JP3788725B2 - 屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 - Google Patents
屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3788725B2 JP3788725B2 JP2000205237A JP2000205237A JP3788725B2 JP 3788725 B2 JP3788725 B2 JP 3788725B2 JP 2000205237 A JP2000205237 A JP 2000205237A JP 2000205237 A JP2000205237 A JP 2000205237A JP 3788725 B2 JP3788725 B2 JP 3788725B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- proof case
- explosion
- calibration
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線ガスセンサー等の比較的大型のセンサーを屋外に設置するためのケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
センサーを屋外に設置する場合には、被検出ガスの流入を確保しつつ、雨水が浸入するのを防止するため、図6に示したようにセンサーユニットAに気体透過性の膜が張設された筒状のカバーBを装着することが行われている。
一方、センサーは、検出感度が経時的に変化するため、既知濃度の校正用ガスをセンサーに流入させて校正作業を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、センサーに校正用ガスを確実に到達させるため、校正ガス注入口Cを備えたガス注入筒Dを外周に装着して校正ガスが確実にセンサーユニットに到達させる必要があり、校正作業に手間が掛るという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ガス注入筒等の遮蔽部材を必要とすることなく、校正用ガスをセンサーに到達させることができる屋外設置用ガス測定装置のガス検出器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、目的ガスを検出するセンサーの外周に、間隙を確保するように通気性と消炎性とを有し、一端に底部を備えた防爆ケースを装着し、前記防爆ケースの外周に保護枠を設けて構成されたセンサーユニットを、有底の筒状体の防滴ケースに収容した屋外設置用ガス測定装置のガス検出器において、前記防滴ケースの底部に校正ガス注入口が形成され、また前記保護枠の前記ガス注入口に対向する位置に貫通孔が形成され、前記保護枠と前記防爆ケースとの間にリング状のパッキンを介装して前記校正ガス注入口と前記貫通孔とが接続されていて、前記校正ガス流入口から噴出した校正ガスが前記保護枠の貫通孔を経由して前記防爆ケースの底部を通過して前記間隙に流入するように構成されている。
【0005】
【作用】
センサーの校正が必要となった場合には、校正ガス注入口から校正ガスを注入すると、その圧力で防爆ケースに到達し、防爆ケース細孔を通過してセンサーに到達するから校正が可能となる。
【0006】
【発明の実施の態様】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は、センサーに装着されてセンサーを屋外で使用可能とするための防滴カバー1の一実施例を示すものであって、センサー本体の外周と若干の間隙を形成するように一端が蓋部2で封止され、他端に挿入口3を備えた筒状体4として構成されている。
【0007】
挿入口側には後述するセンサーユニット20に装着された状態では気密性を確保するためのパッキン5が設けられ、また蓋部2にはそのほぼ中心に校正ガス注入口6が形成されている。
【0008】
筒状体4は、雨水等の浸入を防止しつつ、被検ガスを確実に透過させるため、貫通孔7aが穿設された保護筒7に、撥水性を有するガス透過性膜8を挟むように不錆性材料の金網9、10で補強した内筒11を挿入して構成されている。
【0009】
図2乃至図4は、上述のカバーが装着されるセンサーユニット20の一実施例を示すものであって、この実施例では、赤外線ガスセンサー25が使用されている。センサー25は、ガス取入口21が穿設された筒状体からなるチャンバー22の一端に発光素子23が、また他端に受光素子24が対向する状態で配置して構成されている。
【0010】
この実施例では、防爆構造とする関係上、赤外線ガスセンサー25は、図3に示したように金属粉を焼結して通気性と消炎性を確保した有底筒状の防爆ケース26に収容されて一端を基台27に固定されている。さらに防爆ケース26の外周にはこれを破損から保護するため、枠部28a、28bを要所に備えた保護枠28を装着して基台27に固定することによりセンサーユニット20して纏められている。
【0011】
保護枠28は、図4に示したようにその先端28cの校正ガス注入口6に対向する位置に貫通孔29が形成されており、貫通孔29と防爆ケース26の先端26aとがリング状パッキン30を介して気密的に接続されている。
【0012】
このセンサーユニット20に図1に示したカバー1を装着すると、図5に示したようにセンサーユニットの基台27側にパッキン5が嵌合して気密性を確保し、また先端側はガス注入口6が保護枠20の貫通孔29を通して防爆ケース26の先端部26aに対向する。
【0013】
この状態では被検ガスとともに雨水が内筒11まで到達しても、雨水はガス透過性膜8により浸入を阻止され、被検ガスだけがセンサーユニット25に到達する。防爆ケース26の外周に到達した被検ガスは、防爆ケース26を構成する焼結金属の細孔を通過してガス取入口21からチャンバー22の内部に流れ込む。これにより、雨水の浸入を阻止しつつ被検ガスの濃度を測定することができる。
【0014】
一方、センサーユニット20の校正が必要となった場合には、校正ガス注入口6の先端からボンベ等により校正ガスを注入すると、図5に示したように校正ガス注入口6の後端から校正ガスが噴出する。
【0015】
校正ガスGは、パッキン30と保護枠28の貫通孔29とで確保された空間を圧力室とするようにして貫通孔29から防爆ケース26を構成する焼結金属の細孔を通過してチャンバー22の外周と防爆ケース26の内周との隙間31に流れ込み、この間隙30をさらに奥側に移動してガス取入口21からチャンバー22の内部に流れ込む。したがって、この状態でセンサー25を校正することができる。
【0016】
校正が終了した段階で校正ガスの注入を止めると、防爆ケース26やセンサー25の校正ガスは拡散により大気に置換されて測定が可能となる。
【0017】
なお、上述の実施例においては、防滴ケース1及びセンサーユニット20を有底の筒状体として形成し、またその底部の中心に校正ガス注入口6を設け、防爆ケース1の底部に校正ガスを噴射させるので、防滴ケース1が所定位置に装着しさえすれば、規定の位置に校正ガスを注入できるが、周面に校正ガス注入口を形成して防爆ケースの周面に校正ガスを噴射させるようにしてもほぼ同様の効果が得られる。
【0018】
また上述の実施例においては、防爆ケースの外周に保護枠を装着しているが、防滴ケースによりセンサーを十分に保護できる場合には、保護枠が不要となる。この場合には校正ガス注入口を防爆ケースに可及的に近くなるように延長すればよい。
【0019】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、校正ガス流入口から注入された校正ガスが保護枠に形成された貫通孔を通過して防爆ケース内のセンサーに到達するので、防滴ケースの外周を遮蔽する作業が不要となり、校正作業を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ本発明の防滴カバーの一実施例を示す正面図、断面図、及び壁部を拡大して示す断面図である。
【図2】光学式ガスセンサーの一実施例を示す断面図である。
【図3】同上センサーに防爆ケースを装着した状態を示す断面図である。
【図4】図(イ)、(ロ)は、同上防爆ケースが装着されたセンサーにさらに保護枠を装着したセンサーユニットの一実施例を示す断面図と正面図である。
【図5】同上センサーユニットにカバーを装着した状態で校正ガスを注入した状態を示す図である。
【図6】図(イ)、(ロ)は、それぞれ従来の防滴カバーに収容されたセンサーの一例を、測定状態、及び一部を切り欠いて校正状態で示す図である。
【符号の説明】
1 防滴カバー
2 蓋部
3 挿入口
4 筒状体
5 パッキン
6 校正ガス注入口
7 保護筒
7a 貫通孔
8 ガス透過性膜
9、10 金網
11 内筒
20 センサーユニット
21 ガス取入口
22 チャンバー
23 発光素子
24 受光素子
25 センサーユニット
26 防爆ケース
27 基台
28 保護枠
29 貫通孔
30 パッキン
Claims (1)
- 目的ガスを検出するセンサーの外周に、間隙を確保するように通気性と消炎性とを有し、一端に底部を備えた防爆ケースを装着し、前記防爆ケースの外周に保護枠を設けて構成されたセンサーユニットを、有底の筒状体の防滴ケースに収容した屋外設置用ガス測定装置のガス検出器において、
前記防滴ケースの底部に校正ガス注入口が形成され、また前記保護枠の前記ガス注入口に対向する位置に貫通孔が形成され、前記保護枠と前記防爆ケースとの間にリング状のパッキンを介装して前記校正ガス注入口と前記貫通孔とが接続されていて、前記校正ガス流入口から噴出した校正ガスが前記保護枠の貫通孔を経由して前記防爆ケースの底部を通過して前記間隙に流入するように構成された屋外設置用ガス測定装置のガス検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205237A JP3788725B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205237A JP3788725B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022655A JP2002022655A (ja) | 2002-01-23 |
JP3788725B2 true JP3788725B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=18702362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000205237A Expired - Fee Related JP3788725B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3788725B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10221954B3 (de) * | 2002-05-14 | 2004-01-15 | Msa Auer Gmbh | Infrarot-Sensor für Gasmessgeräte mit Explosionsschutzzulassung |
JP4235511B2 (ja) * | 2003-08-12 | 2009-03-11 | 理研計器株式会社 | 校正用ガスの導入方法およびガス検知装置 |
JP2007132695A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Riken Keiki Co Ltd | 防爆型ガスセンサー |
JP4652964B2 (ja) * | 2005-12-08 | 2011-03-16 | 理研計器株式会社 | 防爆型ガスセンサー装置 |
JP5187674B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2013-04-24 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | ガス検知用センサヘッド |
JP5137511B2 (ja) * | 2007-09-20 | 2013-02-06 | 理研計器株式会社 | 防爆型ガスセンサ |
JP6912358B2 (ja) * | 2017-11-17 | 2021-08-04 | 理研計器株式会社 | ガス検知器 |
US20200309647A1 (en) * | 2019-03-29 | 2020-10-01 | Rosemount Inc. | Self-contained calibration apparatus for gas sensor |
KR102155039B1 (ko) * | 2020-04-17 | 2020-09-11 | 주식회사 신명엔텍 | 측정 신뢰성이 우수한 도로변 델리네이터 가스측정기 |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000205237A patent/JP3788725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002022655A (ja) | 2002-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3788725B2 (ja) | 屋外設置用ガス測定装置のガス検出器 | |
TWI442346B (zh) | Photoelectric smoke detector | |
US7395692B2 (en) | Portable gas meter | |
US7406854B2 (en) | Gas sensor | |
JP6384619B2 (ja) | センサ | |
US6222190B1 (en) | Photo acoustic infrared (IR) detector | |
JP5993782B2 (ja) | ガスセンサ | |
US7310991B2 (en) | Explosion-proof gas sensor | |
US20150379845A1 (en) | Danger Detector With A Non-Contact Heat Radiation Sensor For Detecting An Open Fire As Well As To Determine An Ambient Temperature | |
JP2012190306A (ja) | 火災感知器 | |
DK1857989T3 (da) | Brandalarmindretning og fremgangsmåde til afprövning af dens funktionsdygtighed | |
US7928394B1 (en) | Testing device containing a gas sensor | |
JPH08166347A (ja) | 光電式煙感知器 | |
JP6568725B2 (ja) | 火災感知器 | |
JP2534163B2 (ja) | 放射線モニタ用サンプラ | |
JP2010262329A (ja) | 警報器 | |
JP5512165B2 (ja) | 警報器 | |
JP3035458B2 (ja) | 光電式煙感知器 | |
JP5894230B2 (ja) | 感知器 | |
JPH09231482A (ja) | 煙感知器 | |
JP2011192245A (ja) | 熱煙複合型火災感知器 | |
KR100384579B1 (ko) | 차압 측정구 | |
JP2016130882A (ja) | 光電式煙感知器 | |
JP2003248877A (ja) | 煙感知器 | |
JPH09311064A (ja) | 圧力センサ内蔵型ガスメータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060323 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150407 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |