WO2022004440A1 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Definitions

  • This disclosure relates to spark plugs for internal combustion engines.
  • the plug cover 5 is joined to the tip of the housing 2 by welding or the like. In a state where the spark plug 1 is attached to the internal combustion engine, the plug cover 5 separates the sub-combustion chamber 50 from the main combustion chamber 11.
  • the plug cover 5 is formed with a plurality of injection holes 51. Each injection hole 51 is inclined toward the outer peripheral side toward the tip side.

Abstract

内燃機関用のスパークプラグ(1)は、絶縁碍子(3)と、先端突出部(41)を有する中心電極(4)と、ハウジング(2)と、接地電極(6)と、プラグカバー(5)と、を有する。プラグカバー(5)には、副燃焼室(50)を外部に連通させる噴孔(51)が設けられている。噴孔(51)は、噴孔(51)を介して副燃焼室(50)に気流が導入されることによって副燃焼室(50)にスワール流が生じるように形成されている。副燃焼室(50)は、絶縁碍子(3)の外周面とハウジング(2)の内周面との間に、環状の空間であるポケット部(59)を有する。絶縁碍子(3)の外周面は、ポケット部(59)に対向する部位に、先端側へ向かうほど縮径する碍子傾斜面(31)を有する。ハウジング(2)の内周面は、ポケット部(59)に対向する部位に、基端側へ向かうほど縮径するハウジング傾斜面(21)を有する。

Description

内燃機関用のスパークプラグ 関連出願の相互参照
 本出願は、2020年7月1日に出願された日本出願番号2020-114117号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
 副燃焼室を備えたスパークプラグにおいて、副燃焼室にスワール流が形成されるよう構成されたものが、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、副燃焼室における中心部付近の気流よりも、周縁部付近の気流の速度を大きくすることが記載されている。
特開2016-148336号公報
 中心部付近の気流の速度が小さいと、中心電極と接地電極との間の放電ギャップを通過する気流の速度が小さくなりやすい。そうすると、放電ギャップに形成された放電が伸長され難くなる。それゆえ、副燃焼室における燃焼速度を向上させることが困難となるおそれがある。その結果、副燃焼室から内燃機関の主燃焼室への火炎ジェットが強化され難く、主燃焼室における燃焼効率を向上させることが困難となるおそれがある。
 本開示は、燃焼効率を向上させることができる、内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
 本開示の一態様は、筒状の絶縁碍子と、
 該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出する先端突出部を有する中心電極と、
 上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジングと、
 上記中心電極との間に放電ギャップを形成する接地電極と、
 上記放電ギャップが配される副燃焼室を覆うよう上記ハウジングの先端部に設けられたプラグカバーと、を有し、
 上記プラグカバーには、上記副燃焼室を外部に連通させる噴孔が設けられており、該噴孔は、該噴孔を介して上記副燃焼室に気流が導入されることによって該副燃焼室にスワール流が生じるように形成されており、
 上記副燃焼室は、上記絶縁碍子の外周面と上記ハウジングの内周面との間に、環状の空間であるポケット部を有し、
 上記絶縁碍子の外周面は、上記ポケット部に対向する部位に、先端側へ向かうほど縮径する碍子傾斜面を有し、
 上記ハウジングの内周面は、上記ポケット部に対向する部位に、基端側へ向かうほど縮径するハウジング傾斜面を有する、内燃機関用のスパークプラグにある。
 上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記絶縁碍子の外周面は、上記碍子傾斜面を有し、上記ハウジングの内周面は、上記ハウジング傾斜面を有する。これにより、副燃焼室に形成されたスワール流が、放電ギャップを充分な強さの気流として通過しやすくなる。
 その結果、放電ギャップに形成された放電が伸長されやすくなり、副燃焼室における燃焼速度を向上させることができる。それゆえ、副燃焼室から内燃機関の主燃焼室への火炎ジェットが強化されやすく、主燃焼室における燃焼効率を向上させることができる。
 以上のごとく、上記態様によれば、燃焼効率を向上させることができる、内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、実施形態1における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であって、図2のI-I線矢視断面相当図であり、 図2は、図1のII矢視図であり、 図3は、図2のIII-III線矢視断面相当図であり、 図4は、実施形態1における、内燃機関に取り付けられたスパークプラグの正面図であり、 図5は、実施形態1における、ポケット部の気流の模式図であり、 図6は、比較形態における、ポケット部の気流の模式図であり、 図7は、実施形態2における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図8は、実施形態3における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図9は、実施形態4における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図10は、実施形態5における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図11は、実施形態6における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図12は、実施形態7における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図であり、 図13は、実施形態8における、スパークプラグの先端部付近の、軸方向に沿った断面図である。
(実施形態1)
 内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
 本形態のスパークプラグ1は、図1~図3に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、接地電極6と、プラグカバー5と、を有する。
 中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されている。また、中心電極4は、絶縁碍子3から先端側に突出する先端突出部41を有する。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持している。接地電極6は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成している。プラグカバー5は、副燃焼室50を覆うようハウジング2の先端部に設けられている。副燃焼室50に放電ギャップGが配されている。
 プラグカバー5には、副燃焼室50を外部に連通させる噴孔51が設けられている。噴孔51は、噴孔51を介して副燃焼室50に気流が導入されることによって副燃焼室50にスワール流が生じるように形成されている。
 副燃焼室50は、ポケット部59を有する。ポケット部59は、絶縁碍子3の外周面とハウジング2の内周面との間に形成される、環状の空間である。
 絶縁碍子3の外周面は、ポケット部59に対向する部位に、先端側へ向かうほど縮径する碍子傾斜面31を有する。ハウジング2の内周面は、ポケット部59に対向する部位に、基端側へ向かうほど縮径するハウジング傾斜面21を有する。
 本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いることができる。図4に示すごとく、ハウジング2の外周面に形成した取付ネジ部24を、プラグホールの雌ネジ部12に螺合して、スパークプラグ1が内燃機関に取り付けられる。そして、スパークプラグ1の軸方向Zの一端を、内燃機関の燃焼室に配置する。この内燃機関の燃焼室を、上述の「副燃焼室50」に対して、「主燃焼室11」という。スパークプラグ1の軸方向Zにおいて、主燃焼室11に露出する側を先端側、その反対側を基端側というものとする。また、スパークプラグ1の軸方向Zを、適宜、プラグ軸方向Z、或いは単に、軸方向Zともいう。
 図1に示すごとく、プラグカバー5は、ハウジング2の先端部に溶接等によって接合されている。スパークプラグ1が内燃機関に取り付けられた状態において、プラグカバー5は、副燃焼室50を主燃焼室11と区画している。本形態において、プラグカバー5には、複数の噴孔51が形成されている。各噴孔51は、先端側へ向かうほど外周側へ向かうように傾斜している。
 内燃機関の圧縮行程等においては、噴孔51を通じて主燃焼室11から副燃焼室50へ、気流が導入される。ここで、噴孔51を通じて副燃焼室50に導入される気流によって、副燃焼室50にスワール流が生じるように、噴孔51が形成されている。具体的には、図2に示すごとく、スパークプラグ1を軸方向Zから見たとき、噴孔51の中心軸の延長線(以下において、適宜「噴孔軸51L」ともいう。)が、プラグ中心軸PCを通らない状態にて、噴孔51が形成されている。本形態において、噴孔軸51Lは、中心電極4を通らない。プラグ中心軸PCは、スパークプラグ1の中心軸であり、本形態において、中心電極4の中心軸でもある。
 軸方向Zから見たとき、噴孔51とプラグ中心軸PCとを通過するプラグ径方向に延びる仮想直線VLに対して、噴孔軸51Lは鋭角の角度αをもって傾斜している。複数の噴孔51は、各噴孔51における仮想直線VLに対する噴孔軸51Lの傾斜方向が、プラグ周方向における同じ側となっている。本形態において、複数の噴孔51は、上記角度αが互いに同等である。なお、プラグ周方向は、プラグ中心軸PCを中心とする円周に沿った方向である。プラグ径方向は、プラグ中心軸PCに直交する方向である。
 このような噴孔51の形成態様により、噴孔51から副燃焼室50に導入された気流によって、副燃焼室50にスワール流が形成される。本形態の場合、スワール流は、プラグ中心軸PCの周りに、図2における反時計回りの螺旋状に生じる。
 図1~図3に示すごとく、放電ギャップGは、中心電極4の先端突出部41の外周側に形成されている。すなわち、接地電極6は、中心電極4の先端突出部41に対して、プラグ径方向の外側から対向するように配置されている。そして、対向配置された先端突出部41の外周面と接地電極6との間に放電ギャップGが形成されている。
 本形態において、接地電極6は、ハウジング2に固定されている。すなわち、接地電極6は、ハウジング2の内側面から中心電極4側へ、プラグ径方向の内側に突出している。
 絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に配置されるとともに、ハウジング2によって軸方向Zに支持されている。すなわち、ハウジング2の内周面に設けられた係止部23に、絶縁碍子3の外周面に設けられた被係止部32が、軸方向Zの先端側から係止されている。係止部23よりも先端側に、ポケット部59が形成されている。
 本形態においては、絶縁碍子3の外周面のうち、ポケット部59に対向する部位の略全体に、碍子傾斜面31が設けてある。また、本形態においては、ハウジング2の内周面のうち、ポケット部59に対向する部位の略全体に、ハウジング傾斜面21が設けてある。ハウジング2の内周面は、中心電極4の先端突出部41に対向する部位に、プラグ軸方向Zに平行なストレート部22を有する。
 ハウジング2の内周面における、ハウジング傾斜面21の先端側の部位が、ストレート部22となっている。本形態において、ハウジング傾斜面21の先端、ストレート部22の基端は、絶縁碍子3の先端と、略同等の軸方向Zの位置となっている。また、接地電極6は、ハウジング2の内周面のストレート部22から突出している。また、ポケット部59の基端には、先端側を向いた天井面591が環状に形成されている。
 次に、本形態の作用効果につき説明する。
 上記内燃機関用のスパークプラグ1において、絶縁碍子3の外周面は、碍子傾斜面31を有し、ハウジング2の内周面は、ハウジング傾斜面21を有する。これにより、副燃焼室50に形成されたスワール流が、放電ギャップGを充分な強さの気流として通過しやすくなる。
 すなわち、噴孔51から副燃焼室50に導入された気流は、副燃焼室50の内壁に沿ってスワール流を形成しつつ基端側へ向かう。そして、スワール流は、ポケット部59をハウジング2の内周面に沿って基端側へ移動しながら旋回する。ここで、図5に示すごとく、ハウジング2の内周面はハウジング傾斜面21を有するため、基端側へ移動するスワール流は、ポケット部59の基端部に向かうにつれて徐々にプラグ中心軸PCに近付く。図5に符号F1を付した記号は、ポケット部59における、基端側へ向かうスワール流の主流のイメージを示す。後述する図6においても同様である。
 その後、ポケット部59の基端部において跳ね返ったスワール流は、先端側へ向かいながら旋回する。このときのスワール流には、プラグ中心軸PCに近付く方向のベクトル成分も残っている。それゆえ、絶縁碍子3の外周面に沿って先端側へ向かいながら旋回する。図5に符号F2を付した記号は、ポケット部59における、先端側へ向かうスワール流の主流のイメージを示す。後述する図6においても同様である。
 絶縁碍子3の外周面は碍子傾斜面31を有するため、先端側へ向かうスワール流は、徐々にプラグ中心軸PCに近付く。すなわち、スワール流は、基端側へ移動する際も、その後先端側へ移動する際も、徐々にプラグ中心軸PCに近付く。これにより、中心電極4の近傍における気流を強くすることができる。つまり、放電ギャップGにおける気流を強くすることができる。
 その結果、放電ギャップGに形成された放電が伸長され、副燃焼室50における燃焼速度を向上させることができる。それゆえ、副燃焼室50から内燃機関の主燃焼室11への火炎ジェットが強化されやすく、主燃焼室11における燃焼効率を向上させることができる。
 比較形態として、図6に、ハウジング2の内周面がハウジング傾斜面を備えない場合のポケット部590を示す。すなわち、ハウジング2の内周面が、ポケット部590に対向する部位においても、軸方向Zに平行な面となっている。
 この比較形態のスパークプラグにおいても、副燃焼室50に導入された気流は、内壁に沿ってスワール流を形成しつつ基端側へ向かう。
 しかし、ハウジング2の内周面に傾斜面が形成されていないため、基端側へ向かうほどスワール流が徐々にプラグ中心軸PCに近付くという現象は、特に生じない。それゆえ、ポケット部590の基端部において折り返されて先端側へ向かうスワール流も、ポケット部590の外周側、すなわちハウジング2の内周面に沿って、先端側へ向かう。その結果、先端側へ向かうスワール流も、副燃焼室50における比較的内側の位置において強くなり難い。それゆえ、中心電極4付近においては、強いスワール流を得ることが困難となる。つまり、放電ギャップG付近を通過する気流を強くすることが困難となる。
 これに対して、本形態のスパークプラグ1においては、上述のように、中心電極4の近傍のスワール流を強くしやすいため、放電ギャップGにおける気流を強くしやすくなる。また、本形態のスパークプラグ1においては、基端側へ向かうスワール流(図5の符号F1参照)と、先端側へ向かうスワール流(図5の符号F2参照)とを、ポケット部59内の異なる位置に生じさせることができる。そのため、副燃焼室50に効率的に気流を生じさせることができる。
 また、本形態において、放電ギャップGは、中心電極4の先端突出部41の外周側に形成されている。これにより、スワール流が放電ギャップGを円滑に通過しやすい。それゆえ、効果的に放電を引き伸ばしやすくなる。
 また、ハウジング2の内周面は、中心電極4の先端突出部41に対向する部位に、ストレート部22を有する。これにより、ハウジング2の厚みを確保しつつ、ハウジング2の内周面と中心電極4との間の距離を確保しやすい。すなわち、仮に、後述する実施形態2のように、ストレート部22を設けない場合には、比較的中心電極4とハウジング2の内周面との間の距離が近くなりやすい。そうすると、中心電極4とハウジング2との間での放電(以下、横飛び火ともいう。)を抑制しにくくなるおそれがある。横飛び火を防ぐために、ハウジング2を大きくしようとすると、スパークプラグ1の小型化が困難となる。そこで、ストレート部22を設けることで、スパークプラグ1の小型化と横飛び火の抑制との両立を図りやすくなる。かかる観点において、ストレート部22の基端は、絶縁碍子3の先端と同程度の軸方向Zの位置か、それよりも基端側にあることが、より好ましい。
 以上のごとく、本形態によれば、燃焼効率を向上させることができる、内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施形態2)
 本形態は、図7に示すごとく、ハウジング2の内周面にストレート部(図1、図3における符号22参照)を設けていないスパークプラグ1の形態である。
 すなわち、本形態のスパークプラグ1は、副燃焼室50に面する内周面の全体にわたり、ハウジング傾斜面21を設けている。中心電極4における絶縁碍子3から突出している部分、すなわち先端突出部41に対向する部位においても、ハウジング2の内周面はハウジング傾斜面21を有する。
 その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
 本形態においても、ストレート部22による作用効果以外は、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施形態3)
 本形態は、図8に示すごとく、ポケット部59の基端部に、先端側を向いた面(図1、図3における符号591参照)を設けていない、スパークプラグ1の形態である。
 本形態においては、ポケット部59の基端部が、ハウジング傾斜面21と碍子傾斜面31とが鋭角に交わる部位に略一致する。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施形態4)
 本形態は、図9に示すごとく、接地電極6を、ハウジング2の先端とプラグカバー5の基端との間の部位に接合した形態である。
 本形態においては、接地電極6を、クランク形状としている。接地電極6は、接合側端部63と、接合側端部63よりも基端側に配される放電側端部61とを有する。接地電極6は、接合側端部63と放電側端部61とを軸方向Zに繋ぐ中継部62を有する。
 接合側端部63は、ハウジング2の先端面又はプラグカバー5の基端部に接合される。中継部62は、ハウジング2の内周面のストレート部22に沿って配置されている。放電側端部61は、中心電極4の先端部の側面に対向配置される。これにより、放電側端部61と中心電極4との間に、放電ギャップGが形成されている。放電ギャップGは、ハウジング2の先端よりも基端側に形成されている。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態においては、接地電極6の取り付けを容易に行うことができる。その一方で、放電ギャップGを、ハウジング2の先端部よりも基端側に形成することができ、噴孔51からの火炎ジェットの強化を図りやすくなる。それゆえ、本形態の場合には、生産性の向上と燃焼効率の向上との両立を図りやすくなる。
 その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
 本形態は、図10に示すごとく、接地電極6を、プラグカバー5から基端側に立設させた形態である。
 すなわち、接地電極6の一端を、副燃焼室50の先端側におけるプラグカバー5の一部に接合している。そして、接地電極6の他端の側面を、中心電極4の先端突出部41に、プラグ径方向から対向させている。これにより、接地電極6の側面と先端突出部41の側面との間に、放電ギャップGを形成している。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態の場合にも、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
 本形態は、図11に示すごとく、絶縁碍子3の外周面のうち、ポケット部59に対向する部位の一部にのみ、碍子傾斜面31を設けた形態である。
 すなわち、碍子傾斜面31の外周面のうち、ポケット部59に対向する部位の一部は、軸方向Zに平行な碍子平行部33となっている。碍子平行部33の基端側に碍子傾斜面31が形成されている。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態の場合にも、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
 本形態は、図12に示すごとく、中心電極4の先端突出部41に、延設部411を設けた形態である。
 延設部411は、例えば、略直方体形状の金属部材を、中心電極4の本体部の先端に接合することにより形成することができる。この延設部411は、中心電極4から、プラグ径方向の外側へ突出している。そして、この延設部411の延設側の端縁に、プラグ径方向の外側から対向するように、接地電極6が配設されている。つまり、プラグ径方向に対向する延設部411と接地電極6との間に、放電ギャップGが形成されている。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態においては、スパークプラグ1の長寿命化を図りやすい。つまり、本形態の場合、放電ギャップGに面する中心電極4の放電面を、例えば平坦面とすることもできる。そうすると、放電によって放電面が消耗しても、放電ギャップGの拡大を抑制することができる。つまり、中心電極4の本体部は、円柱状とすることが一般的であり、放電面が曲面となることが多い。この場合、曲面の放電面が消耗すると、放電ギャップGが比較的短期間にて拡大しやすい。かかる観点において、本形態は、スパークプラグ1の長寿命化を図りやすいといえる。
 その他は、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
 本形態は、図13に示すごとく、中心電極4と接地電極6とを軸方向Zに対向させて、放電ギャップGを形成した形態である。
 本形態においては、実施形態7と同様に、中心電極4の先端に、延設部411を設けている。そして、延設部411を設けた中心電極4の先端側に、接地電極6を対向配置させている。これにより、中心電極4の先端側に、放電ギャップGを設けている。そして、放電ギャップGは、プラグ中心軸PCからずれた位置に形成されている。
 その他は、実施形態1と同様である。
 本形態の場合にも、実施形態1と同様の作用効果を有する。
 上述した各実施形態において、例えば、中心電極4と接地電極6との少なくとも一方に、貴金属チップを接合した形態とすることもできる。また、プラグカバー5とハウジング2とは一体部品にて構成することもできる。また、上述した複数の実施形態を、適宜組み合わせた形態とすることもできる。
 本開示は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
 本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (3)

  1.  筒状の絶縁碍子(3)と、
     該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出する先端突出部(41)を有する中心電極(4)と、
     上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
     上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)と、
     上記放電ギャップが配される副燃焼室(50)を覆うよう上記ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、を有し、
     上記プラグカバーには、上記副燃焼室を外部に連通させる噴孔(51)が設けられており、該噴孔は、該噴孔を介して上記副燃焼室に気流が導入されることによって該副燃焼室にスワール流が生じるように形成されており、
     上記副燃焼室は、上記絶縁碍子の外周面と上記ハウジングの内周面との間に、環状の空間であるポケット部(59)を有し、
     上記絶縁碍子の外周面は、上記ポケット部に対向する部位に、先端側へ向かうほど縮径する碍子傾斜面(31)を有し、
     上記ハウジングの内周面は、上記ポケット部に対向する部位に、基端側へ向かうほど縮径するハウジング傾斜面(21)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2.  上記放電ギャップは、上記中心電極の上記先端突出部の外周側に形成されている、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3.  上記ハウジングの内周面は、上記中心電極の上記先端突出部に対向する部位に、プラグ軸方向に平行なストレート部を有する、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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