JP2013238556A - ガスセンサ - Google Patents
ガスセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013238556A JP2013238556A JP2012113132A JP2012113132A JP2013238556A JP 2013238556 A JP2013238556 A JP 2013238556A JP 2012113132 A JP2012113132 A JP 2012113132A JP 2012113132 A JP2012113132 A JP 2012113132A JP 2013238556 A JP2013238556 A JP 2013238556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- solid electrolyte
- sensor
- tip
- sensor element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/26—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
- G01N27/403—Cells and electrode assemblies
- G01N27/406—Cells and probes with solid electrolytes
- G01N27/407—Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
- G01N27/4077—Means for protecting the electrolyte or the electrodes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Abstract
【課題】液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制することができるガスセンサを提供すること。
【解決手段】ガスセンサ1は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子2と、センサ素子2の先端部201を覆う素子カバー3とを備えている。センサ素子2は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体21と、固体電解質体21の内側面に設けられた基準電極と、固体電解質体21の外側面212に設けられた測定電極23とを有する。素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】ガスセンサ1は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子2と、センサ素子2の先端部201を覆う素子カバー3とを備えている。センサ素子2は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体21と、固体電解質体21の内側面に設けられた基準電極と、固体電解質体21の外側面212に設けられた測定電極23とを有する。素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのガスセンサに関する。
従来、自動車の内燃機関等の排気系に設けられ、被測定ガスである排ガス中の酸素や窒素酸化物等の特定ガス濃度を測定するガスセンサが知られている。
ガスセンサとしては、例えば、特許文献1に開示されているように、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子の先端部を覆う素子カバーとを備えたものがある。センサ素子は、一方が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体と、該固体電解質体の内側面に設けられた基準電極と、固体電解質体の外側面に設けられた測定電極とを有する。また、素子カバーは、複数の通気孔を有する。
ガスセンサとしては、例えば、特許文献1に開示されているように、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子の先端部を覆う素子カバーとを備えたものがある。センサ素子は、一方が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体と、該固体電解質体の内側面に設けられた基準電極と、固体電解質体の外側面に設けられた測定電極とを有する。また、素子カバーは、複数の通気孔を有する。
上記ガスセンサは、センサ素子の表面に排ガスが接触するように構成されているが、内燃機関の低温始動時等においては、排ガス中に含まれる水蒸気が凝縮して生成する凝縮水が排ガスと共にセンサ素子に向かって飛来し、センサ素子に接触することがある。ここで、センサ素子は、固体電解質体を活性化させるために高温に加熱した状態で使用される。そのため、凝縮水の接触(被水)により、センサ素子に大きな熱衝撃が加わり、被水割れが発生することがある。
従来、このような被水割れの問題に対しては、例えば、内燃機関の低温始動時にセンサ素子の加熱を抑制する制御(加熱遅延制御)を行うことにより、センサ素子に発生する熱衝撃を低減し、被水割れを防止する方法等が採られていた。
従来、このような被水割れの問題に対しては、例えば、内燃機関の低温始動時にセンサ素子の加熱を抑制する制御(加熱遅延制御)を行うことにより、センサ素子に発生する熱衝撃を低減し、被水割れを防止する方法等が採られていた。
しかしながら、近年、自動車の内燃機関等においては、市場拡大、燃料多様化等に伴って、各種の燃料添加剤、エンジンオイル等が使用されるようになっており、これらの燃料添加剤、エンジンオイル等には、Mn、S、Pb、Si、Ba等の成分が含まれている。そのため、このような被毒成分が凝縮水に溶け込み、その凝縮水がセンサ素子に接触すると、液状の被毒成分によってセンサ素子の外側面に設けられた測定電極に被毒劣化が生じ、センサ出力の変動(劣化)が生じる場合がある。
すなわち、従来の被水割れを防止する方法では、被水割れに対しては有効であったものの、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動(劣化)に対しては全く効果を成さないものであった。
すなわち、従来の被水割れを防止する方法では、被水割れに対しては有効であったものの、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動(劣化)に対しては全く効果を成さないものであった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制することができるガスセンサを提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、
該センサ素子の先端部を覆う素子カバーとを備え、
上記センサ素子は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体と、該固体電解質体の内側面に設けられた基準電極と、上記固体電解質体の外側面に設けられた測定電極とを有し、
上記素子カバーは、上記センサ素子の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔を有し、
上記測定電極は、上記固体電解質体の外側面において、上記先端側通気孔を上記固体電解質体の外側面に投影した投影領域以外の領域に設けられていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
該センサ素子の先端部を覆う素子カバーとを備え、
上記センサ素子は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室が設けられた固体電解質体と、該固体電解質体の内側面に設けられた基準電極と、上記固体電解質体の外側面に設けられた測定電極とを有し、
上記素子カバーは、上記センサ素子の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔を有し、
上記測定電極は、上記固体電解質体の外側面において、上記先端側通気孔を上記固体電解質体の外側面に投影した投影領域以外の領域に設けられていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
上記ガスセンサにおいて、素子カバーは、センサ素子の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔を有する。そして、測定電極は、固体電解質体の外側面において、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影した投影領域以外の領域に設けられている。言い換えると、上記投影領域には、測定電極が設けられていない。これにより、被毒成分を含む凝縮水がセンサ素子に接触することによる測定電極の被毒劣化及びこれに伴うセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができる。
すなわち、本発明者の鋭意研究の結果、液状の被毒成分による測定電極の被毒劣化を抑制するためには、素子カバーにおいてセンサ素子の先端よりも先端側に設けられ、被測定ガスと共に凝縮水が素子カバー内に侵入する侵入口となる先端側通気孔と、固体電解質体の外側面に設けられた測定電極との位置関係が重要であることがわかった。そして、上記投影領域に測定電極を設けないことが上述した効果を得るために非常に有効な手段であることを見出した。
これにより、被毒成分を含む凝縮水が被測定ガスと共に素子カバー内に侵入し、センサ素子の測定電極に接触すること、素子カバー内に侵入して滞留している凝縮水が被測定ガスの流れによってセンサ素子の測定電極に接触することを抑制することができる。その結果、液状の被毒成分に対する耐久性(耐被毒性)を高め、測定電極の被毒劣化及びこれに伴うセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができ、ガスセンサの応答性を十分に確保することができる。
このように、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制することができるガスセンサを提供することができる。
上記ガスセンサにおいて、上述のとおり、上記測定電極は、上記固体電解質体の外側面において、上記先端側通気孔を上記固体電解質体の外側面に投影した投影領域以外の領域に設けられている。
ここで、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影するとは、先端側通気孔から固体電解質体までの最短距離の方向において、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影することをいう。
また、先端側通気孔から固体電解質体までの最短距離は、例えば、先端側通気孔の開口部の中心から固体電解質体の外側面までの最短距離とすることができる。
ここで、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影するとは、先端側通気孔から固体電解質体までの最短距離の方向において、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影することをいう。
また、先端側通気孔から固体電解質体までの最短距離は、例えば、先端側通気孔の開口部の中心から固体電解質体の外側面までの最短距離とすることができる。
また、上記素子カバーの外側には、1又は複数のカバーが配設されていてもよい。ただし、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果に対してほとんど影響を与えない。つまり、上記の効果を得るためには、センサ素子を覆う最も内側のカバーである素子カバーの先端側通気孔と測定電極との位置関係が重要である。
また、上記センサ素子の上記測定電極の先端と上記センサ素子の先端から軸方向に最も近い上記先端側通気孔との間の軸方向距離は、7mm以上であることが好ましい(請求項2)。
この場合には、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果をさらに高めることができる。
この場合には、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果をさらに高めることができる。
また、上記軸方向距離は、上述した効果をさらに高めるために、8mm以上であることがより好ましい。
また、上記軸方向距離が7mm未満の場合には、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果を十分に得ることができないおそれがある。
また、上記軸方向距離が7mm未満の場合には、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果を十分に得ることができないおそれがある。
また、上記センサ素子には、上記測定電極の少なくとも一部を覆う保護層が設けられており、該保護層の厚みは、200μm以上であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、保護層によって、凝縮水に含まれる液状の被毒成分がセンサ素子の測定電極に接触することをさらに抑制することができる。
この場合には、保護層によって、凝縮水に含まれる液状の被毒成分がセンサ素子の測定電極に接触することをさらに抑制することができる。
また、上記保護層の厚みは、上述した効果をさらに高めるために、300μm以上であることがより好ましい。
また、上記保護層の厚みが200μm未満の場合には、保護層によって、凝縮水に含まれる液状の被毒成分がセンサ素子の測定電極に接触することを抑制する効果を十分に得ることができないおそれがある。
また、上記保護層の厚みが200μm未満の場合には、保護層によって、凝縮水に含まれる液状の被毒成分がセンサ素子の測定電極に接触することを抑制する効果を十分に得ることができないおそれがある。
また、上記保護層は、アルミナ、マグネシア、チタニア等を主成分とする多孔質のセラミックス等からなり、プラズマ溶射で形成されたガス安定化層、被測定ガスに含まれるガス状の被毒成分をトラップするための被毒トラップ層、触媒貴金属であるPt、Pd、Rh等を含有してなり、出力変動の原因となる被測定ガス中の水素ガスを触媒貴金属によって燃焼させるための触媒層、又はこれらの層の組み合わせ等により構成することができる。
また、上記保護層が複数の層によって構成されている場合、これらの層全体の厚みを保護層の厚みとする。
また、上記保護層が複数の層によって構成されている場合、これらの層全体の厚みを保護層の厚みとする。
(実施例1)
上記ガスセンサにかかる実施例について、図を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1〜図6に示すごとく、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子2と、センサ素子2の先端部201を覆う素子カバー3とを備えている。センサ素子2は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室20が設けられた固体電解質体21と、固体電解質体21の内側面211に設けられた基準電極22と、固体電解質体21の外側面212に設けられた測定電極23とを有する。素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。
測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。
以下、これを詳説する。
上記ガスセンサにかかる実施例について、図を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1〜図6に示すごとく、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子2と、センサ素子2の先端部201を覆う素子カバー3とを備えている。センサ素子2は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室20が設けられた固体電解質体21と、固体電解質体21の内側面211に設けられた基準電極22と、固体電解質体21の外側面212に設けられた測定電極23とを有する。素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。
測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、本例において、「先端側」とは、ガスセンサ1の軸方向Xの一方側であり、ガスセンサ1が被測定ガスに晒される側をいう。また、「基端側」とは、その反対側をいう。
ガスセンサ1において、センサ素子2は、筒状のハウジング11の内側に挿通して保持されている。
ガスセンサ1において、センサ素子2は、筒状のハウジング11の内側に挿通して保持されている。
同図に示すごとく、ハウジング11の基端側には、センサ素子2の基端部202を覆う第1基端側カバー12が固定されている。第1基端側カバー12の基端部には、第2基端側カバー13が固定されている。第2基端側カバー13には、大気を導入する導入通気孔131が設けられている。また、第2基端側カバー13の基端側開口部は、ゴムブッシュからなる封止部材14によって閉塞されている。
同図に示すごとく、封止部材14には、外部に接続される2本の出力用リード部材15と1本の発熱用リード部材16が貫通配置されている。出力用リード部材15は、それぞれ接続端子17を介してターミナル18に接続されている。各ターミナル18は、後述するセンサ素子2の基準電極22及び測定電極23にそれぞれ接触して電気的な導通を図っている。発熱用リード部材16は、後述するヒータ29の基端部292に接続されており、ヒータ29に対して通電を行ってこれを発熱させる。
同図に示すごとく、ハウジング11の先端側には、センサ素子2の先端部201を覆う有底円筒状の素子カバー3が固定されている。
図2、図3に示すごとく、素子カバー3の側面部31には、被測定ガスの通路となる6つの側面通気孔311が設けられている。側面通気孔311は、センサ素子2の先端よりも基端側に設けられている。また、側面通気孔311は、後述する底面部32の基端側表面322から軸方向Xに10mmの位置に設けられている。また、側面通気孔311の径は2mmである。なお、図3は、素子カバー3の側面部31のみを示している。
図2、図3に示すごとく、素子カバー3の側面部31には、被測定ガスの通路となる6つの側面通気孔311が設けられている。側面通気孔311は、センサ素子2の先端よりも基端側に設けられている。また、側面通気孔311は、後述する底面部32の基端側表面322から軸方向Xに10mmの位置に設けられている。また、側面通気孔311の径は2mmである。なお、図3は、素子カバー3の側面部31のみを示している。
図2、図4(a)に示すごとく、素子カバー3の底面部32には、被測定ガスの通路となる1つの先端側通気孔33が設けられている。先端側通気孔33は、素子カバー3の底面部32の中心部に設けられている。また、先端側通気孔33は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられている。また、円形状の底面部32の径は9mm、先端側通気孔33の径は2.5mmである。なお、図4(b)に示すごとく、素子カバー3の底面部32には、複数(3つ)の先端側通気孔33が設けられていてもよい。また、先端側通気孔33は、本例のように素子カバー3の底面部32だけでなく、センサ素子2の先端よりも先端側であれば、素子カバー3の側面部31に設けられていてもよい。
図5、図6に示すごとく、センサ素子2において、酸化物イオン伝導性の固体電解質体21は、有底円筒状(いわゆるコップ型)を呈しており、先端側が閉塞されている。また、固体電解質体21は、ジルコニアを主成分とするセラミックスからなる。また、固体電解質体21内には、基準ガス(大気)が導入される基準ガス室20が形成されている。基準ガス室20内には、棒状のセラミックス製のヒータ29が配置されている。ヒータ29の先端部291は、固体電解質体21の内側面211に接触している。
また、同図に示すごとく、固体電解質体21の内側面211には、基準ガス(大気)を接触させるための基準電極22が設けられている。また、固体電解質体21の外側面212には、被測定ガス(排ガス)を接触させるための測定電極23が設けられている。測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜1mmの領域には設けられておらず、1〜10mmまでの領域には全周に渡って設けられている。
また、図2に示すごとく、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aには、測定電極23が設けられていない。具体的には、先端側通気孔33から固体電解質体21までの最短距離の方向(図中のa方向)において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影し、その領域を投影領域Aとする。そして、その投影領域Aには、測定電極23が設けられていない。本例では、先端側通気孔33から固体電解質体21までの最短距離は、先端側通気孔33の基端側の開口部331の中心から固体電解質体21の先端までの距離である。
また、同図に示すごとく、測定電極23の先端と先端側通気孔33との間の軸方向距離Bは、7mm以上である。軸方向距離Bは、8mm以上であることがより好ましい。
また、先端側通気孔33が複数存在する場合には、測定電極23の先端とセンサ素子2の先端から軸方向Xに最も近い先端側通気孔33との間の軸方向距離を軸方向距離Bとし、これを7mm以上とする。
また、先端側通気孔33が複数存在する場合には、測定電極23の先端とセンサ素子2の先端から軸方向Xに最も近い先端側通気孔33との間の軸方向距離を軸方向距離Bとし、これを7mm以上とする。
次に、本例のガスセンサ1における作用効果について説明する。
本例のガスセンサ1において、素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。そして、測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。言い換えると、投影領域Aには、測定電極23が設けられていない。これにより、被毒成分を含む凝縮水がセンサ素子2に接触することによる測定電極23の被毒劣化及びこれに伴うセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができる。
本例のガスセンサ1において、素子カバー3は、センサ素子2の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔33を有する。そして、測定電極23は、固体電解質体21の外側面212において、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域A以外の領域に設けられている。言い換えると、投影領域Aには、測定電極23が設けられていない。これにより、被毒成分を含む凝縮水がセンサ素子2に接触することによる測定電極23の被毒劣化及びこれに伴うセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができる。
すなわち、本発明者の鋭意研究の結果、液状の被毒成分による測定電極23の被毒劣化を抑制するためには、素子カバー3においてセンサ素子2の先端よりも先端側に設けられ、被測定ガスと共に凝縮水が素子カバー3内に侵入する侵入口となる先端側通気孔33と、固体電解質体21の外側面212に設けられた測定電極23との位置関係が重要であることがわかった。そして、投影領域Aに測定電極23を設けないことが上述した効果を得るために非常に有効な手段であることを見出した。
これにより、被毒成分を含む凝縮水が被測定ガスと共に素子カバー3内に侵入し、センサ素子2の測定電極23に接触すること、素子カバー3内に侵入して滞留している凝縮水が被測定ガスの流れによってセンサ素子2の測定電極23に接触することを抑制することができる。その結果、液状の被毒成分に対する耐久性(耐被毒性)を高め、測定電極23の被毒劣化及びこれに伴うセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができ、ガスセンサ1の応答性を十分に確保することができる。
また、本例では、センサ素子2の測定電極23の先端とセンサ素子2の先端から軸方向Xに最も近い先端側通気孔33との間の軸方向距離Bは、7mm以上である。そのため、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制する効果をさらに高めることができる。
このように、本例によれば、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動を抑制することができるガスセンサ1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すごとく、素子カバー3の外側に外側カバー4を配設した例である。
本例において、同図に示すごとく、素子カバー3の外側には、有底円筒状の外側カバー4が配設されている。外側カバー4は、素子カバー3と共にハウジング11の先端側に固定されている。また、外側カバー4の側面部41には、被測定ガスの通路となる外側通気孔43が設けられている。また、外側カバー4の底面部42にも、被測定ガスの通路となる外側通気孔43が設けられている。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。
本例は、図7、図8に示すごとく、素子カバー3の外側に外側カバー4を配設した例である。
本例において、同図に示すごとく、素子カバー3の外側には、有底円筒状の外側カバー4が配設されている。外側カバー4は、素子カバー3と共にハウジング11の先端側に固定されている。また、外側カバー4の側面部41には、被測定ガスの通路となる外側通気孔43が設けられている。また、外側カバー4の底面部42にも、被測定ガスの通路となる外側通気孔43が設けられている。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。
次に、本例のガスセンサ1における作用効果について説明する。
本例のガスセンサ1は、実施例1と同様の作用効果を有する。すなわち、被毒成分を含む凝縮水がセンサ素子2に接触することによる測定電極23の被毒劣化を抑制するためには、センサ素子2を覆う最も内側のカバーである素子カバー3の先端側通気孔33と測定電極23との位置関係が重要である。したがって、素子カバー3の外側に外側カバー4を配設しても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
本例のガスセンサ1は、実施例1と同様の作用効果を有する。すなわち、被毒成分を含む凝縮水がセンサ素子2に接触することによる測定電極23の被毒劣化を抑制するためには、センサ素子2を覆う最も内側のカバーである素子カバー3の先端側通気孔33と測定電極23との位置関係が重要である。したがって、素子カバー3の外側に外側カバー4を配設しても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
(実施例3)
本例は、図9に示すごとく、センサ素子2に保護層24を設けた例である。
本例において、センサ素子2には、測定電極23の少なくとも一部を覆う保護層24が設けられている。保護層24は、測定電極23を含む固体電解質体21の先端部201の外側面212を覆うように設けられている。また、保護層24は、アルミナ、マグネシア、チタニア等を主成分とする多孔質のセラミックスからなり、被測定ガス(排ガス)に含まれるガス状の被毒成分をトラップすること等を目的に配設されている。また、保護層24の厚みは、200μm以上である。保護層24の厚みは、300μm以上であることがより好ましい。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。
本例は、図9に示すごとく、センサ素子2に保護層24を設けた例である。
本例において、センサ素子2には、測定電極23の少なくとも一部を覆う保護層24が設けられている。保護層24は、測定電極23を含む固体電解質体21の先端部201の外側面212を覆うように設けられている。また、保護層24は、アルミナ、マグネシア、チタニア等を主成分とする多孔質のセラミックスからなり、被測定ガス(排ガス)に含まれるガス状の被毒成分をトラップすること等を目的に配設されている。また、保護層24の厚みは、200μm以上である。保護層24の厚みは、300μm以上であることがより好ましい。
その他の基本的な構成は、実施例1と同様である。
本例の場合には、保護層24によって、凝縮水に含まれる液状の被毒成分がセンサ素子2の測定電極23に接触することをさらに抑制することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同様である。
その他の作用効果は、実施例1と同様である。
(実施例4)
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表1に示すごとく、固体電解質体に測定電極を設けた領域が異なる複数のガスセンサ(試料11、12)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表1に示すごとく、固体電解質体に測定電極を設けた領域が異なる複数のガスセンサ(試料11、12)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。
ここで、試料11は、図8に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けていない構成のものである。また、測定電極23は、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜1mmの領域に設けられておらず、1〜10mmまでの領域に全周に渡って設けられている。
また、試料12は、図10に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けた構成のものである。また、測定電極23は、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜10mmの領域に全周に渡って設けられている。
また、試料11、12において、その他の基本的な構成は、実施例2の図7、図8に示したガスセンサ1と同様である。
また、試料11、12において、軸方向距離Bは、先端側通気孔33の基端側表面332から固体電解質体21の先端までの軸方向距離C(図8、図10)を所定の範囲(試料11:0.5〜9mm、試料12:1.5〜10mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
また、試料11、12において、軸方向距離Bは、先端側通気孔33の基端側表面332から固体電解質体21の先端までの軸方向距離C(図8、図10)を所定の範囲(試料11:0.5〜9mm、試料12:1.5〜10mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
次に、ガスセンサの応答性の評価方法について説明する。
まず、エンジンの排気管を模擬した模擬排気管にガスセンサを取り付ける。次いで、模擬排気管内に流速20m/秒で空気を流通させる。次いで、模擬排気管内において、ガスセンサの上流側50mmの位置から10重量%Mn水溶液を噴射する。次いで、ガスセンサのヒータを発熱させてセンサ素子を加熱し、センサ素子の先端部の温度550℃で3分間保持する。次いで、ヒータの発熱を終了し、ガスセンサを模擬排気管から取り外す。次いで、ガスセンサの応答性を調べる。
まず、エンジンの排気管を模擬した模擬排気管にガスセンサを取り付ける。次いで、模擬排気管内に流速20m/秒で空気を流通させる。次いで、模擬排気管内において、ガスセンサの上流側50mmの位置から10重量%Mn水溶液を噴射する。次いで、ガスセンサのヒータを発熱させてセンサ素子を加熱し、センサ素子の先端部の温度550℃で3分間保持する。次いで、ヒータの発熱を終了し、ガスセンサを模擬排気管から取り外す。次いで、ガスセンサの応答性を調べる。
ガスセンサの応答性については、ガスセンサをガス発生装置に取り付け、試験ガスに曝す。試験ガスの流量は、3L/分である。次いで、試験ガスの雰囲気をリッチ(A/F値=14、センサ出力:0V)からリーン(A/F値=15、センサ出力:1V)に切り替え、さらにリーンからリッチに切り替える。そして、リーンからリッチに切り替えてから20秒後のセンサ出力が0.2Vを超える場合には、出力が劣化したと判断する。
なお、応答性の評価は、センサ素子の先端部の温度が550℃の条件で行う。また、試験ガスとしては、COガス、O2ガス、N2ガスを混合した混合ガスを用いる。また、試験ガスの雰囲気を切り替える際には、O2ガスとN2ガスとの混合割合を切り替える。
なお、応答性の評価は、センサ素子の先端部の温度が550℃の条件で行う。また、試験ガスとしては、COガス、O2ガス、N2ガスを混合した混合ガスを用いる。また、試験ガスの雰囲気を切り替える際には、O2ガスとN2ガスとの混合割合を切り替える。
次に、ガスセンサの応答性の評価を図11に示す。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離B(mm)である。
同図からわかるように、試料11は、軸方向距離Bにかかわらず、試料12に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっている。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離B(mm)である。
同図からわかるように、試料11は、軸方向距離Bにかかわらず、試料12に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっている。
以上の結果から、ガスセンサにおいて、先端側通気孔を固体電解質体の外側面に投影した投影領域に測定電極を設けていない構成とすることにより、投影領域に測定電極を設けた構成に比べて、耐被毒性が高く、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動(劣化)を抑制することができることがわかった。
(実施例5)
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表2に示すごとく、構成の異なる複数のガスセンサ(試料21〜25)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。なお、応答性の評価方法は、実施例4と同様である。
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表2に示すごとく、構成の異なる複数のガスセンサ(試料21〜25)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。なお、応答性の評価方法は、実施例4と同様である。
ここで、試料21は、図2に示すごとく、素子カバー3のみを有し(カバー数:1)、試料22〜24は、図8に示すごとく、素子カバー3及び外側カバー4を有する(カバー数:2)。
また、試料21〜24は、図2、図8に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けていない構成のものである。
また、試料21、22、24は、図4(a)に示すごとく、先端側通気孔33が1つであり、試料23は、図4(b)に示すごとく、先端側通気孔33が3つである。
また、試料21〜24は、図2、図8に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けていない構成のものである。
また、試料21、22、24は、図4(a)に示すごとく、先端側通気孔33が1つであり、試料23は、図4(b)に示すごとく、先端側通気孔33が3つである。
また、試料21〜23において、図2、図8に示すごとく、測定電極23は、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜1mmの領域に設けられておらず、1〜10mmの領域に全周に渡って設けられている。そして、軸方向距離Bは、軸方向距離Cを所定の範囲(0.5〜9mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
また、試料24において、図8に示すごとく、測定電極23は、固体電解質体21の先端から軸方向Xに所定の距離(0.5〜8.5mm)までの領域に設けられておらず、所定の距離(0.5〜8.5mm)から10mmまでの領域に全周に渡って設けられている。そして、軸方向距離Bは、軸方向距離Cを1.5mmに固定し、測定電極23の先端の位置を軸方向に変化させることによって所定の範囲(2〜10mm)に調整する。
また、試料25は、図10に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けた構成のものである。また、測定電極23は、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜10mmの領域に全周に渡って設けられている。また、軸方向距離Bは、軸方向距離Cを所定の範囲(1.5〜10mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
また、試料21において、その他の基本的な構成は、実施例1の図1、図2に示したガスセンサ1と同様である。
また、試料22〜25において、その他の基本的な構成は、実施例2の図7、図8に示したガスセンサ1と同様である。
また、試料22〜25において、その他の基本的な構成は、実施例2の図7、図8に示したガスセンサ1と同様である。
次に、ガスセンサの応答性の評価を図12に示す。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離A(mm)である。
同図からわかるように、実施例21〜24は、軸方向距離Bが7mm以上の範囲において、実施例25に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっている。また、特に軸方向距離Bが8mm以上の範囲において、その差が大きくなっている。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離A(mm)である。
同図からわかるように、実施例21〜24は、軸方向距離Bが7mm以上の範囲において、実施例25に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっている。また、特に軸方向距離Bが8mm以上の範囲において、その差が大きくなっている。
以上の結果から、ガスセンサにおいて、耐被毒性をより一層高め、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動(劣化)をさらに抑制するためには、軸方向距離Bを7mm以上とすることが好ましいことがわかった。また、軸方向距離Bを8mm以上とすることがより好ましいことがわかった。
(実施例6)
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表3に示すごとく、保護層の厚みが異なる複数のガスセンサ(試料31〜34)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。なお、応答性の評価方法は、実施例4と同様である。
本例は、ガスセンサの応答性を評価したものである。
本例では、表3に示すごとく、保護層の厚みが異なる複数のガスセンサ(試料31〜34)を準備する。そして、各ガスセンサについて、軸方向距離Bを所定の範囲(1.5〜10mm)で調整し、応答性の評価を行う。なお、応答性の評価方法は、実施例4と同様である。
ここで、試料31〜34のガスセンサは、図8に示すごとく、先端側通気孔33を固体電解質体21の外側面212に投影した投影領域Aに測定電極23を設けていない構成のものである。また、測定電極23は、固体電解質体21の先端からの軸方向距離が0〜1mmの領域に設けられておらず、1〜10mmの領域に全周に渡って設けられている。
また、試料31〜34において、その他の基本的な構成は、実施例2の図7、図8に示したガスセンサ1と同様である。
また、試料31〜34において、軸方向距離Bは、軸方向距離C(図8)を所定の範囲(0.5〜9mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
また、試料31〜34において、軸方向距離Bは、軸方向距離C(図8)を所定の範囲(0.5〜9mm)で変化させることによって所定の範囲(1.5〜10mm)に調整する。
次に、ガスセンサの応答性の評価を図13に示す。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離B(mm)である。
同図からわかるように、特に軸方向距離Bが7mm以上の範囲において、試料33、34は、試料31、32に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっており、その差も大きくなっている。
同図は、縦軸が出力劣化発生サイクル(回)、横軸が軸方向距離B(mm)である。
同図からわかるように、特に軸方向距離Bが7mm以上の範囲において、試料33、34は、試料31、32に比べて出力劣化が発生するまでのサイクル数が多くなっており、その差も大きくなっている。
以上の結果から、ガスセンサにおいて、耐被毒性をより一層高め、液状の被毒成分によるセンサ出力の変動(劣化)をさらに抑制するためには、保護層の厚みを200μm以上とすることが好ましいことがわかった。また、保護層の厚みを300μm以上とすることがより好ましいことがわかった。
1 ガスセンサ
2 センサ素子
20 基準ガス室
201 先端部(センサ素子の先端部)
21 固体電解質体
211 内側面
212 外側面
22 基準電極
23 測定電極
3 素子カバー
33 先端側通気孔
A 投影領域
2 センサ素子
20 基準ガス室
201 先端部(センサ素子の先端部)
21 固体電解質体
211 内側面
212 外側面
22 基準電極
23 測定電極
3 素子カバー
33 先端側通気孔
A 投影領域
Claims (3)
- 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子(2)と、
該センサ素子(2)の先端部(201)を覆う素子カバー(3)とを備え、
上記センサ素子(2)は、先端側が閉塞されると共に内部に基準ガス室(20)が設けられた固体電解質体(21)と、該固体電解質体(21)の内側面(211)に設けられた基準電極(22)と、上記固体電解質体(21)の外側面(212)に設けられた測定電極(23)とを有し、
上記素子カバー(3)は、上記センサ素子(2)の先端よりも先端側に設けられた1又は複数の先端側通気孔(33)を有し、
上記測定電極(23)は、上記固体電解質体(21)の外側面(212)において、上記先端側通気孔(33)を上記固体電解質体(21)の外側面(212)に投影した投影領域(A)以外の領域に設けられていることを特徴とするガスセンサ(1)。 - 請求項1に記載のガスセンサ(1)において、上記センサ素子(2)の上記測定電極(23)の先端と上記センサ素子(2)の先端から軸方向に最も近い上記先端側通気孔(33)との間の軸方向距離(B)は、7mm以上であることを特徴とするガスセンサ(1)。
- 請求項1又は2に記載のガスセンサ(1)において、上記センサ素子(2)には、上記測定電極(23)の少なくとも一部を覆う保護層(24)が設けられており、該保護層(24)の厚みは、200μm以上であることを特徴とするガスセンサ(1)。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012113132A JP2013238556A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | ガスセンサ |
US13/845,571 US20130306475A1 (en) | 2012-05-17 | 2013-03-18 | Gas sensor |
DE102013207519A DE102013207519A1 (de) | 2012-05-17 | 2013-04-25 | Gassensor |
CN2013101835719A CN103424460A (zh) | 2012-05-17 | 2013-05-17 | 气体传感器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012113132A JP2013238556A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | ガスセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013238556A true JP2013238556A (ja) | 2013-11-28 |
Family
ID=49511103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012113132A Pending JP2013238556A (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | ガスセンサ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20130306475A1 (ja) |
JP (1) | JP2013238556A (ja) |
CN (1) | CN103424460A (ja) |
DE (1) | DE102013207519A1 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6596809B2 (ja) | 2014-06-30 | 2019-10-30 | 株式会社デンソー | ガスセンサ素子 |
JP6350326B2 (ja) | 2014-06-30 | 2018-07-04 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
JP6233207B2 (ja) | 2014-06-30 | 2017-11-22 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
EP3236249B1 (en) * | 2014-12-15 | 2024-03-13 | Joint Stock Company "Akme-Engineering" | Sensor for sensing hydrogen in liquid and gaseous media |
CN104914220A (zh) * | 2015-06-28 | 2015-09-16 | 哈尔滨东方报警设备开发有限公司 | 一种防爆传感器防护罩 |
JP6443397B2 (ja) | 2015-08-27 | 2018-12-26 | 株式会社デンソー | A/fセンサ、及びその製造方法 |
JP6877219B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-05-26 | 日本碍子株式会社 | センサ素子 |
JP6809355B2 (ja) * | 2017-04-18 | 2021-01-06 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
US10895561B2 (en) * | 2017-12-15 | 2021-01-19 | Industrial Technology Research Institute | Embedded sensor module and sensing device |
JP7063168B2 (ja) * | 2018-07-27 | 2022-05-09 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054000U (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-22 | 日本電子機器株式会社 | 内燃機関用酸素センサ |
JPH08271474A (ja) * | 1995-02-01 | 1996-10-18 | Nippondenso Co Ltd | 酸素濃度検出器 |
JPH10177005A (ja) * | 1996-10-17 | 1998-06-30 | Nippon Soken Inc | ガス濃度検出素子 |
JP2005326396A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-11-24 | Denso Corp | ガスセンサ |
JP2010151575A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Denso Corp | ガスセンサ素子、及びこれを内蔵したガスセンサ |
JP2010256334A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
JP2011158262A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180447A (ja) | 1988-01-13 | 1989-07-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガス検出センサ |
JP3488818B2 (ja) * | 1997-11-25 | 2004-01-19 | 日本特殊陶業株式会社 | 酸素センサ |
JP3531859B2 (ja) * | 1998-09-28 | 2004-05-31 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
US7827849B2 (en) * | 2006-11-02 | 2010-11-09 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
JP4955591B2 (ja) * | 2007-04-23 | 2012-06-20 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
DE102007023158A1 (de) * | 2007-05-16 | 2008-11-20 | Robert Bosch Gmbh | Gassensor |
-
2012
- 2012-05-17 JP JP2012113132A patent/JP2013238556A/ja active Pending
-
2013
- 2013-03-18 US US13/845,571 patent/US20130306475A1/en not_active Abandoned
- 2013-04-25 DE DE102013207519A patent/DE102013207519A1/de not_active Withdrawn
- 2013-05-17 CN CN2013101835719A patent/CN103424460A/zh active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054000U (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-22 | 日本電子機器株式会社 | 内燃機関用酸素センサ |
JPH08271474A (ja) * | 1995-02-01 | 1996-10-18 | Nippondenso Co Ltd | 酸素濃度検出器 |
JPH10177005A (ja) * | 1996-10-17 | 1998-06-30 | Nippon Soken Inc | ガス濃度検出素子 |
JP2005326396A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-11-24 | Denso Corp | ガスセンサ |
JP2010151575A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Denso Corp | ガスセンサ素子、及びこれを内蔵したガスセンサ |
JP2010256334A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
JP2011158262A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102013207519A1 (de) | 2013-11-21 |
CN103424460A (zh) | 2013-12-04 |
US20130306475A1 (en) | 2013-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013238556A (ja) | ガスセンサ | |
US8795492B2 (en) | Gas sensor element | |
JP5114453B2 (ja) | 空燃比センサ | |
US20120145543A1 (en) | Multigas sensor | |
JP6857051B2 (ja) | ガスセンサ素子およびガスセンサ | |
JP2011237356A (ja) | ガスセンサ素子、及び、これを内蔵したガスセンサ | |
CN105765377B (zh) | 氧传感器元件 | |
JP5765394B2 (ja) | ガスセンサ | |
US20130062203A1 (en) | Ammonia gas sensor | |
JP2009198346A (ja) | アンモニアガスセンサ | |
JP2017106874A (ja) | ガスセンサ | |
JP6233207B2 (ja) | ガスセンサ | |
US8828206B2 (en) | Gas sensor element and gas sensor employing the gas sensor element | |
JP5977414B2 (ja) | ガスセンサ素子及びガスセンサ | |
JP4826460B2 (ja) | ガスセンサ素子及びこれを用いたガスセンサ | |
US11029277B2 (en) | Gas sensor | |
JP6702342B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2017090417A (ja) | ガスセンサ | |
JP6943575B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2011064585A (ja) | ガスセンサ | |
JP2013007642A (ja) | ガスセンサ | |
JP6204252B2 (ja) | アンモニアガスセンサ | |
JP2012163345A (ja) | 酸素センサ | |
JP6907687B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2019002866A (ja) | センサ素子及びガスセンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140603 |