JP6068301B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
また、前記特許文献2には、人体検知手段の検出結果および使用者判定部の判定結果に応じて、制御コントローラの特徴設定手段により設定された個人の快適性特徴に応じて算出した制御補正値で空調制御部を行うことが記載されている。
そこで、本発明は、空調空間の間仕切りが開いているときにも適切な空気調和を行うことができる空気調和機を提供することを課題とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
<装置の全体構成>
図1は、本実施例にかかる空気調和機1の外観構成の説明図である。空気調和機1は、例えばヒートポンプ技術などを用い、冷房などの室内の空気調和を行う装置である。空気調和機1は、大別して、室内の壁などに設置される室内機100と、屋外などに設置される室外機200と、赤外線通信などにより室内機100と通信してユーザが空気調和機1を操作するためのリモコンReとからなる。空気調和機1が設置されるときは、室内機100と室外機200とは冷媒配管(図示せず)で接続される。また、室内機100と室外機200とは通信ケーブル(図示せず)で接続され、互いに通信することができる。
空気調和機1は、これらの信号に基づいて、少なくとも室内の冷房、暖房、除湿などを行うことができる。また、空気清浄など、その他の空気調和の機能を備えていてもよい。すなわち、空気調和機1は、室内の空気を様々に調整することができる。
図2は、室内機100をその長手方向と直交する方向に切断した縦断面図である。室内機100の筐体ベース112は、熱交換器113、送風ファン114、フィルタ115などの内部構造体を収容している。
上下風向板122は、本発明の「第2の調節部」を実現するものであり、室内機100の長手方向両端部に設けられた回転軸(図示せず)を支点にして上下風向板用モータ344(図9)により正逆回転される。これにより、上下風向板122の先端側は上下方向に振れるように動作可能である。
前面パネル123は、室内機100の前面を覆うように設置されており、下端部の回転軸(図示せず)を支点として前面パネル用モータ345(図9)により正逆回転可能である。ちなみに、前面パネル123は、回転動作を行うことなく、室内機100の下端に固定されたものとしてもよい。
その他に、空気調和機1には、冷媒を圧縮する圧縮機、高圧の冷媒を減圧する膨張弁、冷媒の流路を切り替える四方弁、外気と冷媒とを熱交換する室外機200の熱交換器などの装置を備えているが、これらの装置構成や作用については公知であるため、図示、説明は省略する。
図3は、撮像素子131、温度検出素子132の向きを水平方向に駆動する機構の例を説明する説明図である。撮像素子131と温度検出素子132とは、別異の駆動機構によりそれぞれ独立に駆動されるが、その機構は類似しているため、図3においては、撮像素子131と温度検出素子132とをそれぞれ駆動するステッピングモータのみは異なる符号を付し、他の機構部材は便宜上同一の符号を付して説明する。
ここで、前記の約150°の視野角で室内の画像を撮像するためには、方向313から方向315までの範囲で撮像素子131の向きを水平方向に変動すればよい。
撮像素子131は、図2に示すように、所定角度だけ斜め下向きに画像を撮像する。すなわち、図2に示すように、水平方向321に対して撮像素子131の方向322は、所定角度だけ下側にずれている。
温度検出素子32は、例えば、横×縦が1×1画素、1×4画素、あるいは、1×8画素のサーモパイルであり、以下では、1×8画素の例で説明する。温度検出素子32の各画素は、本例において、水平方向の視野角は約5°、垂直方向の視野角は約5.6°である。
どれになるかを特定することができる。
図9は、空気調和機1の制御系の電気的な接続を示すブロック図である。制御装置341は、マイクロコンピュータを中心に構成され、空気調和機1を集中的に制御する装置である。制御装置341には、所定のインターフェイスを介して、撮像素子131、温度検出素子132が接続されている。また、制御装置341には、所定のインターフェイスを介して、リモコンReからの赤外光を受信するリモコン受信部342と、左右風向板121を駆動する左右風向板用モータ343と、上下風向板122を駆動する上下風向板用モータ344とが接続されている。さらに、制御装置341には、所定のインターフェイスを介して、前面パネル123を駆動する前面パネル用モータ345と、送風ファン114を駆動する送風ファンモータ346と、撮像素子131を駆動するステッピングモータ142aと、温度検出素子132を駆動するステッピングモータ142bとが接続されている。
ところで、空調空間となる室内にはドア、引き戸などの間仕切りが設けられている。この真仕切りが閉じているか開いているかにより、空気調和機1の空調負荷は変動することになる。よって、空調負荷の変動に適切に対応するためには、空気調和機1は間仕切りの開閉について知る必要がある。また、その間仕切りの位置や、間仕切りの開口の奥における温度などの状況について知ることができれば、空気調和機1は更に適切な制御を行うことができる。以下では、このような問題を解決する空気調和機1の制御について説明する。
図10は、撮像素子131を用いた撮像処理について説明するフローチャートである。撮像素子131での室内の撮像は所定時間t1(一例を挙げれば5分、1時間など、制御の目的により使い分けることができる)ごとに行う。すなわち、撮像制御部352(図9)は、前回の撮像素子131による撮像処理の終了から(後述のステップS11により記憶された前回の時刻から)所定時間t1を経過したときは(S1のYes)、ステッピングモータ142aを制御して取付部材141を回転駆動する。そして、これにより、撮像制御部352は、例えば一定の角速度で撮像素子131の水平方向の向きの移動を開始する(S2)。この動作は、例えば図4に示す向き318側から向き317側に向かって開始する。そして、撮像制御部352は、撮像素子131の向きが方向315に達したときは(S3のYes)、必要に応じて一時停止するなどして撮像素子131で撮像を行い、画像データを左画像316a(図8)として記憶部351(図9)に記憶する(S4)。次に、撮像素子131の向きが方向311に達したときは(S5のYes)、撮像制御部352は、必要に応じて一時停止するなどして撮像素子131で撮像を行い、画像データを正面画像312a(図8)として記憶部351に記憶する(S6)。次に、撮像素子131の向きが方向313に達したときは(S7のYes)、撮像制御部352は、必要に応じて一時停止するなどして撮像素子131で撮像を行い、画像データを右画像314a(図8)として記憶部351に記憶する(S8)。
図11は、温度検出素子132を用いた温度検出処理について説明するフローチャートである。まず、温度検出素子132で温度検出すべき条件が成立したときは(S21のYes)、温度検出制御部353は、ステッピングモータ142bを制御し、図7において最も方向318側にある(1)番の向きに温度検出素子132の温度検出側を向ける(S22)。そして、温度検出制御部353は、必要に応じて当該向きでステッピングモータ142bの動きを停止した上で、温度検出を行う(S23)。温度検出制御部353は、この検出温度情報を記憶部351に記憶する(S24)。次に、温度検出制御部353は、次番の向きに温度検出素子132の温度検出側を向ける(S25)。そして、温度検出制御部353は、S23と同様に温度検出を行う(S26)。温度検出制御部353は、この検出温度情報を記憶部351に記憶する(S27)。これにより、未だ(30)番の向きでの温度検出が終了していないときは(S28のNo)、温度検出制御部353は、ステップS25以下の処理を繰り返し、(1)番〜(30)番のすべての向きでの温度検出を行う。(30)番の向きでの温度検出が終了したときは(S28のYes)、温度検出制御部353は、図11の処理を終了する。以上の処理により、図8の温度分布のマトリックス361を取得することができる。すなわち、撮像素子131、ステッピングモータ142b、温度検出制御部353などにより、本発明の「温度検出部」を実現している。
また、図10の撮像処理と図11の温度検出処理は独立して行ってもよいが、撮像処理により全視野角で1回撮像を行うタイミングと、温度検出処理により全視野角で1回温度検出を行うタイミングとは、極力近くすることが望ましい。
次に、室内の間仕切りの開閉などについて判定する処理について説明する。図12は、当該判定処理を説明するフローチャートである。まず、かかる判定処理を行うため、図10の撮像処理は、前記の所定時間t1(S1)を例えば5分とし、5分ごとに室内の画像を撮像しているものとする。
次に、図12の処理により間仕切り371が開かれた(又は閉じられた)と判定された場合に行われる判定処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。第2の判定部355(図9)は、図12の処理により間仕切り371が開かれた(又は閉じられた)と判定したときは(S41のYes)、S35で記憶された、相違点がある部分の範囲の画像上の座標(間仕切り371の範囲を示す座標)を記憶部351から読み出す。そして、第2の判定部355は、その間仕切り371の概ね中央部の画像上の座標を特定する(S42)。図13(d)の例では、符号375が間仕切り371の概ね中央部の画像上の座標である。
次に、図14で間仕切り371が開いていると判定した場合の空気調和の制御について、図16のフローチャートを参照して説明する。この制御では、空気調和機1が冷房、暖房、除湿などの運転を行っている際に、吹出口126から吹き出す空気の水平方向を左右に可変する制御(スイング制御)を行う。以下の例では、図4、図7に示す方向317から方向318までの範囲でスイング制御を行う例を示すが、何らかの理由で当該スイング制御の範囲を限定してもよい。
そして、S53で空気調和の態様を変化させる場合は、前記の温度差Tが大きい程、この吹出口126から吹き出される空気の量が多くなるように制御する。
具体的には、風向きが開口372の方向にあるときには、開口372のない方向にあるときに比べて、吹出口126から吹き出される空気の量を多くする。
あるいは、上下風向板用モータ344を制御して、風向きが開口372の方向にあるときには、そうでない場合に比べて、吹出口126から吹き出される風が開口372の奥に充分に届くようにする。
これらの処理を行うことで、間仕切り371の開閉による空調負荷の変動に適切に対応することができる。
そして、この場合に、図12、図14の処理により、間仕切り371の位置、及びその開閉の有無を適切に判断することができる。
特に、画像の相違点がある部分373の画像上での高さにより、その部分が間仕切り371なのか、テレビ画面、人物などなのかを適切に判断することができる(S33,S34)。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
113 熱交換器(空気調整部)
114 送風ファン(第3の調節部)
121 左右風向板(第1の調節部)
122 上下風向板(第2の調節部)
124 吸込口
126 吹出口
131 撮像素子(撮像部)
132 温度検出素子(温度検出部)
352 撮像制御部(撮像部)
353 温度検出制御部(温度検出部)
354 第1の判定部
355 第2の判定部
356 制御部
Claims (3)
- 室内の空気を吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込んだ空気を調整する空気調整部と、
前記空気調整部を通過した後の空気を室内に吹き出す吹出口と、
室内の間仕切りが開いている場合は開口側の温度と設定温度との温度差に応じて前記吹出口から開口側に向かう空気の量を制御する制御部と、
前記吹出口側から室内の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像した画像を画像処理して前記間仕切りの開閉及びその位置を判定する第1の判定部と、
前記吹出口側から室内の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部で検出した温度により室内の温度分布を判定する第2の判定部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1の判定部及び前記第2の判定部による判定に基づいて前記間仕切りが開いているか否かを判定して当該間仕切りが開いている場合は開口側の温度と設定温度との温度差に応じて前記吹出口から開口側に向かう空気の量を制御するを特徴とする空気調和機。 - 室内の空気を吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込んだ空気を調整する空気調整部と、
前記空気調整部を通過した後の空気を室内に吹き出す吹出口と、
室内の間仕切りが開いている場合は開口側の温度と設定温度との温度差に応じて前記吹出口から開口側に向かう空気の量を制御する制御部と、
を備えるとともに、
水平方向に所定角度ごとに向きを変えながら室内の温度を前記向きごとに検出する温度検出素子を備え、
前記制御部は、
前記温度検出素子が検出した前記向きごとの温度に基づいて、前記間仕切りが開いているか否かを判断するとともに、前記向きごとの温度に基づいて算出される前記開口側の温度と前記設定温度との温度差に応じて前記空気の風量を制御する
ことを特徴とする空気調和機。 - 室内の空気を吸い込む吸込口と、
前記吸込口から吸い込んだ空気を調整する空気調整部と、
前記空気調整部を通過した後の空気を室内に吹き出す吹出口と、
室内の間仕切りが開いている場合は開口側の温度と開口側以外の室内の温度との温度差に応じて前記吹出口から開口側に向かう空気の量を制御する制御部と、
を備えるとともに、
水平方向に所定角度ごとに向きを変えながら室内の温度を前記向きごとに検出する温度検出素子を備え、
前記制御部は、
前記温度検出素子が検出した前記向きごとの温度に基づいて、前記間仕切りが開いているか否かを判断するとともに、前記向きごとの温度に基づいて算出される前記開口側の開口側の温度と前記開口側以外の室内の温度との温度差に応じて前記空気の風量を制御する
ことを特徴とする空気調和機。
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