JP6902412B2 - 火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法 - Google Patents

火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法に関し、特に防火区画を形成する建設物に設けられたフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部内を、火煙が貫通することを防止する火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法に関する。
従来、鉄骨造の建物では、型枠を支持するための仮設構造物である支保工を組んで型枠を作り、その型枠にコンクリートを打設することで床スラブを形成していた。また、床スラブが仕上がると型枠を外して支保工を解体していた。
そこで、現場における型枠施工の合理化を図るために、上面が平坦で下面にリブのついた端部閉塞形のフラットデッキプレート、または型枠用デッキプレートと呼ばれる構造材が、型枠の代わりに使われている(たとえば、特許文献1参照)。
図14は、フラットデッキプレートの構造例を示す斜視図である。
図14に示すように、フラットデッキプレート10は、梁20に敷き込まれ接合されている。またフラットデッキプレート10が梁20から外れてしまうことを防止するために、フラットデッキプレート10の長手方向両端部で、フラットデッキプレート10から梁20に渡って継ぎ筋30が溶着されている。
このようにフラットデッキプレート10は、梁20と梁20の間に架け渡すだけでよく、コンクリート打設後はフラットデッキプレート10を存置したままでよいので、取り外す工程がなくなり、工期短縮につながっている。
図15は、フラットデッキプレートが備える補鋼用リブを示す断面図である。
図15に示すように、フラットデッキプレート10は、フラットデッキプレート10を構成する金属板を断面が三角形に折り曲げて形成した補鋼用リブ11が複数設けられている。
補鋼用リブ11は2枚の斜面11aと底面11bとで形成された断面が三角形状をしており、2枚の斜面11aと底面11bとで囲まれた内部には、中空部11cが形成されている。またその2枚の斜面11aの頂点から合わさった金属板は垂直方向に折り曲げられ、フラットデッキプレート10の平面へ繋がる合わせ部11dが備えられている。
このようにフラットデッキプレート10の下面に、長手方向に沿って補鋼用リブ11を複数備えることで、フラットデッキプレート10の長さ方向への湾曲してしまうことを防止している。
図16は、フラットデッキプレートの下階に壁体を設置する様子を示す斜視図である。
図16に示すように、フラットデッキプレート10の上にコンクリートを打設することで、床スラブ40が形成される。
前述の通り、フラットデッキプレート10は、コンクリート打設後も存置したままなので、フラットデッキプレート10の下面は補鋼用リブ11がむき出しの状態になっている。
形成された床スラブ40の下階では、下階を複数の空間に区分するために壁体50が設置される。ところが下階の天井面、つまりフラットデッキプレート10の下面には補鋼用リブ11がむき出しになっているため、天井面は補鋼用リブ11によって凹凸面となっている。このため、この状態のままで壁体50を設置すると、壁体50と天井面との接地面には、補鋼用リブ11の凹凸によって隙間が生じてしまう。
ところで、鉄骨造の建物を含む耐火建築物などでは、火災発生時に、火災や煙の拡大を一定範囲内にとどめることを目的とした防火区画が設置されている。この防火区画は、例えば壁体50によって区分された複数の空間の一部に火災が発生した場合、火災が発生した空間から近隣の空間へ火災や煙が一定時間拡大しないようにするためのものである。
前述の通り、壁体50とフラットデッキプレート10の下面との間には、補鋼用リブ11の凹凸面による隙間が生じており、万が一、火災が発生した場合は、この隙間を通って煙や火災が近隣の空間へ拡大してしまう恐れがある。そこで、この壁体50とフラットデッキプレート10の下面との間に隙間を閉塞する間仕切り装置が開発されている(たとえば、特許文献2参照)。
図17は、間仕切り装置の構造例を示す断面図である。
図17に示すように、フラットデッキプレート10の下面と、壁体用のランナーと呼ばれる仕切り用横架材51との間に形成される隙間に、隙間よりも大きく弾性のある耐火材60を挿入することで、壁体50と間仕切り用横架材51との間に形成される隙間を閉塞し、防火区画を形成している。
特開2011−26920号公報 特開2002−332707号公報
しかし、フラットデッキプレート10の下面に形成さる補鋼用リブ11の内部には、フラットデッキプレート10を構成する金属板を折り曲げて形成された中空部11cが形成されており、火災発生時にその中空部を伝って火災や煙が拡大してしまう問題があった。
補鋼用リブ11は、フラットデッキプレート10を長さ方向にわったて下方に折り曲げて形成したものであり、いくら壁体50とフラットデッキプレート10との間に隙間を閉塞する間仕切り装置で仕切ったとしても、近隣どころか遠隔の空間からも煙が伝わる恐れがある。
この中空部11cすべてを中空とせずに、金属などで閉塞することも考えられるが、これではフラットデッキプレート10重量が大幅に加算してしまい、敷き込み作業の効率が低下してしまう。また補鋼用リブ11の内部の必要な箇所だけ耐熱材を中空部11cに詰め込むことで隙間を閉塞することも考えられるが、金属板で囲まれた補鋼用リブ11に耐熱材を挿入するには、フラットデッキプレート10の長手方向の端部から挿入するしかなく、その端部から挿入した耐熱材を所望の位置に正確に設置するのは困難である。
そこで現状では、この中空部を閉塞するための対処法として、壁体50を設置したときに壁体50と接する補鋼用リブ11の部位を壁体50の厚さ分だけ矩形に切り取ることで凹凸面を取り除き、壁体50をフラットデッキプレート10の平面直下に設置することで、中空部11cを閉塞する工法が考えられている。
ところが、フラットデッキプレート10の長さ方向には複数の補鋼用リブ11が設けられており、壁体50を設置したときに壁体50と接する補鋼用リブ11の部位を壁体50の厚さ分だけすべて切断するには、切断箇所が多くなってしまうため、多くの人件費と手間が必要となってしまっている。
また近年では、天井の高い鉄骨造の建物も多くなっており、この補鋼用リブ11を切断する作業も必然的に高所作業となっている。このため補鋼用リブ11を切断する作業も高所作業、かつ長時間の作業になってしまい非常に危険な作業となっていた。
また補鋼用リブ11は、グラインダーなどの切断機を用いて切断を行うが、フラットデッキプレートの切断に伴う火花が作業者に長時間飛び散り、作業者は非常に危険な作業を強いられることになるため、作業者にとって負担が大きかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、フラットデッキプレートの下面に設置される壁体位置に容易に設置でき、火災時にフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部を通過してしまう火災や煙を遮断する火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、壁体によって区分
される防火区画でフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部内を、火煙が貫通することを防止する火煙遮断装置において、前記壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材を備えることを特徴とする火煙遮断装置が提供される。
これにより、壁体と接する補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入された火煙遮断材が、火災時に中空部の貫通面を遮断する。
また、本発明では、壁体によって区分される防火区画でフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部内を、火煙が貫通することを防止する火煙遮断方法において、火煙遮断材が、前記壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する工程を備えることを特徴とする火煙遮断方法が提供される。
これにより、壁体と接する補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入された火煙遮断材が、火災時に中空部の貫通面を遮断する。
また、本発明では、フラットデッキプレートの長さ方向に設けられた内部に中空部を有する補鋼用リブにより、天井面を凹凸にした建築物の内部を区分する防火区画の耐火間仕切り構造において、設置される壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材と、前記火煙遮断材の下側に渡って設けられる耐火構造を備えた壁体と、前記壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を閉塞する耐火部材とを備えることを特徴とする耐火間仕切り構造が提供される。
これにより、火災時に中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材が、設置される壁体と接する補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、耐火構造を備えた壁体が、火煙遮断材の下側に渡って設けられ、耐火部材が、壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を閉塞する。
また、本発明では、フラットデッキプレートの長さ方向に設けられた内部に中空部を有する補鋼用リブにより、天井面を凹凸にした建築物の内部を区分する防火区画の耐火間仕切り構造の形成方法において、設置される壁体と接する前記補鋼用リブの下面に切欠きを形成する工程と、前記切欠きから火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材を挿入して固定する工程と、前記火煙遮断材の下側に渡って耐火構造を備えた壁体を設置する工程と、前記壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を耐火部材で閉塞する工程とを備えることを特徴とする耐火間仕切り構造の形成方法が提供される。
これにより、設置される壁体と接する補鋼用リブの下面に切欠きを形成し、切欠きから火災時に中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材を挿入して固定し、火煙遮断材の下側に渡って耐火構造を備えた壁体を設置し、壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を耐火部材で閉塞する。
本発明の火煙遮断材、火煙遮断方法、耐火間仕切り構造、およびその形成方法によれば、火災時に前記中空部の貫通面を遮断するので、防火区画で完全に火災や煙を遮断することができ、補鋼用リブを矩形に切断して取り除かなくても、補鋼用リブの中空部で火災や煙を遮断することができるので、短時間かつ安全に防火区画を形成することができる。
第1の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。 補鋼用リブに火煙遮断装置を取付けるための切欠きを設ける様子を示す図である。 補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子を示す図である。 壁体とフラットデッキプレートとの間に形成される隙間を閉塞する耐火材と、火煙遮断装置とで構成される耐火間仕切り壁の構造例を示す図である。 補鋼用リブの内部に設置された火煙遮断装置が、通常の状態と高温になったときの状態を示す図である。 第2の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。 補鋼用リブに設けた円形の切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子を示す図である。 第3の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。 補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子、および設置された火煙遮断装置の高温時の状態を示す図である。 第4の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。 補鋼用リブに火煙遮断装置を取付けるための切欠きを設ける様子を示す図である。 補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を切欠きに挿入した様子を示す図である。 補鋼用リブの内部に設置された火煙遮断装置が、通常時と高温時の状態を示す図である。 フラットデッキプレートの構造例を示す斜視図である。 フラットデッキプレートが備える補鋼用リブを示す断面図である。 フラットデッキプレートの下階に壁体を設置する様子を示す斜視図である。 間仕切り装置の構造例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。
図1に示すように、火煙遮断装置100は、円柱部101、テーパー部102、フランジ部103、およびツマミ部104を備えている。
火煙遮断装置100は、フラットデッキプレートの下面に設けられる断面が三角形をした補鋼用リブ11の内部に形成された中空部11cに取付けられ、火災発生時に中空部11cの貫通面を遮断するものである。また、壁体50とフラットデッキプレート10との隙間を埋める耐火部材60と壁体50と共に火煙遮断装置100を使用することで、形成した防火区画で火災や煙の貫通を完全に防止するためのものである。
なお、本実施例ではフラットデッキプレートに設けられた補鋼用リブの断面の1つの三角形の底面11bの幅が50mm、2枚の斜面11aによる頂点の高さが50mmの補鋼用リブ11を備えたフラットデッキプレートを想定して説明する。
火煙遮断装置100は、ある一定の温度になると膨張する性能を備えた熱膨張ゴムを基本的な素材としており、火災発生時などの高温で膨張し、膨張後は膨張形状を維持することができ、難燃性および弾性を備えるものを使用する。
火煙遮断装置100が備える円柱部101は、熱膨張ゴムを円柱状に加工したものであり、フラットデッキプレートに設けられた補鋼用リブ11に設けられる断面が三角形の底面11bの幅よりも短い30mm程度の円柱に加工したものである。
円柱部101の一端は、円柱部101の断面が三角形になるようにテーパー部102が設けられる。このテーパー部102で形成される断面の三角形の先端が、補鋼用リブ11の断面に形成される三角形に嵌め込まれ、中空部11cの貫通面を遮断することができる。
フランジ部103は、円柱部101の円柱の径よりも一回り大きい35mm程度の凸状のつばが円柱部101の他端の円周上に設けられる。このフランジ部103は、火煙遮断装置100が補鋼用リブ11に形成された中空部11cの内部に取付けられた際に、火煙遮断装置100が落下しないようにするためのものである。詳しくは後述する。
円柱部101のフランジ部103側の底面には、ツマミ部104が設けられる。ツマミ部104は、半円状の凹部104aが2つ形成することで、円柱部101のフランジ部103側の底面に突起部104bが形成される。
火煙遮断装置100を補鋼用リブ11の中空部内に取付ける際には、火煙遮断装置100を設置する所望の位置にある補鋼用リブ11の底面11bに図示しない切欠きCをあけ、その切欠きCから中空部11cに火煙遮断装置100を挿入する。
この時、火煙遮断装置100を回転させながら中空部11cにねじ込むと挿入しやすいので、作業員の親指と人差し指で保持しやすいようにツマミ部104が形成してある。具体的には、作業員の親指と人差し指を、それぞれの凹部104aに入れ、そのまま作業員の親指と人差し指で突起部104bをつまむことで、火煙遮断装置100をしっかり保持することができる。また親指と人差し指で保持したまま手首を回転させることで、火煙遮断装置100の回転操作を容易に行うことができる。
図2は、補鋼用リブに火煙遮断装置を取付けるための切欠きを設ける様子を示す図である。
図2に示すように、フラットデッキプレート10の下面には補鋼用リブ11が設けられている。補鋼用リブ11は2枚の斜面11aと底面11bとで形成された断面が三角形状をしており、三角形の内部を中空とした中空部11cを備えており、その2枚の斜面11aの頂点から合わさった金属板は垂直方向に折り曲げられ、フラットデッキプレート10の平面へ繋がる合わせ部11dとで構成されている。
まずは火煙遮断装置100を補鋼用リブの内部に挿入するための切欠きCを設ける。切欠きCは、設置する壁体50の取り付け位置の底面11bに形成し、コアドリル200を利用して円状の切欠きCを設ける。
切欠きCの径は、設置する火煙遮断装置100が備えるフランジ部103の径よりも小さく穿孔する。例えば32mmのコアドリルで補鋼用リブ11の底面の中心から合わせ部11dに向かって穿孔することで切欠きCを形成する。
図3は、補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子を示す図である。
図3に示すように、火煙遮断装置100は、コアドリル200で補鋼用リブ11の下面に穿孔した切欠きCから中空部11c内に挿入する。
円状の切欠きCの径は32mmであり、火煙遮断装置100の先端はテーパー部102が備えられており、円柱部101の径は30mmであるため容易に切欠きCから中空部11cに挿入できるが、フランジ部103の径は35mmで形成されている。
この切欠きCよりも大きい径のフランジ部103を備える火煙遮断装置100は、難燃性および弾性を備えた熱膨張ゴムで形成されるため、作業員が手で火煙遮断装置100を圧縮することで、容易に円状の切欠きCから中空部11c内に挿入することができる。
圧縮して中空部11c内に挿入された火煙遮断装置100は、弾性力によりもとの形状にもどる。つまり火煙遮断装置100は、中空部11c内で挿入した円状の切欠きCの径32mmよりも大きな径35mmの径のフランジ部が中空部11c内で復元される。これにより中空部11c内に挿入された火煙遮断装置100は、円状の切欠きから落下することがない。
なお作業員は、火煙遮断装置100を中空部11c内で挿入する際に、火煙遮断装置100が備えるツマミ部104を利用することで、火煙遮断装置100を回転させながら中空部11c内に挿入することができる。
具体的には、作業員の親指と人差し指を凹部104aに入れ、そのまま作業員の親指と人差し指で突起部104bをつまみ、火煙遮断装置100を回転させながら中空部11c内に挿入する。
火煙遮断装置100を中空部11c内に挿入したのち、さらに火煙遮断装置100を回転させながら、火煙遮断装置100が備えるテーパー部102の斜面と、補鋼用リブ11は2枚の斜面11aとが合わさる位置になるように調整を行う。
なお、このとき火煙遮断装置100の形状と、中空部11cとの形状は完全に一致する必要はなく、若干の隙間が空いてもよい。火煙遮断装置100は、火災発生時などの高温で膨張する熱膨張ゴムが使われているため、火災発生時には火煙遮断装置100が膨張し、火煙遮断装置100と中空部11cとの隙間を完全に閉塞することができる。詳細は後述する。
図4は、壁体とフラットデッキプレートとの間に形成される隙間を閉塞する耐火材と、火煙遮断装置とで構成される耐火間仕切り壁の構造例を示す図である。
図4に示すように、フラットデッキプレート10に設けられる補鋼用リブ11内部の中空部11cのうち、壁体50が設置される位置に火煙遮断装置100が挿入されている。
また火煙遮断装置100が設置されると、フラットデッキプレート10の下部には、間仕切り用横架材51と共に壁体50が設置され、壁体50とフラットデッキプレート10との間に形成された隙間には、隙間よりも大きく弾性のある耐火材60を挿入することで隙間が閉塞されている。
これにより、壁体50、耐熱材60、火煙遮断装置100で構成される耐火間仕切り壁によって防火区画が形成され、火災発生時には火煙遮断装置100である熱膨張ゴムが膨張することで、従来では閉塞できなかった補鋼用リブ11の中空部11cの貫通面を閉塞することができるので、火災時に発生した火炎や煙を一定範囲内にとどめることができる。
図5は、補鋼用リブの内部に設置された火煙遮断装置が、通常の状態と高温になったときの状態を示す図である。
図5に示すように、フラットデッキプレート10の下部に設けられた補鋼用リブ11の中空部11cうち、壁体50が設置される位置に火煙遮断装置100は設置されている。
図5(a)は、火煙遮断装置100の設置した状態、つまり火災が発生する前の通常の状態を示している。
図5(a)に示すように、中空部11c内に設置された火煙遮断装置100と補鋼用リブ11との間には若干ながら隙間が生じることがある。このように火煙遮断装置100と補鋼用リブ11との間に隙間があると、この隙間を通って火災や煙が隣接する空間に拡大する恐れがあるが、次に説明するように火災発生時には火煙遮断装置100が膨張するため、この隙間を閉塞することができる。
図5(b)は、火煙遮断装置100の設置後に火災が発生して高温になった状態を示している。
図5(b)に示すように、火災発生に伴い生じる温度上昇によって、一定の温度を超えると火煙遮断装置100が膨張し、図5(a)で生じていた隙間を火煙遮断装置100が閉塞することができる。
このように火災発生時に生じる温度上昇によって、火煙遮断装置100が膨張することで、従来では困難であった補鋼用リブ11内部の中空部11cの貫通面を完全に閉塞することができる。
これにより壁体50、耐火材60、および火煙遮断装置100によって閉塞された空間は隣接する空間と完全に遮断される。つまり火災時に発生した火炎や煙を一定範囲内にとどめることが可能となり、より強固な防火区画を設置することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の火煙遮断装置110は、火煙遮断装置110の形状が異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図6は、第2の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。
図6に示すように、火煙遮断装置110は、本体部111、テーパー部112、側面部113、および底面部114を備えている。
火煙遮断装置110は、ある一定の温度になると膨張する性能を備えた熱膨張ゴムを基本的な素材としており、火災発生時などの高温で膨張し、膨張後は膨張形状を維持することができ、難燃性および弾性を備えるものである。
火煙遮断装置110が備える本体部111は、熱膨張ゴムで形成された三角柱を横に倒したクサビ形に加工したものである。また本体部111が有する底面部111は、テーパー部112方向の幅が、フラットデッキプレート10に設けられた補鋼用リブ11の底面11bに形成される切欠きCの径32mmよりも大きく形成される。例えば45mm程度幅があれば、切欠きCから火煙遮断装置110が落下することはない。
本体部111は、底面部114から火煙遮断装置110の上部に向かって2枚のテーパー部112が設けられる。このテーパー部112で形成される三角形の先端が、補鋼用リブの断面に形成される三角形に嵌め込まれ、中空部11cの貫通面を遮断することができる。
図7は、補鋼用リブに設けた円形の切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子を示す図である。
図7に示すように、火煙遮断装置110は、コアドリル200で補鋼用リブ11の下面に穿孔した円状の切欠きCから中空部11c内に挿入する。
円状の切欠きCの径が32mmなのに対し、火煙遮断装置100の先端にはテーパー部102が形成されているものの、火煙遮断装置100のテーパー部102方向の幅は45mmなので、切欠きCの径よりも大きく形成されている。
この切欠きCよりも大きい幅の火煙遮断装置110は、弾性のある難燃性および弾性を備えた熱膨張ゴムであるため、作業員が手で火煙遮断装置110を圧縮することで、円状の切欠きCから中空部11c内に挿入することができる。
圧縮して中空部11c内に挿入された火煙遮断装置110は、弾性力によりもとの形状にもどる。つまり火煙遮断装置110は、中空部11c内で挿入した円状の切欠きの径32mmよりも大きな底面部114が復元される。
また円状の切欠きCに対し、底面部114は矩形なので、底面部114の四隅は切欠きCよりも大きく復元される。これにより中空部11c内に挿入された火煙遮断装置110は、円状の切欠きCから落下することを防止することができる。
また、火煙遮断装置110の形状と、中空部11cとの形状は完全に一致する必要はなく、若干の隙間が空いてもよい。火煙遮断装置110は、火災発生時などの高温で膨張する熱膨張ゴムが使われているため、火災発生時には火煙遮断装置110が膨張し、火煙遮断装置110と中空部11cとの隙間を完全に閉塞することができる。
このように火災発生時に生じる温度上昇によって、火煙遮断装置110が膨張することで、従来では困難であった補鋼用リブ11内部の中空部11cの貫通面を完全に閉塞することができる。
これにより壁体50、耐火材60、および火煙遮断装置110によって閉塞された空間は隣接する空間と完全に遮断される。つまり火災時に発生した火炎や煙を一定範囲内にとどめることが可能となり、より強固な防火区画を設置することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の火煙遮断装置120は、火煙遮断装置120の形状が異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図8は、第3の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。
図8に示すように、火煙遮断装置120は、2枚の側面部121、底面部122、注入口123、および、ここでは図示しない熱膨張ゴム124を備えている。
2枚の側面部121は、側面部121および底面部122は一枚の板材をコの字状に曲げ加工し、側面部121の先端を三角形状に加工したものであり、耐熱性を備えた金属製の板材である。またはコの字の形状を維持できる熱膨張ゴム製の板材を使用してもよい。
側面部121の高さは、補鋼用リブ11内部に形成された中空部11cの高さよりも短い45mm程度の高さで形成される。
また底面部122の各辺および底面部122の対角線は、円状の切欠きCの径32mmと同じか、それよりも若干小さな長さで形成される。これにより円状の切欠きCから容易に中空部11Cに火煙遮断装置120を挿入することができる。
また底面部122には、後に半固形状の熱膨張ゴム124を注入するための注入口123が備えられている。
図9は、補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を中空部に挿入した様子、および設置された火煙遮断装置の高温時の状態を示す図である。
図9(a)に示すように、火煙遮断装置120は、コアドリル200で補鋼用リブの下面に穿孔した切欠きCから中空部11c内に挿入する。火煙遮断装置120は、2枚の側面部121が補鋼用リブ11の長手方向に向くように、つまり2枚の側面部121が中空部11Cの貫通面を遮断するように挿入する。
円状の切欠きCの径は32mmであり、底面部122の各辺および底面部122の対角線は、円状の切欠きの径32mmと同じか、それよりも若干小さな長さで形成されているため、容易に中空部11c内に火煙遮断装置120を挿入することができる。
次に図9(b)に示すように、底面部122に設けられた注入口123から半固形状の熱膨張ゴム124を型枠内に注入する。熱膨張ゴム124は注射器などを用いて注入口123から注入する。熱膨張ゴム124は、注入口123から注入できる程度の粘度を持った熱膨張するゴム材であり、時間の経過とともに硬化するものを使用するとよい。
図9(c)に示すように、注入口123から注入刺された熱膨張ゴム124は半固形状であるため、側面部121、底面部122、および補鋼用リブ11は2枚の斜面11aとで囲まれた範囲で留めることができ、時間の経過とともに熱膨張ゴム124は硬化する。
なお、熱膨張ゴム124は、側面部121、底面部122、および補鋼用リブ11は2枚の斜面11aとで囲まれた空間を埋め尽くすまで充填する。これにより火煙遮断装置120は、2枚の斜面11aに密着する。
熱膨張ゴム124は、側面部121、底面部122、および補鋼用リブ11は2枚の斜面11aとで囲まれた範囲で留まることができるが、底面部122の下面と補鋼用リブ11との間には隙間が形成される。しかし火災発生時には高温になることから、型枠内で留まった熱膨張ゴム124が膨張することで火煙遮断装置120は押し下げられ、図9(c)に示すように補鋼用リブ11との間に生じていた隙間が閉塞される。
なお、図9(c)にみられる底面部122の下面と補鋼用リブ11との間には隙間にも熱膨張ゴム124を注入することで、火災発生時に熱膨張ゴム124が膨張し、より強固に中空部11Cの貫通面を閉塞することができる。
このように火災発生時に生じる温度上昇によって、火煙遮断装置120が膨張することで、従来では困難であった補鋼用リブ11内部の中空部11cの貫通面を完全に閉塞することができる。
これにより壁体50、耐火材60、および火煙遮断装置130によって閉塞された空間は隣接する空間と完全に遮断される。つまり火災時に発生した火炎や煙を一定範囲内にとどめることが可能となり、より強固な防火区画を設置することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の火煙遮断装置130は、火煙遮断装置130の形状が異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成とほぼ同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図10は、第4の実施の形態に係る火煙遮断装置の一例を示す図である。
図10に示すように、火煙遮断装置130は、遮断面131、熱膨張ゴム層132、フランジ面133、およびネジ穴134を備えている。
遮断面131およびフランジ面133は、一枚の板材の断面がL字状になるように曲げ加工したものであり、耐熱性を備えた金属製の厚さ1.6mmの板材である。
遮断面131は、補鋼用リブ11の断面にみられる三角形を完全に覆うことのできる面積を備えたものであり、幅50mm高さ50mmを超えるものであるとよい。また遮断面131の両表面には一定の温度になると膨張する性能を備えた熱膨張ゴムが被覆してある。
あるいは遮断面131およびフランジ面133そのものを、L字の形状を維持できる熱膨張ゴム製の板材を使用してもよい。
フランジ面133には、後に火煙遮断装置130を補鋼用リブ11に固定する際に使用するネジやボルトを挿入するためのネジ穴134があけられている。
図11は、補鋼用リブに火煙遮断装置を取付けるための切欠きを設ける様子を示す図である。
図11に示すように、まずは火煙遮断装置130を補鋼用リブ11の内部に挿入するための切欠きCを設ける。切欠きCは、設置する壁体50の取り付け位置に合わせて底面11bにグラインダー300などを利用して補鋼用リブ11の長手方向に対して垂直な直線の切欠きを設ける。
切欠きは、厚さ1.6mmの遮断面131および遮断面131の周面に被膜した熱膨張ゴム層132が入る厚さで形成し、2枚の斜面11aおよび底面11bに切欠きC1〜C3を設ける。また必要に応じて合わせ部11dに切欠きを設けてもよい。
図12は、補鋼用リブに設けた切欠きから火煙遮断装置を切欠きに挿入した様子を示す図である。
図12に示すように、グラインダー300で補鋼用リブの下面の形成した切欠きCから中空部11c内に向けて火煙遮断装置130が備える遮断面131を挿入する。
遮断面131はフランジ面133が底面11bにあたるまで補鋼用リブ11に挿入し、ネジ穴134から挿入したネジ135を締め込むことで補鋼用リブ11と火煙遮断装置130とを締結する。
このように補鋼用リブ11の断面にみられる三角形を完全に覆うことのできる遮断面131が、補鋼用リブ11に挿入されることで、補鋼用リブ11の中空部11cの貫通面を遮断面131遮断し、底面11bとフランジ面133とが接する面でネジ135によって火煙遮断装置130は補鋼用リブ11に固定される。
図13は、補鋼用リブの内部に設置された火煙遮断装置が、通常時と高温時の状態を示す図である。
図13に示すように、フラットデッキプレート10に設けられる補鋼用リブ11内部の中空部11cのうち、壁体50が設置される位置に火煙遮断装置130が挿入されている。
図13(a)は、火煙遮断装置130の設置後、つまり火災が発生する前の状態を示している。
図13(a)に示すように、中空部11c内に設置された火煙遮断装置130と補鋼用リブ11に設けられた切欠きCとの間には若干ながら隙間が生じることがある。このように火煙遮断装置100と補鋼用リブ11との間に隙間があると、この隙間を通って火災や煙が隣接する空間に拡大する恐れがある。
図12(b)は、火煙遮断装置130の設置後に火災が発生して高温になった状態を示している。
図12(b)に示すように、火災発生に伴い生じる温度上昇によって、一定の温度を超えると火煙遮断装置130が膨張し、図12(a)で生じていた隙間を火煙遮断装置100が備える熱膨張ゴム層132が閉塞することができる。
このように火煙遮断装置130が備える遮断面131が補鋼用リブ11の中空部11cの貫通面を遮断し、火災発生時に生じる温度上昇によって、火煙遮断装置130が備える熱膨張ゴム層132が膨張することで補鋼用リブ11と切欠きCとの隙間を閉塞し、従来では困難であった補鋼用リブ11内部の中空部11cの貫通面を完全に閉塞することができる。
これにより壁体50、耐火材60、および火煙遮断装置130によって閉塞された空間は隣接する空間と完全に遮断される。つまり火災時に発生した火炎や煙を一定範囲内にとどめることが可能となり、より強固な防火区画を設置することができる。
以上のように、本発明の火煙遮断装置を取り付ける際に加工する切欠きCは、従来のように大がかりなものでなく、コアドリル200での穿孔やグラインダー300で設ける切欠きCだけなので、短時間で火煙遮断装置することができるので、作業員への負担を少なくすることができる。
また熱膨張ゴムが火災時に膨張することで、火煙遮断装置と補鋼用リブとの間に生じる隙間を閉塞するので、火災発生時に鋼用リブの内部に形成された中空部を通じて拡大する火炎や煙を遮断することができる。
10 フラットデッキプレート
11 補鋼用リブ
11a 斜面
11b 底面
11c 中空部
11d 合わせ部
20 梁
30 筋
40 床スラブ
50 壁体
51 間仕切り用横架材
60 耐火材
100、110、120、130 火煙遮断装置
101 円柱部
102、112 テーパー部
103 フランジ部
104 ツマミ部
104a 凹部
104b 突起部
111 本体部
113、121 側面部
114、122 底面部
123 注入口
124 熱膨張ゴム
131 遮断面
132 熱膨張ゴム層
133 フランジ面
134 ネジ穴
135 ネジ
200 コアドリル
300 グラインダー
C、C1、C2、C3 切欠き

Claims (18)

  1. 壁体によって区分される防火区画でフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部内を、火煙が貫通することを防止する火煙遮断装置において、
    前記壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材、
    を備えることを特徴とする火煙遮断装置。
  2. 前記火煙遮断材は、
    火災時の過熱により膨張することで前記貫通面との隙間を閉塞する熱膨張材であることを特徴とする請求項1記載の火煙遮断装置。
  3. 前記火煙遮断材は、
    前記中空部内に挿入される前記切欠きの開口部より大径のフランジ部、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の火煙遮断装置。
  4. 前記火煙遮断材は、
    前記中空部の貫通面よりも大型で弾性のある耐熱材であることを特徴とする請求項2記載の火煙遮断装置。
  5. 前記熱膨張材は、
    熱膨張性耐火ゴムであることを特徴とする請求項2記載の火煙遮断装置。
  6. 前記切欠きの開口部は、
    形の孔であることを特徴とする請求項記載の火煙遮断装置。
  7. 前記火煙遮断材は、
    前記貫通面を遮断する板材であることを特徴とする請求項1記載の火煙遮断装置。
  8. 前記板材は、
    前記貫通面方向に耐火面を備えることを特徴とする請求項7記載の火煙遮断装置。
  9. 前記耐火は、
    熱膨張耐火ゴム層であることを特徴とする請求項8記載の火煙遮断装置。
  10. 前記板材は、
    前記補鋼用リブと固定するための固定部、
    を備えることを特徴とする請求項7記載の火煙遮断装置。
  11. 前記固定部は、
    前記板材の断面がL字に折り曲げられたフランジ面と、補鋼用リブの下面とが締結材で締結されることを特徴とする請求項10記載の火煙遮断装置。
  12. 前記切欠きは、
    垂直に前記中空部の周面を前記板材の厚さで形成したことを特徴とする請求項7記載の火煙遮断装置。
  13. 前記火煙遮断材は、
    前記貫通面を遮る枠材と、
    前記枠材の間に充填された耐火材と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の火煙遮断装置。
  14. 前記枠材は、
    前記充填された耐火材が貫通面方向への流出を防止する2枚の側面板と、
    前記2枚の側面板を連結し、前記充填された耐火材が前記中空部の下部からの流出を防止する底面板と、
    前記耐火材を充填するための注入口と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の火煙遮断装置。
  15. 前記耐火材は、
    粘性のある固形体であることを特徴とする請求項13記載の火煙遮断装置。
  16. 壁体によって区分される防火区画でフラットデッキプレートが有する補鋼用リブの中空部内を、火煙が貫通することを防止する火煙遮断方法において、
    火煙遮断材が、前記壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する工程、
    を備えることを特徴とする火煙遮断方法。
  17. フラットデッキプレートの長さ方向に設けられた内部に中空部を有する補鋼用リブにより、天井面を凹凸にした建築物の内部を区分する防火区画の耐火間仕切り構造において、 設置される壁体と接する前記補鋼用リブの下面に設けた切欠きから挿入され、火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材と、
    前記火煙遮断材の下側に渡って設けられる耐火構造を備えた壁体と、
    前記壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を閉塞する耐火部材と、 を備えることを特徴とする耐火間仕切り構造。
  18. フラットデッキプレートの長さ方向に設けられた内部に中空部を有する補鋼用リブにより、天井面を凹凸にした建築物の内部を区分する防火区画の耐火間仕切り構造の形成方法において、
    設置される壁体と接する前記補鋼用リブの下面に切欠きを形成する工程と、
    前記切欠きから火災時に前記中空部の貫通面を遮断する火煙遮断材を挿入して固定する工程と、
    前記火煙遮断材の下側に渡って耐火構造を備えた壁体を設置する工程と、
    前記壁体とデッキプレートの凹凸面との間に形成される開口部を耐火部材で閉塞する工程と、
    を備えることを特徴とする耐火間仕切り構造の形成方法。
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