以下、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施の形態において同じ符号を付した構成要素、ステップは同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
いずれの実施形態の情報システムも、店舗情報(当該店舗で使用可能な2以上のカードのカード情報と、各カードの特典情報とを含む)を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報を受け付け、ユーザが保有する2以上カードを特定する保有カード特定情報を取得し、店舗特定情報を用いて店舗を決定し、当該店舗で使用可能なカードのうち、保有カード特定情報で特定される2以上のカードに対応する特典情報を用いた特典関連情報を取得し、出力する。特典関連情報は、例えば、最も特典の大きいカード情報である。または、特典関連情報は、例えば、2以上の特典情報(特典の高さに応じたソート付き)であってもよい。なお、特典情報、特典関連情報等については後述する。
実施の形態1の情報システム300は、サーバ装置1と端末装置2とカード装置3を具備し、サーバ装置1を主役とする第一の役割分担によって、上記の機能を実現可能する。実施の形態2の情報システム300Aは、サーバ装置1Aと端末装置2Aとカード装置3Aを具備し、端末装置2Aを主役とする第二の役割分担によって、上記の機能を実現可能する。実施の形態3の情報システム300Bは、サーバ装置1Bとカード装置3Bを具備し、サーバ装置1Bを主役とする第三の役割分担によって、上記の機能を実現する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報システム300のブロック図である。情報システム300は、サーバ装置1、1または2以上の端末装置2、1または2以上のカード装置3を備える。1以上の端末装置2と1以上のカード装置3とは、通常、1対1に対応する。以下で“端末装置2”とは、1以上の端末装置2のうち一の端末装置2であり、“カード装置3”とは、1以上のカード装置3のうち、当該一の端末装置2と対になるカード装置3である。
サーバ装置1と端末装置2とは、例えば、LAN、インターネット等のネットワーク、通信回線等を介して通信可能に接続される。端末装置2とカード装置3とは、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線、または有線で通信可能に接続される。サーバ装置1は、例えば、汎用のサーバ、クライドサーバ等によって実現される。ただし、サーバ装置1のタイプは問わない。端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末などの携帯通信端末によって実現される。ただし、端末装置2のタイプは問わない。カード装置3は、例えば、ICカードで実現される。ICカードは、例えば、CPUおよびメモリなどを含むICチップ、近距離無線または有線による通信を行うための通信モジュール、ディスプレイなどを有する。ただし、カード装置3のタイプは問わない。
サーバ装置1は、格納部11、店舗特定情報受付部12、保有カード特定情報取得部13、特典関連情報取得部14、特典関連情報出力部15を備える。格納部11は、店舗情報格納部111を備える。端末装置2は、端末格納部21、第二店舗特定情報受付部22、店舗特定情報送信部23、第二保有カード特定情報取得部24、保有カード特定情報送信部25、特典関連情報受信部26、特典関連情報送信部27を備える。端末格納部21は、保有カード特定情報格納部211を備える。カード装置3は、カード格納部31、第二特典関連情報受信部32、第二特典関連情報出力部33を備える。カード装置3は、Buluetooth(登録商標)やNFC等の近距離無線通信手段等の通信手段(図示しない)、加速度センサ、ジャイロ等の検知手段(図示しない)を具備していてもよい。
サーバ装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する店舗情報、当該サーバ装置1を識別する識別情報、端末装置2を識別する識別情報などである。この種の識別情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、GPSなどであるが、各装置を識別可能な情報であればよく、そのデータタイプは問わない。
店舗情報格納部111には、1以上の店舗情報が格納される。店舗情報とは、店舗に関する情報である。店舗とは、商品またはサービスを提供する店(電子商取引の店も含む)である。店舗は、例えば、一の店でもよいし、2以上の店を展開する企業等でもよい。また、店舗は、例えば、実在する店舗である実店舗でも、インターネット上の仮想的な店舗である仮想店舗でもよい。1以上の各店舗情報は、例えば、店舗識別子と、2以上のカード情報とを有する。店舗識別子とは、店舗を識別する識別子である。店舗識別子は、例えば、店舗に付されるID、店舗に設置されたPOS等の端末のアドレス(IPアドレス、MACアドレス等)などである。カード情報とは、カードに関する情報である。カードは、例えば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、各種電子マネーといった決済用のカード、航空会社のマイレージ会員カードといった会員カード、各種店舗のポイントカードなどであり、そのタイプや種類は問わない。カードは、通常、使用により特典が付与されるカードであるが、特典が付与されないカードでもよい。2以上の各カード情報は、例えば、当該カードを識別するカード識別子と、当該カードの使用による特典に関する特典情報とを有する。特典は、例えば、ポイント付与、割引、景品、クーポンなどである。特典情報とは、特典に関する情報であり、例えば、“100円で1ポイント”、“5%オフ”、“支払額5千円以上で500円分の金券進呈”といった情報である。
店舗特定情報受付部12は、店舗特定情報を受け付ける。店舗特定情報とは、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する情報である。店舗特定情報は、例えば、店舗識別子、当該店舗の位置を示す位置情報などである。なお、店舗特定情報受付部12が受け付ける店舗特定情報は、こうした店舗特定情報の全部でなくてもよい。受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
店舗特定情報受付部12は、通常、店舗特定情報を端末装置2から受信する。ただし、店舗特定情報受付部12は、店舗特定情報を、例えば、カード装置3、外部の装置(店舗に設置されたPOS、CCT等の端末)などから受信してもよいし、タッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けてもよく、店舗特定情報の取得先は問わない。
保有カード特定情報取得部13は、保有カード特定情報を取得する。保有カード特定情報とは、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報である。保有カード特定情報取得部13は、通常、保有カード特定情報を端末装置2から受信するが、例えば、カード装置3、外部の装置(クラウドサーバ等)から受信したり、格納部11から読み出したりしてもよく、その取得先は問わない。
特典関連情報取得部14は、保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する。
ここで、保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードとは、当該ユーザが保有している2以上のカードのうち、当該店舗で使用可能な2以上のカードである。そして、かかる2以上のカードのカード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得することとは、当該2以上のカードのカード情報が有する2以上の特典情報の一部または全部を含む特典関連情報を取得することでもよいし、当該2以上のカードのカード情報が有する2以上のカード識別子の一部または全部を含む特典関連情報を取得することでもよいし、当該2以上のカードのカード情報が有するカード識別子と特典情報との2以上の対の全部または一部を含む特典関連情報を取得することでもよい。
特典関連情報は、例えば、最も特典の大きいカードのカード識別子でもよいし、望ましくは、最も特典の大きいカードのカード識別子と、当該カードの特典情報(当該カード識別子に対応する特典情報)とを含んでいてもよい。または、特典関連情報は、例えば、2以上のカードの特典情報でもよいし、望ましくは、2以上のカードの特典情報であり、かつ特典の大きさの順に降順にソートされた特典情報であってもよい。特典関連情報は、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する情報であれば、その内容は問わない。
特典関連情報取得部14は、例えば、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、最も特典が大きい特典情報に対応するカードを特定する特典関連情報を取得してもよい。予め決められた方法とは、2以上のカードの間で、例えば、割引率を比較する、還元率を比較する、または付与ポイントを比較する、等の方法である。なお、還元率とは、支払額に対する特典の金額をいう。例えば、1000円を支払って10ポイントが付与され、その10ポイントが次回の買い物で10円として使用できる場合の還元率は、1%となる。
また、異なる2種類以上の特典情報を比較する場合、特典関連情報取得部14は、2以上の特典情報を、共通の価値基準に基づく特典情報に換算して、換算後の2以上の特典情報について比較を行う必要がある。共通の価値基準とは、例えば、金銭価値である。または、共通の価値基準は、例えば、異なる種類の特典が、1ポイント当たりの価値の異なるポイントであり、かつ共通の交換先のポイント(特定の航空会社のマイル等)に交換可能なポイントである場合、当該共通の交換先のポイントの価値(マイル数等)であってもよい。詳細は、具体例で説明する。
特典関連情報取得部14は、例えば、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、2以上の特典情報に対して順位を取得し、順位を特定する特典関連情報を取得してもよい。最も特典が大きいとは、一の方法に基づく最大特典でも、異なる方法に基づく2種類以上の最大特典でもよい。順位とは、割引率に基づく順位、還元率に基づく順位、ポイント(換算マイル数等)に基づく順位などである。順位は、一の方法に基づく順位でも、異なる方法に基づく2種類以上の順位でも、2種類以上の順位に基づく総合順位でもよい。
特典関連情報出力部15は、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を出力する。出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、外部の装置(端末装置2、カード装置3等)への送信、プリンタでの印字、記録媒体(格納部11等)への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。特典関連情報出力部15による出力は、通常、端末装置2への送信であるが、これに限らない。
特典関連情報出力部15は、通常、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を端末装置2に送信する。ただし、特典関連情報は、例えば、カード装置3、その他の装置(店舗に設置された端末等)に送信されてもよく、その送信先は問わない。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、前述した保有カード特定情報、当該端末装置2を識別する識別情報、サーバ装置1を識別する識別情報、カード装置3を識別する識別情報などである。
保有カード特定情報格納部211には、保有カード特定情報が格納される。
第二店舗特定情報受付部22は、前述した店舗特定情報を受け付ける。店舗特定情報受付部12は、例えば、店舗に設けられたPOS等の端末から店舗特定情報を受信してもよいし、GPS受信機や無線LANアクセスポイントからの位置情報を基に店舗特定情報を取得してもよいし、ユーザによる店舗特定情報の入力をタッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けてもよく、店舗特定情報の取得先や取得方法は問わない。位置情報を基に店舗特定情報を取得する場合は、例えば、格納部11に、店舗識別子と位置情報との対の集合を格納しておくことが望ましい。ただし、店舗識別子と位置情報との対の集合は、例えば、サーバ装置1の格納部11に格納されていてもよく、その場合、第二店舗特定情報受付部22は、GPS受信機や無線LANアクセスポイントからの位置情報を取得すれば足りる。
店舗特定情報送信部23は、第二店舗特定情報受付部22が受け付けた店舗特定情報をサーバ装置1に送信する。
第二保有カード特定情報取得部24は、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する。
保有カード特定情報送信部25は、第二保有カード特定情報取得部24が取得した保有カード特定情報をサーバ装置1に送信する。
特典関連情報受信部26は、保有カード特定情報送信部25による保有カード特定儒応報の送信に応じて、特典関連情報をサーバ装置1から受信する。
特典関連情報送信部27は、特典関連情報受信部26が受信した特典関連情報をカード装置3に送信する。
カード装置3を構成するカード格納部31は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、当該カード装置3を識別する識別情報、サーバ装置1を識別する識別情報などである。
第二特典関連情報受信部32は、端末装置2から特典関連情報を受信する。
第二特典関連情報出力部33は、第二特典関連情報受信部32が受信した特典関連情報を出力する。第二特典関連情報出力部33は、特典関連情報を、通常、ディスプレイに表示するが、スピーカーを介して音声出力してもよく、その出力態様は問わない。
カード装置3が通信手段と検知手段とを具備する場合、例えば、以下のように動作する。検知手段が、カード装置3が、ユーザにより振られた、動かされた等のユーザの動作を検知する。そして、検知手段が当該動作を検知した場合、通信手段は、端末装置2に店舗特定情報(例えば、位置情報)をサーバ装置1に送信する指示を送信する。なお、端末装置2は当該指示をカード装置3から受信し、店舗特定情報を取得し、サーバ装置1に送信する。つまり、ユーザがカード装置3を手に持つ、振る等の動作を行ったことをトリガーとして、店舗特定情報がサーバ装置1に送信される。
上述した格納部11、店舗情報格納部111、端末格納部21、保有カード特定情報格納部211、カード格納部31(および、後述するカード格納部31B)は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなどの揮発性の記録媒体でも実現可能である。
また、格納部11等に各種の情報が記憶される過程は問わない。例えば、CD−ROMやメモリカードといった着脱式の記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボードやマウスやタッチパネル等、何でもよい。
店舗特定情報受付部12、保有カード特定情報取得部13、特典関連情報取得部14、特典関連情報出力部15、第二店舗特定情報受付部22、店舗特定情報送信部23、第二保有カード特定情報取得部24、保有カード特定情報送信部25、特典関連情報受信部26、特典関連情報送信部27、第二特典関連情報受信部32、第二特典関連情報出力部33(および、カード情報取得部16、カード情報送信部17、カード情報受信部28、保有カード特定情報取得部13A、特典関連情報取得部14A、特典関連情報出力部15A、特典関連情報受信部32A、特典関連情報取得部14B、特典関連情報出力部15B)は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。店舗特定情報受付部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
店舗特定情報受付部12、保有カード特定情報取得部13、特典関連情報取得部14、第二店舗特定情報受付部22、第二保有カード特定情報取得部24(および、カード情報取得部16、カード情報受信部28、保有カード特定情報取得部13A、特典関連情報取得部14A、特典関連情報受信部32A、特典関連情報取得部14B)は、入力デバイス、通信モジュールまたは放送受信モジュールのうち1以上のハードウェアを含むと考えても、含まないと考えてもよい。店舗特定情報受付部12等の受信機能、受付機能は、当該1以上のハードウェアのドライバーソフトによって、または、当該1以上のハードウェアとそのドライバーソフトとで実現され得る。
店舗特定情報送信部23、特典関連情報送信部27、保有カード特定情報送信部25(および、カード情報送信部17)は、通信モジュールまたは放送モジュールのうち1以上のハードウェアを含むと考えても、含まないと考えてもよい。店舗特定情報送信部23等の送信機能は、当該1以上のハードウェアのドライバーソフトによって、または、当該1以上のハードウェアとそのドライバーソフトとで実現され得る。
特典関連情報出力部15、第二特典関連情報出力部33(および、特典関連情報出力部15A、特典関連情報出力部15B)は、出力デバイス、通信モジュールまたは放送モジュールのうち1以上のハードウェアを含むと考えても、含まないと考えてもよい。特典関連情報出力部15等の出力機能は、当該1以上のハードウェアのドライバーソフトによって、または、当該1以上のハードウェアとそのドライバーソフト等で実現され得る。
次に、情報システム300の動作について図2〜図4のフローチャートを用いて説明する。
図2は、サーバ装置1の動作に関するフローチャートを示す図である。
(ステップS201)店舗特定情報受付部12は、端末装置2から店舗特定情報を受信したか否かを判別する。端末装置2から店舗特定情報を受信したと判別された場合はステップS202に進み、受信していないと判別された場合はステップS201に戻る。
(ステップS202)保有カード特定情報取得部13は、端末装置2から保有カード特定情報を受信したか否かを判別する。端末装置2から保有カード特定情報を受信したと判別された場合はステップS203に進み、受信していないと判別された場合はステップS202に戻る。
(ステップS203)特典関連情報取得部14は、保有カード特定情報取得部13が受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報受付部12が受信した店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を店舗情報格納部111から取得する。なお、特典関連情報取得部14が、ステップS201で受信された店舗特定情報から一の店舗を特定できない場合、特典関連情報出力部15は店舗特定情報から取得し得る2以上の店舗の2以上の店舗情報を取得してもよい。そして、特典関連情報出力部15または図示しない出力部は、2以上の店舗情報を端末装置2に送信してもよい。かかる場合、ユーザが端末装置2の画面から選択した一の店舗の情報(例えば、店舗識別子)が端末装置2からサーバ装置1に送信される。そして、サーバ装置1の図示しない受信部は、一の店舗の情報を受信する。そして、特典関連情報取得部14は、当該一の店舗の情報に対応する一の店舗の店舗情報が有する2以上のカードのカード情報であり、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードのカード情報が有する特典情報に関連する特典関連情報を店舗情報格納部111から取得する。
(ステップS204)特典関連情報出力部15は、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を端末装置2に送信する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2の処理は、例えば、サーバ装置1の電源オンまたはプログラムの起動に応じて開始し、サーバ装置1の電源オフまたはプログラムの終了に応じて終了する。
なお、図2の処理は、一の端末装置2に対する処理であり、2以上の端末装置2が存在する場合は、同様の処理が、各端末装置2に対して行われる。すなわち、サーバ装置1は、図2と同様の処理を2以上、並列に、または時分割で実行し得る。
図3は、端末装置2の動作に関するフローチャートを示す図である。
端末格納部21には、例えば、当該端末装置2を識別する識別情報、サーバ装置1を識別する識別情報、カード装置3を識別する識別情報などが格納されている。保有カード特定情報格納部211には、保有カード特定情報が格納されている。
(ステップS301)第二店舗特定情報受付部22は、店舗特定情報を受け付けたか否かを判別する。例えば、店舗に設けられた端末装置から店舗特定情報が放送されており、第二店舗特定情報受付部22は、かかる店舗特定情報を受信すると、店舗特定情報を受け付けたと判別する。または、第二店舗特定情報受付部22は、タッチパネル等の入力デバイスを介して、ユーザによる店舗特定情報の入力を受け付けてもよい。店舗特定情報を受け付けたと判別された場合はステップS302に進み、受け付けていないと判別された場合はステップS301に戻る。
(ステップS302)店舗特定情報送信部23は、第二店舗特定情報受付部22が受け付けた店舗特定情報をサーバ装置1に送信する。なお、店舗特定情報送信部23が店舗特定情報をサーバ装置1に送信した後、端末装置2の図示しない受信部は、店舗特定情報に対応する2以上の店舗の情報を受信してもよい。かかる場合、端末装置2の図示しない出力部は、2以上の店舗の情報(例えば、店舗名、店舗識別子等)を出力する。そして、図示しない受付部は、2以上の店舗の情報から一の店舗の情報の選択を受け付ける。そして、図示しない送信部は、一の店舗の情報をサーバ装置1に送信する。
(ステップS303)第二保有カード特定情報取得部24は、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する。
(ステップS304)保有カード特定情報送信部25は、第二保有カード特定情報取得部24が取得した保有カード特定情報をサーバ装置1に送信する。
(ステップS305)特典関連情報受信部26は、サーバ装置1から特典関連情報を受信したか否かを判別する。特典関連情報を受信したと判別された場合はステップS306に進み、受信していないと判別された場合はステップS305に戻る。なお、サーバ装置1は、図示しない送信部が送信した一の店舗の情報を用いて、特典関連情報を取得し、端末装置2に送信する。
(ステップS306)特典関連情報送信部27は、特典関連情報受信部26が受信した特典関連情報をカード装置3に送信する。その後、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートに従う処理は、例えば、端末装置2の電源オンまたはプログラムの起動に応じて開始し、端末装置2の電源オフまたはプログラムの終了に応じて終了する。
図4は、カード装置3の動作に関するフローチャートを示す図である。
(ステップS401)第二特典関連情報受信部32は、端末装置2から特典関連情報を受信したか否かを判別する。端末装置2から特典関連情報を受信したと判別された場合はステップS402に進み、受け付けていないと判別された場合はステップS401に戻る。
(ステップS402)第二特典関連情報出力部33は、第二特典関連情報受信部32が受信した特典関連情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS401に戻る。
なお、図4の処理は、例えば、カード装置3の電源オンに応じて開始し、カード装置3の電源オフに応じて終了する。
以下、本実施の形態における情報システム300の具体的な動作例について説明する。なお、以下の具体例は、例示に過ぎず、種々の変更が可能であり、本願発明を限定するものではない。
(具体例1)
端末装置2とカード装置3とを携帯したユーザが、ある店舗(例えば店舗AAA)を訪れ、商品またはサービスを購入しようとしている。その店舗には、POS等の端末が設置されており、当該端末から店舗特定情報(例えば店舗識別子“AAA”)が放送されている。ユーザは、2枚以上のカード(例えば、カードaaa、カードbbb,…)を保有しており、商品等の購入時に、いずれか1枚のカードを使用したいが、どのカードを使用するべきか迷っている。
サーバ装置1の店舗情報格納部111には、例えば、図5に示すような1以上の店舗情報が格納されている。1以上の各店舗情報は、当該店舗情報を識別するID(例えば“1”,“2”,…)と、店舗識別子と、2以上のカード情報(例えば、カード情報1、カード情報2、…)とで構成される。2以上の各カード情報は、カード識別子と特典情報とを有する。
例えば、店舗情報1は、店舗識別子“AAA”と、当該店舗識別子で識別される店舗AAAで使用可能な2以上のカード(カードaaa、カードbbb、…)に関するカード情報1、カード情報2、…とで構成される。店舗情報1を構成するカード情報1は、カード識別子“aaa”と、特典情報“100円で1ポイント”とを有する。店舗情報2を構成するカード情報2は、カード識別子“bbb”と、特典情報“100円で2ポイント”とを有する。同様に、店舗情報2は、店舗識別子“BBB”と、当該店舗識別子で識別される店舗BBBで使用可能な2以上のカード(カードccc、カードddd、…)に関するカード情報1、カード情報2、…とで構成される。店舗情報2を構成するカード情報1は、カード識別子“bbb”と、特典情報“5%オフ”とを有する。店舗情報2を構成するカード情報2は、カード識別子“ddd”と、特典情報“100円引き”とを有する。
端末装置2の保有カード特定情報格納部211には、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報が格納されている。保有カード特定情報は、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザが保有している2以上のカードを識別する2以上のカード識別子(例えば、“aaa”,“bbb”,…)とを有する。
そこで、ユーザは、端末装置2とカード装置3の各電源をオンにする。すると、端末装置2において、第二店舗特定情報受付部22が、店舗AAAの端末から放送されている店舗特定情報を受信し、店舗特定情報送信部23が、その店舗特定情報をサーバ装置1に送信する。次いで、第二保有カード特定情報取得部24が、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得し、保有カード特定情報送信部25が、その保有カード特定情報をサーバ装置1に送信する。
サーバ装置1において、店舗特定情報受付部12が、端末装置2から送信された店舗特定情報を受信し、次いで、保有カード特定情報取得部13が、端末装置2から送信された保有カード特定情報を受信する。特典関連情報取得部14は、受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカード(すなわち、カードaaa、カードbbb、…)のうち、受信した店舗特定情報により特定される店舗AAAの店舗情報(すなわち、店舗情報1)が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報(すなわち、カード識別子“aaa”に対応する特典情報“100円で1ポイント”、カード識別子“bbb”に対応する特典情報“100円で2ポイント”、…)を用いて、店舗AAAでユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を店舗情報格納部111から取得する。
例えば、特典関連情報取得部14は、当該2以上の特典情報(すなわち、カード識別子“aaa”に対応する特典情報“100円で1ポイント”、カード識別子“bbb”に対応する特典情報“100円で2ポイント”、…)のうち、最も高い特典が受けられるカードのカード識別子(例えば、特典情報“100円で2ポイント”に対応するカード識別子“bbb”)を取得してもよい。または、特典関連情報取得部14は、当該2以上の特典情報の間の順位を特典の高さを基に取得し、取得した順位に従って当該2以上の特典情報をソートしてもよい。特典関連情報出力部15は、こうして特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を端末装置2に送信する。
端末装置2において、特典関連情報受信部26が、サーバ装置1から送信された特典関連情報を受信し、特典関連情報送信部27は、特典関連情報受信部26が受信した特典関連情報をカード装置3に送信する。
カード装置3において、第二特典関連情報受信部32が、端末装置2から送信された特典関連情報を受信し、第二特典関連情報出力部33は、第二特典関連情報受信部32が受信した特典関連情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。
こうして、カード装置3のディスプレイには、例えば、図6に示すような、最も高い特典が受けられるカードのカード識別子(例えば、特典情報“100円で2ポイント”に対応するカード識別子“bbb”)を含む情報A“おすすめはbbbカードです”が表示され、ユーザは、表示された情報Aに含まれるカード識別子で識別されるカードを使用して商品を購入することで、最も高い特典を獲得することができる。または、ディスプレイに、例えば、カード識別子と特典情報との対を、2以上、含む情報B“aaaカードは100円で1ポイント、bbbカードは100円で2ポイント、…”が表示されてもよく、ユーザは、当該2以上の対を基に、各カードで得られる特典の内容を検討し、どのカードを使用するかを決めることもできる。または、ディスプレイに、特典の高低順にソートされた2以上のカード識別子を含む情報C“特典の高い順位:(1)bbbカード、(2)aaaカード、…”が表示されてもよく、ユーザは、特典の順位を考慮して、どのカードを使用するかを決めることもできる。
ただし、カードaaaの特典が100円で1ポイント、カードbbbの特典が100円で2ポイントであっても、1ポイントの価値が異なる場合は、両特典の単純な比較は困難であり、特典関連情報取得部14は、両特典を共通の価値基準に換算して比較する必要がある。例えば、カードaaaのポイントは1:1の比率で特定の航空会社のマイルに交換可能であり、カードbbbのポイントは4:1の比率で同じ航空会社のマイルに交換可能である場合、特典関連情報取得部14は、両特典を共通の価値基準であるマイルに換算して比較する。つまり、特典関連情報取得部14は、カードaaaの特典情報を1:1の比率で“100円で1マイル”に換算し、カードaaaの特典情報を4:1の比率で“100円で0.5マイル”に換算し、換算後の両特典情報を比較した結果を元に、“マイルを貯めるなら、おすすめはaaaカード”といった特典関連情報を取得してもよい。
(具体例2)
ユーザは、店舗BBBで商品またはサービスを購入しようとしている。店舗BBBでは、カードccc、カードddd、…が使用可能である。ユーザは、カードccc、カードdddを保有している。この場合も、情報システム300において、前述と同様の処理が行われ、特典関連情報取得部14は、カード識別子“ccc”に対応する特典情報“5%オフ”、カード識別子“ddd”に対応する特典情報“100円引き”を用いて、店舗BBBでユーザが使用可能なカードカードccc、カードdddの特典情報に関連する特典関連情報を店舗情報格納部111から取得する。
しかし、カードcccの特典情報“5%オフ”と、カードdddの特典情報“100円引き”とは、単純に比較できないため、特典関連情報取得部14は、両特典を、共通の価値基準の一種である金銭価値に換算して比較する。特典関連情報取得部14は、割引率による特典情報を、これに購入金額に乗算することで、金銭価値に基づく特典情報に換算してもよい。特典関連情報取得部14は、例えば、カードcccの特典情報を、購入金額が千円である場合は“50円引き”に換算し、購入金額が3千円である場合は“150円引き”に換算する。
従って、特典関連情報取得部14は、購入金額によって異なる特典関連情報を取得し得る。すなわち、特典関連情報取得部14は、例えば、購入金額が千円(2千円未満)の場合は“おすすめはbbbカード”といった特典関連情報を取得し、購入金額が三千円(2千円を超える)場合は“おすすめはaaaカード”を取得してもよい。また、特典関連情報取得部14は、例えば、購入金額が2千円の場合は“おすすめはaaaカード、bbbカード”といった特典関連情報を取得してもよいし、“購入金額が2千円未満の場合のおすすめはbbbカード、2千円を超える場合のおすすめはaaaカード”といった特典関連情報を取得してもよい。
以上、本実施の形態によれば、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111と、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報であり、格納されている保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14と、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15とを具備する情報システム300により、ユーザにとって有益な特典が受けられるカードの使用を支援することで、ユーザは、特典関連情報を用いて、当該店舗で使用可能な複数のカードであり、かつ当該ユーザが保有している複数のカードのうち、有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。
また、上記情報システム300において、特典関連情報取得部14は、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、最も特典が大きい特典情報に対応するカードを特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、最も有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。つまり、各店舗で得られる特典が最大となるようなカードの使い分けが可能となる。
また、上記情報システム300において、特典関連情報取得部14は、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、2以上の特典情報に対して順位を取得し、順位を特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、2以上の特典情報に対する順位を特定する特典関連情報を用いて、特典の順位も考慮しつつ、使用するカードを選択できるようになる。
また、上記の情報システム300は、サーバ装置1と端末装置2とカード装置3とを具備し、サーバ装置1は、店舗情報格納部111と、店舗特定情報を端末装置2から受信する店舗特定情報受付部12と、保有カード特定情報を端末装置2から受信する保有カード特定情報取得部13と、店舗特定情報受付部12が受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、保有カード特定情報取得部13が受信した店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14と、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を端末装置2に送信する特典関連情報出力部15とを具備し、端末装置2は、保有カード特定情報が格納される保有カード特定情報格納部211と、店舗特定情報を受け付ける第二店舗特定情報受付部22と、第二店舗特定情報受付部22が受け付けた店舗特定情報をサーバ装置1に送信する店舗特定情報送信部23と、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する第二保有カード特定情報取得部24と、第二保有カード特定情報取得部24が取得した保有カード特定情報をサーバ装置1に送信する保有カード特定情報送信部25と、特典関連情報をサーバ装置1から受信する特典関連情報受信部26と、特典関連情報受信部26が受信した特典関連情報をカード装置3に送信する特典関連情報送信部27とを具備し、カード装置3は、特典関連情報を端末装置2から受信する第二特典関連情報受信部32と、第二特典関連情報受信部32が受信した特典関連情報を出力する第二特典関連情報出力部33とを具備することにより、サーバ装置1と端末装置2とカード装置3とを具備する情報システム300であり、サーバ装置1が主役となって、有益な特典が受けられるカードの使用を支援する、情報システム300が実現される。
また、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111と、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受信する店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報であり、格納されている保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14と、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を送信する特典関連情報出力部15とを具備するサーバ装置1により、ユーザにとって有益な特典が受けられるカードの使用を支援するサーバ装置1が実現される。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における情報システム300を実現するソフトウェアは、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラムであり、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111を格納しており、このプログラムは、コンピュータを、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報を取得する保有カード特定情報取得部13と、保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14と、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態におけるサーバ装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、
店舗を識別する店舗識別子と、当該店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子と当該カードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111を格納しており、このプログラムは、コンピュータを、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受信する店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報であり、格納されている保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14と、特典関連情報取得部14が取得した特典関連情報を送信する特典関連情報出力部15として機能させるためのプログラムである。
なお、本実施の形態では、サーバ装置1が、店舗情報を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報と、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報とを端末装置2から受信し、店舗特定情報を用いて店舗を決定し、当該店舗で使用可能なカードのうち、保有カード特定情報で特定される2以上のカードに対応する特典情報を用いた特典関連情報を取得し、端末装置2に送信する一方、端末装置2は、保有カード特定情報を管理しており、店舗特定情報を受け付け、店舗特定情報と保有カード特定情報をサーバ装置1に送信し、サーバ装置1から特典関連情報を受信して、端末装置2に送信し、カード装置3は、端末装置2から特典関連情報を受信し、出力しているが、例えば、特典関連情報の取得は、端末装置2またはカード装置3で行ってもよく、3装置の役割分担は適宜変更されてよい。
(実施の形態2)
図7は、本実施の形態における情報システム300Aのブロック図である。情報システム300Aは、サーバ装置1A、1または2以上の端末装置2A、1または2以上のカード装置3Aを備える。なお、参照番号に“A”を付した構成要素、ステップは、実施の形態1のものに対し、内部構成、動作の一部が異なるものであり、共通点の説明は省略または簡略化する。
サーバ装置1Aは、格納部11、店舗特定情報受付部12、カード情報取得部16、カード情報送信部17を備える。格納部11は、店舗情報格納部111を備える。端末装置2Aは、端末格納部21、第二店舗特定情報受付部22、店舗特定情報送信部23、カード情報受信部28、保有カード特定情報取得部13A、特典関連情報取得部14A、特典関連情報出力部15Aを備える。端末格納部21は、保有カード特定情報格納部211を備える。カード装置3Aは、特典関連情報受信部32A、第二特典関連情報出力部33を備える。
サーバ装置1Aを構成するカード情報取得部16は、店舗特定情報受付部12が受信した店舗特定情報に対応する2以上のカード情報を店舗情報格納部111から取得する。カード情報送信部17は、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報を端末装置2Aに送信する。
端末装置2Aを構成するカード情報受信部28は、店舗特定情報の送信に応じて、2以上のカード情報をサーバ装置1Aから受信する。保有カード特定情報取得部13Aは、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する。特典関連情報取得部14Aは、カード情報受信部28が受信した2以上のカード情報が有する2以上の特典情報と、保有カード特定情報取得部13Aが取得した保有カード特定情報とを用いて、特典関連情報を取得する。特典関連情報出力部15Aは、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報をカード装置3Aに送信する。
カード装置3Aを構成する特典関連情報受信部32Aは、特典関連情報を端末装置2Aから受信する。なお、上記以外の構成要素は、実施の形態1に記載のものと同様の動作を行う。
次に、情報システム300Aの動作について図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。図8は、サーバ装置1Aの動作に関するフローチャートである。このフローチャートは、ステップS201,S801およびS802を含む。ステップS201での処理は、実施の形態1に記載されている。ステップS201で受信したと判別された場合はステップS801に進み、受信していないと判別された場合はステップS201に戻る。
(ステップS801)カード情報取得部16は、店舗特定情報受付部12が受信した店舗特定情報に対応する2以上のカード情報を店舗情報格納部111から取得する。
(ステップS802)カード情報送信部17は、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報を端末装置2Aに送信する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図8の処理は、一の端末装置2Aに対する処理であり、2以上の端末装置2Aが存在する場合は、同様の処理が、他の各端末装置2Aに対しても行われる。すなわち、サーバ装置1Aは、図2と同様の処理を2以上、並列に、または時分割で実行し得る。
図9は、端末装置2Aの動作に関するフローチャートである。このフローチャートは、ステップS301,S302,S901,S203A,S204AおよびS306Aを含む。ステップS301,S302での処理は、実施の形態1に記載されている。
(ステップS901)カード情報受信部28は、2以上のカード情報をサーバ装置1Aから受信したか否かを判別する。2以上のカード情報をサーバ装置1Aから受信したと判別された場合はステップS203Aに進み、受信していないと判別された場合はステップS901に戻る。
(ステップS203A)保有カード特定情報取得部13Aは、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する。
(ステップS204A)特典関連情報取得部14Aは、カード情報受信部28が受信した2以上のカード情報が有する2以上の特典情報と、保有カード特定情報取得部13Aが取得した保有カード特定情報とを用いて、特典関連情報を取得する。
(ステップS306A)特典関連情報出力部15Aは、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報をカード装置3Aに送信する。その後、ステップS301に戻る。
図10は、カード装置3Aの動作に関するフローチャートである。このフローチャートは、ステップS401AおよびS402を含む。ステップS402での処理は、実施の形態1に記載されている。
(ステップS401A)特典関連情報受信部32Aは、端末装置2Aから特典関連情報を受信したか否かを判別する。端末装置2Aから特典関連情報を受信したと判別された場合はステップS402に進み、受け付けていないと判別された場合はステップS401Aに戻る。
本実施の形態における情報システム300Aの動作は、実施の形態1における情報システム300の動作に対し、サーバ、端末およびカードの3装置の間の役割分担が異なるだけであり、具体例の説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111と、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報であり、格納されている保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Aと、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15Aとを具備する情報システム300Aにより、ユーザにとって有益な特典が受けられるカードの使用を支援することで、ユーザは、特典関連情報を用いて、当該店舗で使用可能な複数のカードであり、かつ当該ユーザが保有している複数のカードのうち、有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。
また、上記の情報システム300Aにおいて、特典関連情報取得部14Aは、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、最も特典が大きい特典情報に対応するカードを特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、最も有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。つまり、各店舗で得られる特典が最大となるようなカードの使い分けが可能となる。
また、上記の情報システム300Aにおいて、特典関連情報取得部14Aは、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、2以上の特典情報に対して順位を取得し、順位を特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、2以上の特典情報に対する順位を特定する特典関連情報を用いて、特典の順位も考慮しつつ、使用するカードを選択できるようになる。
また、上記の情報システム300Aは、サーバ装置1Aと端末装置2Aとカード装置3Aとを具備し、サーバ装置1Aは、店舗情報格納部111と、店舗特定情報を端末装置2Aから受信する店舗特定情報受付部12と、店舗特定情報受付部12が受信した店舗特定情報に対応する2以上のカード情報を店舗情報格納部111から取得するカード情報取得部16と、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報を端末装置2Aに送信するカード情報送信部17とを具備し、端末装置2Aは、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報が格納される保有カード特定情報格納部211と、店舗特定情報を受け付ける第二店舗特定情報受付部22と、第二店舗特定情報受付部22が受け付けた店舗特定情報をサーバ装置1Aに送信する店舗特定情報送信部23と、店舗特定情報の送信に応じて、2以上のカード情報をサーバ装置1Aから受信するカード情報受信部28と、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する保有カード特定情報取得部13Aと、カード情報受信部28が受信した2以上のカード情報が有する2以上の特典情報と保有カード特定情報とを用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Aと、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報をカード装置3Aに送信する特典関連情報出力部15Aとを具備し、カード装置3Aは、特典関連情報を端末装置2Aから受信する特典関連情報受信部32Aと、特典関連情報受信部32Aが受信した特典関連情報を出力する第二特典関連情報出力部33とを具備するにことにより、サーバ装置1Aと端末装置2Aとカード装置3Aとを具備する情報システム300Aであり、主として端末装置2Aが、有益な特典が受けられるカードの使用を支援する、情報システム300Aが実現される。
また、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報が格納される保有カード特定情報格納部211と、店舗特定情報を受け付ける第二店舗特定情報受付部22と、店舗特定情報をサーバ装置1Aに送信する店舗特定情報送信部23と、店舗特定情報の送信に応じて、2以上のカード情報をサーバ装置1Aから受信するカード情報受信部28と、保有カード特定情報格納部211に格納されている保有カード特定情報とカード情報受信部28が受信した2以上のカード情報が有する2以上の特典情報とを用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Aと、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15Aとを具備する端末装置2Aにより、サーバ装置1Aと協働して、ユーザにとって有益な特典が受けられるカードの使用を支援する端末装置2Aが実現される。
なお、本実施の形態における情報システム300Aを実現するソフトウェアは、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラムであり、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111を格納しており、このプログラムは、コンピュータを、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12と、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報を取得する保有カード特定情報取得部13Aと、保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Aと、特典関連情報取得部14Aが取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15Aとして機能させるためのプログラムである。
なお、本実施の形態では、サーバ装置1Aが、店舗情報を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報を端末装置2Aから受信して、当該店舗で使用可能な2以上のカードに関するカード情報を取得し、取得したカード情報を端末装置2Aに送信する一方、端末装置2Aは、保有カード特定情報を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報を取得してサーバ装置1Aに送信し、サーバ装置1Aからカード情報を受信し、当該店舗で使用可能なカードのうち、保有カード特定情報で特定される2以上のカードに対応する特典情報を用いた特典関連情報を取得して、端末装置2Aに送信し、カード装置3Aは、端末装置2Aから特典関連情報を受信し、出力しているが、例えば、端末装置2Aの機能をサーバ装置1Aとカード装置3とで分散して実現することで、情報システム300Aから端末装置2Aを除外した実施形態も可能である。
(実施の形態3)
図11は、本実施の形態における情報システム300Bのブロック図である。情報システム300Bは、サーバ装置1B、1または2以上のカード装置3Bを備える。なお、参照番号に“B”を付した構成要素、ステップは、実施の形態1または2のものに対し、内部構成、動作の一部が異なるものであり、共通点の説明は省略または簡略化する。サーバ装置1Bとカード装置3Bとは、例えば、ネットワーク等を介して通信可能に接続される。カード装置3Bは、例えば、ネットワークを介した通信を行うための通信モジュールを有する。
サーバ装置1Bは、格納部11、店舗特定情報受付部12B、カード情報取得部16、カード情報送信部17B、保有カード特定情報取得部13B、特典関連情報取得部14B、特典関連情報出力部15Bを備える。カード装置3Bは、カード格納部31B、第二店舗特定情報受付部22、店舗特定情報送信部23、カード情報受信部28、第二保有カード特定情報取得部24、特典関連情報受信部26、第二特典関連情報出力部33、保有カード特定情報送信部25を備える。カード格納部31Bは、保有カード特定情報格納部211を備える。
サーバ装置1Bを構成する店舗特定情報受付部12Bは、店舗特定情報をカード装置3Bから受信する。保有カード特定情報取得部13Bは、保有カード特定情報をカード装置3Bから受信する。カード情報送信部17Bは、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報をカード装置3Bに送信する。特典関連情報取得部14Bは、保有カード特定情報取得部13Bが受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報受付部12が受信した店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を、店舗情報格納部111から取得する。特典関連情報出力部15Bは、特典関連情報取得部14Bが取得した特典関連情報をカード装置3Bに送信する。
カード装置3Bを構成するカード格納部31Bは、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、当該カード装置3Bを識別する識別情報、サーバ装置1Bを識別する識別情報などである。なお、上記以外の構成要素は、実施の形態1,2に記載のものと同様の動作を行う。
次に、情報システム300Bの動作について図12および図13のフローチャートを用いて説明する。図12は、サーバ装置1Bの動作に関するフローチャートである。このフローチャートは、ステップS201B,S801,S802B,S202B,S203BおよびS204Bを含む。ステップS801での処理は、実施の形態2に記載されている。
(ステップS201B)店舗特定情報受付部12Bは、カード装置3から店舗特定情報を受信したか否かを判別する。カード装置3から店舗特定情報を受信したと判別された場合はステップS801に進み、受信していないを判別された場合はステップS201Bに戻る。
(ステップS802B)カード情報送信部17Bは、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報をカード装置3Bに送信する。
(ステップS202B)保有カード特定情報取得部13Bは、保有カード特定情報をカード装置3Bから受信したか否かを判別する。保有カード特定情報をカード装置3Bから受信したと判別された場合はステップS203Bに進み、受信していないと判別された場合はステップS02Bに戻る。
(ステップS203B)特典関連情報取得部14Bは、保有カード特定情報取得部13Bが受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報受付部12Bが受信した店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を、店舗情報格納部111から取得する。
(ステップS204B)特典関連情報出力部15Bは、特典関連情報取得部14Bが取得した特典関連情報をカード装置3Bに送信する。その後、ステップS210Bに戻る。
なお、図12の処理は、一のカード装置3Bに対する処理であり、2以上のカード装置3Bが存在する場合は、同様の処理が、他の各カード装置3Bに対しても行われる。すなわち、サーバ装置1は、図12と同様の処理を2以上、並列に、または時分割で実行し得る。
図13は、カード装置3Bの動作に関するフローチャートである。このフローチャートは、ステップS301,S302,S901,S203,S304,S305およびS402を含む。各ステップでの処理は、実施の形態1,2に記載されている。
本実施の形態における情報システム300Bの動作は、実施の形態1または2における情報システム300または300Aの動作に対し、役割分担が異なるだけであり、具体例の説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111と、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12Bと、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する情報であり、格納されている保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Bと、特典関連情報取得部14Bが取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15Bとを具備する情報システム300Bにより、ユーザにとって有益な特典が受けられるカードの使用を支援することで、ユーザは、特典関連情報を用いて、当該店舗で使用可能な複数のカードであり、かつ当該ユーザが保有している複数のカードのうち、有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。
また、上記の情報システム300Bにおいて、特典関連情報取得部14Bは、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、最も特典が大きい特典情報に対応するカードを特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、最も有益な特典が受けられるカードを容易に使用できるようになる。つまり、各店舗で得られる特典が最大となるようなカードの使い分けが可能となる。
また、上記の情報システム300Bにおいて、特典関連情報取得部14Bは、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報を用いて、予め決められた方法に基づいて、2以上の特典情報に対して順位を取得し、順位を特定する特典関連情報を取得することにより、ユーザは、2以上の特典情報に対する順位を特定する特典関連情報を用いて、特典の順位も考慮しつつ、使用するカードを選択できるようになる。
また、上記の情報システム300Bは、サーバ装置1Bとカード装置3Bとを具備し、サーバ装置1Bは、店舗情報格納部111と、店舗特定情報をカード装置3Bから受信する店舗特定情報受付部12Bと、店舗特定情報受付部12Bが受信した店舗特定情報に対応する2以上のカード情報を店舗情報格納部111から取得するカード情報取得部16と、カード情報取得部16が取得した2以上のカード情報をカード装置3Bに送信するカード情報送信部17Bと、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報をカード装置3Bから受信する保有カード特定情報取得部13Bと、保有カード特定情報取得部13Bが受信した保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報受付部12Bが受信した店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Bと、特典関連情報取得部14Bが取得した特典関連情報をカード装置3Bに送信する特典関連情報出力部15Bとを具備し、カード装置3Bは、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報が格納される保有カード特定情報格納部211と、店舗特定情報を受け付ける第二店舗特定情報受付部22と、店舗特定情報をサーバ装置1Bに送信する店舗特定情報送信部23と、店舗特定情報の送信に応じて、2以上のカード情報をサーバ装置1Bから受信するカード情報受信部28と、保有カード特定情報格納部211から保有カード特定情報を取得する第二保有カード特定情報取得部24と、第二保有カード特定情報取得部24が取得した保有カード特定情報をサーバ装置1Bに送信する保有カード特定情報送信部25と、特典関連情報を受信する特典関連情報受信部26と、特典関連情報受信部26が受信した特典関連情報を出力する第二特典関連情報出力部33とを具備する情報システム300Bにより、サーバ装置1Bとカード装置3Bとを具備する情報システム300Bであり、主としてサーバ装置1Bが、有益な特典が受けられるカードの使用を支援する、情報システム300Bが実現される。
また、ユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報が格納される保有カード特定情報格納部211と、特典関連情報を受信する特典関連情報受信部26と、特典関連情報受信部26が受信した1以上の特典関連情報を出力する第二特典関連情報出力部33とを具備するカード装置3Bにより、サーバ装置1Bと協働して、有益な特典が受けられるカードの使用を支援する、カード装置3Bが実現される。
なお、本実施の形態における情報システム300Bを実現するソフトウェアは、上記各部として機能させるためのプログラムであり、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、店舗を識別する店舗識別子と、店舗で使用可能なカードを識別するカード識別子とカードの使用による特典に関する特典情報とを有する2以上のカード情報とを有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部111を格納しており、このプログラムは、コンピュータを、商品またはサービスの購入時にカードを使用する店舗を特定する店舗特定情報を受け付ける店舗特定情報受付部12Bと、商品またはサービスを購入するユーザが保有する2以上のカードを特定する保有カード特定情報を取得する保有カード特定情報取得部13Bと、保有カード特定情報により特定される2以上のカードのうち、店舗特定情報により特定される店舗の店舗情報が有する2以上のカード情報に対応する2以上のカードの、カード情報が有する2以上の特典情報を用いて、店舗でユーザが使用可能な2以上のカードの特典情報に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得部14Bと、特典関連情報取得部14Bが取得した特典関連情報を出力する特典関連情報出力部15Bとして機能させるためのプログラムである。
なお、本実施の形態では、サーバ装置1Bが、店舗情報を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報を端末装置2Bから受信し、当該店舗で使用可能な2以上のカードに関するカード情報を取得して端末装置2Bに送信し、端末装置2Bから保有カード特定情報を受信し、当該店舗で使用可能なカードのうち、保有カード特定情報で特定される2以上のカードに対応する特典情報を用いた特典関連情報を取得して、カード装置3Bに送信する一方、カード装置3Bは、保有カード特定情報を管理しており、店舗を特定する店舗特定情報を取得してサーバ装置1Bに送信し、サーバ装置1Bからカード情報を受信し、保有カード特定情報を取得してサーバ装置1Bに送信し、サーバ装置1Bから特典関連情報を受信して出力しているが、例えば、カード装置3Bの機能を、図示しない端末装置2Bで実現することで、情報システム300Bからカード装置3Bを除外した実施形態も可能である。
図14は、各実施の形態に記載のプログラムを実行して、情報システム300,300A,または300Bを実現するコンピュータシステム900の外観の一例を示す図である。各実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。図14において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、インターネット等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。
コンピュータシステム900に、情報システム300等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、インターネット等のネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報システム300等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるネットワークカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(例えば、端末装置2が備える特典関連情報受信部26、特典関連情報送信部27など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
(変形例)
なお、上記各実施の形態において、特典関連情報出力部(15,15A,15B)が出力した1以上の特典関連情報のうち、一の特典関連情報に対応するカードを用いた決済が行われるように、例えば、以下のような構成を付加してもよい。
カード装置(3,3A,3B)が有するカード格納部(31,31,31B)は、ユーザが保有する2以上の各カードのクレジットカード情報を格納可能であってよい。クレジットカード情報は、例えば、クレジットカード番号、有効期限、当該カードのユーザを識別するユーザ識別情報など、カード決済に必要な情報を有する。
カード装置のカード格納部に2以上のクレジットカード情報が格納される過程は問わない。例えば、カードを発行する各カード会社のサーバから、当該カードのクレジットカード情報が、ネットワークや通信回線を介して、またはメモリカードなどの記録媒体を介して、カード格納部に格納されてもよい。
詳しくは、カードを発行する各カード会社のサーバ(以下、“クレジットカード情報処理装置”と記す場合がある)は、例えば、1または2以上のクレジットカード情報が格納されるクレジットカード情報格納部と、クレジットカード情報格納部に格納されている1以上の各クレジットカード情報を送信するクレジットカード情報送信部と具備していてもよい。カード装置は、例えば、クレジットカード情報処理装置からクレジットカード情報を受信するクレジットカード情報受信部と、クレジットカード情報受信部が受信したクレジットカード情報をカード格納部に蓄積する蓄積部と、カード格納部に格納されているクレジットカード情報を出力するクレジットカード情報出力部とをさらに具備していてもよい。
カード装置は、2以上のカードのうち一のカードの選択を受け付けるカード選択受付部と、選択されたカードのクレジットカード情報をカード格納部から取得するクレジットカード情報取得部と、取得したクレジットカード情報を出力するクレジットカード情報出力部とをさらに具備していることが好ましい。出力とは、通常、外部の装置(店舗の端末、カード会社の決済サーバなど)への送信であるが、記録媒体への蓄積などでもよく、出力先や出力態様は問わない。
この変形例によれば、ユーザは、カード装置3を用いて、2以上のカードの中から有益な特典が受けられるカードを選択し、そのカードを使用した決済を行えるので、2以上のカードを持ち歩く必要がなくなる。他方、各カード会社は、クレジットカード情報をカード装置3に格納することで、カードを発行する必要がなくなる。
詳しくは、上記2以上の各カードは、物理カードでも、仮想カードでもよい。物理カードとは、物理的なカードであり、クレジットカード機能を有するカードである。仮想カードとは、仮想的なカードであり、クレジットカード機能を有するカードである。仮想カードは、物理カードを発行する代わりに生成されるタイプの仮想カードでもよいし、物理カードの発行を前提として生成されるタイプの仮想カードであってもよい。クレジットカード機能とは、クレジットカードが有する機能である。なお、物理カード、仮想カード、クレジットカード機能の詳細については、次の実施の形態4で説明する。
情報システムは、かかるカードのクレジットカード番号を少なくとも有するクレジットカード情報が格納されるクレジットカード情報格納部と、特典関連情報出力部による特典関連情報の出力に応じて、2以上のカードのうち一のカードの選択を受け付けるカード選択受付部と、選択の受け付けに応じて、クレジットカード情報格納部に格納されているクレジットカード情報であり、一のカードと対になるクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力するクレジットカード情報出力部とをさらに具備していてもよい。
また、上記変形例において、クレジットカード情報処理装置は、クレジットカード情報格納部に格納されている1以上の各クレジットカード情報が有するクレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更するクレジットカード番号変更部をさらに具備していてもよい。予め決められた条件とは、例えば、時期的な条件である時期的条件、クレジットカード機能の利用態様に関する条件である利用態様条件などであるが、どのような条件でもよい。時期的条件を満たした場合に変更することとは、例えば、定められた時期ごとに変更することである。具体的には、クレジットカード情報処理装置は、例えば、定められた時期(例えば、期間、日時など)を示す時期情報が格納される時期情報格納部をさらに具備し、クレジットカード番号変更部は、例えば、時期情報が示す時期ごとに、クレジットカード番号を変更してもよい。なお、時期情報については実施の形態4で説明する。これにより、カードを利用して決済を行う際のセキュリティが向上する。
また、利用態様条件を満たした場合に変更することとは、例えば、クレジットカード機能の利用態様に応じた頻度で変更することである。具体的には、クレジットカード情報処理装置は、カードのクレジットカード機能が利用される態様である利用態様(例えば、利用頻度、利用回数、利用金額、利用場所など)を示す利用態様情報を取得する利用態様情報取得部をさらに具備し、クレジットカード番号変更部は、利用態様情報が示す利用態様に応じた頻度で、クレジットカード番号を変更してもよい。なお、利用態様情報については実施の形態4で説明する。これにより、カードが有するクレジットカード機能の利用態様に応じた頻度で、当該カードのクレジットカード番号が更新されるので、処理負荷を抑制しながら、セキュリティの向上を図ることができる。
以上では、本発明を実現する3つの実施形態を説明したが、例えば、サーバと端末とカードとの3装置を具備する情報システムにおいて、カード装置が主役となる役割分担も可能であり、3装置間の役割分担は問わない。また、サーバとカードとの2装置を具備する情報システムにおいて、カード装置が主役となる役割分担、さらには、サーバと端末との2装置を具備する情報システムにおいて、端末装置が主役となる役割分担、サーバ装置が主役となる役割分担、のいずれも可能であり、2装置間の役割分担は問わない。そして、本発明は、一の装置によっても実現可能であり、情報システムを構成する装置の数は問わない。なお、これらのことは、記変形例、および後述する実施の形態4,5においても同様である。
また、カード装置の形状は問わないことは言うまでもない。カード装置は、図16に示すようなカード装置でもよい。図16において、1601は、例えば、タッチパネル付きの画面である。
(実施の形態4)
本実施の形態において、カードのクレジットカード番号を、条件を満たした場合に変更する情報システムについて説明する。
図17は、本実施の形態における情報システム400のブロック図である。情報システム400は、クレジットカード情報処理装置4、およびカード装置5を備える。クレジットカード情報処理装置4とカード装置5とは、例えば、無線LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線等を介して通信可能に接続される。ただし、クレジットカード情報処理装置4とカード装置5との間の接続の態様は問わない。
クレジットカード情報処理装置4は、例えば、汎用のサーバ、クライドサーバ等によって実現されるが、そのタイプは問わない。カード装置5は、例えば、ICカードで実現される。ICカードは、例えば、CPUおよびメモリなどを含むICチップ、ネットワーク通信を行うための通信モジュール、ディスプレイ、タッチパネルなどを有する。ただし、カード装置5のタイプや構成は問わない。
クレジットカード情報処理装置4は、格納部41、受信部42、送信部43、および処理部44を備える。格納部41は、クレジットカード情報格納部411、および時期情報格納部412を備える。受信部42は、出力要求受信部421を備える。送信部43は、クレジットカード情報送信部431を備える。処理部44は、クレジットカード番号変更部441、および利用態様情報取得部442を備える。
カード装置5は、カード格納部51、出力要求受付部52、出力要求送信部53、クレジットカード情報受信部54、クレジットカード情報出力部55、およびカード処理部56を備える。カード格納部51は、ユーザ識別情報格納部511を備える。
クレジットカード情報処理装置4を構成する格納部41は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述するクレジットカード情報、時期情報などである。格納部41には、後述する条件、時期的条件、利用態様条件等が格納されてもよい。
クレジットカード情報格納部411には、カードのクレジットカード番号を少なくとも有するクレジットカード情報が、カードのユーザを識別するユーザ識別情報と対に、1または2以上、格納される。
カードは、物理カードでも、仮想カードでもよい。物理カードとは、物理的なカードであり、クレジットカード機能を有するカードである。物理カードは、通常、クレジットカード情報が書き込まれた磁性体またはICチップのうち1以上を有するプラスチックのカードであり、その表面にクレジットカード番号や有効期限やユーザ名等が刻印されているが、その構造や素材は問わない。望ましい物理カードは、刻印に代えて、磁性体等に記憶されたクレジットカード情報のうち少なくともクレジットカード番号を表示するディスプレイをさらに有していてもよい。
仮想カードとは、仮想的なカードであり、クレジットカード機能を有するカードである。仮想カードは、物理的なカードを発行する代わりに生成される第一タイプの仮想カードでも、物理的なカードの発行を前提として生成される第二タイプの仮想カードでもよい。いずれのタイプの仮想カードも、その実体は、通常、クレジットカード情報である。仮想カードのクレジットカード情報は、通常、サーバ装置1の格納部に格納されるが、例えば、図示しないクラウドサーバの格納部に格納されてもよいし、カード装置5のカード格納部51に格納されてもよく、その格納場所は問わない。
カードは、例えば、クレジットカード、クレジットカード機能を有する会員カード、クレジットカード機能を有するポイントカードなどであるが、何でもよい。クレジットカード情報は、例えば、有効期限、利用枠等を示す情報なども有していてよい。クレジットカード情報がクレジットカード番号以外にどのような情報を有するかは問わない。
クレジットカード機能とは、クレジットカードが有する機能である。クレジットカード機能は、通常、代金をキャッシュレスかつ後払いで決済できる決済機能であるが、例えば、キャッシング機能やその他の付加サービス機能をも含んでいてよい。キャッシュレスによる決済とは、例えば、銀行口座を用いた引き落としや振り込み、小切手による決済等であるが、現金によらない決済であれば何でもよい。キャッシング機能とは、現金の融資を受けることができる機能である。その他のサービス機能とは、例えば、割引や優待を受けることができる機能、決済額に応じて貯まったポイントを景品等の特典に交換できる機能などである。ただし、クレジットカード機能の種類は問わない。
ユーザ識別情報は、例えば、氏名、住所、電話番号、メールアドレスのうち1以上の情報を有する。また、本実施の形態におけるユーザ識別情報は、ユーザが保有するカード装置5を識別するカード装置識別子をも有する。カード装置識別子は、例えば、MACアドレス、IPアドレスなどであるが、種類は問わない。ただし、ユーザ識別情報は、カードのユーザを識別し得る情報であれば、何でもよい。
時期情報格納部412には、時期情報が格納される。時期情報とは、定められた時期を示す情報をいう。なお、時期情報については後述する。時期情報格納部412には、ユーザ識別情報と時期情報との対の集合が格納されてもよい。
受信部42は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、後述する出力要求などである。
出力要求受信部421は、カード装置5からの出力要求を受信する。なお、出力要求については後述する。出力要求受信部421は、通常、出力要求をユーザ識別情報と対に受信する。なお、クレジットカード情報格納部411に一のユーザ識別情報しか格納されていない場合は、ユーザ識別情報は省略可能である。また、対に受信することは、出力要求がユーザ識別情報を有することも含む。
送信部43は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、後述するクレジットカード情報などである。
クレジットカード情報送信部431は、出力要求の受信に応じて、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報を送信する。クレジットカード情報送信部431は、通常、出力要求と対に受信したユーザ識別情報が有するカード装置識別子で識別されるカード装置5に、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、当該ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報を送信する。カード情報送信部431は、通常、当該ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の全部を送信するが、例えば、クレジットカード情報のうち、クレジットジットだけを送信してもよいし、クレジットカード番号を含む一部を送信してもよい。
処理部44は、各種の処理を実行する。各種の処理とは、例えば、後述するようなクレジットカード番号を変更する処理、利用態様情報を取得する処理などである。また、処理部44は、例えば、時期情報格納部412に格納されている時期情報が示す時期を、後述する利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報に応じて変更する処理なども行ってよい。また、処理部44は、例えば、出力要求を受信した否かの判断、クレジットカード番号を変更するタイミングか否かの判断、といった各種の判断も行う。
クレジットカード番号変更部441は、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報が有するクレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更する。予め決められた条件とは、例えば、時期的な条件である時期的条件、クレジットカード機能の利用態様に関する条件である利用態様条件などであるが、どのような条件でもよい。時期的条件は、例えば、定められた日時に変更するという条件でも、定められた時期ごとに変更するという条件でもよく、時期に関する条件であれば何でもよい。
利用態様条件は、例えば、利用頻度、利用回数、利用金額のうち1以上が、閾値以上である、閾値より大きい、閾値以下である、または閾値より小さい、といった場合に変更するという条件でもよいし、利用場所が特定の場所である場合に変更するという条件でもよい。利用場所は、例えば、ユーザがクレジットカード機能を利用した店舗が存在する場所を示す情報でも、ユーザ自身が居る場所を示す情報でもよいし、仮想店舗と実店舗、大規模店舗と小規模店舗といった、店舗のタイプや規模の違いを示す情報でも構わない。特定の場所は、例えば、海外、国内、特定の国や地域など、どのような場所でもよい。このように、利用態様条件は、クレジットカード機能の利用態様に関する条件であれば何でもよい。
時期的条件を満たした場合に変更することとは、例えば、時期的条件によって定められた日時に変更することでもよいし、時期的条件によって定められた時期ごとに変更することでもよい。定められた時期ごとの変更は、定期的な変更と言い換えてもよい。時期とは、例えば、期間または日時の少なくとも1つである。期間は、例えば、1分、1日、1週間などであるが、長短は問わない。日時は、日付および時刻でも、曜日および時刻でも、時刻のみでもよい。日付は、年月日でも、月日でも、日のみでもよい。時期は、例えば、毎分零秒、毎日午前零時、毎週日曜日午前零時などのように、期間および日時を用いて表現されてもよく、その表現形式は問わない。そして、定められた時期とは、固定された時期でも、変更可能に定められた時期でもよい。前述した時期情報は、かかる時期を示す情報である。
クレジットカード番号変更部441は、例えば、MPUの内蔵時計やNTPサーバ等から取得した現在時刻が、格納部41に格納されている時期的条件を満たしたことに応じて、クレジットカード番号を変更してもよい。または、クレジットカード番号変更部441は、例えば、時期情報格納部412に格納されている時期情報が示す時期ごとに、クレジットカード番号を変更してもよい。
利用態様条件を満たした場合に変更することとは、例えば、クレジットカード機能の利用態様が利用態様条件を満たしたことに応じて変更することでもよいし、クレジットカード機能の利用態様に応じた頻度で変更することでもよい。
クレジットカード番号変更部441は、例えば、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報が示す利用態様が、格納部41に格納されている利用態様条件を満たしたことに応じて、クレジットカード番号を変更してもよい。または、クレジットカード番号変更部441は、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報が示す利用態様に応じた頻度で、クレジットカード番号を変更してもよい。利用態様情報取得部442がクレジットカード機能の種類(決済機能、キャッシング機能等)ごとの利用態様情報を取得する場合は、クレジットカード番号変更部441は、クレジットカード機能の種類ごとに異なる頻度で、クレジットカード番号を変更してもよい(例えば、同じ金額でも、キャッシング機能を利用する場合には、決済機能を利用する場合よりも変更頻度を高くする、または低くする等)。なお、詳細は後述するが、利用態様は、例えば、利用頻度、利用回数、利用金額、利用場所(国内・外国の比率、実店舗・仮想店舗の比率等)などであってもよい。
あるいは、利用態様情報取得部442が利用態様情報を取得したとき、処理部44が、時期情報格納部412に格納されている時期情報が示す時期を、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報に応じて変更する一方、クレジットカード番号変更部441は、時期情報格納部412に格納されている時期情報が示す時期ごとに、クレジットカード番号を変更しても構わない。
この場合、例えば、格納部41に、利用態様情報と時期情報との対の集合が格納される。時期情報は、例えば、1分に1回、1日に1回、週に1回、月に1回、または、毎分零秒、毎日午前零時、毎週日曜日午前零時、毎月1日午前零時などであるが、その長短や表現形式は問わない。例えば、利用態様情報が利用頻度情報である場合、格納部41には、利用頻度情報“1日1回以上”と時期情報“1分に1回”との対、利用頻度情報“週1回以上”と時期情報“1日に1回”との対、利用頻度情報“月1回以上”と時期情報“週に1回”との対、…などが格納されてもよい。また、利用態様情報が利用回数情報である場合、格納部41には、利用回数情報“0回”と時期情報“毎月午前零時”との対、利用回数情報“1回以上10回以下”と時期情報“毎日午前零時”との対、利用回数情報“11回以上”と変更頻度情報“毎分零秒”との対、…などが格納されてもよい。また、利用態様情報が利用金額情報である場合、格納部41には、利用金額情報“1回当たりの平均決済額3千円以下”と時期情報“週に1回”との対、利用金額情報“1月当たりの決済額5万円以上”と時期情報“1日に1回”との対、利用頻度情報“当年の累積済額100万円以上”と時期情報“1分に1回”との対、…などが格納されてもよい。例えば、利用態様情報が利用場所情報である場合、格納部41には、利用場所情報“海外が50%以上”と変更頻度情報“毎分零秒”との対、利用場所情報“実店舗が8割以上”と変更頻度情報“毎日午前零時”との対、…などが格納されてもよい。
処理部44は、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報に対応する変更頻度情報を格納部41から取得し、時期情報格納部412に格納されている時期情報を、取得した時期情報に更新する。例えば、格納されている時期情報が“週に1回”で、利用頻度情報“1日1回以上”が取得された場合、処理部44は、その利用頻度情報“1日1回以上”に対応する時期情報“1日に1回”を格納部41から取得し、格納されている時期情報“週に1回”を、取得した時期情報“1日に1回”に更新する。これにより、クレジットカード番号変更部441がクレジットカード番号を変更する頻度は、“週に1回”から“1分に1回”に変更される。同様に、利用回数情報“11回以上”が取得された場合、クレジットカード情報の変更頻度は、これに対応する“毎分零秒”に変更される。同様に、利用金額情報“1回当たりの平均決済額3千円以下”が取得された場合、変更頻度は、これに対応する変更頻度情報“週に1回”に変更される。同様に、利用場所情報“海外が50%以上”が取得された場合、クレジットカード番号変更部441は、これに対応する変更頻度情報“1分に1回”に変更される。
または、クレジットカード番号変更部441は、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報と、所定の関数とを用いて、頻度を決定してもよい。例えば、利用態様情報が利用頻度情報である場合、関数は、利用頻度が高いほど高い変更頻度を示す増加関数であってもよい。また、例えば、利用態様情報が利用回数情報である場合、関数は、利用回数が多いほど高い変更頻度を示す増加関数であってもよい。また、例えば、利用態様情報が利用金額情報である場合、関数は、利用金額が増えるほど高い変更頻度を示す増加関数であってもよい。ただし、頻度を決定するための関数やアルゴリズムは問わない。
なお、カードが第一タイプの仮想カードの場合は、クレジットカード番号変更部441は、当該仮想カードのクレジットカード番号を変更すればよい。また、カードが第二タイプの仮想カードであり、これと対になる物理カードがディスプレイを有する場合も、クレジットカード番号変更部441は、両カードに共通のクレジットカード番号を変更すればよい。ただし、カードが第二タイプの仮想カードであり、これと対になる物理カードがクレジットカード番号等の刻印を有し、ディスプレイを有さない場合は、物理カードのクレジットカード番号の変更が困難なため、クレジットカード番号変更部441は、通常、当該仮想カードのクレジットカード番号だけを変更する。その結果、仮想カードのクレジットカード番号は、物理カードのクレジット番号とは異なる番号となる。
利用態様情報取得部442は、利用態様情報を取得する。利用態様情報とは、利用態様を示す情報をいう。利用態様とは、カードのクレジットカード機能が利用される態様をいう。利用態様は、例えば、前述した利用頻度、利用回数、利用金額、利用場所などであるが、その種類は問わない。利用態様情報取得部442は、例えば、カードによる決済を行う決済サーバ(図示せず)から、利用頻度を示す利用頻度情報、利用回数を示す利用回数情報、利用金額を示す利用金額情報、利用場所を示す利用場所情報などを取得する。また、利用態様情報取得部442は、かかる利用態様情報を、例えば、決済機能、キャッシング機能といった、クレジットレジットカード機能の種類ごとに取得してもよい。ただし、利用態様情報の種類や取得先は問わない。
カード装置5を構成するカード格納部51は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別情報などである。
ユーザ識別情報格納部511は、一のユーザ識別情報が格納される。一のユーザ識別情報とは、当該カードのクレジットカード機能を利用するユーザであり、当該カード装置5を保有するユーザを識別する情報である。このユーザ識別情報は、前述したように、当該ユーザが保有するカード装置5を識別するカード装置識別子を含む。ただし、カード装置識別子は、必ずしもユーザ識別情報に含まれている必要はなく、例えば、ユーザ識別情報と対に格納されていてもよい。
出力要求受付部52は、出力要求を受け付ける。出力要求とは、一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の出力を要求する命令である。受け付けとは、タッチパネルやマイクロフォンなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線やネットワークなどを介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。なお、マイクロフォンを介して出力要求を受け付ける場合、出力要求受付部52は、音声認識機能を有する必要がある。
なお、本実施の形態では、カード装置5が一のユーザ専用であり、ユーザ識別情報格納部511に当該一のユーザのユーザ識別情報が格納されているので、出力要求受付部52は、通常、出力要求だけを受け付ける。ただし、出力要求受付部52は、当該一のユーザ識別情報と出力要求との対を受け付けてもよい。また、カード装置5が2以上のユーザによって共用される場合は、通常、出力要求受付部52は、一のユーザ識別情報と出力要求との対を受け付ける。
出力要求送信部53は、出力要求受付部52が受け付けた出力要求を、当該一のユーザ識別情報と対に、クレジットカード情報処理装置4に送信する。
クレジットカード情報受信部54は、出力要求送信部53が送信した出力要求に対し、クレジットカード情報送信部431が送信したクレジットカード情報を受信する。
クレジットカード情報出力部55は、クレジットカード情報受信部54が受信したクレジットカードカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する。つまり、クレジットカード情報出力部55は、クレジットカード情報の全部を出力してもよいし、クレジットカード番号だけを出力しても構わない。出力とは、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
従って、クレジットカード情報出力部55は、出力要求受付部52による出力要求の受け付けに応じて、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、ユーザ識別情報格納部511に格納されている一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する結果となる。
カード処理部56は、各種の処理を実行する。各種の処理とは、例えば、出力要求を受け付けたか否かの判断、クレジットカード情報を受信したか否かの判断などである。
上述した格納部41、クレジットカード情報格納部411、時期情報格納部412、カード格納部51、ユーザ識別情報格納部511(および、後述する端末格納部61)は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、格納部41等に各種の情報が記憶される過程は問わない。
処理部44、クレジットカード番号変更部441、利用態様情報取得部442、およびカード処理部56(および、後述する端末処理部64)は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部44等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアは記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
受信部42、出力要求受信部421、およびクレジットカード情報受信部54は、通信モジュールまたは放送受信モジュールのうち1以上のハードウェアを含むと考えても、含まないと考えてもよい。送信部43、クレジットカード情報送信部431、出力要求送信部53は、通信モジュールまたは放送モジュールのうち1以上のハードウェアを含むと考えても、含まないと考えてもよい。クレジットカード情報出力部55は、出力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。後述する出力要求転送部62、クレジットカード転送部63は、通信モジュール、または放送受信モジュールおよび放送モジュールを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受信部42等の受信機能、送信部43等の送信機能、クレジットカード情報出力部55の出力機能、および出力要求転送部62等の転送機能は、当該1以上のハードウェアのドライバーソフトによって、または、当該1以上のハードウェアとそのドライバーソフトとで実現され得る。
次に、情報システム400の動作について図18および図19のフローチャートを用いて説明する。
図18は、クレジットカード情報処理装置4の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS1801)処理部44は、カード装置5からの出力要求を出力要求受信部421が受信したか否かを判別する。出力要求を出力要求受信部421が受信した場合はステップS1802に進み、受信していない場合はステップS1803に進む。
(ステップS1802)クレジットカード情報送信部431は、上記出力要求と対に受信したユーザ識別情報が有するカード装置識別子で識別されるカード装置5に、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、当該ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報を送信する。その後、ステップS1801に戻る。
(ステップS1803)処理部44は、例えば、格納部41に格納されている時期的条件や利用態様条件、内蔵時計等から取得した現在時刻、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報などを用いて、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、予め決められた条件を満たした場合はステップS1804に進み、予め決められた条件を満たさない場合はステップS1805に進む。
具体的には、処理部44は、例えば、MPUの内蔵時計やNTPサーバ等から現在時刻を取得し、取得した現在時刻と、時期情報格納部412に格納されている時期情報とを用いて、クレジットカード番号を変更するタイミングか否かを判断してもよい。クレジットカード番号を変更するタイミングである場合はステップS1804に進み、クレジットカード番号を変更するタイミングでない場合はステップS1805に進む。
(ステップS1804)クレジットカード番号変更部441は、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、当該ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報が有するクレジットカード番号を変更する。例えば、格納部41に、未使用のクレジットカード番号が、2以上、格納されており、クレジットカード番号変更部441は、新たなクレジットカード番号として、そのうち一のクレジットカード番号を選択し、既存のクレジットカード番号を、選択した新たなクレジットカード番号に変更してもよい。ただし、クレジットカード番号変更部441は、例えば、乱数を用いて、新たなクレジットカード番号を決定することも可能であり、新たなクレジットカード番号を決定するアルゴリズムは問わない。
(ステップS1805)処理部44は、利用態様情報を取得するタイミングか否かを判断する。例えば、格納部41に、利用態様情報を取得する時刻を示す取得時刻情報が格納されており、処理部44は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻と、格納部41に格納されている更新時刻情報とを用いて、かかる判断を行ってもよい。利用態様情報を取得するタイミングである場合はステップS1806に進み、利用態様情報を取得するタイミングでない場合はステップS1801に戻る。
(ステップS1806)利用態様情報取得部442は、例えば、カードによる決済を行う決済サーバから、利用頻度を示す利用頻度情報、利用回数を示す利用回数情報、利用金額を示す利用金額情報、利用場所を示す利用場所情報、といった各種の利用態様情報を取得する。ただし、利用態様情報の種類や取得先は問わない。
(ステップS1807)処理部44は、時期情報格納部412に格納されている時期情報を、利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報に応じて変更する。その後、ステップS1801に戻る。
なお、図18の処理は、例えば、クレジットカード情報処理装置4の電源オンまたはプログラムの起動に応じて開始し、クレジットカード情報処理装置4の電源オフまたはプログラムの終了に応じて終了する。ただし、処理の開始、終了のトリガは問わない。
図19は、カード装置5の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS1901)カード処理部56は、出力要求受付部52がクレジットカード情報の出力を要求する出力要求を受け付けたか否かを判別する。出力要求受付部52が出力要求を受け付けた場合はステップS1902に進み、受け付けていない場合はステップS1903に進む。
(ステップS1902)出力要求送信部53は、出力要求受付部52が受け付けた出力要求を、ユーザ識別情報格納部511に格納されているユーザ識別情報と対に、クレジットカード情報処理装置4に送信する。その後、ステップS1901に戻る。
(ステップS1903)カード処理部56は、クレジットカード情報受信部54がクレジットカード情報を受信したか否かを判別する。クレジットカード情報受信部54がクレジットカード情報を受信した場合はステップS1904に進み、受信していない場合はステップS1901に戻る。
(ステップS1904)クレジットカード情報出力部55は、クレジットカード情報受信部54が受信したクレジットカードカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する。その後、ステップS1901に戻る。
なお、図19の処理は、例えば、カード装置5の電源オンまたはプログラムの起動に応じて開始し、カード装置5の電源オフまたはプログラムの終了に応じて終了する。ただし、処理の開始、終了のトリガは問わない。
以下、本実施の形態における情報システム400の具体的な動作例について説明する。本例では、2以上の各ユーザは、1または2以上のカードを保有し、かつ、一のカード装置5を保有している。つまり、ユーザとカードとは、1対1または1対多に対応し、ユーザとカード装置5とは、1対1に対応している。
クレジットカード情報処理装置4を構成するクレジットカード情報格納部411には、ユーザが保有するカードのクレジットカード番号を含むクレジットカード情報と、ユーザが保有するカード装置5を識別するカード装置識別子を含むユーザ識別情報との、対の集合が格納されている。クレジットカード情報とユーザ識別情報との対とは、例えば、クレジットカード番号“4980 1111 3939 0001”とカード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”との対、クレジットカード情報“1111 2222 3333 4444”とカード装置識別子“24−35−46−57−68−79”との対、…などであってもよい。
また、時期情報格納部412には、ユーザ識別情報と時期情報との対の集合が格納されている。ユーザ識別情報と時期情報との対とは、例えば、カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”と時期情報“1分に1回”の対、カード装置識別子“24−35−46−57−68−79”と時期情報“週に1回”の対、…などであってもよい。
また、格納部41には、利用頻度情報と時期情報の対の集合が格納されている。利用頻度情報と時期情報の対とは、例えば、利用頻度情報“1日1回以上”と時期情報“1分に1回”との対、利用頻度情報“週1回以上”と時期情報“1日に1回”との対、利用頻度情報“月1回以上”と時期情報“週に1回”との対、…などである。また、格納部41には、利用態様情報を取得する時刻を示す更新時刻情報も格納されている。
2以上の各カード装置5を構成するユーザ識別情報格納部511には、当該カード装置5を保有するユーザを識別するユーザ識別情報が格納されている。このユーザ識別情報は、カード装置5を識別するカード装置識別子(MACアドレスなど)を含む。
カードのクレジットカード機能を利用したいユーザは、カード装置5の入力デバイス(タッチパネルなど)を介して、出力要求を入力する。2以上のカードを保有している場合、ユーザは、タッチパネル等で一のカードを選択した後、出力要求を入力してもよい。
例えば、ユーザ識別情報格納部511にカード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”が格納されたカード装置5(以下、“当該カード装置5”と記す場合がある)において、出力要求受付部52が出力要求を受け付けると、出力要求送信部53は、その出力要求を、当該カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”と対に、クレジットカード情報処理装置4に送信する。
クレジットカード情報処理装置4において、当該カード装置5からの出力要求を出力要求受信部421が受信すると、クレジットカード情報送信部431は、カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”で識別されるカード装置5に、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、当該カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”と対になるクレジットカード情報を送信する。
当該カード装置5において、クレジットカード情報受信部54がクレジットカード情報を受信すると、クレジットカード情報出力部55は、そのクレジットカードカード情報の少なくともクレジットカード番号“4980 1111 3939 0001”を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。ユーザは、こうして出力されたクレジットカード番号を用いて決済を行うことができる。または、クレジットカード情報出力部55は、クレジットカード情報受信部54が受信したクレジットカード情報を、例えば、クレジットカードによる決済を行う決済サーバなどに送信してもよい。この場合、ユーザは、カードのクレジットカード番号を特に意識することなく、決済が行える。
クレジットカード情報処理装置4において、処理部44は、クレジットカード番号を変更するタイミングか否かの判断を、ユーザ識別情報ごとに行っている。処理部44は、例えば、MPUの内蔵時計等から現在時刻を取得し、取得した現在時刻と、時期情報格納部412に格納されているユーザ識別情報ごとの時期情報を用いて、かかる判断を行ってもよい。例えば、カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”に対応するクレジットカード番号を変更するタイミングである場合、クレジットカード番号変更部441は、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、当該カード装置識別子“12−34−56−78−90−ab”と対になるクレジットカード番号“4980 1111 3939 0001”を別の番号(例えば“4980 1234 4837 0002”など)に変更する。クレジットカード番号変更部441は、例えば、乱数を用いて、既存のクレジットカード番号に代わる新たなクレジットカード番号を決定してもよい。この場合、クレジットカード番号変更部441は、使用済みのクレジットカード番号を格納部41に蓄積しておき、決定したクレジット番号が使用済みか否かを判別し、使用済みの場合は、再度、乱数を用いて、新たなクレジットカード番号を決定してもよい。
また、クレジットカード情報処理装置4において、処理部44は、利用態様情報を取得するタイミングか否かの判断も行っている。処理部44は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻と、格納部41に格納されている更新時刻情報とを用いて、かかる判断を行ってもよい。利用態様情報を取得するタイミングであれば、利用態様情報取得部442は、例えば、カードによる決済を行う決済サーバから、利用頻度を示す利用頻度情報、利用回数を示す利用回数情報、利用金額を示す利用金額情報、利用場所を示す利用場所情報、といった各種の利用態様情報のうち1以上を取得する。処理部44は、時期情報格納部412に格納されている時期情報を、こうして利用態様情報取得部442が取得した利用態様情報に応じて変更する。例えば、格納されている時期情報が“週に1回”で、利用頻度情報“1日1回以上”が取得された場合、処理部44は、その利用頻度情報“1日1回以上”に対応する時期情報“1日に1回”を格納部41から取得し、格納されている時期情報“週に1回”を、取得した時期情報“1日に1回”に更新する。これにより、クレジットカード番号変更部441がクレジットカード番号を変更する頻度は、“週に1回”から“1分に1回”に変更される。
以上、本実施の形態によれば、クレジットカード機能を有するカードであるカードのクレジットカード番号を少なくとも有するクレジットカード情報が、カードのユーザを識別するユーザ識別情報と対に、1または2以上、格納されており、一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の出力を要求する出力要求を受け付け、出力要求の受け付けに応じて、格納されているクレジットカード情報であり、一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する情報システム400において、格納されているクレジットカード情報が有するクレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更することにより、クレジットカード番号を自動的に変更することができる。その結果、例えば、カードを利用して決済を行う際のセキュリティが向上する。
また、上記情報システム400において、定められた時期を示す時期情報がさらに格納されており、時期情報が示す時期ごとに、クレジットカード番号を変更することができる。
また、上記情報システム400において、カードのクレジットカード機能が利用される態様である利用態様を示す利用態様情報を取得し、利用態様情報が示す利用態様に応じた頻度で、クレジットカード番号を変更することができる。
また、上記情報システム400は、クレジットカード情報処理装置4とカード装置5とを具備し、クレジットカード情報処理装置4は、クレジットカード情報を格納しており、クレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更し、出力要求をユーザ識別情報と対に受信し、出力要求の受信に応じて、格納しているクレジットカード情報であり、ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報を送信し、カード装置5は、一のユーザ識別情報を格納しており、出力要求を受け付け、受け付けた出力要求を、一のユーザ識別情報と対に送信し、この出力要求に対し、クレジットカード情報処理装置4が送信したクレジットカード情報を受信し、受信したクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する構成により、クレジットカード情報処理装置4は、カード装置5が出力するクレジットカード番号を自動的に変更することができる。
なお、本実施の形態におけるクレジットカード情報処理装置4を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、クレジットカード情報処理装置4のコンピュータがアクセス可能な記録媒体は、クレジットカード機能を有するカードのクレジットカード番号を少なくとも有するクレジットカード情報が、当該カードのユーザを識別するユーザ識別情報と対に、1または2以上、格納されるクレジットカード情報格納部411を格納しており、このプログラムは、当該コンピュータを、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報が有するクレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更するクレジットカード番号変更部441と、出力要求をユーザ識別情報と対に受信する出力要求受信部421と、出力要求の受信に応じて、クレジットカード情報格納部411に格納されているクレジットカード情報であり、ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報を送信するクレジットカード情報送信部431として機能させるプログラムである。
(実施の形態5)
本実施の形態においても、カードのクレジットカード番号を自動的に変更する情報システムについて説明する。なお、実施の形態4の情報システム400との相違は、本実施の形態の情報システム400Aは端末装置6をさらに備え、クレジットカード情報処理装置4とカード装置5との間の通信が端末装置6を介して行われる点だけである。よって、共通の構成要素、ステップには、同じ参照番号を付し、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化する。
図20は、本実施の形態における情報システム400Aのブロック図である。情報システム400Aは、クレジットカード情報処理装置4、カード装置5、および端末装置6を備える。クレジットカード情報処理装置4と端末装置6とは、例えば、無線LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線等を介して通信可能に接続される。端末装置6とカード装置5とは、例えば、Bluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)などの近距離無線、または有線で通信可能に接続される。ただし、クレジットカード情報処理装置4と端末装置6との間の接続態様は問わない。また、端末装置6とカード装置5との間の接続の態様も問わない。
本実施の形態におけるユーザ識別情報は、ユーザが保有するカード装置5を識別するカード装置識別子に代えて、またはこれに加えて、ユーザが保有する端末装置6を識別する端末装置識別子をさらに有していている。端末装置識別子は、例えば、MACアドレス、IPアドレスなどであるが、種類は問わない。
端末装置6は、端末格納部61、出力要求転送部62、クレジットカード情報転送部63、端末処理部64を備える。
端末装置6を構成する端末格納部61は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、当該端末装置6を識別する端末識別子などである。出力要求転送部62は、カード装置5からの出力要求を受信し、クレジットカード情報処理装置4に送信する。クレジットカード情報転送部63は、クレジットカード情報処理装置4からのクレジットカード情報を受信し、カード装置5に送信する。端末処理部64は、各種の処理を実行する。各種の処理とは、例えば、出力要求転送部62が出力要求を受信したか否かの判別、クレジットカード情報転送部63がクレジットカード情報を受信したか否かの判別、といった処理である。
次に、情報システム400Aの動作について図21のフローチャートを用いて説明する。なお、クレジットカード情報処理装置4およびカード装置5の動作は、出力要求およびクレジットカード情報がカード装置5を介して送受信される点を除き、図18および図19と同様である。
図21は、端末装置6の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS2101)端末処理部64は、出力要求転送部62が出力要求を受信したか否かを判別する。出力要求転送部62が出力要求を受信した場合はステップS2102に進み、受信していない場合はステップS2103に進む。
(ステップS2102)出力要求転送部62は、出力要求転送部62が受信した出力要求とユーザ識別情報との対を、クレジットカード情報処理装置4に送信する。ユーザ識別情報が端末識別子を含んでいない場合は、出力要求転送部62は、当該端末格納部61に格納されている端末識別子をも送信する。その後、ステップS2101に戻る。
(ステップS2103)端末処理部64は、クレジットカード情報転送部63がクレジットカード情報を受信したか否かを判別する。クレジットカード情報転送部63がクレジットカード情報を受信した場合はステップS2104に進み、受信していない場合はステップS2101に戻る。
(ステップS2104)クレジットカード情報転送部431は、受信したクレジットカード情報をカード装置5に送信する。その後、ステップS2101に戻る。
なお、図21の処理は、例えば、端末装置6の電源オンまたはプログラムの起動に応じて開始し、端末装置6の電源オフまたはプログラムの終了に応じて終了する。ただし、処理の開始、終了のトリガは問わない。
本実施の形態における情報システム400Aの具体的な動作例は、送受信が端末装置6を介して行われる点を除けば、実施の形態4と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、クレジットカード機能を有するカードのクレジットカード番号を少なくとも有するクレジットカード情報が、カードのユーザを識別するユーザ識別情報と対に、1または2以上、格納されており、一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の出力を要求する出力要求を受け付け、出力要求の受け付けに応じて、格納されているクレジットカード情報であり、一のユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する情報システム400Aにおいて、格納されているクレジットカード情報が有するクレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更することにより、クレジットカード番号を自動的に変更することができる。その結果、例えば、カードを利用して決済を行う際のセキュリティが向上する。
また、上記情報システム400Aにおいて、定められた時期を示す時期情報がさらに格納されており、時期情報が示す時期ごとに、クレジットカード番号を変更することができる。
また、上記情報システム400Aにおいて、カードのクレジットカード機能が利用される態様である利用態様を示す利用態様情報を取得し、利用態様情報が示す利用態様に応じた頻度で、クレジットカード番号を変更することができる。
また、上記情報システム400Aは、クレジットカード情報処理装置4と端末装置6とカード装置5とを具備し、クレジットカード情報処理装置4は、クレジットカード情報を格納しており、クレジットカード番号を予め決められた条件を満たした場合に変更し、出力要求をユーザ識別情報と対に受信し、出力要求の受信に応じて、格納しているクレジットカード情報であり、ユーザ識別情報と対になるクレジットカード情報を送信し、端末装置6は、出力要求をユーザ識別情報と対に受信してクレジットカード情報処理装置4に送信し、クレジットカード情報処理装置4が送信したクレジットカード情報を受信してカード装置5に送信し、カード装置5は、一のユーザ識別情報を格納しており、出力要求を受け付け、受け付けた出力要求を、一のユーザ識別情報と対に送信し、出力要求に対し、クレジットカード情報処理装置4が送信したクレジットカード情報を受信し、受信したクレジットカード情報の少なくともクレジットカード番号を出力する構成により、クレジットカード情報処理装置4は、カード装置5が出力するクレジットカード番号を自動的に、端末装置6を介して変更することができる。
なお、本実施の形態におけるクレジットカード情報処理装置4を実現するソフトウェアは、例えば、実施の形態4に記載したプログラムであってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。