JP6907814B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
像保持体に保持された現像剤像を記録媒体に静電的に転写する転写部と、
前記転写部に導入される記録媒体の現像剤像が転写される転写面を案内する転写面案内部材と、
前記転写面案内部材が装着される装着部と、
前記装着部に装着されたときの前記転写面案内部材に接触して異なる電荷調整処理を与えるための複数の接続部材を有する電荷調整部と、
を備え、
前記転写面案内部材は、前記記録媒体に与える電荷調整処理に対応して使用される複数の転写面案内部材として用意されており、
前記複数の転写面案内部材は、そのうちの1つが前記装着部に装着されて使用されるとともに、その装着時に前記電荷調整部における複数の接続部材のうちの対応する1つの接続部材と接触する接触部位を有しているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、前記転写面案内部材の前記接続部材との接触部位が、装着時に位置決め孔に嵌め入れる位置決め突起であるものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A3の画像形成装置において、前記電荷調整部の複数の接続部材が、前記位置決め孔に対応するとともに互いに異なる位置に設けられており、前記位置決め突起が、前記複数の転写面案内部材ごとに前記複数の接続部材の各位置に対応する異なる位置に設けられているものである。
この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A5の画像形成装置において、前記複数の転写面案内部材の種類をその装着時に検出する第2検出手段と、第2検出手段の検出結果が前記交換報知手段で判別された転写面案内部材の種類と整合しない場合に装着された転写面案内部材の種類が誤っていることを知らせる誤装着警告手段とを備えているものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A5又はA6の画像形成装置において、前記第1検出手段が記録媒体の固有の抵抗特性で分類した種類別に基づいて記録媒体の種類を検出し、前記交換報知手段が記録媒体の前記種類別に適合する転写面案内部材の種類を知らせるものである。
この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A1からA8のいずれかの画像形成装置において、前記電荷調整部における異なる電荷調整処理が、接地処理、抵抗素子を介在させた接地処理、又は給電処理の3つの処理であり、前記電荷調整部における複数の接続部材が、前記3つの処理を個別に行う3つの接続部材として構成されているものである。
この発明(A10)の画像形成装置は、上記発明A9の画像形成装置において、前記転写面案内部材のうち前記電荷調整部の給電処理を行う接続部材に接触させる接触部位を有する転写面案内部材は、記録媒体の転写面に接触する導電性の接触補助材が設けられているものである。
上記発明A3の画像形成装置では、転写面案内部材の装着作業と連動させて電荷調整部の接続部材との接触を遂行することができる。
上記発明A4の画像形成装置では、転写面案内部材の装着作業に併せて、転写面案内部材と電荷調整部の接触させるべき接続部材との接触を正確な組み合わせで行うことができる。
上記発明A6の画像形成装置では、装着すべき転写面案内部材の種類が誤っていることを知ることができる。
上記発明A7の画像形成装置では、固有の抵抗特性が異なる記録媒体に適合した転写面案内部材を使用して適切な電荷調整処理を行うことができる。
上記発明A9の画像形成装置では、転写部に導入される前の記録媒体の少なくとも転写面の電荷状態を、接地処理、抵抗素子を介在させた接地処理、又は給電処理を行うことで適切に調整することができる。
上記発明A10の画像形成装置では、記録媒体の少なくとも転写面に対して給電処理の電荷調整処理を安定して行うことができる。
図1および図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示している。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における二次転写部および周辺部の概要を示している。
画像形成装置1は、電子写真方式を採用して、文字、写真、図形等からなる画像情報に基づき現像剤で構成される画像を最終的に記録媒体の一例である記録用紙9に形成するものである。また、画像形成装置1は、例えば、外部接続機器、記憶媒体等の情報源から入力される画像情報に対応した画像を記録用紙9に形成して出力するプリンタとして構成されている。
筐体10は、例えば、支持部材、外装材等の材料を用いて支持構造部や外装部が形成されている。図1に示す一点鎖線は、筐体10の内部における記録用紙9の主な搬送経路である。
この5つの作像装置20(S,Y,M,C,K)は、筐体10の内部空間においてほぼ水平の方向に1列に並べた状態となるよう配置されている。また、各作像装置20(S,Y,M,C,K)は、扱う現像剤の種類が異なる点を除けば、以下に示すようにほぼ共通した構成になっている。
帯電装置22は、感光ドラム21の周面(像形成領域となる外周面部分)を所要の極性および電位に帯電させる接触帯電方式、非接触帯電方式等の装置である。
露光装置23は、感光ドラム21の帯電後の周面に、画像形成装置1に種々の方式で入力される画像情報に基づいて生成される画像信号に対応させた光を照射することにより各色線分(S,Y,M,C,K)の静電潜像をそれぞれ形成する装置である。
一次転写装置25は、感光ドラム21上のトナー像を中間転写装置30(の中間転写ベルト)に静電的に一次転写させる接触転写方式等の装置である。実施の形態1では、一次転写位置TP1になる中間転写ベルト31の内周面部分に接触して従動回転する一次転写ロール251を適用している。この一次転写ロール251は、中間転写ベルト31を支持するロールとしても機能する。
ドラム清掃装置26は、感光ドラム21の周面に付着して残留するトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。
除電器27は、例えば、感光ドラム21の像形成面を露光等により除電(電荷の消失)をして表面電位をほぼゼロにするものである。
一次転写位置TP1は、感光ドラム21のうち(後述する中間転写ベルト31を介した状態で)一次転写装置25と向き合う(又は接触する)部位になる。
また、画像形成装置1では、各作像装置20(S,Y,M,C,K)における感光ドラム21と一次転写装置25と中間転写装置30の一部(中間転写ベルト31)とで構成される部分が一次転写部29になっている。
この中間転写装置30は、作像装置20(S,Y,M,C,K)における感光ドラム21の一次転写位置TP1をそれぞれ通過した後に二次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に回転するよう配置される中間転写ベルト31を備えている。また、中間転写装置30は、中間転写ベルト31の周囲に、二次転写装置35、ベルト清掃装置36等が配置されている。
また、中間転写ベルト31は、複数の支持ロール32a〜32fに掛けまわされて回転自在に支持されている。支持ロール32aは駆動ロールとして、支持ロール32bは駆動ロール32aと協働して中間転写ベルト31の一次転写面を形成するよう保持する従動ロールとして、支持ロール32cは中間転写ベルト31に張力を付与するとともに中間転写ベルト31の蛇行を矯正する張力付与兼蛇行矯正ロールとして、支持ロール32dは二次転写バックアップロールとして、支持ロール32eは清掃用バックアップロールとして、支持ロール32fは中間転写ベルト31の二次転写面を形成するよう保持する二次転写前従動ロールとして、それぞれ構成されている。
ベルト清掃装置36は、中間転写ベルト31の外周面における像保持面に残留するトナー等の不要物をかきとって除去することで清掃する装置である。
また、画像形成装置1では、中間転写装置30における中間転写ベルト31と二次転写装置35と二次転写バックアップロール32dとで構成される部分が二次転写部39になっている。
この給紙装置40は、所望のサイズ、種類等の記録用紙9が図示しない積載板の上に積み重ねた状態で収容される収容体41と、その収容体41から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置42を備えている。収容体41は、筐体10に対して引き出し自在に取り付けられており、その引き出した状態において記録用紙9の補充や交換の作業ができるようになっている。収容体41および送出装置42の数は、必要に応じて増減される。
この定着装置50は、記録用紙9の導入口および排出口が形成された筐体51の内部に、矢印で示す方向に回転するとともに表面温度が所定の温度に保持されるように加熱手段によって加熱されるロール形態又はベルト形態からなる加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の軸方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して従動回転するロール形態又はベルト形態からなる加圧用回転体53とを設置したものである。
この定着装置50では、加熱用回転体52と加圧用回転体53とが接触する部分が、トナー像を保持する記録用紙9が導入されて定着処理(加熱および加圧)される定着処理部として構成されている。
この画像形成装置1では、以下に説明する基本的な画像形成動作が行われる。ここでは、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成する場合の動作を例にして説明する。
しかる後、作像装置20(Y,M,C,K)では、現像装置24(Y,M,C,K)が、各感光ドラム21の周面に形成された静電潜像にむけて所要の極性(本例ではマイナス極性)に帯電された各色(Y,M,C,K)の現像剤であるトナーをそれぞれ供給して現像を行い、その静電潜像を各色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化する。これにより、各感光ドラム21上に対応する色(Y,M,C,K)のトナー像が個別に形成される。
この際、給紙装置40では、画像形成動作に使用される記録用紙9が収容されている収容体41から該当する記録用紙9が送出装置42によって供給搬送路Rt1に送り出される。また、所要の収容体41から送り出された記録用紙9は、供給搬送路Rt1におけるレジストロール対43eにより二次転写タイミングに合わせて送り出された後、供給搬送路Rt1における第1用紙案内部材44と第2用紙案内部材45,46とに接触等しながら案内されて二次転写位置TP2に導入される(図2)。図2において符号9aは記録用紙9の表裏両面のうちトナー像が二次転写される側の面(例えば転写面)を示し、符号9bは転写面とは反対側の面(例えば非転写面)を示している。
定着装置50では、その記録用紙9が加熱用回転体52と加圧用回転体53の接触部分である定着処理部に導入されて通過する際に加熱および加圧される。これにより、トナー像を構成するトナーが加圧下で溶融されてトナー像が記録用紙9に定着される。
最後に、トナー像が定着された後の記録用紙9が、定着装置50の筐体51内から排出された後に排出搬送路Rt3を経由して用紙排出口11まで搬送された後、用紙排出口11から筐体10の外部に排出されて排出収容部12に収容される。
そして、画像形成装置1においては、二次転写位置TP2における記録用紙9へのトナー像の二次転写が安定して良好に行われるようにする観点から、二次転写バックアップロール32dに供給する二次転写電圧を筐体10内の温度および湿度等の条件に応じて変更する構成を採用しているが、それ以外にも、次の構成を採用している。
また、画像形成装置1は、図3から図9等に示されるように、その転写面案内部材45として、記録用紙9に与える電荷調整処理に対応して使用される3つの転写面案内部材45A,45B,45Cが用意されている。しかも、その3つの転写面案内部材45A,45B,45Cは、そのうちの1つが装着部60に装着されて使用されるとともに、その装着時に電荷調整部70における複数の接続部材72〜74のうちの対応する1つの接続部材と接触する接触部位82〜84を有するよう構成されている。
また、上記3つの転写面案内部材45A,45B,45Cは、例えば、当初はそのうちの1つの転写面案内部材45Aが装着部60に予め装着されており、残りの2つの転写面案内部材45B,45Cがその使用すべき時期が到来するまで未装着の状態で付属品として所定の場所(筐体10の内部空間も含む)に保管されることになる。
このうち、上記装着部60は、図3、図4等に示されるように、転写面案内部材45A〜45Cを着脱自在に装着するための部分である。
実施の形態1における装着部60は、中間転写装置30のベルト支持フレーム38における二次転写位置TP2の手前の位置に、供給搬送路Rt1(の第2用紙案内部材でもある非転写面案内部材46)と向き合う状態の部位として設けられている。また、この装着部60は、例えば、画像形成装置1の筐体10の前方(正面)側にある図示しない1つ又は複数の開閉扉を開けることで、その少なくとも前方側の端部が外部に露出して触れることが可能な状態になる。
上記ベルト支持フレーム38は、中間転写ベルト31を支持する複数の支持ロール32a〜32fや各作像装置20(S,Y,M,C,K)の一次転写装置25における一次転写ロール251等を回転自在に支持している部材である。また、ベルト支持フレーム38は、画像形成装置1の前方側に配置される前方フレーム部38Fと画像形成装置1の後方(背面)側に配置される後方フレーム部38Rとを有し、その前方フレーム部38Fと後方フレーム部38Rとが図示しない連結材等の部材により連結された構造になっている。
この保持誘導部材62は、装着部60に常設されている。また、保持誘導部材62は、その前方側板部63および後方側板部64と連結支持部65とが非導電性の部材で構成されている。
また、前方側板部63および後方側板部64は、その二次転写位置TP2とは反対側の端部の下方にガイド溝66に対応する切り込み溝63a,64aとが形成され、またその下端部に転写面案内部材45A〜45Cにおける接触部位82〜84を通過させる横長の切り欠き部63b,64bが形成されている。
さらに、前方側板部63は、その切り欠き部63bの上方部分に、転写面案内部材45A〜45Cの後述する前方取付け部(456)を取り付けて固定するための長孔63cやネジ孔63dが設けられている。
図3、図4、図8、図9等における符号67,68は、前方側板部63と後方側板部64を、ベルト支持フレーム38の前方フレーム部38Fと後方フレーム部38Rにそれぞれ取り付けて固定する際に使用するネジ孔又は固定ネジを示す。
ガイド溝66は、転写面案内部材45A〜45Cの着脱方向D1,D2に沿って直線状に延びる溝として形成されている。
ちなみに、着脱方向D1,D2における装着方向D1は、画像形成装置1の前方側から後方側に向けて例えば二次転写バックアップロール32dの軸方向(又は中間転写ベルト31の回転方向Bと直交するベルトの幅方向)とほぼ平行に延びる方向である。また、着脱方向D1,D2における離脱(取り外し)方向D2は、装着方向D1と反対側の方向である。
上記電荷調整部70は、図4、図6、図7、図9等に示されるように、ベルト支持フレーム38の後方フレーム部38Rに、装着部60の後方側部分と向き合う状態で配置されている。より具体的には、電荷調整部70は、後方フレーム部38Rに、保持誘導部材62における後方側板部64の更に後方側から装着部60の後方側部分と向き合う状態で配置されている。
4つの位置決め孔75(A,B,C,D)のうち1つの位置決め孔75Aは、転写面案内部材45A〜45Cに設けられる後述する共通の位置決め突起(81)が嵌め入れられる共通の位置決め孔である。
残りの3つの位置決め孔75(B,C,D)は、転写面案内部材45A〜45Cに設けられる後述する個別の位置決め突起(82,83,84)が嵌め入れられる個別の位置決め孔である。個別の位置決め孔75(B,C,D)は、転写面案内部材45A〜45Cにおける個別の位置決め突起(82,83,84)と対応する位置に配置されるが、共通の位置決め孔75Aから互いに異なる所定の距離だけそれぞれ離れた各位置に配置される。
実施の形態1における接続部材72〜74は、電荷調整処理として以下に説明するように接地処理、抵抗素子を介在させた接地処理、および給電処理のいずれかの処理を行うように構成されている。
具体的には、第3の接続部材74は、図9等に示されるように、支持基板71における個別の位置決め孔75Dと対応する位置に固定される当該位置決め孔75Dと同じ孔径からなる円環状の接触端子741と、画像形成装置1(又は中間転写装置30)において図示しない給電手段から供給される所望の電流を流す給電回路等を備えた電荷調整用の給電部78と、その接触端子741と給電部78との間を電気的に接続する接続線742とで構成されている。
上記3つの転写面案内部材45A,45B,45Cはいずれも、装着部60(の保持誘導部材62)に装着して使用することができるものであり、電荷調整部70における接続部材72〜74のいずれか1つと接触する接触部位82〜84が異なるのみで、それ以外の部分は同じ構成からなるものである。
本体部451と端部452,453とは、導電性を有する部材で構成されている。
前方取付部456は、前方側の端部452の一部分から延長した部位を起立させるよう折り曲げた鉛直面部分に図示しない他の部材(非導電性の部材)を固定したものである。
ちなみに、ネジ孔又は固定ネジ458は、保持誘導部材62の前方側板部63におけるネジ孔63dに固定することにより、転写面案内部材45A,45B,45Cの前方側の端部をその正式な取り付け位置に位置決めすることになる。
そして、この画像形成装置1においては、図10に例示するように、3つの転写面案内部材45A,45B,45Cについて、画像形成動作で使用される記録用紙9の種類に応じて使い分けるように構成されている。
つまり、3つの転写面案内部材45A,45B,45Cは、使用される記録用紙9の種類に応じて使用すべきもの(種類)が予め決められていて、その記録用紙9の種類により交換して装着部60に装着される。
ここで、中間の抵抗特性とは、低い抵抗特性と高い抵抗特性の間の抵抗特性である。また、低い抵抗特性とは、例えば記録用紙9の転写面9aの表面抵抗率が1010Ω/□よりも低いものである。一方、高い抵抗特性とは、例えば記録用紙9の転写面9aの表面抵抗率が1012Ω/□を超えるものである。
転写面案内部材45Aは、記録用紙9として図10に示す中間の抵抗特性からなる記録用紙9A(普通紙など)を用いて画像形成を行う場合に、装着部60に取り付けて使用される。
このときの転写面案内部材45Aの装着作業は、装着部60における保持誘導部材62を利用して行われる。
また、このとき転写面案内部材45Aの後方側で上方に突出している個別の位置決め突起82とその取付場所の鉛直面部分455が、保持誘導部材62の前方側板部63および後方側板部64における切り欠き部63b,64bを順次くぐり抜けるよう通過する。
また、このときほぼ同時に、転写面案内部材45Aの前方側の端部にある前方取付部456にある位置決め補助突起457が、保持誘導部材62の前方側板部63にある長孔63cに嵌め入れられる。
この結果、転写面案内部材45Aは、装着部60において、電荷調整部70による抵抗素子77を介在させた接地処理がされる状態に保たれる(図9、図10)。
次に、転写面案内部材45Bは、記録用紙9として図10に示す低い抵抗特性からなる記録用紙9B(金属紙など)を使用した画像形成を行う場合に、装着部60に取り付けて使用される。
このときの転写面案内部材45Aの離脱(取り外し)作業は、その装着作業のときと同様に、装着部60における保持誘導部材62を利用して行うことができる。
この際、転写面案内部材45Aの後方側の端部にある共通の位置決め突起81と個別の位置決め突起82が、電荷調整部70の支持基板71にある共通の位置決め孔75Aと個別の位置決め孔75Cからそれぞれ引き抜かれる(図7(a))。
また、このときほぼ同時に、転写面案内部材45Aの前方取付部456にある位置決め補助突起457が、保持誘導部材62の前方側板部63にある長孔63cから抜き出される。
また、このとき転写面案内部材45Aの後方側で上方に突出している個別の位置決め突起82とその取り付け場所である鉛直面部分455が、保持誘導部材62の後方側板部64および前方側板部63における切り欠き部64b,63bを順次くぐり抜けるよう通過する。
最後に、転写面案内部材45Aにおける被ガイド面部49を保持誘導部材62におけるガイド溝66から引き抜く。
このときの装着作業は、次の点が少し異なるのみで、それ以外については上記転写面案内部材45Aの装着作業と同様に行われる。
この結果、転写面案内部材45Bは、装着部60において、電荷調整部70による通常の接地処理(抵抗素子などを介在させない接地処理)がされる状態に保たれる(図9、図10)。
次に、転写面案内部材45Cは、記録用紙9として図10に示す高い抵抗特性からなる記録用紙9C(樹脂フィルムなど)を使用した画像形成を行う場合に、装着部60に取り付けられて使用される。
また、このときの転写面案内部材45A,45Bの離脱(取り外し)作業は、上述した転写面案内部材45Aの取り外し作業のときとほぼ同様に、装着部60における保持誘導部材62を利用して行うことができる。
このときの装着作業は、次の点が少し異なるのみで、それ以外については上記転写面案内部材45A,45Bの装着作業の場合と同様に行われる。
この結果、転写面案内部材45Cは、装着部60において、電荷調整部70による給電処理がされる状態に保たれる(図9、図10)。
しかし、転写面案内部材45Aに代えて転写面案内部材45Cを装着部60に装着したうえで白色トナーからなる画像を記録用紙9Cに形成した場合は、上記特有の転写不良の発生が抑制されて良好な二次転写を行うことができ、ひいては二次転写不良のない画像形成を行うことができる。
このため、この画像形成装置1では、異なる種類の記録用紙9(A〜C)を用いた画像形成動作を行う場合であっても、そのいずれの記録用紙9(A〜C)に対しても転写面9aの電荷状態が適切に調整されるので転写不良の発生が抑制された良好な二次転写を行うことができ、ひいては二次転写不良のない画像形成を行うことができる。
このように構成した場合は、例えば、転写面案内部材45(A〜C)の交換(着脱)作業を行うときに、その中間転写装置30における少なくとも一部を引き出した状態にすれば、装着部60も筐体10の外部に引き出された状態になる。この結果、転写面案内部材45(A〜C)の着脱作業がしやすくなる。
図11は、実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示すものである。
実施の形態2に係る画像形成装置は、図11に示されるように、画像形成動作に使用される記録用紙9の種類を検出する第1検出手段16と、その第1検出手段16の検出結果に応じて転写面案内部材45の交換の要否とその交換のときに使用すべき転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)を知らせる交換検知手段17を備えている点で相違するのみで、それ以外については実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
図11における符号37は、二次転写電圧を供給する二次転写給電装置(給電部)を示している。
第1検出手段16は、3つの転写面案内部材45(A〜C)を使用すべき記録用紙9の種類を検出することができるものであればよい。このときの記録用紙9の種類は、例えば実施の形態1で例示した固有の抵抗特性で分類した種類(抵抗特性そのものではなく、各抵抗特性で予め分かれる記録用紙9の名称など)が適用される。
第1検出手段16の検出情報は、中央制御装置15を介して交換検知手段17に入力される。
交換検知手段17は、例えば、図10に例示する記録用紙9の種類と転写面案内部材45の種類との関係を示す対照情報に基づき、転写面案内部材45の交換の要否とその交換のときに使用すべき転写面案内部材45の種類を判別するとともにその判別した結果を報知する機能を備えた手段である。このような交換検知手段17は、中央制御装置15の制御動作の一部として機能するようにソフトウエアとして構成されるか、あるいは、図11に例示するように中央制御装置15とは独立した機能装置として構成される。
実施の形態2に係る画像形成装置1では、画像形成動作の開始前等において第1検出手段16により記録用紙9の種類が検出されると、交換検知手段17が、直前の画像形成動作で使用された記録用紙9の種類と第1検出手段16で検出された記録用紙9の種類とを対比する。
これにより、記録用紙9の種類を変更して画像形成動作を行う場合でも、転写面案内部材45の交換の要否やその交換で使用すべき転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)が効率よくわかり利便性が確保され、また、転写面案内部材45の交換を適切に行うことができる。
また、この画像形成装置1では、図11に示されるように、3つの転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)をその装着時に検出する第2検出手段18と、その第2検出手段18の検出結果が交換検知手段17で判別された転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)と整合しない場合に装着された転写面案内部材45の種類が誤っていることを知らせる誤装着警告手段19を追加して装備することができる。
第2検出手段18は、3つの転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)をその装着途中や装着完了時に検出(識別)することができるものであればよい。第2検出手段18としては、3つの転写面案内部材45に設ける識別用の形状部分や識別情報を付した部位について、機械的手段、光学的手段、電気的手段、電子的手段等の認識手段により識別することができる手段が採用される。
誤装着警告手段19は、例えば、図10に例示する記録用紙9の種類と転写面案内部材45の種類との関係を示す対照情報に基づき、第2検出手段18により実際に装着された転写面案内部材45の種類に関する検出結果と第1検出手段16の検出結果に応じて選定される転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)の情報とを対比し、その両者の種類が整合しない場合に装着された転写面案内部材45の種類が誤っていることを報知する機能を備えた手段である。このような誤装着警告手段19は、中央制御装置15の制御動作の一部として機能するようにソフトウエアとして構成されるか、あるいは、図11に例示するように中央制御装置15とは独立した機能装置として構成される。
この第2検出手段18と誤装着警告手段19を追加した画像形成装置1では、転写面案内部材45の交換を行った場合、その交換で装着した転写面案内部材45の種類(45A,45B,45C)が第2検出手段18で検出され、誤装着警告手段19が第2検出手段18で検出された転写面案内部材45の種類と交換検知手段17で判別された転写面案内部材45の種類とを対比する。
次いで、誤装着警告手段19は、このときの判別した結果を中央制御装置15に送信すると、例えば中央制御装置15の制御動作により操作表示装置14における表示部14bにその判別した結果(種類が誤っていること)が表示される。
これにより、転写面案内部材45の誤装着を回避することができ、転写面案内部材45の誤装着による不適切な電荷調整処理を行って二次転写不良を誘発してしまうことを防止することができる。
実施の形態1、2では、3つの転写面案内部材45A,45B,45Cが装備されている構成例を示したが、転写面案内部材45として他の複数のものを用意したものであってもよい。この場合、転写面案内部材45の数は、例えば、行うべき電荷調整処理の数に対応して設定される。
また、電荷調整処理についても、実施の形態1、2で例示した3種類とは異なる種類や組み合わせの電荷調整処理を採用してもよい。
また、この接触補助材56は、記録用紙9Cの搬送状態を阻害することなくその転写面9aへの接触が良好に得られる部材であればよく、例えば、導電性ブラシ等の部材が適用される。さらに、この接触補助材56は、図12(a)に示すように記録用紙9Cと接触する部位56aが本体部451の案内面450から所要の突出量αになるよう突出させた状態で配置するとよい。また、この接触補助材56の記録用紙9Cの搬送方向Sに沿う寸法Lについては適宜設定される。
この接触補助材56を設けた転写面案内部材45Cを適用した場合は、図12(b)に例示すように、樹脂フィルム等の記録用紙9Cにおける転写面9aに二次転写前に接触しやすくなり、電荷調整部70による給電処理により電荷調整処理を安定して行うことができる。この結果、記録用紙9Cに対する二次転写も良好に行われるようになる。
保持誘導部材62を設けない装着部60であっても、その装着部60は、複数の転写面案内部材45を着脱自在に装着できる構造が採用される。また、この保持誘導部材62を設けない装着部60は、例えば、前述したように中間転写装置30の少なくとも一部を筐体10の外部に引き出し可能にした場合に採用すると、その中間転写装置30の少なくとも一部を引き出した状態にすれば転写面案内部材45の着脱作業をしやすようにすることが可能になる。
また、実施の形態1、2では、転写面案内部材として二次転写部39に導入される記録用紙9の転写面9aを案内する転写面案内部材45を基準にした構成例を示したが、必要であれば、この発明は、感光ドラム21から記録用紙9の転写面9aにトナー像を転写する転写部に導入される記録用紙9の転写面9aを案内する転写面案内部材を基準にした構成にも適用することが可能である。
9A,9B,9C…記録用紙(記録媒体の一例)
9a…転写面
16A,16B…第1検出手段
17…交換報知手段
18…第2検出手段
19…誤装着警告手段
31…中間転写ベルト(像保持体の一例)
39…二次転写部(転写部の一例)
45A,45B,45C…転写面案内部材(複数の転写面案内部材の一例)
56…接触補助材
60…装着部
62…保持誘導部材
70…電荷調整部
72,73,74…接続部材
75B,75C,75D…位置決め孔
82,83,84…位置決め突起(接触部位の一例)
D1…装着方向
D2…離脱方向
Claims (10)
- 像保持体に保持された現像剤像を記録媒体に静電的に転写する転写部と、
前記転写部に導入される記録媒体の現像剤像が転写される転写面を案内する転写面案内部材と、
前記転写面案内部材が装着される装着部と、
前記装着部に装着されたときの前記転写面案内部材に接触して異なる電荷調整処理を与えるための複数の接続部材を有する電荷調整部と、
を備え、
前記転写面案内部材は、前記記録媒体に与える電荷調整処理に対応して使用される複数の転写面案内部材として用意されており、
前記複数の転写面案内部材は、そのうちの1つが前記装着部に装着されて使用されるとともに、その装着時に前記電荷調整部における複数の接続部材のうちの対応する1つの接続部材と接触する接触部位を有している画像形成装置。 - 前記装着部に、前記転写面案内部材をその着脱時に保持して誘導する保持誘導部材が設けられている請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写面案内部材の前記接続部材との接触部位は、装着時に位置決め孔に嵌め入れる位置決め突起である請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記電荷調整部の複数の接続部材は、前記位置決め孔に対応するとともに互いに異なる位置に設けられており、
前記位置決め突起は、前記複数の転写面案内部材ごとに前記複数の接続部材の各位置に対応する異なる位置に設けられている請求項3に記載の画像形成装置。 - 使用される記録媒体の種類を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段の検出結果に応じて前記転写面案内部材の交換の要否およびその交換で使用すべき種類を判別して知らせる交換報知手段とを備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記複数の転写面案内部材の種類をその装着時に検出する第2検出手段と、第2検出手段の検出結果が前記交換報知手段で判別された転写面案内部材の種類と整合しない場合に装着された転写面案内部材の種類が誤っていることを知らせる誤装着警告手段とを備えている請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記第1検出手段は記録媒体の固有の抵抗特性で分類した種類別に基づいて記録媒体の種類を検出し、前記交換報知手段は記録媒体の前記種類別に適合する転写面案内部材の種類を知らせる請求項5又は6に記載の画像形成装置。
- 前記転写部は、中間転写体に保持された現像剤像を記録媒体に静電的に転写する二次転写部であり、
前記装着部は、前記中間転写体を支持する支持部材に設けられている請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記電荷調整部における異なる電荷調整処理は、接地処理、抵抗素子を介在させた接地処理、又は給電処理の3つの処理であり、
前記電荷調整部における複数の接続部材は、前記3つの処理を個別に行う3つの接続部材として構成されている請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記転写面案内部材のうち前記電荷調整部の給電処理を行う接続部材に接触させる接触部位を有する転写面案内部材は、記録媒体の転写面に接触する導電性の接触補助材が設けられている請求項9に記載の画像形成装置。
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