JP2017106874A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】多孔質保護層の使用量を低減して、センサ素子の昇温性を向上させると共に、センサ素子を被水による割れから保護することができるガスセンサを提供すること。
【解決手段】ガスセンサは、センサ素子2、インシュレータ3及び多孔質保護層4を有する。多孔質保護層4は、センサ素子2における、拡散抵抗層23の表面を含む、抵抗体221の配置位置よりも先端側X1の表面であってインシュレータ3の先端面301よりも先端側X1に位置する表面に設けられている。多孔質保護層4は、被測定ガス中の水分及び被毒物からセンサ素子2を保護する性質を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのガスセンサに関する。
自動車の内燃機関等の排気系に設けられ、被測定ガスである排ガス中の酸素や窒素酸化物等の特定ガスの濃度を測定するガスセンサとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1において、センサ素子の先端部分におけるセンシング部の全周は、多孔質保護層によって被覆されている。多孔質保護層は、被測定ガス中の水分及び被毒物からセンサ素子を保護するものである。また、センサ素子におけるセンシング部に対向する位置には、センサ素子を早期に活性温度にするためのヒータの抵抗体が設けられている。そして、多孔質保護層は、センサ素子を被水による割れから保護するために、高温になるセンシング部及びヒータの抵抗体の全体を覆っている。
特開2009−80100号公報
しかしながら、センシング部及びヒータの抵抗体の全体を多孔質保護層によって覆う場合には、多孔質保護層の使用量が多くなる。この場合、多孔質保護層を含むセンサ素子の熱容量が大きくなり、センサ素子の昇温性を更に向上させるための弊害となる。一方、多孔質保護層がセンシング部及びヒータの抵抗体の全体を覆わない場合には、センサ素子を被水による割れから十分に保護することができなくなる。従って、多孔質保護層の使用量を低減して、センサ素子の昇温性を向上させると共に、センサ素子を被水による割れから保護するためには、更なる工夫が必要とされる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、多孔質保護層の使用量を低減して、センサ素子の昇温性を向上させると共に、センサ素子を被水による割れから保護することができるガスセンサを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、被測定ガス(G)に晒される測定電極(211)及び基準ガス(A)に晒される基準電極(212)が設けられた酸素イオン伝導性の固体電解質基板(21)と、通電によって発熱する抵抗体(221)が埋設されたセラミックス製のヒータ基板(22)とが積層されたセンサ素子(2)と、
該センサ素子を挿通させる挿通穴(31)を有するセラミックス製のインシュレータ(3)と、を備えるガスセンサにおいて、
上記インシュレータは、上記センサ素子における上記抵抗体の配置位置の全体を覆っており、
上記センサ素子の先端部(200)には、上記被測定ガスを上記測定電極へ導くための拡散抵抗層(23)が設けられており、
上記センサ素子における、上記拡散抵抗層の表面を含む、上記抵抗体の配置位置よりも先端側に位置する表面には、上記被測定ガス中の水分及び被毒物から上記センサ素子を保護する多孔質保護層(4)が設けられている、ガスセンサにある。
上記ガスセンサにおいては、センサ素子における、拡散抵抗層の表面を含む、抵抗体の配置位置よりも先端側に位置する表面には、多孔質保護層が設けられている。従来のガスセンサのセンサ素子においては、センサ素子の先端部における、抵抗体の配置位置の全体に多孔質保護層を設けていた。この場合、多孔質保護層の使用量が多くなるだけでなく、多孔質保護層を含むセンサ素子の熱容量が大きくなっていた。これに対し、本ガスセンサにおいては、多孔質保護層を、センサ素子における、抵抗体の配置位置よりも先端側に位置する表面にのみ設けることができる。これにより、多孔質保護層を含むセンサ素子の熱容量を小さくすることができる。そのため、抵抗体によって固体電解質基板を加熱する際のセンサ素子の昇温性が向上し、固体電解質基板の早期活性化を図ることができる。
また、多孔質保護層によってセンサ素子における抵抗体の配置位置を覆わなくなったことにより、センサ素子における抵抗体の配置位置が被水する可能性が高まる。そこで、本ガスセンサにおいては、インシュレータ先端部によって、センサ素子における抵抗体の配置位置の全体を覆っている。そして、インシュレータ先端部が、高温に加熱されるセンサ素子の部分を覆うことにより、センサ素子を被水による割れから保護することができる。
以上のごとく、上記ガスセンサによれば、多孔質保護層の使用量を低減して、センサ素子の昇温性を向上させると共に、センサ素子を被水による割れから保護することができるガスセンサを提供することができる。
実施形態1における、ガスセンサの断面図。 実施形態1における、センサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1における、ガスセンサにおける、多孔質保護層の周辺の拡大断面図。 図2における、IV−IV線断面矢指図。 図2における、V−V線断面矢指図。 実施形態2における、ガスセンサの断面図。 実施形態3における、インシュレータの周辺を概略的に示す断面図。 実施形態4における、インシュレータの周辺を概略的に示す断面図。 実施形態5における、インシュレータの周辺を概略的に示す断面図。 多孔質保護層の周辺の拡大断面図。
(実施形態1)
以下に、上述したガスセンサの実施形態につき、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態のガスセンサ1は、図1に示すごとく、センサ素子2、インシュレータ3及び多孔質保護層4を有する。
センサ素子2は、図2に示すごとく、酸素イオン伝導性の固体電解質基板21と、セラミックス製のヒータ基板22とが積層されて構成されている。固体電解質基板21には、被測定ガスGに晒される測定電極211と基準ガスAに晒される基準電極212とが設けられている。ヒータ基板22には、通電によって発熱する抵抗体221が埋設されている。センサ素子2の先端部200には、被測定ガスGを測定電極211へ導くための拡散抵抗層23が設けられている。
インシュレータ3には、図1に示すごとく、センサ素子2を挿通させる挿通穴31が形成されている。インシュレータ3は、セラミック製であり、挿通穴31の基端側部分に配置された封止材32によってセンサ素子2を保持している。センサ素子2と挿通穴31との隙間33には、最小隙間部331と、最小隙間部331よりも隙間が大きい先端側隙間部332とが形成されている。最小隙間部331は、封止材32の配置位置の先端側X1に隣接して設けられている。先端側隙間部332は、最小隙間部331の先端側X1に隣接して設けられている。インシュレータ3は、センサ素子2における抵抗体221の配置位置の全体を覆っている。具体的には、インシュレータ3は、センサ素子2における抵抗体221の配置位置の周方向の全周を囲んでいる。
多孔質保護層4は、図3に示すごとく、センサ素子2における、拡散抵抗層23の表面を含む、抵抗体221の配置位置よりも先端側X1の表面であってインシュレータ3の先端面301よりも先端側X1に位置する表面に設けられている。多孔質保護層4は、被測定ガスG中の水分及び被毒物からセンサ素子2を保護するものである。具体的には、多孔質保護層4は、被測定ガスG中の気体を透過させる一方、被測定ガスG中の水分及び被毒物を透過させない性質を有する。
次に、本形態のガスセンサ1につき、さらに詳説する。
本形態のガスセンサ1は、車両の内燃機関の排気管に配置され、排気管を流れる被測定ガスGとしての、排ガスに含まれる酸素の濃度又は特定ガス成分の濃度を測定するために用いられる。
ここで、図1に示すごとく、センサ素子2が伸びる方向をガスセンサ1の軸方向Xとして表す。また、センサ素子2における被測定ガスGが導入される側を先端側X1といい、その反対側を基端側X2という。
図2に示すごとく、センサ素子2において、固体電解質基板21の一方側の表面には、セラミックス製の第1絶縁基板213が積層されている。第1絶縁基板213と固体電解質基板21との間には、被測定ガスGとしての排ガスが導入される被測定ガス室214が形成されている。測定電極211は、被測定ガス室214内に配置されている。拡散抵抗層23は、センサ素子2の先端側X1の面であり、第1絶縁基板213の先端側X1の端部に設けられている。拡散抵抗層23は、第1絶縁基板213に形成された通気口に埋設されており、被測定ガス室214への被測定ガスGの導入部を構成するものである。なお、拡散抵抗層23は、図2の二点鎖線Lで示すごとく、センサ素子2の側面における先端側X1の端部において、被測定ガス室214に接するように設けることもできる。
固体電解質基板21の他方側の表面には、図2に示すごとく、セラミック製の第2絶縁基板215とヒータ基板22とが積層されている。第2絶縁基板215及びヒータ基板22と固体電解質基板21との間には、基準ガスAとしての大気が導入される基準ガス室216が形成されている。基準電極212は、基準ガス室216内に配置されている。基準ガス室216へは、センサ素子2の基端側X2の端部から基準ガスAが導入される。
ヒータ基板22に埋設された抵抗体221の両端には、図4に示すごとく、抵抗体221に通電するための一対のリード部222が繋がっている。抵抗体221は、センサ素子2の軸方向Xに直交する方向において、測定電極211及び基準電極212と対向する位置に設けられている。ヒータ基板22に埋設された抵抗体221の抵抗値は、各リード部222の抵抗値に比べて高い。本形態においては、抵抗体221の断面積がリード部222の断面積よりも小さいことにより、抵抗体221の抵抗値が各リード部222の抵抗値よりも高くなっている。各リード部222及び抵抗体221に通電がされると、抵抗体221が発熱し、固体電解質基板21、測定電極211及び基準電極212が活性温度になるまで加熱される。抵抗体221は、センサ素子2の軸方向Xに蛇行して形成されている。
拡散抵抗層23は、図2に示すごとく、セラミックスの多孔質体から形成されており、被測定ガスGの流れを拡散させて、被測定ガス室214内への被測定ガスGの流れを律速させるものである。固体電解質基板21は、イットリア安定化ジルコニウムから形成されており、測定電極211及び基準電極212は、白金等の貴金属を用いて形成されている。
センサ素子2は、軸方向Xに沿って伸びる長尺形状を有すると共に長方形の断面形状を有している。センサ素子2の先端側部分の4つの角部には、面取りが行われている。図2に示すごとく、センサ素子2における、固体電解質基板21とヒータ基板22とが積層された方向に平行な第1側面201間の幅は、図4に示すごとく、センサ素子2における、固体電解質基板21とヒータ基板22とが積層された方向に垂直な第2側面202間の幅よりも小さい。センサ素子2の先端側部分には、図1に示すごとく、センサ素子2の基端側部分241に比べて細い幅細部24が形成されている。幅細部24は、第2側面202の先端側部分の間の幅を第2側面202の基端側部分の間の幅よりも小さくして形成されている。測定電極211、基準電極212及び抵抗体221は、センサ素子2の幅細部24に配置されている。測定電極211及び基準電極212のリード部並びに抵抗体221のリード部222は、センサ素子2の基端側X2の端部に引き出されている。そして、測定電極211及び基準電極212のリード部並びに抵抗体221のリード部222は、接点バネ28及びリード線29によって、ガスセンサ1の外部における制御装置に接続される。
インシュレータ3の中心軸部には、センサ素子2を挿通させて保持するための挿通穴31が形成されている。センサ素子2は、挿通穴31の基端側部分に形成された充填穴34に封止材32を充填することによって、インシュレータ3内に保持されている。インシュレータ3の先端側部分の外周面は、ガスセンサ1の軸方向Xにおける先端側X1に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成されている。インシュレータ3の内周面とセンサ素子2との間には、インシュレータ3の基端側X2に位置する最小隙間部331と、最小隙間部331の先端側X1に隣接する先端側隙間部332とが形成されている。先端側隙間部332は、センサ素子2の幅細部24と挿通穴31との間に形成されている。インシュレータ3の基端側X2には、接点バネ28を保持する別のインシュレータ30が連結されている。
多孔質保護層4は、図3に示すごとく、センサ素子2の先端部200における拡散抵抗層23を覆う状態で形成されている。多孔質保護層4は、多数のセラミックス粒子からなり、多数のセラミックス粒子間には、気体を透過させる一方、水分及び被毒物は透過させない多数の気孔が形成されている。多孔質保護層4は、センサ素子2の先端部200を、拡散抵抗層23を形成するためのセラミック粒子のスラリー中に浸漬させて、セラミック粒子をセンサ素子2の先端部200に付着させると共に乾燥させることにより形成することができる。多孔質保護層4は、インシュレータ3の先端との間に隙間41を形成する状態でセンサ素子2の先端部200に設けられている。言い換えれば、多孔質保護層4とインシュレータ3の先端との間には、隙間41が形成されている。
インシュレータ3は、図1に示すごとく、円筒形状のハウジング51内に保持されている。ハウジング51は、ガスセンサ1を内燃機関の排気管に固定するための部分である。
ハウジング51の先端側部分の外周には、インシュレータ3の先端側部分及びセンサ素子2の先端側部分を覆う保護カバー52が固定されている。保護カバー52には、被測定ガスGとしての排ガスが流通する流通孔521が設けられている。
ハウジング51の基端側部分の外周には、ブッシュ54を保持する円筒状カバー53が固定されている。ブッシュ54には、リード線29が挿通されている。円筒状カバー53を縮径させることにより、円筒状カバー53、ブッシュ54及びリード線29がかしめられている。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本形態のガスセンサ1においては、図3に示すごとく、センサ素子2における拡散抵抗層23を含む、抵抗体221の配置位置よりも先端側X1の表面であって、インシュレータ3の先端面301よりも先端側X1に位置する表面には、多孔質保護層4が設けられている。従来のガスセンサのセンサ素子においては、センサ素子の先端部における、抵抗体の配置位置の全体に多孔質保護層を設けていた。この場合、多孔質保護層の使用量が多くなるだけでなく、多孔質保護層を含むセンサ素子の熱容量が大きくなっていた。これに対し、本形態のガスセンサ1においては、多孔質保護層4を、抵抗体221の配置位置よりも先端側X1に位置する表面であって、インシュレータ3の先端面301よりも先端側X1に位置する表面にのみ設けることができる。これにより、多孔質保護層4を含むセンサ素子2の熱容量を小さくすることができる。そのため、抵抗体221によって固体電解質基板21を加熱する際のセンサ素子2の昇温性が向上し、固体電解質基板21の早期活性化を図ることができる。
また、センサ素子2における抵抗体221の配置位置は高温に加熱される部位である。このセンサ素子2における抵抗体221の配置位置は、多孔質保護層4によって覆われておらず、保護カバー52内の被測定ガスGに晒されている。そして、センサ素子2における抵抗体221の配置位置の周辺に存在する被測定ガスGは、抵抗体221によって、保護カバー52内の被測定ガスGよりも高温に加熱される。これにより、センサ素子2における抵抗体221の配置位置の周辺から保護カバー52の配置位置に向けた被測定ガスGの気流が発生することになる。そのため、インシュレータ3の先端面301と多孔質保護層4との間の隙間41に位置するセンサ素子2の露出部に水分が到達しにくくすることができる。
また、多孔質保護層4によってセンサ素子2における抵抗体221の配置位置を覆わなくなったことにより、センサ素子2における抵抗体221の配置位置が被水する可能性が高まる。そこで、本形態のガスセンサ1においては、インシュレータ3によって、センサ素子2における抵抗体221の配置位置の周方向の全周を覆っている。そして、インシュレータ3が、高温に加熱されるセンサ素子2の部分を覆うことにより、センサ素子2を被水による割れから保護することができる。
一方、インシュレータ3がセンサ素子2における抵抗体221の配置位置の全体を覆うことにより、センサ素子2の熱がインシュレータ3に逃げやすくなり、センサ素子2の昇温性が低下するおそれがある。そこで、本形態のガスセンサ1においては、図1に示すごとく、センサ素子2とインシュレータ3の挿通穴31との隙間33に、最小隙間部331よりも幅が大きい先端側隙間部332を形成している。この先端側隙間部332の形成により、センサ素子2の熱がインシュレータ3に逃げにくくすることができる。これにより、インシュレータ3の先端がセンサ素子2における抵抗体221の配置位置の全体を覆うことによる弊害を是正し、センサ素子2の昇温性の低下を抑制することができる。
また、図3に示すごとく、多孔質保護層4と、インシュレータ3の先端との間には、隙間41が形成されている。これにより、抵抗体221によって固体電解質基板21を加熱する際に、センサ素子2の熱が多孔質保護層4を経由してインシュレータ3に逃げることを抑制することができる。
以上のごとく、上記ガスセンサ1によれば、多孔質保護層4の使用量を低減して、センサ素子2の昇温性を向上させると共に、センサ素子2を被水による割れから保護することができるガスセンサ1を提供することができる。
(実施形態2)
本形態のガスセンサ1においては、図6に示すごとく、インシュレータ3の挿通穴31は、最小隙間部331を形成する基端側穴部311と、先端側隙間部332を形成する、基端側穴部311よりも大きな先端側穴部312とを有する。先端側穴部312は、センサ素子2の第2側面202に対向する先端側部分の幅を、センサ素子2の第2側面202に対向する基端側部分の幅よりも小さくして形成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
本形態のガスセンサ1においては、図7に示すごとく、インシュレータ3における、センサ素子2の抵抗体221の配置位置よりも基端側X2に位置する部位には、インシュレータ3の内周における先端側隙間部332とインシュレータ3の外周とを連通する複数の通気孔35が設けられている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態のガスセンサ1においては、通気孔35により、被測定ガスGをインシュレータ3の内部に導入することができる。これにより、高温の被測定ガスGからセンサ素子2への熱の移動を促し、センサ素子2の昇温性を高めることができる。また、通気孔35により、隙間33に滞留する水蒸気を、インシュレータ3の外部に放出することもできる。
一方、センサ素子2の抵抗体221が配置された先端側X1の部位に比べ、センサ素子2の基端側X2の部位及びインシュレータ3は低温になる。この低温になるセンサ素子2の基端側X2の部位及びインシュレータ3においては、水蒸気の凝縮が起こり、この凝縮により生じた水滴が高温であるセンサ素子2の先端側X1の部位に重力等によって移動することが考えられる。この場合、温度差によってセンサ素子2が割れるおそれがある。
そこで、本形態のガスセンサ1においては、センサ素子2の基端側X2の部位において生じた水滴が通気孔35の毛細管現象によって通気孔35内に吸収されるようにすることができる。これにより、高温であるセンサ素子2の先端側X1の部位に水滴が到達することを防ぐことができる。そのため、センサ素子2の先端側X1の部位及びインシュレータ3に水蒸気の凝縮による割れが生じることを防ぐことができる。
その他、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
本形態のガスセンサ1においては、図8に示すごとく、隙間33の先端側隙間部332の隙間は、実施形態1に示す先端側隙間部332よりもさらに大きく形成されている。そして、先端側隙間部332の先端側X1には、先端側隙間部332の隙間よりも小さな隙間の先端側狭小隙間部333が形成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態のガスセンサ1においては、抵抗体221によって固体電解質基板21を加熱する際に、センサ素子2からインシュレータ3へ熱が逃げにくくすることができる。また、先端側狭小隙間部333を形成することにより、センサ素子2からインシュレータ3への熱の逃げを抑制しつつ、インシュレータ3内への水の浸入を効果的に抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態5)
本形態のガスセンサ1においては、図9に示すごとく、センサ素子2の先端側X1の部位には、基端側部分251に比べて幅が小さい幅細部25が形成されている。また、幅細部25と基端側部分251との間には、段部252が形成されている。一方、インシュレータ3の先端側X1の部位には、基端側穴部361に比べて穴の内径が小さい小穴部362が形成されている。また、小穴部362と基端側穴部361との間には、段部363が形成されている。そして、センサ素子2の段部252はインシュレータ3の段部363に当接している。なお、センサ素子2の段部252は、インシュレータ3の段部363との間に微小な隙間を形成する状態で、インシュレータ3の段部363に接近していてもよい。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態のガスセンサ1においては、被測定ガスGがセンサ素子2の基端側X2の部位へ入りにくくすることができる。これにより、センサ素子2を被測定ガスGに含まれる水蒸気等から保護しやすくすることができる。
その他、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態を構成することが可能である。例えば、図9の二点鎖線Sで示すごとく、インシュレータ3の先端側部分の外周面は、ガスセンサ1の軸方向Xにおける先端側X1に向かうにつれて拡径するテーパ状に形成することもできる。また、多孔質保護層4の一部は、図10に示すごとく、インシュレータ3の挿通穴31における先端側部分の内周側に配置することもできる。この場合、多孔質保護層4の一部は、インシュレータ3の先端面301よりも基端側X2に位置する表面に設けられる。
1 ガスセンサ
2 センサ素子
21 固体電解質基板
211 測定電極
212 基準電極
22 ヒータ基板
221 抵抗体
23 拡散抵抗層
3 インシュレータ
4 多孔質保護層

Claims (6)

  1. 被測定ガス(G)に晒される測定電極(211)及び基準ガス(A)に晒される基準電極(212)が設けられた酸素イオン伝導性の固体電解質基板(21)と、通電によって発熱する抵抗体(221)が埋設されたセラミックス製のヒータ基板(22)とが積層されたセンサ素子(2)と、
    該センサ素子を挿通させる挿通穴(31)を有するセラミックス製のインシュレータ(3)と、を備えるガスセンサにおいて、
    上記インシュレータは、上記センサ素子における上記抵抗体の配置位置の全体を覆っており、
    上記センサ素子の先端部(200)には、上記被測定ガスを上記測定電極へ導くための拡散抵抗層(23)が設けられており、
    上記センサ素子における、上記拡散抵抗層の表面を含む、上記抵抗体の配置位置よりも先端側に位置する表面には、上記被測定ガス中の水分及び被毒物から上記センサ素子を保護する多孔質保護層(4)が設けられている、ガスセンサ。
  2. 上記センサ素子は、上記挿通穴の基端側部分に配置された封止材(32)によって上記インシュレータに保持されており、
    上記センサ素子と上記挿通穴との隙間(33)は、上記封止材の配置位置の先端側に隣接して設けられた最小隙間部(331)と、該最小隙間部の先端側に隣接して設けられ上記最小隙間部よりも隙間が大きい先端側隙間部(332)とを有している、請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 上記センサ素子の先端側部分には、該センサ素子の基端側部分に比べて細い幅細部(24)が形成されており、
    上記先端側隙間部は、上記幅細部と上記挿通穴との間に形成されている、請求項2に記載のガスセンサ。
  4. 上記挿通穴は、上記最小隙間部を形成する基端側穴部(311)と、上記先端側隙間部を形成する、上記基端側穴部よりも大きな先端側穴部(312)とを有している、請求項2に記載のガスセンサ。
  5. 上記多孔質保護層は、上記インシュレータの先端面(301)よりも先端側に位置する表面に設けられており、
    上記多孔質保護層と、上記インシュレータの先端との間には、隙間(41)が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  6. 上記インシュレータにおける、上記センサ素子の上記抵抗体の配置位置よりも基端側に位置する部位には、上記先端側隙間部と上記インシュレータの外周とを連通する通気孔(35)が設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスセンサ。
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