JP6911692B2 - ガスセンサ - Google Patents
ガスセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6911692B2 JP6911692B2 JP2017197264A JP2017197264A JP6911692B2 JP 6911692 B2 JP6911692 B2 JP 6911692B2 JP 2017197264 A JP2017197264 A JP 2017197264A JP 2017197264 A JP2017197264 A JP 2017197264A JP 6911692 B2 JP6911692 B2 JP 6911692B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- tip
- diameter
- diameter portion
- gas sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Description
また、外側カバー部と内側カバー部の底部を密接させ、内側先端通気孔と外側先端通気孔を連通させて、被測定ガスが排出されやすいようにしている。
また、素子カバーの先端面も排ガスの流れ方向に傾くので、特に、特許文献1のように、内側先端通気孔が外部に開口している構成では、先端通気孔からも排ガスが流入し、ガスセンサ素子に到達しやすくなる。
筒状のハウジング(H)に挿通保持され、軸方向(X)の先端部に被測定ガス(G)中の特定ガス濃度を検出する検出部(3)を有するガスセンサ素子(2)と、
上記ハウジングの先端側に配設されて、上記ハウジングから突出する上記ガスセンサ素子の周囲を取り囲む筒状の素子カバー(1)と、を備えるガスセンサ(S)であって、
上記素子カバーは、
上記ハウジング側の端部に位置する第1径部(11)、及び、上記第1径部の先端側に位置し上記第1径部よりも小径の第2径部(12)と、
上記第1径部と上記第2径部とを連結する連結部(13)と、
上記連結部を貫通して設けられ、上記第1径部の内部に被測定ガスを導入する複数の基端側ガス流通孔(131)と、
上記第2径部(12)よりも先端側に位置する先端部(14)と、
上記先端部において、上記ガスセンサ素子の先端面(21)よりも先端側に設けられる先端側ガス流通孔(141)と、
上記第2径部の外周から側方に張り出して設けられ、上記基端側ガス流通孔と上記軸方向に対向する、フランジ部(121)と、を有する、ガスセンサにある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
以下に、ガスセンサに係る実施形態1について、図1〜図4を参照して説明する。
図1、図2に主要部を示すように、ガスセンサSは、筒状のハウジングH内に挿通保持され、先端部に被測定ガス中の特定ガス濃度を検出する検出部3を有するガスセンサ素子2と、ハウジングHの先端側に配設されて、ハウジングHから突出するガスセンサ素子2の周囲を取り囲む筒状の素子カバー1と、を備えている。
ガスセンサSは、例えば、図3、図4に示されるように、自動車用エンジンの排気管EXに設置されて、被測定ガスである排ガスGに含まれる、特定ガス濃度としての酸素濃度を検出する酸素センサに用いられる。あるいは、酸素濃度に基づいて空燃比(すなわち、A/F)を検出する空燃比センサや、NOx濃度を検出するNOxセンサ等に用いることができる。
そのため、例えば、エンジン始動時には、速やかにヒータ4に通電してガスセンサSを作動させることが望まれるが、一方で、低温の排気管内で水分が凝縮し、凝縮水が生じやすい。このように、排気管EX内に凝縮水が存在するような条件では、排ガスと共に飛来する凝縮水が、ガスセンサ素子2の表面に付着すると、ヒータ加熱によって素子割れを引き起こすおそれがある。
素子カバー1内の空間は、ガス導入孔131から、内部空間111、122、142を経て、ガス排出孔141に至る、排ガス通路を形成する。
先端部14は、筒部14Aをテーパ状とすることで、ガスセンサ素子2の先端面21との間の隙間を第2径部12と同等程度に保つことが望ましい。これにより、内部空間142の容積を小さくして、排ガスGの流速を大きくすることができる。
このとき、ガス導入孔131を、軸方向Xと直交する連結部13に設けて、素子カバー1の側面に直接露出しない構成とし、さらに、フランジ部121を対向させることで、ガス導入孔131の対向方向から飛来する凝縮水Wの侵入を規制することができる。
また、素子カバー1の先端部14は、ガスセンサ素子2よりも先端側に、これよりも小径の第3径部14Bが延出し、最先端にガス排出孔141が開口する構成としたので、仮に凝縮水Wがガス排出孔141から侵入しても、ガスセンサ素子2に到達しにくい。
これらにより、検出部3への付着による素子割れ等を抑制して、耐被水性を向上させる。
次に、ガスセンサに係る実施形態2について、図5〜図6を参照して説明する。
図5に主要部を示すように、本形態のガスセンサSは、上記実施形態1と同様の基本構成を有し、素子カバー1のフランジ部121の構成が一部異なっている。ハウジングHの先端側に固定された素子カバー1の内側に、ガスセンサ素子2の先端側が収容されており、コップ型のガスセンサ素子2の先端に検出部3を有する構成は、上記実施形態1と同様であり、説明を省略する。以下、相違点を中心に説明する。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
ガスセンサに係る実施形態3について、図7〜図9を参照して説明する。
図7に主要部を示すように、素子カバー1のフランジ部121を、より外方へ突出する構成とすることもできる。その他のガスセンサSの基本構成は、上記実施形態1と同様であり、説明を省略する。以下、相違点を中心に説明する。
ガスセンサに係る実施形態4について、図10〜図11を参照して説明する。
図10に主要部を示すように、素子カバー1の先端部14形状を変更することもできる。フランジ部121は、ここでは、上記実施形態3と同様としているが、上記実施形態1又は2の形状としてもよい。その他のガスセンサSの基本構成は、上記実施形態1と同様であり、説明を省略する。以下、相違点を中心に説明する。
ガスセンサに係る実施形態4について、図12〜図14を参照して説明する。
図12に主要部を示すように、本形態では、素子カバー1の先端部14において、第4径部14Cを、より外径が大きい構成としている。フランジ部121その他のガスセンサSの基本構成は、上記実施形態4と同様であり、説明を省略する。以下、相違点を中心に説明する。
あるいは、図15に変形例として示すように、フランジ部121を、素子カバー1の第2径部12の外周から径方向に突出する環状部材にて形成することもできる。この場合には、フランジ部121を、素子カバー1とは別体の環状の板材で形成して、素子カバー1に溶接等により固定してもよいが、素子カバー1と一体に形成することもできる。例えば、三次元造形装置を用いて、金属粉末層の所定領域を加熱固化させることを繰り返し、所望形状の積層造形物を形成して素子カバー1とすることができ、素子カバー1の寸法精度を高めることができる。
このようなガスセンサ素子2と素子カバー1の組み合わせによっても、応答性と耐被水性を向上させたガスセンサSとすることができる。
図18に示す試験装置100を用い、ガスセンサSのサンプル1〜5について、それぞれ被水性評価を行い、素子カバー1の形状による効果を調べた。
ガスセンサSの素子カバー1は、寸法精度よく作製するため三次元造形装置を用いて、以下の寸法となるように作製した。第1径部11、第2径部12、第3径部14B、第4径部14Cの径又は長さと、ガス導入孔131の径及び数は一定とした。また、フランジ部121の幅、第3径部14Bと第4径部14Cの径差、ガス排出孔の径と数を、表1のように変更した。
全長:23mm
第1径部11:径φ14.5×長さ5.1mm
第2径部12:径φ8.6×長さ5.7mm
第3径部14B:長さ2.5mm
第4径部14C:径φ8.6×長さ2.2mm
フランジ部121:幅1mm又は2mm又は3mm
第3径部14Bと第4径部14Cの径差:1.5mm又は2.5mm
ガス導入孔131:φ1.2mm×6個
ガス排出孔141又はガス流通孔143:φ1.8mm×1個又はφ1.2mm×6個
図20の上図に示される素子カバー200は、外側カバー201と内側カバー202にて構成されており、外側カバー201は、基端側の側面に複数の通孔203を有するとともに、先端面の中央に通孔204を有する。また、内側カバー202は、基端側の側面に複数の通孔205が開口するとともに、先端面の中央に通孔206が開口する。
また、図20の下図に示される素子カバー300は、ガスセンサ素子2の外側の大径部と、ガスセンサ素子2より先端側の小径部302とを有しており、大径部301と小径部302とを繋ぐ段部に通孔303が開口すると共に、小径部302の先端面に通孔304が開口している。
ガスセンサに係る実施形態6について、図21を参照して説明する。
上記各実施形態では、ガスセンサSに素子カバー1を設けた一重カバー構造としたが、素子カバー1の応答性を損なわない範囲で、二重カバー構造とすることもできる。
素子カバー1その他のガスセンサSの基本構成は、上記実施形態4と同様であり、説明を省略する。以下、相違点を中心に説明する。
ガスセンサに係る実施形態7について、図22を参照して説明する。
上記実施形態6では、素子カバー1の内側に通気性カバー15を設けているが、図22に実施形態7として示すように、外側に、金属多孔体からなる通気性カバー16を配置することもできる。通気性カバー16は、ガスセンサ素子2の先端側の外周囲を取り囲む筒状体で、ガスセンサ素子2と対向する側面及び先端面を有し、基端部は例えば、素子カバー1の基端部に固定される。通気性カバー16を構成する金属多孔体には、通気性カバー15と同様のものが用いられ、同様に、金属多孔体は、筒状メッシュ形状でもパンチングメタル形状でもよく、素子カバー1の外周囲を通気可能に保護することができる。
上記実施形態6、7の構成に対応するガスセンサSのサンプル8、9について、それぞれ被水性と応答性の評価を行い、素子カバー1の形状による効果を調べた。結果を、それぞれ図23、図24に示す。被水性評価は、上記図18に示した試験装置100を用い、試験例1と同様にして行った。また、応答性は、排気量2.0Lのエンジンを使用し、空燃比A/Fが14から15の間で変化するように、排気管EXに排ガスを排出させて、排気管EXに設置したガスセンサSの起電力が0.45Vを過ぎる時間を、応答時間とした。エンジンEの運転条件は、以下の通りとした。
回転数:1500rpm
吸入空気量:約10g/sec
このように、二重カバー構造とする場合には、通気性カバー15、16と組み合わせることで、耐被水性と応答性を両立可能であることがわかる。
2 ガスセンサ素子
3 検出部
11 第1径部
12 第2径部
121 フランジ部
13 連結部
131 ガス導入孔(基端側ガス流通孔)
14 先端部
141 ガス排出孔(先端側ガス流通孔)
Claims (7)
- 筒状のハウジング(H)に挿通保持され、軸方向(X)の先端部に被測定ガス(G)中の特定ガス濃度を検出する検出部(3)を有するガスセンサ素子(2)と、
上記ハウジングの先端側に配設されて、上記ハウジングから突出する上記ガスセンサ素子の周囲を取り囲む筒状の素子カバー(1)と、を備えるガスセンサ(S)であって、
上記素子カバーは、
上記ハウジング側の端部に位置する第1径部(11)、及び、上記第1径部の先端側に位置し上記第1径部よりも小径の第2径部(12)と、
上記第1径部と上記第2径部とを連結する連結部(13)と、
上記連結部を貫通して設けられ、上記第1径部の内部に被測定ガスを導入する複数の基端側ガス流通孔(131)と、
上記第2径部(12)よりも先端側に位置する先端部(14)と、
上記先端部において、上記ガスセンサ素子の先端面(21)よりも先端側に設けられる先端側ガス流通孔(141)と、
上記第2径部の外周から側方に張り出して設けられ、上記基端側ガス流通孔と上記軸方向に対向する、フランジ部(121)と、を有する、ガスセンサ。 - 上記フランジ部の外径は、上記第1径部の外径と同じかそれ以上である、請求項1に記載のガスセンサ。
- 上記フランジ部の外径は、上記基端側ガス流通孔の外周縁部と上記フランジ部の外周縁部とを結ぶ線(L1)と、上記基端側ガス流通孔の外周縁部を通り上記軸方向と平行な線(L2)とのなす角度(α)が、30°以上60°以下の範囲となるように設定される、請求項1に記載のガスセンサ。
- 上記先端部は、先端側へ向けて縮径するテーパ状の筒部(14A)と、上記筒部の先端側に連続する第3径部(14B)とからなり、上記第3径部の先端側に上記先端側ガス流通孔が開口する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
- 上記先端部は、先端側へ向けて縮径するテーパ状の筒部(14A)と、上記筒部の先端側に連続する第3径部(14B)と、上記第3径部の先端側に連続し上記第3径部よりも大径の第4径部(14C)とを有し、上記第4径部の側面に複数の先端側ガス流通孔が開口する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
- 上記第4径部は、その内部において、上記先端側ガス流通孔の先端縁部と上記第3径部の先端縁部とを結ぶ線(L3)と、上記先端側ガス流通孔の先端縁部を通り上記軸方向と平行な線(L4)とのなす角度(β)が、30°以上60°以下の範囲となるように設定される、請求項5に記載のガスセンサ。
- 上記素子カバーの外側又は内側に、金属多孔体からなる通気性カバー(15、16)を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017197264A JP6911692B2 (ja) | 2017-10-10 | 2017-10-10 | ガスセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017197264A JP6911692B2 (ja) | 2017-10-10 | 2017-10-10 | ガスセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019070601A JP2019070601A (ja) | 2019-05-09 |
JP6911692B2 true JP6911692B2 (ja) | 2021-07-28 |
Family
ID=66441067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017197264A Active JP6911692B2 (ja) | 2017-10-10 | 2017-10-10 | ガスセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6911692B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022072459A (ja) * | 2020-10-29 | 2022-05-17 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ及びガスセンサ取付構造 |
CN115104026A (zh) * | 2020-10-29 | 2022-09-23 | 日本特殊陶业株式会社 | 气体传感器 |
-
2017
- 2017-10-10 JP JP2017197264A patent/JP6911692B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019070601A (ja) | 2019-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4725494B2 (ja) | ガスセンサ | |
EP2037257B1 (en) | Exhaust gas sensor abnormality diagnostic device | |
JP4765865B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP5291232B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP4826458B2 (ja) | ガスセンサ取付構造 | |
JP5204284B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP6911692B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP6857051B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP6589944B2 (ja) | 内燃機関の排気システム | |
JP2004157111A (ja) | 空燃比センサ | |
JP5171896B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2009025076A (ja) | ガスセンサ | |
JP2013238556A (ja) | ガスセンサ | |
US20100000290A1 (en) | Gas sensor mounting structure | |
JP2006170938A (ja) | 酸素濃度センサの取付構造 | |
JP4565760B2 (ja) | 通気構造を有するセンサ | |
JPH10253576A (ja) | 酸素センサ | |
JP6702342B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP5152863B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP4398393B2 (ja) | ガスセンサの評価方法 | |
US8117906B2 (en) | Gas sensor shield without perforations | |
WO2019107262A1 (ja) | センサ装置 | |
JP2009058364A (ja) | ガスセンサ | |
JP2005114487A (ja) | ガスセンサ | |
JP4938587B2 (ja) | ガスセンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210621 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6911692 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |