JP6901175B1 - 飛沫感染防止テント - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時等の避難所において避難者どうしの飛沫感染を防止することが可能な飛沫感染防止テントを提供すること。【解決手段】矩形状の底面20、底面20の外周縁から起立する側壁面30、メッシュ状シート体41により形成され側壁面30の上端から所要高さ範囲を覆う上側被覆部40、互いに向かい合う側壁面30に沿って起立する起立部52と上側被覆部40に沿って配設された湾曲部54を有する骨組体50、上側被覆部40に取り付けられ湾曲部54に上側被覆部40を吊り下げ保持させるための吊り下げ係合体60を具備し、側壁面30には通気用メッシュ部38が複数箇所に形成され、防滴素材からなり上側被覆部40におけるメッシュ状シート体41の露出面よりも広い範囲を被覆可能な大きさを有すると共に吊り下げ係合体60の配設位置に位置合わせしてスリット74が形成された飛沫防止シート70が上側被覆部40に着脱可能であることを特徴とする飛沫感染防止テント10である。【選択図】図2

Description

本発明は飛沫感染防止テントに関し、より詳細には、災害時等の避難所において避難者どうしの飛沫感染を防止することが可能な飛沫感染防止テントに関する。
地震や豪雨等の災害が発生した時には、災害発生地域における公共の建物が避難所になることが多い。このような避難所に避難してきた住民(避難者)は、公共の建物内の空間に屋内用テントを配設することによりパーソナルスペースを確保する方法が採用されている。このような屋内用テントとしては、特許文献1(特開2019−210659号公報)に開示されているような構成のものが知られている。
特開2019−210659号公報
特許文献1には、通気性を確保しながらも、必要に応じてプライバシーを確保することが可能なパーソナルスペースを提供することができる。具体的には通気用のメッシュ状シートに目隠し用シートを装着するのであるが、テント内の通気を確保するためにメッシュ状シートの上側部分に目隠し用シートがかからないようにしている。このため、感染症に罹患している避難者がいる場合、他の避難者が飛沫感染してしまうリスクがあるといった課題がある。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、災害時等の避難所において避難者どうしの飛沫感染を防止することが可能な飛沫感染防止テントを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち本発明は、矩形状の底面と、該底面のそれぞれの外周縁から起立し、不透明材料からなる不透明シート体により形成された側壁面と、メッシュ状シート体からなり、前記側壁面のそれぞれの上端縁位置から所要高さ範囲を被覆して前記底面および前記側壁面と共に閉塞空間を形成する上側被覆部と、互いに向かい合う位置における前記側壁面に沿ってそれぞれ起立する起立部と前記上側被覆部に沿って配設された湾曲部を有する骨組体と、前記上側被覆部に取り付けられ、前記湾曲部に前記上側被覆部を吊り下げ保持させるための吊り下げ係合体と、を具備し、前記側壁面には通気用メッシュ部が複数箇所に形成されており、防滴素材からなり、前記上側被覆部における前記メッシュ状シート体の露出面よりも広い範囲を被覆可能な大きさの四角錐台形状の筒状体をなし、前記筒状体の上端縁部の角部および下端縁部の角部にそれぞれ母線方向に切込を入れたことにより形成された舌片を有すると共に前記吊り下げ係合体の配設位置に位置合わせしてスリットが形成された飛沫防止シートが前記上側被覆部に着脱可能であることを特徴とする飛沫感染防止テントである。
これにより、災害時等の避難所において避難者どうしの飛沫感染を防止することが可能になり、飛沫防止シートを取り外しする際には、舌片の部分がつまみ易くなり、飛沫防止シートの汚染部分に触れることなく飛沫防止シートの交換や処分を行うことができる。
また、前記スリットは、前記被覆シートを重複させた部分に形成されていることが好ましい。
これにより、スリット部分からのテント内空間への飛沫の進入をさらに確実に防止することができる。
また、前記吊り下げ係合体は、前記湾曲部に着脱可能に形成されたフック部が前記上側被覆部に装着された帯状体を介して前記上側被覆部に取り付けられていることが好ましい。
これにより、吊り下げ係合体とスリット部分との隙間を最小限にすることができ、隙間部分からのテント内空間への飛沫の進入を防止することができる。
また、前記通気用メッシュ部は前記底面を平面視した際に、前記底面の中央点に対して点対称となる位置であって、前記底面の端辺方向における形成範囲が非重複状態で配設されていることが好ましい。
これにより、飛沫防止シートにより上側被覆部を被覆してもテント内空間の通気状態を良好に維持することができる。また、一直線状に連続的に飛沫感染防止テントが配設された避難所であっても、避難者が底面に寝ころんだ際に隣の飛沫感染防止テントの避難者とのプライバシーを維持した状態で通気を行うことができる。
本発明における飛沫感染防止テントの構成を採用することにより、避難所における避難者のプライバシーを確保することはもちろんのこと、避難所に感染症の罹患者がいる場合であっても罹患者の飛沫による感染を確実に防ぐことができる。また、飛沫防止シートを装着した場合であっても側壁面に形成された通気用メッシュ部分によりテント内空間に十分な通気を行うことができる。
飛沫感染防止テントの飛沫防止シート装着前の状態を示す斜視図である。 参考実施形態における飛沫防止シートを装着した状態を示す飛沫感染防止テントの斜視図である。 吊り下げ係合体を骨組体の湾曲部に係合させた状態を示す斜視図である。 骨組体における起立部と湾曲部の連結詳細図である。 湾曲部の構造を示す説明図である。 スリット部分の詳細説明図である。 第1実施形態における飛沫防止シートを装着した状態を示す飛沫感染防止テントの斜視図である。 フラップによる通気用メッシュ部を開閉した状態を示す説明図である。
以下、本発明にかかる屋内用テントの実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。以下に説明する実施形態においては、災害発生地域の避難所として指定されている学校の体育館に本発明にかかる飛沫感染防止テント10を設置し、避難者の生活空間として用いる形態に基づいて説明を行うものとする。
参考実施形態)
本実施形態における飛沫感染防止テント10は、図1および図2に示すように、設置面となる底面20、底面20のそれぞれの外周縁から起立する側壁面30、側壁面30の上端縁位置から所要高さ範囲を被覆する上側被覆部40、側壁面30に沿って起立すると共に上側被覆部40に沿って配設された骨組体50、吊り下げ係合体60および飛沫防止シート70を有している。
底面20と側壁面30はいずれもシート材により形成されている。ここでは不透明材料からなるシート材が用いられる。側壁面30の高さ寸法は特に限定されるものではないが、飛沫感染防止テント10で生活をする避難者のプライバシーの確保と、避難所の管理者による避難者の安否確認の両立を可能にする高さ寸法が好ましい。本実施形態の側壁面30の高さは1.35メートルとしているが、飛沫感染防止テント10の設置において不都合にならない範囲で高さを適宜決定すればよい。
また、側壁面30には、底面20の角位置に対応する位置に側壁面30の起立方向に沿って袋体部32が形成されている。この袋体部32には後述する骨組体50の一部である起立部52を差し込むことで起立部52を側壁面30に沿って起立させた状態で保持することができる。袋体部32は摩擦に対する耐久性が良好な材料が好適に用いられるが、本実施形態においては側壁面30と同一の材料が用いられている。この際、袋体部32部分に用いるシート材を複数重ねた構成にしておけば、袋体部32における摩擦耐久性を向上させることが可能である。
また、側壁面30のうち少なくとも一面には、飛沫感染防止テント10の出入口となる開閉部34が形成されている。本実施形態の開閉部34は側壁面30の高さ方向の全域にわたって形成されている。具体的には開閉部34の下端位置を底面20の高さ位置とした縦線34Aと、縦線34Aの下端部から水平方向に延びる横線34Bとにより側壁面30に形成した正面視倒コの字型の切り込み線によりなっている。横線34Bの長さは車いすに乗ったままの状態で飛沫感染防止テント10に出入りができるように1メートル以上にすることが好ましい。図1および図2に示すように、開閉部34の縦線34Aと横線34Bに沿って必要に応じて面ファスナ36を取り付けてもよい。さらに図1および図2に示すように開閉部34の不透明シート体を巻き上げた状態を維持することができるように側壁面30と巻き上げ部分にはそれぞれ巻き上げ状態維持手段(図示せず)を配設してくこともできる。
さらに本実施形態においては、開閉部34が形成された側壁面30に隣接する2つの側壁面30には、底面20からの起立部分を開口端部の一部とする長方形範囲に通気用メッシュ部38が形成されている。通気用メッシュ部38は開閉部34が形成された側壁面30に向かい合う位置の側壁面30にも形成されている。本実施形態において開閉部34が形成された側壁面30に隣接する2つの側壁面30に形成された複数箇所の通気用メッシュ部38は、飛沫感染防止テント10(底面20)を平面視した際に底面20の中央点に対して点対称となる位置に配設されている。このような通気用メッシュ部38により、一直線状に連続的に飛沫感染防止テント10が配設された避難所であっても、避難者が底面20に寝ころんだ際に隣の飛沫感染防止テント10の避難者とのプライバシーを維持した状態で通気を行うことができる。
上側被覆部40は、メッシュ状シート体41からなり側壁面30の上端縁位置から所要高さ範囲を被覆して底面20および側壁面30と共に閉塞空間(生活空間)を形成している。ここでは上側被覆部40の頂部高さ位置を底面20から1.8メートル以上にしている。このような高さにすることで、成人男性が飛沫感染防止テント10内で立ち上がることができる。本実施形態においては、上側被覆部40の頂点部分を含む所要範囲に照明隠し部42をメッシュ状シート体41に重ねて配設している。このように本実施形態における上側被覆部40はメッシュ状シート体41と照明隠し部42により構成されている。本実施形態においてはこの照明隠し部42として側壁面30に用いた不透明シート体を使用している。このように上側被覆部40の頂点部分を含む所要高さ範囲に照明隠し部42を設けることで、就寝時に避難所の照明が眩しくなる不具合を防止することができる。照明隠し部42が重複配設されていないメッシュ状シート体41の露出部分は主要通気部分や安否確認手段として機能する。
上側被覆部40には袋体部32に差し込まれた骨組体50の起立部52に連結される同じく骨組体50の一部である湾曲部54に上側被覆部40を吊り下げ保持させるための吊り下げ係合体60が取り付けられている。図3に示すように吊り下げ係合体60は、湾曲部54に着脱可能に形成されたフック部62と上側被覆部40に縫製により装着された帯状体64を有しており、帯状体64を介してフック部62が上側被覆部40に取り付けられている。
本実施形態における骨組体50は、上述したように互いに向かい合う側壁面30の端縁に沿って形成された袋体部32に差し込まれ、それぞれの側壁面30に沿って起立する起立部52と、それぞれの起立部52に連結され、上側被覆部40に沿って湾曲する湾曲部54を有している(図1および図2参照)。図4に示すように、起立部52の上端部には屈曲部52Aが形成されており、屈曲部52Aに湾曲部54の両端部を差し込むことで起立部52と湾曲部54を一体化することができる。起立部52の長さ寸法は、起立部52の直線部分を袋体部32に挿入保持させた状態、かつ、起立部52の下端部を底面20に当接させた状態において、屈曲部52Aのみが袋体部32の上端部から突出させることができる長さに調整されている。
袋体部32の上端部から突出した屈曲部52Aに連結される湾曲部54は、図5に示すように複数本の筒体54Aとそれぞれの筒体54A内の長さ方向に挿通され、長さ方向に隣接する筒体54Aどうし連結するための弾性連結材54Bを有している。ここでは弾性連結材54Bとしてゴムひもを用いた。このゴムひもは、湾曲部54の両端部における筒体54A位置において長さ調整が可能な状態で筒体54Aに固定されている。本実施形態においては湾曲部54の両端部の筒体54Aの外側端面にゴムひものストッパ(図示せず)を配設した。
このような湾曲部54の構成を採用することにより、飛沫感染防止テント10の設営時には、湾曲部54のゴムひもの長さを短くして、ゴムひもの付勢力により互いの筒体54Aどうしを緊密に連結させることができる。また、飛沫感染防止テント10の不使用時においては、ストッパを開放することによりゴムひもの長さを伸ばして、筒体54Aどうしの連結をする張力を開放し、筒体54Aどうしを分離させることで湾曲部54をコンパクトにすることができる。収納にかさばりがちである湾曲部54をコンパクトにすることができ好都合である。
湾曲部54は底面20の対角線位置における袋体部32に配設された起立部52の屈曲部52Aどうしを掛け渡すようにして設置される。湾曲部54は、上側被覆部40に配設した吊り下げ係合体60のそれぞれに挿通されており、上側被覆部40を所要間隔で吊持している。このような湾曲部54を配設することにより、起立部52が収容された袋体部32(側壁面30)に対して底面20の対角線上における外側方向に押し出す力を作用させることができる。これにより、底面20の面内に引っ張り力を作用させ、飛沫感染防止テント10として使用する際には底面20を最大面積になるようにすると共に、側壁面30を底面20に対して直立させ、上側被覆部40を上方に向けて凸状をなす湾曲面に形成することができる。
本実施形態における上側被覆部40の主要通気部分であるメッシュ状シート体41の露出部分には、図3に示すように飛沫防止シート70の装着が可能である。避難所においては避難者が密集し易く、感染症に罹患している避難者がいる場合、感染者のクラスターが形成されるおそれがある。そのようなおそれがある避難所においては、メッシュ状シート体41の露出面を被覆するための飛沫防止シート70の装着が推奨される。
本実施形態における飛沫防止シート70は、防滴素材からなり、上側被覆部40においてメッシュ状シート体41の露出面よりも広い範囲を被覆可能な大きさに形成されている。本実施形態においては、上側被覆部40の頂点部分から四方の側壁面30に向けて広がり、端縁部72の高さ位置がそれぞれの側壁面30に所要幅で重複する大きさの傘状体に形成されたものを用いている。このような大きさに形成された飛沫防止シート70には、吊り下げ係合体60の配設位置に位置合わせして飛沫感染防止テント10の頂点側から側壁面30に向かってスリット74が形成されており、スリット74の拡大防止用端部処理がなされている。
このようにして形成されたスリット74は、スリット74の形成部分を被覆するように飛沫防止シート70と同素材のシート体からなるスリット被覆体76を縫製等により装着しておくことが好ましい。スリット被覆体76は、図6に示すようにスリット74の右側に開口させた状態で飛沫防止シート70に装着され、スリット被覆体76の開口端部に沿って所要間隔をあけて切込線77を設けておくこともできる。切込線77は少なくともスリット74が形成されている長さ範囲に配設されていればよい。このようなスリット被覆体76とすることで、吊り下げ係合体60がスリット74およびスリット被覆体76を挿通する際における隙間をなくすことができ、生活空間への飛沫侵入を防止できる点で好ましい。なおスリット被覆体76はスリット74の左側や下側を開口させることもできる。
このようにして形成された飛沫防止シート70は、図1に示す状態から上側被覆部40に装着された吊り下げ係合体60を湾曲部54から取り外し、湾曲部54と上側被覆部40との間に飛沫防止シート70を敷設する。そしてスリット74に吊り下げ係合体60を挿通させて湾曲部54へ再係合することにより、上側被覆部40を湾曲部54に吊り下げ保持させることができ、図2に示すように上側被覆部40を被覆した飛沫防止シート70が吊り下げ係合体60により抜け止めされた状態にすることができる。これにより、飛沫感染防止テント10の周辺を避難者が通過しても飛沫防止シート70がめくり上がってしまうことがない。必要に応じて図に示すように飛沫防止シート70の端縁部72と側壁面30に対となるように面ファスナ80を取り付けておけば、より確実に飛沫防止シート70による上側被覆部40の主要通気部の被覆をすることができる。
第1実施形態)
図7は第1実施形態における飛沫防止シートを装着した状態を示す飛沫感染防止テントの斜視図である。本実施形態における飛沫感染防止テント10において参考実施形態における飛沫感染防止テント10と共通する構成については、参考実施形態で用いた符号を図7中に付すことにより、ここでの詳細な説明を省略している。
本実施形態における飛沫防止シート70は、防滴素材からなると共に四角錐台形状の筒状体に形成されている。飛沫防止シート70の上端縁部の角部と下端縁部の角部にはそれぞれ母線方向に切込を入れたことにより舌片78が形成されている。この舌片78により吊り下げ係合体60および側壁面30の角部で骨組体50の屈曲部52Aと起立部52を回避した状態で飛沫防止シート70が上側被覆部40および側壁面30に密着し、メッシュ状シート体41と照明隠し部42および側壁面30との境界部分も確実に被覆することができる。また、飛沫防止シート70を取り外しする際には、舌片78の内側面の部分がつまみ易くなり、飛沫防止シート70の外側表面に触れることなく飛沫防止シート70の交換や処分を行うことができる。
また、本実施形態における飛沫感染防止テント10においては、頂部に飛沫防止シート係止具90が配設されており、飛沫防止シート70の正面および左右側面における側壁面30との重複部分には貫通孔79が形成されている。本実施形態における飛沫防止シート係止具90は、飛沫感染防止テント10の頂部に配設されるリング状の保持部92と保持部92に連結された保持紐94および係止フック96を有している。メッシュ状シート体41の外表面に装着した状態の飛沫防止シート70の下側部分を飛沫感染防止テント10の頂部に向けてめくりあげ、係止フック96を貫通孔79に係止させれば、飛沫防止シート70をめくりあげた状態を維持することが可能である。これにより必要に応じてメッシュ状シート体41の露出と被覆を容易に切り替えることができる。
以上に実施形態に基づいて本発明にかかる飛沫感染防止テント10について具体的に説明をしたが、本発明にかかる飛沫感染防止テント10は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で各構成を適宜変更した実施形態を採用することも可能である。たとえば、以上の実施形態においては、飛沫感染防止テント10について具体的な寸法や形状について言及しているが、これらの寸法や形状に限定されるものではない。すなわち底面20の一辺の長さは2メートルに限定されるものではなく、また、底面20は正方形に限定されるものではない。床面積が限られている避難所においては飛沫感染防止テント10の設置平面形状(底面20の平面形状)は矩形状であればよく、底面20の平面形状は長方形形状であってもよい。
また、本実施形態における飛沫防止シート70は、上側被覆部40の頂点から四方の側壁面30に向けて延びる傘状体に形成され、いわゆる一枚物の形態を示しているが、それぞれの側壁面30から照明隠し部42までの範囲における主要通気部分を被覆する複数枚の飛沫防止シート70を装着する形態を採用することもできる。そして飛沫防止シート70に形成するスリット74は飛沫感染防止テント10の頂点部分から側壁面30に向けて形成されている形態に限定されず、任意の向きに形成することもできる。
また、以上に説明した実施形態においては、骨組体50として起立部52と起立部52に連結可能な湾曲部54を有する構成とし、かつ、湾曲部54を複数の筒体54Aおよび弾性連結材54Bとしてのゴムひもによって構成しているが、湾曲部54を一本もので形成した構成や、起立部52と湾曲部54とを一体にした骨組体50とすることもできる。また、起立部52と湾曲部54とを一体にし、飛沫感染防止テント10の頂点部分で2分割してなる骨組体50の構成を採用することもできる。さらには、起立部52を起立方向において複数の筒体に分割し、それぞれの筒体の長手方向に弾性連結材54Bを挿通させて連結した構成を採用することもできる。
また、第2実施形態においては飛沫防止シート係止具90の具体的な構成について説明しているが、この形態に限定されるものではない。要は、飛沫防止シート70の下側部分をめくりあげた状態を維持することができる構成であれば具体的な構成は特に限定されるものではない。飛沫防止シート70の貫通孔79もスリットに変更することもできる。
また、以上の実施形態においては、通気用メッシュ部38が常時開口している形態について説明したが、この形態に限定されるものではない。図8に示すように、通気用メッシュ部38を開閉可能に覆うフラップ39を配設した形態にすることもできる。フラップ39は、通気メッシュ部38覆う被覆体39Aと面ファスナ39Bにより構成され、被覆体39Aの下側端縁を側壁面30に縫製等により取り付け、被覆体39Aの上端縁に沿って面ファスナ39Bを取り付け、被覆体39Aに取り付けた面ファスナ39Bの位置に対応する側壁面30の位置に対となる面ファスナ39Bを取り付けておけばよい。これにより面ファスナ39Bの係合による被覆体39Aによる通気用メッシュ38の被覆を解除すれば、図8(A)に示すように重力の作用により被覆体39Aが通気用メッシュ部38の被覆を解除し、通気用メッシュ部38による通気を行うことができる。
そして、通気用メッシュ部38による通気を抑制したい場合には図8(A)中の矢印の方向に被覆体を持ち上げて、面ファスナ39Bどうしを係合させて図8(B)に示す状態にすればよい。このようなフラップ39を配設することにより、使用者の意思により通気用メッシュ部38による通気状態と閉塞状態の切り替えを行うことができ、飛沫感染防止テント10の使い勝手を向上させることができる。
さらには、以上に説明した実施形態および各実施形態で説明した変形例を適宜組み合わせた形態を採用することもできる。
10 飛沫感染防止テント
20 底面
30 側壁面
32 袋体部
34 開閉部
34A 縦線
34B 横線
36 面ファスナ
38 通気用メッシュ部
39 フラップ
39A 被覆体
39B 面ファスナ
40 上側被覆部
41 メッシュ状シート体
42 照明隠し部
50 骨組体
52 起立部
52A 屈曲部
54 湾曲部
54A 筒体
54B 弾性連結材
60 吊り下げ係合体
62 フック部
64 帯状体
70 飛沫防止シート
72 端縁部
74 スリット
76 スリット被覆体
77 切込線
78 舌片
79 貫通孔
80 面ファスナ
90 飛沫防止シート係止具
92 保持部
94 保持紐
96 係止フック

Claims (4)

  1. 矩形状の底面と、
    該底面のそれぞれの外周縁から起立し、不透明材料からなる不透明シート体により形成された側壁面と、
    メッシュ状シート体からなり、前記側壁面のそれぞれの上端縁位置から所要高さ範囲を被覆して前記底面および前記側壁面と共に閉塞空間を形成する上側被覆部と、
    互いに向かい合う位置における前記側壁面に沿ってそれぞれ起立する起立部と前記上側被覆部に沿って配設された湾曲部を有する骨組体と、
    前記上側被覆部に取り付けられ、前記湾曲部に前記上側被覆部を吊り下げ保持させるための吊り下げ係合体と、を具備し、
    前記側壁面には通気用メッシュ部が複数箇所に形成されており、
    防滴素材からなり、前記上側被覆部における前記メッシュ状シート体の露出面よりも広い範囲を被覆可能な大きさの四角錐台形状の筒状体をなし、前記筒状体の上端縁部の角部および下端縁部の角部にそれぞれ母線方向に切込を入れたことにより形成された舌片を有すると共に前記吊り下げ係合体の配設位置に位置合わせしてスリットが形成された飛沫防止シートが前記上側被覆部に着脱可能であることを特徴とする飛沫感染防止テント。
  2. 前記スリットは、前記飛沫防止シートを重複させた部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載の飛沫感染防止テント。
  3. 前記吊り下げ係合体は、前記湾曲部に着脱可能に形成されたフック部が前記上側被覆部に装着された帯状体を介して前記上側被覆部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の飛沫感染防止テント。
  4. 前記通気用メッシュ部は前記底面を平面視した際に、前記底面の中央点に対して点対称となる位置であって、前記底面の端辺方向における形成範囲が非重複状態で配設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の飛沫感染防止テント。
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