JP2002090335A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2002090335A
JP2002090335A JP2000281730A JP2000281730A JP2002090335A JP 2002090335 A JP2002090335 A JP 2002090335A JP 2000281730 A JP2000281730 A JP 2000281730A JP 2000281730 A JP2000281730 A JP 2000281730A JP 2002090335 A JP2002090335 A JP 2002090335A
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metal
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JP2000281730A
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English (en)
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Hisaharu Nishio
久治 西尾
Masaaki Murase
昌明 村瀬
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関等に取り付けられ、ガス流通管内を
流通するガス中の被検出成分を検出するためのガスセン
サの機械的強度及び耐熱性を高める 【解決手段】 酸素センサ2が備える主体金具4は、一
体形成された脚部10,拡径部12,後端部14を備え
ている。後端部14において絶縁保護体6の上端部に相
当する部分から後端にかけての部分は、断面が略長方形
状を呈する。また、後端部14の外壁には、外部のコネ
クタ部材を外嵌させて接続する際に接続方向を規定する
ための案内部14a,14b,14c,14d,14e
が形成されている。この結果、接続部14は主体金具4
の中心軸に対して非対象となっている。そして、主体金
具4は、金属材料を金型内に射出して原型となる成形品
を得た後に、この成形品に焼結等を施して所定形状の主
体金具を完成させる金属射出成型法が用いられて形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスが流通するガ
ス流通管に取り付けられて、ガス中の被検出成分を検出
するガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車用内燃機関を制
御するために、排気管等のガス流通管に取り付けられ、
流通するガス中の被検出成分(例えば、酸素、NOx
等)を電気的に検出するガスセンサが知られている。
【0003】このようなガスセンサとしては、先端に検
出部が形成された検出素子と、その検出部を外側に突出
させた状態で検出素子を保持する筒状の主体金具と、主
体金具の後端側に取り付けられ、各種構成部材を把持す
ると共に、これら各種構成部材を保護するために、金属
製で筒状の複数の保護部材とを備えたものが知られてい
る。
【0004】しかしながら、複数の保護部材を主体金具
に組み付けるのは面倒であり、しかも、手間がかかると
いう問題があった。そこで、例えば、特開平10−13
2779号公報では、保護部材が樹脂にて一体形成され
たガスセンサが提案されている。このガスセンサでは、
樹脂射出成形法等を用いることにより簡単に保護部材を
形成でき、しかも、主体金具に簡単に組み付けることが
できるようになって、上記問題点を解決することができ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報
(特開平10−132779号公報)にて提案されたガ
スセンサを、自動車の排気管に実際に取り付けた場合に
は、排気管やガス(排気ガス)から主体金具には熱が伝
達されるものの、その熱は樹脂製の保護部材には伝達し
にくい。これにより、主体金具から熱が放射されにくく
なり、ガスセンサの各種構成部材の温度が上昇しやすく
なって、この結果、正確に被検出成分が測定できなくな
るおそれがあった。
【0006】また、樹脂製の保護部材の耐熱温度は金属
に比べて低く、排気管や排気ガスから熱を受けて溶けだ
すおそれがあった。しかも、主体金具に保護部材を取り
付けるには、例えば、主体金具の後端側を保護部材側に
加締たり、或いは、主体金具と保護部材とを互いに嵌合
可能に形成することが考えられるが、このようにして取
り付けた場合には、自動車の車輪によってはじき飛ばさ
れた石等が保護部材側に衝突した際に、主体金具から外
れてしまうおそれがあった。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、内燃機関等に取り付けられ、ガス流通管内
を流通するガス中の被検出成分を検出するためのガスセ
ンサの機械的強度及び耐熱性を高めるようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段,発明の効果】かかる目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、測
定対象となるガスに向けられる検出部が一端側に形成さ
れた検出素子と、該検出素子の他端側に取り付けられ、
該検出部にて検出された信号を外部から取り出すための
金属端子と、該検出素子を把持する主体金具とを備えた
ガスセンサにおいて、前記主体金具は、前記検出素子の
前記検出部とは反対側の端部から延設され、前記金属端
子に接続することによって前記信号を外部から取り出す
ための外部のコネクタ部材を嵌合可能な接続部と、前記
コネクタ部材を前記接続部に対して位置決めするため
に、該接続部において、前記主体金具の中心軸に沿っ
て、かつ、該中心軸に対して非対称の位置に形成された
溝または突条とを備えたことを特徴とする。
【0009】即ち、本発明(請求項1)のガスセンサで
は、外部のコネクタ部材を接続するための接続部を、い
わば主体金具から延設することによりこの主体金具と一
体的に形成するものである。しかも、主体金具の接続部
には、このコネクタ部材を位置決めするための溝または
突条が形成されている。
【0010】このため、ガスセンサにおける接続部側の
機械的強度が高くなり、路面からの飛び石を受けた際の
破損を極力防止できるようになる。また、ガス流通管等
の取付対象物やガスからの熱を受けた場合には、接続部
を介して放熱できるようになり、ガスセンサの構成部材
の温度上昇を防止することができるようになる。
【0011】そして、主体金具に形成される溝または突
条は、主体金具の中心軸に沿って、かつ、この中心軸に
対して非対称の位置に形成されているため、接続部に対
するコネクタ部材の取付位置が常に規定されるようにな
り、取り付けミスを防止することができる。ここで、溝
または突条は、接続部の内側または外側に形成すること
ができる。また、溝及び突条を組み合わせて形成するよ
うにしてもよい。
【0012】ところで、請求項1のガスセンサが備える
主体金具は、例えば、金属素材を鍛造成形機を用いて鍛
造することにより、主体金具の原型となる鍛造品を形成
すると共に、この鍛造品を切削機械を用いて切削加工す
ることにより、所定形状を成すように形成することがで
きる。
【0013】しかし、接続部に対して(主体金具に対し
て)溝または突条を鍛造や切削により形成するのは難し
く、手間がかかるものである。しかも、これら溝または
突条を切削して形成するには、専用の切削機械(例え
ば、NC旋盤等)が必要となるだけでなく、切削屑が多
量に発生することになり、全体的な製造コストが上昇す
るおそれがある。
【0014】そこで、請求項2に記載のように、主体金
具を、金属材料を金型内に射出して成形する金属射出成
形法により形成するのが望ましい。このようにすれば、
金型内に金属材料を射出するだけでよいため、簡単に、
しかも、低い製造コストで所定形状を成す主体金具を形
成することができる。
【0015】また、鍛造や切削では、主体金具を断面円
形状に形成するのに適しているものの、その他の形状
(例えば、断面長方形状等)に形成するのは困難である
のに対して、金属射出成型法では、主体金具の外形や内
形が所望の形状を成すように、自由に形成することがで
きる。
【0016】つまり、主体金具を種々の形状を成すよう
に自由に形成できることにより、ガスセンサの各種構成
部材の取り得る形状が主体金具の外形や内形に拘束され
ることがなくなる。このため、これら構成部材の取り得
る形状の選択の幅が広くなり、ガスセンサ全体としての
製造コストを低減させることも可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガスセンサを具
体化した実施例を図面と共に説明する。尚、本実施例で
は、自動車用内燃機関の排気管に取り付けて使用する酸
素センサとして具体化した。
【0018】図1は、酸素センサ2の概略構成を表し、
(a)は酸素センサ2の正面側の縦断面図、(b)は酸
素センサ2の側面側(即ち、(a)の左方側から見た側
面側)の縦断面図、(c)は、(a)中に示したA方向
から見た平面図を表す。即ち、酸素センサ2は、略筒状
の主体金具4と、主体金具4の筒内に配置された絶縁保
護体6と、先端(図中下方)が突出した状態で絶縁保護
体6の内側に挿入され、酸素イオン伝導性固体電解質体
からなる長板状の酸素濃淡電池素子を備えた断面長方形
状の検出素子8とを備えている。尚、検出素子8には、
酸素濃淡電池素子を活性化させるためのヒータ(図示
略)が積層されて形成されている。
【0019】主体金具4は、先端側からそれぞれ順に配
置された脚部10と、中心軸に直交する方向に沿って外
側に突出した拡径部12と、拡径部12から延設された
形状の後端部14とを備え、これらは一体形成されてい
る。この内、後端部14の一部、脚部10、拡径部12
はそれぞれ略円筒状に形成されている。また、拡径部1
2の上端面16は、上外方向に向かう面を有する斜面で
あり、一方、下端面18は、下外方向に向かう面を有す
る斜面である。
【0020】そして、後端部14において、絶縁保護体
6の上端部に相当する部分から後端にかけての部分は、
図1(c)等に示すように、断面が略長方形状を呈する
ように形成されている。そして、この後端部14の断面
略長方形状部分では、正面側の外径L1が側面側の外径
L2に比べて小さくなるように形成されている。尚、後
端部14における拡径部12側の外壁部分は、上外方向
に向かう面を有する斜面である。
【0021】また、この後端部14の断面略長方形部分
の外壁には、図示しない内燃機関の制御部から延設され
たコネクタ部材を外嵌させて接続する際に、接続方向
(接続位置)を規定するための案内部14a,14b,
14c,14d,14eが設けられている。ここで、こ
れら案内部14a,14b,14c,14d,14e
は、いずれも主体金具の中心軸に沿って外壁から突出し
た突条である。
【0022】そして、この内、案内部14a,14b
は、図1(c)に示すように、正面側(図中下方)に所
定の間隔を空けてそれぞれ設けられ、案内部14c,1
4dは、それぞれ側面側で正面寄りの部分に設けられ、
案内部14eは、後面側(図中上方)の中央部分に設け
られている。
【0023】つまり、後端部14の断面略長方形状部分
では、全体として主体金具4の中心軸に対して非対象と
なるように形成されている。ここで、外部のコネクタ部
材を外嵌させる主体金具4の後端部14(詳しくは、後
端部14におけるが、請求項記載の「接続部」に相当す
る。
【0024】また、この主体金具4では、後端部14,
拡径部12,脚部10の順に内径が小さくなるように形
成されている。また、主体金具4の内壁には、後端部1
4と拡径部12との間に段部20が形成され、拡径部1
2と脚部10との間に段部22が形成されており、これ
ら段部20,22は、いずれも筒内先端側に向かって下
る斜面を有する。
【0025】一方、絶縁保護体6は、後端側(図中上
方)の側壁が中心軸に直交する方向に突出することによ
り形成された鍔部24を有する略円筒状を呈している。
しかも、中心軸に沿って検出素子8の断面形状に沿った
略長方形状の挿通孔26が穿設されており、検出素子8
は挿通孔26に挿通されて保持されるようになってい
る。ここで、検出素子8は、先端側(図中下方)に検出
部8aが形成され、後端側には検出部8aにて生じた酸
素濃淡電池起電力を外部から取り出すために、複数(本
実施例では4個)のL字状の金属端子28が把持部材3
0等を介して取り付けられている。
【0026】そして、検出素子8を保持した絶縁保護体
6は、先端周縁部側を主体金具4の段部22に当接する
と共に、鍔部24の外壁を後端部14の内壁に当接した
状態で主体金具4に配置され、更に、この状態の主体金
具4の内側には、絶縁保護体6の上部側、及び、金属端
子28の一部等を埋設するようにして、主体金具4に固
定するための充填材32が充填されている。尚、金属端
子28は、主体金具4の後端部14の内側に配置され
る。また、充填材32としては、例えば、樹脂、ガラス
(シリカホウソガラス)等を用いることができる。
【0027】一方、主体金具4の脚部10の周囲には、
排気ガスを内外に流通させるガス流通孔を有すると共
に、検出素子8の検出部8a側を保護するための二重の
プロテクタ34,36が溶接等によって固定されてい
る。以上のようにして、酸素センサ2が構成されてい
る。そして、このように構成された酸素センサ2では、
図示しない内燃機関の制御部から延設されたコネクタ部
材が、金属端子28に接続した状態で主体金具4の後端
部14に外嵌されることにより、検出素子8の検出部8
aにて検出された酸素濃淡電池起電力を外部から取り出
すことができる。
【0028】他方、排気管100には、断面円形状の孔
部102が穿設され、孔部102には、筒状部104が
固定されている。この筒状部104は全体がステンレス
鋼(例えば、SUS430)にて形成され、先端開口部
104a側の内壁が筒内先端側に向かって下る斜面を有
する段部106を介して内側に突出することにより、突
出部108が形成されている。また、後端側の側壁に
は、筒状部104の中心軸に直交する方向に沿って筒内
に到達するまで切り欠かれた切欠部110が、この中心
軸を挟んで互いに対向するように2箇所形成されてい
る。
【0029】尚、筒状部104は、酸素センサ2の主体
金具4の後端部14の一部、拡径部12及び脚部10に
かけての部分が収容されるように形成されている。そし
て、筒状部104の後端側には、靱性を有する棒状の金
属材料からなり、しかも、図2(a),(b)中に示す
ように、一部が開放されたC環状(図中では、略U字状
となるC環状)に形成された弾性部材112が、切欠部
110を介して取り付けられている。そして、弾性部材
112は、切欠部110にそれそれ挿通される挿通部1
14と、各挿通部114の端部(図2(a)中上側)か
ら延設された共通の支持部116とを備える。また、各
挿通部114には、他端側が互いに向き合うように略L
字状に折り曲げられた折曲部118が形成されている。
【0030】このように構成された弾性部材112は、
各挿通部114が筒状部104の筒内に一部が突出する
ように切欠部110に挿通されると共に、支持部116
及び折曲部118が筒状部104の外壁に当接した状態
で、この筒状部104に取り付けられている。
【0031】ところで、酸素センサ2が備える主体金具
4は、全体がステンレス鋼(例えば、SUS316)に
て形成される。そして、主体金具4を形成するには、例
えば、金属材料(ステンレス鋼の粉末等)を金型内に射
出して金具の原型となる成形品を得た後に、この成形品
に焼結等を施して所定形状の主体金具を完成させる金属
射出成型法を用いることができる。
【0032】以下に、金属射出成型法を用いて主体金具
4を形成する手法の一例について図面と共に説明する。
図3は、主体金具4を形成するために使用する金属射出
成形機150の概略構成を表す断面図である。即ち、金
属射出成形機150は、スクリュー式射出成形機160
と、型締装置180とを備えている。
【0033】そして、射出成形機160は、シリンダ1
62と、シリンダ162内で回転駆動されると共に、軸
方向(図中左右方向)にも駆動されるスクリュー164
と、スクリュー164を駆動するための駆動装置166
と、シリンダ162内に、後述する金属材料Kを供給す
るための供給装置168とからなる。
【0034】この内、シリンダ162の先端部(図中左
方)には、溶融した状態の金属材料Kを射出するノズル
170が設けられ、他方、ノズル170とは反対側の後
端部は駆動装置166のケーシング166aに固定され
ている。また、シリンダ162の中間部上外壁には、供
給装置168と接続して、シリンダ162内に金属材料
Kを供給するための開口部162aが穿設されている。
そして、シリンダ162には、金属材料Kを所定温度に
加熱するための加熱装置172が外周に沿って複数設け
られている。
【0035】また、スクリュー164は、金属材料Kを
送り込むためのスクリュー溝164aを有し、当該スク
リュー164を、図中左方に向かって反時計回りに回転
させることにより、ノズル170側に金属材料Kを送り
込むことができる。そして、駆動装置166は、電動モ
ーター(図示略)を備え、スクリュー164は、この電
動モーターにより回転駆動される。また、ケーシング1
66a内には、射出用ラムが設けられ、この射出用ラム
によってスクリュー164は軸方向に駆動される。
【0036】また、供給装置168は、漏斗状のホッパ
ー174と、ホッパー174の下部(図中下方)に設け
られるフィーダ176と、供給路178とからなる。
尚、供給装置168は、供給路178の下端がシリンダ
162の開口部162aに接続され、ホッパー174内
の金属材料Kは、フィーダ176が駆動することにより
供給路178等に送り込まれる。
【0037】一方、型締装置180は、固定盤182
と、可動盤184とを備えている。そして、これら固定
盤182及び可動盤184には、それぞれ固定金型18
6及び可動金型188とが取り付けられている。固定金
型186には、スプルー190が形成され、固定金型1
86と可動金型188との境界線に沿ってランナー19
2が形成されている。また、可動金型188には二つの
主体金具4の原型となる成型品(以下、単に主体金具4
の成型品という)を同時に成形するためのキャビティ1
94が設けられている。
【0038】そして、可動盤184は、固定盤182に
対して型開き方向(図中左方)或いは型閉じ方向に駆動
されるようになっている。次に、金属射出成形機150
を用いて主体金具4を形成する手順について説明する。
【0039】まず、ステンレス鋼(SUS316)の粉
体に、アクリル樹脂等からなるバインダーを混練して生
成した金属材料Kをホッパー174に収容する。そし
て、射出した際の金属材料Kの温度が100℃となるよ
うに、加熱装置172の温度を調整する。その後、電動
モーターを起動してスクリュー164を駆動すると共
に、フィーダ176を駆動する。すると、ホッパー17
4内の金属材料Kは、供給路178から開口部162a
を介してシリンダ162内に供給される。
【0040】そして、供給された金属材料Kは、回転す
るスクリュー164により更に混練されつつ加熱装置1
72により加熱され、シリンダ162の先端部側(図中
左方)に送り込まれて貯留される。尚、金属材料Kが貯
留されるに従って、スクリュー164は後退(図中右
方)する。
【0041】次いで、型締装置180の可動金型188
を固定金型186に対して型閉じし、射出成形機160
の射出ラムにより、貯留されていた金属材料Kをキャビ
ティ194に射出する。これにより、キャビティ194
内に金属材料Kが充填され、更に、冷却させることによ
り、主体金具4の成型品が形成される。
【0042】その後、可動金型188を型開きして主体
金具4の成型品を取り出し、窒素雰囲気中で例えば温度
300℃程度にまで加熱して脱バインダー処理を行い、
更に、真空雰囲気中で例えば温度1350℃程度にまで
加熱して焼結すれば、後端部14の一部、脚部10、拡
径部12が略円筒状で、後端部14の他の部分が横断面
が略長方形状の主体金具4が得られる。
【0043】ここで、以上のように構成された酸素セン
サ2を排気管100側に取り付けるには、酸素センサ2
を、筒状部104の後端側開口部を介して、検出素子8
の検出部8a側から先に、この筒状部104に挿通すれ
ばよい。そして、酸素センサ2を挿通する際には、ま
ず、主体金具4の拡径部12の下端面18が、弾性部材
112の各挿通部114に当接するようになるが、その
後、拡径部12の外壁部分が各挿通部114を通過する
ときには、弾性部材112が拡径部12に押圧されて、
切欠部110を介して筒状部104の外周方向に弾性変
形するようになる。そして、更に挿通されると、ついに
は、拡径部12の下端面18が、筒状部104の段部1
06に当接すると共に、弾性部材112が拡径部12の
上端面16に当接される。
【0044】この状態では、弾性部材112の弾性力
(復元力)により、拡径部12の上端面16が下方寄り
方向に押圧される。この結果、拡径部12は、筒状部1
04の段部106と弾性部材112との間に挟持された
状態となり、酸素センサ2が、排気管100(筒状部1
04)に固定される。また、弾性部材112は、拡径部
12(酸素センサ2)を固定した状態では、切欠部11
0における筒状部104の筒内側の部分を密封するよう
に配置される。
【0045】このように、本実施例の酸素センサ2で
は、主体金具4の脚部10,拡径部12,後端部14
(即ち、先端から後端にかけて全て)がステンレス鋼に
て一体形成されているため、飛石を受けた際の耐衝撃性
に優れている。従って、主体金具4が飛石を受けても破
損しにくく、検出素子8をしっかりと保護できるように
なる。
【0046】また、主体金具4では、後端部14側(接
続部2a側)にかけて金属にて形成されているため、耐
熱性に優れている。更にまた、主体金具4を金属射出成
型法を用いて全体を一体形成するようにしたことによ
り、脚部10、拡径部12等の略円筒部分と、後端部1
4の略長方形部分とを同時に成形することが可能となっ
た。このため、内燃機関の制御部側から延設されたコネ
クタ部材の形状に応じて主体金具を形成できるようにな
った。
【0047】そして、従来のように、主体金具を金属塊
の状態から鍛造・切削して形成した場合では、金属屑が
多量に生じていたが、このように金属射出成型法を用い
ることにより、このような金属屑の発生を極力抑えるこ
とが可能となり、酸素センサ自体の製造コストを従来に
比べて低く抑えることが可能となった。
【0048】しかも、酸素センサ2では、工具等を用い
ることなく、この酸素センサ2を筒状部104に挿通す
るだけで、弾性部材112の弾性(バネ弾性)を利用し
て排気管100に固定することができ、その操作は極め
て簡単である。このため、排気管が複雑に配された箇所
等においても、スムーズに酸素センサ2を取り付けるこ
とができる。
【0049】また、取り付けられた酸素センサ2は、弾
性部材112により固定された状態が保持されるため
に、排気管100から自然に外れることがない。更に、
酸素センサ2を排気管100から取り外すには、酸素セ
ンサ2を筒状部104から引き抜くようにすればよく、
その操作は簡単である。
【0050】尚、このように取り付けられた酸素センサ
2では、弾性部材112により、拡径部12が筒状部1
04の段部106に押圧されると共に、切欠部110が
この弾性部材112により密封されるために、排気管1
00からの排気ガスの流出が阻止されるようになってい
る。
【0051】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、主体金具4の後端部14の一部について、横断面が
略長方形状を呈するように形成したが、脚部及び拡径部
を含め主体金具全体として横断面が略長方形を呈するよ
うに形成してもよい。また、主体金具の筒内について
も、横断面が円状を呈するように形成するのに限定され
ず、横断面が略長方形状を呈するように形成するように
してもよい。
【0052】このような形状を呈する場合においても、
金属射出成型法を用いれば、容易に主体金具を形成する
ことが可能となる。また、プロテクタ34,36につい
ても、それぞれ上記した金属射出成型法を用いて形成す
ることができる。そして、これらプロテクタ34,36
の成型品を金属射成射出成形機を用いて成形した後に、
主体金具4の成型品に取り付けて、同時に焼結すること
により、主体金具4及びプロテクタ34,36を一体形
成することができる。
【0053】一方、上記各実施例では、検出素子をジル
コニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体を
用いて形成することにより、いわば、起電力変化型のガ
スセンサ(酸素センサ)となるように構成したものであ
る。これに限定されず、検出素子をチタニア等の金属酸
化物を用いて形成して、いわば、抵抗変化型のガスセン
サ(酸素センサ)となるように構成してもよい。
【0054】また更に、検出素子の検出感度や検出精度
を高めるために、複数の素子(例えば、酸素濃淡電池素
子等)を積層したり、このような素子の両面にヒータ
(例えば、セラミックヒータ)を配置するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の酸素センサ2の概略構成を示す説明
図である。
【図2】 酸素センサ2の排気管100側への取付構造
を示す説明図である。
【図3】 主体金具4を形成するための金属射出成形機
150の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
2…酸素センサ(ガスセンサ)、4…主体金具、8…検
出素子、8a検出部、14…後端部(接続部)、14
a,14b,14c,14d,14e…案内部(突
条)、28…金属端子、150…金属射出成形機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となるガスに向けられる検出部
    が一端側に形成された検出素子と、該検出素子の他端側
    に取り付けられ、該検出部にて検出された信号を外部か
    ら取り出すための金属端子と、該検出素子を把持する主
    体金具とを備えたガスセンサにおいて、 前記主体金具は、 前記検出素子の前記検出部とは反対側の端部から延設さ
    れ、前記金属端子に接続することによって前記信号を外
    部から取り出すための外部のコネクタ部材を嵌合可能な
    接続部と、 前記コネクタ部材を前記接続部に対して位置決めするた
    めに、該接続部において、前記主体金具の中心軸に沿っ
    て、かつ、該中心軸に対して非対称の位置に形成された
    溝または突条とを備えたことを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記主体金具は、金属材料を金型内に射
    出して成形する金属射出成形法により形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294685A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Ngk Insulators Ltd ガスセンサ、ガスセンサ取付構造体、及びガスセンサ取付方法
JP2004258040A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Robert Bosch Gmbh 測定センサを固定するための装置
DE102017205517A1 (de) * 2017-03-31 2018-10-04 Robert Bosch Gmbh Abgassensor

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