JP6907317B2 - 酵素を含む洗浄組成物 - Google Patents
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Description
本願は、参照によって本明細書に組み込まれる、コンピュータで読み取り可能な形式の配列表を含む。
本開示は、洗浄組成物及び/又は処理組成物に関する。洗浄組成物は、穏和な液体洗剤組成物、強力液体洗剤組成物、固体、例えば、粉末洗剤、硬質面洗浄組成物、洗濯で一般に使用される洗剤ジェル、漂白組成物、洗濯添加剤、布地強化組成物、シャンプー、ボディソープ、他のパーソナルケア組成物、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。洗浄組成物は、硬質面洗浄組成物(食器洗浄組成物など)又は洗濯組成物(強力液体洗剤組成物など)であってよい。
本組成物は、グリコシドヒドロラーゼ活性を有し、GHファミリー39グリコシドヒドロラーゼから選択されるグリコシドヒドロラーゼ酵素を含む。本発明に必須の酵素は、好ましくは、配列番号1に対して少なくとも60%、又は少なくとも65%、又は少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は100%未満又は最高100%の同一性を有するグリコシドヒドロラーゼ酵素を含む。
本組成物は、アミラーゼ酵素を含む。好適なα−アミラーゼとしては、細菌又は真菌起源のものが挙げられる。化学的又は遺伝的に改変された突然変異体(変異体)が含まれる。好ましいアルカリ性α−アミラーゼは、Bacillus株、例えば、Bacillus licheniformis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus stearothermophilus、Bacillus subtilis、又は他のBacillus sp.、例えば、Bacillus sp.NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、DSM 9375(米国特許第7,153,818号)、DSM 12368、DSMZ no.12649、KSM AP1378(国際公開第97/00324号)、KSM K36又はKSM K38(欧州特許第1,022,334号)に由来する。好ましいアミラーゼとしては、以下が挙げられる:
(a)国際公開第94/02597号、同第94/18314号、同第96/23874号及び同第97/43424号に記載されている変異体、特に、本明細書で配列番号2として列挙されている酵素(国際公開第96/23874号の配列番号2)に対して、以下の位置:15、23、105、106、124、128、133、154、156、181、188、190、197、202、208、209、243、264、304、305、391、408及び444のうちの1つ以上が置換されている変異体。
(b)米国特許第5,856,164号、並びに国際公開第99/23211号、同第96/23873号、同第00/60060号及び同第06/002643号に記載されている変異体、特に、本明細書で配列番号3として列挙されているAA560酵素(国際公開第06/002643号の配列番号12)に対して、以下の位置に1つ以上の置換を有する変異体、
26、30、33、82、37、106、118、128、133、149、150、160、178、182、186、193、203、214、231、256、257、258、269、270、272、283、295、296、298、299、303、304、305、311、314、315、318、319、339、345、361、378、383、419、421、437、441、444、445、446、447、450、461、471、482、484のうちの1つ以上が置換されている変異体、好ましくはD183*及びG184*の欠失も含有する変異体。
(c)Bacillus SP722由来の野生型酵素である本明細書の配列番号4(国際公開第06/002643号の配列番号4)に対して少なくとも90%の同一性を示す変異体、特に、特に183及び184位に欠失を有する変異体、並びに本明細書に参照により組み込まれる国際公開第00/60060号に記載されている変異体。
(d)Bacillus sp.707(米国特許第6,093,562号の配列番号7)由来の野生型酵素である本明細書の配列番号5と少なくとも95%の同一性を示す変異体、特に以下の変異:M202、M208、S255、R172及び/又はM261のうちの1つ以上含をむもの。好ましくは、当該アミラーゼは、M202L、M202V、M202S、M202T、M202I、M202Q、M202W、S255N及び/又はR172Qのうちの1つ以上を含む。特に好ましいのは、M202L又はM202T変異を含むものである。
(e)国際公開第09/149130号に記載されている変異体、好ましくは、本明細書の配列番号6又は配列番号7(国際公開第09/149130号の配列番号1及び2)と少なくとも90%の同一性を示すもの、Geobacillus Stearophermophilusに由来する野生型酵素又はその切頭バージョン。
(f)欧州特許第2540825号及び同第2357220号、同第2534233号に記載されている変異体。
(g)国際公開第2009100102号及び同第2010115028号に記載されている変異体。
(h)本明細書の配列番号8(国際公開第2016091688号の配列番号1)と少なくとも89%の同一性を示す変異体、特にH183+G184位での欠失及び405、421、422及び/又は428位に追加で1つ以上の変異を含む変異体。
(i)本明細書の配列番号9(国際公開第2014099523号の配列番号3)としてのPaenibacillus curdlanolyticus YK9由来の「PcuAmyl α−アミラーゼ」と少なくとも60%のアミノ酸配列同一性を示す変異体。
(j)本明細書の配列番号10(国際公開第2014164777号の配列番号1)としてのCytophaga sp.由来の「CspAmy2アミラーゼ」と少なくとも60%のアミノ酸配列同一性を示す変異体。
(k)本明細書の配列番号11(国際公開第2009149271号の配列番号1)としてのBacillus subtilisと少なくとも85%のアミノ酸配列同一性を示す変異体。
(l)受託番号AB051102によるBacillus sp。KSM−K38由来の野生型アミラーゼと少なくとも90%の同一性を示す変異体。
本発明の組成物は、好ましくは、追加のグリコシルヒドロラーゼを含む。好ましい追加のグリコシルヒドロラーゼは、エンド−α−1,4−ポリガラクトサミニダーゼの分類(EC3.2.1.109)の酵素由来のグリコシルヒドロラーゼを含み、好ましくは、配列番号12に対して少なくとも60%又は65%、又はより好ましくは少なくとも70%若しくは75%、又は80%、又は85%、又は90%、又は95%、最高100%の同一性を有するグリコシルヒドロラーゼを含む。好ましくは、追加のグリコシドヒドロラーゼは、GHファミリー114由来である。
本明細書に記載の洗浄組成物は、任意選択的に他の添加剤成分、例えば、柔軟剤;追加の酵素;界面活性剤系;布地シェーディング染料;沈着助剤;レオロジー変性剤;ビルダー;キレート剤;ブリーチ;漂白活性化剤、漂白剤;漂白剤前駆体;漂白促進剤;漂白触媒;香料及び/又は香料マイクロカプセル;香料充填ゼオライト;デンプン封入アコード;ポリグリセロールエステル;白色剤;真珠光沢剤;酵素安定剤系;アニオン性染料の定着剤を含む捕捉剤、アニオン性界面活性剤の錯化剤、及びこれらの混合物;光学増白剤又は蛍光剤;汚れ放出ポリマー及び/又は汚れ懸濁ポリマーを含むがこれらに限定されないポリマー;分散剤;消泡剤;非水性溶媒;脂肪酸;泡抑制剤、例えばシリコーン泡抑制剤;カチオンデンプン;スカム分散剤;直接染料;着色剤;乳白剤;酸化防止剤;トルエンスルホネート、クメンスルホネート及びナフタレンスルホネートなどのヒドロトロープ;カラー粒子;着色ビーズ、球体、又は押出物;粘土柔軟化剤、抗細菌剤、第四級アンモニウム化合物を含んでいてもよい。特に、第四級アンモニウム化合物は、布質向上組成物(例えば、布地柔軟剤)のために存在していてもよく、構造NR4 +[式中、Rは、アルキル基又はアリール基である]の正に帯電した多原子イオンである第四級アンモニウムカチオンを含む。
好ましくは、本発明の組成物は、例えば、リパーゼ、プロテアーゼ、ヌクレアーゼ、ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、及びこれらの混合物から選択される追加の酵素を含む。洗浄組成物は、好ましくは、ヌクレアーゼ、ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、及びこれらの混合物から選択される群からの1種類以上の追加の酵素を含む。洗浄組成物は、好ましくは、リパーゼ、プロテアーゼ、ペクチン酸リアーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、及びこれらの混合物の群から選択される群からの1種類以上の追加の酵素を含む。好ましくは、これに加えて、洗浄組成物は、プロテアーゼから選択される1種類以上の追加の酵素を含む。好ましくは、洗浄組成物は、リパーゼから選択される1種類以上の追加の酵素を含む。組成物は、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びこれらの混合物も含んでいてもよい。当該組成物中に存在する場合、上記の追加の酵素は、当該組成物の約0.00001重量%〜約2重量%、約0.0001重量%〜約1重量%、又は更には約0.001重量%〜約0.5重量%の酵素タンパク質濃度で存在してもよい。
好ましい組成では、本組成物は、ヌクレアーゼ酵素を追加で含む。ヌクレアーゼ酵素は、核酸のヌクレオチドサブユニット間のホスホジエステル結合を切断することができる酵素である。好適なヌクレアーゼ酵素は、デオキシリボヌクレアーゼ又はリボヌクレアーゼ酵素、又はこれらの機能的断片であってもよい。機能的断片又は部分とは、DNA骨格におけるホスホジエステル結合の切断を触媒するヌクレアーゼ酵素の部分を意味し、したがって、触媒活性を保持する当該ヌクレアーゼタンパク質の領域である。したがって、それは、その機能が維持されている酵素及び/又は変異体及び/又は誘導体及び/又はホモログの、切頭されているが、機能的なバージョンを含む。
好ましくは追加の酵素として、本組成物は、ガラクタナーゼを含む。特に好ましいのは、エンド−β−1,6−ガラクタナーゼ細胞外ポリマー分解酵素である。用語「エンド−β−1,6−ガラクタナーゼ」又は「エンド−β−1,6−ガラクタナーゼ活性を有するポリペプチド」は、3より高い重合度(DP)を有する1,6−3−ガラクトオリゴ糖、及び4−O−メチルグルコシルウロネート又はグルコシルウロネート基を非還元末端に有する酸性誘導体の、加水分解開裂を触媒するグリコシドヒドロラーゼファミリー30由来のエンド−β−1,6−ガラクタナーゼ(EC3.2.1.164)を意味する。本開示の目的のために、エンド−β−1,6−ガラクタナーゼ活性は、アッセイIにおいて、国際公開第2015185689号に記載の手順に従って決定される。分類EC3.2.1.164由来の好適な例は、国際公開第2015185689に記載されており、例えば、その中に記載の成熟ポリペプチド配列番号2である。
好ましくは、本組成物は、マンナナーゼを含む。特に好ましいのは、マンナン、ガラクトマンナン及びグルコマンナンにおける1,4−3−D−マンノシド結合の加水分解を触媒するグリコシドヒドロラーゼファミリー26由来のマンナンエンド−1,4−β−マンノシダーゼ活性(EC3.2.1.78)を有するマンナナーゼである。マンナンエンド−1,4−β−マンノシダーゼの別名は、1,4−3−D−マンナンマンナノヒドロラーゼ、エンド−1,4−3−マンナナーゼ、エンド−β−1,4−マンナーゼ、β−マンナナーゼB、3−1,4−マンナン4−マンナノヒドロラーゼ、エンド−3−マンナナーゼ、及びβ−マンナナーゼである。好ましいマンナナーゼは、グリコシドヒドロラーゼファミリー26のメンバーである。
組成物は、好ましくはキサンタン分解酵素を含む。キサンタンガムは、細菌のXanthomonas campestrisによって分泌される多糖類である。キサンタンは、五糖サブユニットから構成され、マンノース−(β1,4)−グルクロン酸−(β1,2)−マンノースから構成される三糖類側鎖を有するセルロース骨格が、α1,3結合によって骨格中のグルコース残基に交互に結合した、セルロース骨格を形成している。洗浄組成物は、好ましくは、キサンタンリアーゼ活性及び/又はエンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を有するキサンタン分解ポリピチドを含む。キサンタンリアーゼは、キサンタンのβ−D−マンノシルα−β−D−1,4−グルクロノシル結合を切断する酵素であり、好ましくは、Paenibacillus alginolyticus XL−1から単離されたキサンタンリアーゼである。好ましいキサンタン分解酵素は、グリコシルヒドロラーゼファミリー5(GH5)から選択される。
好ましい組成では、組成物は、アセチルグルコサミニダーゼ酵素、好ましくは、E.C.3.2.1.52由来のβ−N−アセチルグルコサミニダーゼ酵素、好ましくは、配列番号26に対して少なくとも70%、又は少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも96%、又は少なくとも97%、又は少なくとも98%、又は少なくとも99%、又は少なくとも又は100%の同一性を有する酵素を追加で含んでいてもよい。
好ましくは、当該組成物は、1つ以上のプロテアーゼを含む。好適なプロテアーゼとしては、メタロプロテアーゼ及びセリンプロテアーゼが挙げられ、例えば、サブチリシン(EC 3.4.21.62)などの中性又はアルカリ性微生物セリンプロテアーゼを含む。好適なプロテアーゼとしては、動物、植物又は微生物起源のものが挙げられる。一態様では、このような好適なプロテアーゼは、微生物起源のものであってもよい。好適なプロテアーゼとしては、前述の好適なプロテアーゼの化学的又は遺伝的に改変された突然変異体が挙げられる。一態様では、好適なプロテアーゼは、アルカリ性微生物プロテアーゼ又は/及びトリプシン型プロテアーゼなどのセリンプロテアーゼであってよい。好適な中性又はアルカリ性プロテアーゼの例としては、以下が挙げられる。
(a)サブチリシン(EC 3.4.21.62)、好ましくは、国際公開第2004067737号、同第2015091989号、同第2015091990号、同第2015024739号、同第2015143360号、米国特許第6,312,936(B1)号、同第5,679,630号、同第4,760,025号、同第7,262,042号及び国際公開第09/021867号、独国特許公開第102006022216(A1)号、同第102006022224(A1)号、国際公開第2015089447号、同第2015089441号、同第2016066756号、同第2016066757号、同第2016069557号、同第2016069563号、同第2016069569号に記載されている、Bacillus sp.,例えば、B.lentus、B.alkalophilus、B.subtilis、B.amyloliquefaciens、B.pumilus及びB.gibsonii及びB.akibaii。
(b)国際公開第89/06270号に記載されているFusariumプロテアーゼ、並びに同第05/052161号及び同第05/052146号に記載されているCellumonasに由来するキモトリプシンプロテアーゼを含む、トリプシン(例えば、ブタ又はウシ起源)などのトリプシン型又はキモトリプシン型のプロテアーゼ。
(c)メタロプロテアーゼ、好ましくは、国際公開第07/044993A2号に記載されているBacillus amyloliquefaciens、国際公開第2014194032号、同第2014194054号及び同第2014194117号に記載されるBacillus、Brevibacillus、Thermoactinomyces、Geobacillus、Paenibacillus、Lysinibacillus又はStreptomyces spp.、国際公開第2015193488号に記載されるKribella alluminosa、及び国際公開第2016075078号に記載されるStreptomyces及びLysobacterに由来するもの。
(d)国際公開第92/17577号(Novozymes A/S)に記載されるBacillus sp.TY145、NCIMB 40339由来のサブチラーゼに対して少なくとも90%の同一性を有するプロテアーゼ、同第2015024739号及び同第2016066757号に記載されるこのBacillus sp TY145サブチラーゼの変異体を含む。
好ましくは、本組成物は、米国特許第6,939,702(B1)号、及び米国特許公開第2009/0217464号に記載されているものなどの「第1サイクルリパーゼ」を含む1つ以上のリパーゼを含む。好ましいリパーゼは、第1の洗浄リパーゼである。本発明の一実施形態では、当該組成物は、第1の洗浄リパーゼを含む。第1の洗浄リパーゼは、以下のアミノ酸配列を有するポリペプチドであるリパーゼを含む:(a)フミコーラ・ラヌギノサ(Humicola lanuginosa)株DSM4109由来の野生型リパーゼと少なくとも90%の同一性を有するもの、(b)当該野生型リパーゼと比較して、E1若しくはQ249の15A以内の三次元構造の表面における電気的に中性若しくは負に荷電されたアミノ酸の、正に荷電されたアミノ酸による置換を含むもの、及び(c)C末端にペプチド付加を含むもの、及び/又は(d)N末端にペプチド付加を含む、及び/又は(e)以下の制限を満たすもの:i)当該野生型リパーゼのE210位に負のアミノ酸を含むこと、(ii)当該野生型リパーゼの90位〜101位に対応する領域に負に帯電したアミノ酸を含むこと、及び(iii)当該野生型リパーゼのN94に対応する位置に中性又は陰性のアミノ酸を含むか、及び/又は当該野生型リパーゼの90〜101位に対応する領域に負又は中性の正味の電荷を有すること。T231R及びN233R変異のうち1つ以上を含むThermomyces lanuginosus由来の野生型リパーゼの変異体が好ましい。この野生型の配列は、Swissprot受託番号Swiss−Prot O59952の269アミノ酸(アミノ酸23〜291)である(Thermomyces lanuginosus(Humicola lanuginosa)に由来)。好ましいリパーゼとしては、商品名Lipex(登録商標)、Lipolex(登録商標)及びLipoclean(登録商標)として販売されているものが挙げられる。他の好適なリパーゼとしては、欧州特許出願第12001034.3号又は欧州特許第2623586号に記載されているものが挙げられる。
他の好ましい酵素としては、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を示す微生物由来のエンドグルカナーゼ(E.C.3.2.1.4)が挙げられ、米国特許第7,141,403(B2)号における配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、94%、97%、更には99%の同一性を有するBacillus属のメンバーに対して内因性である微生物ポリペプチド及びその混合物を含む。好適なエンドグルカナーゼは、商品名Celluclean(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)として販売されている。
他の好ましい酵素としては、商品名Pectawash(登録商標)、Pectaway(登録商標)、Xpect(登録商標)として販売されているペクチン酸リアーゼ、並びに商品名Mannaway(登録商標)(全てNovozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)製)及びPurabrite(登録商標)(Genencor International Inc.(Palo Alto,California))として販売されているマンナナーゼが挙げられる。
洗浄組成物は、界面活性剤系を含み得る。洗浄組成物は、洗浄組成物の約1重量%〜約80重量%、又は1重量%〜約60重量%、好ましくは約5重量%〜約50重量%、より好ましくは約8重量%〜約40重量%の界面活性剤系を含み得る。
アニオン性界面活性剤は、塩形態又は酸形態であってもよく、典型的には水溶性ナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム又はモノ−、ジ−又はトリ−C2〜C3アルカノールアンモニウム塩の形態であってもよく、ナトリウムカチオンは、選択される通常のものである。
本明細書に用いるのに好適なアニオン性スルホネート塩界面活性剤としては、C8〜C18アルキル又はヒドロキシアルキルスルホネートの水溶性塩、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、国際公開第99/05243号、同第99/05242号、同第99/05244号、同第99/05082号、同第99/05084号、同第99/05241号、同第99/07656号、同第00/23549号、及び同第00/23548号に記載される変性アルキルベンゼンスルホネート(MLAS)、メチルエステルスルホネート(MES);及びα−オレフィンスルホネート(AOS)が挙げられる。これらには、パラフィンスルホネートも含まれ、10〜20個の炭素原子を含むパラフィンをスルホネート化することによって得られるモノスルホネート及び/又はジスルホネートであってもよい。スルホネート界面活性剤としては、アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤も挙げられ得る。
好ましくは、サルフェート化アニオン性界面活性剤は、アルコキシル化されており、より好ましくは、約0.2〜約4、更により好ましくは約0.3〜約3、更により好ましくは約0.4〜約1.5、特に約0.4〜約1のアルコキシル化度を有するアルコキシル化分枝状サルフェート化アニオン性界面活性剤である。好ましくは、アルコキシ基は、エトキシである。サルフェート化アニオン性界面活性剤がサルフェート化アニオン性界面活性剤の混合物であるとき、アルコキシル化度は、混合物の全ての成分の重量平均アルコキシル化度(重量平均アルコキシル化度)である。重量平均アルコキシル化度の計算には、アルコキシル化基を有しないサルフェート化アニオン性界面活性剤成分の重量も含めなければならない。
式中、x1、x2、...は、混合物の各サルフェート化アニオン性界面活性剤のグラム単位の重量であり、アルコキシル化度は、各サルフェート化アニオン性界面活性剤のアルコキシ基の数である。
分枝の重量平均(%)=[(x1*アルコール1中の分枝状アルコール1の重量%+x2*アルコール2中の分枝状アルコール2の重量%+....)/(x1+x2+....)]*100
[式中、x1、x2、...は、本発明の洗剤のアニオン性界面活性剤のための出発原料として使用したアルコールの全アルコール混合物中の各アルコールのグラム単位の重量である]によって規定される。重量平均分枝化度の計算には、分枝基を有しないアニオン性界面活性剤成分の重量も含めなければならない。
好ましくは、界面活性剤系は、組成物の0.1重量%〜40重量%、好ましくは0.2重量%〜20重量%、最も好ましくは0.5重量%〜10重量%の量でノニオン性界面活性剤を含む。好適なノニオン性界面活性剤としては、脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖又は分枝状のいずれかであってもよく、一級であっても二級であってもよく、一般的に8〜22個の炭素原子を含有し得る。特に好ましいのは、10〜18個の炭素原子、好ましくは10〜15個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モル当たり2〜18モル、好ましくは2〜15モル、より好ましくは5〜12モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。極めて好ましいノニオン性界面活性剤は、ゲルベアルコールと、アルコール1モル当たり2〜18モル、好ましくは2〜15モル、より好ましくは5〜12モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
界面活性剤系は、アミンオキシドなどの両性界面活性剤を含み得る。好ましいアミンオキシドは、アルキルジメチルアミンオキシド又はアルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド、より好ましくはアルキルジメチルアミンオキシド、特にココジメチルアミンオキシドである。アミンオキシドは、直鎖又は中鎖分枝状アルキル部分を有し得る。典型的な直鎖アミンオキシドとしては、1つのR1 C8〜18アルキル部分と、C1〜3アルキル基及びC1〜3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2つのR2及びR3部分とを含有する水溶性アミンオキシドが挙げられる。好ましくは、アミンオキシドは、式R1−N(R2)(R3)O[式中、R1はC8〜18アルキルであり、R2及びR3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル及び3−ヒドロキシプロピルからなる群から選択される]により特徴付けられる。直鎖アミンオキシド系界面活性剤としては、特に、直鎖C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド及び直鎖C8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを挙げることができる。好ましいアミンオキシドとしては、直鎖C10、直鎖C10〜C12、及び直鎖C12〜C14アルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。本明細書で使用するとき、「中鎖分枝状(mid-branched)」とは、アミンオキシドが、n1個の炭素原子を有する1つのアルキル部分を有し、このアルキル部分における1つのアルキル分枝がn2個の炭素原子を有することを意味する。アルキル分枝は、アルキル部分の窒素のα炭素に位置する。アミンオキシドにおけるこの種の分枝は、当該技術分野において、内部アミンオキシドとしても知られている。n1とn2との合計は、10〜24個の炭素原子、好ましくは12〜20個、より好ましくは10〜16個である。1つのアルキル部分と1つのアルキル分枝とが対称となるように、1つのアルキル部分の炭素原子数(n1)は、1つのアルキル分枝の炭素原子数(n2)とおよそ同じでなければならない。本明細書で使用するとき、「対称」とは、本明細書で使用される中鎖分枝状アミンオキシドの少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%〜100重量%において、|n1−n2|が5以下、好ましくは4、最も好ましくは0〜4の炭素原子であることを意味する。
他の好適な界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン(INCIスルタイン)並びにホスホベタインなどのベタインが挙げられ、好ましくは次の式(I):
R1−[CO−X(CH2)n]x−N+(R2)(R3)−(CH2)m−[CH(OH)−CH2]y−Y− (I)
[式中、
R1は、飽和又は不飽和C6〜22アルキル残基であり、好ましくはC8〜18アルキル残基、特に飽和C10〜16アルキル残基、例えば飽和C12〜14アルキル残基であり、
Xは、NH、C1〜4アルキル残基R4を有するNR4、O又はSであり、
nは、1〜10の数、好ましくは2〜5、特に3であり、
xは、0又は1、好ましくは1であり、
R2、R3は独立して、ヒドロキシエチル、好ましくはメチルなどのヒドロキシ置換される場合のあるC1〜4アルキル残基であり、
mは、1〜4の数、特に1、2又は3であり、
yは、0又は1であり、
Yは、COO、SO3、OPO(OR5)O又はP(O)(OR5)Oであり、式中、R5は、水素原子H又はC1〜4アルキル残基である]に合致する。
R1−N+(CH3)2−CH2COO− (Ia)
R1−CO−NH(CH2)3−N+(CH3)2−CH2COO− (Ib)
R1−N+(CH3)2−CH2CH(OH)CH2SO3− (Ic)
R1−CO−NH−(CH2)3−N+(CH3)2−CH2CH(OH)CH2SO3− (Id)、[式中、R11は、式Iと同じ意味である]である。特に好ましいベタインは、カルボベタイン[式中、Y−=COO−]であり、特に式(Ia)及び(Ib)のカルボベタインであり、式(Ib)のアルキルアミドベタインがより好ましい。
特に液体形態の場合、好ましくは、洗剤組成物は、液体洗剤組成物の1.5重量%〜20重量%、より好ましくは2重量%〜15重量%、更により好ましくは3重量%〜10重量%、最も好ましくは4重量%〜8重量%の石鹸、好ましくは脂肪酸塩、より好ましくは、アミン中和した脂肪酸塩を含み、好ましくは、アミンは、アルカノールアミンであり、より好ましくは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択され、より好ましくは、モノエタノールアミンである。
本発明の好ましい組成物は、香料を含む。典型的には、組成物は、国際公開第08/87497号に記載されているような群から選択される1つ以上の香料原材料を含む香料を含む。しかし、洗剤において有用ないずれの香料を用いてもよい。香料を本発明の組成物に配合する好ましい方法は、水溶性ヒドロキシ化合物、又はメラミン−ホルムアルデヒド又は変性ポリビニルアルコールのいずれかを含む封入香料粒子を介するものである。一態様では、封入剤は、(a)1つ以上の水溶性ヒドロキシ化合物、好ましくは、デンプンを含む少なくとも部分的に水溶性の固体マトリックスと、(b)この固体マトリックスによって封入された香油とを含む。更なる態様では、香料は、シッフ塩基を形成するように、ポリアミン、好ましくは、ポリエチレンイミンと予め複合化させてもよい。
洗剤組成物は、例えば、洗浄及び/又はケアのための1つ以上のポリマーを含んでもよい。例は、任意選択的に変性されたカルボキシメチルセルロース、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリアクリレート等のポリカルボキシレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマー及びラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマー、並びにカルボキシレートポリマーである。
式(I):
式(II)
本明細書に記載の洗浄組成物は、アミンを含んでもよい。洗浄組成物は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%、約0.2重量%〜約5重量%、約0.5重量%〜約4重量%、約0.1重量%〜約4重量%、又は約0.1重量%〜約2重量%のアミンを含んでもよい。当該アミンは、それが使用される洗浄媒体のpHに依存してプロトン化に供され得る。アミンの非限定例としては、限定されるものではないが、エーテルアミン、環状アミン、ポリアミン、オリゴアミン(例えばトリアミン、ジアミン、ペンタアミン、テトラアミン)、又はこれらの組み合わせが挙げられる。本明細書に記載の組成物は、オリゴアミン、エーテルアミン、環状アミン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアミンを含んでもよい。いくつかの態様では、アミンはアルカノールアミンではない。いくつかの態様では、アミンはポリアルキレンイミンではない。好適なオリゴアミンの例としては、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。エーテルアミン及び環状アミンが特に好ましい場合がある。
組成物は、布地シェーディング剤を含み得る。好適な布地シェーディング剤としては、染料、染料−粘土複合体、及び顔料が挙げられる。好適な染料としては、低分子染料及びポリマー染料が挙げられる。好適な小分子染料としては、ダイレクトブルー、ダイレクトレッド、ダイレクトバイオレット、アシッドブルー、アッシドレッド、アッシドバイオレット、ベーシックブルー、ベーシックバイオレット及びベーシックレッド、又はこれらの混合物のカラーインデックス(C.I.)分類に区分される染料からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。好ましい染料としては、アルコキシル化アゾチオフェン、ソルベントバイオレット13、アシッドバイオレット50及びダイレクトバイオレット9が挙げられる。特に好ましい染料は、ポリマー染料であり、特にポリアルコキシ、最も好ましくはポリエトキシ基を含むポリマー染料であり、例えば、
好適な移染阻害剤としては、ポリアミンN−酸化物ポリマー、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルオキサゾリドン、ポリビニルイミダゾール、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルピリジンベタイン)、ポリ(ビニルピリジンN−オキシド)、ポリ(ビニルピロリドンービニルイミダゾール)、及びこれらの混合物である。好適な市販の移染阻害剤としては、PVP−K15及びK30(Ashland)、Sokalan(登録商標)HP165、HP50、HP53、HP59、HP56K、HP56、HP66(BASF)、Chromabond(登録商標)S−400、S403E、及びS−100(Ashland)が挙げられる。
組成物は、例えば、ホスホン酸キレート剤、スルホン酸キレート剤、コハク酸キレート剤及び酢酸キレート剤、又はこれらの混合物から選択されるキレート剤を含んでもよい。好適な例としては、HEDP、DTPA、EDTA、MGDA、GLDA、EDDS、及び4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸及びこれらの塩が挙げられる。
本開示は、本明細書に記載される組成物の製造方法に関する。本発明の組成物は、固体(例えば、顆粒又は錠剤)であっても、又は液体形態であってもよい。組成物が液体形態であることが好ましい場合がある。組成物は、配合者が選択したいずれかのプロセスによって製造されてよく、これにはバッチプロセス、連続ループプロセス、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
本開示は、本開示の洗浄組成物を使用して織物製品などの表面を洗浄する方法に関する。一般に、方法は、洗濯工程において、本明細書に記載の洗浄組成物を水と混合して水性液を形成する工程と、表面、好ましくは織物製品に水性液を接触させる工程と、を含む。標的表面は、油性の汚れ又は身体の汚れを含む場合がある。
これらの実施例は、単位用量洗濯洗剤のための種々の配合物を提供し、1つの粉末区画と1つの液体区画とを含む二重区画の単位用量製品を含む。組成物を封入するために使用されるフィルムはPVAである。各実施例は、組成物A〜Eから選択される液体区画組成物を、組成物F〜Kから選択される粉末区画組成物と組み合わせることによって調製される。
手洗い用又は洗濯機用、典型的にはトップローディング式洗濯機用の顆粒状洗濯洗剤組成物。
典型的にはフロントローディング式自動洗濯機用の顆粒状洗濯洗剤組成物。
Claims (12)
- アミラーゼ酵素と、グリコシドヒドロラーゼ活性を有し、配列番号1に対して100%の同一性を有するグリコシドヒドロラーゼ酵素と、を含む、洗浄組成物。
- 前記グリコシドヒドロラーゼ酵素が、Pseudomonasから得ることができる、請求項1に記載の洗浄組成物。
- 前記グリコシドヒドロラーゼ酵素が、単離されたグリコシドヒドロラーゼである、請求項1又は2に記載の洗浄組成物。
- ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、ヌクレアーゼ、及びこれらの混合物から選択される追加の酵素、を更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- ヌクレアーゼ酵素を追加で含む、請求項4に記載の洗浄組成物。
- リパーゼ、プロテアーゼ、ペクチン酸リアーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、及びこれらの混合物から選択される1つ以上の追加の酵素を、更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- E.C.3.2.1.52由来のβ−N−アセチルグルコサミニダーゼ酵素を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 前記洗浄組成物の1重量%〜80重量%の界面活性剤系を更に含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 前記界面活性剤系が、ノニオン性界面活性剤を追加で含む、請求項8に記載の洗浄組成物。
- 前記界面活性剤系がアニオン性界面活性剤を含み、前記アニオン性界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホネート及び(任意選択的にアルコキシル化)アルキルサルフェート、及びこれらの混合物から選択される、請求項8又は請求項9に記載の洗浄組成物。
- 表面を洗浄する方法であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載の洗浄組成物と水とを混合し、水性液を形成することと、洗濯工程において、表面と前記水性液とを接触させることと、を含む、方法。
- 表面からの染み除去を強化するための、及び/又は前記表面からの悪臭の低減のための、グリコシドヒドロラーゼ活性を有し、GHファミリー39に属する酵素の、使用であって、前記酵素が、配列番号1に対して100%の同一性を有し、アミラーゼ酵素と共に使用される、使用。
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