所で気温を検知して平均気温を算出し、平均気温に対する温度の差分から異常温度と誤作動を判断してもよく、また、温度感知用光ファイバケーブル10が敷設されている防護区画の気温を感知する箇所を特定しておき、その温度との差分から異常温度と誤作動を判断してもよい。これにより、徐々に温度が上昇するような火災の場合でも、速やかに火災を検知できる。
また、第1火災検出手段16による火災発生位置の特定は、予め防護区画1の監視エリアに検知ポイント(図示せず)を少なくとも一つ設定しておき、各検知ポイント上に敷設された温度感知用光ファイバケーブル10からの後方散乱光が入射端に戻るまでの時間から求められる入射端からの距離を記憶しておき、測定された後方散乱光の戻り時間から求められる距離に最も近い検知ポイントを火災発生位置として特定する機能を有している。
温度感知用光ファイバケーブル10の後方散乱光の検知方法では、ブリルアン散乱、ラマン散乱のアンチストークス光が利用される。
また、警報発生部18は、信号線22で警報器23と接続され、検知部17からの火災信号を受けたとき警報器23を発報させる。
また、火災報知部19は、外部にある警備員室、防災センターと通信線24で接続され、検知部17からの火災信号を受けたとき、警備員などにより火災を確認し火災情報を消防署などの関係部所へ報知する。
本例では、火災報知部による外部への報知は通信線24を介して行うが、無線で行ってもよい。
また、避難経路誘導部20は、監視エリアごとに予め設定された最適な避難経路を記憶する記憶手段(図示せず。)と、検知部17から送信された火災発生位置として特定された監視エリアから最適な避難経路を判断し選択する判断手段(図示せず。)を有し、最適な避難経路に配置されている発光誘導用光ファイバケーブル11に備えた誘導灯13を点灯させる機能を有する制御部25を備えている。
避難経路誘導部20で誘導灯13を点灯し誘導する最適な避難経路の選択は、監視エリアに応じて、出入り口または避難口5に向かう少なくとも一つの避難経路を選択し、選択した避難経路の誘導灯13を点灯する。選択した避難経路の誘導灯13の点灯は、発光誘導用光ファイバケーブル11の各発光誘導用光ファイバ光ファイバ11aへ接続された光源を制御して行う。
また、検知部17からの火災信号を受け、防護区画1の火災発生位置を明示させる表示部21を備えている。表示部21は、図示しないが、表示盤に防護区画1を図形化した地図が表示されており、地図には第1火災検出手段16で設定されている監視エリア上にそれぞれ火災表示灯が取り付けてあり、検知部17から伝送された火災発生位置として特定された監視エリアに取り付けてある火災表示灯が点灯する。
また、本例では、防護区画1の少なくとも一つの監視エリアに対応して、例えば通路の壁面等に取り付けられ、火災の発生を発信する発信器26が備えられている。発信器26は信号線27を介して検知部17と接続しており、検知部17は発信器26からの信号を受信し、火災の発生位置を特定し火災信号を発する第2火災検知手段28を有している。
このように構成された防災システムの施工にあっては、防災受信機12をビルや工場などの建造物の所定の場所に設置し、温度感知用光ファイバケーブル10を建造物内の監視エリア1の所定の箇所に一筆書き状に敷設する。例えば、建造物の火災監視が必要とされる通路、部屋などに敷設する。敷設した温度感知用光ファイバケーブル10の先端には終端器29が取り付けられている。
また、発光誘導用光ファイバケーブル11は、出入り口または避難口5に向かう通路を含む避難経路に敷設し、各発光誘導用光ファイバ11aの誘導灯13は所定の箇所に敷設される。
また、防護区画1の少なくとも一つの監視エリアに対応して、例えば通路の壁面等に、火災の発生を発信する発信器26を取り付け、発信器26を信号線27を介して検知部17と接続する。
また、警報発生部18に接続されている警報器23は、建造物に設置してもよく、建造物から離れた場所、例えば警備員室や防災センターなどに設置してもよい。
以上のように構成される防災システムによれば、火災発生時に、第1火災検知手段16が温度と位置を特定して検知部17が火災信号を発し、検知部17からの火災信号を受けた警報発生部18が警報を発するとともに、火災報知部19が火災発生を外部へ報知するので、早急に火災に対する適切な行動を促すことができる。
そして、検知部17からの火災信号を受けた避難経路誘導部20が発光誘導用光ファイバケーブル11の発光誘導用光ファイバ11aに有する誘導灯13を点灯させるので、建造物内に居る避難者を誘導灯13により迅速かつ安全に出入り口または避難口5へ向かう避難経路に誘導できる。
また、検知部17からの火災信号を受けた表示部21が防護区画1の火災発生位置を明示させるので、外部からの消火指示や避難指示といった対応を容易に行わせることができる。
また、本例では、第1火災検出手段16は、温度感知用光ファイバケーブル10に入射する光源部と、後方散乱光を受光する受光部とを有し、受光部で受光した散乱光の強度によって温度を測定し熱を感知して火災を判断し、そして、後方散乱光が入射端に戻るまでの時間から入射端からの距離を求め熱が加わった温度感知用光ファイバの箇所から火災発生位置を特定する機能を有しているので、火災の発生を確実に検知できる。
また、第1火災検出手段16による火災発生位置の特定は、予め防護区画1に少なくとも一つの検知ポイントを設け、各検知ポイント上に敷設された温度感知用光ファイバからの後方散乱光が入射端に戻るまでの時間から求められる入射端からの距離を記憶しておき、測定された後方散乱光の戻り時間から求められる距離に最も近い検知ポイントを火災発生位置として特定する機能を有しているので、火災発生位置を容易に且つ正確に検知でき、建造物内に居る避難者を迅速かつ安全に避難経路に誘導できるとともに、適切な消火活動を行うことができる。
また、本例では、防護区画1の少なくとも一つの監視エリアに対応して、通路の壁面等に取り付けられ、火災の発生を発信する発信器26が備えられ、発信器26は信号線27を介して検知部17と接続しており、検知部17は発信器26からの信号を受信し、火災の発生位置を特定し火災信号を発する第2火災検知手段28を有しているので、火災発生時に、防護区画1内にいる者が、火災の発生した監視エリアに対応して備えられている発信器26を操作することにより、温度感知用光ファイバケーブル10による火災の検知とは別に発信器26からの信号により火災を検知できることから、火災の早期発見と適切な対応をいち早く取ることができる。
また、火災の検知に、温度感知用光ファイバケーブル10による火災の検知と、発信器26による検知を併設しているので、火災の発生により温度が十分に上昇しない初期の段階であっても目視の確認により火災の発生を確実に検知し、速やかに適切な対応を執ることができる。
なお、本例では、温度感知用光ファイバケーブル10と発光誘導用光ファイバケーブル11をそれぞれ備えているが、図3に示すように、温度感知用光ファイバケーブル10と発光誘導用光ファイバケーブル11を、温度感知用光ファイバ10aと発光誘導用光ファイバ11aとをバンドルし1本のワイヤー15としてもよい
このようにすることにより、建造物への配線などの敷設作業を容易にするとともに、システムの簡素化、小型化、省スペース化を図ることができる。
また、本例では、図4に示すように、発光誘導用光ファイバケーブル11の外被覆30を部分的に開口部または透明部を設け、発光誘導用光ファイバ11aを部分的に露出させて光を漏洩させることにより、これを誘導灯13としている。同様にワイヤー15の外被覆(図示せず)を部分的に開口部または透明部を設け、発光誘導用光ファイバ11aの開口部または透明部を露出させて光を漏洩させることにより、これを誘導灯13としている。
このように発光誘導用光ファイバケーブル11は、発光誘導用光ファイバ11aと温度感知用光ファイバ10aとバンドルして1本のワイヤーにすることで敷設の自由度が高くなる。
1 防護区画
5 出入り口または避難口
10 温度感知用光ファイバケーブル
10a 温度感知用光ファイバ
11 発光誘導用光ファイバケーブル
11a 発光誘導用光ファイバ
12 防災受信機
13 誘導灯
15 ワイヤー
16 第1火災検知手段
17 検知部
18 警報発生部
19 火災報知部
20 避難経路誘導部
21 表示部
22 信号線
23 警報器
24 通信線
25 制御部
26 発信器
27 信号線
28 第2火災検知手段
29 終端器
30 外被覆

Claims (7)

  1. 防護区画に配置される温度感知用光ファイバケーブルと、防護区画の避難経路に沿って配置される発光誘導用光ファイバケーブルと、前記温度感知用光ファイバケーブル及び前記発光誘導用光ファイバケーブルと接続される防災受信機とを備え、
    前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルと接続され、散乱光の強度と散乱光が入射端に戻るまでの時間により温度と位置を特定し火災信号を発する少なくともひとつの火災検知手段を有する検知部と、この検知部からの火災信号を受け警報を発する警報発生部と、火災発生を外部へ報知する火災報知部と、前記検知部からの火災信号を受け、前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させる避難経路誘導部と、前記検知部からの火災信号を受け、前記防護区画の火災発生位置を明示させる表示部とを備えており、
    前記発光誘導用光ファイバケーブルには外被覆が設けられており、前記外被覆には、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向に沿って複数の開口部または複数の透明部が設けられており、前記複数の開口部または前記複数の透明部から光を漏洩させることで、複数の前記誘導灯としており、
    前記発光誘導用光ファイバケーブルは、複数本設けられており、
    複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルは、お互いの長さが異なっているとともに、バンドルされていることでお互いの長手方向が一致しており、
    前記誘導灯は、複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルのそれぞれの先端部に、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向で所定の間隔をあけて複数設けられており、
    複数本の前記発光誘導用光ファイバケーブルのそれぞれに設けられている複数の前記誘導灯は、前記発光誘導用光ファイバケーブルの長手方向で所定の間隔をあけてつながっていることを特徴とする防災システム。
  2. 前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルの前記温度が所定の温度に所定の時間で上昇することによって前記火災信号を発することを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記防災受信機は、前記温度感知用光ファイバケーブルにて複数の箇所の気温を検知し、これらの平均気温を算出し、前記平均気温に対する前記温度の差分から異常温度を判断し前記火災信号を発することを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
  4. 前記検知部に有する前記火災検知手段は、予め防護区画に検知ポイントを複数設定しておき、各検知ポイント上に敷設された温度感知用光ファイバケーブルの温度感知用光ファイバに生じた散乱光が入射端に戻るまでの時間と距離との関係に基づき、前記検知ポイントまでの散乱光の時間を求めておき、測定された散乱光の時間に最も近い検知ポイントを火災発生位置として特定するものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防災システム。
  5. 防護区画の避難経路に配置される前記発光誘導用光ファイバケーブルは避難口に向かって避難通路沿いに配置され、前記防災受信機の前記避難経路誘導部は、前記検知ポイント毎に予め設定された最適な避難経路を記憶する記憶手段と、前記検知部から送信された火災発生位置として特定された検知ポイントから最適な避難経路を判断し選択する判断手段を有し、最適な避難経路に配置されている前記発光誘導用光ファイバケーブルに有する誘導灯を点灯させる機能を有する制御部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の防災システム。
  6. 前記防護区画の少なくとも一つの監視エリアに対応した少なくとも1台の発信器が備えられ、前記発信器は前記防災受信機の前記検知部に接続され、前記検知部は、前記発信器からの信号を受け、火災の発生位置を特定し火災信号を発する火災検知手段を有する前記検知部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防災システム。
  7. 前記温度感知用光ファイバケーブルと前記発光誘導用光ファイバケーブルを、温度感知用光ファイバと発光誘導用光ファイバとをバンドルし1本のワイヤーとしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の防災システム。
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