JP6899409B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明はスパークプラグに関する。
スパークプラグとして、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示のものが知られている。特許文献1には、柱状の中心電極と、他端部が内周側に向けて屈曲され、中心電極の先端部との間で火花放電間隙を形成する接地電極とを備えたスパークプラグが開示されている。このスパークプラグでは、接地電極における他端部の軸線と、中心電極の軸線とがねじれの位置関係とされている。そして、このように構成すれば、火花放電間隙にて形成される火炎核が成長する際に、燃焼室の中央側に向けた方向では接地電極の他端部が障害物とならず、燃焼室内全体に速やかに燃え広がることができ、スパークプラグの着火性を向上することができる、と記載されている。
特開2007−234511号公報 特開2011−187437号公報 特開2016−184558号公報 特開2015−130302号公報 特開2018−6304号公報
近年、内燃機関に対する高効率化の要求が高まっている。内燃機関の高効率化に対しては燃焼速度の向上が有効であることが知られている。燃焼速度の向上に対して有効であるとして近年注目されているのが副室付きスパークプラグ(以下プレチャンバープラグとも称する)である(特許文献4及び特許文献5参照)。プレチャンバープラグはこれまで発電機やレース用エンジンに適用され、燃焼効率の向上が確認されている。さらにプレチャンバープラグは発電機やレース用エンジン以外の内燃機関に適用しても、燃焼効率が向上する効果がみられる。
プレチャンバープラグは電極間で火花点火したあと、まず副室内で燃焼が発生する。その後、副室内の燃焼が外部との貫通孔(噴孔)を通して噴出し、噴出した高温ガスを着火源として主燃焼室内で爆発的な燃焼が起こる。副室から高温ガスが噴出する速度は副室を有しないスパークプラグの点火による燃焼の速度より速く、さらに、噴出した高温ガスの軌跡全体が着火源となるため、高温ガスにより多くの燃料を触れさせることが可能である。このため、プレチャンバープラグの燃焼速度は副室を有しないスパークプラグの燃焼速度よりも速くなり、それにより燃焼効率が向上する効果が期待できる。
ところで、主燃焼室内には常に流動が存在しており、吸気側、排気側など主燃焼室内の位置の違いにより流動状態が大きく異なることが知られている。すなわち、主燃焼室内の各部位の流動状態に応じて、各部位の着火しやすさに差が生じることになる。しかし、プレチャンバープラグは複数の噴孔からの噴出の強さが同等とされることが一般的であり、このような構成では主燃焼室の各部位における着火しやすさに応じたレイアウトに対応できず、着火性という観点において改善の余地がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、着火性に優れたスパークプラグを提供することを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一つであるスパークプラグは、
棒状の中心電極と、
前記中心電極の先端部に対向する対向部を有し、前記対向部と前記中心電極の前記先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極と、
前記中心電極の前記先端部が自身の先端よりも露出した状態で前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、
前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と、
前記中心電極の前記先端部と、前記接地電極の前記対向部と、を先端側から覆って、副室を形成するとともに、貫通孔たる噴孔が形成されたカバー部と、
を備えたスパークプラグであって、
前記対向部は、前記中心電極の前記先端部に最も近い近接部が、前記中心電極の前記先端部の外周を前記中心電極の軸線の方向に延長してなる筒形の内側たる仮想空間内に位置し、
前記中心電極の前記先端部と前記対向部の前記近接部とを最短距離で結んだ線分の中点が、前記中心電極の軸線からずれて位置する。
この構成によれば、中心電極の先端部と対向部の近接部を最短距離で結んだ直線の中点を中心電極の軸線からずれて位置させることで、噴孔からの噴出の強さを調整して、着火性に優れたスパークプラグを提供することができる。
上記スパークプラグにおいて、
前記副室の内壁面に前記接地電極の基端部が挿入される開口部を有し、
前記開口部の中心と前記中心電極の軸線とを含む平面にて前記副室を第1部分と第2部分に分割した場合に、前記第1部分と前記第2部分の各々に前記噴孔が少なくとも1つ存在する構成としてもよい。
この構成によれば、中心電極の先端部と対向部の近接部を最短距離で結んだ直線の中点の位置と接地電極の配置に応じて、第1部分に存在する噴孔と第2部分に存在する噴孔とで、噴出の強さを変えることができる。このため、主燃焼室におけるレイアウト等に応じて第1部分と第2部分の配置を設計して、着火性を高めることができる。
上記スパークプラグにおいて、前記中心電極の前記軸線上に、前記対向部が存在してもよい。
この構成によれば、対向部の大きさを十分に確保でき、対向部の耐消耗性を向上することができる。
第1実施形態におけるスパークプラグの構成を示す断面図である。 スパークプラグの一部拡大断面図である。 図2のIII−III線で切断した、スパークプラグの一部拡大断面図である。 図2のIV−IV線第1平面で切断した、スパークプラグの断面図である。 中心電極の先端部と対向部の近接部を模式的示す図である。 スパークプラグが内燃機関に配置された状態を示す断面図である。 他の実施形態における中心電極の先端部と対向部の近接部を模式的示す模式図である。
<第1実施形態>
以下、スパークプラグ100の第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明では、図1の下方側をスパークプラグ100の先端側(前方側)とし、図1の上方側を後端側として、上下方向をZ軸方向とする。また、図2の紙面左右方向をスパークプラグ100のY軸方向とし、図3の紙面左右方向をスパークプラグ100のX軸方向とする。
図1は、第1実施形態におけるスパークプラグ100の概略構成を示す断面図である。
図1では、スパークプラグ100の中心軸線CXが一点鎖線で図示されている。また、図6には、スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられたときの燃焼室105の天井面と側壁面が二点鎖線によって図示されている。燃焼室105内には、ピストン107が配されている。
スパークプラグ100は、内燃機関に取り付けられて、その点火に用いられる。内燃機関に取り付けられたときには、スパークプラグ100の先端側(紙面下側)は内燃機関の燃焼室105内に配置され、後端側(紙面上側)は燃焼室105の外部に配置される。スパークプラグ100は、図1に示すように、中心電極10と、接地電極13と、絶縁体20と、端子電極30と、主体金具40と、カバー部50とを備える。
中心電極10は、棒状の電極部材によって構成され、その軸線X1がスパークプラグ100の中心軸線CXと一致するように配置されている。中心電極10は、その先端部11が、主体金具40の先端側開口部40A内に位置するように、絶縁体20を介して主体金具40に保持されている。中心電極10は、後端側に配置されている端子電極30を介して外部電源に電気的に接続される。
接地電極13は、中心電極10の先端部11に向かって延伸している棒状の電極である。接地電極13は、主体金具40の先端側開口部40Aにおいて内周面43から内側へ向かって延びている。そして、接地電極13は、中心電極10の先端部11の前方まで延びている。接地電極13は、中心電極10の先端部11に対向する対向部14を有している。接地電極13の対向部14と、中心電極10の先端部11との間に放電ギャップSGが形成されている。接地電極13の配置構成については、後に説明する。
絶縁体20は、中心を貫通する軸孔21を有する筒状部材である。絶縁体20は、例えば、アルミナや、窒化アルミニウム等のセラミック焼結体によって構成される。絶縁体20の軸孔21の先端側には、中心電極10が、その先端部11が露出した状態で収容されている。軸孔21の後端側には軸状の電極部材である端子電極30が保持されている。端子電極30の後端部31は、外部電源と接続可能なように、絶縁体20の後端開口部22から延出している。中心電極10と端子電極30とは、火花放電発生時における電波雑音の発生を抑制するために、ガラスシール材に挟まれた抵抗体35を介して電気的に接続されている。絶縁体20の中心軸は、スパークプラグ100の中心軸線CXと一致している。
主体金具40は、中心に筒孔41を有する略円筒状の金属部材であり、絶縁体20を内部に収容する。主体金具40は、例えば、炭素鋼によって構成される。主体金具40の中心軸はスパークプラグ100の中心軸線CXと一致する。主体金具40の先端側開口部40Aには、上述したように、接地電極13が取り付けられている。
主体金具40の内周面43は、図2及び図3に示すように、副室51の内壁面の一部を構成する。主体金具40は、内周面43に接地電極13の基端部15が挿入される開口部45を有している。開口部45は、主体金具40を内外方向に貫通する貫通孔の内周側の開口とされる。この貫通孔は、主体金具40の外周側から内周側に向けて接地電極13を挿入可能に構成されている。
カバー部50はドーム状に形成されている。カバー部50の後端は、主体金具40の先端に固定される。カバー部50は、中心電極10の先端部11、及び接地電極13の対向部14を先端側から覆って、副室51を形成する。つまり、副室51は、カバー部50の内壁面と主体金具40の内周面43によって囲まれた空間とされている。カバー部50には、貫通孔たる噴孔55が形成されている。カバー部50に覆われた空間である副室51(着火室)は、噴孔55を介して燃焼室105と連通する。カバー部50のうち、噴孔55よりも先端側の部分は、噴孔55よりも後端側の部分よりも薄くされている。
カバー部50には、副室51内において、放電ギャップSGより先端側に複数の噴孔55が形成されている。複数の噴孔55は、中心電極10の軸線X1を中心とする仮想円周上に位置している(図4参照)。具体的には、4つの噴孔55が中心電極10の軸線X1を中心とする仮想的な円の円周上に等間隔で配列されている。図4において、開口部45の中心C1を0°とした場合、反時計回り正とすると、噴孔55は0°、90°、180°、270°の位置にそれぞれ配置されている。言い換えれば、複数の噴孔55は開口部45の中心C1と中心電極10の軸線X1とを含む平面P1を対称面として左右対称に配置されている。なお、図4において0°の位置の噴孔55については図示していない。以下の説明では、図4の左側に位置する90°の位置に配された噴孔55を噴孔55Aとし、右側に位置する270°の位置に配置された噴孔55を噴孔55Bとして説明する。
続いて、接地電極13の配置構成について説明する。
図2及び図3に示すように、接地電極13は、スパークプラグ100に1本のみ設けられている。接地電極13は、断面視円形状をなし、直線状に延びる形態とされる。接地電極13は、基端部15が主体金具40の開口部45に挿入されている。接地電極13は、開口部45に基端部15が挿入された状態で、主体金具40の内周面43から片持ち状に延びるように保持される。接地電極13は副室51の内壁面において複数の噴孔55より上方に位置する部位から内側に向けて突出して、副室51内において複数の噴孔55より上方の空間の一部を占有する。接地電極13は、自身の軸線X2が中心電極10の軸線X1とねじれの位置となる形態で副室51内に突出している。図4に示すように、接地電極13は、自身の軸線X2を通り中心電極10の軸線X1に垂直な平面により切断した断面において、開口部45の中心C1と中心電極10の軸線X1を通る基準線に対してX軸方向に角度θ1分オフセットされている。
接地電極13は、噴孔55Aと放電ギャップSGとの間に介在する。つまり、接地電極13は、副室51内において放電ギャップSGに対して噴孔55A側から被るようにして配置されている。接地電極13は、放電ギャップSGから噴孔55Aに向けて火炎が広がる場合に障害物となり得る。接地電極13は、放電ギャップSGから噴孔55Bに向けて火炎が広がる場合にも障害物となり得るが、障害の程度が、噴孔55Aに向けて火炎が広がる場合より小さくされている。例えば、接地電極13は噴孔55Bと放電ギャップSGとの間に介在しない構成とされる。
図5に示すように、対向部14は、中心電極10の先端部11に最も近い近接部19が、中心電極10の先端部11の外周を中心電極10の軸線X1の方向に延長してなる筒形の内側たる仮想空間S1内に位置している。近接部19は、対向部14内において、中心電極10の先端部11及び対向部14の形状と位置に応じて定まる部位とされる。本実施形態では、中心電極10の先端部11が軸線X1と垂直な平面とされ、対向部14が円柱の側面とされるから、この近接部19が一義的に定まる。そして、中心電極10の先端部11と対向部14の近接部19とを最短距離で結んだ線分の中点M1が、中心電極10の軸線X1からずれて位置する。この中点M1は、放電ギャップSGにおいて火炎核が形成される箇所とされる。なお、中心電極の先端部と対向部とが互いに平行な面を有する場合のように、中心電極の先端部と対向部の近接部とを最短距離で結んだ線分が複数規定できる場合には、規定されるすべての線分の中点が上記の要件を満たしていればよい。
中心電極10の軸線X1上には、対向部14が存在する。図5は、接地電極13の軸線X2に垂直で中心軸線CXを含む平面で切断した断面を見た図である。図5において、中心電極10の軸線X1上に対向部14の一部分14Aが位置している。この部分14Aは近接部19より先端側に控えて位置している。
図3及び図4に示すように、スパークプラグ100は、開口部45の中心C1と中心電極10の軸線X1とを含む平面P1にて副室51を第1部分51Aと第2部分51Bに分割した場合に、第1部分51Aと第2部分51Bの各々に噴孔55が少なくとも1つ存在する。第1部分51Aに存在する噴孔55が噴孔55Aであり、第2部分51Bに存在する噴孔55が噴孔55Bである。つまり、Y−Z平面として平面P1を特定した場合に、X軸方向両側に噴孔55Aと噴孔55Bが存在している。なお、第1部分51Aと第2部分51Bに存在する噴孔55を数えるにあたり、第1部分51Aと第2部分51Bに跨って配置された噴孔55については数えないものとする。
続いて、本実施形態の作用効果について図6を参照しつつ説明する。
図6に示すように、燃焼室105内には、例えば実線の矢印で示すような流動が生成されている。スパークプラグ100の近傍では、紙面右側から左側に向かう流れが生じている。つまり、燃焼室105は、スパークプラグ100に対して、紙面左側では噴孔55Aから噴出する火炎に順行する向きの流れが生じ、紙面右側では噴孔55Bから噴出する火炎に逆行する向きの流れが生じるレイアウトとなっている。
スパークプラグ100は、中心電極10の先端部11と対向部14の近接部19とを最短距離で結んだ線分の中点M1が、中心電極10の軸線X1から図6の紙面左側にずれて位置する。中心電極10と接地電極13との間で放電し、中点M1で火炎核が形成されると、副室51内で燃焼が発生する。副室51内の燃焼は複数の噴孔55を通して燃焼室105に噴出する。この際、接地電極13が副室51内で火炎が広がる際に圧力損失を生じる構造物となる。副室51の第1部分51Aで火炎が広がる際に、中点M1と噴孔55Aとの間には接地電極13が介在し圧力損失が生じる。一方、副室51の第2部分51Bで火炎が広がる際に、中点M1と噴孔55Bとの間には接地電極13が介在しないか、わずかに介在するに留まり、圧力損失が生じ難い。このため、スパークプラグ100は、噴孔55Aから火炎が噴出する強さが小さく、噴孔55Bから火炎が噴出する強さ大きくなる。図6においては、噴孔55Aから噴出した火炎を小さい白抜き矢印で模式的に示し、噴孔55Bから噴出した火炎を大きい白抜き矢印で模式的に示す。噴孔55Aから噴出した火炎は、流動に沿って燃焼室105の左側側壁面付近に至る。噴孔55Bから噴出した火炎は、流動に逆行しつつ燃焼室105の右側側壁面付近に至る。燃焼室105では、噴孔55A,55Bからの火炎の噴出の軌跡全体が着火源となり、効率よく燃焼が生じる。
以上説明したように、本実施形態によれば、中心電極10の先端部11と対向部14の近接部19を最短距離で結んだ直線の中点M1を中心電極10の軸線X1からずれて位置させることで、噴孔55A,55Bからの噴出の強さを調整して、着火性に優れたスパークプラグを提供することができる。
また、本実施形態によれば、中心電極10の先端部11と対向部14の近接部19を最短距離で結んだ直線の中点M1の位置に応じて、第1部分51Aに存在する噴孔55Aと第2部分51Bに存在する噴孔55Bとで、噴出の強さを変えることができる。このため、燃焼室105におけるレイアウト等に応じて第1部分51Aと第2部分51Bの配置を設計して、着火性を高めることができる。
本実施形態では、中心電極10の軸線X1上に、対向部14が存在する。このため、対向部14の大きさを十分に確保でき、対向部14の耐消耗性を向上することができる。
<他の実施形態(変形例)>
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、接地電極が円柱状の構成を例示したが、これに限られない。例えば、図7に示す接地電極113のように、略角柱状の構成であってもよい。また、上記実施形態では、中心電極の軸線上に対向部が存在する構成を例示したが、接地電極113のように、中心電極10の軸線X1上に、対向部14が存在しなくても構わない。さらに、接地電極は直線状に延びる構成に限られず、屈曲して延びる構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、接地電極13が噴孔55Bと放電ギャップSGとの間に介在しない構成を例示したが、これに限られない。例えば、接地電極13は、噴孔55Bと放電ギャップSGとの間に介在する領域範囲が、噴孔55Aと放電ギャップSGとの間に介在する領域範囲より小さくなるように配されていてもよい。
(3)上記実施形態では、主体金具が接地電極の基端部が挿入される開口部を有する構成を例示したが、これに限られない。例えば、カバー部が開口部を有する構成であってもよい。
(4)上記実施形態以外にも、噴孔の数、配置、貫通方向は、適宜変更可能である。例えば、第1部分と第2部分の各々に存在する噴孔は、開口部の中心を0°とした場合に、いずれの角度の位置に配置されていてもよい。また、上記実施形態では、噴孔が開口部の中心と中心電極の軸線とを含む平面を対称面として左右対称に配置される構成を例示したが、これに限られない。
(5)上記実施形態では、カバー部の形状は、特定形状としたが、その形状は適宜変更することができる。カバー部の形状は、例えば、円筒、四角の箱型、円錐等とすることができる。
(6)上記実施形態以外にも、燃焼室におけるスパークプラグのレイアウトは適宜変更可能である。
10…中心電極
11…先端部
13…接地電極
14…対向部
15…基端部
19…近接部
20…絶縁体
21…軸孔
22…後端開口部
30…端子電極
31…後端部
35…抵抗体
40…主体金具
40A…先端側開口部
41…筒孔
43…内周面(副室の内壁面)
45…開口部
50…カバー部
51…副室
51A…第1部分
51B…第2部分
55,55A,55B…噴孔
100…スパークプラグ
105…燃焼室
107…ピストン
113…接地電極
C1…中心
CX…中心軸線
M1…中点
P1…平面
S1…仮想空間
SG…放電ギャップ
X1…中心電極10の軸線
X2…接地電極13の軸線

Claims (4)

  1. 棒状の中心電極と、
    前記中心電極の先端部に対向する対向部を有し、前記対向部と前記中心電極の前記先端部との間に放電ギャップを形成する接地電極と、
    前記中心電極の前記先端部が自身の先端よりも露出した状態で前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と、
    前記中心電極の前記先端部と、前記接地電極の前記対向部と、を先端側から覆って、副室を形成するとともに、貫通孔たる噴孔が形成されたカバー部と、
    を備えたスパークプラグであって、
    前記対向部は、前記中心電極の前記先端部に最も近い近接部が、前記中心電極の前記先端部の外周を前記中心電極の軸線の方向に延長してなる筒形の内側たる仮想空間内に位置し、
    前記中心電極の前記先端部と前記対向部の前記近接部とを最短距離で結んだ線分の中点が、前記中心電極の軸線からずれて位置するスパークプラグ。
  2. 前記噴孔は、前記接地電極の両側に存在し、
    前記接地電極は、
    一方の前記噴孔と前記放電ギャップとの間に介在せず、他方の前記噴孔と前記放電ギャップとの間に介在する構成と、
    一方の前記噴孔と前記放電ギャップとの間に介在する領域範囲が、他方の前記噴孔と前記放電ギャップとの間に介在する領域範囲より小さくなる構成と、のいずれかである請求項1に記載のスパークプラグ
  3. 前記副室の内壁面に前記接地電極の基端部が挿入される開口部を有し、
    前記開口部の中心と前記中心電極の軸線とを含む平面にて前記副室を第1部分と第2部分に分割した場合に、前記第1部分と前記第2部分の各々に前記噴孔が少なくとも1つ存在する請求項1又は請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記中心電極の前記軸線上に、前記対向部が存在する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
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