JP6911974B2 - 空調室内機 - Google Patents
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Description
(1)空調室内機の構成の概要
本発明の一実施形態に係る空調室内機は、空調室内機を構成するために、屋外に設置される空調室外機(図示せず)と接続される。図1は空調室内機の正面図であり、図2は空調室内機の底面図であり、図3は空調室内機を左から見た側面図であり、図4は平面図である。以下の説明において、上、下、左、右、前(正面)、後(背面)といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図1乃至図4に矢印で示されている方向を意味する。また、図5は、右斜め下から見た空調室内機の斜視図である。
(2−1)ケーシング20の外観
ケーシング20は、空調室内機10の横方向(左右方向)に細長い直方体状の箱形状を呈する。ケーシング20は、空調室内機10の天面部21、前面板22、背面板23、右側板24、左側板25及び底面部26によって内部の立体空間を囲んでいる。つまり、天面部21、前面板22、背面板23、右側板24、左側板25及び底面部26の表面は、室内空間に露出した外表面ということである。天面部21には、室内空気を吸込むための天面吸込口16が形成されている。空調室内機10の正面を構成する前面板22は、その上端が天面部21にヒンジ(図示せず)で回転自在に支持されている。右側板24及び左側板25は、それぞれ空調室内機10の右側面及び左側面を構成する。背面板23は、空調室内機10の背面を構成する。そして、底面部26は、第1水平フラップ41及び第2水平フラップ42とともに空調室内機10の底面を構成する。
図6には、図1のI−I線で切断した断面が示されている。図6に示されているように、ケーシング20の立体空間内には、エアフィルタ30、室内熱交換器31、室内ファン32、複数の垂直フラップ33、及び自動清掃機構34が収納されている。
(3−1)室内状態検知センサユニットの配置位置
室内状態検知センサユニット50(以下、センサユニット50という場合もある)は、種々のセンサユニットの総称であって、例えば、人を検知する人検知センサ及び温度を検知する温度センサが含まれる。センサユニット50で用いられるセンサには種々の検知方法を採用することができ、例えば、赤外線を検知する赤外線センサ、輻射熱を検出する輻射センサ及び光を検知するCCDイメージセンサがセンサユニット50に用いられる。
センサユニット50は、直径が取付開口26aの円柱状の空間よりも僅かに小さい円柱状の形状を有する。この円柱の中心軸に対して化粧面51が傾いている。そのため、センサユニット50の化粧面51は、楕円弧の弦と楕円弧とで形成された形状を呈する。従って、楕円弧の弦に続く、センサユニット50の円柱の側面の部分も一部が平らになっている。この切り取られて実質的に平面の形状を呈する平坦部52は、図9に示されている断面視において、鉛直方向に対して角度θ2だけ傾いている。この平坦部52に、検知部55が設けられている。つまり、検知部55は、斜め下を向いているということである。空調室内機10が室内の比較的高い位置に配置されるため、人を検知する場合も、床の温度を検知する場合も、検知部55よりも低い位置にある検知対象に対向することが好ましいことから、検知部55の向きが前述のように設定されている。
検知部55で検知される範囲は、図12に示されているように、検知部55の前面に対して垂直に延びる中心線CLを含む左右の角度θ3の範囲及び中心線CLを含む上下の角度θ4の範囲である。特に、左右の検知範囲が限られることから、左右の検知反よりも広い室内の主要な範囲を検知するために、中心軸CAを中心にセンサユニット50を回転して左右の検知範囲を移動して検知を行っている。センサユニット50を駆動するモータM6(図7参照)は、例えばステッピングモータであり、回転している角度は制御装置60によって制御されている。従って、制御装置60は、角度θ3の範囲よりも広い例えば前面180°の検知結果を得ることができる。
(4−1)
以上説明したように、空調室内機10の室内状態検知センサユニット50は、ケーシング20に設置され、底面部26に配置されている。そして、室内状態検知センサユニット50は、図8及び図9に示されているように、ケーシング20の底面部26の外表面の内側に検知部55が入り込んだ第1状態を取り得るように構成されている。また、図10及び図11に示されているように、ケーシング20の底面部26の外表面の外側に検知部55が突出した第2状態を室内状態検知センサユニット50が取り得るように構成されている。
室内状態検知センサユニット50の設置場所は、室内状態検知センサユニット50が第2状態になると、吹出開口17から吹出された空気が流れる図6の吹出し気流空間FS1の中に検知部55が突出してしまうような場所である。このような場所は、室内状態検知センサユニット50の検知性能のことを主眼において考えると適切な場所である。しかし、他方室内状態検知センサユニット50が吹出し気流空間中に突出するため吹出し気流の熱による故障や結露による不具合などのデメリットが生じる。このようなデメリットは、常に吹出し気流空間の中に検知部が突出するタイプに比べれば、室内状態検知センサユニット50を第1状態にすることで大幅に抑制される。その結果、吹出し気流による不具合を抑制しながら吹出し気流空間FS1に面する底面部26まで配置場所を広げることができ、室内状態検知センサユニット50の設置場所による空調室内機10の設計の自由度の低下が防がれる。
室内状態検知センサユニット50は、吹出開口17の上に形成された底面部26の外表面の取付開口26aに設置され、室内状態検知センサユニット50を室内空間から情報を入手し易い位置に配置されている。その結果、例えばケーシング20の前面板22に開口を設けて取り付けられる場合に比べると下方の検知が容易になっており、室内状態検知センサユニット50は、室内空間の監視性能が向上している。
室内状態検知センサユニット50は、室内空間に対して露出される化粧面51を有している。この化粧面51は、第1状態のときに、化粧面51の周囲に配置されているケーシング20の底面部26の外表面に対して、平行な姿勢を取る。このことから、室内状態検知センサユニット50の化粧面51がケーシング20の底面部26の外表面の一部のように見え、すなわち化粧面51が底面部26の一部のように認識される傾向が顕著になる。その結果、空調室内機10の外観の意匠性は、室内状態検知センサユニット50が目立つことが原因となって損なわれるということが起こり難くなる。
室内状態検知センサユニット50は、第1状態のときに化粧面51が化粧面51の周囲に配置されている底面部26の外表面と面一になることで、化粧面51を底面部26の外表面と同一視させて外表面において化粧面51が目立つことによる見栄えの悪化を防いでいる。その結果、空調室内機10の外観の意匠性を向上させることができる。
室内状態検知センサユニット50は、制御装置60により、運転時において、第2状態を取っている時間が第1状態を取っている時間よりも短くなるように制御されている。その結果、運転時において検知部55が底面部26の外表面の外側に突出している時間が短くなり、検知部55が底面部26の外表面の外側に突出することによって受ける悪影響が小さくなっている。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、鉛直方向に延びる中心軸CAを中心に円柱状のセンサユニット50が回転することで、外表面の内側に検知部55が入り込んだ第1状態第1状態と、外表面の外側に検知部55が突出した第2状態とを切り換える場合について説明したが、第1状態と第2状態を切り換える態様はこれだけに限られるものではない。例えば、半球状のセンサユニットを回転させて第1状態と第2状態を切換可能な構成にするなど他の形状を用いて実現することもできる。
上記実施形態では、室内状態検知センサユニット50が1種類で1箇所だけに設けられる場合について説明したが、複数の室内状態検知センサユニット50を設けることもでき、例えば異なる種類の複数の室内状態検知センサユニット50を複数個所に設けてもよい。
17 吹出開口
20 ケーシング
26 底面部
26a 取付開口
50 室内状態検知センサユニット
51 化粧面
55 検知部
Claims (5)
- 室内空間に露出した外表面及び吹出開口を有するケーシング(20)と、
前記ケーシングに設置され、前記ケーシングの前記外表面の外側に検知部(55)が突出した第2状態と前記ケーシングの前記外表面の内側に前記検知部が入り込んだ第1状態とを取り得るように切換可能に構成され、前記第2状態のときに前記検知部で取り込んだ情報を使って前記室内空間の状態を検知する室内状態検知センサユニット(50)と
を備え、
前記室内状態検知センサユニットは、運転時に、前記吹出開口から吹出された空気が流れる吹出し気流空間の中に前記検知部が位置する前記第2状態と、前記吹出し気流空間の中に前記検知部が位置しない前記第1状態とを取る、空調室内機。 - 前記室内状態検知センサユニットは、運転時において、前記第2状態を取っている時間が前記第1状態を取っている時間よりも短くなるように構成されている、
請求項1に記載の空調室内機。 - 前記吹出開口から吹き出される気流を上下方向の風向を調整する第1フラップ(41)及び第2フラップ(42)をさらに備え、
前記室内状態検知センサユニットは、前記吹出開口よりも上に配置され、
前記第1フラップ及び前記第2フラップは、前記第2状態の前記検知部に向けて前記吹出開口から上に向かう気流を発生させられるように構成されている、
請求項1または請求項2記載の空調室内機。 - 前記室内状態検知センサユニットは、前記室内空間に対して露出される化粧面(51)を有し、前記化粧面の周囲に配置されている前記ケーシングの前記外表面に対して前記化粧面が前記第1状態のときに平行な姿勢を取るよう構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の空調室内機。 - 前記室内状態検知センサユニットは、前記第1状態のときに前記化粧面が前記化粧面の周囲に配置されている前記外表面と面一になるように構成されている、
請求項4に記載の空調室内機。
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