JP6909717B2 - 内燃機関用の点火装置 - Google Patents

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Description

本開示は、点火プラグと、該点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置に関する。
例えばスパークプラグを含む点火プラグは、エンジンなどの内燃機関において、燃焼室の内部の混合気(未燃燃料)に点火するための装置である。一般的なエンジンは、筒状のシリンダブロックと、該シリンダブロックの開口端を閉塞するシリンダヘッドと、シリンダブロックの内部に収納されたピストンと、により囲まれる燃焼室を備えている。そして、スパークプラグは、中心電極と、接地電極と、中心電極および接地電極の間に形成される火花放電間隙と、を含む点火部(火花放電部)を備えており、該点火部が燃焼室に面するように、該スパークプラグがシリンダヘッドに形成されたプラグホールに例えば螺合により固定されることがある(特許文献1参照)。
また、スパークプラグは、上述した燃焼室である主燃焼室と、該主燃焼室に複数の噴孔を介して連通される副燃焼室(副室)と、を備える副室式のエンジンにおいて、点火部が副燃焼室に面するように、シリンダヘッドに支持されるプラグホルダに例えば螺合により固定されることもある(特許文献2参照)。
特許第4546753号公報 特開2009−236017号公報
近年、エンジン(内燃機関)の高効率化および高出力化により点火プラグの点火部の温度、より具体的には接地電極の温度が上昇傾向にある。電極の温度が高くなり過ぎると電極の損耗速度を加速させる虞があり、点火プラグの寿命を低下させる虞がある。点火部の温度上昇を抑制するために、空気過剰率を向上させてエンジンの燃焼温度を下げる方法などが考えられるが、エンジンの燃焼悪化や点火プラグによる点火が不安定になる虞がある。
ここで、点火プラグの点火部は、混合気の燃焼熱を受けて温度が上昇するが、熱伝導によりシリンダヘッドやプラグホルダへ放熱することで適切な温度が保たれるようになっている。点火プラグの温度上昇を抑制するために、特許文献1には、点火プラグが金属層を介してシリンダヘッドに螺合することで、螺合する部分の密着性の低下を抑制し、点火プラグからシリンダヘッドへの放熱性の低下を抑制することが開示されている。また、特許文献2には、副燃焼室を形成する副室口金やプラグホルダを囲むように冷却水が通る冷却水路を設けることが開示されている。
しかしながら、上述したような特許文献1や2に記載された発明では、点火プラグの点火部の熱がシリンダヘッドやプラグホルダへ有効に放熱されずに、点火部が高温となる虞がある。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、点火プラグにおける点火部の温度上昇を抑制することができ、点火プラグの長寿命化を実現可能な点火装置を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置は、
点火プラグと、前記点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置であって、
前記点火プラグは、
前記点火プラグの軸線方向における一端側に設けられる点火部と、
前記点火部よりも前記軸線方向の他端側に設けられる被支持部であって、前記被支持部の外周面の前記軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成された被支持部と、を含み、
前記シリンダヘッド部材は、
前記被支持部が挿入されて前記被支持部の前記外周面に対面する内周面を有するプラグホールであって、前記内周面の前記軸線方向における少なくとも一部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されたプラグホールと、
冷却水が通る冷却水流路と、を有し、
前記被支持部の前記外周面と前記プラグホールの前記内周面とが対面する対面領域を、 前記軸線方向において、前記冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、前記冷却水流路までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、
前記雄ネジ部および前記雌ネジ部は、前記流路近傍領域および前記流路遠方領域のうちの前記流路近傍領域のみに形成されている。
上記(1)の構成によれば、点火プラグは、点火部と、点火部よりも軸線方向の他端側に設けられる被支持部と、を含んでいる。また、シリンダヘッド部材は、被支持部が挿入されて被支持部の外周面に対面する内周面を有するプラグホールと、冷却水が通る冷却水流路と、を有している。そして、点火プラグの被支持部の外周面の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成され、プラグホールの内周面の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されている。このような内燃機関用の点火装置において、点火部における熱は、点火プラグの被支持部、被支持部の雄ネジ部とプラグホールの雌ネジ部との接触部、シリンダヘッド部材および冷却水流路を通る冷却水の順に伝達されることにより冷却される。
この際、被支持部の外周面とプラグホールの内周面とが対面する対面領域を、軸線方向において、冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、冷却水流路までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、上述した雄ネジ部および雌ネジ部は、流路近傍領域のみに形成されている。このような内燃機関用の点火装置は、仮に流路近傍領域および流路遠方領域に雄ネジ部および雌ネジ部が形成されている場合に比べて、流路近傍領域における雄ネジ部と雌ネジ部との間の面圧を上昇させることができ、ひいては流路近傍領域における熱抵抗を低減できる。このため、流路近傍領域において、点火部から伝達された熱を効率的に伝達させることができる。また、流路近傍領域は流路遠方領域に比べて冷却水流路までの距離が短いので、点火部における熱を、冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。したがって、上記の構成によれば、点火プラグにおける点火部の温度上昇を抑制することができ、点火プラグの長寿命化を実現可能である。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記冷却水流路は、前記冷却水流路の少なくとも一部が前記流路近傍領域における前記軸線方向と直交する方向に延在するラインと交差するように、形成されている。
上記(2)の構成によれば、冷却水流路の少なくとも一部が流路近傍領域における軸線方向と直交する方向に延在するラインと交差するように形成されている冷却水流路を通る冷却水に対して、点火部における熱を伝達させることができる。この際に、点火部と冷却水流路との間の距離が最短となるような位置に流路近傍領域が設けられているので、点火部における熱を、冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記流路近傍領域は、前記軸線方向において、前記流路遠方領域よりも前記点火部の近くに形成されている。
上記(3)の構成によれば、流路近傍領域は、流路遠方領域に比べて点火部までの距離が短いので、点火部における熱を冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材であって、前記雄ネジ部および前記雌ネジ部よりも前記軸線方向において前記点火部の近くに配置されるシール部材をさらに備える。
上記(4)の構成によれば、内燃機関用の点火装置は、シール部材を押圧した状態で雄ネジ部および雌ネジ部が螺合されるので、軸線方向において流路遠方領域よりも点火部の近くに形成された流路近傍領域における雄ネジ部と雌ネジ部との間の面圧をさらに上昇させることができ、流路近傍領域における熱抵抗をさらに低減できる。また、雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合することで、被支持部の外周面とプラグホールの内周面との間をシールするシール部材は強く圧接されるため、圧接される面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなる。このため、点火部における熱の一部をシール部材を介して伝達させることで、点火部における熱を冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記冷却水流路は、前記流路近傍領域における前記点火部から最も離れた位置から前記軸線方向と直交する方向に延在するラインに対して前記点火部が位置する側とは反対側に位置するように形成されている。
上記(5)の構成によれば、流路近傍領域は、軸線方向において、流路遠方領域よりも点火部から離れた位置に形成される。また、流路近傍領域における点火部から最も離れた位置から軸線方向と直交する方向に延在するラインに対して点火部が位置する側とは反対側に位置するように形成されている冷却水流路を通る冷却水に対して、点火部における熱を伝達させることができる。この際に、点火部と冷却水流路との間の距離が最短となるような位置に流路近傍領域が設けられているので、点火部における熱を、冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の構成において、
前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材であって、前記流路近傍領域又は前記流路近傍領域に隣接した位置に配置されるシール部材をさらに備える。
上記(6)の構成によれば、雄ネジ部および雌ネジ部は、流路近傍領域又は流路近傍領域に隣接した位置に配置されるシール部材を押圧した状態で螺合されるので、流路近傍領域における雄ネジ部と雌ネジ部との間の面圧をさらに上昇させることができ、流路近傍領域における熱抵抗をさらに低減できる。また、雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合することで、被支持部の外周面とプラグホールの内周面との間をシールするシール部材は強く圧接されるため、圧接される面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなる。このため、点火部における熱の一部をシール部材を介して伝達させることで、点火部における熱を冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。
(7)本発明の少なくとも一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置は、
点火プラグと、前記点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置であって、
前記点火プラグは、
前記点火プラグの軸線方向における一端側に設けられる点火部と、
前記点火部よりも前記軸線方向の他端側に設けられる被支持部であって、前記被支持部の外周面の前記軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成された被支持部と、を含み、
前記シリンダヘッド部材は、
前記被支持部が挿入されて前記被支持部の前記外周面に対面する内周面を有するプラグホールであって、前記内周面の前記軸線方向における少なくとも一部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されたプラグホールと、
冷却水が通る冷却水流路と、を有し、
前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材をさらに備え、
前記被支持部の前記外周面と前記プラグホールの前記内周面とが対面する対面領域を、 前記軸線方向において、前記冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、前記冷却水流路までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、
前記シール部材は前記流路近傍領域又は前記流路近傍領域に隣接した位置に配置される。
上記(7)の構成によれば、点火プラグは、点火部と、点火部よりも軸線方向の他端側に設けられる被支持部と、を含んでいる。また、シリンダヘッド部材は、被支持部が挿入されて被支持部の外周面に対面する内周面を有するプラグホールと、冷却水が通る冷却水流路と、を有している。そして、点火プラグの被支持部の外周面の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成され、プラグホールの内周面の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されている。このような内燃機関用の点火装置において、点火部における熱は、点火プラグの被支持部、被支持部の雄ネジ部とプラグホールの雌ネジ部との接触部、シリンダヘッド部材および冷却水流路を通る冷却水の順に伝達されることにより冷却される。
この際、内燃機関用の点火装置は、被支持部の外周面と、プラグホールの内周面との間をシールするためのシール部材をさらに備えている。該シール部材は、被支持部の外周面とプラグホールの内周面とが対面する対面領域を、軸線方向において、冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、冷却水流路までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、流路近傍領域又は流路近傍領域に隣接した位置に配置される。このような内燃機関用の点火装置は、雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合することで、被支持部の外周面とプラグホールの内周面との間をシールするシール部材は強く圧接されるため、圧接される面における面圧を上昇させることができ、シール部材における熱抵抗を低減できる。このため、シール部材において、点火部から伝達された熱を効率的に伝達させることができる。また、流路近傍領域は流路遠方領域に比べて冷却水流路までの距離が短いので、流路近傍領域又は流路近傍領域に隣接した位置に配置されるシール部材は、点火部における熱を、冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。したがって、上記の構成によれば、点火プラグにおける点火部の温度上昇を抑制することができ、点火プラグの長寿命化を実現可能である。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記点火プラグの前記被支持部は、前記外周面から凹んだ凹部を有し、
前記プラグホールは、前記内周面から突出する凸部を有し、
前記シール部材は、前記凹部および前記凸部に当接するように配置される。
上記(8)の構成によれば、シール部材は、被支持部の外周面から凹んだ凹部と、プラグホールの内周面から突出する凸部と、に当接するように配置されるので、シール部材の近くに位置する雄ネジ部と雌ネジ部とを軸線方向に押圧して密着させることができる。このため、シール部材の当接面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなるので、点火部における熱をシール部材を介して冷却水流路を通る冷却水まで効率的に伝達させることができる。また、シール部材の近くに位置する雄ネジ部と雌ネジ部との間の面圧を上昇させることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の構成において、
前記シリンダヘッド部材は、シリンダヘッドと、前記シリンダヘッドとは別体に構成されるとともに前記シリンダヘッドに内装される点火プラグ支持部材であって、前記プラグホール有するとともに主燃焼室に噴孔を介して連通される副室の一部を形成する点火プラグ支持部材と、を含む。
上記(9)の構成によれば、シリンダヘッド部材は、シリンダヘッドと、シリンダヘッドに内装される点火プラグ支持部材であって、主燃焼室に噴孔を介して連通される副室の一部を形成する点火プラグ支持部材と、を含んでいる。このため、点火プラグ支持部材に螺合される点火プラグは、点火部が副室内に露出されており、副室の内部に供給された着火用燃料ガスに着火するためのものである。点火プラグは、着火用燃料ガスの燃焼により点火部の温度が上昇する。このような点火プラグと点火プラグ支持部材とを備える内燃機関用の点火装置であっても、上述したように点火部における熱を点火プラグ支持部材や冷却水流路を通る冷却水に効率的に伝達させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、点火プラグにおける点火部の温度上昇を抑制することができ、点火プラグの長寿命化を実現可能な点火装置が提供される。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置を備える内燃機関の一例として副室式エンジンを概略的に示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置を概略的に示す概略断面図である。 ネジ山の数とネジ山の荷重分担率との関係を説明するためのグラフである。 比較例にかかる内燃機関用の点火装置を説明するための図であって、点火プラグとシリンダヘッド部材とを概略的に示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、冷却水流路が点火プラグと点火プラグ支持部材とが螺合する部分に対して点火部が位置する側とは反対側に位置する点火装置を概略的に示す概略断面図である。 図5に示す内燃機関用の点火装置の変形例であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側とは反対側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。 図6に示す内燃機関用の点火装置の変形例であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。 本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、シール部材が点火プラグと点火プラグ支持部材とが螺合する部分に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置を備える内燃機関の一例として副室式エンジンを概略的に示す概略断面図である。図1に示されるように、幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、点火プラグ2と、点火プラグ2に螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材12と、を備えている。そして、図1に示されるように、内燃機関用の点火装置1を備える副室式エンジン11は、点火プラグ2と、点火プラグ2に螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材12と、副室口金15と、を備えている。また、副室式エンジン11は、図1に示されるように、主燃焼室13と、主燃焼室13に複数の噴孔151を介して連通される副燃焼室14と、を備えている。
図1に示されるように、幾つかの実施形態では、シリンダヘッド部材12は、点火プラグ2を螺合により固定支持する点火プラグ支持部材5(副室プラグホルダ)と、閉塞部121および点火プラグ支持部材支持部122を有するシリンダヘッド120と、を含んでおり、点火プラグ支持部材5とシリンダヘッド120との間に冷却水流路7が設けられている。そして、点火プラグ支持部材5は、図1に示されるように、シリンダヘッド120とは別体に構成されるとともに、点火プラグ支持部材支持部122にシール部材16を介して支持されることでシリンダヘッド120に内装される。他の幾つかの実施形態では、シリンダヘッド部材12は、シリンダヘッド120のみにより構成されていてもよい。この場合には、シリンダヘッド120の内部に冷却水流路7が形成され、点火プラグ2はシリンダヘッド120に螺合により固定支持される。
シリンダヘッド120の閉塞部121は、図1に示されるように、点火プラグ2の軸線方向(図中上下方向)に対して直交方向に沿って延在して、不図示の筒状のシリンダブロックの開口端を閉塞する。上述した主燃焼室13は、上述したシリンダブロックの内周面と、該シリンダブロックの内部に収納された不図示のピストンの端面と、上述した閉塞部121を有するシリンダヘッド120のピストンの端面に対向する面(図中下側の面)と、により画定される。シリンダヘッド120の点火プラグ支持部材支持部122は、図1に示されるように、閉塞部121に対して主燃焼室13とは反対側(図中上側)に位置するとともに、点火プラグ2の軸線方向に沿って延在する筒状に形成されている。そして、点火プラグ支持部材支持部122は、内周面より凹んだ凹部にシール部材16が収納されている。
点火プラグ支持部材5は、図1に示されるように、点火プラグ2の軸線方向に沿って延在する筒状に形成されており、点火プラグ支持部材5の内部には点火プラグ2が収納されている。点火プラグ2は、図1に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における一端側(図中下側)に設けられる点火部3と、点火部3よりも軸線方向の他端側(図中上側)に設けられる被支持部4と、を含むスパークプラグである。そして、点火プラグ2は、被支持部4が点火プラグ支持部材5に螺合により固定されている。
また、点火プラグ支持部材5は、図1に示されるように、点火プラグ2に沿うように点火プラグ支持部材5の内部に収納されるとともに、副燃焼室14に燃料を供給可能に構成されている副室燃料供給装置17と、副燃焼室14および副室燃料供給装置17に接続されて副室燃料供給装置17から副燃焼室14に燃料を送るための副室燃料供給路18と、を有している。ここで、副室燃料供給装置17は、副燃焼室14への燃料の供給量を調整可能な調整弁を含んでいる。
副室口金15は、図1に示されるように、図中上下方向に延在する下端部が閉塞された有底筒状に形成されるとともに、上端部が点火プラグ支持部材5の下端部に当接した状態で直列に連結されている。また、副室口金15は、閉塞部121に形成された貫通孔123に挿通し、下端部が主燃焼室13に面するようになっている。副燃焼室14は、図1に示されるように、副室口金15の内周面と、点火プラグ支持部材5の内周面や端面と、点火プラグ2の端面と、により画定される。主燃焼室13と副燃焼室14は、副室口金15の下端部に形成された上述した複数の噴孔151を介して連通される。
副室燃料供給装置17および副室燃料供給路18を通って副燃焼室14に送られた燃料は、副燃焼室14の内部の気体に混ざることで過濃な混合気を形成する。なお、副燃焼室14に供給される燃料は液体であってもよく、気体(燃料ガス)であってもよい。副燃焼室14内の混合気は、点火プラグ2の点火部3における火花放電により着火されて燃焼する。そして、着火火炎は、噴孔151を介して主燃焼室13に噴出し、主燃焼室13内の希薄混合気を燃焼させる。図1に示される実施形態では、冷却水Wが通る冷却水流路7が、副室口金15の上端部および点火プラグ支持部材5の下端部の外周を囲むように形成されており、冷却水流路7に冷却水Wを循環させることで冷却し、点火プラグ2による温度上昇を抑制するようになっている。
図2は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置を概略的に示す概略断面図である。図2に示されるように、点火プラグ支持部材5は、点火プラグ2の軸線方向に沿って貫通するプラグホール50を有しており、プラグホール50の内周面51の少なくとも一部に雌ネジ部52が形成されている。
また、図2に示されるように、点火プラグ2は、中心電極31と接地電極32とを有しており、中心電極31および接地電極32の間に形成される火花放電間隙において火花放電させることで、副燃焼室14の内部の混合気に点火するようになっている。ここで、上述した点火部3は、副燃焼室14に面し、且つ上述した被支持部4のプラグホール50に挿入される挿入部40の副燃焼室14側の端面44よりも突出した部分である。なお、点火プラグ2の一般的な構成については適宜割愛するが、中心電極31は外周を囲む不図示の碍子により支持されており、該碍子は外周を囲む挿入部40を含む被支持部4により支持されている。被支持部4は、金属材料により形成されている。また、接地電極32の中心電極31と対向する端部とは反対側の端部(図2中上端部)は挿入部40の端面44に固定されている。
点火プラグ2は、図2に示されるように、挿入部40の外周面41の少なくとも一部にプラグホール50の雌ネジ部52に螺合可能な雄ネジ部42が形成されており、雄ネジ部42が雌ネジ部52に螺合されることで点火プラグ支持部材5に固定されている。
内燃機関用の点火装置1は、図2に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における挿入部40に対して点火部3とは反対側に設けられた凹部21と、点火プラグ支持部材5の軸線方向におけるプラグホール50に対して副燃焼室14に面する面55とは反対側に設けられた面56と、の間に配置されるシール部材9A(シール部材9)を備える内燃機関用の点火装置1Aを含んでいる。シール部材9Aは、断面形状がC字状の環状に設けられており、径方向内側が開口している。シール部材9Aは、凹部21と点火プラグ支持部材5の面56とに当接するように配置されている。シール部材9Aは、雄ネジ部42と雌ネジ部52とが螺合することで、点火プラグ2の軸線方向に沿って凹部21に押圧されて、凹部21のシール部材9Aに接触する面および面56に圧接される。このため、シール部材9Aは、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールするようになっている。ここで、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールするとは、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間を通って混合気が漏れ出さないような構成になっていることをいい、シール部材9が被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間に配置されることは必須ではない。
図2に示されるように、上述したプラグホール50の内周面51と挿入部40の外周面41とが対面する領域を対面領域8とする。そして、対面領域8を、点火プラグ2の軸線方向において、プラグホール50の内周面51から冷却水流路7までの距離D1が所定距離D0以下となる領域を含む流路近傍領域81と、プラグホール50の内周面51から冷却水流路7までの距離D2が所定距離D0を超える領域を含む流路遠方領域82と、に区分する。上述した内燃機関用の点火装置1Aでは、図2に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14側に流路近傍領域81が設けられており、副燃焼室14とは離れた側に流路遠方領域82が設けられている。そして、上述した被支持部4の雄ネジ部42および点火プラグ支持部材5の雌ネジ部52は、図2に示されるように、流路近傍領域81および流路遠方領域82のうちの流路近傍領域81のみに形成されている。
図3は、ネジ山の数とネジ山の荷重分担率との関係を説明するためのグラフである。図3における横軸はネジ山番号を示しており、該ネジ山番号はネジの頭部側から先端側に向かうにつれて徐々に数字が上昇する。図3に示されるように、ネジ山番号が大きくなるにつれてネジ山の荷重分担率が小さくなる。また、ネジ山の数が少ない場合には、ネジ山の数が多い場合に比べて、先端側のネジ山の荷重分担率が大きくなる。したがって、ネジ山の荷重分担率を大きくすることで、上述した雄ネジ部42および雌ネジ部52の螺合部分(圧接面)における面圧を大きくすることができ、該螺合部分における接触熱抵抗を小さくできる。
図4は、比較例にかかる内燃機関用の点火装置を説明するための図であって、点火プラグとシリンダヘッド部材とを概略的に示す概略断面図である。図4に示されるように、比較例の内燃機関用の点火装置10は、上述した雄ネジ部42および雌ネジ部52が、流路近傍領域81および流路遠方領域82の両方にわたり形成されている点において、上述した内燃機関用の点火装置1Aとは異なるものである。上述した内燃機関用の点火装置1Aは、比較例の内燃機関用の点火装置10に比べて、雌ネジ部52に螺合される雄ネジ部42の数が少ないので、流路近傍領域81における面圧を高くすることができる。
上述したように、幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図2および後述する図5〜8に示されるように、上述した点火部3および被支持部4を含む上述した点火プラグ2と、上述したプラグホール50および冷却水流路7を有する上述したシリンダヘッド部材12と、を備えている。そして、上述した対面領域8を流路近傍領域81と流路遠方領域82とに区分した際に、被支持部4の雄ネジ部42およびプラグホール50の雌ネジ部52は、流路近傍領域81および流路遠方領域82のうちの流路近傍領域81のみに形成されている。
上記の構造によれば、点火プラグ2は、点火部3と、点火部3よりも軸線方向の他端側に設けられる被支持部4と、を含んでいる。また、シリンダヘッド部材12は、被支持部4が挿入されて被支持部4の外周面41に対面する内周面51を有するプラグホール50と、冷却水Wが通る冷却水流路7と、を有している。そして、点火プラグ2の被支持部4の外周面41の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部42が形成され、プラグホール50の内周面51の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部42に螺合する雌ネジ部52が形成されている。このような内燃機関用の点火装置1において、点火部3における熱は、点火プラグ2の被支持部4、被支持部4の雄ネジ部42とプラグホール50の雌ネジ部52との接触部、シリンダヘッド部材12および冷却水流路7を通る冷却水Wの順に伝達されることにより冷却される。
この際、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51とが対面する対面領域8を、軸線方向において、冷却水流路7までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域81と、冷却水流路7までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域82と、に区分した際に、上述した雄ネジ部42および雌ネジ部52は、流路近傍領域81のみに形成されている。このような内燃機関用の点火装置1は、仮に流路近傍領域81および流路遠方領域82に雄ネジ部42および雌ネジ部52が形成されている場合に比べて、流路近傍領域81における雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧を上昇させることができ、ひいては流路近傍領域81における熱抵抗を低減できる。このため、流路近傍領域81において、点火部3から伝達された熱を効率的に伝達させることができる。また、流路近傍領域81は流路遠方領域82に比べて冷却水流路7までの距離が短いので、点火部3における熱を、冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。したがって、上記の構成によれば、点火プラグ2における点火部3の温度上昇を抑制することができ、点火プラグ2の長寿命化を実現可能である。
幾つかの実施形態では、上述した冷却水流路7は、図2に示されるように、冷却水流路7の少なくとも一部が流路近傍領域81における軸線方向と直交する方向に延在するラインL1と交差するように、形成されている冷却水流路7Aを含んでいる。
上記の構造によれば、図2に示されるように、冷却水流路7の少なくとも一部が流路近傍領域81における軸線方向と直交する方向に延在するラインL1と交差するように形成されている冷却水流路7を通る冷却水Wに対して、点火部3における熱を伝達させることができる。この際に、点火部3と冷却水流路7との間の距離が最短となるような位置に流路近傍領域81が設けられているので、点火部3における熱を、冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。
幾つかの実施形態では、図2に示されるように、上述した流路近傍領域81は、軸線方向において、流路遠方領域82よりも点火部3の近くに形成されている。この場合には、流路近傍領域81は、流路遠方領域82に比べて点火部3までの距離が短いので、点火部3における熱を冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。
図5は、本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図5に示されるように、雄ネジ部42および雌ネジ部52よりも軸線方向において点火部3の近くに配置されるシール部材9B(シール部材9)を備える内燃機関用の点火装置1Bを含んでいる。
図5に示されるように、上述した点火プラグ2の挿入部40には、外周面41から凹んだ第1凹部43が形成されている。第1凹部43は、端面44の外周縁部から点火プラグ2の軸線方向に沿って凹むように形成されている。また、図5に示されるように、上述したプラグホール50は、内周面51における副燃焼室14側に、内周面51から突出する凸部53が形成されるとともに、凸部53の、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14とは離れた側の面を一面とし、内周面51から凹んだ第2凹部54が形成されている。シール部材9Bは、図5に示されるように、第1凹部43と凸部53との間に第1凹部43および凸部53に当接するように配置されている。
シール部材9Bは、断面形状がC字状の環状に設けられており、径方向内側が開口している。シール部材9Bは、雄ネジ部42と雌ネジ部52とが螺合することで、点火プラグ2の軸線方向に沿って挿入部40の第1凹部43や凸部53に押圧されて、第1凹部43および凸部53に圧接される。このため、シール部材9Bは、被支持部4の外周面41と、プラグホール50の内周面51との間をシールするようになっている。
内燃機関用の点火装置1Bでは、図5に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14側に、第1凹部43や第2凹部54に連続するように流路近傍領域81が設けられており、副燃焼室14とは離れた側に流路遠方領域82が設けられている。そして、上述した被支持部4の雄ネジ部42およびプラグホール50の雌ネジ部52は、図5に示されるように、流路近傍領域81および流路遠方領域82のうちの流路近傍領域81のみに形成されている。
上記の構造によれば、内燃機関用の点火装置1は、シール部材9を押圧した状態で雄ネジ部42および雌ネジ部52が螺合されるので、軸線方向において流路遠方領域82よりも点火部3の近くに形成された流路近傍領域81における雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧をさらに上昇させることができ、流路近傍領域81における熱抵抗をさらに低減できる。また、雄ネジ部42と雌ネジ部52とを螺合することで、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールするシール部材9は強く圧接されるため、該圧接される面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなる。このため、点火部3における熱の一部をシール部材9を介して伝達させることで、点火部3における熱を冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。
特に、第1凹部43や第2凹部54に連続するように流路近傍領域81が設けられている場合には、シール部材9Bが、被支持部4の点火部3側の端面44から凹んだ第1凹部43と、プラグホール50の内周面51から突出する凸部53と、に当接するように配置されるので、シール部材9Bの近くに位置する雄ネジ部42と雌ネジ部52とを軸線方向に押圧して密着させることができる。このため、シール部材9Bの近くに位置する雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧を上昇させることができ、点火部3における熱を、シリンダヘッド部材12まで効率的に伝達させることができる。
図6は、本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、冷却水流路が点火プラグと点火プラグ支持部材とが螺合する部分に対して点火部が位置する側とは反対側に位置する点火装置を概略的に示す概略断面図である。幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図6に示されるように、上述した点火プラグ2の凹部21と上述したプラグホール50の面56との間に配置される上述したシール部材9Aを備える内燃機関用の点火装置1Cを含んでいる。内燃機関用の点火装置1Cにおける冷却水流路7は、図6に示されるように、流路近傍領域81における点火部3から最も離れた位置から軸線方向と直交する方向に延在するラインL2に対して、点火部3が位置する側とは反対側に位置するように形成されている冷却水流路7Bを含んでいる。
上記の構造によれば、図6に示されるように、流路近傍領域81は、軸線方向において、流路遠方領域82よりも点火部3から離れた位置に形成される。また、流路近傍領域81における点火部3から最も離れた位置から軸線方向と直交する方向に延在するラインL2に対して点火部3が位置する側とは反対側に位置するように形成されている冷却水流路7Bを通る冷却水Wに対して、点火部3における熱を伝達させることができる。この際に、点火部3と冷却水流路7Bとの間の距離が最短となるような位置に流路近傍領域81が設けられているので、点火部3における熱を、冷却水流路7Bを通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。
図7は、図5に示す内燃機関用の点火装置の変形例であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側とは反対側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。図8は、図6に示す内燃機関用の点火装置の変形例であって、シール部材が流路近傍領域に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図7に示されるように、雄ネジ部42および雌ネジ部52よりも軸線方向において点火部3から離れた側に配置されるシール部材9C(シール部材9)を備える内燃機関用の点火装置1Dを含んでいる。また、他の幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図8に示されるように、雄ネジ部42および雌ネジ部52よりも軸線方向において点火部3の近くに配置されるシール部材9Cを備える内燃機関用の点火装置1Eを含んでいる。
図7、8に示されるように、上述した点火プラグ2の挿入部40の軸線方向における中央には、外周面41から点火プラグ2の軸線方向に直交する方向に沿って凹んだ第3凹部45が形成されている。また、図7、8に示されるように、上述したプラグホール50は、内周面51における中央に、内周面51から突出する第2凸部57が形成されるとともに、第2凸部57の側面を一面とし、内周面51から凹んだ第4凹部58が形成されている。シール部材9Cは、図7、8に示されるように、第3凹部45と第2凸部57との間に第3凹部45および第2凸部57に当接するように配置されている。
シール部材9Cは、断面形状がC字状の環状に設けられており、径方向内側が開口している。シール部材9Cは、雄ネジ部42と雌ネジ部52とが螺合することで、点火プラグ2の軸線方向に沿って挿入部40の第3凹部45や第2凸部57に押圧されて、第3凹部45や第2凸部57に圧接される。このため、シール部材9Cは、被支持部4の外周面41と、プラグホール50の内周面51との間をシールするようになっている。
内燃機関用の点火装置1Dでは、図7に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14側に、第3凹部45や第4凹部58に連続するように流路近傍領域81が設けられており、副燃焼室14とは離れた側に流路遠方領域82が設けられている。そして、上述した被支持部4の雄ネジ部42およびプラグホール50の雌ネジ部52は、図7に示されるように、流路近傍領域81および流路遠方領域82のうちの流路近傍領域81のみに形成されている。
また、内燃機関用の点火装置1Eでは、図8に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14とは離れた側に第3凹部45や第4凹部58に連続するように流路近傍領域81が設けられており、副燃焼室14側に流路遠方領域82が設けられている。そして、上述した被支持部4の雄ネジ部42およびプラグホール50の雌ネジ部52は、図8に示されるように、流路近傍領域81および流路遠方領域82のうちの流路近傍領域81のみに形成されている。
幾つかの実施形態では、図5〜8に示されるように、上述した内燃機関用の点火装置1は、被支持部4の外周面41と、プラグホール50の内周面51との間をシールするためのシール部材9であって、流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置されるシール部材9をさらに備える。流路近傍領域81に隣接した位置とは、流路近傍領域81から所定範囲内にあり、且つ、シール部材9に当接される面のうちの少なくとも一つ面が、外周面41若しくは内周面51、又は外周面41や内周面51に連なる面であることをいう。流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置されるシール部材9は、雄ネジ部42および雌ネジ部52の螺合により押圧されることで生じる反力が流路近傍領域81に作用して、流路近傍領域81における雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧を上昇させる。この場合には、雄ネジ部42および雌ネジ部52は、流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置されるシール部材9を押圧した状態で螺合されるので、流路近傍領域81における雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧をさらに上昇させることができ、流路近傍領域81における熱抵抗をさらに低減できる。また、雄ネジ部42と雌ネジ部52とを螺合することで、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールするシール部材9は強く圧接されるため、該圧接される面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなる。このため、点火部3における熱の一部をシール部材9を介して伝達させることで、点火部3における熱を冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。
図9は、本発明の他の一実施形態にかかる内燃機関用の点火装置であって、シール部材が点火プラグと点火プラグ支持部材とが螺合する部分に対して点火部が位置する側に配置される点火装置を概略的に示す概略断面図である。幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、図9に示されるように、上述した図5に示される内燃機関用の点火装置1Bとは、対面領域8の流路近傍領域81および流路遠方領域82の両方に雄ネジ部42および雌ネジ部52が形成されている点において異なる、内燃機関用の点火装置1Fを含んでいる。
具体的には、内燃機関用の点火装置1Fは、図9に示されるように、上述した点火部3および被支持部4を含む上述した点火プラグ2と、上述したプラグホール50および冷却水流路7を有する上述したシリンダヘッド部材12と、を備えている。そして、内燃機関用の点火装置1Fは、図9に示されるように、被支持部4の外周面41と、プラグホール50の内周面51との間をシールするための上述したシール部材9Bであって、雄ネジ部42および雌ネジ部52よりも軸線方向において点火部3の近くに配置されるシール部材9Bをさらに備えている。
また、内燃機関用の点火装置1Fは、上述した挿入部40に上述した第1凹部43が形成されており、上述したプラグホール50に上述した凸部53及び第2凹部54が形成されている。シール部材9Bは、図9に示されるように、第1凹部43と凸部53との間に、第1凹部43および凸部53に当接するように配置されている。
また、内燃機関用の点火装置1Fでは、図9に示されるように、点火プラグ2の軸線方向における副燃焼室14側に、第1凹部43や第2凹部54に連続するように流路近傍領域81が設けられており、副燃焼室14とは離れた側に流路遠方領域82が設けられている。そして、上述した被支持部4の雄ネジ部42およびプラグホール50の雌ネジ部52は、図9に示されるように、流路近傍領域81および流路遠方領域82の両方に形成されている。
上述したように、幾つかの実施形態では、図5〜9に示されるように、上述した点火部3および被支持部4を含む上述した点火プラグ2と、上述したプラグホール50および冷却水流路7を有する上述したシリンダヘッド部材12と、を備えている。そして、上述した対面領域8を流路近傍領域81と流路遠方領域82とに区分した際に、上述したシール部材9は流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置されている。
上記の構成によれば、点火プラグ2は、点火部3と、点火部3よりも軸線方向の他端側に設けられる被支持部4と、を含んでいる。また、シリンダヘッド部材12は、被支持部4が挿入されて被支持部4の外周面41に対面する内周面51を有するプラグホール50と、冷却水Wが通る冷却水流路7と、を有している。そして、点火プラグ2の被支持部4の外周面41の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部42が形成され、プラグホール50の内周面51の軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部42に螺合する雌ネジ部52が形成されている。このような内燃機関用の点火装置1において、点火部3における熱は、点火プラグ2の被支持部4、被支持部4の雄ネジ部42とプラグホール50の雌ネジ部52との接触部、シリンダヘッド部材12および冷却水流路7を通る冷却水Wの順に伝達されることにより冷却される。
この際、内燃機関用の点火装置1は、被支持部4の外周面41と、プラグホール50の内周面51との間をシールするためのシール部材9をさらに備えている。該シール部材9は、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51とが対面する対面領域8を、軸線方向において、冷却水流路7までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域81と、冷却水流路7までの距離が所定距離を超える領域を含む流路遠方領域82と、に区分した際に、流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置される。このような内燃機関用の点火装置1は、雄ネジ部42と雌ネジ部52とを螺合することで、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールするシール部材9は強く圧接されるため、圧接される面における面圧を上昇させることができ、シール部材9における熱抵抗を低減できる。このため、シール部材9において、点火部3から伝達された熱を効率的に伝達させることができる。また、流路近傍領域81は流路遠方領域82に比べて冷却水流路7までの距離が短いので、流路近傍領域81又は流路近傍領域81に隣接した位置に配置されたシール部材9は、点火部3における熱を、冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。したがって、上記の構成によれば、点火プラグ2における点火部3の温度上昇を抑制することができ、点火プラグ2の長寿命化を実現可能である。
また、図5〜9に示されるように、流路近傍領域81において雄ネジ部42と雌ネジ部52とが螺合する場合には、シール部材9は、流路近傍領域81における雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧を上昇させることができ、流路近傍領域81における熱抵抗を低減できる。
幾つかの実施形態では、図5、7〜9に示されるように、上述した点火プラグ2の被支持部4は、外周面41から凹んだ凹部(第1凹部43、第3凹部45)を有しており、上述したプラグホール50は、内周面51から突出する凸部(凸部53、第2凸部57)を有している。そして、上述したシール部材9は、凹部(第1凹部43、第3凹部45)および凸部(凸部53、第2凸部57)に当接するように配置されている。
上記の構成によれば、シール部材9は、外周面41から凹んだ凹部と、プラグホール50の内周面51から突出する凸部と、に当接するように配置されるので、シール部材9の近くに位置する雄ネジ部42と雌ネジ部52とを軸線方向に押圧して密着させることができる。このため、シール部材9の当接面における面圧が高くなり熱抵抗が小さくなるので、点火部3における熱をシール部材9を介して冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させることができる。また、シール部材9の近くに位置する雄ネジ部42と雌ネジ部52との間の面圧を上昇させることができる。
上述した幾つかの実施形態(図2、5〜9参照)において、上述したシリンダヘッド部材12は、図1に示されるように、上述したシリンダヘッド120と、シリンダヘッド120とは別体に構成されるとともにシリンダヘッド120に内装される上述した点火プラグ支持部材5であって、上述したプラグホール50を有するとともに主燃焼室13に噴孔151を介して連通される副燃焼室14の一部を形成する点火プラグ支持部材5と、を含んでいる。この場合には、シリンダヘッド部材12は、シリンダヘッド120と、シリンダヘッド120に内装される点火プラグ支持部材5であって、主燃焼室13に噴孔151を介して連通される副燃焼室14の一部を形成する点火プラグ支持部材5と、を含んでいる。このため、点火プラグ支持部材5に螺合される点火プラグ2は、点火部3が副燃焼室14内に露出されており、副燃焼室14の内部に供給された混合気(着火用燃料ガス)に着火するためのものである。点火プラグ2は、混合気の燃焼により点火部3の温度が上昇する。このような点火プラグ2と点火プラグ支持部材5とを備える内燃機関用の点火装置1であっても、上述したように点火部3における熱を点火プラグ支持部材5や冷却水流路7を通る冷却水Wに効率的に伝達させることができる。
なお、上述した幾つかの実施形態では、内燃機関用の点火装置1を備える内燃機関の一例として副室式エンジン11を挙げて説明したが、本発明は例えば直噴式のエンジンなどの他の内燃機関に用いてもよい。幾つかの実施形態では、内燃機関は、筒状のシリンダブロックと、該シリンダブロックの開口端を閉塞するシリンダヘッド120と、シリンダブロックの内部に収納されたピストンと、により囲まれる燃焼室を備えており、該燃焼室に点火プラグ2の点火部3が面するように、点火プラグ2がシリンダヘッド120の閉塞部121に形成された貫通孔123に螺合されている。また、点火プラグ2は、混合気を着火させるものであればよく、上述したスパークプラグに限定されるわけではない。
また、上述した幾つかの実施形態では、流路近傍領域81や流路遠方領域82は、各々1つずつであったが、流路近傍領域81や流路遠方領域82を複数設けてもよい。ただし、流路近傍領域81は面圧の低下を避けるために1つであることが好ましい。
また、流路近傍領域81は、雄ネジ部42と雌ネジ部52との間における熱が移動するための必要な接触面積を確保するために、点火プラグ2の軸線方向において所定以上の長さを有することが望ましい。このため、対面領域8は、流路近傍領域81の軸線方向における長さ寸法が所定以上の長さになるように、流路近傍領域81と流路遠方領域82とに区分されるようになっていてもよい。
すなわち、上述した幾つかの実施形態にかかる内燃機関用の点火装置1は、対面領域8の軸線方向における長さ寸法を1とした場合において、流路近傍領域81の軸線方向における長さ寸法が0.2以上0.8以下である。この場合には、流路近傍領域81の、雄ネジ部42と雌ネジ部52とが螺合する部分における面圧を高めることができるとともに、雄ネジ部42と雌ネジ部52との間における熱が移動するための必要な接触面積を確保することができる。
また、上述した幾つかの実施形態では、シール部材9A〜9Cは、断面形状がC字状の環状に設けられていたが、該形状に限定されるわけではなく、被支持部4の外周面41とプラグホール50の内周面51との間をシールすることができれば他の形状であってもよい。
また、上述した幾つかの実施形態では、図2、5〜9に示されるように、挿入部40の軸線方向における点火部3側の外周縁部には面取りが施されているが、点火部3における熱を冷却水流路7を通る冷却水Wまで効率的に伝達させるためには、面取り寸法が小さい方が好ましい。また、挿入部40の軸線方向における点火部3側の外周縁部には面取りを施さないようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1,1A〜1F 内燃機関用の点火装置
2 点火プラグ
21 凹部
3 点火部
31 中心電極
32 接地電極
4 被支持部
40 挿入部
41 外周面
42 雄ネジ部
43 第1凹部
44 端面
45 第3凹部
5 点火プラグ支持部材
50 プラグホール
51 内周面
52 雌ネジ部
53 凸部
54 第2凹部
55,56 面
57 第2凸部
58 第4凹部
7,7A,7B 冷却水流路
8 対面領域
81 流路近傍領域
82 流路遠方領域
9,9A〜9C シール部材
10 比較例の内燃機関用の点火装置
11 副室式エンジン
12 シリンダヘッド部材
120 シリンダヘッド
121 閉塞部
122 点火プラグ支持部材支持部
123 貫通孔
13 主燃焼室
14 副燃焼室
15 副室口金
151 噴孔
16 シール部材
17 副室燃料供給装置
18 副室燃料供給路
D0,D1,D2 距離
L1,L2 ライン
W 冷却水

Claims (6)

  1. 点火プラグと、前記点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置であって、
    前記点火プラグは、
    前記点火プラグの軸線方向における一端側に設けられる点火部と、
    前記点火部よりも前記軸線方向の他端側に設けられる被支持部であって、前記被支持部の外周面の前記軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成された被支持部と、を含み、
    前記シリンダヘッド部材は、
    前記被支持部が挿入されて前記被支持部の前記外周面に対面する内周面を有するプラグホールであって、前記内周面の前記軸線方向における少なくとも一部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されたプラグホールと、
    冷却水が通る冷却水流路と、を有し、
    前記被支持部の前記外周面と前記プラグホールの前記内周面とが対面する対面領域を、前記軸線方向において、前記冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、前記冷却水流路までの距離が前記所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、
    前記雄ネジ部および前記雌ネジ部は、前記流路近傍領域および前記流路遠方領域のうちの前記流路近傍領域のみに形成されており、
    前記冷却水流路は、前記冷却水流路の少なくとも一部が前記流路近傍領域における前記軸線方向と直交する方向に延在するラインと交差するように、形成され
    前記流路近傍領域は、前記軸線方向において、前記流路遠方領域よりも前記点火部の近くに形成されている
    内燃機関用の点火装置。
  2. 前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材であって、前記雄ネジ部および前記雌ネジ部よりも前記軸線方向において前記点火部の近くに配置されるシール部材をさらに備える
    請求項に記載の内燃機関用の点火装置。
  3. 点火プラグと、前記点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置であって、
    前記点火プラグは、
    前記点火プラグの軸線方向における一端側に設けられる点火部と、
    前記点火部よりも前記軸線方向の他端側に設けられる被支持部であって、前記被支持部の外周面の前記軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成された被支持部と、を含み、
    前記シリンダヘッド部材は、
    前記被支持部が挿入されて前記被支持部の前記外周面に対面する内周面を有するプラグホールであって、前記内周面の前記軸線方向における少なくとも一部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されたプラグホールと、
    冷却水が通る冷却水流路と、を有し、
    前記被支持部の前記外周面と前記プラグホールの前記内周面とが対面する対面領域を、前記軸線方向において、前記冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、前記冷却水流路までの距離が前記所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、
    前記雄ネジ部および前記雌ネジ部は、前記流路近傍領域および前記流路遠方領域のうちの前記流路近傍領域のみに形成されており、
    前記冷却水流路は、前記流路近傍領域における前記点火部から最も離れた位置から前記軸線方向と直交する方向に延在するラインに対して前記点火部が位置する側とは反対側に位置するように形成されてい
    燃機関用の点火装置。
  4. 前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材であって、前記流路近傍領域又は前記流路近傍領域に隣接した位置に配置されるシール部材をさらに備える
    請求項1乃至の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
  5. 点火プラグと、前記点火プラグが螺合可能に構成されたシリンダヘッド部材と、を備える内燃機関用の点火装置であって、
    前記点火プラグは、
    前記点火プラグの軸線方向における一端側に設けられる点火部と、
    前記点火部よりも前記軸線方向の他端側に設けられる被支持部であって、前記被支持部の外周面の前記軸線方向における少なくとも一部に雄ネジ部が形成された被支持部と、を含み、
    前記シリンダヘッド部材は、
    前記被支持部が挿入されて前記被支持部の前記外周面に対面する内周面を有するプラグホールであって、前記内周面の前記軸線方向における少なくとも一部に前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されたプラグホールと、
    冷却水が通る冷却水流路と、を有し、
    前記内燃機関用の点火装置は、前記被支持部の前記外周面と、前記プラグホールの前記内周面との間をシールするためのシール部材をさらに備え、
    前記被支持部の前記外周面と前記プラグホールの前記内周面とが対面する対面領域を、 前記軸線方向において、前記冷却水流路までの距離が所定距離以下となる領域を含む流路近傍領域と、前記冷却水流路までの距離が前記所定距離を超える領域を含む流路遠方領域と、に区分した際に、
    前記シール部材は前記流路近傍領域又は前記流路近傍領域に隣接した位置に配置されるとともに、
    前記点火プラグの前記被支持部は、前記外周面から凹んだ凹部を有し、
    前記プラグホールは、前記内周面から突出する凸部を有し、
    前記シール部材は、前記凹部および前記凸部に当接するように配置される
    内燃機関用の点火装置。
  6. 前記シリンダヘッド部材は、シリンダヘッドと、前記シリンダヘッドとは別体に構成されるとともに前記シリンダヘッドに内装される点火プラグ支持部材であって、前記プラグホール有するとともに主燃焼室に噴孔を介して連通される副燃焼室の一部を形成する点火プラグ支持部材と、を含む
    請求項1乃至の何れか1項に記載の内燃機関用の点火装置。
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