JP2002071626A - ガスセンサ - Google Patents
ガスセンサInfo
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- JP2002071626A JP2002071626A JP2000263194A JP2000263194A JP2002071626A JP 2002071626 A JP2002071626 A JP 2002071626A JP 2000263194 A JP2000263194 A JP 2000263194A JP 2000263194 A JP2000263194 A JP 2000263194A JP 2002071626 A JP2002071626 A JP 2002071626A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気ガス中の被検出成分を検出するのに用い
られるガスセンサにおいて、主体金具内に充填された充
填粉末が流出しないようにする。 【解決手段】 酸素センサ2では、検出素子4を把持す
るセラミックホルダ6と、セラミックスリーブ8との間
に充填粉末208が加圧充填された状態で、主体金具2
02内にそれぞれ配置され、しかも、セラミックスリー
ブ8は、充填粉末208側の端面において検出素子4側
の部分が突出した突出部18を有している。この突出部
18により、充填粉末208の内部では、主体金具20
2とセラミックホルダ6との境界付近に向かう応力が発
生し、その境界付近では、充填粉末208が固化した状
態となる。このため、主体金具202とセラミックホル
ダ6との間に隙間を生じても、充填粉末がその隙間を介
して流出するのを防止することができる。
られるガスセンサにおいて、主体金具内に充填された充
填粉末が流出しないようにする。 【解決手段】 酸素センサ2では、検出素子4を把持す
るセラミックホルダ6と、セラミックスリーブ8との間
に充填粉末208が加圧充填された状態で、主体金具2
02内にそれぞれ配置され、しかも、セラミックスリー
ブ8は、充填粉末208側の端面において検出素子4側
の部分が突出した突出部18を有している。この突出部
18により、充填粉末208の内部では、主体金具20
2とセラミックホルダ6との境界付近に向かう応力が発
生し、その境界付近では、充填粉末208が固化した状
態となる。このため、主体金具202とセラミックホル
ダ6との間に隙間を生じても、充填粉末がその隙間を介
して流出するのを防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内燃機関
等の排気管に取り付けられて、排気管中を流通する排気
ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセン
サに関する。
等の排気管に取り付けられて、排気管中を流通する排気
ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記ガスセンサとしては、例
えば、図4に示すような酸素センサ200が知られてい
る。即ち、酸素センサ200は、排気管に固定するため
のねじ部202aが外表面に形成された筒状でステンレ
ス製の主体金具202と、主体金具202の筒内に挿入
され、酸素イオン伝導性固体電解質体からなる電池素子
を備えた長板状の検出素子204と、検出素子204を
保持するために主体金具202の筒内下方から順に積層
されるセラミックホルダ206、充填粉末208、セラ
ミックスリーブ210とを備えている。
えば、図4に示すような酸素センサ200が知られてい
る。即ち、酸素センサ200は、排気管に固定するため
のねじ部202aが外表面に形成された筒状でステンレ
ス製の主体金具202と、主体金具202の筒内に挿入
され、酸素イオン伝導性固体電解質体からなる電池素子
を備えた長板状の検出素子204と、検出素子204を
保持するために主体金具202の筒内下方から順に積層
されるセラミックホルダ206、充填粉末208、セラ
ミックスリーブ210とを備えている。
【0003】この内、検出素子204を実際に保持する
ためのセラミックホルダ206及びセラミックスリーブ
210は、外観が略円筒状を呈し、検出素子204の断
面形状に沿った略長方形状の挿通孔が中心軸に沿って穿
設されており、検出素子204はこれら挿通孔を介して
保持される。
ためのセラミックホルダ206及びセラミックスリーブ
210は、外観が略円筒状を呈し、検出素子204の断
面形状に沿った略長方形状の挿通孔が中心軸に沿って穿
設されており、検出素子204はこれら挿通孔を介して
保持される。
【0004】そして、セラミックホルダ206は、主体
金具202の先端側筒内(図中下方)に形成された段部
202bに当接するようにして配置される。また、セラ
ミックスリーブ210は上部中央が上方に突出すること
により突出部210aが形成され、検出素子204は、
この突出部210aの上端から更に上方に突出した状態
で保持される。そして、セラミックスリーブ210の突
出部210a周囲の端面上には、加締リング212が配
置され、主体金具202の後端部を、加締リング212
を介してセラミックスリーブ210側に加締めることに
より、充填粉末208が加圧充填される。
金具202の先端側筒内(図中下方)に形成された段部
202bに当接するようにして配置される。また、セラ
ミックスリーブ210は上部中央が上方に突出すること
により突出部210aが形成され、検出素子204は、
この突出部210aの上端から更に上方に突出した状態
で保持される。そして、セラミックスリーブ210の突
出部210a周囲の端面上には、加締リング212が配
置され、主体金具202の後端部を、加締リング212
を介してセラミックスリーブ210側に加締めることに
より、充填粉末208が加圧充填される。
【0005】この結果、検出素子204、セラミックホ
ルダ206、セラミックスリーブ210と主体金具20
2とが固定されると共に、主体金具202とセラミック
スリーブ210との間が密閉された状態となり、気密性
が確保される。一方、検出素子204は、先端側(図中
下方)には検出部204aが形成され、後端側には検出
部204aにて生じた酸素濃淡電池起電力を外部から取
り出すための複数の電極端子204bが形成されてい
る。そして、各電極端子204bには、コネクタ部21
4を介してリード線216が電気的に接続されている。
ルダ206、セラミックスリーブ210と主体金具20
2とが固定されると共に、主体金具202とセラミック
スリーブ210との間が密閉された状態となり、気密性
が確保される。一方、検出素子204は、先端側(図中
下方)には検出部204aが形成され、後端側には検出
部204aにて生じた酸素濃淡電池起電力を外部から取
り出すための複数の電極端子204bが形成されてい
る。そして、各電極端子204bには、コネクタ部21
4を介してリード線216が電気的に接続されている。
【0006】また、主体金具202の先端側外周には、
検出素子204の検出部204a側を覆うと共に、金属
製で、複数の孔部を有する二重のプロテクタ218a,
218bが溶接等によって取り付けられている。そし
て、主体金具202の後端側外周には、外筒220が溶
接等により固定されており、リード線216は、この外
筒220の末端内側に配置されたグロメット222を貫
通して外部に引き出されている。そして、酸素センサ2
00では、このリード線216を介して、外部から上記
起電力を取り出すことができる。
検出素子204の検出部204a側を覆うと共に、金属
製で、複数の孔部を有する二重のプロテクタ218a,
218bが溶接等によって取り付けられている。そし
て、主体金具202の後端側外周には、外筒220が溶
接等により固定されており、リード線216は、この外
筒220の末端内側に配置されたグロメット222を貫
通して外部に引き出されている。そして、酸素センサ2
00では、このリード線216を介して、外部から上記
起電力を取り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した酸
素センサ200を実際に排気管に取り付けて使用した際
には、排気管から伝達される熱を受けて主体金具202
が膨張することにより、主体金具202とセラミックホ
ルダ206との間に隙間が生じてしまうことがあった。
素センサ200を実際に排気管に取り付けて使用した際
には、排気管から伝達される熱を受けて主体金具202
が膨張することにより、主体金具202とセラミックホ
ルダ206との間に隙間が生じてしまうことがあった。
【0008】このため、検出素子204の検出部204
a側を下方に向けた状態(図4中下方)で排気管に固定
した場合には、酸素センサ200を排気管に対して更に
排気管から伝達される振動等の衝撃が加わった際には、
加圧充填された充填粉末208が、この隙間(例えば、
主体金具202の段部202bとセラミックホルダ20
6の外壁との間の部分)を介して、主体金具202の先
端開口部(図中下方)側に徐々に流出していくおそれが
あった。
a側を下方に向けた状態(図4中下方)で排気管に固定
した場合には、酸素センサ200を排気管に対して更に
排気管から伝達される振動等の衝撃が加わった際には、
加圧充填された充填粉末208が、この隙間(例えば、
主体金具202の段部202bとセラミックホルダ20
6の外壁との間の部分)を介して、主体金具202の先
端開口部(図中下方)側に徐々に流出していくおそれが
あった。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、排気ガス中の被検出成分を検出するのに用い
られるガスセンサにおいて、主体金具内に充填された充
填粉末が流出しないようにすることを目的とする。
のであり、排気ガス中の被検出成分を検出するのに用い
られるガスセンサにおいて、主体金具内に充填された充
填粉末が流出しないようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段,発明の効果】かかる目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、セ
ラミックス製の積層基板からなり、測定対象となるガス
に晒される検出部が一端側に形成された長尺状の検出素
子と、前記検出素子の前記検出部が該ガスに晒されるよ
うに、該ガスが流通する取付対象物の内側に該検出部を
突出させた状態で、該取付対象物に該検出素子を固定す
るための筒状の主体金具と、前記検出素子を前記取付対
象物に固定するために、該検出素子を把持すると共に、
前記主体金具の筒内で該検出素子の前記検出部側に形成
された段部に当接するよう、該主体金具の筒内に配置さ
れる第1の保持部材と、前記第1の保持部材を挟んで前
記検出部の反対側に配置される充填部材と、前記充填部
材を挟んで、前記第1の保持部材の反対側に配置される
第2の保持部材とを備えたガスセンサであって、前記第
2の保持部材の前記充填粉末に対向する端面における前
記検出素子近傍の部分を、前記主体金具近傍の部分より
も前記第1の保持部材に向けて突出させたことを特徴と
する。
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、セ
ラミックス製の積層基板からなり、測定対象となるガス
に晒される検出部が一端側に形成された長尺状の検出素
子と、前記検出素子の前記検出部が該ガスに晒されるよ
うに、該ガスが流通する取付対象物の内側に該検出部を
突出させた状態で、該取付対象物に該検出素子を固定す
るための筒状の主体金具と、前記検出素子を前記取付対
象物に固定するために、該検出素子を把持すると共に、
前記主体金具の筒内で該検出素子の前記検出部側に形成
された段部に当接するよう、該主体金具の筒内に配置さ
れる第1の保持部材と、前記第1の保持部材を挟んで前
記検出部の反対側に配置される充填部材と、前記充填部
材を挟んで、前記第1の保持部材の反対側に配置される
第2の保持部材とを備えたガスセンサであって、前記第
2の保持部材の前記充填粉末に対向する端面における前
記検出素子近傍の部分を、前記主体金具近傍の部分より
も前記第1の保持部材に向けて突出させたことを特徴と
する。
【0011】即ち、本発明(請求項1)のガスセンサ
は、第2の保持部材の充填粉末に対向する端面における
検出素子近傍の部分を、主体金具近傍の部分よりも第1
の保持部材に向けて突出させることにより、第2の保持
部材にて充填粉末を加圧した際には、この突出した部分
からの圧力を受けて、充填粉末の内部では第1の保持部
材の周囲の主体金具側に向けて応力がより集中するよう
になる。この結果、充填粉末の内、第1の保持部材と主
体金具との境界付近のものは、より強く加圧されるよう
になり、あたかも固化した状態となる。
は、第2の保持部材の充填粉末に対向する端面における
検出素子近傍の部分を、主体金具近傍の部分よりも第1
の保持部材に向けて突出させることにより、第2の保持
部材にて充填粉末を加圧した際には、この突出した部分
からの圧力を受けて、充填粉末の内部では第1の保持部
材の周囲の主体金具側に向けて応力がより集中するよう
になる。この結果、充填粉末の内、第1の保持部材と主
体金具との境界付近のものは、より強く加圧されるよう
になり、あたかも固化した状態となる。
【0012】このように構成されたガスセンサでは、例
えば、主体金具が加熱されて膨張し、当該主体金具と第
1の保持部材との間(境界)に隙間を生じたとしても、
固化した状態の充填粉末により、その隙間が塞がれた状
態となる。このため、例えば、検出素子の検出部を下方
に向けた状態で取付対象物に取り付けた場合には、上記
のような隙間が生じたとしても、その隙間に充填粉末が
入り込むのを阻止することができる。その結果、主体金
具(主体金具の段部)と第1の保持部材との間を介し
て、外部に充填粉末が流出してしまうのを防止すること
ができる。
えば、主体金具が加熱されて膨張し、当該主体金具と第
1の保持部材との間(境界)に隙間を生じたとしても、
固化した状態の充填粉末により、その隙間が塞がれた状
態となる。このため、例えば、検出素子の検出部を下方
に向けた状態で取付対象物に取り付けた場合には、上記
のような隙間が生じたとしても、その隙間に充填粉末が
入り込むのを阻止することができる。その結果、主体金
具(主体金具の段部)と第1の保持部材との間を介し
て、外部に充填粉末が流出してしまうのを防止すること
ができる。
【0013】また、主体金具と第1の保持部材との境界
付近を押圧するように充填粉末が配置されるため、主体
金具と第1の保持部材との間の気密性が向上し、排気ガ
スが主体金具内に流入するのを防止することができる。
更に、請求項2に記載のように、第1の保持部材の充填
粉末に対向する端面における検出素子近傍の部分を、主
体金具近傍の部分よりも第2の保持部材に向けて突出さ
せてもよい。
付近を押圧するように充填粉末が配置されるため、主体
金具と第1の保持部材との間の気密性が向上し、排気ガ
スが主体金具内に流入するのを防止することができる。
更に、請求項2に記載のように、第1の保持部材の充填
粉末に対向する端面における検出素子近傍の部分を、主
体金具近傍の部分よりも第2の保持部材に向けて突出さ
せてもよい。
【0014】このようにすれば、第2の保持部材にて充
填粉末を加圧した際には、充填粉末の内部では、上記し
たように第1の保持部材の周囲の主体金具側に向けて応
力がより集中するだけでなく、第1の保持部材の突出し
た部分からの圧力を受けて、第2の保持部材の周囲の主
体金具側に向けて同様に応力が集中するようになる。
填粉末を加圧した際には、充填粉末の内部では、上記し
たように第1の保持部材の周囲の主体金具側に向けて応
力がより集中するだけでなく、第1の保持部材の突出し
た部分からの圧力を受けて、第2の保持部材の周囲の主
体金具側に向けて同様に応力が集中するようになる。
【0015】この結果、充填粉末の内、第2の保持部材
と主体金具との境界付近のものについても、より強く加
圧されるようになり、その部分もあたかも固化した状態
となる。このように構成されたガスセンサでは、上記の
ように主体金具と第1の保持部材や第2の保持部材との
間(境界)に隙間を生じたとしても、固化した状態の充
填粉末により、隙間が塞がれた状態となる。このため、
例えば、検出素子の検出部を下方や上方等あらゆる方向
に向けた状態で取付対象物に取り付けた場合であって
も、その隙間に充填粉末が入り込むのを阻止することが
できる。その結果、主体金具(主体金具の段部)と第1
の保持部材との間を介して、外部に充填粉末が流出して
しまうのを防止することができるだけでなく、主体金具
と第2の保持部材との間を介して、外部に充填粉末が流
出してしまうのを防止することができる。
と主体金具との境界付近のものについても、より強く加
圧されるようになり、その部分もあたかも固化した状態
となる。このように構成されたガスセンサでは、上記の
ように主体金具と第1の保持部材や第2の保持部材との
間(境界)に隙間を生じたとしても、固化した状態の充
填粉末により、隙間が塞がれた状態となる。このため、
例えば、検出素子の検出部を下方や上方等あらゆる方向
に向けた状態で取付対象物に取り付けた場合であって
も、その隙間に充填粉末が入り込むのを阻止することが
できる。その結果、主体金具(主体金具の段部)と第1
の保持部材との間を介して、外部に充填粉末が流出して
しまうのを防止することができるだけでなく、主体金具
と第2の保持部材との間を介して、外部に充填粉末が流
出してしまうのを防止することができる。
【0016】また、主体金具と第2の保持部材との境界
付近を押圧するように充填粉末が配置されるため、主体
金具と第2の保持部材との間についても気密性が向上
し、排気ガスが主体金具内に流入するのを防止すること
ができる。ここで、第1の保持部材や第2の保持部材と
しては、検出素子をしっかりと把持しておく必要がある
ため、例えば耐熱性に優れ、外部から衝撃を受けても破
損しにくい材質もので形成(製造)しておくことが望ま
しい。
付近を押圧するように充填粉末が配置されるため、主体
金具と第2の保持部材との間についても気密性が向上
し、排気ガスが主体金具内に流入するのを防止すること
ができる。ここで、第1の保持部材や第2の保持部材と
しては、検出素子をしっかりと把持しておく必要がある
ため、例えば耐熱性に優れ、外部から衝撃を受けても破
損しにくい材質もので形成(製造)しておくことが望ま
しい。
【0017】そこで、例えば、請求項3に記載のよう
に、第1の保持部材及び第2の保持部材の内、少なくと
もいずれか一方をセラミックス製としてもよく、また
は、請求項4に記載のように、第1の保持部材及び第2
の保持部材の内、少なくともいずれか一方を金属製とし
てもよい。
に、第1の保持部材及び第2の保持部材の内、少なくと
もいずれか一方をセラミックス製としてもよく、また
は、請求項4に記載のように、第1の保持部材及び第2
の保持部材の内、少なくともいずれか一方を金属製とし
てもよい。
【0018】このようなセラミックスや金属を形成材料
とすることにより、耐熱性に優れると共に、破損しにく
い第1の保持部材や第2の保持部材を得ることができ
る。しかも、特に、第1の保持部材や第2の保持部材を
金属製としておけば、主体金具との熱膨張率を同様にす
ることも可能であり、ガスセンサを加熱した場合に、主
体金具と第1の保持部材(金属製の第1の保持部材)と
の間、或いは、主体金具と第2の保持部材(金属製の第
2の保持部材)との間に隙間が生じにくくなる。
とすることにより、耐熱性に優れると共に、破損しにく
い第1の保持部材や第2の保持部材を得ることができ
る。しかも、特に、第1の保持部材や第2の保持部材を
金属製としておけば、主体金具との熱膨張率を同様にす
ることも可能であり、ガスセンサを加熱した場合に、主
体金具と第1の保持部材(金属製の第1の保持部材)と
の間、或いは、主体金具と第2の保持部材(金属製の第
2の保持部材)との間に隙間が生じにくくなる。
【0019】また、第1の保持部材や第2の保持部材
を、金属材料を用いて形成するには、例えば、金属塊を
機械的に鍛造して形成するようにしてもよいが、その場
合には複数の金型が必要であり、その分製造コストが上
昇するおそれがある。そこで、請求項5に記載のよう
に、第1の保持部材及び第2の保持部材の内で金属製の
ものを、金属材料を金型内に射出して成形する金属射出
成形法を用いて形成するようにしてもよく、そうすれ
ば、金型内に金属材料を射出するだけでよいため、簡単
に、しかも、低コストで所定形状の第1の保持部材や第
2の保持部材を形成することができる。
を、金属材料を用いて形成するには、例えば、金属塊を
機械的に鍛造して形成するようにしてもよいが、その場
合には複数の金型が必要であり、その分製造コストが上
昇するおそれがある。そこで、請求項5に記載のよう
に、第1の保持部材及び第2の保持部材の内で金属製の
ものを、金属材料を金型内に射出して成形する金属射出
成形法を用いて形成するようにしてもよく、そうすれ
ば、金型内に金属材料を射出するだけでよいため、簡単
に、しかも、低コストで所定形状の第1の保持部材や第
2の保持部材を形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を具体化した実施例
を図面と共に説明する。尚、本実施例では本発明をガス
センサの一種である酸素センサに適用した。図1は、本
実施例の酸素センサ2の全体構成を表し、(a)は酸素
センサ2の縦断面図、(b)は酸素センサ2が備えるセ
ラミックホルダ6の底面図(図1(a)中に示したセラ
ミックホルダ6の下面側)を示し、(c)は酸素センサ
2が備えるセラミックスリーブ8の平面図(図1(a)
中に示したセラミックスリーブ8の上面側)を示す。
を図面と共に説明する。尚、本実施例では本発明をガス
センサの一種である酸素センサに適用した。図1は、本
実施例の酸素センサ2の全体構成を表し、(a)は酸素
センサ2の縦断面図、(b)は酸素センサ2が備えるセ
ラミックホルダ6の底面図(図1(a)中に示したセラ
ミックホルダ6の下面側)を示し、(c)は酸素センサ
2が備えるセラミックスリーブ8の平面図(図1(a)
中に示したセラミックスリーブ8の上面側)を示す。
【0021】尚、酸素センサ2は、図4に示した酸素セ
ンサ200とは、検出素子の形状、検出素子からの信号
(酸素濃淡電池起電力)の取り出し部分の構造、及び、
酸素センサ自体の後端側の構造等が異なり、その他の部
分は同様に構成されている。ここでは、図4に示した酸
素センサ200と共通する部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
ンサ200とは、検出素子の形状、検出素子からの信号
(酸素濃淡電池起電力)の取り出し部分の構造、及び、
酸素センサ自体の後端側の構造等が異なり、その他の部
分は同様に構成されている。ここでは、図4に示した酸
素センサ200と共通する部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0022】即ち、酸素センサ2は、筒状の主体金具2
02と、主体金具202の筒内に挿入される長板状の検
出素子4と、検出素子4を保持するために主体金具20
2の筒内下方から積層されるセラミックホルダ6、充填
粉末208、及び、セラミックスリーブ8と、検出素子
4にて検出された信号(即ち、酸素濃淡電池起電力)を
取り出すため等に用いる複数(本実施例では4本)の長
尺状のリードフレーム10とを備えている。また、本実
施例では、酸素センサ2の取付対象物は内燃機関におけ
る排気ガスが流通する排気管(図示略)である。そし
て、本実施例では、充填粉末208としてタルク粉末を
用いた。
02と、主体金具202の筒内に挿入される長板状の検
出素子4と、検出素子4を保持するために主体金具20
2の筒内下方から積層されるセラミックホルダ6、充填
粉末208、及び、セラミックスリーブ8と、検出素子
4にて検出された信号(即ち、酸素濃淡電池起電力)を
取り出すため等に用いる複数(本実施例では4本)の長
尺状のリードフレーム10とを備えている。また、本実
施例では、酸素センサ2の取付対象物は内燃機関におけ
る排気ガスが流通する排気管(図示略)である。そし
て、本実施例では、充填粉末208としてタルク粉末を
用いた。
【0023】この内、検出素子4は、それぞれ長板状に
形成された酸素濃淡電池素子4aと、酸素濃淡電池素子
を活性化させるためのヒータ4bとが積層されて形成さ
れた公知のものである。尚、酸素濃淡電池素子4aは、
例えば、ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性固
体電解質体により形成されている。また、ヒータ4b
は、例えば、導電性セラミックからなる抵抗発熱体パタ
ーンをセラミック基体中に埋設したものである。そし
て、酸素濃淡電池素子4aの先端側(図中下方)には、
検出部4cが形成されている。
形成された酸素濃淡電池素子4aと、酸素濃淡電池素子
を活性化させるためのヒータ4bとが積層されて形成さ
れた公知のものである。尚、酸素濃淡電池素子4aは、
例えば、ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性固
体電解質体により形成されている。また、ヒータ4b
は、例えば、導電性セラミックからなる抵抗発熱体パタ
ーンをセラミック基体中に埋設したものである。そし
て、酸素濃淡電池素子4aの先端側(図中下方)には、
検出部4cが形成されている。
【0024】また、酸素濃淡電池素子4aの長手方向に
沿った後端側の板面(図中右上方)には、検出部4cに
て検出された酸素濃淡電池起電力を外部から取り出すた
めの二つの電極端子12が間隔を空けて配置され、一
方、ヒータ4bの長手方向に沿った後端側の板面(図中
左上方)には、抵抗発熱体パターンに電力を供給するた
めの二つの電極端子14が間隔を空けて配置されてい
る。尚、酸素濃淡電池素子4aとヒータ4bとは、セラ
ミック(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系
セラミック)層を介して互いに接合される。
沿った後端側の板面(図中右上方)には、検出部4cに
て検出された酸素濃淡電池起電力を外部から取り出すた
めの二つの電極端子12が間隔を空けて配置され、一
方、ヒータ4bの長手方向に沿った後端側の板面(図中
左上方)には、抵抗発熱体パターンに電力を供給するた
めの二つの電極端子14が間隔を空けて配置されてい
る。尚、酸素濃淡電池素子4aとヒータ4bとは、セラ
ミック(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系
セラミック)層を介して互いに接合される。
【0025】このように構成された検出素子4は、図1
(a)中に示すように、先端側の検出部4cが下方(図
中下方)に向けられると共に、排気管に固定される主体
金具202の先端より突出した状態で、この主体金具2
02内に固定される。また、セラミックホルダ6は、主
体金具202の段部202bに当接するように配置さ
れ、略円柱状のホルダ本体16と、ホルダ本体16の後
端(図1(a)中上方)面中央部に形成され、略円錐台
状の突出部18と、ホルダ本体16及び突出部18の軸
中心を連通すると共に、断面長方形状を呈し、検出素子
4を挿通するための挿通孔20とを備える。
(a)中に示すように、先端側の検出部4cが下方(図
中下方)に向けられると共に、排気管に固定される主体
金具202の先端より突出した状態で、この主体金具2
02内に固定される。また、セラミックホルダ6は、主
体金具202の段部202bに当接するように配置さ
れ、略円柱状のホルダ本体16と、ホルダ本体16の後
端(図1(a)中上方)面中央部に形成され、略円錐台
状の突出部18と、ホルダ本体16及び突出部18の軸
中心を連通すると共に、断面長方形状を呈し、検出素子
4を挿通するための挿通孔20とを備える。
【0026】一方、主体金具202の後端側に配置され
るセラミックスリーブ8は、略円柱状のスリーブ本体2
2と、スリーブ本体22の後端面中央部に形成され、ス
リーブ本体22よりも小径で略円柱状の突出部24と、
スリーブ本体22の先端側に形成され、検出素子4の検
出部4c側に向かって徐々に径が小さくなる略円錐状の
突出部26と、スリーブ本体22,突出部24,突出部
26をそれぞれ連通すると共に、断面長方形状を呈し、
検出素子4を挿通するための挿通孔28とを備える。
るセラミックスリーブ8は、略円柱状のスリーブ本体2
2と、スリーブ本体22の後端面中央部に形成され、ス
リーブ本体22よりも小径で略円柱状の突出部24と、
スリーブ本体22の先端側に形成され、検出素子4の検
出部4c側に向かって徐々に径が小さくなる略円錐状の
突出部26と、スリーブ本体22,突出部24,突出部
26をそれぞれ連通すると共に、断面長方形状を呈し、
検出素子4を挿通するための挿通孔28とを備える。
【0027】ところで、検出素子4の後端側周囲には、
リードフレーム10が配置される。このリードフレーム
10は、外観が「レ」字状を呈するように形成されてい
る。即ち、リードフレーム10は、フレーム本体30
と、フレーム本体30の一端側が折り曲げられて形成さ
れた折曲部32と、フレーム本体30の折曲部32側に
形成された波状部分34とを備える。また、リードフレ
ーム10は、例えば、高温に繰り返し晒されても、弾性
(バネ弾性)を保持可能な周知のインコネル等のステン
レス鋼にて形成されている。
リードフレーム10が配置される。このリードフレーム
10は、外観が「レ」字状を呈するように形成されてい
る。即ち、リードフレーム10は、フレーム本体30
と、フレーム本体30の一端側が折り曲げられて形成さ
れた折曲部32と、フレーム本体30の折曲部32側に
形成された波状部分34とを備える。また、リードフレ
ーム10は、例えば、高温に繰り返し晒されても、弾性
(バネ弾性)を保持可能な周知のインコネル等のステン
レス鋼にて形成されている。
【0028】このように構成されたリードフレーム10
は、セラミックスリーブ8の挿通孔28に、そのフレー
ム本体30と波状部分34とが配置され、この状態の挿
通孔28に検出素子4が挿通される。ここで、リードフ
レーム10を配置する際には、検出素子4の電極端子1
2,14に、波状部分34を当接させると共に、折曲部
32をセラミックスリーブ8の突出部26の側面に当接
させるようにする。また更に、フレーム本体30におい
て折曲部32とは反対側の端部(図中上方)をセラミッ
クスリーブ8から突出させた状態で配置する。
は、セラミックスリーブ8の挿通孔28に、そのフレー
ム本体30と波状部分34とが配置され、この状態の挿
通孔28に検出素子4が挿通される。ここで、リードフ
レーム10を配置する際には、検出素子4の電極端子1
2,14に、波状部分34を当接させると共に、折曲部
32をセラミックスリーブ8の突出部26の側面に当接
させるようにする。また更に、フレーム本体30におい
て折曲部32とは反対側の端部(図中上方)をセラミッ
クスリーブ8から突出させた状態で配置する。
【0029】つまり、検出素子4は、図1(a)中に示
すように、セラミックホルダ6、充填粉末208、セラ
ミックスリーブ8と、セラミックスリーブ8との間に配
置されるリードフレーム10とを介して主体金具202
に固定され、しかも、検出素子4の電極端子(電極端子
12,14)が形成された側の端部側の周囲が、セラミ
ックスリーブ8に覆われた状態で固定される。
すように、セラミックホルダ6、充填粉末208、セラ
ミックスリーブ8と、セラミックスリーブ8との間に配
置されるリードフレーム10とを介して主体金具202
に固定され、しかも、検出素子4の電極端子(電極端子
12,14)が形成された側の端部側の周囲が、セラミ
ックスリーブ8に覆われた状態で固定される。
【0030】一方、セラミックスリーブ8のスリーブ本
体22の後端面上には、加締リング212が配置され、
主体金具202の後端部を、この加締リング212を介
してセラミックスリーブ8側に加締めることにより、充
填粉末208が加圧充填され、この結果、検出素子4、
セラミックホルダ6、セラミックスリーブ8と主体金具
202とが固定される。
体22の後端面上には、加締リング212が配置され、
主体金具202の後端部を、この加締リング212を介
してセラミックスリーブ8側に加締めることにより、充
填粉末208が加圧充填され、この結果、検出素子4、
セラミックホルダ6、セラミックスリーブ8と主体金具
202とが固定される。
【0031】そして、主体金具202の後端側外周に
は、外筒36が溶接等により固定されている。また、外
筒36の後端開口部(図中上方)には、検出素子4にて
生じた酸素濃淡電池起電力を外部に取り出すためのリー
ド線38が挿通されるリード線挿通孔が形成されたセラ
ミックセパレータ40とグロメット42とが配置されて
いる。更にまた、主体金具202の先端側外周には、検
出素子4の検出部4c側を覆うプロテクタ218a,2
18bが取り付けられている。
は、外筒36が溶接等により固定されている。また、外
筒36の後端開口部(図中上方)には、検出素子4にて
生じた酸素濃淡電池起電力を外部に取り出すためのリー
ド線38が挿通されるリード線挿通孔が形成されたセラ
ミックセパレータ40とグロメット42とが配置されて
いる。更にまた、主体金具202の先端側外周には、検
出素子4の検出部4c側を覆うプロテクタ218a,2
18bが取り付けられている。
【0032】さて、充填粉末208は、セラミックホル
ダ6とセラミックスリーブ8との間に配置されるもので
あるが、詳細には、セラミックホルダ6のホルダ本体1
6の後端面並びに突出部18の外周面と、セラミックス
リーブ8の突出部26の外周面とに押圧された状態で配
置される。
ダ6とセラミックスリーブ8との間に配置されるもので
あるが、詳細には、セラミックホルダ6のホルダ本体1
6の後端面並びに突出部18の外周面と、セラミックス
リーブ8の突出部26の外周面とに押圧された状態で配
置される。
【0033】そして、セラミックホルダ6の突出部18
の斜面は、セラミックスリーブ8における充填粉末20
8と接する側と、主体金具202との間の境界付近に向
けられ、一方、セラミックスリーブ8の突出部26の斜
面は、セラミックホルダ6における充填粉末208と接
する側と、主体金具202との間の境界付近に向けられ
る。このため、充填粉末208を加圧充填する際には、
当該充填粉末208は、まず主体金具202側に押圧さ
れた後に、主体金具202、セラミックホルダ6及びセ
ラミックスリーブ8によって更に全体が押圧されるよう
になる。
の斜面は、セラミックスリーブ8における充填粉末20
8と接する側と、主体金具202との間の境界付近に向
けられ、一方、セラミックスリーブ8の突出部26の斜
面は、セラミックホルダ6における充填粉末208と接
する側と、主体金具202との間の境界付近に向けられ
る。このため、充填粉末208を加圧充填する際には、
当該充填粉末208は、まず主体金具202側に押圧さ
れた後に、主体金具202、セラミックホルダ6及びセ
ラミックスリーブ8によって更に全体が押圧されるよう
になる。
【0034】この結果、充填粉末208と、セラミック
ホルダ6やセラミックスリーブ8とが接する部分におい
て、主体金具202側の部分に、押圧した際の応力が集
中するようになる(即ち、図1(a)中に示した矢印方
向に力が集中)。このため、充填粉末208は、主体金
具202と、セラミックホルダ6やセラミックスリーブ
8との境界を塞ぐように、その部分ではあたかも固化し
た状態となる。
ホルダ6やセラミックスリーブ8とが接する部分におい
て、主体金具202側の部分に、押圧した際の応力が集
中するようになる(即ち、図1(a)中に示した矢印方
向に力が集中)。このため、充填粉末208は、主体金
具202と、セラミックホルダ6やセラミックスリーブ
8との境界を塞ぐように、その部分ではあたかも固化し
た状態となる。
【0035】このように構成された酸素センサ2では、
例えば、主体金具202が加熱されて膨張し、主体金具
202とセラミックホルダ6との間(境界)に隙間を生
じたとしても、固化した状態の充填粉末208がこの隙
間を塞いでいるため、この隙間を介して充填粉末208
が、隙間に入り込むことがない。従って、主体金具20
2(主体金具202の段部202b)とセラミックホル
ダ6との間を介して、充填粉末208が、酸素センサ2
の先端側に流出するのを防止することができる。
例えば、主体金具202が加熱されて膨張し、主体金具
202とセラミックホルダ6との間(境界)に隙間を生
じたとしても、固化した状態の充填粉末208がこの隙
間を塞いでいるため、この隙間を介して充填粉末208
が、隙間に入り込むことがない。従って、主体金具20
2(主体金具202の段部202b)とセラミックホル
ダ6との間を介して、充填粉末208が、酸素センサ2
の先端側に流出するのを防止することができる。
【0036】また、主体金具202と、各セラミックホ
ルダ6,セラミックスリーブ8との境界付近を押圧する
ように充填粉末208が配置されるため、主体金具20
2と、各セラミックホルダ6,セラミックスリーブ8と
の間の気密性が向上し、排気ガスが主体金具202内に
流入するのを防止することができる。
ルダ6,セラミックスリーブ8との境界付近を押圧する
ように充填粉末208が配置されるため、主体金具20
2と、各セラミックホルダ6,セラミックスリーブ8と
の間の気密性が向上し、排気ガスが主体金具202内に
流入するのを防止することができる。
【0037】更にまた、充填粉末208の押圧方向が主
体金具202側に向けられるために、検出素子4に加わ
る応力が低減される。この結果、検出素子4が破損する
のを防止する効果も奏する。ところで、酸素センサ2で
は、上記したように検出部4cを下方に向けた状態で排
気管に取り付けるようにしたが、これとは逆に、例え
ば、検出部4cを上方に向けた状態では、主体金具20
2の後端部がセラミックスリーブ8側に加締められてい
るために、充填粉末208は外部に流出しない。
体金具202側に向けられるために、検出素子4に加わ
る応力が低減される。この結果、検出素子4が破損する
のを防止する効果も奏する。ところで、酸素センサ2で
は、上記したように検出部4cを下方に向けた状態で排
気管に取り付けるようにしたが、これとは逆に、例え
ば、検出部4cを上方に向けた状態では、主体金具20
2の後端部がセラミックスリーブ8側に加締められてい
るために、充填粉末208は外部に流出しない。
【0038】一方、セラミックスリーブ8の挿通孔28
と検出素子4との間には、リードフレーム10の波状部
分34が配置されており、この波状部分34は検出素子
4やセラミックスリーブ8からの圧力を受けて弾性変形
するようになる。このため、セラミックスリーブ8と、
検出素子4(検出素子4の電極端子)との間の隙間が無
くなるように密着し、検出素子4がセラミックスリーブ
8にしっかりと固定される。しかも、外部から衝撃を受
けても、この波状部分34が衝撃に応じて弾性変形して
その衝撃を吸収できる。この結果、検出素子4の後端部
分に無理な力が加わるのを防止でき、従って、後端部分
が割れるなど、破損してしまうのを防止できる。
と検出素子4との間には、リードフレーム10の波状部
分34が配置されており、この波状部分34は検出素子
4やセラミックスリーブ8からの圧力を受けて弾性変形
するようになる。このため、セラミックスリーブ8と、
検出素子4(検出素子4の電極端子)との間の隙間が無
くなるように密着し、検出素子4がセラミックスリーブ
8にしっかりと固定される。しかも、外部から衝撃を受
けても、この波状部分34が衝撃に応じて弾性変形して
その衝撃を吸収できる。この結果、検出素子4の後端部
分に無理な力が加わるのを防止でき、従って、後端部分
が割れるなど、破損してしまうのを防止できる。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記したセラミ
ックスリーブ8に換えて、図2に示すセラミックスリー
ブ60,70,80を用いるようにしてもよい。尚、図
2(a),(b),(c)中、上図は、各セラミックス
リーブの縦断面図を示し、下図は、上図中に示した矢印
方向から当該セラミックスリーブを見た底面図を示す。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記したセラミ
ックスリーブ8に換えて、図2に示すセラミックスリー
ブ60,70,80を用いるようにしてもよい。尚、図
2(a),(b),(c)中、上図は、各セラミックス
リーブの縦断面図を示し、下図は、上図中に示した矢印
方向から当該セラミックスリーブを見た底面図を示す。
【0040】即ち、セラミックスリーブ60は、円柱状
のスリーブ本体62と、スリーブ本体62の後端面中央
部に形成され、セラミックスリーブ8が備えるものと同
様の突出部24と、スリーブ本体62の先端面中央部に
形成され、図中下方に向かって徐々に径が小さくなる略
円錐状の突出部64と、スリーブ本体62,突出部2
4,突出部64をそれぞれ連通する断面長方形状の挿通
孔66とを備える。
のスリーブ本体62と、スリーブ本体62の後端面中央
部に形成され、セラミックスリーブ8が備えるものと同
様の突出部24と、スリーブ本体62の先端面中央部に
形成され、図中下方に向かって徐々に径が小さくなる略
円錐状の突出部64と、スリーブ本体62,突出部2
4,突出部64をそれぞれ連通する断面長方形状の挿通
孔66とを備える。
【0041】このように構成されたセラミックスリーブ
60では、突出部64の斜面がセラミックホルダ6にお
ける充填粉末208と接する側と、主体金具202との
間の境界付近に向けられる。また、セラミックスリーブ
70は、円柱状のスリーブ本体72と、スリーブ本体7
2の後端面中央部に形成された突出部24と、スリーブ
本体72の先端面中央部に形成され、スリーブ本体72
よりも小径の円柱部74a及び円柱部74aよりも小径
の円柱部74bが順に積層された形状の突出部74と、
スリーブ本体72,突出部24,突出部74をそれぞれ
連通する断面長方形状の挿通孔76とを備える。ここ
で、突出部74では、図中下方に向かって、円柱部74
a,74bが順に備わっている。
60では、突出部64の斜面がセラミックホルダ6にお
ける充填粉末208と接する側と、主体金具202との
間の境界付近に向けられる。また、セラミックスリーブ
70は、円柱状のスリーブ本体72と、スリーブ本体7
2の後端面中央部に形成された突出部24と、スリーブ
本体72の先端面中央部に形成され、スリーブ本体72
よりも小径の円柱部74a及び円柱部74aよりも小径
の円柱部74bが順に積層された形状の突出部74と、
スリーブ本体72,突出部24,突出部74をそれぞれ
連通する断面長方形状の挿通孔76とを備える。ここ
で、突出部74では、図中下方に向かって、円柱部74
a,74bが順に備わっている。
【0042】このように構成されたセラミックスリーブ
70では、突出部74の円柱部74a,74bの径の違
いによって段差が生じており、スリーブ本体72及び円
柱部74a,74bの下端面はそれぞれ下方に向けら
れ、円柱部74a,74bの側面は主体金具202に向
けられる。
70では、突出部74の円柱部74a,74bの径の違
いによって段差が生じており、スリーブ本体72及び円
柱部74a,74bの下端面はそれぞれ下方に向けら
れ、円柱部74a,74bの側面は主体金具202に向
けられる。
【0043】この結果、充填粉末208がセラミックス
リーブ70によって押圧される際には、スリーブ本体7
2及び円柱部74a,74bの下端面と、円柱部74
a,74bの側面とによって押圧されることになり、セ
ラミックホルダ6における充填粉末208と接する側
と、主体金具202との間の境界付近にその押圧方向が
向けられることになる。
リーブ70によって押圧される際には、スリーブ本体7
2及び円柱部74a,74bの下端面と、円柱部74
a,74bの側面とによって押圧されることになり、セ
ラミックホルダ6における充填粉末208と接する側
と、主体金具202との間の境界付近にその押圧方向が
向けられることになる。
【0044】そして、セラミックスリーブ80は、円柱
状のスリーブ本体82と、スリーブ本体82の後端面中
央部に形成された突出部24と、スリーブ本体82の先
端面中央部に形成され、図中下方に向かって徐々に径が
小さくなる略四角錐状の突出部84と、スリーブ本体8
2,突出部24,突出部84をそれぞれ連通する断面長
方形状の挿通孔86とを備える。
状のスリーブ本体82と、スリーブ本体82の後端面中
央部に形成された突出部24と、スリーブ本体82の先
端面中央部に形成され、図中下方に向かって徐々に径が
小さくなる略四角錐状の突出部84と、スリーブ本体8
2,突出部24,突出部84をそれぞれ連通する断面長
方形状の挿通孔86とを備える。
【0045】このように構成されたセラミックスリーブ
80では、突出部64の4つの斜面が、セラミックホル
ダ6における充填粉末208と接する側と、主体金具2
02との間の境界付近に向けられる。つまり、各セラミ
ックスリーブ60,70,80を用いて充填粉末208
を押圧した際には、セラミックホルダ6における充填粉
末208と接する側と、主体金具202との間の境界付
近の部分に押圧した力が集中することになり、上記した
セラミックスリーブ8を用いた場合と同様の作用及び効
果を得ることができる。
80では、突出部64の4つの斜面が、セラミックホル
ダ6における充填粉末208と接する側と、主体金具2
02との間の境界付近に向けられる。つまり、各セラミ
ックスリーブ60,70,80を用いて充填粉末208
を押圧した際には、セラミックホルダ6における充填粉
末208と接する側と、主体金具202との間の境界付
近の部分に押圧した力が集中することになり、上記した
セラミックスリーブ8を用いた場合と同様の作用及び効
果を得ることができる。
【0046】一方、上記したセラミックホルダ6に換え
て、図3に示すセラミックホルダ90,100,110
を用いるようにしてもよい。尚、図3(a),(b),
(c)中、上図は、各セラミックホルダの縦断面図を示
し、下図は、上図中に示した矢印方向から当該セラミッ
クホルダを見た平面図を示す。
て、図3に示すセラミックホルダ90,100,110
を用いるようにしてもよい。尚、図3(a),(b),
(c)中、上図は、各セラミックホルダの縦断面図を示
し、下図は、上図中に示した矢印方向から当該セラミッ
クホルダを見た平面図を示す。
【0047】即ち、セラミックホルダ90は、略円柱状
のホルダ本体92と、ホルダ本体92の後端(図中上
方)側に形成された略円錐台状の突出部94と、ホルダ
本体92及び突出部94の軸中心を連通する断面長方形
状の挿通孔96とを備える。このように構成されたセラ
ミックホルダ90では、突出部92の斜面がセラミック
スリーブ8における充填粉末208と接する側と、主体
金具202との間の境界付近に向けられる。
のホルダ本体92と、ホルダ本体92の後端(図中上
方)側に形成された略円錐台状の突出部94と、ホルダ
本体92及び突出部94の軸中心を連通する断面長方形
状の挿通孔96とを備える。このように構成されたセラ
ミックホルダ90では、突出部92の斜面がセラミック
スリーブ8における充填粉末208と接する側と、主体
金具202との間の境界付近に向けられる。
【0048】また、セラミックホルダ100は、略円柱
状のホルダ本体102と、ホルダ本体102の後端(図
中上方)側に形成され、ホルダ本体102よりも小径の
円柱部104a及び円柱部104aよりも小径の円柱部
104bが順に積層された形状の突出部104と、ホル
ダ本体102及び突出部104の軸中心を連通する断面
長方形状の挿通孔106とを備える。ここで、突出部1
04では、図中上方に向かって、円柱部104a,10
4bが順に備わっている。
状のホルダ本体102と、ホルダ本体102の後端(図
中上方)側に形成され、ホルダ本体102よりも小径の
円柱部104a及び円柱部104aよりも小径の円柱部
104bが順に積層された形状の突出部104と、ホル
ダ本体102及び突出部104の軸中心を連通する断面
長方形状の挿通孔106とを備える。ここで、突出部1
04では、図中上方に向かって、円柱部104a,10
4bが順に備わっている。
【0049】このように構成されたセラミックホルダ1
00では、突出部104の円柱部104a,104bの
径の違いによって段差が生じており、ホルダ本体102
及び円柱部104a,104bの上端面はそれぞれ上方
に向けられ、円柱部104a,104bの側面は主体金
具202に向けられる。
00では、突出部104の円柱部104a,104bの
径の違いによって段差が生じており、ホルダ本体102
及び円柱部104a,104bの上端面はそれぞれ上方
に向けられ、円柱部104a,104bの側面は主体金
具202に向けられる。
【0050】この結果、充填粉末208がセラミックホ
ルダ100によって押圧される際には、ホルダ本体10
2及び円柱部104a,104bの上端面と、円柱部1
04a,104bの側面とによって押圧されることにな
り、セラミックスリーブ8における充填粉末208と接
する側と、主体金具202との間の境界付近にその押圧
方向が向けられることになる。
ルダ100によって押圧される際には、ホルダ本体10
2及び円柱部104a,104bの上端面と、円柱部1
04a,104bの側面とによって押圧されることにな
り、セラミックスリーブ8における充填粉末208と接
する側と、主体金具202との間の境界付近にその押圧
方向が向けられることになる。
【0051】そして、セラミックホルダ110は、略円
柱状のホルダ本体112と、ホルダ本体112の後端
(図中上方)側に形成された略四角錐状の突出部114
と、ホルダ本体112及び突出部114の軸中心を連通
する断面長方形状の挿通孔116とを備える。
柱状のホルダ本体112と、ホルダ本体112の後端
(図中上方)側に形成された略四角錐状の突出部114
と、ホルダ本体112及び突出部114の軸中心を連通
する断面長方形状の挿通孔116とを備える。
【0052】このように構成されたセラミックホルダ9
0では、突出部92の四つの斜面が、セラミックスリー
ブ8における充填粉末208と接する側と、主体金具2
02との間の境界付近に向けられる。つまり、各セラミ
ックホルダ90,100,110を用いて充填粉末20
8を押圧した際には、セラミックスリーブ8における充
填粉末208と接する側と、主体金具202との間の境
界付近の部分に押圧した力が集中することになり、上記
したセラミックホルダ6を用いた場合と同様の作用及び
効果を得ることができる。
0では、突出部92の四つの斜面が、セラミックスリー
ブ8における充填粉末208と接する側と、主体金具2
02との間の境界付近に向けられる。つまり、各セラミ
ックホルダ90,100,110を用いて充填粉末20
8を押圧した際には、セラミックスリーブ8における充
填粉末208と接する側と、主体金具202との間の境
界付近の部分に押圧した力が集中することになり、上記
したセラミックホルダ6を用いた場合と同様の作用及び
効果を得ることができる。
【0053】また、セラミックスリーブ8,60,7
0,80の中からいずれか一つと、セラミックホルダ
6,90,100,110の中からいずれか一つとをそ
れぞれ適宜選択することにより、組み合わせて使用する
ようにしてもよい。その場合であっても上記実施例の場
合と同様の作用及び効果を得ることができる。
0,80の中からいずれか一つと、セラミックホルダ
6,90,100,110の中からいずれか一つとをそ
れぞれ適宜選択することにより、組み合わせて使用する
ようにしてもよい。その場合であっても上記実施例の場
合と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0054】ここで、セラミックスリーブ8,60,7
0,80及びセラミックホルダ6,90,100,11
0は、セラミックス製材料を所定形状に成形した後、焼
結することにより形成することができる。ところで、こ
れらセラミックスリーブ8,60,70,80及びセラ
ミックホルダ6,90,100,110と同様の形状を
有するスリーブやホルダを、金属材料を用いて形成して
もよい。金属材料としては、熱膨張率が小さく、かつ、
耐熱性や耐腐食性に優れたもを用いるのが好ましい。こ
のような金属材料としては、例えば、インコネルやSU
S310等のステンレス鋼を用いることができる。
0,80及びセラミックホルダ6,90,100,11
0は、セラミックス製材料を所定形状に成形した後、焼
結することにより形成することができる。ところで、こ
れらセラミックスリーブ8,60,70,80及びセラ
ミックホルダ6,90,100,110と同様の形状を
有するスリーブやホルダを、金属材料を用いて形成して
もよい。金属材料としては、熱膨張率が小さく、かつ、
耐熱性や耐腐食性に優れたもを用いるのが好ましい。こ
のような金属材料としては、例えば、インコネルやSU
S310等のステンレス鋼を用いることができる。
【0055】また、金属材料を用いて形成する場合に
は、金属材料を金型に射出して金属成形品を得る周知の
金属射出成形法を用いるようにしてもよい。以下にその
一例を図面と共に説明する。図4は、金属製スリーブを
形成するために使用する金属射出成形機150の概略構
成を表す断面図である。即ち、金属射出成形器150
は、スクリュー式射出成形機160と、型締装置180
とを備えている。
は、金属材料を金型に射出して金属成形品を得る周知の
金属射出成形法を用いるようにしてもよい。以下にその
一例を図面と共に説明する。図4は、金属製スリーブを
形成するために使用する金属射出成形機150の概略構
成を表す断面図である。即ち、金属射出成形器150
は、スクリュー式射出成形機160と、型締装置180
とを備えている。
【0056】そして、射出成形機160は、シリンダ1
62と、シリンダ162内で回転駆動されると共に、軸
方向(図中左右方向)にも駆動されるスクリュー164
と、スクリュー164を駆動するための駆動装置166
と、シリンダ162内に、後述する金属材料Kを供給す
るための供給装置168とからなる。
62と、シリンダ162内で回転駆動されると共に、軸
方向(図中左右方向)にも駆動されるスクリュー164
と、スクリュー164を駆動するための駆動装置166
と、シリンダ162内に、後述する金属材料Kを供給す
るための供給装置168とからなる。
【0057】この内、シリンダ162の先端部(図中左
方)には、溶融した状態の金属材料Kを射出するノズル
170が設けられ、他方、ノズル170とは反対側の後
端部は駆動装置166のケーシング166aに固定され
ている。また、シリンダ162の中間部上外壁には、供
給装置168と接続して、シリンダ162内に金属材料
Kを供給するための開口部162aが穿設されている。
そして、シリンダ162には、金属材料Kを所定温度に
加熱するための加熱装置172が外周に沿って複数設け
られている。
方)には、溶融した状態の金属材料Kを射出するノズル
170が設けられ、他方、ノズル170とは反対側の後
端部は駆動装置166のケーシング166aに固定され
ている。また、シリンダ162の中間部上外壁には、供
給装置168と接続して、シリンダ162内に金属材料
Kを供給するための開口部162aが穿設されている。
そして、シリンダ162には、金属材料Kを所定温度に
加熱するための加熱装置172が外周に沿って複数設け
られている。
【0058】また、スクリュー164は、金属材料Kを
送り込むためのスクリュー溝164aを有し、当該スク
リュー164を、図中左方に向かって反時計回りに回転
させることにより、ノズル170側に金属材料Kを送り
込むことができる。そして、駆動装置166は、電動モ
ーター(図示略)を備え、スクリュー164は、この電
動モーターにより回転駆動される。また、ケーシング1
66a内には、射出用ラムが設けられ、この射出用ラム
によってスクリュー164は軸方向に駆動される。
送り込むためのスクリュー溝164aを有し、当該スク
リュー164を、図中左方に向かって反時計回りに回転
させることにより、ノズル170側に金属材料Kを送り
込むことができる。そして、駆動装置166は、電動モ
ーター(図示略)を備え、スクリュー164は、この電
動モーターにより回転駆動される。また、ケーシング1
66a内には、射出用ラムが設けられ、この射出用ラム
によってスクリュー164は軸方向に駆動される。
【0059】また、供給装置168は、漏斗状のホッパ
ー174と、ホッパー174の下部(図中下方)に設け
られるフィーダ176と、供給路178とからなる。
尚、供給装置168は、供給路178の下端がシリンダ
162の開口部162aに接続され、ホッパー174内
の金属材料Kは、フィーダ176が駆動することにより
供給路178等に送り込まれる。
ー174と、ホッパー174の下部(図中下方)に設け
られるフィーダ176と、供給路178とからなる。
尚、供給装置168は、供給路178の下端がシリンダ
162の開口部162aに接続され、ホッパー174内
の金属材料Kは、フィーダ176が駆動することにより
供給路178等に送り込まれる。
【0060】一方、型締装置180は、固定盤182
と、可動盤184とを備えている。そして、これら固定
盤182及び可動盤184には、それぞれ固定金型18
6及び可動金型188とが取り付けられている。固定金
型186には、スプルー190が形成され、固定金型1
86と可動金型188との境界線に沿ってランナー19
2が形成されている。また、可動金型188には二つの
金属製スリーブを同時に形成するためのキャビティ19
4が設けられている。ここで、この金属射出成形機15
0によって形成される金属製スリーブの形状としては、
図1中に示したセラミックスリーブ8と同様のもの(金
属製スリーブ8’)である。
と、可動盤184とを備えている。そして、これら固定
盤182及び可動盤184には、それぞれ固定金型18
6及び可動金型188とが取り付けられている。固定金
型186には、スプルー190が形成され、固定金型1
86と可動金型188との境界線に沿ってランナー19
2が形成されている。また、可動金型188には二つの
金属製スリーブを同時に形成するためのキャビティ19
4が設けられている。ここで、この金属射出成形機15
0によって形成される金属製スリーブの形状としては、
図1中に示したセラミックスリーブ8と同様のもの(金
属製スリーブ8’)である。
【0061】そして、可動盤184は、固定盤182に
対して型開き方向(図中左方)或いは型閉じ方向に駆動
されるようになっている。次に、金属射出成形機150
を用いて金属製スリーブを形成する手順について説明す
る。
対して型開き方向(図中左方)或いは型閉じ方向に駆動
されるようになっている。次に、金属射出成形機150
を用いて金属製スリーブを形成する手順について説明す
る。
【0062】まず、インコネル等のステンレス鋼の粉体
に、アクリル樹脂等からなるバインダーを混練して生成
した金属材料Kをホッパー174に収容する。そして、
射出した際の金属材料Kの温度が100℃となるよう
に、加熱装置172の温度を調整する。その後、電動モ
ーターを起動してスクリュー164を駆動すると共に、
フィーダ176を駆動する。すると、ホッパー174内
の金属材料Kは、供給路178から開口部162aを介
してシリンダ162内に供給される。
に、アクリル樹脂等からなるバインダーを混練して生成
した金属材料Kをホッパー174に収容する。そして、
射出した際の金属材料Kの温度が100℃となるよう
に、加熱装置172の温度を調整する。その後、電動モ
ーターを起動してスクリュー164を駆動すると共に、
フィーダ176を駆動する。すると、ホッパー174内
の金属材料Kは、供給路178から開口部162aを介
してシリンダ162内に供給される。
【0063】そして、供給された金属材料Kは、回転す
るスクリュー164により更に混練されつつ加熱装置1
72により加熱され、シリンダ162の先端部側(図中
左方)に送り込まれて貯留される。尚、金属材料Kが貯
留されるに従って、スクリュー164は後退(図中右
方)する。
るスクリュー164により更に混練されつつ加熱装置1
72により加熱され、シリンダ162の先端部側(図中
左方)に送り込まれて貯留される。尚、金属材料Kが貯
留されるに従って、スクリュー164は後退(図中右
方)する。
【0064】次いで、型締装置180の可動金型188
を固定金型186に対して型閉じし、射出成形機160
の射出ラムにより、貯留されていた金属材料Kをキャビ
ティ194に射出する。これにより、キャビティ194
内に金属材料Kが充填され、更に、冷却させることによ
り、金属製スリーブとなる射出成型品が形成される。
を固定金型186に対して型閉じし、射出成形機160
の射出ラムにより、貯留されていた金属材料Kをキャビ
ティ194に射出する。これにより、キャビティ194
内に金属材料Kが充填され、更に、冷却させることによ
り、金属製スリーブとなる射出成型品が形成される。
【0065】その後、可動金型188を型開きして射出
成型品を取り出し、窒素雰囲気中で例えば温度300℃
程度にまで加熱して脱バインダー処理を行い、更に、真
空雰囲気中で例えば温度1350℃程度にまで加熱して
焼結すれば金属製(ステンレス鋼製)スリーブ8’が得
られる。
成型品を取り出し、窒素雰囲気中で例えば温度300℃
程度にまで加熱して脱バインダー処理を行い、更に、真
空雰囲気中で例えば温度1350℃程度にまで加熱して
焼結すれば金属製(ステンレス鋼製)スリーブ8’が得
られる。
【0066】そして、このように形成された金属製スリ
ーブ8’は、同じくステンレス鋼製の主体金具202と
熱膨張率がほぼ同じであり、この結果、主体金具202
と金属製スリーブ8’が同様に加熱されても、それぞれ
同様に膨張するために互いが接触する部分では隙間が生
じにくい。
ーブ8’は、同じくステンレス鋼製の主体金具202と
熱膨張率がほぼ同じであり、この結果、主体金具202
と金属製スリーブ8’が同様に加熱されても、それぞれ
同様に膨張するために互いが接触する部分では隙間が生
じにくい。
【0067】このため、加圧充填された充填粉末は一層
流出しにくく、しかも、高い気密性を確保することがで
きるようになる。ところで、上記実施例では、充填粉末
208を押圧するの力の方向を主体金具202側に向け
るために、セラミックホルダ6の後端側に斜面を有する
突出部18を設けるようにしたが、検出素子の検出部側
を下方に向けた状態で排気管に取り付けて使用する場合
では、セラミックスリーブと主体金具との間を介して充
填粉末が流出するおそれが少ないので、必ずしもセラミ
ックホルダに対してこのような斜面を形成する必要はな
い。
流出しにくく、しかも、高い気密性を確保することがで
きるようになる。ところで、上記実施例では、充填粉末
208を押圧するの力の方向を主体金具202側に向け
るために、セラミックホルダ6の後端側に斜面を有する
突出部18を設けるようにしたが、検出素子の検出部側
を下方に向けた状態で排気管に取り付けて使用する場合
では、セラミックスリーブと主体金具との間を介して充
填粉末が流出するおそれが少ないので、必ずしもセラミ
ックホルダに対してこのような斜面を形成する必要はな
い。
【0068】また、上記各実施例では、検出素子をジル
コニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体を
用いて形成することにより、いわば、起電力変化型のガ
スセンサ(酸素センサ)となるように構成したものであ
る。これに限定されず、検出素子をチタニア等の金属酸
化物を用いて形成して、いわば、抵抗変化型のガスセン
サ(酸素センサ)となるように構成してもよい。
コニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体を
用いて形成することにより、いわば、起電力変化型のガ
スセンサ(酸素センサ)となるように構成したものであ
る。これに限定されず、検出素子をチタニア等の金属酸
化物を用いて形成して、いわば、抵抗変化型のガスセン
サ(酸素センサ)となるように構成してもよい。
【0069】また更に、検出素子の検出感度や検出精度
を高めるために、複数の素子(例えば、酸素濃淡電池素
子等)を積層したり、このような素子の両面にヒータ
(例えば、セラミックヒータ)を配置するようにしても
よい。
を高めるために、複数の素子(例えば、酸素濃淡電池素
子等)を積層したり、このような素子の両面にヒータ
(例えば、セラミックヒータ)を配置するようにしても
よい。
【図1】 実施例の酸素センサ2の概略構成を示す説明
図である。
図である。
【図2】 セラミックスリーブの他の例を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】 セラミックホルダの他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図4】 金属製スリーブを形成するための金属射出成
形機150の概略構成を示す説明図である。
形機150の概略構成を示す説明図である。
【図5】 従来の酸素センサ100の概略構成を示す説
明図である。
明図である。
2…酸素センサ(ガスセンサ)、4…検出素子、4c…
検出部、6,90,100,110…セラミックホルダ
(第1の保持部材)、8,60,70,80…セラミッ
クスリーブ(第2の保持部材)、8’…金属製スリー
ブ、18,26,74,84,94,104,114…
突出部、150…金属射出成形機、202…主体金具、
202b…段部、208…充填粉末。
検出部、6,90,100,110…セラミックホルダ
(第1の保持部材)、8,60,70,80…セラミッ
クスリーブ(第2の保持部材)、8’…金属製スリー
ブ、18,26,74,84,94,104,114…
突出部、150…金属射出成形機、202…主体金具、
202b…段部、208…充填粉末。
Claims (5)
- 【請求項1】 セラミックス製の積層基板からなり、測
定対象となるガスに晒される検出部が一端側に形成され
た長尺状の検出素子と、 前記検出素子の前記検出部が該ガスに晒されるように、
該ガスが流通する取付対象物の内側に該検出部を突出さ
せた状態で、該取付対象物に該検出素子を固定するため
の筒状の主体金具と、 前記検出素子を前記取付対象物に固定するために、該検
出素子を把持すると共に、前記主体金具の筒内で該検出
素子の前記検出部側に形成された段部に当接するよう、
該主体金具の筒内に配置される第1の保持部材と、 前記第1の保持部材を挟んで前記検出部の反対側に配置
される充填部材と、 前記充填部材を挟んで、前記第1の保持部材の反対側に
配置される第2の保持部材とを備えたガスセンサであっ
て、 前記第2の保持部材の前記充填粉末に対向する端面にお
ける前記検出素子近傍の部分を、前記主体金具近傍の部
分よりも前記第1の保持部材に向けて突出させたことを
特徴とするガスセンサ。 - 【請求項2】 前記第1の保持部材における前記充填粉
末に対向する端面の前記検出素子近傍の部分を、前記主
体金具近傍の部分よりも前記第2の保持部材に向けて突
出させたことを特徴とする請求項1に記載のガスセン
サ。 - 【請求項3】 前記第1の保持部材及び前記第2の保持
部材の内で少なくともいずれか一方は、セラミックス製
であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
のガスセンサ。 - 【請求項4】 前記第1の保持部材及び前記第2の保持
部材の内で少なくともいずれか一方は、金属製であるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセ
ンサ。 - 【請求項5】 前記第1の保持部材及び前記第2の保持
部材の内で金属製のものは、金属材料を金型内に射出し
て成形する金属射出成形法が用いられて形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263194A JP2002071626A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ガスセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263194A JP2002071626A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ガスセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002071626A true JP2002071626A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18750775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000263194A Pending JP2002071626A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ガスセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002071626A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017040562A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
JP2017106874A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
JP2019027917A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
US10732142B2 (en) | 2017-01-27 | 2020-08-04 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
JP7550686B2 (ja) | 2021-03-18 | 2024-09-13 | 株式会社Soken | ガスセンサ |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000263194A patent/JP2002071626A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017040562A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
JP2017106874A (ja) * | 2015-12-11 | 2017-06-15 | 株式会社デンソー | ガスセンサ |
US10732142B2 (en) | 2017-01-27 | 2020-08-04 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
JP2019027917A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
JP7550686B2 (ja) | 2021-03-18 | 2024-09-13 | 株式会社Soken | ガスセンサ |
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---|---|---|---|
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|
A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
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