JP5291232B2 - ガスセンサ - Google Patents

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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4077Means for protecting the electrolyte or the electrodes

Description

本発明は、外部から内燃機関内に吸入される吸気ガスが流れる吸気ガス通路や、内燃機関の汚染物質排出の削減のために、排気ガスを再循環させる吸気再循環ガスが流れる吸気再循環ガス通路といった吸気通路に配置されるガスセンサに関するものである。
従来、外部から内燃機関に吸入される吸気ガス(大気)の酸素濃度を検出するために、内燃機関の吸気ガス通路にガスセンサを配設し、検出した酸素濃度を内燃機関の運転制御に用いることによって、内燃機関の空燃比制御の精度などを向上させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、内燃機関から排出される窒素酸化物(NOx)を減少させる目的で、排気ガスを再度吸気システムに導入させる技術(以下、排ガス再循環またはEGRシステムという)が知られている(例えば、特許文献2を参照)。このようなEGRシステムの排気ガスと吸気ガスとが混ざり合った吸気再循環ガスの酸素濃度を検出するために、吸気再循環ガス通路にガスセンサを配設することも知られている。
吸気ガス通路や吸気再循環ガス通路といった吸気通路に取り付けられるガスセンサとして、例えばNOx(窒素酸化物)や酸素などの濃度に応じ、大きさの異なる起電力が生じたり、抵抗値が変化したりする検出素子を備えたガスセンサが知られている(例えば、特許文献3参照)。このガスセンサは、吸気ガスや吸気再循環ガスといった高温の被測定ガスに晒される一方、ガスに含まれる水分が付着(被水)するため、検出素子が熱衝撃を受け、クラックや割れが生ずる虞がある。そこで、ガスセンサに検出素子を覆うプロテクタが装着され、検出素子を被水から保護している。さらには、吸気通路側に流れるガスは、煤(カーボン)が多く含まれているが、プロテクタを装着することで、検出素子に煤が付着することも防止でき、検出素子の検出精度が低下することを防止できる。
このプロテクタとしては、例えば、検出素子の検出部の周囲を取り囲むように設けられ、検出素子を被水や煤から保護している。その一方、検出素子の検出部に吸気ガスを晒すために、プロテクタにガス導入孔が設けられている。
特開2005−61420号公報 特開2006−2761号公報 特開平10−293113号公報
しかしながら、ガス導入孔が相対的に小さいと、煤がプロテクタのガス導入孔を塞いでしまう(以下、目詰まりとも言う)ことがある。その結果、被測定ガスが検出素子の検出部にさらされにくくなり、検出素子の検出精度が低下してしまう。他方、プロテクタの目詰まりを考慮してガス導入孔を相対的に大きくしてしまうと、検出素子が被水したり、検出素子に煤が付着してしまう。その結果、検出素子がクラックや割れが生じたり、検出精度が低下する虞がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、プロテクタのガス導入孔に目詰まりが生じるのを抑制すると共に、検出素子が被水したり、検出素子に煤が付着することを抑制するプロテクタを備えたガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサは、軸線方向に延び、自身の先端側に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する素子本体と共に、該検出部を加熱するためのヒータが積層された板状の検出素子と、前記検出部を自身の先端から突出させつつ、前記検出素子の径方向周囲を取り囲む筒状の主体金具と、内部に前記検出素子の前記検出部を収容しつつ、前記主体金具に固定されるプロテクタと、を備え、内燃機関の吸気通路に配置されるガスセンサにおいて、
前記プロテクタは、前記検部と間隙を介して配置される内側プロテクタと、該内側プロテクタと間隙を介して配置される外側プロテクタとを有し、前記内側プロテクタは、前記被測定ガスを前記内側プロテクタ内に導入可能な内側ガス導入部を有すると共に、前記ヒータに対向しつつ前記検出部の径方向外側に配置された内側壁部を有し、前記外側プロテクタは、前記被測定ガスを前記外側プロテクタ内に導入可能な外側ガス導入部を有すると共に、前記内側壁部の径方向外側に配置された外側壁部を有し、前記内側壁部の少なくとも一部は、前記検部とのクリアランスが1.35mm以下となり、ガスセンサ使用時に、前記内側プロテクタの温度が、前記外側プロテクタの温度よりも高く、前記内側ガス導入は、前記検出素子の軸をはさんで前記素子本体の側面側のみに配置され、前記外側ガス導入は、前記検出素子の軸をはさんで前記ヒータの側面側のみに配置されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記内側壁部の全体が、前記検部とのクリアランスが1.35mm以下となることを特徴とする。
さらに、請求項3に係る発明のガスセンサは、請求項1又は2記載の発明の構成に加え、前記外側壁部の全体が、前記内側壁部とのクリアランスが1mm以上となることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明の構成に加え、前記外側ガス導入部と前記内側ガス導入部は重ならないことを特徴とする。
さらに、請求項5に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発明の構成に加え、前記外側ガス導入部は、前記吸気通路の下流側に配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項6に係る発明のガスセンサは、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記外側プロテクタは、前記外側壁部の先端側に接続する外側底部を有しており、前記外側底部には、前記吸気通路の上流側に前記外側プロテクタから前記被測定ガスを導出可能なガス導出部を有していることを特徴とする。
さらに、請求項7に係る発明のガスセンサは、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記内側プロテクタは、前記内側壁部の先端側に接続すると共に、前記検出素子の先端面の少なくとも一部を被覆する内側底部を有していることを特徴とする。
さらに、請求項8に係る発明のガスセンサは、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の発明の構成に加え、前記内側ガス導入部は、前記吸気通路の上流側に配置されていることを特徴とする。
さらに、請求項9に係る発明のガスセンサは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記内側ガス導入部は、前記検出素子の側面のうち少なくとも1つの側面を露出するように形成されることを特徴とする。
さらに、請求項10に係る発明のガスセンサは、請求項8又は請求項9に記載の発明の構成に加え、前記内側ガス導入部は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス連通部の少なくとも一部を露出するように形成されることを特徴とする。
さらに、請求項11に係る発明のガスセンサは、請求項9又は請求項10に記載の発明の構成に加え、前記ヒータは、前記検出素子の軸よりも前記内側壁部側に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサでは、内側プロテクタと外側プロテクタとを有するプロテクタを備える。これにより、外側ガス導入部の目詰まりを考慮して、外側ガス導入部を相対的に大きくしても、内側プロテクタの内側壁部に水分や煤が付着することとなり、検出素子に水分や煤が付着することが抑制できる。その結果、検出素子がクラックや割れが生じることを抑制したり、検出精度が低下することを抑制することができる。
さらに、内側プロテクタの温度は、280℃以上であることが好ましい。これにより、内側壁部に付着した水分を積極的に蒸発させたり、煤を積極的に内側壁部からはがすことができる。その結果、一度内側壁部に付着した水分や煤が、内側ガス導入部から検出素子に導入される被測定ガスに再度含まれないようにすることができ、検出素子に水分や煤が付着することが抑制できる。
ところで、本発明では、内側プロテクタの温度を280℃以上にする構成として、内側プロテクタが、検出部を加熱するためのヒータから熱を受けるようにしている。これにより、内側プロテクタを加熱する加熱手段を別途設ける必要がなく、構成が容易になる。
この場合、ガスセンサの使用時に、内側プロテクタの温度を外側プロテクタの温度よりも高くする。これにより、外側プロテクタにヒータからの熱を受けにくくし、効率よく内側プロテクタの温度を280℃以上とすることができ、内側壁部に付着した水分を蒸発させたり、内側壁部に付着した煤を焼やしたり、内側壁部からはがすことができる。その結果、検出素子に水分や煤が付着することが抑制できる。
具体的には、内側プロテクタ(内側壁部)と検出部とを間隙を介して配置させると共に、内側壁部の少なくとも一部を、検出部とのクリアランスが1.35mm以下となるように配置している。これにより、内側プロテクタが、検出素子に積層されたヒータからの熱を受けて280℃以上の温度となると共に、且つ外側プロテクタの温度よりも高くなる温度となる。なお、内側プロテクタ(内側壁部)と検出部とが接触すると、内側プロテクタにヒータの熱が伝わりすぎて、検出部を所定の温度に維持するために、より多くのヒータ電力が必要となる。他方、内側壁部と検出部とのクリアランスが1.35mmを超えると、ヒータからの熱が内側プロテクタに受けにくくなり、内側プロテクタの温度を高くすることが困難となる。
なお、「ガスセンサ使用時に、内側プロテクタの温度が、外側プロテクタの温度よりも高い」とは、ガスセンサを吸気通路に取付け、ガスセンサが被測定ガス中の特定ガス成分を検出しているときに、内側プロテクタの任意の位置の温度と外側プロテクタの任意の位置の温度とを比較すると、内側プロテクタの温度が高くなっていればよく、常温時は、内側プロテクタの温度と外側プロテクタの温度が同温度であってもよい。
また、外側プロテクタの温度も、内側プロテクタの温度以下で、且つ280℃以上であっても、外側壁部に付着した水分を積極的に蒸発させたり、煤を積極的に焼却やはがすことができるが、280℃以下であってもよい。
また、「内側壁部の少なくとも一部を、検出部とのクリアランスが1.35mm以下となるように配置する」とは、内側壁部と検出部とのクリアランスが1.35mm以下となる箇所が1箇所以上形成されればよいことをさす。
さらに、内側プロテクタの材料が外側プロテクタの材料よりも熱伝導率の高い材料を用いても良い。これにより、ガスセンサ使用時に、内側プロテクタの温度を外側プロテクタの温度より効果的に高くすることができる。
また、内側プロテクタの温度と外側プロテクタの温度とは、熱電対や放射温度計にて測定することができる。
さらに、請求項2に係る発明のガスセンサでは、内側壁部の全体が、検部とのクリアランスが1.35mm以下となることが好ましい。これにより、ヒータからの熱を内側プロテクタが確実に受けることができる。
さらに、請求項3に係る発明のガスセンサでは、外側壁部の全体が、前記内側壁部とのクリアランスが1mm以上となることが好ましい。これにより、内側壁部と外側壁部との間隙に、多量の水分や煤が導入されたとしても、内側壁部と外側壁部との間隙にて目詰まりを生じることがなく、被測定ガスが検出素子の検出部に十分にさらされ、検出素子の検出精度が低下することを抑制できる。
さらに、請求項4に係る発明のガスセンサでは、外側ガス導入部と内側ガス導入部は重ならないことが好ましい。これにより、外側ガス導入部を通過した被測定ガスが直接内側ガス導入部を通過することなく、必然的に内側壁部に当接することとなり、内側プロテクタの内側壁部に水分や煤が付着させやすい。よって、検出素子がクラックや割れが生じることを効率よく抑制したり、検出精度が低下することを抑制できる。
なお、「外側ガス導入部と内側ガス導入部とは重ならない」とは、軸線を通り、軸線方向に垂直な仮想線上から外側ガス導入部を垂直方向に目視したときに、内側ガス導入部が見えない事を指す。
また、外側ガス導入部と内側導入とが重ならない構成としては、内側ガス導入部と外側ガス導入部とが軸線方向にずれて配置されていても良いし、プロテクタの周方向にずれて配置されていてもよい。
さらに、請求項5に係る発明のガスセンサでは、外側ガス導入部は、吸気通路の下流側に配置されていることが好ましい。外側ガス導入部が吸気通路の下流側に配置されていると、被測定ガスは吸気通路の下流側から巻き込まれて外側プロテクタへ導入されることになる。これに対し、被測定ガスに含まれる水分や煤は、吸気通路内を上流から下流へ流れる被測定ガスに従って上流から下流に流れており、吸気通路内を下流から上流へ流れることが難しく外側プロテクタ内に導入されにくくなる。よって、外部から外側プロテクタ内へ導入される水分や煤を減らすことができる。
なお、「外側ガス導入部は、吸気通路の下流側に配置されている」とは、ガスセンサを吸気通路に配置し、吸気通路の下流側からガスセンサを目視したときに、外側ガス導入部が目視できることを指す。
さらに、請求項6に係る発明のガスセンサでは、外側プロテクタは、外側壁部の先端側に接続する外側底部を有しており、外側底部には、吸気通路の上流側に外側プロテクタから被測定ガスを導出可能なガス導出部を有していても良い。ガス導出部を設けることで、外側プロテクタ内において被測定ガスが吸気経路の下流側から上流側に流れることで、外側プロテクタ内にて被測定ガスを効率よく置換でき、検出部の被測定ガスに対する検出精度が向上する。
さらに、請求項7に係る発明のガスセンサでは、内側プロテクタは、内側壁部の先端側に接続すると共に、検出素子の先端面の少なくとも一部を被覆する内側底部を有していることが好ましい。これにより、仮に外側底部に設けられたガス導出部から水分や煤が外側プロテクタ内に入り込んだとしても、内側底部に水分や煤が付着することとなり、検出素子に水分や煤が付着することが抑制できる。
さらに、請求項8に係る発明のガスセンサでは、内側ガス導入部は、吸気通路の上流側に配置されていることが好ましい。これにより、吸気通路の下流側に配置した外側ガス導入部との距離が遠ざかることとなり、外側ガス導入部を通過した被測定ガスが内側ガス導入部に到達するまでに内側壁部により長くあたることとなり、内側プロテクタの内側壁部に水分や煤がより多く付着させることができる。
なお、「内側ガス導入部は、吸気通路の上流側に配置されている」とは、ガスセンサを吸気通路に配置し、吸気通路の上流側からガスセンサを目視したときに、目視できる外側壁部に対向する内側壁部に配置されることを指す。
さらに、請求項9に係る発明のガスセンサでは、内側ガス導入部は、検出素子の側面のうち少なくとも1つの側面を露出するように形成されていることが好ましい。これにより、内側プロテクタ内により多くの被測定ガスが導入されることとなり、検出部に被測定ガスがさらされやすくなり、検出部の被測定ガスに対する検出精度が向上する。
さらに、請求項10に係る発明のガスセンサでは、内側ガス導入部は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス連通部の少なくとも一部を露出するように形成されていることが好ましい。これにより、外側プロテクタ内に導入されたより多くの被測定ガスが検出部に晒されることとなり、検出部の被測定ガスに対する検出精度がさらに向上する。
さらに、請求項11に係る発明のガスセンサでは、ヒータは、検出素子の軸よりも前記内側壁部側に配置されていることが好ましい。これにより、ヒータからの熱を効率よく内側プロテクタに伝えることができる。なお、「ヒータが、検出素子の軸よりも内側壁部側に配置される」とは、内側壁部とヒータとの距離が、内側部と検出素子の軸との距離よりも近いことをさす。
本実施形態のガスセンサ1の部分断面図である。 本実施形態の検出素子10の分解斜視図である。 図1に示すガスセンサ1のA−A断面図である。 本実施形態の外側プロテクタ110の斜視図である。 本実施形態の内側プロテクタ120の斜視図である。 本実施形態のガスセンサ1を吸気通路2に取り付けた図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、一例としてのガスセンサ1の構造について、図1を参照して説明する。図1は、ガスセンサ1の部分断面図である。なお、図1において、ガスセンサ1の軸線O方向(1点鎖線で示す。)を上下方向として図示し、内部に保持する検出素子10の検出部11側をガスセンサ1の先端側、後端部12側をガスセンサ1の後端側として説明する。
図1に示すガスセンサ1は、内燃機関の吸気通路2(図5参照)に取り付けられ、内部に保持する検出素子10の検出部11が吸気通路2を流通する吸気ガスや吸気再循環ガス中に晒されて、その吸気ガスや吸気再循環ガス中の酸素濃度から空燃比を検出する、いわゆる全領域空燃比センサである。
検出素子10は軸線O方向に延びる短冊状をなし、酸素濃度の検出を行う素子本体300(図2参照)と、その素子本体を早期活性化させるために加熱を行うヒータ200(図2参照)とが互いに貼り合わされ、略角柱状をなす積層体として一体化されたものである。そして、検出電極を吸気ガスや吸気再循環ガスによる被毒から保護するため、検出素子10の先端側に形成された検出部11には、その外周面を包むように保護層15が形成されている。他方、検出素子10の後端側の後端部12には、ガス検出体やヒータ体から電極を取り出すための5つの電極パッド16(図1ではそのうちの1つを図示している。)が形成されている。
図2は、検出素子10の分解斜視図である。なお、図2には、保護層15は図示していない。図2に示すように、検出素子10は、素子本体300とヒータ200とが積層されたものであり、さらに素子本体300は、酸素濃度検出セル310と酸素ポンプセル330とが積層されたものである。
ヒータ200は、アルミナを主体とする第1基体201及び第2基体203と、第1基体201と第2基体203とに挟まれ、白金を主体とする発熱体202を有している。発熱体202は、先端側に位置する発熱部202aと、発熱部202aから第1基体201の長手方向に沿って延びる一対のヒータリード部202bとを有している。そして、ヒータリード部202bの端末は、第1基体201に設けられるヒータ側スルーホール201aを介して電極パッド16と電気的に接続している。
酸素濃度検出セル310は、第1固体電解質体312と、その第1固体電解質体312の両面に形成された第1電極311及び第2電極313とから形成されている。第1電極311は、第1電極部311aと、第1電極部311aから第1固体電解質体312の長手方向に沿って延びる第1リード部311bとから形成されている。第2電極313は、第2電極部313aと、第2電極部313aから第1固体電解質体312の長手方向に沿って延びる第2リード部313bとから形成されている。
そして、第1リード部311bの端末は、第1固体電解質体312に設けられる第1スルーホール312a、後述する絶縁層320に設けられる第2スルーホール320a、第2固体電解質体332に設けられる第4スルーホール332a及び電極保護層340に設けられる第6スルーホール340aを介して電極パッド16と電気的に接続する。一方、第2リード部313bの端末は、絶縁層320に設けられる第3スルーホール320b、第2固体電解質体332に設けられる第5スルーホール332b及び電極保護層340に設けられる第7スルーホール340bを介して電極パッド16と電気的に接続する。
一方、酸素ポンプセル330は、第2固体電解質体332と、その第2固体電解質体332の両面に形成された第3電極331、第4電極333とから形成されている。第3電極331は、第3電極部331aと、この第3電極部331aから第2固体電解質体332の長手方向に沿って延びる第3リード部331bとから形成されている。第4電極333は、第4電極部333aと、この第4電極部333aから第2固体電解質体332の長手方向に沿って延びる第4リード部333bとから形成されている。
そして、第3リード部331bの端末は、第2固体電解質体332に設けられる第5スルーホール332b及び電極保護層340に設けられる第7スルーホール340bを介して電極パッド16と電気的に接続する。一方、第4リード部333bの端末は、電極保護層340に設けられる第8スルーホール340cを介して電極パッド16と電気的に接続する。なお、第2リード部313bと第3リード部331bは第3スルーホール320bを介して同電位となっている。
これら第1固体電解質体312、第2固体電解質体332は、ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットリア(Y2O3)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。
発熱体202、第1電極311、第2電極313、第3電極331、第4電極333及び電極パッド16は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Rh、Pd等を挙げることができ、これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。さらに、発熱体202、第1電極311、第2電極313、第3電極331、第4電極333及び電極パッド16は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。
そして、上記酸素濃度検出セル310と酸素ポンプセル330との間に、絶縁層320が形成されている。絶縁層320は、絶縁部321と拡散律速部322とからなる。この絶縁層320の絶縁部321には、第2電極部313a及び第3電極部331aに対応する位置にガス検出室320cが形成されている。このガス検出室320cは、絶縁層320の幅方向で外部と連通しており、該連通部分には、外部とガス検出室320cとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部322が配置されている。なお、拡散律速部322が特許請求の範囲のガス連通部に相当する。
絶縁部321は、絶縁性を有するセラミック焼結体であれば特に限定されなく、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。拡散律速部322は、アルミナからなる多孔質体である。この拡散律速部322によって検出ガスがガス検出室320cへ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体332の表面には、第4電極333を挟み込むようにして、電極保護層340が形成されている。この電極保護層340は、第4電極部333aを挟み込む多孔質の電極保護部342が、第4リード部333bを挟み込む補強部341に形成された貫通孔341aに挿入されている。
図1に戻り、検出素子10の胴部13の中央よりやや先端側には、有底筒状をなす金属製の金属カップ20が、自身の内部に検出素子10を挿通させ、その検出部11を筒底の開口25から突出させた状態で配置されている。金属カップ20は主体金具50内に検出素子10を保持するための部材であり、筒底の縁部分の先端周縁部23は外周面にかけてテーパ状に形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが、自身を検出素子10に挿通させた状態で収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、検出素子10が金属カップ20内で位置決めされて保持されている。
金属カップ20と一体となった検出素子10は、その周囲を筒状の主体金具50に取り囲まれて保持されている。主体金具50はガスセンサ1を自動車の吸気通路2に取り付け固定するためのものであり、SUS430等の低炭素鋼からなり、外周先端側に排気管や通気管への取り付け用の雄ねじ部51が形成されている。この雄ねじ部51よりも先端側には、後述するプロテクタ100が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されており、その工具係合部52の先端面と雄ねじ部51の後端との間には、吸気通路2に取り付けた際のガス抜けを防止するためのガスケット55が嵌挿されている。更に、工具係合部52の後端側には、後述する外筒30が係合される後端係合部57と、その後端側に、主体金具50内に検出素子10を加締め保持するための加締め部53とが形成されている。
また、主体金具50の内周で雄ねじ部51付近には段部54が形成されている。この段部54には、検出素子10を保持する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。更に、主体金具50の内周には滑石リング26が、自身を検出素子10に挿通させた状態で、金属カップ20の後端側から装填されている。そして、滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27の後端側外周には段状をなす肩部28が形成されており、その肩部28には、円環状の加締めパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締め部53が、加締めパッキン29を介してスリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧するように加締められている。スリーブ27に押圧された滑石リング26は主体金具50内で押し潰されて細部にわたって充填され、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、金属カップ20および検出素子10が主体金具50内で位置決め保持される。主体金具50内の気密は、加締め部53とスリーブ27の肩部28との間に介在される加締めパッキン29によって維持され、燃焼ガスの流出が防止される。
検出素子10は、その後端部12が主体金具50の後端(加締め部53)よりも後方に突出されており、その後端部12には、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、検出素子10の後端部12に形成された5つの電極パッド16とそれぞれ電気的に接続される5つの接続端子61(図1ではそのうちの1つを図示している。)を内部に保持すると共に、それら各接続端子61と、ガスセンサ1の外部に引き出される5本のリード線65(図1ではそのうちの3本を図示している。)との各接続部分を収容して保護している。
そして、セパレータ60が嵌められた検出素子10の後端部12の周囲を囲うように、筒状の外筒30が配設されている。外筒30はステンレス(例えばSUS304)製であり、主体金具50の後端係合部57の外周に自身の先端側の開口端31が係合されている。その開口端31は、外周側から加締められ、更に外周を一周してレーザ溶接が施されて後端係合部57に接合されており、外筒30と主体金具50とが一体に固定されている。
また、外筒30とセパレータ60との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具70が配設されている。保持金具70は自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部71を有し、自身の内部に挿通されるセパレータ60の後端側外周に鍔状に設けられた鍔部62を支持部71に係止させて、セパレータ60を支持している。この状態で、保持金具70が配置された部分の外筒30の外周面が加締められ、セパレータ60を支持した保持金具70が外筒30に固定されている。
そして外筒30の後端側の開口には、フッ素系ゴム製のグロメット75が嵌合されている。グロメット75は5つの挿通孔76(図1ではそのうちの1つを図示している。)を有し、各挿通孔76に、セパレータ60から引き出された5本のリード線65が気密に挿通されている。この状態でグロメット75は、セパレータ60を先端側に押圧しつつ、外筒30の外周から加締められて、外筒30の後端に固定されている。
次に、本発明の主要部であるプロテクタ100について説明する。
このプロテクタ100は、検出素子10の検出部11を取り囲むように主体金具50の先端係合部56に固定されている。プロテクタ100により、吸気ガスや吸気再循環ガス中の煤や被水などが検出素子10に付着することを防止している。図1に示すプロテクタ100の構造について、図3〜図5も参照して説明する。なお、図3は、図1に示すA−A断面図、図4は、外側プロテクタ110の斜視図、図5は内側プロテクタ120の斜視図である。
プロテクタ100は、図1、図3に示すように、検出素子10の検部11と間隙をおいて配置された内側プロテクタ120と、内側プロテクタ120と間隙をおいて配置された外側プロテクタ110とから構成される2重構造を有する。
外側プロテクタ110は、SUS304等のステンレス鋼から形成され、図1、4に示すように、外側壁部130と外側壁部130よりも外径が拡径された外側基端部131を有する。外側基端部131は、主体金具50の先端径合部56に係合され、レーザ溶接にて主体金具50と全周溶接されている。他方、外側壁部130は、外側基端部131の先端側に円筒状に設けられ、外周面に軸線方向に延びるスリット状の外側ガス導入部140が1つ設けられている。この外側ガス導入部140を介して外部から外側プロテクタ110に吸気ガスや吸気再循環ガスが導入される。さらに、外側壁部130の先端側には外側底部132が設けられており、この外側底部132には、吸気ガスや吸気再循環ガスが導出される導出部150が設けられている。なお、後述するように、ガスセンサ1が吸気通路2に配置されると、外側プロテクタ110の外側ガス導入部140は吸気通路2の下流側に配置されることになる。
また、内側プロテクタ120は、SUS304等のステンレス鋼から形成され、図1、図5に示すように、内側壁部160と内側壁部160よりも外径が拡径された内側基端部161を有する。内側基端部161は、主体金具50の先端径合部56に係合され、外側基端部131と共に、レーザ溶接にて主体金具50と全周溶接されている。さらに、内側基端部161は、主体金具の先端係合部56の先端面に対しても溶接されている。他方、内側壁部160は、内側基端部161の先端側に半円弧状に設けられており、検出素子10の検出部11のうち、ヒータ200側を覆っている。内側壁部160の径方向の端部には内側ガス導入部170が設けられており、本実施例では、検部11の素子本体300側は、内側ガス導入部170よりも突出し、外側プロテクタ110の内部空間に露出している。さらに、内側壁部160の先端側には内側底部162が設けられており、検出素子10の検出部11の先端を覆うように設けられている。なお、後述するように、ガスセンサ1が吸気通路2に配置されると、内側プロテクタ110の内側ガス導入部170は吸気通路2の上流側に配置されることになる。
このガスセンサ1は、図6に示すように、吸気通路2に配置される。この吸気通路2にはガスが上流から下流に向けて流れている(図6の矢印の方向)。この際、外側プロテクタ110の外側ガス導入部140が吸気通路2の下流側に配置されることとなる。これにより、ガスは吸気通路2の下流側から巻き込まれて外側プロテクタ110へ導入されることになる。
このように、内側プロテクタ120と外側プロテクタ110とを有するプロテクタ100とすることで、外側ガス導入部140の目詰まりを考慮して、外側ガス導入部140を相対的に大きくしても、内側プロテクタ120の内側壁部160に水分や煤が付着することとなり、検出素子10に水分や煤が付着することが抑制できる。その結果、検出素子10がクラックや割れが生じることを抑制したり、検出精度が低下することを抑制できる。
そして、この内側プロテクタ120は、内側壁部160と検出部11とを間隙を介して配置させると共に、内側壁部160を、検出部11とのクリアランスA1(図3参照)が0.5mmとなるように配置している。このように、内側壁部160と検出部11とのクリアランスA1が1.35mm以下となることで、ガスセンサ1が吸気ガス中の特定ガス成分を検出しているとき(ガスセンサ1の使用時)に、内側プロテクタ120の温度を外側プロテクタ110の温度よりも高くなる。具体的には、内側プロテクタ120の温度は350℃となり、外側プロテクタ110の温度は120℃となっている。これにより、内側壁部160に付着した水分を蒸発させたり、内側壁部160に付着した煤を焼やしたり、内側壁部160からはがすことができる。その結果、一度、内側壁部160に付着した水分や煤が、内側ガス導入部170から検出素子10に導入されるガスに再度含まれないようにすることができ、検出素子10に水分や煤が付着することが抑制できる。
また、内側壁部160が、検出部11を加熱するためのヒータ200から熱を受けるようにしている。これにより、内側プロテクタ110を加熱する加熱手段を別途設ける必要がなく、構成が容易になる。
なお、内側プロテクタ120の内側壁部160と検出部11とのクリアランスA1と内側プロテクタ120の温度の関係とは、下記表1のようになっている。この表1は、内側プロテクタ120内に検出部11を配置し(外側プロテクタ110は配置せず)、無風の状態でヒータ200に通電して1分後の内側プロテクタ120の温度を放射温度計にて計測した値である。これより、クリアランスA1を1.35mm以下とすることで、内側プロテクタ120の温度を280以上とすることができる。
さらにガスセンサ1では、外側壁部130の全体が、内側壁部160とのクリアランスが2.8mmとなっている。このように、外側壁部130と内側壁部160とのクリアランスA2が1mm以上となることで、内側壁部160と外側壁部130との間隙に、多量の水分や煤が導入されたとしても、内側壁部160と外側壁部130との間隙にて目詰まりを生じることがなく、被測定ガスが検出素子10の検出部11に十分にさらされ、検出素子10の検出精度が低下することを抑制できる。
そして、外側プロテクタ110及び内側プロテクタ120が主体金具50の先端径合部56に固定されると、図1、図2に示すように、外側ガス導入部140と内側ガス導入部170とが重ならないように配置される。これにより、外側ガス導入部140を通過したガスが直接内側ガス導入部170を通過することなく、必然的に内側壁部160に当接することとなり、内側プロテクタ120の内側壁部160に水分や煤が付着させやすい。よって、検出素子10がクラックや割れが生じることを効率よく抑制したり、検出精度が低下することを抑制できる。
さらに、外側プロテクタ110の外側ガス導入部140が吸気通路2の下流側に配置される。これにより、ガスは吸気通路2の下流側から巻き込まれて外側プロテクタ110へ導入されることになる。これに対し、ガスに含まれる水分や煤は、吸気通路2内を上流から下流へ流れるガスに従って上流から下流に流れており、吸気通路2内を下流から上流へ流れることが難しく外側プロテクタ110内に導入されにくくなる。よって、外部から外側プロテクタ110内へ導入される水分や煤を減らすことができる。
さらに、外側底部132には、吸気通路2の上流側に外側プロテクタ110から被測定ガスを導出可能なガス導出部150を有している。これにより、外側プロテクタ110内において被測定ガスが吸気経路2の下流側から上流側に流れることで、外側プロテクタ110内にて被測定ガスを効率よく置換でき、検出部11の被測定ガスに対する検出精度が向上する。
さらに、内側プロテクタ120は、検出素子10の先端面を被覆する内側底部162を有している。これにより、仮に外側底部132に設けられたガス導出部150から水分や煤が外側プロテクタ内に入り込んだとしても、内側底部162に水分や煤が付着することとなり、検出素子に水分や煤が付着することが抑制できる。
また、内側プロテクタ110の内側ガス導入部170が吸気通路2の上流側に配置される。これにより、内側ガス導入部170が吸気通路2の下流側に配置した外側ガス導入部140との距離が遠ざかることとなり、外側ガス導入部140を通過したガスが内側ガス導入部170に到達するまでに内側壁部160により長くあたることとなり、内側プロテクタ120の内側壁部160に水分や煤がより多く付着させることができる。
さらに、内側ガス導入部170は、素子本体300の側面300tを露出するように形成されている。これにより、内側プロテクタ100内により多くの被測定ガスが導入されることとなり、検出部11に被測定ガスがさらされやすくなり、検出部11の被測定ガスに対する検出精度が向上する。
さらに、内側ガス導入部170は、拡散律速部322を露出するように形成されている。これにより、外側プロテクタ110内に導入されたより多くの被測定ガスが検出部11に晒されることとなり、検出部11の被測定ガスに対する検出精度がさらに向上する。
さらに、ヒータ200は、検出素子10の軸よりも内側壁部160側に配置されている。つまり、ヒータ200の検出素子10を形成する側面200tを内側壁部160に対向させている。これにより、ヒータ200からの熱を効率よく内側プロテクタ120に伝えることができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、本実施形態では、外側ガス導入部140及び内側ガス導入部170をそれぞれ1つづつ外側壁部130及び内側壁部160に設けたが、これに限られず、外側ガス導入部及び内側ガス導入部が複数設けられていてもよい。
また、本実施形態では、外側ガス導入部140が軸線方向に延びるスリット状に形成されていたが、これに限られず、円形状であってもよい。
また、本実施形態では、内側壁部160が半円弧状に形成されていたが、これに限られず、外側壁部130のように、検出素子10の大半を覆う円筒状に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、外側ガス導入部140及び内側ガス導入部170をそれぞれ吸気通路の下流側及び上流側に形成したが、これに限られず、外側ガス導入部が上流側に設けられ、内側ガス導入部が下流側に設けられていてもよい。
また、本実施形態では全領域空燃比センサを例に説明したが、酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサ、温度センサ等に取り付けられるプロテクタにも同様に適用できる。
1 ガスセンサ
10 検出素子
11 検出部
50 主体金具
100 プロテクタ
110 外側プロテクタ
120 内側プロテクタ
130 外側壁部
140 外側ガス導入部
160 内側壁部
170 内側ガス導入部
200 ヒータ
300 素子本体

Claims (11)

  1. 軸線方向に延び、自身の先端側に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するための検出部を有する素子本体と共に、該検出部を加熱するためのヒータが積層された板状の検出素子と、
    前記検出部を自身の先端から突出させつつ、前記検出素子の径方向周囲を取り囲む筒状の主体金具と、
    内部に前記検出素子の前記検出部を収容しつつ、前記主体金具に固定されるプロテクタと、
    を備え、内燃機関の吸気通路に配置されるガスセンサにおいて、
    前記プロテクタは、前記検部と間隙を介して配置される内側プロテクタと、該内側プロテクタと間隙を介して配置される外側プロテクタとを有し、
    前記内側プロテクタは、前記被測定ガスを前記内側プロテクタ内に導入可能な内側ガス導入部を有すると共に、前記ヒータに対向しつつ前記検出部の径方向外側に配置された内側壁部を有し、
    前記外側プロテクタは、前記被測定ガスを前記外側プロテクタ内に導入可能な外側ガス導入部を有すると共に、前記内側壁部の径方向外側に配置された外側壁部を有し、
    前記内側壁部の少なくとも一部は、前記検部とのクリアランスが1.35mm以下となり、
    ガスセンサ使用時に、前記内側プロテクタの温度が、前記外側プロテクタの温度よりも高く、
    前記内側ガス導入は、前記検出素子の軸をはさんで前記素子本体の側面側のみに配置され、前記外側ガス導入は、前記検出素子の軸をはさんで前記ヒータの側面側のみに配置されることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記内側壁部の全体が、前記検部とのクリアランスが1.35mm以下となる請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記外側壁部の全体が、前記内側壁部とのクリアランスが1mm以上となる請求項1又は2記載のガスセンサ。
  4. 前記外側ガス導入部と前記内側ガス導入部は重ならないことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のガスセンサ。
  5. 前記外側ガス導入部は、前記吸気通路の下流側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のガスセンサ。
  6. 前記外側プロテクタは、前記外側壁部の先端側に接続する外側底部を有しており、
    前記外側底部には、前記吸気通路の上流側に前記外側プロテクタから前記被測定ガスを導出可能なガス導出部を有している請求項5記載のガスセンサ。
  7. 前記内側プロテクタは、前記内側壁部の先端側に接続すると共に、前記検出素子の先端面の少なくとも一部を被覆する内側底部を有している請求項6記載のガスセンサ。
  8. 前記内側ガス導入部は、前記吸気通路の上流側に配置されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  9. 前記内側ガス導入部は、前記検出素子の側面のうち少なくとも1つの側面を露出するように形成されることを特徴とする請求項8記載のガスセンサ。
  10. 前記内側ガス導入部は、前記検出部に前記被測定ガスを晒すためのガス連通部の少なくとも一部を露出するように形成されることを特徴とする請求項8又は請求項9記載のガスセンサ。
  11. 前記ヒータは、前記検出素子の軸よりも前記内側壁部側に配置されていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のガスセンサ。
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