JP6912358B2 - ガス検知器 - Google Patents
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Description
一方、ガス検知器を設置したままの状態で、ガス検知器の校正を実施しようとした場合には、校正ガスを外乱の影響を受けることなしにガス検知部に供給することが極めて困難であるのが実情であった。
前記ガス検知部は、互いに独立して形成された被検ガス導入流路および校正ガス導入流路を備えており、当該被検ガス導入流路がラビリンス構造を有することを特徴とする。
当該キャップ部材は、前記ガード部材における前記ガスセンサ受容部と前記隔壁部との間に挿入配置された円筒状の仕切り壁部を有しており、
前記被検ガス導入流路が、当該キャップ部材における仕切り壁部の内周面と前記ガード部材におけるガスセンサ受容部の外周面との間の隙間、および、当該隙間と互いに連通する当該キャップ部材における仕切り壁部の外周面と前記ガード部材における隔壁部の内周面との間の隙間によって形成された構成とされていることが好ましい。
このガス検知器10は、例えば円板状のフランジ部材50の一面に背面が固定されて設けられた、正面に表示部12および操作部13を有する本体部11と、フランジ部材50の他面に固定されて設けられたガス検知部30と、フランジ部材50の一面側から校正ガスを導入可能な校正ガス導入部45とを備えている。
本体部11の背面には、ガスセンサ装着部が形成されている。ガスセンサ装着部は、フランジ部材50の他面側から装着されて当該フランジ部材50を貫通するよう設けられたセンサホルダ20に、ガスセンサ31が着脱自在に装着されるセンサ装着用ソケット25が設けられて構成されている。
このガスセンサ31における外装体は、一端が閉塞された円筒状のセンサケース32と、センサケース32の他端側開口部に設けられた、金属焼結体よりなる有底円筒状の火炎逸走防止部材(フレームアレスタ)33とにより構成されており、外装体の内部に、被検ガスまたは校正ガスが導入されるガスセルが形成されている。外装体の内部には、ガス検知ユニットを構成する、赤外線光源(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)および赤外線光源からの赤外線を反射して赤外線センサに入射させる反射部材(図示せず)が配置されている。ガスセンサ31は、センサケース32がセンサホルダ20における基体部21に挿入されて火炎逸走防止部材33が外部に露出された状態で、センサ装着用ソケット25に装着される。
キャップ40における仕切り壁部41は、ガード部材35におけるガスセンサ受容部36aの外周面と隔壁部39の内周面との間に形成された環状空間に挿入されて配置されており、仕切り壁部41の開口端面は、ガード部材35における端壁部37の他面と離間した状態とされている。これにより、キャップ部材40における仕切り壁部41の内周面とガード部材35におけるガスセンサ受容部36aの外周面との間の隙間、および、当該隙間と互いに連通するキャップ部材35における仕切り壁部41の外周面とガード部材35における隔壁部39の内周面との間の隙間によって、ラビリンス構造の被検ガス導入流路Rdが形成されている。
また、ガスセンサ31における外装体の外面と、校正ガス導入流路Rcの開口端面との間には、シール部材が介在されて配置されている。この例においては、全体が略有底円筒状のシール部材60が用いられている。このシール部材60における底壁には、校正ガス導入口61が形成されており、開口端部に周方向の全周にわたって径方向外方に突出して延びるフランジ部62が形成されている。このシール部材60は、校正ガス導入流路形成部36bの内部に圧入されて配置されており、フランジ部62がガスセンサ31における外装体の外面と校正ガス導入流路Rcの開口端面とによって狭圧されて保持されている。
上記のガス検知器10においては、自然拡散によって被検ガス導入流路Rdに進入した排気ダクト55内の被検ガス(図2において塗りつぶした矢印で示す。)が、ガード部材35におけるガス導入用開口部361からガード部材35におけるセンサ受容部36aの内周面とガスセンサ31における火炎逸走防止部材33の外周面と間の環状空間に導入される。環状空間内に導入された被検ガスは、ガスセンサ31における火炎逸走防止部材33の周面からガスセル内に導入される。そして、被検ガス中に含まれる検知対象ガス(例えば、船舶用内燃機関におけるガス燃料輸送管から漏洩した可燃性ガスなど)による赤外線の吸収に伴う赤外線光量の減衰の程度に応じて、検知対象ガスの濃度が検出される。
しかも、ガス検知器の校正を行うに際して、例えば排気ダクト55内の換気用の排気ファンを停止させて排気ダクト55内の排気ガスのガス流を停止させる必要がなくなり、所期の校正作業を効率よく行うことができる。
例えば、本発明のガス検知器は、ガス検知部が検知対象空間内に位置されるよう固定されれば固定方法(設置方法)は特に限定されない。例えば、ガス検知部30が排気ダクト内を流通される排気ガスのガス流に晒される状態となるよう、フランジ部材50が排気ダクト55の管壁に直接的に固定されてもよい。また、フランジ部材50を有さない構成とされていてもよい。
また、被検ガス導入流路は、上記実施形態の構造に限定されるものではなく、ラビリンス構造を有していればよい。
さらにまた、ガス検知器が可燃性ガス検出用のものとして構成される場合においては、用いられるガスセンサは、赤外線式ガスセンサに限定されず、例えば接触燃焼式ガスセンサやニューセラミック式ガスセンサであってもよい。また、ガスセンサは、検知対象ガスの種類に応じたものを用いることができる。
11 本体部
12 表示部
13 操作部
15 耐圧防爆容器
16 容器本体
17 ヒンジ部
18 蓋部材
20 センサホルダ
21 基体部
22 フランジ部
25 センサ装着用ソケット
26 ソケット本体
26a 胴部
26b 頭部
27 ピンソケット部材
28 脱落防止部材
30 ガス検知部
31 ガスセンサ
32 センサケース
33 火炎逸走防止部材(フレームアレスタ)
35 ガード部材
36 中央筒状部
361 被検ガス導入用開口部
36a ガスセンサ受容部
36b 校正ガス導入流路形成部
37 端壁部
38 基台部
39 隔壁部
40 キャップ部材
41 仕切り壁部
42 螺合装着部
45 校正ガス導入部
46 校正ガス供給管接続用コネクタ部材
47 校正ガス導入用コネクタ部材
48 校正ガス供給管
49 固定用ナット
50 フランジ部材
51 固定用ネジ
55 排気ダクト
56 取り付け部
57 筒状体
58 フランジ部
60 シール部材
61 校正ガス導入口
62 フランジ部
Pa パッキン
Pb パッキン
Rc 校正ガス導入流路
Rd 被検ガス導入流路
Claims (4)
- 検知対象空間内に配置されるガス検知部と、当該検知対象空間内に位置された状態のガス検知部に当該検知対象空間の外部から校正ガスを導入可能な校正ガス導入部とを備えており、
前記ガス検知部は、互いに独立して形成された被検ガス導入流路および校正ガス導入流路を備えており、当該被検ガス導入流路がラビリンス構造を有することを特徴とするガス検知器。 - 前記ガス検知部は、通気性および防爆性を有する外装体内にガス検知ユニットが収容されてなるガスセンサを備えており、当該ガスセンサにおける外装体の外面と、当該ガスセンサが配置される空間に開口する前記校正ガス導入流路の開口端面との間にシール部材が介在されて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガス検知器。
- 前記ガス検知部は、被検ガス導入用開口部が周面に形成された、前記ガスセンサが配置される空間を画成する円筒状のガスセンサ受容部、および、当該ガスセンサ受容部の一端に段部を介して連続する円筒状の校正ガス導入流路形成部、並びに、当該ガスセンサ受容部の周囲を囲む円筒状の隔壁部を有するガード部材と、当該ガード部材における校正ガス導入流路形成部の外周面に螺合装着されたキャップ部材とを備えており、
当該キャップ部材は、前記ガード部材における前記ガスセンサ受容部と前記隔壁部との間に挿入配置された円筒状の仕切り壁部を有しており、
前記被検ガス導入流路が、当該キャップ部材における仕切り壁部の内周面と前記ガード部材におけるガスセンサ受容部の外周面との間の隙間、および、当該隙間と互いに連通する当該キャップ部材における仕切り壁部の外周面と前記ガード部材における隔壁部の内周面との間の隙間によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載のガス検知器。 - 天然ガスを燃料とする船舶の内燃機関に対するガス燃料輸送管を二重管状に包囲するダクトに設置されて用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガス検知器。
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Family Applications (1)
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