JP5236093B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、空気調和機に関する。
例えば、壁掛け式の空気調和機では、通常室内機は部屋の高所の壁に据付られる。しかし、室内機が据付られる壁における左右の位置は、様々である。壁の左右方向の略中央に据付られる場合もあるし、室内機から見て右側又は左側の壁に接近して据付られる場合もある。以下、この明細書では、部屋の左右方向とは、室内機から見た左右方向と定義する。
室内機が壁の左右方向の略中央に据付られる場合は、室内機から吹き出される空気の方向による部屋への影響は殆どないが、室内機から見て右側又は左側の壁に接近して据付られる場合は、接近している右側又は左側の壁に向かって室内機から空気が吹き出されると、居住空間の空調が不足するため、空調効率が悪化し快適性が損なわれる。また、直接室内機から空気が吹き付けられる壁に汚れ・はがれ等が発生しやすい。
そこで、使用者が、リモコンの設置位置設定スイッチにより室内機の壁における設置位置、「中央設置」、「左設置」、「右設置」を選択し、「中央設置」が選択されたときは、左右風向羽根の風向を、設置壁に対して中央を中心に左右75度ずつ150度左右にスイングするように制御する。また、「左設置」が選択された時は、左右風向羽根の風向を、中央から右方向75度間のみを、左右にスイングするように制御する。また、「右設置」が選択された時は、左右羽根の風向を、中央から左方向75度間のみを、左右にスイングするように制御するようにした空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−106919号公報 特開平3−79942号公報 特開平5−149791号公報 特開平10−160580号公報
しかしながら、上記特許文献1は、空気調和機の使用者が室内機の設置位置の設定を行う必要があり、使用者にとっては不便なものであった。尚、上記特許文献1には記載されていないが、空気調和機の据付業者が室内機の設置位置の入力を行う場合もある。
以上のように、従来の空気調和機は、据付業者又は使用者が据付時に室内機の設置位置の入力をリモコン等(室内機本体による場合もある)により行う必要があり、不便であると共に室内機の設置位置の入力を忘れた場合は、空調効率が悪化し快適性が損なわれる。また、直接室内機から空気が吹き付けられる壁に汚れ・はがれ等が発生しやすいという課題があった。
この発明は、本体と部屋の壁との間の距離に応じた制御を行うために、その距離を推定することができる空気調和機を提供することを目的とする。
この発明に係る空気調和機は、部屋に据え付けられる本体に風の吹出口が形成されており、
前記部屋の温度を検出する赤外線センサと、
前記空気調和機の制御を司る制御部と、
前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出される風の左右方向の風向を制御する左右風向制御板とを備え、
前記制御部は、前記左右風向制御板を左右いずれか片側に傾けた状態で冷房又は暖房運転を行うとともに前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データから前記状態での冷房又は暖房運転により前記部屋の前記片側の壁に温度変化が生じた範囲の面積を求め、求めた面積から前記本体と前記片側の壁との間の距離を推定するものである。
この発明によれば、空気調和機が、本体と部屋の壁との間の距離を推定して、その距離に応じた制御を行うことができるようになる。
実施の形態1を示す図で、空気調和機100の斜視図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機100の斜視図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機100の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、可動式赤外線センサ3と受光素子の各配光視野角を示す図。 実施の形態1を示す図で、可動式赤外線センサ3を収納する筐体5の斜視図。 実施の形態1を示す図で、可動式赤外線センサ3付近の斜視図((a)は可動式赤外線センサ3が右端端部へ可動した状態、(b)は可動式赤外線センサ3が中央部へ可動した状態、(c)は可動式赤外線センサ3が左端端部へ可動した状態)。 実施の形態1を示す図で、可動式赤外線センサ3の縦断面における縦配光視野角を示す図。 実施の形態1を示す図で、主婦12が幼児13を抱いている部屋の熱画像データを示す図。 実施の形態1を示す図で、ある任意の大きさの部屋に空気調和機100が設置されている様子を示す図。 実施の形態1を示す図で、床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図。 実施の形態1を示す図で、図14の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域22、壁面領域20、床面と壁面との境界線領域21の検知エリア領域を示す図。 実施の形態1を示す図で、床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の短手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図。 実施の形態1を示す図で、図12の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域25、壁面領域23、床面と壁面との境界線領域24の検知エリア領域を示す図。 実施の形態1を示す図で、床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図。 実施の形態1を示す図で、図10の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域28、壁面領域26、床面と壁面との境界線領域27の検知エリア領域を示す図。 実施の形態1を示す図で、部屋の据付壁50の中央付近に空気調和機100を据付け、吹出し風を29右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風30を左側に吹出す場合の斜視図(b)。 実施の形態1を示す図で、部屋の据付壁50の右端付近に空気調和機100を据付け、吹出し風29を右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風30を左側に吹出す場合の斜視図(b)。 実施の形態1を示す図で、図16(a)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図。 実施の形態1を示す図で、図16(b)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図。 実施の形態1を示す図で、図18と図19とを合わせた図。 実施の形態1を示す図で、図17(a)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図。 実施の形態1を示す図で、図17(b)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図。 実施の形態1を示す図で、図21と図22とを合わせた図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機100と左右壁との距離Lと面積(画素数)Sとの関係を示す図。
実施の形態1.
先ず、本実施の形態の概要を説明する。空気調和機(室内機)は、温度検出対象範囲を走査しながら温度を検出する可動式赤外線センサを備え、可動式赤外線センサにより熱源検知を行って人や発熱機器の存在を検知して、快適な制御を行うようにしている。
通常室内機は部屋の高所の壁に据付られるが、室内機が据付られる壁における左右の位置は、様々である。壁の左右方向の略中央に据付られる場合もあるし、室内機から見て右側又は左側の壁に接近して据付られる場合もある。
本実施の形態の空気調和機は、起動時に可動式赤外線センサを利用して、空気調和機自身が据付られる壁における左右の位置を判断して、それに合わせて自動的に吹出し風向(左右フラップ)等の設定を行うものである。それにより、空調効率が悪化し快適性が損なわれることを抑制すると共に、直接室内機から空気が吹き付けられる壁に汚れ・はがれ等が発生することがないようにするものである。
図1乃至図24は実施の形態1を示す図で、図1、図2は空気調和機100の斜視図、図3は空気調和機100の縦断面図、図4は可動式赤外線センサ3と受光素子の各配光視野角を示す図、図5は可動式赤外線センサ3を収納する筐体5の斜視図、図6は可動式赤外線センサ3付近の斜視図((a)は可動式赤外線センサ3が右端端部へ可動した状態、(b)は可動式赤外線センサ3が中央部へ可動した状態、(c)は可動式赤外線センサ3が左端端部へ可動した状態)、図7は可動式赤外線センサ3の縦断面における縦配光視野角を示す図、図8は主婦12が幼児13を抱いている部屋の熱画像データを示す図、図9はある任意の大きさの部屋に空気調和機100が設置されている様子を示す図、図14は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図、図11は図14の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域22、壁面領域20、床面と壁面との境界線領域21の検知エリア
領域を示す図、図12は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の短手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図、図13は図12の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域25、壁面領域23、床面と壁面との境界線領域24の検知エリア領域を示す図、図10は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図、図15は図10の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域28、壁面領域26、床面と壁面との境界線領域27の検知エリア領域を示す図、図16は部屋の据付壁50の中央付近に空気調和機100を据付け、吹出し風29を右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風30を左側に吹出す場合の斜視図(b)、図17は部屋の据付壁50の右端付近に空気調和機100を据付け、吹出し風29を右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風30を左側に吹出す場合の斜視図(b)、図18は図16(a)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図、図19は図16(b)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図、図20は図18と図19とを合わせた図、図21は図17(a)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図、図22は図17(b)の据付・運転条件における部屋の熱画像データを示す図、図23は図21と図22とを合わせた図、図24は空気調和機100と左右壁との距離Lと面積(画素数)Sとの関係を示す図である。
図1乃至図3により、空気調和機100(室内機)の全体構成を説明する。図1、図2共に、空気調和機100の外観斜視図であるが、見る角度が異なる点と、図1は上下フラップ43(上下風向制御板、左右に2個)が閉じているのに対して、図2は上下フラップ43が開き奥の左右フラップ44(左右風向制御板、多数)が見えている点とが異なる。
図1に示すように、空気調和機100(室内機)は、略箱状の室内機筺体40(本体と定義する)の上面に部屋の空気を吸い込む吸込口41が形成されている。
また、前面の下部に調和空気を吹き出す吹出口42が形成されていて、吹出口42には吹き出し風の風向を制御する上下フラップ43と、左右フラップ44とが設けられる。上下フラップ43は吹き出し風の上下風向を制御し、左右フラップ44は吹き出し風の左右風向を制御する。
室内機筺体40の前面の下部で、吹出口42の上に、可動式赤外線センサ3(赤外線センサの一例)が設けられている。可動式赤外線センサ3は、俯角約24.5度の角度で下向きに取り付けられている。俯角とは、可動式赤外線センサ3の中心軸と水平線とがなす角度である。別の言い方をすると、可動式赤外線センサ3は、水平線に対して約24.5度の角度で下向きに取り付けられている。
図3に示すように、空気調和機100(室内機)は、内部に送風機45を備え、該送風機45を囲むように熱交換器46が配置されている。
熱交換器46は、室外機(図示せず)に搭載された圧縮機等と接続されて冷凍サイクルを形成している。冷房運転時は蒸発器として、暖房運転時は凝縮器として動作する。
吸込口41から送風機45により室内空気が吸い込まれ、熱交換器46で冷凍サイクルの冷媒と熱交換を行い、送風機45を通過して吹出口42から室内へ吹き出される。
吹出口42では、上下フラップ43と左右フラップ44(図3では図示していない)とにより、上下方向及び左右方向の風向が制御される。図3は、上下フラップ43が水平吹き出しの角度になっている。
図4に示すように、可動式赤外線センサ3は、金属缶1内部に8個の受光素子(図示せず)を縦方向に一列に配列している。金属缶1の上面には、8個の受光素子に赤外線を通すためのレンズ製の窓(図示せず)が設けられている。各受光素子の配光視野角2は、縦方向7度、横方向8度である。尚、各受光素子の配光視野角2が、縦方向7度、横方向8度のものを示したが、縦方向7度、横方向8度に限定されるものではない。各受光素子の配光視野角2に応じて、受光素子の数は変化する。例えば、1個の受光素子の縦配光視野
角と受光素子の数との積が一定になるようにすればよい。
図5は、可動式赤外線センサ3付近を裏側(空気調和機100の内部から)から見た斜視図である。図5に示すように、可動式赤外線センサ3は、筐体5内に収納されている。そして、筐体5の上方に可動式赤外線センサ3を駆動するステッピングモーター6が設けられる。筐体5と一体の取付部7が空気調和機100の前面下部に固定されることにより、可動式赤外線センサ3が空気調和機100に取り付けられる。可動式赤外線センサ3が空気調和機100に取り付けられた状態では、ステッピングモーター6と筐体5は垂直である。そして、筐体5の内部で可動式赤外線センサ3が、俯角約24.5度の角度で下向きに取り付けられている。
可動式赤外線センサ3は、ステッピングモーター6により左右方向に所定角度範囲を回転駆動する(このような回転駆動をここでは、可動する、と表現する)が、図6に示すように右端端部(a)から中央部(b)を経由して左端端部(c)まで可動し、左端端部(c)に来ると逆方向に反転して可動する。この動作を繰り返す。可動式赤外線センサ3は、部屋の温度検出対象範囲を左右に走査しながら温度検出対象の温度を検出する。
ここで、可動式赤外線センサ3による部屋の壁や床の熱画像データの取得方法について述べる。尚、可動式赤外線センサ3等の制御は、所定の動作がプログラムされたマイクロコンピュータによって行われる。所定の動作がプログラムされたマイクロコンピュータを制御部と定義する。以下の説明では、一々夫々の制御を制御部(所定の動作がプログラムされたマイクロコンピュータ)が行うという記載は省略する。
部屋の壁や床の熱画像データを取得する場合、可動式赤外線センサ3をステッピングモーター6により左右方向に可動し、ステッピングモーター6の可動角度(可動式赤外線センサ3の回転駆動角度)1.6度毎に各位置で可動式赤外線センサ3を所定時間(0.1〜0.2秒)停止させる。
可動式赤外線センサ3を停止した後、所定時間(0.1〜0.2秒より短い時間)待ち、可動式赤外線センサ3の8個の受光素子の検出結果(熱画像データ)を取り込む。
可動式赤外線センサ3の検出結果を取り込み終了後、再びステッピングモーター6を駆動(可動角度1.6度)して後停止し、同様の動作により可動式赤外線センサ3の8個の受光素子の検出結果(熱画像データ)を取り込む。
上記の動作を繰り返し行い、左右方向に94箇所の可動式赤外線センサ3の検出結果をもとに検知エリア内の熱画像データを演算する。
ステッピングモーター6の可動角度1.6度毎に94箇所で可動式赤外線センサ3を停止させて熱画像データを取り込むので、可動式赤外線センサ3の左右方向の可動範囲(左右方向に回転駆動する角度範囲)は、約150.4度である。
尚、可動式赤外線センサ3をステッピングモーター6により左右方向に可動して部屋の壁や床の熱画像データを取得する場合、空気調和機100の上下フラップ43の向きは水平に固定する。そして、左右フラップ44は、右側に最大に傾けた場合と、左側に最大に傾けた場合との二つのケースについて部屋の熱画像データを取得する。この点については、追って詳しく述べる。
図7は空気調和機100を部屋の床面から1800mmの高さに据付けた状態で、8個の受光素子が縦に一列に配列された可動式赤外線センサ3の縦断面における縦配光視野角
を示す。
図7に示す角度7°は、1個の受光素子の縦配光視野角である。
また、図7の角度37.5°は、可動式赤外線センサ3の縦視野領域に入らない領域の空気調和機100が取り付けられた壁からの角度を示す。可動式赤外線センサ3の俯角が0°であれば、この角度は、90°−4(水平より下の受光素子の数)×7°(1個の受光素子の縦配光視野角)=62°になる。本実施の形態の可動式赤外線センサ3は、俯角が24.5°であるから、62°−24.5°=37.5°になる。
図8は8畳相当の部屋で主婦12が幼児13を抱いている一生活シーンを可動式赤外線センサ3を左右方向に可動させながら得られた検出結果をもとに熱画像データとして演算した結果を示す。
図8は季節が冬で、且つ天候が曇りの日に取得した熱画像データである。従って、窓14の温度は、10〜15℃と低い。主婦12と幼児13の温度が最も高い。特に、主婦12と幼児13の上半身の温度は、26〜30℃である。このように、可動式赤外線センサ3を左右方向に可動させることにより、例えば、部屋の各部の温度情報を取得することができる。
図9はある任意の大きさの部屋に空気調和機100が設置されている様子を示す。空気調和機100は、据付壁50(破線のハッチング部分)に設置されている。据付壁50の右側に、右側の壁17がある。また、据付壁50の左側に、左側の壁16がある。また、据付壁50の正面に、正面の壁19がある。さらに、据付壁50の下に床18がある。
図7に示す縦方向の配光視野角を持つ可動式赤外線センサ3を左右方向に94カ所(角度150.4°)可動させることにより取得できる熱画像データの検知対象エリア領域は、空気調和機100から見て右側の壁17と、左側の壁16と、正面の壁19と、床18とが主となる。
図14は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図である。
図9と同様に取得する熱画像としての検知対象エリア領域は空気調和機100から見て、右側の壁17と、左側の壁16と、正面の壁19と、床18となる。
図11は図14の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域22、壁面領域20、床面と壁面との境界線領域21の検知エリア領域を示す図である。空気調和機100の据付け高さを1800mmとした場合(図7)に取得できる縦8素子*横94分解能から得られる752画素相当の熱画像における壁面領域20と、床面領域22と、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域21とを示す。
空気調和機100から見て手前側の床面領域22を検知する検知素子は受光素子a〜cが支配的となる。また、壁面領域20を検知する検知素子は受光素子e〜hが主となる。
そして、受光素子d,eが左右角度と可動式赤外線センサ3の縦方向配光視野角(図7)の関係上、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線付近の境界線領域21を検知することとなる。
従って、図11において、取得される熱画像において床面領域22は下部領域となり、壁面領域20は上部領域となり、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域21が、床面領域22と壁面領域20の間の位置付けとなる。
図12は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の短手方向の壁の中央付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面の壁面を展開した図である。
図13は図12の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域25、壁面領域23、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域24の検知エリア領域を示したものである。空気調和機100の据付け高さを1800mmとした場合(図7)に取得できる縦8素子*横94分解能から得られる752画素相当の熱画像における壁面領域23と、床面領域25と、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域24とを示す。
空気調和機100から見て手前側の床面領域25を検知する検知素子は受光素子a〜eが支配的となる。図11と比較すると、検知エリア領域の中央部付近の床面領域25が広くなっている。また、検知エリア領域の両端付近の床面領域25が狭くなっている。これは、図12に示す部屋が、空気調和機100から見て図10に示す部屋よりも縦長になっているためである。
また、壁面領域23を検知する検知素子は受光素子c〜hが主となる。図11と比較すると、検知エリア領域の中央部付近の壁面領域23が狭くなっている。また、検知エリア領域の両端付近の壁面領域23が広くなっている。これも、図12に示す部屋が、空気調和機100から見て図10に示す部屋よりも縦長になっているためである。
そして、受光素子c〜fが左右角度と可動式赤外線センサ3の縦方向配光視野角(図7)の関係上、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線付近の境界線領域24を検知することとなる。
従って、図13においても、取得される熱画像において床面領域25は下部領域となり、壁面領域23は上部領域となり、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域24が、床面領域25と壁面領域23の間の位置付けとなる。
図10は床面の1辺が3600mmの正方形(8畳相当)の部屋を2つ並べた16畳相当の部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置した部屋空間に対し、3角法にて床面と壁面を展開した図である。
図15は図10の空気調和機100の据付条件にて熱画像データを取得する際の床面領域28、壁面領域26、床面と壁面との境界線領域27の検知エリア領域を示す図である。空気調和機100の据付け高さを1800mmとした場合(図7)に取得できる縦8素子*横94分解能から得られる752画素相当の熱画像における壁面領域26と、床面領域28と、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線領域27とを示す。
空気調和機100から見て手前側の床面領域25を検知する検知素子は受光素子a〜eが支配的となる。床面領域28が、検知エリア領域の左側に偏る。これは、部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置したため、可動式赤外線センサ3が中央付近から右端の間を左右方向に可動する場合、床18が検知領域に入らないからである。
また、受光素子a〜hの全てが、壁面領域26を検知する。壁面領域26が、検知エリア領域の左から右に向かって広くなっている。検知エリア領域の右側の約1/3は、壁面領域26だけになっている。これも、部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置したためである。
そして、受光素子a〜fが左右角度と可動式赤外線センサ3の縦方向配光視野角(図7)の関係上、床18と壁面(右側の壁17、左側の壁16、正面の壁19)との境界線付近の境界線領域27を検知することとなる。部屋の長手方向の壁の右側端付近に空気調和機100を設置したため、境界線領域27も検知エリア領域の右側の約1/3には存在しない。
次に、可動式赤外線センサ3を用いて取得することができる部屋の熱画像データの一例を説明する。空気調和機100の冷房又は暖房運転を行う。このとき、上下フラップ43は、吹き出し風が水平以上となる向きに固定する。吹出口42から吹き出す調和空気の温度が、室内空気よりも所定の温度差がある状態を所定時間維持してその間に部屋の熱画像データを可動式赤外線センサ3を用いて取得する。左右フラップ44は、右側に最大に傾けた第1の状態と、左側に最大に傾けた第2の状態との夫々について、熱画像データを取得するものとする。但し、左右フラップ44の傾けは、最大でなくてもよい。
図16は部屋の据付壁50の中央付近に空気調和機100を据付け、吹出し風29を右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風30を左側に吹出す場合の斜視図(b)である。吹出し風29を右側に吹出す場合は、左右フラップ44を右側に最大に傾ける(第1の状態)。また、吹出し風30を左側に吹出す場合は、左右フラップ44を左側に最大に傾ける(第2の状態)。但し、左右フラップ44の左右への傾きは、最大でなくてもよい。
また、図17は部屋の据付壁50の右端付近に空気調和機100を据付け、吹出し風を右側に吹出す場合の斜視図(a)と吹出し風を左側に吹出す場合の斜視図(b)である。左右フラップ44の向きは、図16の場合と同様である。
図16(a)に示す据付・運転条件で取得した部屋の熱画像データを図18に示す。この場合、部屋の据付壁50の中央付近に空気調和機100を据付け、室内空気と所定の温度差のある吹出し風29を右側に吹出すので、熱画像データには右端付近に、右側の壁17の温度変化が現れる。この右側の壁17の温度変化を、右壁面温度変化分布32と定義する。部屋の右側の壁17以外の部分には、温度変化は現れない。
図16(b)に示す据付・運転条件で取得した部屋の熱画像データを図19に示す。この場合、部屋の据付壁50の中央付近に空気調和機100を据付け、室内空気と所定の温度差のある吹出し風30を左側に吹出すので、熱画像データには左端付近に、左側の壁16の温度変化が現れる。この左側の壁16の温度変化を、左壁面温度変化分布31と定義する。部屋の左側の壁16以外の部分には、温度変化は現れない。
図20は図18と図19とを合わせた図である。右壁面温度変化分布32と左壁面温度変化分布31とが左右対称に現れる。右壁面温度変化分布32と左壁面温度変化分布31とは、面積が等しく、且つ熱分布の温度も同等である。
図17(a)に示す据付・運転条件で取得した部屋の熱画像データを図21に示す。この場合、部屋の据付壁50の右端付近に空気調和機100を据付け、室内空気と所定の温度差のある吹出し風29を右側に吹出すので、熱画像データには右端付近に、右側の壁17の温度変化が現れる。この右側の壁17の温度変化を、右壁面温度変化分布34と定義
する。部屋の右側の壁17以外の部分には、温度変化は現れない。右壁面温度変化分布34は、図18の右壁面温度変化分布32と比較すると、面積が広くなると共に、熱分布の温度も高くなっている。熱分布の温度の違いは、ハッチングの種類を変えて表わしている。
図17(b)に示す据付・運転条件で取得した部屋の熱画像データを図22に示す。この場合、部屋の据付壁50の右端付近に空気調和機100を据付け、室内空気と所定の温度差のある吹出し風30を左側に吹出すので、熱画像データには左端付近に、左側の壁16の温度変化が現れる。この右側の壁17の温度変化を、左壁面温度変化分布33と定義する。部屋の左側の壁16以外の部分には、温度変化は現れない。左壁面温度変化分布33は、図19の左壁面温度変化分布31と比較すると、面積が狭くなると共に、熱分布の温度も低くなっている。熱分布の温度の違いは、ハッチングの種類を変えて表わしている。左壁面温度変化分布33のハッチングは、左壁面温度変化分布31のハッチングよりも粗くすることで、熱分布の温度(温度変化)が低いことを表している。
図23は図21と図22とを合わせた図である。右壁面温度変化分布34と左壁面温度変化分布33とを比較すると、右壁面温度変化分布34の面積が左壁面温度変化分布33の面積よりも広くなり、且つ右壁面温度変化分布34の熱分布の温度(温度変化)が左壁面温度変化分布33の熱分布の温度(温度変化)が高くなっている。熱分布の温度(温度変化)の違いは、ハッチングの種類の違いで表わしている。
図示はしないが、部屋の据付壁50の左端付近に空気調和機100を据付ける場合は、図23と左右を逆にした熱画像データが得られることは明白である。
以上の結果を踏まえて、空気調和機100の据付時等に、自動的に部屋における空気調和機100の据付位置を空気調和機100自身が判断して、それに合わせた吹き出し風向に設定する方法について説明する。従来、据付時等に、据付業者又は使用者がリモコンで空気調和機100の据付位置の入力を行っていた作業は、上記の自動的な据付位置設定処理により、不要となる。リモコンの据付位置入力部も不要となる。
空気調和機100の据付位置を空気調和機100自身が判断してそれに合わせた吹き出し風向に設定する処理を、「据付位置自動判定処理」と定義する。
据付位置自動判定処理を行う時期(タイミング)について、先ず説明する。以下の幾つかが考えられる。
(1)運転起動時に常時行い、ある検知回数を超えたら確定情報として以後は行わない。(2)運転起動時に常時行う。
(3)リモコン又は本体に、据付位置自動判定処理ボタンを設け、この据付位置自動判定処理ボタンが押された場合のみ据付位置自動判定処理が行われる。このケースは、据付時又は移設時に据付業者又は使用者が行う。
上記(1)〜(3)の中では、(1)が有力である。但し、(1)では空気調和機100を移設する場合(稀ではあるが)、空気調和機100の部屋での据付位置が変わる場合もあることから、移設に伴い据付位置自動判定処理をやり直すプログラムを追加する必要がある。そのプログラムとしては、初回(移設前)の据付位置自動判定処理における部屋の熱画像データをメモリに記憶しておき、メモリに記憶された部屋の熱画像データを定期的に更新する処理を追加する。そして、メモリに記憶された部屋の熱画像データが変化したら、移設と判断して、据付位置自動判定処理をやり直す等の方法が考えられる。
据付位置自動判定処理の指令が出された場合、空気調和機100の制御部は、以下の処
理を行う。
(1)冷房又は暖房運転を開始する。
(2)上下フラップ43は水平吹きとする。
(3)左右フラップ44を右側に最大又はそれに近い角度で傾け、可動式赤外線センサ3を走査させて、第1の部屋の熱画像データを取得する(例えば、図18、図21)。
(4)左右フラップ44を左側に最大又はそれに近い角度で傾け、可動式赤外線センサ3を走査させて、第2の部屋の熱画像データを取得する(例えば、図19、図22)。
(5)第1の部屋の熱画像データと、第2の部屋の熱画像データとを比較する(例えば、図20、図23)。そして、その比較結果に基づいて、部屋における空気調和機100の据付位置を判定する。
判定方法としては、以下に示す方法が考えられる。
(1)吹き出し温度の影響による熱分布の面積を左右にて比較し、同じ面積の場合は中央据付けであると判断する。例えば、図20の右壁面温度変化分布32と左壁面温度変化分布31は、面積が等しいので、中央据付けであると判断する。また、図23の右壁面温度変化分布34と左壁面温度変化分布33は、右壁面温度変化分布34の面積が左壁面温度変化分布33の面積よりも広くなっているので、コーナー据付(据付壁50の右端付近に据付)と判断する。
(2)吹き出し温度の影響による熱分布の温度(温度変化)を左右で比較することで、空気調和機100の部屋での据付位置を判断する。例えば、図20の右壁面温度変化分布32と左壁面温度変化分布31は、熱分布の温度(温度変化)が等しいので、中央据付けであると判断する。また、図23の右壁面温度変化分布34と左壁面温度変化分布33は、右壁面温度変化分布34の熱分布の温度(温度変化)が左壁面温度変化分布33の熱分布の温度(温度変化)よりも高いので、コーナー据付(据付壁50の右端付近に据付)と判断する。
(3)吹き出し温度の影響による熱分布の温度(温度変化)と面積との積を左右で比較することで、空気調和機100の部屋での据付位置を判断する。
上記(1)〜(3)のいずれか、若しくは(1)+(2)の条件で、空気調和機100の部屋での据付位置を判断する。
空気調和機100の部屋での据付位置が略据付壁50の右端付近に据付と判断された場合は、左右フラップ44の向きを、据付壁50に対して、中央を中心に左右に所定角度スイングするように制御する。
空気調和機100の部屋での据付位置が略据付壁50の右端付近と判断された場合は、左右フラップ44の向きを、据付壁50の中央から右方向に所定角度スイングするように制御する。
空気調和機100の部屋での据付位置が略据付壁50の左端付近と判断された場合は、左右フラップ44の向きを、据付壁50の中央から左方向に所定角度スイングするように制御する。
図24は空気調和機100と左右壁との距離Lと面積(画素数)Sとの関係を示す図である。図24の縦軸の面積(画素数)Sは、吹き出し温冷風による壁面温度の影響を面積に置き換えたものである。
取得される熱画像の壁面温度の影響度から空気調和機100と左右壁との距離Lを求め、左右の壁面温度の面積を比較することで据付位置関係を判断することができる。
空気調和機100と左右壁との距離Lに応じて、左右フラップ44のスイング角度を変
えるようにしてもよい。空気調和機100と左右壁との距離Lが長くなれば、中央よりスイングする側の反対側にスイング角度を広げることができる。
以上のように、この実施の形態によれば、空気調和機100自身が、部屋での据付位置(主に据付壁50での左右方向の位置)を判断して、その据付位置に応じた吹き出し風の制御を行うので、従来、据付時等に、据付業者又は使用者がリモコンで空気調和機100の据付位置の入力を行っていた作業は、不要となる。また、リモコンの据付位置入力部も不要となる。さらに、制御部(マイクロコンピュータ)の制御プログラムの変更のみで対応できる。
なお、上記の説明においては、可動式赤外線センサ3を左右方向に所定角度範囲で回転駆動させて空気調和機100を設置した部屋空間の熱画像データを取得したが、熱画像データを取得する赤外線センサは可動式赤外線センサ3に限定されるものではない。配光視野角が、対象とする部屋空間全体をほぼカバーするような固定式の1つの赤外線センサを用いて空気調和機100を設置した部屋空間の熱画像データを取得してもよいし、または、視野がそれぞれ異なる固定式の赤外線センサを複数用いて、それぞれが同タイミングで取得した熱画像データをつなげて空気調和機100を設置した部屋空間の熱画像データを取得してもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和機は、
部屋の空気を吸い込む吸込口と調和空気を吹き出す吹出口とを有する略箱状の本体と、
前記本体の前面に所定の俯角で下向きに取り付けられ、温度検出対象の温度を検出する赤外線センサと、
前記赤外線センサにより人や発熱機器の存在を検知して、当該空気調和機の制御を司る制御部と、
前記吹出口に、吹き出し風の左右方向の風向を制御する左右風向制御板と
を備え、
前記制御部は、少なくとも運転起動時に前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得し、
前記制御部は、前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得する場合、前記左右風向制御板を右側に傾けた第1の状態と、左側に傾けた第2の状態との夫々について前記熱画像データを取得し、
前記制御部は、前記熱画像データに基づいて前記本体の前記部屋における据付位置を判断することを特徴とする。
前記吹出口に、吹き出し風の上下方向の風向を制御する上下風向制御板を備え、前記制御部が前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得する場合、前記制御部は前記上下風向制御板を水平吹きとすることを特徴とする。
前記制御部は、前記熱画像データに基づいて判断した前記部屋における据付位置に対応して、前記吹出口から吹き出される吹き出し風の左右風向を設定することを特徴とする。
前記赤外線センサは、左右方向に所定角度範囲で回転駆動して、前記部屋の熱画像データを取得することを特徴とする。
前記制御部の前記本体の前記据付位置に対応して前記吹出口から吹き出される吹き出し風の風向を設定する処理は、当該空気調和機の運転起動時に常時行い、ある検知回数を超えたら確定情報として以後は行わないことを特徴とする。
前記制御部は、以下に示す(1)〜(3)のいずれか、若しくは(1)及び(2)により前記本体の前記部屋における据付位置を判断することを特徴とする。
(1)前記熱画像データの熱分布の面積を左右で比較する。
(2)前記熱画像データの熱分布の温度を左右で比較する。
(3)前記熱画像データの熱分布の面積と前記熱画像データの熱分布の温度との積を左右で比較する。
本実施の形態によれば、空気調和機において、制御部が少なくとも運転起動時に赤外線センサを走査して部屋の熱画像データを取得し、熱画像データに基づいて本体の部屋における据付位置を判断し、吹出口から吹き出される吹き出し風の風向を据付位置に対応して設定するので、据え付け時に作業者又は使用者が室内機の据付位置の設定をしなくても、自動的に室内機の据付位置の設定を行うことができる。
1 金属缶、2 配光視野角、3 可動式赤外線センサ、5 筐体、6 ステッピングモーター、7 取付部、12 主婦、13 幼児、14 窓、16 左側の壁、17 右側の壁、18 床、19 正面の壁、20 壁面領域、21 境界線領域、22 床面領域、23 壁面領域、24 境界線領域、25 床面領域、26 壁面領域、27 境界線領域、28 床面領域、29 吹出し風、30 吹出し風、31 左壁面温度変化分布、32 右壁面温度変化分布、33 左壁面温度変化分布、34 右壁面温度変化分布、40 室内機筺体、41 吸込口、42 吹出口、43 上下フラップ、44 左右フラップ、45 送風機、46 熱交換器、50 据付壁、100 空気調和機。

Claims (10)

  1. 部屋に据え付けられる本体に風の吹出口が形成された空気調和機において、
    前記部屋の温度を検出する赤外線センサと、
    前記空気調和機の制御を司る制御部と、
    前記吹出口に設けられ、前記吹出口から吹き出される風の左右方向の風向を制御する左右風向制御板と
    を備え、
    前記制御部は、前記左右風向制御板を左右いずれか片側に傾けた状態で冷房又は暖房運転を行うとともに前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データから前記状態での冷房又は暖房運転により前記部屋の前記片側の壁に温度変化が生じた範囲の面積を求め、求めた面積から前記本体と前記片側の壁との間の距離を推定することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御部は、推定した距離に応じて前記左右風向制御板のスイング角度を調整することを特徴とする請求項1の空気調和機。
  3. 前記制御部は、推定した距離が長いほど、前記左右風向制御板のスイング角度を前記片側の反対側に広げることを特徴とする請求項2の空気調和機。
  4. 前記制御部は、前記左右風向制御板を右側に傾けた第1の状態と前記左右風向制御板を左側に傾けた第2の状態とのそれぞれで冷房又は暖房運転を行うとともに前記赤外線センサにより前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データから前記第1の状態での冷房又は暖房運転により前記部屋の右側の壁に温度変化が生じた範囲の面積と前記第2の状態での冷房又は暖房運転により前記部屋の左側の壁に温度変化が生じた範囲の面積とを求め、求めた面積から前記本体と前記部屋の左右両側の壁との間の距離を推定することを特徴とする請求項1から3のいずれかの空気調和機。
  5. 前記制御部は、推定した距離に基づいて前記部屋における前記本体の据付位置を判定することを特徴とする請求項4の空気調和機。
  6. 前記制御部は、運転起動時に、前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データに基づいて前記部屋における前記本体の据付位置を判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかの空気調和機。
  7. 前記制御部は、前記本体の据付位置を判定した回数が所定の回数を超えると、それ以降、運転起動時に前記本体の据付位置を判定する処理を行わないことを特徴とする請求項6の空気調和機。
  8. 前記制御部は、リモコン又は前記本体に対して所定の操作がなされた場合に、前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データに基づいて前記部屋における前記本体の据付位置を判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかの空気調和機。
  9. 前記制御部は、前記左右風向制御板を右側に傾けた第1の状態と前記左右風向制御板を左側に傾けた第2の状態とのそれぞれで冷房又は暖房運転を行い、そのときの前記部屋の熱画像データを取得し、取得した熱画像データに基づいて前記部屋における前記本体の据付位置を判定することを特徴とする請求項6から8のいずれかの空気調和機。
  10. 前記制御部は、判定した据付位置に応じて、前記左右風向制御板のスイング時の向きを設定することを特徴とする請求項5から9のいずれかの空気調和機。
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