以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(画像形成装置)
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の概略図である。図1を参照して、画像形成装置100について説明する。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンタであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(MFP:Multi−Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着エリア50と、筐体90と、制御装置101とを備える。
筐体90は、画像形成装置100Bの外殻を規定する。筐体90は、内部に、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着エリア50と、制御装置101とを収容する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40とによって画像形成部が構成される。この画像形成部は、後述する搬送経路41に沿って搬送される記録媒体としての記録媒体S上にトナー画像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御装置101からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37には、記録媒体Sがセットされる。記録媒体Sは、カセット37から1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の記録媒体Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が転写される。二次転写ローラー33への記録媒体Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、記録媒体Sの適切な位置に転写される。
定着エリア50は、カバー部材51と、定着装置52とを含む。カバー部材51は、内部空間を規定し、記録媒体Sが通過可能に構成されている。定着装置52は、加圧ローラー53および加熱ローラー54等の定着ローラーを含む。定着装置52は、定着装置駆動部55によって駆動される。
定着装置52は、自身を通過する記録媒体Sを加圧および加熱する。これにより、トナー像は記録媒体Sに定着する。定着装置52は、搬送経路41に沿って搬送される記録媒体S上のトナー画像を定着させる。トナー像が定着された記録媒体Sは、トレイ48に排紙される。
画像形成装置100は、電源基板が配置された第1領域S1、画像形成部が配置された第2領域S2、および定着装置52を駆動させる定着装置駆動部55が配置された第3領域S3を備える。カバー部材51によって規定される内部空間は、第1領域S1、第2領域S2、および第3領域S3の少なくともいずれかに連通する。
画像形成装置の駆動時等においては、電源基板、画像形成部、および定着装置駆動部55は、第1領域S1、第2領域S2および第3領域S3のそれぞれで発熱する。このため、カバー部材51によって規定される内部空間は、第1領域S1、第2領域S2、および第3領域S3の少なくともいずれかに連通することにより、後述するように当該内部空間内の気体を排気した場合に、暖かい空気が内部空間に流入することとなる。この結果、定着エリア50が冷却されることを抑制することができる。
なお、上述では、印刷方式としてタンデム方式を採用している画像形成装置100について説明したが、画像形成装置100の印刷方式は、タンデム方式に限定されない。画像形成装置100内における各構成の配置は、採用される印刷方式に従って適宜変更され得る。画像形成装置100の印刷方式として、ロータリー方式や直接転写方式が採用されてもよい。ロータリー方式の場合、画像形成装置100は、1つの感光体10と、同軸上で回転可能に構成される複数の現像装置13で構成される。画像形成装置100は、印刷時には、各現像装置13を感光体10に順に導き、各色のトナー像を現像する。直接転写方式の場合、画像形成装置100は、感光体10上に形成されたトナー像が記録媒体Sに直接転写される。
(排出機構)
図2は、実施の形態に係る定着エリアおよび排出機構を示す概略図である。図3は、実施の形態に係る定着エリアの上方側の構成を示す図である。図4は、実施の形態に係る定着エリアの縦断面図である。図2から図4を参照して、排出機構300について説明する。
画像形成装置100は、排出機構300をさらに備える。排出機構300は、定着エリアの内部空間の気体を画像形成装置100の外部に排出する。図2に示すように、排出機構300は、第1排気ダクト61、第2排気ダクト62、第3排気ダクト63を含む。
排出機構300は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を含む。第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の動作は、後述の制御部202によって制御される。
制御部202は、第1排気ファン71の動作、第2排気ファン72A,72Bの動作、および第3排気ファン73の動作を制御し、第1排気ダクト61を流れる気体の流量、第2排気ダクト62を流れる気体の流量、および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を調整する。
なお、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の動作の詳細については、図11から図25を用いて後述する。
第1排気ダクト61は、第1吸気口611および第1排気口612を有する。第1吸気口611は、定着ローラーの軸方向と交差する方向の一方向において定着エリアの内部空間に連通する。
図3および図4に示すように、第1排気ダクト61は、定着エリアの上方側に配索されている。第1吸気口611は、定着エリアの上部側に設けられている。
図2から図4に示すように、第1排気ファン71は、内部空間の空気を第1排気ダクト61内に流動させるためのものである。第1排気ファン71によって第1吸気口611から吸い込まれた内部空間の空気は、第1排気ダクト61を通って第1排気口612から外部に排出される。
第1排気ダクト61内には、上記気体に含まれる超微粒子を捕捉するための第1フィルター81が配置されている。第1フィルター81を通過することによって浄化された気体が、第1排気口612から排出される。
図2に示すように、第2排気ダクト62は、第2吸気口621および第2排気口622を有する。第2吸気口621は、定着ローラーの軸方向の一方側において定着エリアの内部空間に連通する。
図5は、実施の形態に係る定着エリアと第2排気ダクトが有する第2吸気口との配置を示す図である。なお、図5においては、便宜上のため定着装置52を四角で簡略化して示している。
図5に示すように、定着ローラーの軸方向に沿って見た場合に、第2吸気口621は、少なくとも定着装置52に面するように設けられている。より具体的には、第2吸気口621は、定着ローラーの軸方向に沿って見た場合に、定着装置52の全体に面するように設けられている。
第2排気ファン72は、内部空間の空気を第2排気ダクト62内に流動させるためのものである。第2排気ファン72によって第2吸気口621から吸い込まれた内部空間の空気は、第2排気ダクト62を通って第2排気口622から外部に排出される。
第2排気ダクト62内には、上記気体に含まれる超微粒子を捕捉するための第2フィルター82が配置されている。第2フィルター82を通過することによって浄化された気体が、第2排気口622から排出される。
図6は、実施の形態に係る第2排気ダクトを示す図である。図6に示すように、第2排気ダクト62は、カバー部材51から定着ローラーの軸方向の一方側に沿って延在した後に折り返されて上記軸方向の他方側に向かう形状を有する。
第2排気ダクト62のうち上記軸方向の他方側に向かう部分は、カバー部材51に当接するように配索される。これにより、定着エリアの周囲の空気が、カバー部材51と第2排気ダクト62とが当接する部分に接触することを抑制し、定着エリアが冷却されることを抑制することができる。さらに、第2排気ダクト62に、定着エリア内の暖気が流れることにより、第2排気ダクト62が断熱層として機能する。このことによっても定着エリアが冷却されることを抑制することができる。
さらに、第2排気ダクト62は、第2吸気口621から第2排気口622に至るまで密閉されていることが好ましい。これにより、上記の断熱層としての機能がより効果的には発揮されることとなる。この結果、定着エリアが冷却されることをさらに抑制することができる。
再び図2に示すように、第3排気ダクト63は、第3吸気口631および第3排気口632を有する。第3吸気口631は、定着ローラーの軸方向の他方側において定着エリアの内部空間に連通する。第3吸気口631は、第2吸気口621とほぼ同様に構成されている。
第3排気ファン73は、内部空間の空気を第3排気ダクト63内に流動させるためのものである。第3排気ファン73によって第3吸気口631から吸い込まれた内部空間の空気は、第3排気ダクト63を通って第3排気口632から外部に排出される。
第3排気ダクト63内には、上記気体に含まれる超微粒子を捕捉するための第3フィルター83が配置されている。第3フィルター83を通過することによって浄化された気体が、第3排気口632から排出される。
上記第1フィルター81、第2フィルター82、および第3フィルター83は、排出機構300によって排出される上記気体に含まれる超微粒子を捕捉する捕捉部に相当する。
(エンジン部の構成)
図7は、実施の形態に係る画像形成装置のエンジン部の構成を示す図である。図7を参照して、画像形成装置100のエンジン部201の構成について説明する。
図7に示すように、実施の形態に係る画像形成装置100は、エンジン部201をさらに備える。エンジン部201は、当該画像形成装置100全体を制御するための制御部202を含む。制御部202は、プリントヘッド203を制御する。
制御部202には、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などである、エンジン部201に付属している本体付属不揮発性メモリ205が接続されている。本体付属不揮発性メモリ205には、制御部202にて計測されたデータなどと共に、制御部202で実行されるプログラムなどが記憶されている。
また、制御部202は、図示しない操作パネル等から入力される指示信号に基づいて本体付属不揮発性メモリ205からプログラムを読出して実行し、上記各部や、記録媒体搬送のためのモータ、および定着装置52のモータ等に相当する各種負荷204を制御する。制御部202は、後述するように、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の動作を制御する。
制御部202には、消耗品に取り付けられたユニット付属不揮発性メモリ(CSIC)206に接続されている。CPUは、ユニット付属不揮発性メモリ206に対して消耗品の情報などを記憶させることができる。
また、エンジン部201とコントローラ部207とは接続されており、画像データなどの必要な情報の授受を行なうことができる。
上述の操作パネル等では、記録媒体の大きさ、記録媒体の種類、および画像カバレッジ等の各種情報を設定できるようになっている。設定された各種情報は、制御部202に入力され、これら情報に基づいて、制御部202は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の動作を制御する。
すなわち、制御部202は、記録媒体の大きさ、記録媒体の種類、画像カバレッジを少なくとも含む複数の印刷条件の各々の条件に応じて、第1排気ファン71の動作、第2排気ファン72A,72Bの動作、および第3排気ファン73の動作を制御する。
たとえば、制御部202は、画像カバレッジが大きい場合には、画像カバレッジが低い場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させる。
また、制御部202は、記録媒体の大きさが小さい場合には、記録媒体の大きさが大きい場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させる。
画像形成装置100は、定着エリアの内部空間に含まれる超微粒子の量を検知する検知部208、および定着装置の温度を検出する温度検出装置209を備える。
制御部202は、検知部208の検知結果に基づいて、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の動作を制御する。
たとえば、制御部202は、検知部208の検知結果によって、超微粒子の量が多いと判断した場合には、超微粒子の量が少ないと判断した場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させる。
記録媒体に画像を定着させる際に定着装置52によって超微粒子が大量に発生する場合には、定着ローラーの軸方向における両端側に超微粒子が滞留する傾向がある。このため、上述のように超微粒子の量が多い場合に、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、定着ローラーの軸方向における両端側に滞留する超微粒子を効果的に、第2排気ダクト62および第3排気ダクト63に導入することができる。
制御部202は、温度検出装置209の検出結果に基づいて、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の動作を制御する。
たとえば、制御部202は、温度検出装置209の検出結果によって、定着温度が高いと判断した場合には、定着温度が低いと判断した場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させる。
定着温度が高い場合には、超微粒子が大量に発生する。大量に発生した超微粒子は、定着ローラーの軸方向における両端側に超微粒子が滞留する傾向がある。このため、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、定着ローラーの軸方向における両端側に滞留する超微粒子を効果的に、第2排気ダクト62および第3排気ダクト63に導入することができる。
図8は、実施の形態に係る第1排気ダクトを流れる空気の流量、第2排気ダクトを流れる空気の流量、および第3排気ダクトを流れる空気の流量の一例を示す図である。図8を参照して、第1排気ダクト61を流れる空気の流量、第2排気ダクト62を流れる空気の流量、および第3排気ダクト63を流れる空気の流量の一例について説明する。
図8に示すように、第1排気ファン71、第2排気ファン72、および第3排気ファン73の駆動時において、第1排気ダクト61を流れる気体の流量は、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくなっている。
具体的には、第1排気ダクト61を流れる気体の流量は、0.3m3/minであり、第2排気ダクト62を流れる気体の流量は、0.08m3/minであり、0.06m3/minである。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置100にあっては、排出機構300が、定着ローラーの軸方向と交差する方向の一方側において内部空間に連通する第1吸気口611を有する第1排気ダクト61と、軸方向の一方側において内部空間に連通する第2吸気口621を有する第2排気ダクト62と、軸方向の他方側において内部空間に連通する第3吸気口631を有する第3排気ダクト63と、を含む。
記録媒体に画像を定着させる際に定着装置52によって超微粒子が大量に発生する場合には、定着ローラーの軸方向における両端側に超微粒子が滞留する傾向がある。第2排気ダクト62および第3排気ダクト63を設けることにより、定着ローラーの両端側に滞留した高濃度の超微粒子を第2排気ダクト62および第3排気ダクト63から排気することができる。
ここで、第2排気ダクト62の第2吸気口621および第3排気ダクト63の第3吸気口631は、定着ローラーの軸方向における両端側に位置するため、高濃度の超微粒子を含む気体を直接、第2排気ダクト62および第3排気ダクト63に導くことができる。このため、上述のような小さい流量で、高濃度の超微粒子を含む気体を排気できることとなる。
このように、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
また、全体として小さい流量で上記内部空間内の気体を画像形成装置100の外部に排気することができるため、画像形成装置100内の他領域から上記内部空間に流入する空気の量を低減することができる。これにより、定着エリア50が冷却されることも抑制できる。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置100にあっては、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(比較例)
図9は、比較例における画像形成装置が具備する定着エリアの上方側の構成を示す図である。図9を参照して、比較例における画像形成装置について説明する。
図9に示すように、比較例における画像形成装置100Xは、実施の形態に係る画像形成装置100と比較した場合に、排出機構300Xの構成が相違する。
排出機構300Xは、実施の形態に係る排出機構300と比較して、第2排気ダクト、第2排気ファン、第3排気ダクトおよび第3排気ファンを含んでおらず、第1排気ダクト61、と2つの第1排気ファン71A,71Bとを含む。排出機構300Xが2つの第1排気ファン71A,71Bを含むことにより、第1排気ダクト61を流れる気体の流量は、実施の形態と比較して、多くなっている。
図10は、比較例における第1排気ダクトを流れる空気の流量の一例を示す図である。図10を参照して、比較例における第1排気ダクト61を流れる空気の流量の一例について説明する。
図10に示すように、比較例においては、第1排気ダクト61のみによって内部空間の空気が外部に排気される。第1排気ダクト61を流れる空気の流量は、0.4m3/min〜0.6m3/min程度である。第1排気ダクト61を流れる空気の流量は、実施の形態において第1排気ダクト61を流れる空気の流量よりも大きくなっている。第1排気ダクト61を流れる気体の流量を大きくするために、上述のように2つの第1排気ファン71A,71Bが設けられている。
記録媒体に画像を定着させる際に定着装置52によって超微粒子が大量に発生する場合には、定着ローラーの軸方向における両端側に超微粒子が滞留する傾向がある。超微粒子が滞留する箇所と、第1排気ダクト61の第1吸気口611の位置とは離間している。このため、滞留した高濃度の超微粒子を含む気体を第1排気ダクト61のみによって外部に排気する場合には、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を大きくしなければならない。
これにより、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができなくなる。さらに、大きい流量で上記内部空間の気体を画像形成装置100の外部に排気するため、画像形成装置100内の他領域から内部空間内に流入する空気の量が多くなる。これにより、定着エリア50が冷却されてしまう。
(第1排気ファン、第2排気ファン、および第3排気ファンの動作)
画像形成装置100は、記録媒体に画像を定着させる画像形成モード、画像形成が可能な状態で印刷指令を待機するスタンバイモード、電力消費を抑制するスリープモードを少なくとも含む複数の動作モードを有する。
制御部は、複数の動作モードの各々の動作モード、または上記各々の動作モードから他の動作モードに移行する移行モードに応じて、第1排気ファン71の動作、第2排気ファン72A,72Bの動作、および第3排気ファン73の動作を制御する。
また、制御部は、記録媒体の大きさ、記録媒体の種類、画像カバレッジを少なくとも含む複数の印刷条件の各々の条件に応じて、第1排気ファン71の動作、第2排気ファン72A,72Bの動作、および第3排気ファン73の動作を制御する。
以下に、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の動作の第1駆動例から第15駆動例を示す。なお、以下においては、制御部が、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を少なくとも高速モード、低速モード、および停止モードに切り替え可能に制御する場合、具体的には、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速、中速、または低速で回転させたり、停止させたりする場合を例示して説明する。
第1排気ファン71を高速で回転させる場合には、0.3m3/min〜0.6m3/min程度の流量で気体が第1排気ダクト61に流れる。第1排気ファン71を中速で回転させる場合には、0.2m3/min〜0.3m3/min程度の流量で気体が第1排気ダクト61に流れる。第1排気ファン71を低速で回転させる場合には、0.1m3/min〜0.2m3/min程度の流量で気体が第1排気ダクト61に流れる。
第2排気ファン72A,72Bを高速で回転させる場合には、0.1m3/min〜0.3m3/min程度の流量で気体が第2排気ダクト62に流れる。第2排気ファン72A,72Bを中速で回転させる場合には、0.05m3/min〜0.15m3/min程度の流量で気体が第2排気ダクト62に流れる。第2排気ファン72A,72Bを低速で回転させる場合には、0.02m3/min〜0.05m3/min程度の流量で気体が第2排気ダクト62に流れる。
第3排気ファン73を高速で回転させる場合には、0.1m3/min〜0.3m3/min程度の流量で気体が第3排気ダクト63に流れる。第3排気ファン73を中速で回転させる場合には、0.05m3/min〜0.15m3/min程度の流量で気体が第3排気ダクト63に流れる。第3排気ファン73を低速で回転させる場合には、0.02m3/min〜0.05m3/min程度の流量で気体が第3排気ダクト63に流れる。
(第1駆動例)
図11は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第1駆動例を示す図である。図11を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第1駆動例について説明する。
第1駆動例においては、時刻t0において、画像形成モードとなっている。当該画像形成モードは、時刻t1まで維持される。時刻t1で画像形成モードが終了し、時刻t2まで、画像形成モードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t3からは、スタンバイモードとなる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を第1排気ファン71よりも速度の低い中速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、主として第1排気ダクト61を用いて気体を排気しつつ、補助的に、第2排気ダクト62および第3排気ダクト63を用いて気体を排気することができる。この結果、全体として、超微粒子を効率よく捕捉することができる。
画像形成モードからスタンバイモードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を、画像形成モードよりも速度が低い低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を第1排気ファン71同様に低速で回転させる。
画像形成終了後においても、定着装置の温度が高温を維持しているため、超微粒子が発生する。このため、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を動作させることで超微粒子を第1排気ダクト61、第2排気ダクト62、および第3排気ダクト63に導入することができる。なお、画像形成モードよりも低速で回転させることにより、騒音を小さくすることできる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
スタンバイモードにおいては、一般的に、画像形成モードよりも低い温度で、定着装置52の温度を維持している。設定温度の如何によっては、超微粒子が発生する場合がある。この場合において、超微粒子の発生量は、画像形成モードにおける超微粒子の発生量よりも少ない。このため、第1排気ファン71のみを低速で回転させることにより、超微粒子を十分に捕捉することができる。また、第1排気ファン71のみを回転させることにより、騒音をより小さくすることができる。
なお、スタンバイモードにおいては、第2排気ファン72A,72Bを、必ずしも停止させる必要はなく、画像形成モードと比較して回転速度が低い状態で回転させていてもよい。また、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73のいずれも停止させてもよい。第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73のいずれも停止させた場合には、騒音をさらに小さくすることができる。
(第2駆動例)
図12は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第2駆動例を示す図である。図12を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第2駆動例について説明する。
第2駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3まではスタンバイモードとなる。時刻t3からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいて、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を低速で回転させる。
すなわち、スリープモードから電源を入力した状態、または、スリープモードからスリープ復帰をした状態において、制御部は、画像形成モードと比較して回転速度が低い状態で、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を回転させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態においては、定着装置において、ヒータがオフの状態から高温状態にするため、超微粒子が大量発生する。画像形成モードと比較して回転速度が低い状態ではあるが、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を回転させることにより、発生する超微粒子を捕捉することができる。画像形成モードよりも低速で第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を回転させることにより、騒音を小さくすることできる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を停止させる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第3駆動例)
図13は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第3駆動例を示す図である。図13を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第3駆動例について説明する。
第3駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を低速で回転させる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第4駆動例)
図14は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第4駆動例を示す図である。図14を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第4駆動例について説明する。
第4駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t3からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を中速で回転させる。なお、当該状態における第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の速度は、画像形成モードにおける第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73の速度と同じである。
すなわち、スリープモードから電源を入力した状態、または、スリープモードからスリープ復帰をした状態において、制御部は、画像形成モードと比較して同じ回転速度で第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を回転させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態においては、定着装置において、ヒータがオフの状態から高温状態にするため、超微粒子が大量発生する。いわゆるイニシャルバーストにより、超微粒子が大量に発生する。画像形成モードと同じ回転速度で、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を回転させることにより、発生する超微粒子を効果的に捕捉することができる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第5駆動例)
図15は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第5駆動例を示す図である。図15を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第5駆動例について説明する。
第5駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を中速で回転させる。これにより、イニシャルバーストにより大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第6駆動例)
図16は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第6駆動例を示す図である。図16を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第6駆動例について説明する。
第6駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t3からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。これにより、イニシャルバーストにより大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードの第1期間(たとえば、画像形成モードへの変更後から3分間以内)においては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。続いて、画像形成モードの第2期間(たとえば、画像形成モードへの変更後から3分経過後以降の期間)においては、制御部は、第1排気ファンを高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第7駆動例)
図17は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第7駆動例を示す図である。図17を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第7駆動例について説明する。
第7駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。これにより、イニシャルバーストにより大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
画像形成モードの第1期間(たとえば、画像形成モードへの変更後から3分間以内)においては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。すなわち、制御部は、スリープモードから電源を入力した状態、または、スリープモードからスリープ復帰をした状態から移行した画像形成モードにおいて、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速モードで回転させる。
スリープモードから電源を入力した状態、または、スリープモードからスリープ復帰をした状態から移行した画像形成モードにおいても、初期状態においては、イニシャルバーストが継続するため、上記のように第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速モードで回転させることにより、大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
続いて、画像形成モードの第2期間(たとえば、画像形成モードへの変更後から3分経過後以降の期間)においては、制御部は、第1排気ファンを高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第8駆動例)
図18は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第8駆動例を示す図である。図18を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第8駆動例について説明する。
第8駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t4からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。これにより、イニシャルバーストにより大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第9駆動例)
図19は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第9駆動例を示す図である。図19を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第9駆動例について説明する。
第9駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。これにより、イニシャルバーストにより大量発生する超微粒子を効果的に補足することができる。
画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。この際、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第10駆動例)
図20は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第10駆動例を示す図である。図20を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第10駆動例について説明する。
第10駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t3からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードにおいて、画像ガバレッジが大きい場合には、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。続いて、画像ガバレッジが小さい場合には、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを中速で回転させる。
画像ガバレッジが大きい場合には、画像ガバレッジが小さい場合よりも超微粒子が多く発生する。このため、画像ガバレッジが大きい場合には、画像ガバレッジが小さい場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第11駆動例)
図21は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第11駆動例を示す図である。図21を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第11駆動例について説明する。
第11駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
画像形成モードにおいて、画像ガバレッジが大きい場合には、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。続いて、画像ガバレッジが小さい場合には、制御部は、第1排気ファンを高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。
このように、画像ガバレッジが大きい場合には、画像ガバレッジが小さい場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第12駆動例)
図22は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第12駆動例を示す図である。図22を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第12駆動例について説明する。
第12駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t3からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードにおいて、記録媒体の縦方向(長手方向)が搬送方向と平行となるように記録媒体が搬送される場合には、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。続いて、記録媒体の横方向(短手方向)が搬送方向と平行となるように記録媒体が搬送される場合には、制御部は、画像ガバレッジが小さい場合には、制御部は、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを中速で回転させる。
記録媒体の幅方向の大きさが小さい場合には、記録媒体の外側に位置する定着部材の温度が高くなるため、記録媒体の幅方向の大きさが大きい場合よりも超微粒子が多く発生する。記録媒体の幅方向の大きさが小さい場合に、記録媒体の幅方向の大きさが大きい場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第13駆動例)
図23は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第13駆動例を示す図である。図23を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第13駆動例について説明する。
第13駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
画像形成モードにおいて、記録媒体の縦方向(長手方向)が搬送方向と平行となるように記録媒体が搬送される場合には、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。続いて、記録媒体の横方向(短手方向)が搬送方向と平行となるように記録媒体が搬送される場合には、制御部は、第1排気ファンを高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を中速で回転させる。
このように、録媒体の大きさ(幅)が小さい場合に、記録媒体の大きさが大きい場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第14駆動例)
図24は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第14駆動例を示す図である。図24を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第14駆動例について説明する。
第14駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードからスタンバイモードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは時刻t3までは、スタンバイモードとなる。時刻t4からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態からスタンバイ状態に移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
スタンバイモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71を低速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを停止させる。
画像形成モードにおいて、定着装置の定着温度を検出する温度検出装置の検出結果に基づいて、制御部は、定着温度が高いと判断した場合には、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。一方、温度検出装置の検出結果に基づいて、制御部は、定着温度が低いと判断した場合には、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを中速で回転させる。
定着温度が高い場合には、定着温度が低い場合よりも超微粒子が多く発生する。制御部が、温度検出装置の検出結果によって、定着温度が高いと判断した場合には、定着温度が低いと判断した場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量を増加させることにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
(第15駆動例)
図25は、実施の形態に係る画像形成装置の第1排気ファン、第2排気ファンおよび第3排気ファンの第15駆動例を示す図である。図25を参照して、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73の第15駆動例について説明する。
第15駆動例においては、時刻t0において、スリープモードとなっている。当該スリープモードは、時刻t1まで維持される。時刻t1に、電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、時刻t2までスリープモードから画像形成モードに移行する移行モードとなる。時刻t2からは、画像形成モードとなる。
スリープモードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を停止させる。
電源ON状態またはスリープ復帰状態となり、スリープ状態から画像形成モードに移行する移行モードにおいては、制御部は、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72B、および第3排気ファン73を高速で回転させる。
画像形成モードにおいて、定着装置の定着温度を検出する温度検出装置の検出結果に基づいて、制御部は、定着温度が高いと判断した場合には、第1排気ファン71、第2排気ファン72A,72Bおよび第3排気ファン73を高速で回転させる。一方、温度検出装置の検出結果に基づいて、制御部は、定着温度が低いと判断した場合には、第1排気ファン71を高速で回転させ、第2排気ファン72A,72Bを中速で回転させる。
この場合においても、制御部は、温度検出装置の検出結果によって、定着温度が高いと判断した場合には、定着温度が低いと判断した場合と比較して、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる前記気体の流量を増加させる。これにより、超微粒子を効果的に捕捉することができる。
なお、画像形成モードにおいては、制御部は、第1排気ダクト61を流れる気体の流量を、第2排気ダクト62を流れる気体の流量および第3排気ダクト63を流れる気体の流量の合計よりも大きくする。
これにより、小さい流量で定着ローラーの両端側の気体を排気しつつ、第1排気ダクト61からも上記内部空間の空気を排気することにより、全体として、定着装置によって発生する超微粒子を効率よく捕捉することができる。
以上、今回発明された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。