JP7243482B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、定着装置 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、定着装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成装置、およびその制御方法、ならびにその画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
本出願人は、定着器の冷却を行う冷却ファンを備え、定着器の温度に応じて冷却ファンのオンオフ制御や冷却ファンの回転数制御を行うようにした、電子写真方式の画像形成装置を既に提案している(例えば特許文献1参照)。
特開2006-171237号公報
ところで、このような画像形成装置においては、媒体に現像剤像を定着させるために、定着器を適切な温度に保持することが望ましい。その一方で、定着器の周囲の温度の上昇はできる限り抑制したい。
したがって、現像剤像を媒体に適切に定着させると共に、媒体に定着した現像剤像を良好に保持することのできる画像形成装置を提供することが望まれる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、媒体に現像剤像を形成可能な画像形成部と、熱を発する熱源を有し媒体に形成された現像剤像を、熱を用いて媒体に定着させることのできる定着部と、その定着部と隣り合う第1の通気路と、その第1の通気路から見て定着部と反対側に設けられた第2の通気路と、第1の通気路に第1の空気を送る第1の送風装置と、第2の通気路に第2の空気を送る第2の送風装置とを備える。
本発明の一実施形態としての画像形成装置の制御方法は、上述の画像形成装置の制御方法であって、外部から印刷指令信号を受信することと、条件(1)として定着部の熱源への通電が遮断されてからの経過時間が第1の時間未満であること、条件(2)として定着部に対し媒体の両面に現像剤像を定着させる要求が印刷指令信号によりなされていること、条件(3)として定着部における第2の時間内の累積定着ページ数が第1のページ数を超えていること、条件(4)として1つの印刷指令信号により指示される定着部での定着ページ数が第2のページ数を超えていること、のうちの少なくとも1つを判断し、その判断に基づき、第2の送風装置の動作を制御することとを含むものである。
本発明の一実施形態としての定着装置は、熱を発する熱源を含み、媒体に形成された現像剤像を、熱を用いて媒体に定着させることのできる定着部と、その定着部と隣り合う第1の通気路と、その第1の通気路から見て定着部と反対側に設けられた第2の通気路と、第1の通気路に第1の空気を送る第1の送風装置と、第2の通気路に第2の空気を送る第2の送風装置とを有する。
本発明の一実施形態としての画像形成装置およびその制御方法、ならびに定着装置によれば、熱源を含む定着部と隣り合う第1の通気路と、その第1の通気路を挟んで定着部と反対側に設けられた第2の通気路とを有するようにした。このため、定着部を適切な温度に保ちつつ、定着部の周囲の温度を下げることができる。したがって、現像剤像を媒体に適切に定着させると共に、媒体に定着した現像剤像を良好に保持することができる。
なお、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の内部構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置の外観を表す斜視図である。 図1に示した画像形成装置の外観を表す側面図である。 図1に示した画像形成装置の内部を表す斜視図である。 図1に示した画像形成装置の内部を表す側面図である。 図1に示した定着装置を表す断面図である。 図1に示した定着装置を表す上面図である。 図1に示した定着装置を表す斜視図である。 図1に示した定着装置を表す側面図である。 図1に示した画像形成装置の制御機構を表すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の動作を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態の第1変形例の動作を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態の第2変形例の動作を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態の第3変形例の動作を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態の第4変形例の動作を表す流れ図である。 本発明の第3の実施の形態の動作を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(第1ファンおよび第2ファンを常時稼動させる態様)
1.1 画像形成装置の構成
1.2 画像形成装置の制御機構
1.3 画像形成装置の動作
(A)基本動作
(B)定着装置に対する冷却動作
1.4 画像形成装置の効果
2.第2の実施の形態(第2ファンを選択的に稼動する態様)
3.第2の実施の形態の第1変形例
4.第2の実施の形態の第2変形例
5.第2の実施の形態の第3変形例
6.第2の実施の形態の第4変形例
7.第3の実施の形態(第2ファンの風量調節を行うようにした態様)
8.その他の変形例
<1.第1の実施の形態>
[1.1 画像形成装置100の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置100の内部構成例を表す模式図である。また、図2Aは、画像形成装置100の一部の外観を表す斜視図である。さらに図2Bは、画像形成装置100を側方から眺めた側面図である。画像形成装置100は、本発明の「画像形成装置」の一具体例に対応し、例えば用紙などの、後出の媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PMに対して例えばカラー画像およびモノクロ画像を選択的に形成可能な、電子写真方式のプリンタである。図1に示したように、この画像形成装置は、本体部1と、その本体部1の上部に開閉可能に取り付けられたトップカバー部2とを備えている。本体部1の側面には、外気を取り込む通気口3が設けられている。
図1に示したように、本体部1の内部には、媒体PMの搬送方向に沿って上流から順に、給紙部10と、媒体搬送部20と、画像形成部30と、転写部40と、定着装置50と、排出部60と、制御部70とが設けられている。本体部1の内部には、画像形成部30の上方に設けられた第1ファン81と、この第1ファン81からの空気を定着装置50へ導く第1導入路82とがさらに設けられている。ここで、第1ファン81は本発明の「第1の送風装置」に対応する一具体例であり、第1導入路82は本発明の「第1の導入路」に対応する一具体例である。
(給紙部10)
給紙部10は、例えば、媒体PMを複数積層した状態で収納する媒体トレイ11と、ピックアップローラ12と、フィードローラ13と、リタードローラ14とを有している。媒体トレイ11は、例えば本体部1の下部に着脱自在に装着されている。ピックアップローラ12は、媒体トレイ11に積層された媒体PMを最上部から1枚ずつピックアップしたのち、ピックアップした媒体PMを1枚ずつ下流へ供給するようになっている。フィードローラ13と、リタードローラ14とは対向配置されており、ピックアップローラ12からの媒体PMを挟持して下流の媒体搬送部20へ供給するように動作する。
(媒体搬送部20)
媒体搬送部20は、例えば搬送ローラ対21を有している。媒体搬送部20は、搬送ローラ対21の回転により、給紙部10から供給された媒体PMを1枚ずつ画像形成部30へ搬送するようになっている。
(画像形成部30)
画像形成部30は、例えば4つの画像形成ユニット31(31K,31Y,31M,31C)を有している。
画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cは、それぞれ、媒体搬送部20から搬送される媒体PMに転写されることとなるトナー像の形成を行う機構である。すなわち、画像形成ユニット31Kはブラックのトナー像を形成し、画像形成ユニット31Yはイエローのトナー像を形成し、画像形成ユニット31Mはマゼンタのトナー像を形成し、画像形成ユニット31Cはシアンのトナー像を形成するようになっている。
画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cは、それぞれ、例えば感光ドラム32、帯電ローラ33、現像ローラ34、露光装置35、トナー収容部36および供給ローラ37を有している。
感光ドラム32は、静電潜像を表面(表層部分)に担持可能な円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。具体的には、感光ドラム32は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有する。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有する。感光ドラム32は、制御部70による制御を受け、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに所定の回転速度で回転動作するようになっている。なお、感光ドラム32の表面に担持された静電潜像には、各色のトナーが現像されるようになっている。
帯電ローラ33は、感光ドラム32の表面を帯電させる帯電部材であり、感光ドラム32の表面に接するように配置されている。
現像ローラ34は、静電潜像を現像するトナーを表面に担持する部材であり、感光ドラム32の表面に接するように配置されている。
露光装置35は、感光ドラム32と対向するように配置され、対向する感光ドラム32の表面を露光することにより感光ドラム32の表面に静電潜像を形成する装置である。露光装置35は対応する感光ドラム32に対し、媒体PMの搬送方向と直交する幅方向(X軸方向)に並ぶ複数個の発光部を有する。各発光部は、例えば、照射光を発するLED(Light Emitting Diode)などの光源と、その照射光を感光ドラム32の表面に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。
トナー収容部36は、各色のトナーを収容する容器を有する。画像形成ユニット31Kのトナー収容部36にはブラックトナーが収容され、画像形成ユニット31Yのトナー収容部36にはイエロートナーが収容され、画像形成ユニット31Mのトナー収容部36にはマゼンタトナーが収容され、画像形成ユニット31Cのトナー収容部36にはシアントナーが収容されている。トナーは、例えば、ポリエステル樹脂などの結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤、離型剤および着色剤と、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤とを含む非磁性材料により構成されるものである。このうち、着色剤の色を適宜選択することにより、画像形成ユニット31(31K,31Y,31M,31C)が形成するトナー像の色を変更することができる。
供給ローラ37は、現像ローラ34に対してトナーを供給するための供給部材であり、現像ローラ34の表面に接するように配置されている。
(転写部40)
転写部40は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMを搬送方向(ここでは+Z方向)へ搬送するとともに、画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cにおいて各々形成されるトナー像を、媒体PMの表面に順次転写する機構である。転写部40は、搬送ベルト41と、この搬送ベルト41を回転駆動する駆動ローラ42と、この駆動ローラ42に従動して回転するアイドルローラ43と、搬送ベルト41を挟んで複数の感光ドラム32とそれぞれ対向して配置された複数の転写ローラ44とを有する。駆動ローラ42およびアイドルローラ43は、それぞれ、幅方向(X軸方向)に延在する回転軸部を中心として回転可能な略円柱状の部材である。
搬送ベルト41は、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトである。搬送ベルト41は、駆動ローラ42およびアイドルローラ43によって張設(張架)されている。駆動ローラ42は、制御部70の制御に基づき、ベルトモータから伝達される回転力により媒体PMが搬送される向きに回転駆動され、搬送ベルト41を循環回転させるものである。アイドルローラ43は、付勢部材による付勢力により、搬送ベルト41に負荷される張力を調整するものである。アイドルローラ43は、駆動ローラ42と同方向へ回転するようになっている。
複数の転写ローラ44は、画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cと逆方向に回転することで媒体PMを搬送しつつ、画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cで形成されたトナー像を媒体PM上に静電的に転写するための部材である。転写ローラ44は、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
(定着装置50)
図3Aは、画像形成装置100の内部を表す斜視図であり、図3Bは、画像形成装置100の内部を側方から眺めた側面図である。また、図4Aは、定着装置50の構成例を表す断面図であり、図4Bは、定着装置50を上方から眺めた状態を表す上面図である。さらに、図5Aは、定着装置50の外観を表す斜視図であり、図5Bは、定着装置50の外観を表す側面図である。なお、図4Aは、図4Bに示したIVA-IVA切断線に沿った矢視方向の断面に相当する。図1、図2A、図3Aおよび図4Aなどに示したように、定着装置50の最上部50Sはスタッカ100Kの一部を構成している。
ここで、定着装置50は、本発明の「定着装置」に対応する一具体例であり、画像形成部30において媒体PMに形成されたトナー像を、媒体PMに定着する定着動作を行うようになっている。
定着装置50は、定着部51を有している。定着部51は、画像形成部30および転写部40において媒体PM上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を媒体PM上に定着させるようになっている。図4Aに示したように、定着部51は、媒体搬送路を挟んで対向する定着ローラ52および加圧ローラ53を含んでいる。定着ローラ52は、定着制御部890(後出)による制御を受け、メインモータから伝達される回転力により、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転動作するようになっている。加圧ローラ53は、定着ローラ52との間にニップ部(圧接部)NPが形成されるように定着ローラ52と対向して配置されている。加圧ローラ53は、ニップ部NPを通過する媒体PM上のトナー像に対して圧力を付与するようになっている。加圧ローラ53は、弾性体材料からなる表面層を有するとよい。さらに、定着ローラ52は、その内部にハロゲンランプやニクロム線などのヒータ52Hを含んで構成されており、加熱部材として媒体PM上のトナー像に対して熱を付与するように構成されている。また、定着ローラ52の内部にはサーミスタ温度計などの温度センサ52Sが設けられており、定着ローラ52の温度を測定することができるようになっている。温度センサ52Sは、制御部70における定着制御部890に定着ローラ52の温度情報を送信するようになっている。ヒータ52Hは、定着制御部890の制御によりバイアス電圧の供給を受け、定着ローラ52の温度を制御するようになっている。
また、図1および図4Aに示したように、定着装置50は、定着部51の上方に設けられた第1通気路AP1および第2通気路AP2をさらに有している。第1通気路AP1は、例えば定着部51と隣り合うように設けられ、第2通気路AP2は、例えば第1通気路AP1から見て定着部51と反対側に設けられている。すなわち、第1通気路AP1は、定着部51と第2通気路AP2との間に設けられている。ここで、第1通気路AP1および第2通気路AP2は、それぞれ本発明の「第1の通気路」および「第2の通気路」に対応する一具体例である。
第1通気路AP1は、隔壁54により、定着部51と隔てられている。また、第2通気路AP2は、隔壁55により、第1通気路AP1と隔てられている。ここで、隔壁54および隔壁55は、それぞれ、本発明の「第1の壁部」および「第2の壁部」に対応する一具体例である。第2通気路AP2は、画像形成装置100の外部に露出した表面を有する最上部50Sにより、外部と隔てられている。最上部50Sは、例えばトップカバー部2のスタッカ100Kの一部を構成している。最上部50Sは、例えば定着部51を収容する筐体の一部である。
定着装置50には、例えば第1ファン81と対向する位置に、第1通気路AP1と連通する第1吸気口56(図1、図3Aおよび図4A参照)がさらに設けられている。第1ファン81は、定着装置50を冷却するための風を生成する冷却装置であり、例えば印刷制御部800(後出)の指令に基づき、ファンモータ制御部900(後出)により駆動制御され、本体部1の内部の空気を吸気して第1吸気口56へ向けて排出するようになっている。なお、第1ファン81により生成された空気流F1は、本体部1の内部の第1導入路82を経由して第1吸気口56から第1通気路AP1へ流入することとなる。第1吸気口56から第1通気路AP1へ流入した空気流F1は、XZ面内において定着装置50の全体に行き渡るように、例えば図4Bに実線の矢印で示したように、幅方向(X軸方向)に広がりつつ、媒体搬送方向(Z軸方向)に沿って上流から下流へ向かうようになっている。
本体部1の内部において、定着装置50の側方には、第2ファン91と、第2導入路92とがさらに設けられている。ここで、第2ファン91は本発明の「第2の送風装置」に対応する一具体例であり、第2導入路92は本発明の「第2の導入路」に対応する一具体例である。第2ファン91は、定着装置50を冷却するための風を生成する冷却装置であり、本体部1に設けられた通気口3と対向する位置に配置されている。第2ファン91は、例えば印刷制御部800の指令に基づき、ファンモータ制御部900により駆動制御され、通気口3と対向する吸気口91A(図3A参照)から取り込んだ空気を第2導入路92へ排出するようになっている。第2導入路92は、第2ファン91により生成された空気流を定着装置50の第2通気路AP2へ導くようになっている。なお、定着装置50の側面には、例えば第2導入路92の排気口と対向する位置に、第2通気路AP2と連通する第2吸気口57(図5Aおよび図5B参照)がさらに設けられている。したがって、第2ファン91により生成された空気流F2は、第2導入路92を経由して第2吸気口57から第2通気路AP2へ流入することとなる。第2吸気口57から第2通気路AP2へ流入した空気流F2は、XZ面内において定着装置50の全体に行き渡るように、例えば図4Bに破線の矢印で示したように、幅方向(X軸方向)に広がりつつ、媒体搬送方向(Z軸方向)に沿って上流から下流へ向かうようになっている。
ここで、空気流F1を形成する空気の温度は、空気流F2を形成する空気の温度よりも高い。空気流F1は、第1ファン81により画像形成装置100の内部の空気を取り込んで生成されるものであるのに対し、空気流F2は、画像形成装置100の外部から空気を取り込んで生成されるものであるからである。すなわち、画像形成装置100の内部の空気は、通常、画像形成部30において発生する熱により、外部の空気よりも温まっているからである。さらに、空気流F1は、第1ファン81から排出されたのち、4つの画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cを順次経由して定着装置50に到達するので、4つの画像形成ユニット31K,31Y,31M,31Cを冷却する作用を有する。
また、画像形成装置100では、第1導入路82の第1長さL1(図3A)は、第2導入路92の第2長さL2(図3B)よりも長いことが望ましい。空気流F2が画像形成装置100の内部に滞在する時間をより短くし、空気流F2の温度が上昇するのを防ぐためである。第1長さL1が例えば200mmであるとき、第2長さL2は例えば80mmである。
第1ファン81および第2ファン91は、例えばファンモータ制御部900により、画像形成装置100が印刷動作を行う際には常時稼動するようになっている。
(排出部60)
定着装置50の下流に設けられた排出部60は、例えば2組の搬送ローラ対61,62を有している。さらに、トップカバー部2の外側にはスタッカ100Kが設けられている。搬送ローラ対61,62は、それぞれ、定着装置50から排出された媒体PMが検出されると回転駆動を開始するようになっている。したがって、定着装置50によりトナー像が定着された媒体PMは、排出部60により本体部1からトップカバー部2の外側へ排出され、スタッカ100Kに順次蓄積されるようになっている。
[1.2 画像形成装置100の制御機構]
次に、本実施の形態の画像形成装置100の制御機構について図6を参照して説明する。図6は、画像形成装置100における制御機構の一例を表すブロック図である。
画像形成装置100は、図6に示したように、制御部70の構成要素として、印刷制御部800、I/F制御部810、受信メモリ820および画像データ編集メモリ830を備えている。画像形成装置100は、さらに、印刷制御部800からの指令をそれぞれ受ける帯電電圧制御部840、ヘッド駆動制御部850、現像電圧制御部860、転写電圧制御部870、メインモータ制御部880、定着制御部890およびファンモータ制御部900を備えている。
印刷制御部800は、例えばROMおよびRAMなどからなる記憶部801と、マイクロプロセッサなどからなる演算部802と、判別部803とを含んで構成され、例えば予め定められたプログラムを実行することにより画像形成装置100における処理動作の全体を制御するものである。具体的には、印刷制御部800は、I/F制御部810からの印刷データや制御コマンドを受信し、帯電電圧制御部840,ヘッド駆動制御部850,現像電圧制御部860,転写電圧制御部870,メインモータ制御部880,定着制御部890およびファンモータ制御部900の制御を統括して印刷動作を行う。なお、記憶部801には、過去に印刷した累積印刷枚数が格納されている。また、演算部802は、印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに基づく印刷動作を実行させた際、印刷枚数をカウントする。さらに、判別部803は、種々の印刷条件を考慮して第2ファン91のオンオフ制御の要否を判断するようになっている。
I/F制御部810は、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からの印刷データや制御コマンドを受信し、あるいは画像形成装置100の状態に関する信号を送信するものである。
受信メモリ820は、PCなどの外部装置からI/F制御部810を経由した印刷データを一時的に格納するものである。
画像データ編集メモリ830は、受信メモリ820に格納された印刷データを受け取り、その印刷データを編集した画像データを格納するものである。
帯電電圧制御部840は、印刷制御部800の指示により、各帯電ローラ33に対し帯電電圧を印加し、各感光ドラム32の表面を帯電させるように制御を行うものである。
ヘッド駆動制御部850は、画像データ編集メモリ830に格納された画像データにしたがって各露光装置35による露光動作の制御を行うものである。
現像電圧制御部860は、印刷制御部800の指示により、各現像ローラ34に対し現像電圧を印加し、各感光ドラム32の表面に形成された静電潜像にトナーを現像するように制御を行うものである。
転写電圧制御部870は、印刷制御部800の指示により、各転写ローラ44に対し転写電圧を印加し、記録媒体PMにトナー像を転写させるように制御を行うものである。
メインモータ制御部880は、印刷制御部800の指示により、駆動モータ881~884の駆動制御を行うものである。駆動モータ881~884は、4つの感光ドラム32、4つの帯電ローラ33および4つの現像ローラ34の回転駆動をそれぞれ行うようになっている。
定着制御部890は、印刷制御部800の指示により、定着装置50の定着動作を制御するものである。具体的には、ヒータ52Hへの印加電圧の制御を行う。定着制御部890は、温度センサ52Sにより測定された定着ローラ52の温度に基づき、ヒータ52Hへの印加電圧のオン・オフ制御を行う。定着制御部890は、さらに、例えば定着ローラ52の回転駆動を行う定着モータ891の動作制御をも行う。
ファンモータ制御部900は、印刷制御部800の指示により、画像形成装置100に設けられた第1ファン81および第2ファン91の動作制御を行うものである。
[1.3 画像形成装置100の動作]
(A.基本動作)
この画像形成装置100では、以下のようにして、媒体PMに対してトナー像が転写される。
起動状態の画像形成装置100に対してPCなどの外部機器からI/F制御部810を介して印刷画像データおよび印刷命令などが印刷制御部800に入力されると、印刷制御部800は、その印刷命令に応じた印刷画像データの印刷動作を開始させる。
具体的には、例えば記憶部801に格納されている印刷処理プログラムに基づいて、演算部802により印刷動作が指示され、駆動モータ881~884が駆動する。これにより、例えば給紙部10の媒体トレイ11に載置されている媒体PMがピックアップローラ12などによって最上部から1枚ずつピックアップされ、媒体搬送部20に供給される。媒体搬送部20では、搬送ローラ対21が回転駆動を開始する。その結果、搬送ローラ対21により媒体PMの斜行が矯正されつつ媒体PMが下流の画像形成部30へ向けて搬送される。画像形成部30では、以下のようにしてトナー像が形成されると共にそのトナー像が媒体PM上に転写されることとなる。
画像形成部30では、印刷制御部800の印刷命令により、以下の電子写真プロセスによって各色のトナー像が形成される。具体的には、印刷制御部800は駆動モータ881~884を回転駆動させることにより、各画像形成ユニット31における感光ドラム32を所定の方向へ一定速度で回転させる。これに伴い、各画像形成ユニット31(31K,31Y,31M,31C)における帯電ローラ33、現像ローラ34および供給ローラ37も所定の方向に回転動作を開始することとなる。
一方、印刷制御部800は、各画像形成ユニット31(31K,31Y,31M,31C)の帯電ローラ33に対し所定の帯電電圧を印加し、対応する感光ドラム32の表面をそれぞれ一様に帯電させる。次いで、印刷制御部800は、各露光装置35を起動し、画像信号に基づく印刷画像の色成分に対応する光を各露光装置35から各感光ドラム32へ各々照射させる。その結果、各感光ドラム32の表面に静電潜像がそれぞれ形成される。
印刷制御部800は、さらに、定着制御部890に指令し、定着装置50への通電を行い、ヒータ52Hおよび温度センサ52Sを起動する。併せて印刷制御部800は、ファンモータ制御部900に指令し、第1ファン81および第2ファン91の送風動作を開始させる。第1ファン81および第2ファン91の送風動作は、例えば画像形成装置100の電源をオフするまで継続する。
画像形成ユニット31(31K,31Y,31M,31C)では、印刷制御部800の制御に基づき、各色の現像ローラ34に対し所定の現像電圧がそれぞれ印加される。さらに、印刷制御部800の制御に基づき、各供給ローラ37に対し所定の供給電圧がそれぞれ印加される。その結果、各色トナーが各供給ローラ37を介して各現像ローラ34へ供給され、各現像ローラ34の表面に担持される。各現像ローラ34は各感光ドラム32上に形成された静電潜像にトナーを付着させ、可視化された各色のトナー像を形成する。
さらに、印刷制御部800の制御に基づき、転写部40における各転写ローラ44に所定の電圧がそれぞれ印加され、各感光ドラム32と各転写ローラ44との間に電界が発生する。その状態で感光ドラム32と転写ローラ44との間を媒体PMが走行すると、その媒体PM上に、感光ドラム32に形成された、可視化された各色のトナー像が順次転写される。
そののち、媒体PM上に転写されたトナー像は、印刷制御部800の制御に基づき、定着部51のニップ部NPにおいて熱および圧力が付与されることで媒体PMに定着させられる。その際、上述したように、例えば温度センサ52Sにより定着ローラ52の温度が検知され、印刷制御部800に基づくヒータ52Hの温度制御により、ニップ部NPが適切な温度で媒体PMと接するように調整される。
トナー像が定着した媒体PMは、定着装置50から排出部60を介して本体部1およびトップカバー部2の外部へ排出され、スタッカ100Kにおいて蓄積される。
(B.定着装置50に対する冷却動作)
次に、本実施の形態の画像形成装置100のうちの、定着装置50に対する冷却動作について説明する。
上述したように、第1ファン81および第2ファン91は、印刷制御部800から指令されたファンモータ制御部900の制御に基づき、送風動作を開始する。第1ファン81の送風動作により、空気流F1が第1導入路82を経由して定着装置50の内部の第1通気路AP1を通過することとなる。また、第2ファン91の送風動作により、空気流F2が第2導入路92を経由して定着装置50の内部の第2通気路AP2を通過することとなる。ここで、画像形成装置100の内部の空気により生成される空気流F1の温度は、外気により生成される空気流F2の温度よりも高い。したがって、最上部50Sは、その近くを通過する空気流F2により十分に冷却される一方、定着部51は、その近くを通過する空気流F1により適度に冷却されることとなる。なお、第1ファン81は、例えば風圧(静圧)50Pa、風量0.1m3/min.の空気流F1を生成するように駆動する。一方、第2ファン91は、第1ファン81の生成する空気流F1のエネルギーよりも大きく、例えば風圧(静圧)100Pa、風量0.2m3/min.の空気流F2を生成するように駆動する。第2ファン91により画像形成装置100の外部から画像形成装置100の内部に取り込まれた空気が温まるのをできるだけ避けるためである。
[1.4 画像形成装置100の効果]
以上説明したように、第1の実施の形態の画像形成装置100では、ヒータ52Hを有する定着部51と隣り合う第1通気路AP1と、その第1通気路AP1から見て定着部51と反対側に設けられた第2通気路AP2とを有するようにした。このため、第1通気路AP1を通過する空気流F1の温度、風量および風圧などと、第2通気路AP2を通過する空気流F2の温度、風量および風圧などと、を適宜調整することにより、定着部51における定着ローラ52および加圧ローラ53などを適切な温度に保ちつつ、定着部51の周囲の温度を下げることができる。仮に、定着部51からその周辺、例えばスタッカ100Kに熱が伝達されると、スタッカ100Kに積層された複数の媒体PMに定着した現像剤像同士が、その熱により再溶融してしまう可能性が懸念される。その点、第1の実施の形態の画像形成装置100によれば、トナー像を媒体PMに適切に定着させると共に、スタッカ100Kに蓄積される媒体PMに定着したトナー像を再溶融させることなく良好に保持することができる。
特に、第1の実施の形態では、第1導入路82の第1長さL1を第2導入路92の第2長さL2よりも長くするようにしたので、第1通気路AP1を通過する空気流F1の温度と、第2通気路AP2を通過する空気流F2の温度との温度差を増大することができる。このため、定着部51における定着ローラ52および加圧ローラ53などを適切な温度に保ちつつ、定着装置50の最上部50Sの温度を、より低下させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、定着装置50への通電ののち画像形成装置100の電源をオフするまで、第1ファン81および第2ファン91の双方を常時稼動させるようにした。これに対し、第2の実施の形態では、定着動作を行う際、第1ファン81を常時稼動させる一方、印刷条件(定着条件)に応じて第2ファン91を選択的に稼動させるようにする。
第2の実施の形態では、印刷制御部800は、定着部51のヒータ52Hへの通電が遮断されてからの経過時間Tに応じて、第2ファン91の稼動および停止を行うようになっている。経過時間Tは、例えば30分間程度とすることができる。
具体的には、第2の実施の形態では、ファンモータ制御部900により、図7に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図7は、第2の実施の形態における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
画像形成装置100の起動状態において、まず、ファンモータ制御部900は、印刷制御部800がI/F制御部810から印刷命令を受信したかどうかを判断する(ステップS101)。印刷命令を受信していない場合(ステップS101N)、受信するまでステップS101を繰り返す。
印刷制御部800が印刷命令を受信した場合(ステップS101Y)、ファンモータ制御部900は第1ファン81を起動する(ステップS102)。
次に、ファンモータ制御部900は、前回の印刷動作が終了してから、より具体的には定着装置50への通電が遮断されてから所定の経過時間Tが経過したかどうかを判断する(ステップS103)。ここで、ファンモータ制御部900は、所定の経過時間Tが経過していないと判断した場合(ステップS103N)には、第2ファン91を起動し(ステップS104)、ステップS105へ進む。一方、所定の経過時間Tが経過していると判断した場合(ステップS103Y)には第2ファン91を起動せず、そのまま印刷命令に従って印刷動作を開始する(ステップS105)。
印刷動作の開始ののち、印刷制御部800は、印刷ジョブに対応する全ての印刷動作が終了したかどうかを判断する(ステップS106)。全ての印刷動作が終了していない場合(ステップS105N)、終了するまでステップS105を繰り返す。
全ての印刷動作が終了したと判断した場合(ステップS106Y)、印刷制御部800は定着制御部890に指令して定着装置50への通電を遮断する(ステップS107)。
そののち、印刷制御部800は、ファンモータ制御部900に指令して第1ファン81および第2ファン91の送風動作を停止する(ステップS108)し、終了する(エンド)。
このように、第2の実施の形態によれば、定着装置50への通電が遮断されてから所定の経過時間Tが経過したかどうかを判断(ステップS103)し、経過時間Tが経過するまでは、第1ファン81および第2ファン91の双方の送風動作を継続するようにしたので、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。一方、ステップS103において経過時間Tが経過していたときは第2ファン91の送風動作を行わないようにしたので、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。すなわち、第2の実施の形態では、定着動作を行う際、第1ファン81を常時稼動させる一方、印刷条件(定着条件)に応じて第2ファン91を選択的に稼動させるようにしたので、定着装置50を効率的に冷却することができる。
<3.第2の実施の形態の第1変形例>
上記第2の実施の形態では、経過時間Tが経過したかどうかによって第2ファン91のオンオフ動作を行うようにした。これに対し、第2の実施の形態の第1変形例では、両面印刷を行うかどうかによって第2ファン91のオンオフ動作を行うものである。
第2の実施の形態の第1変形例では、印刷制御部800は、媒体PMの両面にトナー像を形成し定着させる場合に、第2ファン91を稼働させるようになっている。
具体的には、第2の実施の形態の第1変形例では、ファンモータ制御部900により、図8に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図8は、第2の実施の形態の第1変形例における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
第2の実施の形態の第1変形例では、図7に示したステップS103の代わりにステップS110を行うようにしたことを除き、他は上記第2の実施の形態と同じ手順で第2ファン91の動作等を実行する。すなわち、ステップS102において第1ファン81を起動したのち、印刷制御部800は、印刷ジョブに基づく印刷動作が両面印刷かどうかを判断する(ステップS110)。印刷動作が両面印刷であった場合(ステップS110Y)、第2ファン91を起動する(ステップS104)。一方、その印刷動作が片面印刷であった場合(ステップS110N)には第2ファン91を起動せず、そのままステップS105へ進む。それ以外の手順については、図7と同様である。
第2の実施の形態の第1変形例では、定着装置50の内部に熱が篭もり易い両面印刷を実行する場合に、第2ファン91を稼働させ、第2通気路AP2に空気流F2を供給するようにしている。このため、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。一方、片面印刷の際には第2ファン91の送風動作を停止するようにしたので、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。
<4.第2の実施の形態の第2変形例>
上記第2の実施の形態では、経過時間Tが経過したかどうかによって第2ファン91のオンオフ動作を行うようにした。これに対し、第2の実施の形態の第2変形例では、当該印刷動作の直前の所定時間内、例えば直前60分間における累積の印刷ページ数(すなわち定着ページ数N)が所定数、例えば200ページを超えているかどうか、によって第2ファン91のオンオフ動作を行うものである。
第2の実施の形態の第2変形例では、印刷制御部800は、定着部51における所定時間内の累積定着ページ数Nに応じて、例えば所定時間内の累積の印刷ページ数Nが200を超える場合に第2ファン91を稼動させるようになっている。
具体的には、第2の実施の形態の第2変形例では、ファンモータ制御部900により、図9に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図9は、第2の実施の形態の第2変形例における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
第2の実施の形態の第2変形例では、図7に示したステップS103の代わりにステップS111を行うようにしたことを除き、他は上記第2の実施の形態と同じ手順で第2ファン91の動作等を実行する。すなわち、ステップS102において第1ファン81を起動したのち、印刷制御部800は、定着部51における所定時間内の累積定着ページ数Nが200を超えるかどうかを判断する(ステップS111)。累積定着ページ数Nが200を超える場合(ステップS111Y)、第2ファン91を起動する(ステップS104)。一方、累積定着ページ数Nが200以下であった場合(ステップS111N)には第2ファン91を起動せず、そのままステップS105へ進む。それ以外の手順については、図7と同様である。
第2の実施の形態の第2変形例では、例えば直前60分間において累積の印刷ページ数Nが所定値(例えば200)を超えており、定着装置50の内部にすでに相当の熱が篭もっている状態においてさらに印刷動作を実行する場合に、第2ファン91を稼働させ、第2通気路AP2に空気流F2を供給するようにしている。このため、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。一方、直前60分間において累積の印刷ページ数Nが所定値(例えば200)以下である場合には第2ファン91の送風動作を停止するようにしたので、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。
<5.第2の実施の形態の第3変形例>
上記第2の実施の形態では、経過時間Tが経過したかどうかによって第2ファン91のオンオフ動作を行うようにした。これに対し、第2の実施の形態の第3変形例では、1つの印刷命令に基づく印刷ページ数が所定数を超えているかどうか、によって第2ファン91のオンオフ動作を行うものである。
第2の実施の形態の第3変形例では、印刷制御部800が、I/F制御部810から受信する1つの印刷命令(印刷指令信号)により指示される定着部51での定着ページ数Pに応じて、例えば定着ページ数Pが100ページを超える場合に第2ファン91を稼動させるようになっている。
具体的には、第2の実施の形態の第3変形例では、ファンモータ制御部900により、図10に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図10は、第2の実施の形態の第3変形例における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
第2の実施の形態の第3変形例では、図7に示したステップS103の代わりにステップS112を行うようにしたことを除き、他は上記第2の実施の形態と同じ手順で第2ファン91の動作等を実行する。すなわち、ステップS102において第1ファン81を起動したのち、印刷制御部800は、1つの印刷命令(印刷指令信号)により指示される定着部51での定着ページ数Pが100を超えるかどうかを判断する(ステップS112)。定着ページ数Pが100を超える場合(ステップS112Y)、第2ファン91を起動する(ステップS104)。一方、定着ページ数Pが100以下であった場合(ステップS112N)には第2ファン91を起動せず、そのままステップS105へ進む。それ以外の手順については、図7と同様である。
第2の実施の形態の第3変形例では、1つの印刷命令(印刷指令信号)により指示される定着部51での定着ページ数Pが所定値、例えば100を超えており、定着装置50の内部にすでに相当の熱が篭もっている状態においてさらに印刷動作を実行する場合に、第2ファン91を稼働させ、第2通気路AP2に空気流F2を供給するようにしている。このため、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。一方、1つの印刷命令(印刷指令信号)により指示される定着部51での定着ページ数Pが所定値(例えば100)以下である場合には第2ファン91の送風動作を停止するようにしたので、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。
<6.第2の実施の形態の第4変形例>
上記第2の実施の形態および第2の実施の形態の第1から第3変形例では、印刷命令受信後、第1ファン81を起動した段階でそれぞれ異なる判断基準により、第2ファン91を稼働させるかどうかを決定するようにしている。しかしながら、上記第2の実施の形態の第1から第3変形例で示したステップS103、ステップS110~112の判断基準を任意に組み合わせて第2ファン91を稼働させるかどうかを決定するようにしてもよい。すなわち、例えば、条件(1)として定着部51のヒータ52Hへの通電が遮断されてからの経過時間Tが所定の時間(例えば30分間)未満であること、条件(2)として定着部51に対し媒体PMの両面にトナー像を定着させる要求が印刷指令信号によりなされていること、条件(3)として定着部51における第2の時間(例えば60分間)内の累積定着ページ数Nが所定ページ数(例えば200ページ)を超えていること、条件(4)として1つの印刷指令信号により指示される定着部51での定着ページ数Pが所定のページ数(例えば100ページ)を超えていること、のうちの少なくとも1つの条件が満たされる場合に第2ファン91の送風動作をオンするようにしてもよい。
具体的には、第2の実施の形態の第4変形例では、ファンモータ制御部900により、図11に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図11は、第2の実施の形態の第4変形例における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
画像形成装置100の起動状態において、まず、ファンモータ制御部900は、印刷制御部800がI/F制御部810から印刷命令を受信したかどうかを判断する(ステップS101)。印刷命令を受信していない場合(ステップS101N)、受信するまでステップS101を繰り返す。
印刷制御部800が印刷命令を受信した場合(ステップS101Y)、ファンモータ制御部900は第1ファン81を起動する(ステップS102)。
次に、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のうちの1以上を満たすかどうかを判断する(ステップS201)。ここで、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のいずれをも満たさないと判断した場合(ステップS201N)には、そのまま印刷命令に従って印刷動作を開始する(ステップS105)。
一方、上述の条件(1)~(4)のうちの1以上を満たすと判断した場合(ステップS201Y)には、第2ファン91を起動(ステップS203)したのち、印刷命令に従って印刷動作を開始する(ステップS105)。
印刷動作の開始ののち、印刷制御部800は、印刷ジョブに対応する全ての印刷動作が終了したかどうかを判断する(ステップS106)。全ての印刷動作が終了していない場合(ステップS106N)、終了するまでステップS201~ステップS106を繰り返す。
全ての印刷動作が終了したと判断した場合(ステップS106Y)、印刷制御部800は定着制御部890に指令して定着装置50への通電を遮断する(ステップS107)。
そののち、印刷制御部800は、ファンモータ制御部900に指令して第1ファン81および第2ファン91の送風動作を停止する(ステップS108)し、終了する(エンド)。
このように、第2の実施の形態の第4変形例によれば、印刷条件に応じて第2ファン91の送風動作を選択的に行うようにした。このため、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。さらに、印刷条件に応じて第2ファン91の送風動作を適宜選択的に行うようにしたので、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。
<7.第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、ファンモータ制御部900の制御により、第2ファン91は、第1の送風量Q1を発生させる第1の回転数R1での運転と、第1の送風量Q1よりも大きい第2の送風量Q2(>Q1)を発生させる第2の回転数R2(>R1)での運転とを選択的に実行するようにしたものである。
さらに、第3の実施の形態では、ファンモータ制御部900は、条件(1)として定着部51のヒータ52Hへの通電が遮断されてからの経過時間Tが所定の時間(例えば30分間)未満であること、条件(2)として定着部51に対し媒体PMの両面にトナー像を定着させる要求が印刷指令信号によりなされていること、条件(3)として定着部51における第2の時間(例えば60分間)内の累積定着ページ数Nが所定ページ数(例えば200ページ)を超えていること、条件(4)として1つの印刷指令信号により指示される定着部51での定着ページ数Pが所定のページ数(例えば100ページ)を超えていること、をそれぞれ判断するようになっている。そのうえで、条件(1)~(4)のうちの1つのみを満たすときに第1の回転数R1で第2ファン91を動作させ、条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすときに第2の回転数R2で第2ファン91を動作させ、条件(1)~(4)の全てを満たさないときに第2ファン91の動作を停止させるようになっている。
具体的には、第3の実施の形態では、ファンモータ制御部900により、図12に示した手順に沿って第2ファン91の稼動および停止が実行される。図12は、第3の実施の形態における第2ファン91の動作等の手順を表す流れ図である。
画像形成装置100の起動状態において、まず、ファンモータ制御部900は、印刷制御部800がI/F制御部810から印刷命令を受信したかどうかを判断する(ステップS101)。印刷命令を受信していない場合(ステップS101N)、受信するまでステップS101を繰り返す。
印刷制御部800が印刷命令を受信した場合(ステップS101Y)、ファンモータ制御部900は第1ファン81を起動する(ステップS102)。
次に、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のうちの1以上を満たすかどうかを判断する(ステップS201)。ここで、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のいずれをも満たさないと判断した場合(ステップS201N)には、そのまま印刷命令に従って印刷動作を開始する(ステップS105)。
一方、上述の条件(1)~(4)のうちの1以上を満たすと判断した場合(ステップS201Y)には、上述の条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすかどうかを判断する(ステップS203)。ここで、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすと判断した場合(ステップS203Y)、第2ファン91を第2の回転数R2で運転させ、第2の送風量Q2の空気流F2を発生させる(ステップS204)。一方、ファンモータ制御部900は、上述の条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすものではないと判断した場合(ステップS203N)、すなわち、上述の条件(1)~(4)のうちの1つのみを満たすと判断した場合、第2ファン91を第1の回転数R1で運転させ、第1の送風量Q1の空気流F2を発生させる(ステップS205)。
印刷動作の開始ののち、印刷制御部800は、印刷ジョブに対応する全ての印刷動作が終了したかどうかを判断する(ステップS106)。全ての印刷動作が終了していない場合(ステップS106N)、終了するまでステップS201~ステップS106を繰り返す。
全ての印刷動作が終了したと判断した場合(ステップS106Y)、印刷制御部800は定着制御部890に指令して定着装置50への通電を遮断する(ステップS107)。
そののち、印刷制御部800は、ファンモータ制御部900に指令して第1ファン81および第2ファン91の送風動作を停止する(ステップS108)し、終了する(エンド)。
このように、第3の実施の形態によれば、印刷条件に応じて第2ファン91の回転数を選択し、送風量を調整するようにした。このため、定着動作に伴うヒータ52Hおよびその周囲の熱が最上部50Sへ伝達するのを抑制することができる。さらに、印刷条件に応じて適宜第2ファン91の回転数を調整することで、定着装置50を過度に冷却するのを避けることができるうえ、消費電力を低減できる。
<8.その他の変形例>
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態等では4色のトナーを用いたカラー画像を形成可能な画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば5色以上のカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、上記実施の形態等では、定着部の近傍に2つの通気路を設けるようにしたが、3以上の通気路を設けるようにしてもよい。その場合、定着部から遠ざかるほど、低い温度の空気流が通過するようにするとよい。また、1つの通気路につき1つの送風装置(ファン)を設けるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば1つの通気路につき複数の送風装置(ファン)を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有するプリンタについて説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
100…画像形成装置、100K…スタッカ、1…本体部、2…トップカバー部、3…通気口、10…給紙部、11…媒体トレイ、12…ピックアップローラ、13…フィードローラ、14…リタードローラ、20…媒体搬送部、21…搬送ローラ対、30…画像形成部、31(31K,31Y,31M,31C)…画像形成ユニット、32…感光ドラム、33…帯電ローラ、34…現像ローラ、35…露光装置、36…トナー収容部、37…供給ローラ、40…転写部、41…搬送ベルト、42…駆動ローラ、43…アイドルローラ、44…転写ローラ、50…定着装置、51…定着部、52…定着ローラ、52H…ヒータ、52S…温度センサ、53…加圧ローラ、54,55…隔壁、56…第1吸気口、57…第2吸気口、60…排出部、70…制御部、81…第1ファン、82…第1導入路、91…第2ファン、92…第2導入路、800…印刷制御部、801…記憶部、802…演算部、803…判別部、810…I/F制御部、820…受信メモリ、830…画像データ編集メモリ、840…帯電電圧制御部、850…ヘッド駆動制御部、860…現像電圧制御部、870…転写電圧制御部、880…メインモータ制御部、890…定着制御部、900…ファンモータ制御部、AP1…第1通気路、AP2…第2通気路、NP…ニップ部。

Claims (18)

  1. 媒体に現像剤像を形成可能な画像形成部と、
    熱を発する熱源を有し、前記媒体に形成された前記現像剤像を、前記熱を用いて前記媒体に定着させることのできる定着部と、
    前記定着部と隣り合う第1の通気路と、
    前記第1の通気路から見て前記定着部と反対側に設けられた第2の通気路と、
    前記第1の通気路に第1の空気を送る第1の送風装置と、
    前記第2の通気路に第2の空気を送る第2の送風装置と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記第1の通気路を通過する前記第1の空気の温度は、前記第2の通気路を通過する前記第2の空気の温度よりも高い
    請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記定着部の前記熱源への通電が遮断されてからの経過時間に応じて、前記第2の送風装置の稼動および停止を行うようになっている
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記定着部が前記媒体の両面に前記現像剤像を定着させる場合に、前記第2の送風装置を稼動させるようになっている
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記定着部における所定時間内の累積定着ページ数に応じて、前記第2の送風装置を稼動させるようになっている
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 外部から印刷指令信号を受信し、前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、1つの前記印刷指令信号により指示される前記定着部での定着ページ数に応じて、前記第2の送風装置を稼動させるようになっている
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の送風装置は、第1の送風量を発生させる第1の回転数での運転と、前記第1の送風量よりも大きい第2の送風量を発生させる第2の回転数での運転とが選択的に可能である
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 外部から印刷指令信号を受信し、前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、印刷動作に関わる複数の条件をそれぞれ判断し、
    前記複数の条件のうちの1つのみを満たすときに前記第1の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、
    前記複数の条件のうちの2以上を満たすときに前記第2の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、
    前記複数の条件の全てを満たさないときに前記第2の送風装置の動作を停止させるようになっている
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 外部から印刷指令信号を受信し、前記熱源、前記第1の送風装置および前記第2の送風装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    条件(1)として前記定着部の前記熱源への通電が遮断されてからの経過時間が第1の時間未満であること、条件(2)として前記定着部に対し前記媒体の両面に前記現像剤像を定着させる要求が前記印刷指令信号によりなされていること、条件(3)として前記定着部における第2の時間内の累積定着ページ数が第1のページ数を超えていること、条件(4)として1つの前記印刷指令信号により指示される前記定着部での定着ページ数が第2のページ数を超えていること、をそれぞれ判断し、
    前記条件(1)~(4)のうちの1つのみを満たすときに前記第1の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、
    前記条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすときに前記第2の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、
    前記条件(1)~(4)の全てを満たさないときに前記第2の送風装置の動作を停止させるようになっている
    請求項7記載の画像形成装置。
  10. 前記定着部と前記第1の通気路と前記第2の通気路とを有する定着装置と、
    前記画像形成部に設けられ、前記第1の送風装置と前記第1の通気路とを繋ぐ第1の導入路と
    をさらに備えた
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2の送風装置と前記第2の通気路とを繋ぐ第2の導入路をさらに備えた
    請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の導入路の第1の長さは、前記第2の導入路の第2の長さよりも長い
    請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 外部に露出した表面を有する筐体をさらに備え、
    前記第2の通気路は、前記筐体の一部により外部と隔てられている
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記筐体の前記表面は、前記媒体が蓄積されるスタッカの一部を構成している
    請求項13記載の画像形成装置。
  15. 前記定着部と前記第1の通気路と前記第2の通気路とを有する定着装置をさらに備え、
    前記定着装置は、
    前記定着部と前記第1の通気路とを隔てる第1の壁部と、
    前記第2の通気路と前記第1の通気路とを隔てる第2の壁部と
    をさらに有する
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 媒体に現像剤像を形成可能な画像形成部と、熱を発する熱源を有し、前記媒体に形成された前記現像剤像を、前記熱を用いて前記媒体に定着させることのできる定着部と、前記定着部と隣り合う第1の通気路と、前記第1の通気路から見て前記定着部と反対側に設けられた第2の通気路と、前記第1の通気路に第1の空気を送る第1の送風装置と、前記第2の通気路に第2の空気を送る第2の送風装置とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
    外部から印刷指令信号を受信することと、
    条件(1)として前記定着部の前記熱源への通電が遮断されてからの経過時間が第1の時間未満であること、条件(2)として前記定着部に対し前記媒体の両面に前記現像剤像を定着させる要求が前記印刷指令信号によりなされていること、条件(3)として前記定着部における第2の時間内の累積定着ページ数が第1のページ数を超えていること、条件(4)として1つの前記印刷指令信号により指示される前記定着部での定着ページ数が第2のページ数を超えていること、のうちの少なくとも1つを判断し、前記判断に基づき、前記第2の送風装置の動作を制御することと
    を含む
    画像形成装置の制御方法。
  17. 前記条件(1)~(4)の全てを判断し、前記条件(1)~(4)のうちの1つのみを満たすときに第1の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、前記条件(1)~(4)のうちの2以上を満たすときに前記第1の回転数よりも高い第2の回転数で前記第2の送風装置を動作させ、前記条件(1)~(4)の全てを満たさないときに前記第2の送風装置の動作を停止させる
    請求項16記載の画像形成装置の制御方法。
  18. 熱を発する熱源を有し、媒体に形成された現像剤像を、前記熱を用いて前記媒体に定着させることのできる定着部と、
    前記定着部と隣り合う第1の通気路と、
    前記第1の通気路から見て前記定着部と反対側に設けられた第2の通気路と、
    前記第1の通気路に第1の空気を送る第1の送風装置と、
    前記第2の通気路に第2の空気を送る第2の送風装置と
    を有する定着装置。
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