JP6901541B2 - ゲームプログラム、コンピュータ、及びゲームシステム - Google Patents
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Description
本発明のゲームプログラムは、前記認識条件は、前記車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数、乗車する人間の性別のいずれか1つを含む前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記描画手段は、前記車両情報と、外部のサーバ又は前記ゲーム装置に格納されているデータとに基づいて前記ゲーム画像を描画する請求項1又は2に記載の前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記描画手段は、前記車両の動きに合わせて、前記車両情報に対応した描画を行う前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記ゲーム装置を、前記他の車両と通信して相互に位置情報を送受信する情報送受信手段として更に機能させ、前記描画手段は、前記他の車両の前記位置情報に対応した描画を行い、前記情報送受信手段は、前記特別車両の位置情報を送受信し、前記特別車両設定手段は、前記特別車両の位置情報が接近した場合、前記特別車両を設定する前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記イベント発生手段は、前記特別車両であることを申告可能であり、該申告の結果、前記特別車両であれば特典を付与する前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記イベント発生手段は、前記特別車両に対応づけされているゲーム装置に対して、前記特別イベントの発生時には前記特別車両であることを知らせず、特定のタイミングで前記特別車両であった旨を報知する前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記特別車両に関する情報を他のゲーム装置に伝達する伝達手段を更に備える前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、前記情報認識手段は、周囲の建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせを周辺情報として更に認識し、前記描画手段は、前記情報認識手段により認識された前記周辺情報に対応したゲーム画像も描画する前記ゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のコンピュータは、記憶部と、表示部と、周囲を撮像する撮像部とを備え、車両と対応づけられたコンピュータであって、前記撮像部により撮像された画像データから、他の車両の車両情報を認識する情報認識手段と、前記情報認識手段により認識された前記車両情報に対応したゲーム画像を描画する描画手段と、前記描画手段により描画された前記ゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段と、前記他の車両との近距離通信により取得された車両情報、又は前記情報認識手段により前記画像データから認識された前記車両情報に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段と、前記特別車両設定手段により前記特別車両が設定された場合、前記特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段とを備え、前記特別車両設定手段は、設定された認識条件と前記車両情報に基づく判定結果に応じて前記他の車両を前記特別車両と設定する前記コンピュータであることを特徴とする。
本発明のゲームシステムは、記憶部と、表示部と、周囲を撮像する撮像部とを備え、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、前記撮像部により撮像された画像データから、他の車両の車両情報を認識する情報認識手段と、前記情報認識手段により認識された前記車両情報に対応したゲーム画像を、前記画像データに重ねて描画する描画手段と、前記描画手段により描画された前記ゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段と、前記他の車両との近距離通信により取得された車両情報、又は前記情報認識手段により前記画像データから認識された前記車両情報に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段と、前記特別車両設定手段により前記特別車両が設定された場合、前記特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段とを備え、前記特別車両設定手段は、設定された認識条件と前記車両情報に基づく判定結果に応じて前記他の車両を前記特別車両と設定する前記ゲームシステムであることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るゲームシステムXについて、図面を参照して説明する。
図1(a)によると、本実施形態のゲームシステムXは、サーバ装置1及び複数のゲーム装置2にて構成される。
ゲームシステムXでは、例えば、自動運転等が可能な自動車(車両)と対応づけて使用する、車載(ビルトイン)装置、スマートフォン、ゲーム専用機、VR(Virtual Reality)ゴーグル型装置、AR(Augmented Reality)ゴーグル型装置、眼鏡等に取り付けてレンズや網膜に投影するタイプの他装着型AR装置、MR(Mixed Reality)装置、SR(Substitutional Reality)装置を含む「XR」装置(以下、「XRゴーグル」という。)、カーナビゲーション装置等のゲーム装置2(コンピュータ)にインストールされるアプリケーションソフトウェア(Application Software、ネイティブ(Native)アプリ、以下、単に「アプリ」という。)を実行することで、PC(Personal Computer)サーバ等のサーバ装置1との間で通信を行い、ユーザにゲームを実行(プレイ)させるゲームシステムXを実現する。
サーバ装置1と各ゲーム装置2との間は、携帯電話網、インターネット(登録商標)等のWAN(Wide Area Network)、又は、Wifi(登録商標)や無線LAN等のLAN(Local Area Network)等のIPネットワーク等のネットワーク3で接続されている。ネットワーク3は、携帯電話網の場合には、4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等の規格の低レイテンシーで高速な通信ネットワークであってもよい。
なお、ゲーム装置2は、ゲームシステムXを実現するアプリがインストール可能な装置であれば、任意の装置を用いることが可能である。
本実施形態のゲームシステムXのハードウェア構成について説明する。
ここでは、サーバ装置1のハードウェア構成、及び、このサーバ装置1とインターネット回線等のネットワーク3を介して互いに通信接続される複数のゲーム装置2のハードウェア構成について説明する。
サーバ装置1は、制御部10、記憶部11、及び接続部12を備える。
記憶部11及び接続部12は、それぞれ、専用のバス及びインターフェイス等を介して、サーバ装置1の制御部10に接続される。
本実施形態では、ゲーム装置2が自動運転可能な車両であり、乗車したユーザが目的地312までプレイ可能な車載(ビルトイン)装置であり、ユーザがXRゴーグルを装着している際の一例について記載する。
このゲーム装置2は、ゲームプログラム210(図2)及び各種データに基づいてゲームを進行させる。
ゲーム装置2は、他のゲーム装置2及びサーバ装置1との間で、ネットワーク3又は近距離無線通信等を介して、互いにデータ通信をすることが可能である。
記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30は、専用のバス及びインターフェイス等を介して、制御部20に接続される。
本実施形態において、表示部26は、フロントガラス、リアガラス、サイドガラス及び天井ガラスの少なくとも一面又は任意の面の組み合わせに表示されるシースルー型のディスプレイと、ユーザのXRゴーグルとを含む例について説明する。
なお、表示部26として、痛覚刺激、舌刺激等のディスプレイを用いることも可能である。
本実施形態において、音声入出力部27は、車両に設けられたスピーカ及びマイクロフォンと、XRゴーグルに設けられたヘッドセットのスピーカ及びマイクロフォンとを含む。
具体的に、本実施形態においては、加速度センサ部28は、車両がバックしたり、停止したりした場合に、検出可能である。
次に、図2により、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1及びゲーム装置2における、ゲーム実行時の制御の流れについて説明する。
そして、サーバ装置1において、各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報211が付与される。元々、ユーザがアカウント情報211を付与されていた場合は、そのアカウント情報211を設定することも可能である。このアカウント情報211は、例えば、ID(識別符号)を含む固有の識別情報である。サーバ装置1は、各アカウントに対応付けられた、ゲームのプレイ上に必要なデータであるゲームデータ212を作成し、アカウント情報211に含ませて、ゲーム装置2へ送信する。
その後、ゲーム装置2は、ゲームプログラム210及びゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
この際、ゲーム装置2は、操作部25によりユーザの指示を取得してゲームを実行する。そして、ゲーム装置2は、ゲーム進行に伴うゲーム演出として、ゲーム画像を表示部26に、ゲーム音声を音声入出力部27に、それぞれ出力等する。
次に、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1の制御部10及びゲーム装置2の制御部20の機能的構成、及びデータの詳細構成について説明する。
サーバ装置1の制御部10は、記憶部11に格納されたゲームプログラム110を実行することにより、ログイン手段100、及びゲーム情報処理手段101として機能する。
加えて、ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2に対して、車両情報213との照合に用いられる照合用データ301も、ゲーム装置2へ送信する。
サーバ装置1は、記憶部11に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム110、アカウントDB111、及び照合用データ301を格納している。
このうち、ログイン情報は、ユーザの電子メールアドレス、パスワード、その他のログイン時のユーザ認証に必要な情報である。これに加え、ログイン情報は、ユーザがアプリを起動した日時及び時間を示すプレイ時間情報を含んでいる。
再び図2に戻ると、ゲーム装置2の制御部20は、記憶部21に格納されたゲームプログラム210を実行することにより、情報認識手段200、特別車両設定手段201、情報送受信手段202、伝達手段203、イベント発生手段204、描画手段205、及びゲーム実行手段206として機能する。
本実施形態において、情報認識手段200は、画像データに基づいて特別車両であると認識する。または、情報認識手段200は、他のゲーム装置2の車両情報213に特別情報320が含まれている場合、特別車両と認識可能である。
加えて、情報送受信手段202は、位置取得部29から取得した位置を基に、自装置であるゲーム装置2の現在の位置を算出し、位置情報214として記憶部21に格納する。この際、情報送受信手段202は、加速度センサ部28から、ゲーム装置2である車両の加速度情報及び/又は姿勢情報を取得することも可能である。
さらに、情報送受信手段202は、他のゲーム装置2との間で、車両情報213を送受信することも可能である。この車両情報213には、特別情報320が含まれていてもよい。
この特定条件は、例えば、特別車両設定手段201により、自装置(ゲーム装置2自身)が対応づけられている車両(自車両)又は他の車両が特別車両と設定された場合である。この場合、イベント発生手段204は、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。すなわち、イベント発生手段204は、特別車両設定手段201により、自車両又は他の車両が特別車両と設定された場合、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。
さらに加えて、イベント発生手段204は、特別車両の設定結果に応じて特典を付与することも可能である。すなわち、イベント発生手段204は、ユーザが、特別イベントでの特別車両の報知前に自身で「特別車両である」と認識した場合、申告可能である。この場合、イベント発生手段204は、例えば、報知前に、特別車両であると推定する申告を取得し、推定が正解であれば、申告したユーザに特典を付与する。逆に、イベント発生手段204は、申告が不正解ならペナルティを付与してもよい。
また、イベント発生手段204は、設定位置で発生されたイベントにおけるフラグの取得状況等に対応して、イベントの発生やゲームの進行等を調整することも可能である。フラグ等でイベントが変化している場合、イベント発生手段204は、調整されたイベントを実行可能である。
さらに、描画手段205は、車両の動きに合わせて、車両情報213に対応した画像を選択した描画を行うことが可能である。
加えて、描画手段205は、他の車両の位置情報214に対応した描画を行うことも可能である。
さらに、描画手段205は、情報認識手段200により認識された周辺情報215に対応したゲーム画像も描画することも可能である。
さらに、ゲーム実行手段206は、ゲームを実行する際に、ユーザのアカウント情報211をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1との通信を維持する。この通信において、ゲーム実行手段206は、ゲーム進行状況に関するデータを、ゲーム進行の特定タイミングでサーバ装置1に送信する。
ゲーム装置2は、記憶部21に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム210、アカウント情報211、ゲームデータ212、車両情報213、位置情報214、及び周辺情報215を格納している。
ゲームデータ212の詳細については後述する。
さらに、車両情報213は、特別車両に関する情報も含んでいてもよい。この詳細については、後述する。
ゲームデータ212は、地図データ310、開始指示位置311、目的地312、走行ルート313、到着予定時刻315、イベントデータ316、オブジェクトデータ317、進行状況データ318、認識用データ319、及び特別情報320等を含んでいる。
車両情報213は、特別情報320等を含んでいる。
なお、目的地312は、走行中に再設定可能であってもよく、走行ルート313の再設定等によっても変更することが可能であってもよい。
なお、走行ルート313は、ゲーム中で、位置情報214の現在の位置等に応じて、再設定、再指定されてもよい。さらに、走行ルート313は、一回にひとまとまりとしてプレイされるゲームの単位であるステージを構成してもよい。
この設定位置は、イベントの発生条件となるフラグを取得できる位置であってもよい。さらに、この設定位置は、地図データ310上のランドマークとなるような箇所の位置が設定されていてもよい。このランドマークは、例えば、特定の建造物、特徴ある地点、通り、信号、その他、ユーザに認識されやすい地図上の位置等を含む。
これに加えて、本実施形態のイベントデータ316は、ドライバーのキャラクタ等を含むプレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ(NPC)のオブジェクトや台詞、動作、表情の変化等のイベント動作データを含む。このイベント動作データは、イベントの種類に応じて、設定可能である。
ここで、本実施形態のイベントは、特定のタイミング及び出現頻度で発生するもの、及び、設定位置に到達した場合に実行されるもの、及び常時実行されるものを含む。さらに、本実施形態のイベントは、特別イベントの他にも、後述するボスキャラとの戦いやエンディングのような特別なものを含む。
これに加え、本実施形態において、イベントデータ316は、各イベントにおける車両の動きを指定する動き指定データを含んでいる。
進行状況データ318は、ユーザが所有するオブジェクトのデータ、プレイヤの各種データ、ステージのデータ、イベントのデータ、設定された特別車両に関するデータ等を含んでいる。
この特別車両を認識するための情報は、特別車両として認識するための条件(以下、「認識条件」という。)の設定を含む。この認識条件は、例えば、特定の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数や性別等を含む。
具体的には、特別情報320は、例えば、特定の敵やレア車両等のオブジェクトを示すIDと、利益又は不利益の種類、耐久値、消滅までの時間等が設定されていてもよい。
次に、図4〜図6を用いて、本実施形態のゲームシステムXにより実行されるゲーム進行処理について説明する。
まず、ゲーム実行手段206は、ゲーム開始処理を行う。
ゲーム実行手段206は、例えば、自動運転の車両が停車位置まで到着し、ユーザが搭乗し、目的地312まで手持ち無沙汰なユーザがゲームを開始する指示を行ったことを検知する。
この指示は、車載パネル端末、XRゴーグル等のコントローラ、車窓やコンソールの表示部26に表示されるメニュー等から行うことが可能である。この指示は、例えば、操作部25のタッチパネルにより、アプリ一覧やショートカット等から起動するタッチ、スワイプ等により行われる。
ゲーム実行手段206は、例えば、ユーザによるカーナビゲーション装置の操作に連動して、操作部のタッチパネルにより、これらのデータの取得し、設定してもよい。
具体的には、ゲーム実行手段206は、例えば、地図データ310から、カーナビゲーション装置で設定された車両の移動の道順(ルート)を走行ルート313の候補として設定する。この際、ゲーム実行手段206は、ユーザの指示を取得し、「推奨、一般道優先、有料優先、距離優先」といった一般的なカーナビゲーション装置のルート検索と同様の条件でルートを検索し、走行ルート313の候補に設定可能である。
この際、ゲーム実行手段206は、他の車両と遭遇しやすい走行ルート313を設定することが可能である。これにより、他の車両と近づいて認識、通信しやすくなり、特別イベントも発生させやすくなる。
ここで、サーバ装置1のログイン手段100が、ゲーム進行開始を行う。
ログイン手段100は、送信されたアカウント情報211に基づいて、アカウント設定300を参照してユーザの認証を行う。これにより、ユーザをログインさせる。
ログイン後、ログイン手段100は、アカウント設定300からゲームデータ212、及び照合用データ301を作成して、ゲーム装置2に送信する。
さらに、ログイン手段100は、車両の周囲の地図データ310等もゲームデータ212に含めて送信することが可能である。この際、ゲームデータ212は、ゲーム全体のデータではなく、前回送信した差分のデータを含む差分データであってもよい。
さらに、イベント発生手段204は、走行ルート313の途中に出現させる特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)やボスキャラとの戦闘を行わせたりするようなイベントを設定することも可能である。イベント発生手段204は、その他にも、シナリオに対応したNPCと出会わせたり、各種アイテムを回収させたりするようなイベントを設定することが可能である。
この他にも、イベント発生手段204は、走行ルート313の途中に出現させる通常のモンスター(以下、「通常モンスター」という。)の出現頻度、特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)の出現頻度、取得可能なアイテムの種類や出現頻度等も設定可能である。
ここで、情報認識手段200が、情報認識処理を行う。
情報認識手段200は、撮像部30により撮像された画像データから、他の車両の車両情報213を認識する。
具体的には、情報認識手段200は、例えば、撮像された画像データについて認識用データ319のモデルを用いた画像認識を行って、他の車両を認識する。この際、例えば、情報認識手段200は、他の車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数や性別等を認識する。さらに、情報認識手段200は、画像データから、情報認識手段200は、例えば、認識用データ319に基づいて、認識した画像の認識結果が認識条件に適合した場合に特別車両と認識する。具体的には、上述の例では、情報認識手段200は、他の車両の色が赤、又は、ナンバープレート下1桁が「5」であれば、特別車両と認識する。情報認識手段200は、これらの認識結果を車両情報213として、記憶部21に格納する。
さらに、情報認識手段200は、例えば、撮像された画像データから、周囲の建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせも認識し、周辺情報215として、記憶部21に格納する。
次に、情報送受信手段202が、他装置通信処理を行う。
まず、情報送受信手段202は、他の車両等である他のゲーム装置2が周囲に存在した場合、他のゲーム装置2の位置情報214を、サーバ装置1を介した通信、又は、車両間の近距離通信等により取得可能である。
そして、情報送受信手段202は、他の車両等である他のゲーム装置2が周囲に存在した場合、そのゲーム装置2と、ネットワーク3を介して接続する。そして、情報送受信手段202は、ネットワーク3を介して、当該ゲーム装置2と通信し、相互に位置情報214及び車両情報213を送受信する。この際、情報送受信手段202は、サーバ装置1に、他のゲーム装置2との仲介を求めてもよい。さらに、情報認識手段200は、自車両が特別車両に設定された場合、すれ違い通信として、ゲームデータ212に含まれる特別情報320を、車両情報213に含めて、他のゲーム装置2へ送信してもよい。
そして、受信した他のゲーム装置2の車両情報213に特別情報320が含まれている場合、特別車両と認識する。
加えて、情報送受信手段202は、ゲーム装置2でない他の車両についても、位置情報214のみ取得することが可能である。
さらに、情報送受信手段202は、ゲームの内容によっては、特別車両の位置情報214も取得し、特別車両を認識することが可能である。この際、自車両の近くに、特別車両が存在する場合のみ、その特別車両を認識してもよい。
本実施形態においては、情報送受信手段202は、位置取得部29から取得した位置の情報を取得し、地図データ310内の位置を算出する。この地図データ310内の位置が、現在の位置となる。この際に、情報送受信手段202は、現在の位置が走行ルート313内にあるかどうかについても算出する。情報送受信手段202は、これらの算出されたデータを、位置情報214として記憶部21に格納する。
図5(a)の例では、地図データ310中で、位置情報214に設定される現在の位置を、車のマークのアイコンで示している。
次に、特別車両設定手段201は、他のゲーム装置2が特別車両であるか否かを判断する。特別車両設定手段201は、他のゲーム装置2に特別情報320が設定されていた場合に、Yesと判断する。特別車両設定手段201は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、特別車両設定手段201は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、特別車両設定手段201は、処理をステップS105に進める。
特別車両であった場合、特別車両設定手段201が、特別車両設定処理を行う。
特別車両設定手段201は、情報認識手段200により他の車両が特別車両と認識された場合に、この認識結果を、特別情報320として車両情報213に設定する。これにより、下記で説明するように、特別イベントが発生する。
さらに、下記で説明するように、自車両のゲームデータ212に特別情報320が含まれる場合も、自車両が特別車両に設定されているため、特別イベントが発生する。
ここで、イベント発生手段204が、イベント発生の特定条件に合致したか否かを判断する。
イベント発生手段204は、他の車両が特別車両である、すなわち、特別車両設定手段201により特別車両と設定された場合に、イベント発生の特定条件に合致したと判断する。これは、上述のように、特別車両の位置情報214を取得した、近距離通信等で取得した他の車両の車両情報213に特別情報320の含まれていた、及び/又は画像から認識された他の車両の車両情報213に、特別情報320が設定されていた等の場合である。
または、イベント発生手段204は、自車両が特別車両である、すなわち、ゲームデータ212bに特別情報320が設定されている場合にも、イベント発生の特定条件に合致したと判断する。
これらの際に、イベント発生手段204は、特別車両の関連の特別イベントを発生させる特定条件であると判断する。
本実施形態において、イベント発生手段204は、例えば、現在の位置が走行ルート313上である場合、乱数値を取得し、イベントデータ316に含まれるイベントの発生頻度に対応した確率で、イベント発生条件となる特定条件に合致したと判断する。
加えて、イベント発生手段204は、常時実行されるイベントの場合、当該イベントについては、走行ルート313上では常に特定条件に合致したと判断することが可能である。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS106に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS109に進める。
特定条件に合致した場合、イベント発生手段204は、更に特別イベントであるか否かを判定する。イベント発生手段204は、特別イベントを発生させる特定条件であった場合に、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外、すなわち通常のゲーム内のイベントの場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS108に進める。
特別イベントであった場合、イベント発生手段204及び伝達手段203は、特別イベント処理を行う。
イベント発生手段204は、他の車両が、特別車両設定手段201により特別車両と設定された場合、特別車両に対応した特別イベントを発生させる。
または、イベント発生手段204は、自車両が特別車両であると設定された場合も、特別イベントを発生させる。
その際、伝達手段203により、特別車両の情報を、ユーザ同士で共有することが可能である。
この特別イベント処理の詳細については後述する。
特別イベントでなかった場合、イベント発生手段204が、通常イベント発生処理を行う。
イベント発生手段204は、イベントデータ316を読み出し、上述の特定条件に応じた種類のイベントを発生させる。
イベント発生手段204は、例えば、上述の確率でモンスターを出現させてプレイヤキャラクタとの戦闘を行わせるイベントを発生させることが可能である。
同様に、イベント発生手段204は、例えば、モンスターや流水や岩等に追われているような緊迫感を高めるイベント、仮想の障害物で停止してモンスターに襲われるイベント等も発生させることが可能である。
さらに加えて、イベント発生手段204は、手動運転の運転操作に合わせて、イベントを変化させることも可能である。たとえば、手動運転の場合、急ブレーキをかけたり、バックや急なハンドル操作をした場合に、前方にモンスターが現れたり、張り付いたモンスターが振り落とされたりといったイベントを発生させることも可能である。
ここで、描画手段205が、ゲーム画像描画処理を行う。
描画手段205は、情報認識手段200により認識された車両情報213に対応したゲーム画像を描画する。
描画手段205は、車両情報213と、外部のサーバ又はゲーム装置2に格納されている照合用データ301とを照合し、照合された照合用データ301に対応したゲーム画像を描画する。本実施形態においては、描画手段205は、照合用データ301に対応したオブジェクトをオブジェクトデータから読み出して、表示部26にXR表示する。描画手段205は、例えば、撮像部30で撮像された自装置の外部(周囲)の画像データや内部の画像データについて、車両情報213を基に、車両の外部画像及び/又は内部画像に対応したゲーム画像を描画する。すなわち、描画手段205は、ゲーム画像を、拡張現実(AR)、VR、MR、SR等のXR画像として描画することが可能である。
このように、本実施形態のゲーム画像では、他の車両が、車両情報213と対応する照合用データ301に含まれるオブジェクトの画像データで置き換えられる。たとえば、上述のように、描画手段205は、赤い車両は飛竜として表示し、白い車両は一角獣として表示する等、車両を変化させて表示することが可能である。
この際、描画手段205は、他の車両の位置情報214に対応して描画を行うことも可能である。すなわち、描画手段205は、位置情報214に基づいて、他の車両の位置、走行、停止、曲がった等の表示を、表示部26に行うことが可能である。これにより、上述の画像認識の結果と合わせて、整合性を高めて表示することが可能となる。
さらに、描画手段205は、車両に羽が生える、車両の上空に天使の輪が浮かぶ等の表示を行うことも可能である。
描画手段205は、周辺情報215に対応したゲーム画像としては、例えば、建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせを、これに対応したオブジェクトに置き換えるようなものを描画する。描画手段205は、例えば、ランドマークのビルを廃墟のビルやモンスターの巣に変更したり、標識を木やトーテムポールのような背景のオブジェクトに変更したりする等のゲーム画像を、表示部26に表示させる。または、描画手段205は、信号等についても、アイテムそのものとして表示したり、攻撃等を当てるとアイテムが得られるようなボックス状に表示したりすることが可能である。
その他にも、描画手段205は、周辺情報215で認識された以外の箇所、例えば、ゲームの進行に合わせて、晴れた日であっても、雨雲や稲妻等に天候を変更したゲーム画像を作成し、表示部26に表示させてもよい。
さらに、例えば、描画手段205は、車両内でドライバーが負傷したり、急ブレーキでゾンビがフロントガラスを割って外に投げ出されたり、隣にあるモンスターの死体が急カーブで自分の足元に転がってきたりする等のゲーム画像の描画を行うことが可能である。
次に、ゲーム実行手段206が、ゲーム実行処理を行う。
ゲーム実行手段206は、描画手段205により描画されたゲーム画像を利用して、ゲームを進行させる。ゲーム実行手段206は、操作部25から取得されたユーザの指示によりゲームを実行する。すなわち、ゲーム実行手段206は、操作部25から、ユーザの操作情報を取得する。この操作情報は、ユーザによるコントローラの操作やジェスチャ等を基に、攻撃する方向や種類等の指示等も取得可能である。この際、ゲーム実行手段206は、自車両の走行状態、停止状態、及び/又は姿勢状態等により把握される車両の動きに応じたイベントにより演出する。これにより、ゲーム実行手段206は、現実中でゲームのイベントが起こっているように表示させることが可能である。よって、臨場感の高いゲームを実現することができる。
この他に、ゲーム実行手段206のゲーム画像の描画に合わせて、音声処理部24からゲーム音声を出力することも可能である。このゲーム音声は、ゲームの演出に合わせて立体音声で構成されていてもよく、低音で恐怖感を強調したものであってもよい。さらに、仮想キャラクタの音声が、ヘッドセットから聞こえるような演出を行ってもよい。
ここで、上述したようなゲームの設定やプレイ時の特定タイミングで、ゲーム実行手段206は、サーバ装置1にゲームデータ212のうち、変化があった差分データを送信する。
具体的には、ゲーム実行手段206は、ゲームデータ212において、上述のイベントを含むゲーム進行で変化した箇所についての差分データを送信する。この差分データは、特別イベントで取得したアイテムやゲーム内通貨、その他の特典に関する称号等も含む。
ここで、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、ゲーム情報処理を行う。
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2から差分データを受信する。そして、ゲーム情報処理手段101は、アカウントDB111のアカウント設定300に、差分データを設定する。これにより、次回ログインした際に、この差分データを基にしたゲームを実行可能となる。
ここで、ゲーム装置2のゲーム実行手段206が、目的地312に到着したか否かを判断する。
ゲーム実行手段206は、現在の位置が走行ルート313上で目的地312に到着した場合、Yesと判断する。ゲーム実行手段206は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、ゲーム実行手段206は、処理をステップS112に進める。
Noの場合、ゲーム実行手段206は、処理をステップS101に戻して、ゲームの進行を続ける。
目的地312に到着した場合、ゲーム実行手段206が、ゲーム終了処理を行う。
ゲーム進行処理が終了した場合、ゲーム実行手段206は、例えば、ボスキャラとの戦闘を終了させ、ステージの終了の処理を行い、ゲームデータ212に設定する。この上で、ゲーム実行手段206は、エンディングの演出を表示部26に表示し、音声入出力部27から音声出力する。
サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、この差分データを受信して、アカウントDB111のアカウント設定300に格納する。
以上により、本発明の実施形態に係るゲーム進行処理を終了する。
本実施形態の特別イベント処理では、例えば、上述したようにランダムで設定された特別車両を当てたり、利益又は不利益を与えたりする。これにより、ゲームの戦略性を高めることが可能である。
まず、イベント発生手段204は、特別車両申告処理を行う。
特別イベントの発生時から後述する特定のタイミングになるまでは、イベント発生手段204は、どの車両が特別車両であるかをユーザには知らせない。すなわち、この場合、自車両が特別車両であっても、自装置のユーザにも報知しない。しかしながら、自車両や他の車両の特別イベントでの挙動の違い、例えば、上述の利益や不利益を観察して、どの車両が特別車両であるかが推測可能であるようにしてもよい。
この上で、イベント発生手段204は、特別イベントが発生している場合、自車両が特別車両であると推定する申告をすることが可能になるよう制御する。
または、イベント発生手段204は、他の車両に当たりをつけて、特定車両であると申告することも可能である。この「他の車両である」との申告は、他の車両に対応づけられたゲーム装置2へ、伝達手段203を介して送信される。
なお、後述する伝達処理において、この申告を行うことも可能である。
次に、イベント発生手段204は、特別車両干渉処理を行う。
イベント発生手段204は、接近した他の車両との間で、持っているアイテムを投げ合ったり、攻撃したりするようなレースやシューティング等、他の車両と干渉するイベントを発生させることが可能である。すなわち、イベント発生手段204は、例えば、ミニゲームのように、通常のモンスターとの戦闘とは異なる特別イベントを発生させる。この特別イベントは、ゲームのステージや進行に影響しても、しなくてもよい。または、特別イベントは、イベントデータ316のシナリオを変更するようなものであってもよい。
さらに、イベント発生手段204は、この特別イベントの発生について、サーバ装置1へ送信して、干渉する他の車両以外の車両のユーザに対して、影響させてもよい。
逆に、イベント発生手段204は、特定の条件に対応して、他の車両が特別車両となり、自車両が特別車両でなくなるようにしてもよい。この場合、イベント発生手段204は、特別情報320を、自車両のゲームデータ212から消去して、他の車両のゲーム装置2に含めるようにする。
これらの特定の条件は、例えば、特別イベントの勝ち負けを反映してもよい。または、イベント発生手段204は、特定の時間、他の車両と接近しているだけで、特別なキャラクタのオブジェクトが『乗り移る』ようにして、特定車両を変更してもよい。さらに、イベント発生手段204は、ユーザが持つアイテム等を投げつけられたりすることで、特定車両を変更してもよい。
次に、イベント発生手段204が、自車両が特別車両であるか否かを判断する。
イベント発生手段204は、ゲームデータ212に車両情報213が設定されていた場合、自車両が特別車両であるとして、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS123に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS124に進める。
自車両が特別車両である場合、イベント発生手段204が、利益又は不利益付加処理を行う。
イベント発生手段204は、自車両のゲーム装置2について、特別車両に対応した利益又は不利益を与えることが可能である。
たとえば、イベント発生手段204は、イベントデータ316の特別イベントのデータに含まれる利益又は不利益のデータを参照し、アイテムやゲーム内通貨を与えたり減らしたりする。さらに、イベント発生手段204は、この利益又は不利益のデータに基づいて、モンスターの種類や出現頻度、その他のパラメータを変化させる。
ここで、本実施形態においては、上述したように、特定のタイミングになるまで、イベント発生手段204は、自装置のユーザに、自車両が特別車両であることを特に報知せずに、上述のパラメータ等を変化させる。
ここで、伝達手段203が、伝達処理を行う。
伝達手段203は、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに、特別車両に関する情報を伝達する。この伝達は、例えば、ゲーム内の文字チャットや音声チャット、イベント内の通信、SNS等を介して行われてもよい。すなわち、特別車両を認識したユーザが、他のユーザに、どこで特別車両を目撃したか、どちらの方向へ移動したか等の情報を伝達することが可能である。
伝達手段203は、これらの情報を、自動的に他のゲーム装置2へ伝達することも可能である。この際、伝達手段203は、位置情報214、移動方向、移動したルート等についても伝達可能である。
加えて、伝達手段203は、これらの情報を、複数のユーザで共有、閲覧可能としてもよい。この際、伝達手段203は、チャットや通信やSNS等のURLリンク共有、会議室機能、その他の共有機能を用いて共有、閲覧可能とすることが可能である。
ここで、イベント発生手段204が、特定のタイミングであるか否かを判断する。
イベント発生手段204は、特定のタイミングであった場合、Yesと判断する。この特定のタイミングは、例えば、特別イベントが開始されてから特定の時間が経過した場合、特別イベントが終了した場合、特別なアイテムが発見された場合、及び他のゲーム装置2のユーザにより特別車両が特定された場合等のいずれかを含む。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS126に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、特別イベント処理を終了する。
特定のタイミングであった場合、イベント発生手段204が、特別車両報知処理を行う。
イベント発生手段204は、自車両が特別車両である場合に、自装置のユーザに知らせず、特定のタイミングで自装置のユーザに特別車両であった旨を報知する。この報知は、例えば、表示部26に『特別イベント終了。実は、あなたが特別車両でした!』といった表示を行うことで示してもよい。
図5(c)の画面例501によると、イベント発生手段204は、走行中の外部画像に基づいて、描画手段205にゲーム画像を描画させ、表示部26に表示した例を示している。この例では、他の車両に、特別車両として特別なキャラクタのオブジェクトBが付いて(憑いて)いるように表示している。
次に、イベント発生手段204が、申告が正解であったか否かを判断する。
イベント発生手段204は、ユーザの申告が正解であった場合、Yesと判断する。イベント発生手段204は、他のユーザからの自車両に対する申告が正解した場合も、Yesと判断する。イベント発生手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、イベント発生手段204は、処理をステップS128に進める。
Noの場合、イベント発生手段204は、特別イベント処理を終了する。
申告が正解であった場合、イベント発生手段204が、特典付与処理を行う。
イベント発生手段204は、特別車両であると推定する申告に対して、この推定が正解であれば、申告したユーザに特典を付与する。すなわち、自車両のユーザの申告が正解である場合、その自車両のユーザに特典を付与する。または、他の車両からの自車両に対する申告が正解した場合、他の車両のユーザに特典を付与するよう、他の車両へ通信する。この際、サーバ装置1を介した通信を行ってもよい。
これらの際、イベント発生手段204は、イベントデータ316の特別イベントのデータに含まれる特典のデータにより、ユーザに与える特典を選択して、自装置又は他のユーザのゲーム装置2のゲームデータ212に設定させる。
以上により、特別イベント処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1に記載されたようなゲームでは、単純に、ゲーム装置の移動した位置情報214によりイベントを発生させるだけであった。
このため、車両等の中でゲームをプレイする場合であっても、特に、車両の外部の景色等とゲームとが連動するようなことはないため、臨場感に乏しくなるという問題があった。
このように構成することで、現実の風景と連動させて、車両を別のオブジェクトに置き換える等して表示し、臨場感を高めたゲームを提供することができる。このため、自動運転の自動車等で手持ち無沙汰なユーザに、ゲーム性の高いゲームをプレイさせることが可能となる。結果として、ユーザのゲームプレイの意欲を惹起することができる。
このように構成することで、照合用データ301に基づいて、ゲームの内容に合わせて車両の画像を変更することができ、ゲーム性の高いゲームをプレイさせ、より臨場感を高めることが可能となる。
このように構成することで、車両が近づいた、離れた、前にいる、横にいる等の車両の動きに合わせた描画を行うことができる。
このように構成することで、位置情報214にも基づいて他の車両を描画することができ、例えば、画像認識の結果が誤っていても、適切な表示を行うことができる。
このように構成することで、認識された車両情報213又は特別車両自体から得た情報から特別車両であると判断し、特別車両に基づいた表示を行うことができる。
このように構成することで、特別車両の特別イベントを実行する際に、ユーザにインセンティブを与えることができ、ユーザがゲームをプレイしたいという意欲を惹起できる。
このように構成することで、自装置のユーザに対して、特別イベント等で必要な時点まで特別車両であることを隠しておくことが可能となり、自車両が特別車両であるかを推測させる楽しみを提供できる。よって、ユーザがゲームをプレイしたいという意欲を惹起できる。
このように構成することで、ユーザに対して、特別車両であるかどうかを当てる意欲を惹起でき、ゲーム性を高めることができる。
このように構成することで、特別車両を複数のユーザで追い求めるようなイベントを構成することができ、ゲームの戦略性を高め、プレイしたいという意欲を惹起できる。
このように構成することで、特別車両について通常のモンスターとの戦闘等とは異なるイベントを発生させることができ、ゲームに変化を生じさせ、プレイしたいという意欲を惹起できる。
このように構成することで、車両だけでなく周囲の環境についても置き換えて表示することができ、よりゲームの臨場感を高めることができる。さらに、このように構成することで、走行ルート313中に設定されたランドマークや施設や店舗や指定位置等を目立たせることもできる。すなわち、これらの設定位置の外部風景に注目させることができ、広告効果も期待できる。
図2〜図5において説明した制御手段及び処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
しかしながら、地図データ310上の特定の座標に入ったり、乱数や戦闘にて特定のアイテムを得たりした場合に、特別車両として設定されるように構成してもよい。
これについて、イベント発生手段204は、サーバ装置1に特別車両に設定されたことを報告して、これを基にサーバ装置1にて、特別車両の管理を行うことが可能である。または、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、特別車両の設定や特別イベントの設定や進行を行って管理してもよい。
さらに、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、一つの車両が特別車両に設定された場合、他の車両が特別車両に設定されないように設定させたり、特別車両の発生を他の車両に報知してもらったりしてもよい。
加えて、ゲーム情報処理手段101は、ゲームを実行しているゲーム装置2が特別車両に必ず遭遇するように、例えば、走行中の車両のデータやそれらの走行のデータから、特別車両となる条件を設定することも可能である。
しかしながら、ゲームの開始時に、既に特別車両が設定され、特別イベントをゲームの進行にかかわらず、ゲーム中でずっと実行するような構成も可能である。
しかしながら、ゲームの内容や設定によっては、特別イベントを発生させないようにすることも可能である。
たとえば、自動運転や手動運転にて、特定エリアを周回したり、ゲームプレイに適した走行ルート313を走行したりする等の条件でも、イベント発生手段204によりイベントを発生させることが可能である。すなわち、イベント発生手段204により走行ルート313は設定するものの、目的地312が不要な場合でも、上述のように運転中の車両の動きを伴うイベントを発生させることが可能である。
すなわち、イベント発生手段204は、カーブやバック等でモンスターに力が加わると、モンスターの張り付き値やヒットポイントを減少させ、この値が閾値以下になると振り落とされ、車両とモンスターとの関連付けが解除されるように、ゲーム演出することが可能である。
さらに、イベント発生手段204は、車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けるように調整を行うことも可能である。すなわち、イベント発生手段204は、実際の道路の段差等による車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けてもよい。
しかしながら、撮像部30により撮像された車両の外部画像及び/又は内部画像から、画像認識プロセッサ等で認識された結果を基に、イベントを発生させることも可能である。たとえば、車両の外に人が多い場合は、それらの人がゾンビになるようなイベントを発生可能である。さらに、車内が乱雑であったり食べ残しが多かったりする場合、「もったいないお化け(付喪神)」「キノコおばけ」のような特定のモンスターが出現するといったイベントを発生させてもよい。
しかしながら、表示部26に表示されるゲーム画像は、車両の外にいるときに、車内に見えてもよい。すなわち、ユーザが車両に乗り込むときには、既にゲーム画像が見えていてもよい。この場合、例えば、XRゴーグル等の表示部26、シースルー型のディスプレイ等に、プレイヤキャラクタや敵キャラクタ等の各オブジェクトを含むゲーム画像が表示される。
さらに、特別車両が『お邪魔モンスター』であり、これを押しつけられないようにしながら、ゴールを目指す、双六、モノポリー(登録商標)、レースのようなゲームであるように構成することも可能である。
なお、制御部10、20は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサ)等を含む情報処理部であってもよい。
また、制御部10、制御部20、及び画像処理部23は、RAMやROMやフラッシュメモリ等を内蔵していてもよい。
上述の実施形態では、図1に示すように、サーバ装置1とゲーム装置2とで構成されるゲームシステムXにてゲームプログラム210を実行させる例について記載した。
しかしながら、図7を参照すると、単独のゲーム装置2bにより、本発明のゲームプログラム210を実行することも可能である。この場合、ゲーム装置2bには、ゲームデータ212内に、カーナビゲーションのように広範囲の地図データ310を格納しておくことも可能である。この図において、上述の各図と同じ符号は同種の構成であることを示している。
または、自動運転する車両を、携帯電話等のゲーム装置2から呼び寄せた際、車両の周囲の映像をゲーム装置2から閲覧して、XR表示することも可能である。
これらの実施形態においても、ゲーム装置2に対応づけされたゲームプログラム210を実行することで、上述の各構成を実現可能である。
しかしながら、複数のゲーム装置2が連携してゲームを実行することも可能である。たとえば、描画されたゲーム画像を他のゲーム装置2と共有で使用し、一緒にプレイするように構成してもよい。この場合、これらのゲーム装置2は、車両と携帯電話等であっても、同じ車両内にある携帯電話等であってもよい。
さらに、ゲーム装置2同士が離れた場所に存在していてもよい。この場合は、ゲーム装置2同士で、情報送受信手段202により描画されたゲーム画像、ゲームデータ212等を送受信可能であってもよい。
さらに、上述の各手段は、サーバ装置1及びゲーム装置2のいずれかで任意に実行しても、それぞれの機能を分担して一部又は任意の組み合わせで実行してもよい。
これについて、本実施形態のゲーム装置2が車両の場合、アミューズメントパーク等の乗り物、ジェットコースター、電車、運転手が運転するタクシー、バス、その他の車両を用いることが可能である。加えて、ゲームセンター等に提供されるアーケードゲーム筐体を用いて本発明を実現することもできる。または、ゲーム装置2は、仮想空間上の地図データ310上を動作する仮想の車両であってもよい。
さらに加えて、ゲーム装置2は、車両に限らず、ユーザが直接操縦しない乗り物、例えば、飛行機やドローン等に設けることも可能である。加えて、ゲーム装置2を用いて徒歩でゲームを行うことも可能である。
このように構成することで、車両以外のゲーム装置2においても、ゲーム性を高めたゲームを実行することが可能となる。さらに、姿勢や目線のトラッキング等を備えたゲーム装置2の場合、ゲーム装置2やユーザの姿勢や目線に合わせたイベントを発生させ、よりゲームでの臨場感を高めることができる。
この場合、プレイヤの身体の位置や向きを検知して、身体に重ならないようにモンスターを描画してもよいし、逆に、プレイヤの位置や向きも含めた情報で敵の位置や向きや行動が変化してもよい。
しかしながら、表示部26は、シースルー型のディスプレイ及びXRゴーグルでなくてもよい。たとえば、表示部26として、上述のVRゴーグル型装置のディスプレイを用いることも可能である。このVRにおいても、撮像部30から撮像された画像と、ゲーム画像とを重ねてVRとして表示することが可能である。加えて、表示部26がプロジェクタである場合、霧(ミスト)や、ユーザの眼鏡や網膜にゲーム画像を投影することが可能である。
さらに、ゲーム装置2がスマートフォン、ゲーム専用機、カーナビゲーション装置等の携帯型や据置型装置であった場合に、これらのディスプレイを表示部26として用いることも可能である。この場合も、撮像部30から撮像された外部の画像とゲーム画像とを、XRにより表示することが可能である。加えると、ゲーム装置2が車両の場合、窓をなくして、外部を撮像する撮像部30の画像と、ゲーム画像とを、窓代わりの表示部26に表示するように構成することも可能である。
このように構成することで、様々な構成に対応することができる。
さらに、上述の実施形態では、ゲーム装置2において、ゲームプログラム210自体が既にインストールされている例について記載した。この場合、ゲームプログラム210は、ゲーム装置2において、光学記録媒体やその他の記録媒体から読み込まれ、記憶部21にインストールされてもよい。加えて、ゲームプログラム210を、サーバ装置1からダウンロードするようにしてもよい。
2、2b ゲーム装置
3 ネットワーク
10、20 制御部
11、21 記憶部
12、22 接続部
23 画像処理部
24 音声処理部
25 操作部
26 表示部
27 音声入出力部
28 加速度センサ部
29 位置取得部
30 撮像部
100 ログイン手段
101 ゲーム情報処理手段
110、210 ゲームプログラム
111 アカウントDB
200 情報認識手段
201 特別車両設定手段
202 情報送受信手段
203 伝達手段
204 イベント発生手段
205 描画手段
206 ゲーム実行手段
211 アカウント情報
212 ゲームデータ
213 車両情報
214 位置情報
215 周辺情報
300 アカウント設定
301 照合用データ
310 地図データ
311 開始指示位置
312 目的地
313 走行ルート
315 到着予定時刻
316 イベントデータ
317 オブジェクトデータ
318 進行状況データ
319 認識用データ
320 特別情報
500、501 画面例
B オブジェクト
M モンスター
X ゲームシステム
Claims (11)
- 記憶部と、表示部と、周囲を撮像する撮像部とを備え、車両と対応づけられたゲーム装置により実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、
前記撮像部により撮像された画像データから、他の車両の車両情報を認識する情報認識手段と、
前記情報認識手段により認識された前記車両情報に対応したゲーム画像を描画する描画手段と、
前記描画手段により描画された前記ゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段と、
前記他の車両との近距離通信により取得された車両情報、又は前記情報認識手段により前記画像データから認識された前記車両情報に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段と、
前記特別車両設定手段により前記特別車両が設定された場合、前記特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段として機能させ、
前記特別車両設定手段は、設定された認識条件と前記車両情報に基づく判定結果に応じて前記他の車両を前記特別車両と設定する
ゲームプログラム。 - 前記認識条件は、前記車両の車種、色、ナンバープレートの文字、乗車人数、乗車する人間の性別のいずれか1つを含む
請求項1に記載のゲームプログラム。 - 前記描画手段は、
前記車両情報と、外部のサーバ又は前記ゲーム装置に格納されているデータとに基づいて前記ゲーム画像を描画する
請求項1又は2に記載のゲームプログラム。 - 前記描画手段は、
前記車両の動きに合わせて、前記車両情報に対応した描画を行う
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 前記ゲーム装置を、
前記他の車両と通信して相互に位置情報を送受信する情報送受信手段として更に機能させ、
前記描画手段は、前記他の車両の前記位置情報に対応した描画を行い、
前記情報送受信手段は、前記特別車両の位置情報を送受信し、
前記特別車両設定手段は、前記特別車両の位置情報が接近した場合、前記特別車両を設定する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 前記イベント発生手段は、
前記特別車両であることを申告可能であり、該申告の結果、前記特別車両であれば特典を付与する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 前記イベント発生手段は、
前記特別車両に対応づけされているゲーム装置に対して、前記特別イベントの発生時には前記特別車両であることを知らせず、特定のタイミングで前記特別車両であった旨を報知する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 前記特別車両に関する情報を他のゲーム装置に伝達する伝達手段を更に備える
請求項5乃至7のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 前記情報認識手段は、
周囲の建物、標識、及び信号のいずれか又は任意の組み合わせを周辺情報として更に認識し、
前記描画手段は、
前記情報認識手段により認識された前記周辺情報に対応したゲーム画像も描画する
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のゲームプログラム。 - 記憶部と、表示部と、周囲を撮像する撮像部とを備え、車両と対応づけられたコンピュータであって、
前記撮像部により撮像された画像データから、他の車両の車両情報を認識する情報認識手段と、
前記情報認識手段により認識された前記車両情報に対応したゲーム画像を描画する描画手段と、
前記描画手段により描画された前記ゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段と、
前記他の車両との近距離通信により取得された車両情報、又は前記情報認識手段により前記画像データから認識された前記車両情報に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段と、
前記特別車両設定手段により前記特別車両が設定された場合、前記特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段とを備え、
前記特別車両設定手段は、設定された認識条件と前記車両情報に基づく判定結果に応じて前記他の車両を前記特別車両と設定する
コンピュータ。 - 記憶部と、表示部と、周囲を撮像する撮像部とを備え、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、
前記撮像部により撮像された画像データから、他の車両の車両情報を認識する情報認識手段と、
前記情報認識手段により認識された前記車両情報に対応したゲーム画像を、前記画像データに重ねて描画する描画手段と、
前記描画手段により描画された前記ゲーム画像を利用して、ゲームを進行させるゲーム実行手段と、
前記他の車両との近距離通信により取得された車両情報、又は前記情報認識手段により前記画像データから認識された前記車両情報に対応して、ゲーム上で特別な役割が設定された特別車両を設定する特別車両設定手段と、
前記特別車両設定手段により前記特別車両が設定された場合、前記特別車両に対応した特別イベントを発生させるイベント発生手段とを備え、
前記特別車両設定手段は、設定された認識条件と前記車両情報に基づく判定結果に応じて前記他の車両を前記特別車両と設定する
ゲームシステム。
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